美味しんぼ風に競馬を語ってみる〜第二巻

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1こんな名無しでは、どうしようもないよ。
「日本てなあ不思議な国だよ、馬主のくせにペコペコするのがいるから、バカな調教師がつけ上がるんだ」

【前スレ】
美味しんぼ風に競馬を語ってみる
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/uma/1123769230/
2こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/06(金) 01:11:22 ID:v88bdhkm
前スレ最後のジェフのかつら剥きネタワロス
ぼくは母ちゃんに漫画を捨てられちゃった人なのでネタは書けません
あとは職人さんよろしく
3こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/06(金) 02:59:01 ID:j92VHoQs
「こしゃくな…… 雄3を試そうというのか……」
4こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/06(金) 03:08:33 ID:j92VHoQs
4高のメニュー
5こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/06(金) 05:07:14 ID:5p70idfo
前スレ終わってないのに何で立てたの?
6シライスピリッツ:2006/01/06(金) 09:42:10 ID:jNSNY6mb
あっちのスレに書こうとと思ったら512Kを超えたので書けませんって出ました
だからこっちを立てたんですね。いま理解しました(^.^)ということで、
1>>スレ立ててくれてありがとうございます。では今日も暇つぶしに

なんか、もう一つスレが出来てるのだけれど・・・こっちでいいのかな
とりあえず、こっちが埋まるまではこっちに

橋口「走らせるレースを云々する以前に、どれだけ本物の力を発揮する事が出来るか
   それを極限まで追求していって得たものを後世の馬に残し伝える事こそが
   GI馬なり一流馬を作る目的であるはずだ!」
  「本質を追求せず表面的なマスコミ受けのよいレースで人間を一時的に
   喜ばせることは出来る・・・・
   しかし人の心は感動させることは出来ぬ。」
池江「ぐ・・・・」
橋口「人の心を感動させるのは唯一、馬の走りをもってのみ出きる事なのだ。
   それを忘れて海外レース挑戦とやらを求めてみても、それはただの
   お馬さんごっこ、悪質で愚劣な遊びに過ぎない!!」
  「古馬に初挑戦の有馬記念からしてこの有様では次走とやら、
   どんな走りをするか先が見えた!
   金子さん、ディープインパクトを本気で海外遠征させたいのなら
   調教師をもっと馬の分かった人間に変えることですな!」
金子「うぬ・・・・・」
JRA職員「それでは最後に結論も出たようですし・・・・勝負あったということで・・・」
厩務員「・・・・・」
理事長「待て。この判定にわしは不満がある。」
橋口「理事長・・・・・?」
理事長「確かに今の勝負はハーツクライの勝ちじゃ。しかしそれはルメールが武豊に
    勝ったと言うだけでディープインパクトの負けということにはならない。」
   「ディープインパクトは競走馬として素晴らしい馬じゃった・・・・
    もしこれを橋口の使ったルメールが乗ったらどうなるか?」
吉田「えっ! 理事長、それはおかしいでしょうっ!」
理事長「なあにがおかしいもんかい!橋口の言う通りのレースだと
    堅苦しくてつまらん!豪華な遊びも入れてくれい、中央競馬会なんじゃるが!
    騎手が上手かどうかだけで勝負を決めるなんてつまらんわいっ!」
JRA職員「そういえば騎手だけで決めるのは・・・・」
     「確かに競走馬としての評価が抜けていたな・・・」
金子「そうだよ・・・池江は全面的に負けたわけじゃない。」
調教助手「ディープインパクトがハーツクライに負けた訳でもないっ!!」
厩務員「こりゃ形勢が変わってきましたな。」
池江「・・・・・・」
橋口「よろしい、では私の使ったルメールをディープインパクトに提供してやろう!
   その騎手でディープインパクトとレースを作ってみるがよい!」
JRA職員「うほっ ふとっ腹! さすがは橋口さんや!」
     「これは面白い事になったぞ!」
     「競馬界が盛り上がりますよ!」
理事長「池江どうじゃ、橋口に騎手を譲ってもらってもう一度やってみるか?」
池江「はい、やらせてください。」
橋口「たとえ騎手を替えても同じレースをしたのでは感激はうすい。
   それではお前に勝ち目はない。それでもやるのか。」
池江「やる、俺にだって新しい考えがある。」
橋口「ほう、新しい考えとな・・・・・・大口たたきおって!
   よかろう、見せてもらおうではないかっ!」
7シライスピリッツ:2006/01/06(金) 10:01:53 ID:jNSNY6mb
池江「では早速レースをみていただきます。」
JRA職員「ありゃ?好スタートで先行策かい?」
     「後方待機策はどないしたんや。」
厩務員「ルメールが逃げ馬をぴったりマークしていたわっ!」
JRA職員「へえ・・・・いい折り合いだ!」
     「馬と喧嘩しないのかい?」
橋口「むっ・・・・」
橋口「ルメールとディープの人馬一体の走りをさせてます。あまり抑えないで。」
JRA職員「あひいーっ!!すごいよこれはっ!!」 
     「これはハーツクライより数段上やっ!!」「おかわりくれーい!!」
金子「池江ーっ!!やったぞーっ!!これはハーツクライより強いぞっ!!」
厩務員「この間の有馬記念と比べると走りの濃度と密度が全く違うわ!
    それに、比較にならないほど味が上品に引き締まって・・・」
JRA職員「そうか、分かったでっ!!これは騎手が外人だから走りが濃厚なんやっ!!」
理事長「そうか!橋口からヒントを得たというのはこのことだったのか!」
橋口「なにっ。」
池江「はい、俺は以前からこの馬には武豊が余計だと思っていたんです。
   スタートも悪いし、追いっぷりも弱い。だが「リーディングジョッキー」
   という先入感にとらわれてそれをどうこうしようとは思いつかなかった。」
  「要は「リーディングジョッキー」という概念から逃れてしまえばよかったんです。
   それで今回はルメールを使って行き過ぎない程度に先行させその上で
   直線で末脚を伸ばしてみました。
   やはり騎手は外人がうまいのだからこうした方がはるかによかった。」
橋口「うぬ・・・」
JRA職員「それに橋口先生のハーツクライと違ってこの馬は実績がある・・・」
     「それがいいんだよな!」
池江「一流の馬はGIを勝たせてやることで闘志や自信も出てきます。
   よい騎手であればその真価が十分に引き出せるのです。」
おわり。かなりのフィクションです。
8こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/06(金) 10:03:13 ID:22Id8R7v
阪神大賞典はルメールに乗り替わって先行策?
9こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/06(金) 10:20:53 ID:gn1zXqZ9
美味しんぼなら先に仕掛けた方が負けじゃん
10こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/06(金) 10:25:32 ID:5p70idfo
シライスピリッツさんの書き込みがあるなら私もこのスレの存在を認めます( ^ω^)
11こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/06(金) 11:51:08 ID:ssfXTf0k
乙です

私はネタ書けないんでROMってることしかできませんが応援してます
12シライスピリッツ:2006/01/06(金) 18:16:16 ID:uqQGFGXU
こんにちわー だいぶ前に要望のあったカニカニで。今日も無理やりな話しで

岡部「こんばんわ、松永さん。」
松永「おや、岡部さん、来てくれたの。」
岡部「どうしたんですかいったい?『関西カルテット』すごく期待してたんですけど。」
松永「ふん・・・・解散だよ!」
岡部「解散?結成したばっかりなのに。」
松永「気が合わないのさ、みんな今のレース見てりゃわかるだろ!?」
勝春「でも最初は気が合ったから結託したんでしょ?」
松永「なあ!俺たち互いに憎み合ってるよな!」
四位「そうさ!」  武豊「二度と一緒にレースしないよ。」
池添「顔を見るのもイヤだね!」
善臣「まあ・・・!!」  北村「なぜそんなにまで・・・・」
岡部「いったいなにが原因なんですか・・・・?」
松永「牝馬ですよ、牝馬。牝馬がすべての発端だったんだ。」
岡部「牝馬!?」
松永「僕はこれまでいろんな牝馬にめぐり合ってきたんだけど、去年天皇賞秋を
   すごく強いヘヴンリーロマンスで制した。」
善臣「へヴン?昔、結成されたロックバンド?」
松永「それはHEAVEN!こっちはヘヴン!天国の愛という意味なの!
   父はサンデーサイレンスで山本厩舎の期待馬なんだ。」
北村「天国の愛だなんてかわいらしいわね。強そうに見えないわ。」
池添「ねえ!そう考えるのが自然でしょ?」
四位「松永はまともな馬に乗ったことないんだよ。」
松永「お前らこそヘヴンリーロマンスの強さを知らないでなに言ってんだあ!」
武豊「あほか!牝馬といったらエアメサイアだ!俺は伊藤雄二っ子だからな、
   その名門厩舎が送り出す一流牝馬。これこそ牝馬の頂点に立つ女王だ。」
池添「だから、ふざけるなって言ってるだろ!秋華賞も天皇賞秋も目じゃないの!
   すべてのレースの頂点は宝塚記念にありだ。スイープトウショウは宝塚を
   制しているからね。昔からトウショウの馬を買わないと秋が終わらない、
   というくらいに一流馬を多く排出してるんだ。
   地上で一番強い牝馬はスイープトウショウだよ。」
四位「笑わせるなってえの!スイープトウショウだってエアメサイアだって
   すごい血統だろ?血統がよけりゃ強いと思うってのは拝金主義者の証拠だよ!」
   そこへいくとヤマニンシュクルは違うぞ。
   日本でも下火なトウカイテイオー産駒だし、走りも最高
   なんてったってヤマニンシュクルだ。」
松永「ヤマニンシュクルが最高に強いなんてよ!そんな奴の騎乗は
   田舎くさくって一緒にやってられないよな!」
四位「だまれ!なんでヤマニンシュクルが田舎くさいんだ!?
   へヴンリーロマンスの方がよっぽど田舎くさいぜ!」
武豊「おうおう、田舎くさい同士やり合ってよ! 女王エアメサイアに比べれば
   へヴンリーロマンスもヤマニンシュクルも屑同然・・・・」
四位「笑わせんなよ、エアメサイアなんて、てめえのレースと同じで
   上品ぶってるだけだろうが!?シュクルこそ真実の走りよ!」
武豊「なんだとお!?」
松永「えらそうに言うなよな!お前のペース配分こそ、のたのたしやがって
   間抜けなヤマニンシュクルじゃないか!」
池添「驚いたねえ、差し馬でズブズブ馬群に沈んでいく奴が
   そんなことよく言えるな!」
松永「けえ!追い込み馬ならなんでも一番強いと思い込む、追い込み病だぜ!
   だからお前のレースはかったるいのよ!」
池添「きさまあ!」  武豊「俺こそが日本の競馬界のリーディングだ!」
池添「笑わせるな!」 四位「二流のくせになにを言う!」
松永「俺だけが一流!お前らは全部二流だ!」   
13シライスピリッツ:2006/01/06(金) 20:08:32 ID:uqQGFGXU
善臣「やれやれ、まいったわね・・・・・どの牝馬が一番強いか争い合ってるうちに
   誰が一番騎手としてすぐれているか、争い合うようになっちゃったのね・・」
勝春「もったいないなあ、せっかく素晴らしいカルテットができたと思ったのに・・・」
北村「なんとかならないのかしら・・・・」
岡部「馬で起こったもめごとは馬で収めるしかないだろうな。」
勝春「?」  善臣「なにか考えついたの?」
岡部「ウマウマ大合戦!」

岡部「うんうん、え、ほんと!?ぎりぎり放牧明けでなんとかなるんですね!」
横山典「なんなの岡部さん、妙に張り切ってるわねえ・・・・?」
北村「横山さんも仲間に入れてあげないとあとでうらまれるわね。」
善臣「岡部さん、山本調教師から電話よ!」
岡部「ほい来た!どうでしたか?へヴンリーロマンスの件・・・・大丈夫ですか!
   すごい!夜に馬運車に乗せると翌朝成田着ですね!ありがとうございます!」
  「よおし!ヤマニンシュクルはどこにでも来てくれるし、スイープトウショウは
   今が最盛期だしこれで完璧だ。やったあやったぞー!!」 

理事長「『関西カルテット』が喧嘩別れしたのは知ってるけど、そんなささいなことが
    キッカケだったとはねえ・・・」
岡部「ここは一つ理事長の力を貸してよ。理事長が集まれといったら集まるでしょう。」
理事長「ああ、四人ともJRAの騎手連中だ。わたしの息子みたいなもんさ。
    連中を仲直りさせるためならなんでもするさ。」 
14シライスピリッツ:2006/01/06(金) 20:54:12 ID:uqQGFGXU
岡部「先日、みなさんが馬の事で争っている時に疑問に思ったのは四種類の牝馬を
   すべて見た事のある人はいないのではないかということです。」
北村「ま!走りを見てもいないのに争ってたのお!?」
理事長「そこで岡部さんはお前たちのために四種類の牝馬すべてを用意した。
    牝馬は無理使いするとすぐに疲れがでるから万全な状態で集めるのに
    苦労したんだそうだよ。」
岡部「どの牝馬が一番強いか、めいめいで走り比べして、喧嘩の勝敗を
   決めて頂こうじゃありませんか!」
善臣「そんな、喧嘩をあおるようなことを・・・・」
岡部「まずは短距離です。短めの距離のマイル戦です。
   こちらがスイープトウショウ。そしてヤマニンシュクル」
池添「よおし、取りかかろう。スイープトウショウの一番の見せ場は
   直線の切れ味だよ。」
武豊「ひええ・・・・・」 北村「切れ味があって素晴らしいわあ!」
横山典「ダンスパートナーをもっと切れさせたような感じね!」
池添「ほうら、瞬発力はスイープトウショウの方がずっと上だ。」
四位「う、うむ でも、ほら、スタミナはヤマニンシュクルの方が
   たっぷりあってばてないぜ!」
善臣「ほんと!父テイオーみたいにもっちりタップリして・・いいスタミナよ!」
池添「な、なるほど・・・・」
岡部「次はスイープトウショウ、へヴンリーロマンス、エアメサイアです。」
理事長「うっひゃあ大豪華!」  勝春「このヘヴンリーの実績のすごいこと!」
武豊「いやはや見ただけで1発屋そのもの!」
松永「そういうことは走りを見てから言ったら!?」
北村「ヘヴンリーってなんだか牡馬のような鋭い走りをしてるわ。」
武豊「こりゃいい、一発屋だなんてとんでもない!」
松永「なあ!いい走りだろうっ!?」
理事長「しっかし、このスイープトウショウってのは・・・スタートは難しいけど
    その労力に値する直線の切れ味だねえ。」
四位「うーむ、やはりトウショウの走りだね!」
松永「エアメサイアだけは三歳馬のせいか、走りが若々しいね。
   でも走りはしっかりしている。なんて上品なんだ・・・・」
池添「なんだか魂を抜かれるような感じがするねえ!」
岡部「ヘヴンリーロマンスの方は牡馬と一緒に走らせました。
   ヤマニンシュクルの方も同じく牡馬との混合レースに出してあります。」
善臣「いい走りねえ!」 
横山典「ヘヴンリーロマンスの勝負強さが牡馬との競り合いで引き立って・・・!」
武豊「ヤマニンシュクルも善戦す だよ、どうしてこんなに力強い走りが出来るんだ!?」
池添「クセのなさがじつにいい!」 理事長「わたしゃこれが一番好きだーっ!!」
岡部「さて・・・・これだけウマウマ大合戦をくりひろげてきたからにはもう結論が
   出たと思います。どの馬が一番かそれぞれ順番に答えて頂きましょうか?」
一同「・・・・・・・」
理事長「おいおい岡部さん、もうよせよ!」
松永「こうやって比べてみるとどの馬もすごく個性的だ。
   だから順番なんてつけられないよ。」
池添「走りの質は違うけど、馬の強さはどれも甲乙つけれられない。」
四位「俺たちだって、それぞれ持ち馬も個性も違うんだから、
   誰が一番なんて争うことなかったんだ。」
武豊「四人の持ち馬を一緒のレースで走り比べしたら競馬ファンも喜ぶと思うよ!」
松永「結成しなおすよ『関西カルテット』を! な、みんな!」
おわり 長文なりました
15シライスピリッツ:2006/01/07(土) 18:37:01 ID:RbAwMaPX
さあ、今日もひまつぶしに書こうかな

栗田『年明けはなんといっても中央競馬が一番です。
   穴馬券は美味しいし、涼しいし、気分は最高なんですが・・・・
   私たちのひいきの柴田善臣騎手の勢いがパッとしません。』

山岡「ああっ、あんな馬に残られやがった!」
花村「あーあ 単勝オッズ1.6倍の一番人気のパワーコレクターだったのに・・
   これで年明けから8連敗よ。」
山岡「くそお!せっかく横山典と蛯名がいないってのに!
   ここらで1勝してくれないと、こっちの体に悪いや。」
実況『中山4レース 3枠4番 サムシンググッド、柴田善臣騎手の騎乗です。』
山岡「よおし 行けーっ、1着! 頑張れーっ、善臣ーっ!」
花村「でも、今年の善臣はダメなのよねえ・・・・
   去年は年間106勝を稼ぎ、途中けがでの休養がありながら
   関東リーディングでは堂々と2位と大暴れしたのにねえ・・・・」
栗田「なんだか元気がなくて、騎乗の具合もよくないみたい。」
山岡「何でそんなに暗い話ばかりするの!
   もっと明るく善臣の未来を信じなさいっ!」
実況『柴田善臣騎乗のサムシンググッド、出遅れました!!』
栗田「あらら・・・・・」
実況『サムシンググッド依然として後方・・・・』
三谷「こりゃダメだ!」
花村「全然前を、追う気がないわ。」
山岡「くおらあ!善臣!恥を知れっ!どうせ勝てないんならまくれぇい!
   玉砕覚悟でまくれいっ!」
栗田「そんなこと大声で言わないで・・・・」
おわり、この後、善臣騎手は午後から快進撃をみせました。
16こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/07(土) 23:11:19 ID:ng5ZSqjQ
新スレおめでとうございます。今回は短めで。

牧原由貴子「松永さん松永さん、待ってください」
松永幹夫「何だよっ!」
牧原「美浦所属の牧原由貴子と申します。実は昨夜の東西騎手クラブの会合で…」
松永「…ちっ、そんなものあったな」

松永「馬鹿馬鹿しい、何が楽しい競馬場づくりだよ!!」
牧原「え?」
松永「俺が関西騎手クラブの会長になったのは、クラブ内で持ち回りで仕方なかったからで、そんなもの、
   やる気なんか最初からありゃしねえよ。
   全く美浦なんていい気なもんだ、中央競馬の盲腸みたいなもんだ、頭数合わせに過ぎない連中だよ」
牧原「盲腸ですって!?」
松永「競馬ってのは、栗東の馬と騎手が支えてるんだ、俺達が良い競馬をすれば売り上げが伸びるんだ。
   美浦の連中だけで競馬をしたところで売り上げが伸びたりしやしない。
   あんなおまけの連中だから楽しい競馬場なんてのん気なこと言ってられるんだ。
   中央競馬を背負ってるのは俺達栗東だ。口惜しかったら美浦の馬と騎手でGTの一つでも勝ってみな、
   それでこそ競馬だよ。
   お前さん達は俺達に養われてるってこと忘れんなよ、楽しい競馬場なんて糞喰らえだ!
   今週末はダービーで、栗東は大混乱なんだ。お前さん達盲腸とは付き合ってるヒマはねえ、アバよ」
牧原「酷いわ…。いくら栗東の馬と騎手がスター揃いだからって…」
善臣「GTの一つでも勝ってみろ…か…」
17こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/10(火) 01:18:53 ID:1DXmgjyC
>>12
テラワロス
18こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/10(火) 08:20:11 ID:zmTTR7HN
良スレ
19こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/10(火) 10:52:06 ID:bmwNIKkW
初投稿です。
よろしくです。

栗田「みんな血統も同じサンデーサイレンスだし、どの子馬がいいのかわからないわ。」
馬主「セレクトセールの段階で桜花賞馬になりそうか当てるなんてむずかしいねぇ」
山岡「あれだ。母系の血統がいいし馬体も申し分ない。
雄山「なるほど、まだ気がつかないのか、やはり完璧に見落としているのだな。その当歳馬を育てると桜花賞馬になるというのか。」
山岡「藤沢厩舎で調教して、武騎手が丁寧に乗ればな。」
雄山「ふっ、何もわかっていないなっ」
山岡「この当歳馬のどこが悪いと言うんだ。じゃ自分もあの中から選んでみろっ!」
雄山「私はあの中からは選ばない、絶対に。」
山岡「えっ?」
雄山「あのセレクトセールの当歳馬は全部牡だ。」
山岡「アッー!」
20こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/10(火) 12:28:41 ID:BozsBeW4
アッー!
21こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/10(火) 16:27:24 ID:R8nda3y6
>19
山岡
さすがにそれはマズイだろうw
22こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/12(木) 11:09:27 ID:XwMaHRYz
23シライスピリッツ:2006/01/12(木) 11:12:32 ID:UVxJnT8k
こんにちわー、ひさびさに、もうみんなネタ切れかな?

雄山「うむ、思った通りだ。競馬ブックのデータバンクは素晴らしい。
   福永洋一の正しい伝記を書くのに、おおいに役立つ。」
  「忙しいのにすまなかったな、礼を言うぞ。」
栗田「まあ・・・・・」  雄山「どうした。」
栗田「海原雄山氏に、そんなやさしい言葉をかけて頂くなんて思いも
   よらなかったものですから。」
雄山「む・・・・・」
  「ところで究極の馬とやらは完成したか。」
栗田「え・・・・・・それはもう・・・・・・」
雄山「その様子では、うまくいっておらんようだな。」
栗田「お尋ねしたいんですが、どうしてあの時、場外馬券売り場にいらしたんですか?」
雄山「そっちはなぜあそこにいた。」
栗田「GIレースにはどんな馬が出走しているのか究極の馬作りの
   参考のために知ろうと思ってです。」
雄山「ふむ、で、参考になったか。」
栗田「いいえ、穴馬の頭数の多さには驚きましたが・・・・・」
雄山「参考にならなかっただと?その頭数の多いところからも、
   何も感じとらなかったのか。」
栗田「と、言いますと?」
雄山「私があの馬券売り場に行ったのは、たまたま武豊騎乗の馬の単勝を買ってる時に
   ふと気になることがあって、それを確かめようと思ってのことだ。」
  「GI馬など、一流馬なら武豊の腕だけで充分だ。
   ところが人気のない馬の場合、腕だけではつらい。そこで
   SペースやHペースの展開の助けが必要になってくるのではないか。」
  「出走表を見てみると武豊騎乗の人気馬がいるにもかかわらず、
   じつに数多くの穴馬、一発屋が過剰人気になっている。
   それを見て私は確信した。」
  「馬券を買うのにこれだけ多種多様の穴馬を必要とするのは、
   競馬ファンが武豊を本質的に好きではないという証拠だと。」
栗田「急用を思い出しました。これで失礼します。」
雄山「なに?」  おちよ「あら、ゆう子さん。今お食事を。」
栗田「すみません、また今度!」  雄山「おかしな娘だ・・・・・」
栗田「究極の馬の主張するべき事が見つかったわ!
   競馬ファンは本質的に武豊が好きではない!海原雄山のこの一言、
   早く山岡さんに!」

山岡「ふうむ・・・・競馬ファンは武豊を好きではない・・・・か。」
栗田「武豊の人気馬の馬券を買って、配当そのものを期待してるって人は
   ごく少数だと思うわ。だからこそ勝春や善臣が必要になってくると思うの。」
山岡「なるほど、盲点だったな・・・・・要するに、そもそも武豊だけ買ったんでは
   配当が安くなりすぎて美味しいと思えない馬券を、美味しくするための騎手が
   勝春、善臣というわけか。」
栗田「藤岡とか柴山や長谷川もいるけれど・・・・・」

おわり 中途半端ですが。   
24こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/12(木) 23:45:23 ID:Sbuuf9MP

>>16
えらくワイルドなミッキーだなw
25シライスピリッツ:2006/01/13(金) 09:45:17 ID:KwsxgUPy
岡部「なんですって!?天皇賞秋はローエングリンとゴーステディの
   ハナ争いで共倒れ!」
牧原「ええ!」  横山典「そんな馬鹿な!」
岡部「後藤浩輝と吉田豊が激しい喧嘩を・・・・」
横山典「な・・・なんてことだ! 心配していたことが現実に!」
岡部「ちょっと出てくる。」

岡部「争いのきっかけはレースでのちょっとした出来事だったんだ。
   後藤は自分の方が先輩なのに態度が悪いと言い吉田は自分の方は悪くないと、
   互いに折り合いが悪くなり、それが罵りあいにまでなって、
   しまいには後藤が吉田を木刀で殴りつけたそうだ・・・・」
武豊「あきれた!」 横山典「それじゃまるで、子供の喧嘩だ!」

牧原「いらっしゃいませ。お待ちいたしておりました。」
岡部「さ、どうぞこちらに。今日はお忙しい中をありがとうございました。
   お目にかなうかどうか心配ですが、どうぞおつき合いください。」

岡部「秋も深まってくると、GIレースが開催されますが、
   お2人はどんな馬がお好きですか?」
後藤「ディープインパクトですな。」
吉田「ふん、ディープそのものをGIレースで見たら、もちろん強いけど
   ハーツクライの洗練したした走りをわからないようじゃね!」
後藤「誰がわからないといった!私だってハーツは大好きだよ!
   だけど話の順番から最初にディープと言ったんじゃないか!」
岡部「まあまあ・・・本日はディープ、ハーツも用意してありますので。」
後藤「メジロドーベルでGIを勝ってた頃は嬉しい嬉しいと泣いて喜んでた男が
   ハーツクライの走りがわかるようになるとは大変な出世だな!」
吉田「二、三年先輩だからって偉そうに言うなよ!
   私の方が人気が上になったのを妬んでやがって!」
後藤「なにい!?人気は今でも私の方が上だよ!」
岡部「まあまあ・・・・お二人の争いのいきさつを直接聞きたいと思っていたのですが・・
   もう、よくわかりました。 さあ、どんどん強い馬をお出ししてくれ。
   二大スターが一緒に競馬されるのもこれが最後だろうから
   気張って作ってくれよ。」
26こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/14(土) 17:34:58 ID:1dQJPk52
スターと松茸w
27シライスピリッツ:2006/01/14(土) 18:49:09 ID:91GEvzMy
ひさびさに、
今日の京都10レースが花見小路特別と聞いて辰さんを思い出せば
もう立派な美味しんぼファンですね。ということで25の続き。

後藤「ほう、これは見事な走りだ。」
藤田「菊花賞のディープインパクトです。」
後藤「ムホホホ!走りは極上、直線もシットリなめらかな走りで!」
吉田「こんなに強い競走馬はめったに見れるもんじゃないよ!」
藤田「JCのハーツクライです。この馬は末脚が切れるのでじっくりと
   後方待機してもらいました。」、
後藤「このルメールは来年も、もし可能なら乗せたいよね。
   またこの騎乗が泣かせる。」
吉田「ハーツもじつに不思議な馬だね、もたもたしていても最後はきっちり伸びる。
   GIレースでどうして詰めが甘いのか不思議だよ。」
藤田「ディープインパクトとハーツクライが出走した有馬記念です。」
後藤「なるほど、やるじゃないか。ディープとハーツを、
   それぞれ単独で見せておいて、そのあとで有馬記念をもってくるとはな。」
吉田「調教師が自分の腕と馬の両方に自信がなけりゃ出来る事じゃないな。」
後藤「ううむこの走り・・・・・・!
   胸の奥まで気持ちのよい風が吹き込むみたいだよ!」
吉田「意外性があるハーツの先行策、それにディープの追い込みで、叩き合って、
   じつに豊満だがさわやかなレースに・・・・!」
藤田「へへえ・・・・あんたたちに、その味が本当にわかるのかねえ!?」
後藤・吉田「なに!」
牧原「藤田さん!」
藤田「そりゃまるで、善臣が武豊の騎乗をどうのこうの言ってるようなもんだよ。」
後藤「きさま、生意気な!」  吉田「それはどうしてだ!?言ってみろ!」
横山典「藤田、やめんか!」
藤田「ディープもハーツも日本競馬の中じゃスターだよ。それぞれ単独で走っても
   とびきり強いのはあんたたちが見たとおりだ。さて、
   その二大スターが走った有馬記念はそのレースの素晴らしさにすべてがある。
   そのレースはディープとハーツがいてこそだ。
   しかしそのレースでディープもハーツもお互いを認め合っている。」
後藤・吉田「?」
藤田「二大スターのディープとハーツが自分の力を発揮しつつも
   互いに相手の走りを引き立てている。」
後藤「あ・・・」   吉田「む・・・・・」
藤田「ディープとハーツはお互いに自分の方が強いと言い張って
   レースを台無しにしたりはしない。
   それは正真正銘の実力を持った大スターだからさ。
   これが血統がいいだけの駄馬と調教だけ走る見てくれだけの馬を
   組み合わせたら、互いに相手を殺しあってレースどころじゃなくなるよ。」
後藤「有馬記念はあの時の天皇賞秋だとすると・・・・我々はディープとハーツか・・・」
吉田「いや、そのレースを台無しにしたんだから、
   血統だけの馬と見てくれだけの馬だろう・・・・」
藤田「名騎手である、武、ペリエたちがせっかく最高のレースを作ろうとしても
   かんじんの前に行く馬がこれじゃあね。」
後藤「吉田くん、悔しくないのか!一介の騎手が我々をつかまえて   
   形だけの騎手で一流騎手じゃないなどと!」
吉田「悔しいとも!おのれ、このままではすまさんぞ!」
牧原「藤田さん、謝って!」  横山典「謝れ、謝らんか!」
吉田「・・・・第128回天皇賞秋は・・・・間違いなく名レースと呼ばれるレースに
   なるものだったな・・・・」
後藤「ああ・・・我々があんなことさえしなかったら・・・」
岡部「後藤さん、吉田さん・・・・・」
後藤「岡部さん、調教師さんたちに頼んでくれませんか?」
吉田「我々をまたレースに使ってほしいと。」
おわり。
   
   
28こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/15(日) 01:20:39 ID:Unhq26OJ
>>25
あの天皇賞は吉田がレースを壊したと伊藤雄二が明言しています。
後藤は全く悪くないと。
29こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/15(日) 01:32:53 ID:Cm80l+Le
吉田「日本の名伯楽とたてまつられている人間はこっけいだねえ!」
30こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/17(火) 05:14:23 ID:8VJ9Tf1J
>>29
本当に言っていそうw
31シライスピリッツ:2006/01/17(火) 11:00:08 ID:NOPieJiS
また、ばかばかしい話を思いついたんで・・・・

ツインターボ(以下ターボ)
「何っ!?今週のオールカマーを逃げ切って来いだとっ!!」
調教師「GI馬も出てくるぞ!!好スタートを切っても逃げ切れる保障はない。」
厩務員「とても逃げ切れる距離じゃない。」
中館「1ハロン12秒で走れば、2200mは2分12秒で走れるはずだぜ。」
調教師「トーシローはこれだから困る。短距離ならともかく、
    1ハロン12秒のスピードを2200も持続できるはずないだろう。」
中館「くそ・・・・・『二つのターボエンジン』なんてきれいごとだったのか。」
ターボ「オールカマーに出走登録しろっ!!ついて来れる者は誰と誰だ?』
ハシルショウグン「ターボ無茶ですよ!!」
ホワイトストーン「こんな男の口車に乗せられることはねえでしょう!!」
ターボ「この男は俺に闘いを挑んでるんだぜ。それを受けなかったら
    ツインターボの看板下ろさにゃならなくなる。」
ハシルショウグン「そんなこと言ったってターボ・・・」
大崎「1ハロン11秒台で走れば計算では20馬身引き離せる。
   直線までに10馬身以上リ−ドがあれば十分おつりが来る。
   それくらいなら出せるだろっ。あんた行っといでっ!」
ターボ「おう!」

善臣「ええっ、中館さんが乗るのっ!!」
中館「当たり前だろ、俺が乗らなくて誰がターボを乗りこなせるんだ。」
善臣「そんなっ、やめてよ危ないわ!!」
ターボ「しっかり俺に抱きついてろ、ちょっとでも手の力をゆるめると
    馬上から吹っ飛ぶぜっ!」
中館「大丈夫だよ。」
ターボ「行くぜっ!!」 善臣「中館さんっ!!」 大崎「あんた気いつけて!」

ターボ「くそっ10馬身しかかせげねえ!!」
中館「こ・・・これで10馬身!体が引きはがれそうだっ。」
ターボ「後続を振り切ってるぜ、推定20馬身だ、コーナーに出たらスピード
    出せねえからな直線コースで目一杯かせいどかなきゃなあ!!」
中館「わ、わあわあわあーっ 死ぬうーっ!!」

オチもないけど終り。
32シライスピリッツ:2006/01/17(火) 11:12:02 ID:NOPieJiS
>>28
伊藤雄二「競馬界の大物をも動かす私を、敵に回すとは身の程知らずな!
     吉田豊もこれまでだぞ!!」
吉田豊「競馬界の大物だと?下衆な根性をさらけ出しおったな。
    この吉田豊、天が下に恐れるものいっさいなし!
    ただ自らの騎乗の完璧ならんことを追求するのみ!」
   「きさまごとき、名門厩舎などとぬかしてGIを食い荒らして
    浅ましく肥え太った寄生虫になにができるか、やってみろ!」
33こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/17(火) 12:59:13 ID:SpWzSYKQ
鋼鉄の馬にしがみついた弱虫ワロス
34シライスピリッツ:2006/01/17(火) 20:44:39 ID:9ETTgWr1
最近人がいないので、自分がその分、

善臣「中舘さんがノイローゼ!」
勝春「どうしてまたノイローゼなんかに!?」
横山典「それが・・・・競馬の話が原因で・・・・」
善臣「へえ?」
中舘「お・・・・おこんつわ〜〜遅くなって・・・・すみませ〜〜ん・・・・」
善臣「わ!中館さん!」  勝春「そんなにやつれちゃって!」
蛯名「中舘さん、ここ一ヶ月以上絶不調なんですよ。」
善臣「絶不調!?」  中舘「へい・・・・拙にはもはや自信がなくって・・・・」
勝春「中舘さん、何があったの?」  善臣「話してごらんよ。」


岡部「さあさ、グイといきなさい。いや、たいしたもんだ年間100勝だってねえ。」
中舘「名誉なことだと思っておりやす。」
岡部「さあ、なんでも注文しなさい。」
中舘「ごちになりやす。では遠慮なしにナムラビッグタイムを。」
調教師「へい。」
岡部「ねえ豊。中舘が年間100勝だなんてめでたいことだねえ。」
武豊「私にはそうは思えませんね。」
中舘「ふえ?」
武豊「競馬の華はGIですよ、GIを勝てない騎手は一流騎手のまねごとは
   出来ても、一流騎手になれるほどの技量が身につくはずがねえ。」
中舘「・・・・オルレアンください・・・」
調教師「へい。」
武豊「中央競馬会の騎手ってのはねえ、まずうまくなきゃあ。
   うまくって乗れていて、人柄もすっきりてえのが一流騎手さ。
   お前さんの騎乗はね脂肪ごってりのビフテキみたいなもんだ。
   野暮でくどくてしつこくて、早い話が乗馬だ。競馬じゃない!」
中舘「ツ・・・ツインターボを!」
武豊「待ってくれ。さっきから見てるってえとこの男は逃げ馬ばかり注文している
   ようだが、どうでえ?調教師の目から見てこういう騎手は怖いかえ?」
中舘「?」
調教師「いえ、ま、その・・・・」 武豊「いいから遠慮なしに言ってごらん。」
調教師「へい・・・・正直に申し上げますと、逃げ馬より差し馬を注文なさる
    お客様の方が怖うござんす。」
中舘「こ、怖いってどういうこと?」
調教師「はい、馬のことがよくわかる騎手ってことで。そんな騎手に
    おかしな馬を騎乗依頼すると叱られます。」
中舘「どうして差し馬の騎手が怖くて逃げ馬の騎手は怖くないの?」
調教師「逃げ馬ってのはスピードがあります。スピードがあることにはあるが
    単純で一本調子のスピードです。新人騎手でも勝ちやすい馬です。」
   「ところが差し馬は一般的に切れ味がありますが、その馬により
    複雑玄妙奥が深い。強い差し馬を育成するのは大変ですが
    それよりなにより差し馬の強いやつに乗せろという騎手には
    どんな馬を依頼するにも一切気が抜けません。」
中舘「それに比べると、逃げ馬ばかり注文する騎手は馬がよくわからない
   騎手だから楽だってんですか?」
調教師「どうも申し訳ありません。」
中舘「うぐぐ・・・・・」
武豊「どうでえ中舘、わかったか?競馬ってのは差し馬も追い込み馬も
   すべての馬をほどよく乗りこなせなくちゃいけねえ。
   逃げばかりの競馬なんぞそりゃ外道だ。」
おわり。 武豊ひどい・・・
35こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/17(火) 22:34:06 ID:Zcn0lwfk
シライスピリッツさん、いつもおもしろいネタ乙です。
マグロと白身魚の話ですよね?解決編はタコの代わりにヒシアマゾンでサクッとお願いしたいです。
36こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/17(火) 22:47:43 ID:6ZVaMhuE
すばらしい!
シライスピリッツ先生の連載が読めるのは競馬2板だけw
37こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/18(水) 00:06:00 ID:NYRty+Bz
本当にオモシロイ。ちょくちょく読むので適度に更新してくれてるとありがたいです。
38こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/18(水) 01:02:50 ID:6f7JTSp2
藤沢「ちぇっ。なんだい。その手鞭は。それじゃ折角のジャリスコライトが台無しだよ」
藤沢「こっちはエルノヴァだったね」
武豊「ああ、太め残りなしで頼むよ」
藤沢「てめえに乗せる馬は無い。帰れ。うちの馬は日本一の社台と外国産だ。
    弱い馬はいねえ。生意気なことを言うな。とっとと出て行け」
39シライスピリッツ:2006/01/18(水) 20:02:11 ID:DwHEzdDv

>>35 自分は続き考えてませんでしたがアイデアをもらったので続きを。
34のつづき

勝春「どの馬も強いわ。」  蛯名「いい走りね!」
中舘「いえ、強いのはわかるんです。でも走りの違いがわからない・・・・・」
善臣「なるほどね。では調教師さん、お願いします。」
調教師「はい。」  中舘「?」
勝春「この馬なあに?」
中舘「すごく気性が荒っぽいから厩務員が苦労して見えるでゲス。」
横山典「牡馬のようだけど・・・・・そうではないみたい。」
善臣「ま、走りをみてよ。最後の直線のね、ちょっとこれは反則なんだけど・・・」
中舘「反則?」  善臣「ま、いいからいいから。」
勝春「シャッキリシコシコ気持ちのよい切れ味。」
蛯名「なんだろう?今まで見たこともない馬だわ・・・・・」
善臣「どんな走りです?」  中舘「特徴は・・・・ないでゲス・・・・」
善臣「ゆっくりゆっくりと追い出してごらん。
   そして馬群の外から他馬を抜くようにして。」
中舘「ほ?最初はスピードが出なかったのが・・・少しずつスピードに乗ってきた・・」
   これは・・・とても微妙だがこれが・・・豊かな瞬発力でゲスな・・・いい走りです・・・」
善臣「ほらやっぱり、中舘さんいい感覚してるじゃない。
   これが差し馬特有の切れ味と言うんですよ。」
中舘「ふえ!これがですか!?」

善臣「この、気性が悪い差し馬の乗り方がわかってくると、いろいろと微妙な
   仕掛けもわかるようになる。
   ディープとロブロイとハーツクライの区別もつくようになる。」
中舘「ほんとだ!今はボンヤリ走りの差がわかるようになった気がするでゲス!」
善臣「中舘さん、もう一息だな。」
中舘「善臣さん、ありがとうございます!」
勝春「善臣さんいい加減に教えてよ!この馬なんなの?」
蛯名「早く教えてくれないと欲求不満でイライラしてくる!」
善臣「調教師さん、お願い。」  調教師「はい。」
中舘「ええー!ヒシアマゾンでゲスか!」
善臣「差し馬の走りをうんぬんするのに
   追い込みっぽいヒシアマゾンを出すのは反則だけどね。」
勝春「ヒシナタリーやヒシナイルは見たことあるけどヒシアマゾンは初めてだわ。」
善臣「ナタリーやナイルは先行させるといい走りをするけれど、
   ヒシアマゾンはほとんど後方から行く。先行力もない、じつに淡白。
   しかし、よく折合うと、じっくりとスピードに乗ってくる。
   差し馬の走りの極限の一つだね。」
   
中舘「豊さん、ひとつこの馬をみてください。」
武豊「ん?なんでえこれは?」
  「おほ〜〜これはスパッと切れていいもんだな! これはいい!」
中舘「ヒシアマゾンでゲス。」
武豊「ヒシアマゾンかい!こいつはたまげた!私は初めてだよ!」
中舘「豊さんにお叱りを受けまして、おかげで私、一生懸命
   差し馬の騎乗を極めました。行き着いたのがこのヒシアマゾンで。」
武豊「うーむ英二、おめえはえらい!この心がけ!この調子で精進しな、
   本物の一流騎手になれるぜ!」
中舘「豊さん、ありがとうございます!」
おわり
40シライスピリッツ:2006/01/18(水) 20:38:03 ID:DwHEzdDv
もう一つ。短編を

武豊
『一週間前のことです・・・・・・・午後二時を過ぎ、調教も一通り終わった頃・・・
 その男はやってきたのです・・・・・』

武豊「いらっしゃいませ。さ、どうぞ。」
岡部「豊・・・・おまえは日本でも超一流の騎手だな。」
武豊「はい、さようでございます。」
岡部「そうか、では、おまえが今まで乗った馬で
   これが最強馬だ!と自信のある馬を見せてくれ。」
武豊「はあ・・・・それではディープインパクトはいかがでしょう?
   厩舎は名門の池江泰郎厩舎、血統は良血の父サンデーサイレンスで
   去年は三冠をとっている一流の競走馬です。」
岡部「ふむ、それを出してみろ。」
武豊「はい。」
  「おまちどおさま。」
岡部「豊、ちょっと聞くが・・・・これは日本最強馬か?」
武豊「は、はい、文句なしの日本最強馬ですが・・・・?」
岡部「ほほう、では教えてくれ、このローテーションはなんなのだ?」
武豊「えっ!?そ、それはディープのローテは池江先生が自分で考えたものですし・・
   出走レースは、わたしがいろいろ助言をして三冠を・・・・」
岡部「ふうむ、三冠か・・・・・そもそも三冠馬とはなんなのだ?
   フランスでも三冠レースを使うのか。フランスにも三冠レースはあるのか?」
  「ディープインパクトが日本最強馬だと言ったからには答えてもらおう。
   まず第一に日本最強馬とはなにか?」
武豊「え・・・ええっ!?」
岡部「最強馬の定義だ、最強馬と呼ばれるためには何と何のレースを
   勝つ必要があるのだ?三冠をとればすべて最強馬なのか?
   有馬を勝てば最強馬なのか?」
武豊「さ、最強馬の定義ですって!?」
岡部「ローテを決めると言ったが、このレースを欠いたら最強馬といえなくなる
   という、決め手のレースはなんだ?」
武豊「そ・・・・そんなこと・・・・・!!」
岡部「では、この馬のローテはなにを根拠にして決めているんだ?」
武豊「それは池江先生の好みで・・・・」
岡部「最強馬の定義も出来ないくせに、先生の好みというのはおかしいじゃないか。」
武豊「あぐぐ」
岡部「第二の質問だ、クラシックとはなんなのだ?競馬の事をよく知ってる人の
   中には、クラシックを無理使いして馬を駄目にする調教師も多く、
   無理にクラシックを使わないと言う人もいるぞ。」
武豊「ふわわ・・・」
岡部「そしてもう一つの質問!三歳馬は秋、こうして古馬と一緒に有馬に出すのが
   正しいのか?その時期にはステイヤーズSとか鳴尾記念とかいった下級レースが
   いくつもある。そんなレースに出すのが正しいのではないか?」
武豊「ひ・・・・・」
岡部「こんな所でそんな質問をするとはずいぶん野暮な話だったな・・・・
   最近、武豊がうまいと評判なのでそれならば少しは馬のことを
   知っているのだろうと思ったのだが・・・・
   ふん・・・・自分が乗って、ファンに馬券を買わせている馬が
   どんな馬かしらないとはな・・・・」
おわり
41こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/18(水) 21:07:55 ID:Ja2Gd34L
久しぶりに書きます。第二巻ではお初です。

エージェント「ヨシトミは私に優しくしてくれるわ、本当に頑張ってくれていると思う……でも……」
    花村「ヨシトミとうまくいってないの?いったいどうしたのよ。」
エージェント「あれは正月競馬の始まる前の日の朝よ……」

エージェント「おはようございます、中山金杯のコンラッドが用意できました。
       貴方が新年早々重賞を勝てるように、ぴたり合わせたんですよ。」
  ヨシトミ「私はコンラッドなんか乗りこなせない、中山金杯も勝てない。騎乗依頼は条件馬にしてくれ。」
エージェント「そうだったんですか、ごめんなさい、知らなくて……今年の目標はダービーとJC制覇でいかが?
       有馬記念もいい馬を用意しますから……」
  ヨシトミ「私はダービーもJCも勝てない、有馬記念もダメだ。」
エージェント「ええっ!?」
  ヨシトミ「ちゃんと言っておかなかった私が悪かった。私が勝てるのは新馬戦と未勝利戦と、条件戦とローカル戦だけだ。
       勝てる重賞は、目黒記念とダービー卿CT。騎乗依頼は、新馬と未勝利馬と条件馬を重点的に用意してくれ。」
エージェント「だけって…で、でもそれじゃ栄誉が……」
  ヨシトミ「栄誉はこれで充分だ。」
エージェント「年間100勝!?」

エージェント「ペニーホイッスルを用意したんです、乗ってみてください。」
  ヨシトミ「私は新馬戦と未勝利戦と条件戦しか勝てないと言ったはずだが…」
エージェント「ユーセイシアトルは用意してます。でも未勝利馬だけではと思って、モエレアドミラルやジョウテンロマン、
       ドラマチックテナーなど特別競争の馬もいろいろ用意してみたんです。」
  ヨシトミ「特別戦は人気を裏切る、私は勝てない。」
エージェント「で、でも…」
  ヨシトミ「私は嘘や冗談を言う人間ではない、本当に特別戦は勝てないのだ。オープン馬は他の騎手に回したまえ。」

    花村「いいじゃないの、オープン馬の支度はエージェントにとって一番の重荷なのよ、こんな楽なことないじゃない!」
    田畑「ねえ。」
エージェント「でも想像してよ、毎年関東リーディングを争って100勝近く勝つ騎手の勝ち鞍が、
       未勝利戦か新馬戦か条件戦だけなんて……
       わびしすぎるわよ、心が寒々としてくるのよ……私の前の担当の田原騎手は勝ち鞍はそこそこで、
       問題発言も多かったけど、ここ一番の大舞台では華のある騎乗を見せて、私の心は豊かだったわ…………
       今年だけじゃないの、ここ数年ずっとそうなのよ、ヨシトミの騎乗は冷え切っているんだわ………
       ヨシトミは本当に、一生懸命乗ってくれているらしいけれど、冷え冷えと寒々としていて、
       ロボットか公務員に騎乗してもらってるみたい……こんな契約、間違ってたわ。」
    栗田「調教師の力を借りましょう。」
    花村「調教師の力を?」
    田畑「でも、いくら競馬のことだからって…」
    
    栗田「境先生、お願いですから。」
  境調教師「やなこった、極端な成績の人間はどこか精神的に歪んでることが多い、おつき合いしたくないね。」
    栗田「いいわよわかったわよ、冷たい人なのね、同じ美浦の人間が助けを求めているのに知らん顔だなんて!
       馬の気持ちがわかっても、人の心がわからないなんて、それこそ精神が歪んでるわ、
       私もそんな人とおつき合いしたくありませんっ!」
  境調教師「………クソッ!」
42こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/18(水) 21:09:44 ID:Ja2Gd34L
エージェント「本当によく来てくださったわ、今、ヨシトミはちょっと用足しに出ていますが、すぐに帰って来ますから……」
    田畑「聞きしにまさるすごい大邸宅ね!」
    花村「これが大富豪のお屋敷なのねえ。」
エージェント「もう、そんなこと言わないで……」
    田畑「でも、どうやってヨシトミに新馬戦と未勝利戦と条件戦以外のレースを勝たせるのかしら………境先生何か策はあるの?」
  境調教師「別に…
       ふうん、プードルか………毛並みもきれいに整えて、本格的じゃないか。」
    花村「プードルにワイヤーダックス……かわいいわ。」
    田畑「誰のなの?」
エージェント「休みの日には一日中、たった一人であんな犬で遊びふけっているのよ、その姿も何だか異常で気持ち悪くて……」
    田畑「ふうん……関東のトップジョッキーがねえ…ちょっと普通じゃないわねえ……」
  ヨシトミ「あ、どうもお待たせしまして…」
    花村「こんにちは、おじゃましてますっ。」
  ヨシトミ「ようこそいらっしゃいました、どうぞゆっくりしてらしてください。
       ほう、やるじゃないですか。」
  境調教師「だいぶお好きなようですね。」
  ヨシトミ「私は過酷な青春時代を過ごしたんです。騎手になるための一般教育とやらを中学卒業と同時に叩き込まれて、
       おやつを食べることも許されなかった。こんなドッグショーなんかとんでもないことで…
       だから自分で何もかも自由になると、無性にこんな趣味を持ちたくなりましてね……」
  境調教師「勝負しませんか?」
  ヨシトミ「いいでしょう、何を賭けます?」
  境調教師「俺は、ヒラマサ専用最高級釣竿を持ってます。」
  ヨシトミ「何ですって、それはすごい!」
    栗田「?」
  ヨシトミ「よろしい、それでは私は愛鷹のクーを!」
    花村「何なのそれ、聞いたこともないわ、男って訳のわからない生き物ね……………」
  境調教師「せっかくですが愛鷹のクーは辞退します。代わりに俺が勝ったらうちの厩舎の馬に乗ってください。」
  ヨシトミ「え?そんなことでいいんですか?とても釣り合わないが………」
  境調教師「ヨシトミさんさえよければ……」
  ヨシトミ「ふふっ、ヒラマサ専用釣竿、頂きですぞっ!」
エージェント「ヨシトミがこんなに興奮した姿、初めてだわ……………」
  ヨシトミ「フーッフーッ!」
  境調教師「俺の勝ちだ、若い頃に本場のイギリスでもまれて身についた技とじゃ、違うのは当たり前ですよ。」
  ヨシトミ「その通りだ…私も、イギリスに馬乗りに行くんじゃなくドッグショーを体験しに行きたいよ…」
  境調教師「ヨシトミは俺の厩舎の馬に乗ってくれることになった、準備してくれ。」
  ヨシトミ「言い忘れていたが、実は私は…」
  境調教師「わかっています、中山の1600万下のダート1200m戦に出すんです。」
  ヨシトミ「条件戦か…それなら…」
    栗田「どうして条件戦なのよ、それじゃヨシトミの平場偏重を治すきっかけにならないわ。」
  境調教師「ただの条件戦じゃない、ジャニュアリーSに出すのさ。」
  ヨシトミ「ほう、皆さんご精が出ますな、私もそろそろ準備しますかな……」
  境調教師「まだレースは先です。」
  ヨシトミ「え、もうすぐ8Rの出走時間だが…」
  境調教師「今日の依頼馬はリンガスローレルです。」
  ヨシトミ「おい何をする、せっかくの条件馬を!」
  境調教師「準メインのジャニュアリーSに出走させます。」
  ヨシトミ「わあやめろ、勝率が悪いっ!!」
43こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/18(水) 21:11:14 ID:Ja2Gd34L
  ヨシトミ「私の所属する関東では長い間、柴田政・岡部の両巨頭がトップを張ってたんだ。
       その二人が引退したあとは関東のいい馬はほとんど自分のところに回ってくるようになって、午前中だけ頑張れば
       リーディングを取れるようになったんだ。」
  境調教師「平場だけ勝ってても充分、リーディングを取れる訳ですか?」
  ヨシトミ「そうです……そして気がついてみると、それ以外はまるで勝てない騎手になっていたんです。
       本心は、すごく餓えているんです。餓えているんだが、GTは勝てない……」
エージェント「あなた…」
  境調教師「誰だってそんな境遇に置かれればそうなってしまうさ。それは心の病なんだ、ヨシトミさん、乗ってください。」
  ヨシトミ「し、しかし私には……」
  境調教師「乗りなさいヨシトミさん、自分の心を解き放つにはこれしかないんだぜ!」

エージェント「ヨシトミ、追わないで!追わなくていいのよ、きらいなレースを無理に勝たないで!」
  ヨシトミ「つ…つよい…」
エージェント「ヨシトミ!!」
  ヨシトミ「強い!!」
    栗田「やったあ、勝てたあ!!」
  ヨシトミ「強いよ、これは!!」
    花村「これがリンガスローレル!?すっごいしぶとい脚よ!
       苦手な特別戦もノリとエビショーがいなければこんなにあっさり勝てるのね!」
  境調教師「条件戦から特別戦を第一歩に、あとはじっくりいろいろな重賞を勝っていくのさ。」

おわり。
44こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/19(木) 00:23:32 ID:uCFkQLNe
先生の偏食ww腹痛ぇwww
45こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/19(木) 07:33:56 ID:Bzyw05gD
栄誉ワロスw
良作sage
46こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/19(木) 09:53:55 ID:D2y843LS
このスレ本当におもしろいなぁw
47こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/19(木) 21:26:46 ID:7RFjGGfU
わあやめろ、勝率が悪いっにハゲワロスw
48こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/20(金) 20:31:03 ID:O/a5AnGS
今日は短編を一つ。ちょっと古いですが平成8年のお話…。

 JRA「お待ちどおさまでした。」
  頭取「ほう?これは?」
 JRA「今日はいいメンバーが揃いましたので、特に皆さまにと申しまして、」
  頭取「なるほど……このエリザベス女王杯の結果がなんだか当ててみろという謎だな。
     うん!強い!こりゃ、1着はダンスパートナーだねえ!」
  栗田「接戦だわあ!」
  二木「2着はヒシアマゾンかしら!?」
  中舘「ああっ!?」
  雄山「これは斜行だ。」
  頭取「ほう……斜行ですか、私は初めてですなあ。こんなに鋭い差し脚だとは知らなかった。」
  雄山「裁決委員を呼べ!!私たちの馬券を紙くずにする気かっ!?」
 JRA「は……はいっ!!」
  頭取「な、なに紙くず?我々の馬券が!?」
  雄山「ダービーのタヤスツヨシも皐月賞のイシノサンデーも降着にはなってないことは、
     裁決委員をしているからには知らぬとは言わさんぞ!」
  栗田「え!降着……!?」
裁決委員「ほ……本日は海原先生をはじめ、競馬に厳しい方ばかりですので、なにか特別の結果をと考えておりましたところ、
     たまたまシャイニンレーサーが邪魔されたというので、つい…喜んで頂こうと……」
  雄山「たまたまだと?嘘をつくな!!この海原雄山をだませると思っているのかっ!」
裁決委員「うへへーっ」
  雄山「最近、にわかファンとか称する浅薄な連中が、審議ランプがつくと『降着なったら当たるのに!』などと騒いでいるという
     話をよく耳にする。そういう時に降着になる、不届きなレースもあると聞いている。
     しかし、まさか私がそんな馬鹿どもと一緒にされるとはなっ!」
 <ひれ伏す裁決委員>
  雄山「このJRAの処分はどうするか、あとで決めるとして……一人だけ、ただちに処分されなければならぬ男がいる。」
  頭取「え?」
  中舘「……」
  雄山「おまえが、ここまで愚かとは思わなかった。進路妨害してることが、乗っててわからぬのか!?
     右にもたれてるのに左ムチを連打するとは、なんと恥さらしなことよっ!
     逃げがうまい、営業がうまい、そんなことで浮かれおって。
     一番大事なことをおろそかにしているからこんなことになるのだ!」
  中舘「ううっ…」
  雄山「自分がなにをしているのかもわからずして、なにが『ヒシアマゾンは俺の馬!』だ!!
     恥を知ったらさっさと失せろ、この大たわけがっ!!」

おわり
49こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/21(土) 09:14:17 ID:9gNVnSFV
 職人のみなさん、いつもご苦労さまです。このスレをのぞくのが日々の楽しみに
なりました。
 魚に例えれば、簡潔な文章でさっぱりしているがストーリーにキレのある白井
スピリッツさんはカレイ、元ネタに忠実でオチが濃厚な味わいのO/a5AnGSさん
(=Ja2Gd34Lさん?)はヒラメですな。どっちが優れているとか、そんな話では
なく。
50こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/22(日) 02:20:21 ID:ytBMzyhJ
ほんと面白いです。職人さん最高
51こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/22(日) 02:29:48 ID:1PuSLJ1q
>>49
『お前に華麗なんて言葉が似合うか?お前は鰈だ、泥にまみれろよ』
52ゴーゴーけんじゃ ◆3kiTDFNODI :2006/01/22(日) 02:31:10 ID:Vv15aQC7
みなさんうまいですね
53こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/22(日) 06:57:02 ID:g8TDGO5c
>>51
スラダンスレへ一緒に帰ろう、魚住
54シライスピリッツ:2006/01/22(日) 09:56:13 ID:sd+7SWSM
こんにちわー ではきょうも

山岡「これさえあれば、平尾さんがどんな馬を好きだったかよくわかるぜ。」
栗田「フランス馬で勝負するのね・・・・・」
二木「そうよ、だって平尾さんは日本に里心がついているから、
   その心をフランスに向けさせるのが目的でしょう?」
山岡「俺も、平尾さんにフランスを懐かしがらせるような馬を用意するつもりだ。」
二木「それが正解だわ!」 栗田「・・・・・」

山岡「では、まず去年のJCから見て頂きます。」
平尾「おや、バゴだ。 ・・・・これは! 馬体がすっきりしていて迫力があるのに
   切れがあって足取りが軽い・・・・・」
海原「ジレ騎手だ。並みの馬なら国内レースで満足するのだが、これは意欲的に
   海外にも遠征している。」
平尾「以前に凱旋門賞で一、二度見たことがあるよ。なつかしいなあ!」
山岡「おととしのJC・・・・・ポリシーメイカーです。馬群のなかで我慢させて
   直線で軽く気合をつけて抜け出し、粘りこみをはかったものです。」
平尾「ああ・・・・・私の大好きな馬なんですよ、この直線の粘りがなんとも・・・・
   フランスで何度見たこと・・・・」
近城「今のところはうまくいってるみたいだ。だいぶフランスを懐かしがってるぞ!」
山岡「最後は1999年のJCのモンジューです。前走は凱旋門賞を勝ってからフランスから
   輸送してきた競走馬です。このJCにハイライズも出走しており
   趣があります。」
平尾「ふふふ・・・・・ハイライズだなんて・・・・
   最近のフランス競馬は外国馬の活躍が盛んで、ハイライズやボルジアだの
   外国馬の走りは私みたいに他国の競馬を知らない者のとっては、
   むしろフランスを思い起こさせる。」
二木「よかったわ、大成功ね!」
近城「これで平尾さん、フランスに帰りたくなったぞ!」
平尾「しかし・・・・・東京でこれだけ強いフランス馬が見られるなら、
   フランスへ帰る必要ないですね。」
山岡「えっ!」 二木「そ、そんな!?」 近城「ちょ、ちょっと・・・・・!」

海原「では、私の用意した馬を見ていただこう。」
平尾「これは? シンボリルドルフ・・・・・ ただそれだけ・・・・」
海原「シンボリルドルフに岡部幸雄をのせて走らせたのです。」
山岡「・・・・・」
平尾「シンボリルドルフってこんなに強いものなのかーーっ!
   また岡部幸雄と、絶望的によく合うーーっ!」
海原「出走レース吟味しました。皐月でまず一冠をとったあとのダービーです。」
平尾「あははーーっ!ただの日本ダービーがこんなにいいレースだなんてーーっ!
   まさに東京優駿ーーっ!」
  「海原先生!ありがとうございます!日本競馬というものの根底を
   味わわせて頂きました! ルドルフ、岡部、日本ダービー!
   これこそ日本競馬の根底です!私は二十年間フランスにいるうちに
   自分の根っこを失ったように思えてきたんです。そのことが
   不安で不安でたまらなくなって日本に逃げ帰ってきたんです・・・」
  「でもこれで、僕の迷いは吹っ切れました。私には日本競馬という
   ドッシリした根っこがあるのです。根っこさえしっかりしていれば
   世界中どこへ枝をのばしたって花を咲かせられます。
   私はフランスへ戻ります!」
おわり 
 
   
55こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/22(日) 10:43:30 ID:xMP6Q9+G
まさに東京優駿ーーっ!ってw
56シライスピリッツ:2006/01/22(日) 20:26:56 ID:EcNMnpSo
ではでは、大好きな善臣さんの勝利記念。

鮫島師「今日のAJCCのシルクフェイマスは変わった騎手を乗せて頂きとう
    ございまして・・・」
馬主「変わった騎手? 誰だそれは。」
鮫島師「は、大変に下衆な騎手でございますが・・・」
馬主「なに、下衆な騎手?」
  「む、これは・・・!?  鮫島!」
  「うーぬ・・・・・・」
  「・・・この間、出走した京都金杯より馬場が悪いな。」
  「ほう・・・・スタートから抑えずに馬なりのまま逃げさせている。
   そしてこの走り・・・この折り合い・・・・いわゆる無理に逃げさせたのじゃなく
   自然に馬まかせの善臣を使ってこそ出せる自然な走りだ・・・・」
  「むう・・・・がっちりした手応え・・・・フェイマスと、鞍上の善臣が釣り合っている。
   ほう・・・・ペース配分がよい・・・・なかなか味のあるしっかりした騎乗だ・・・
   フェイマスが他馬に力負けせずにその追撃を振り切っている。」
  「ふむ・・・・この、馬と騎手の釣り合いのよさがあって初めて、
   良血の血、マーベラスサンデーの素性の確かさも楽しめるというもの。」
  「なるほど・・・・善臣が乗った先行馬は競馬ファンの購買欲をあおるな・・・
   全く・・・・先生信者のためのあさましいレースだ・・・・」
  「見ろ!!テレビのインタビューも『マチカネタンホンザ以来のAJCC2勝目』
   と誤植してるじゃないか !!
   鮫島!!二度とこんな騎手を私の馬に乗せるなっ!!」
鮫島「も、申し訳ありませんっ。」
おわり
57こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/22(日) 21:48:47 ID:2mbHoUOA
下衆な騎手って・・・でも面白い
58こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/23(月) 07:37:02 ID:HoBPPHaW
エニグマ「ノリですよノリ、横山典が乗れなくなってしまったのです。
 今までノリを乗せてくれていた調教師も、すっかりお手上げなんです。」
栗田「あら、蛯名正義もいないのですか?」
エニグマ「となると、安く手に入るヨシトミを、ということになるのですが・・・」
Sエスケープ「ヨシトミだってえ!そりゃないよ!」
ルーベンス「え!」
Sエスケープ「消極的だし勝負弱いし、あんなの乗せるもんじゃないよ。
 僕は初富士ステークスのとき、バルジューなんか乗せられてさ、
 どれだけ蛯名の眉毛を懐かしく思ったことか・・・
 だけど、それでもヨシトミよりはましだったよ。」
ルーベンス「まあ・・・」
エニグマ「山岡さん、栗田さん、何とかならないですか?
 ヨシトミで、何とか重賞を勝ちきる工夫はありませんか?」
山岡「ふうむ・・・ヨシトミでねえ・・・」
栗田「重賞をねえ・・・」

Cオリンポス「ふうん・・・なるほど。そりゃあエニグマもつらかろう。
 同情するよなあ、ヨシトミじゃなあ。
 君たちのような関西の連中にはわからないだろうが、
 僕は条件戦からの流れでね、ヨシトミについての記憶は、切実だよ。
 とにかく、そのまずいことといったらね、ほんとに情けなかったなあ。」
59こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/23(月) 07:38:38 ID:HoBPPHaW
ルーベンス「情けない、ですって?」
栗田「あ・・・」
Cオリンポス「駄馬ならともかく、あんなまずい騎手を
 有力馬に乗せるなんて、勘弁してほしいよ。」
ルーベンス「いい加減にしてください!
 それじゃヨシトミのお手馬は、駄馬だと言うのですか?」
Cオリンポス「へ?」
栗田「ああ、まずいことに・・・」
ルーベンス「OPに入ってきている関東馬は、ヨシトミが汗水流して
 一生懸命条件戦を勝たせたものです。ヨシトミの苦労も考えず、
 ヨシトミの悪口を言う馬に、OPを走る資格はありません!」
Cオリンポス「あう・・・」
ルーベンス「だいいち、ヨシトミが下手だなんて言うのは、馬鹿な馬だけです!
 ヨシトミは全国リーディング5位を記録してるんですよ。
 本当に下手ならば上位になるはずがないでしょう?
 ヨシトミが下手だなんて言うのは、騎手音痴で感性が鈍いからです!」
メガトンカフェ「はああ・・・そういうもんかねえ。」
ルーベンス「あなたたちがどういう馬なのか、これでよくわかりました。
 もうダイヤモンドSの時間なので、失礼します。」
栗田「あ、ルーベンスメモリーさん、待って・・・誤解よ・・・」

60こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/23(月) 08:12:30 ID:PzuDTZjI
                  , -─‐- 、
                 /      \   
                /___     丶    ルーベンス
               (_____\__|     
                 | \ / || .|        俺がおまえの右目になってやる
                ┌┬┌┬ | |    
                 | ̄<;  ̄   S)   
                丶 (─)丶/|しミ≡ミ ―
                ;;ヽ  ヽ-┐ /  =ヾ_≫_ー=彡_≡=-
             .ィ ;;;;.ィ;;;;ヽノ  ,_/   ― 》 ̄》=ヾ  ` ))-
           /ノ;;;//::::i::::;;⌒/-/, ( ≡ 彡 _ )= 彡_)=-     ,; ,;
          / ::::::::::...ノヽ,,,/:::丿⌒彡 》    = _)≡=-  .,;:: ;:.;..
         ./\  /ll::::::::巛\) _   ノ/ =  彡≡=-  ;::: ,;::,.
         /> ::: ●::ll:::::::/:::::::ヽ;;;::  ̄;;::( . =ニ=ニ=ニゝ..,___  ;::::::;..
        ヽ :::: .:::::::ll::::ノ::::::::::::::::ヽ:::::─\  ヽ:: ̄ 丶.::::::::::::::; ̄::丶;;::::...
          / :::: :::::::://::::: ::::::::::::::::::::: ::::丶\  ヽ::     丶::::::::;; ::::\ ≡=-
        /   :::: ◇::::::::::::::.. :::..     ::::丶(__ノ::_      丶::::::::;; ::丶
       / :::::...- ノ ヽ::::::::::::::::::.. ::::..      :::::::i          i:;::::: ::::::|  ≡=-
       ゝ ⌒)ノ     \:::::::::::. ::::::..    .: ::::::::iルーベンスメモリー i;:::: ::::::|
61こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/25(水) 18:17:16 ID:knx1oRGa
もし良かったら、「氷菓と恋」(中松警部が歌子さんを好きになった話)でお願いします。
62こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/26(木) 00:07:57 ID:6VICtLv8
ジャズの奇妙な果実の歌詞でできないかな?
63シライスピリッツ:2006/01/26(木) 09:37:29 ID:HKbsV11g
ジャズの奇妙な果実の歌!ありましたね、そんなの、ということで
無理やりにやってみます。 もと歌つきで、
だれか別バージョンもつくってくれたらいいなーー

「南部杯には、器用な馬が集う。」 「腰に、背中に汗をしたたらせ、」
(南部の木には、奇妙な果実が実る。)  (木の葉に、根元に血をしたたらせ、)
「黒い馬体が、南部杯のパドックの中でゆれている。」
(黒い体が、南部の風の中でゆれている。)
「中央から、参戦してきた器用な馬よ。」、
(ポプラの木から、ぶら下がった奇妙な果実よ。)
「ふくれあがった競馬ファン、ねじ曲がった過剰人気、」
(ふくれあがった眼、ねじ曲がった口。)
「しまいの甘いユートピア騎乗の安藤の頭の中に、」
(木蓮の甘い新鮮な香りの中に、)
「突然ひらめいた、ユートピアが逃げるにおい。」
(突然、肉の焼えるにおい。)
「そいつをシーキングザダイヤがつつき、」「しまいにこの2頭で決まる。」
(そいつをカラスがつつき、)       (しまいに木から落ちる。)
「器用で強い中央馬。」
(奇妙で苦い果実。)

おわり・・・2005年 南部杯
1着ユートピア 2着シーキングザダイヤ 3着タイムパラドックス
64こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/26(木) 10:26:59 ID:cKSjE7Zb
美味しんぼ7巻「氷菓の恋」

青木「何だよ!ちょっとぐらい乗せてくれたっていいだろ、これが所属騎手に
   対する扱いかっ!!」
藤澤和雄「あんたは所属ジョッキーじゃないよ、それに調教をやらせてるだろ!!」
厩務員「うちの厩舎の高馬に乗れるだけありがたいと思え!!」
青木「な、何だとうっ!!俺を調教助手扱いする気かっ!!」
岡部「おや?豪州遠征していた青木ジョッキーだぞ」
横山典「うん?」
北村「あの人、併せ馬でもヨレてトラブってましたよ。誰なんですか?あれ?」
青木「くそっ、覚えてやがれっ!!」
横山典「青木」
青木「あっ!!」
岡部「やあ」
青木「わっわっわっ・・・・」



ダダッ・・・・・・・


   
65シライスピリッツ:2006/01/26(木) 13:25:48 ID:HKbsV11g
こんにちわー、平安Sの短編を一つ

花村「あら、ベラージオさん・・・・」
ベラージオ「このたびはご迷惑をおかけして本当に申し訳ありませんでした。
      買って頂いてしまった馬券お返しする訳にもいかないから・・・・
      これ、私のテレカです。これで許してください。」
花村「何言ってるのよベラージオさん、こんなことは・・・・」
ベラージオ「お願いです。収めてください、ほかの方に
      そうお願いしているんです。どうかお願いですから・・・」
     「本当にみなさんにご迷惑おかけして申し訳ありませんでした・・・
      ごめんなさい・・・・」
田畑「かわいそうねえ、あの馬・・・」
富井「いったいどうしたのかね?」
花村「平安Sに出走することになって私も応援馬券を買ったんですが、
   アンカツのせいでスタート直後に突然、ゲートが開くのが遅れてしまって・・・・」
谷村「ああ、あの馬のことだったのか、いま競馬ファンのなかでは
   ちょっと噂になっているが・・・・・」
富井「あれまあ・・・・・」
田畑「サギにかかったようなものよ・・・・そんな男
   『枠内御法について厳重に注意』となって良かったじゃない。」
花村「でもお気の毒だわ。私たち友人で単勝馬券をお祝いに買ったのよ。
   ハズレ馬券を人数分に分けて返すことも出来ないからってああやって・・・」
おわり
66こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/26(木) 22:31:58 ID:cg77ofDJ
先生の偏食が治ってきてるようで何よりです。では今日はこんな話を・・・。

 <今日は画家の草村卓さんのお宅にいろいろお話をうかがいにやってきました。草村さんは6年ぶりに日本へ帰ってこられたのです。>

 栗田「本場のフランスで成功されるまでは、ご苦労があったことと思いますが。」
 草村「成功なんてほどのものじゃありません。フランスではするだけのことはしたので、
    あとは日本で新しい境地を切り開こうと思って帰って来たんです。」
 栗田「6年ぶりの日本はいかがですか?」
 草村「なんだかすっかり浦島太郎みたいでねえ。ははは、地下鉄乗ったら迷子になっちゃって……
    しかし競馬は楽しいねえ。やはり日本の競馬は懐かしくて楽しいよ。うん、そうだ、君たちにいいレースをお見せしよう。」
 栗田「なにを見せてくださるのかしら。」
 山岡「ううむ言葉から察すると、日本のレースみたいだねえ。フランスの凱旋門賞でも見せてくれりゃいいのになあ。」
 栗田「贅沢言わないの。」
 草村「さあ見てみてくれ。こいつはサイレントウィットネスと、実によく合うんだ。」
 栗田「まあ、これは何かしら……あらデュランダル、短距離のエースだわ。類まれなスピードを、強烈な差し脚で活かしている。
    そしてこのムチッとした手応え。」
 草村「さあさ、そこでこのサイレントウィットネスを見て。」
 栗田「わあ!これは香港の最強馬だわ!日本馬だけでは味わえない、逃げと差しのコラボレーションがあるのよ!
    中山の急坂を巡る攻防が、サイレントウィットネスのキリリとした脚とパワーで見ごたえがあるわ!」
 山岡「これはスプリンターズSですね。それもかなりタイムがいい。」
 草村「お!君 わかってくれてるね。」
 山岡「スプリンターズSが香港馬とこんなによく合うとは知らなかったな。」
 草村「このスプリンターズSも悪くないが、最初に見たあのスプリンターズSにはかなわない……」
 栗田「まあ、どんなスプリンターズSだったんですか?」
 草村「ふふ……なんだか昔話をしたくなってしまったな……」

 草村「今から6年も前のことだが……私は一人の女の人と出会った。私は貧乏な画学生、彼女は田舎の高校を卒業して、
    東京に出てきたばかり。それは純粋で美しく、それでいて芯の強いきっぱりとした性格の人で、
    私はたちまち心を奪われてしまった。どういうわけか向こうも私を気に入ってくれて、二人は愛し合うようになった。
    だが問題があった。私には師と仰ぐ人がいて、私が外国に画の勉強をしに行くお金を、出してくれると言うんだ。
    でも二人分の金は出ないから、結婚したら外国行きはだめになる。一方、彼女には両親の決めた結婚相手があった。
    大物政治家の息子で、出世間違いなしという男だ。彼女は迷っていたようだった。私は決心して彼女に言った。
    『結婚してくれ。ついては、外国に君も連れて行きたい。今度のスプリンターズSは自信があるから、単勝馬券で
    吉田豊のマイネルラヴを買ってくれ。それでお金を作ろう。』そしてこうも言った。
    『もし空港に来なかったら僕と結婚するのを断る返事と受け取ると……』彼女は来なかった。
    空港で何時間も待ったよ。その間に何度も彼女のアパートに電話したが、彼女はいない。彼女は僕を捨てて、
    大物政治家の息子を取ったんだ。僕はすぐに手続きをとって日本を出た。」
 栗田「それっきり相手のほうの心を、確かめずにですか?」
 草村「そんな未練がましいことは出来ないよ。彼女の心ははっきりわかったんだから。
    僕が初めてGTの予想で当たったのはその時のスプリンターズSだったんだ。未だに忘れられないよ……」
 栗田「草村さんが未だに独身なのも、その人のせいで……」
 草村「ははは……つまらない話を聞かせてしまったな、忘れてくれたまえ。」
67こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/26(木) 22:33:37 ID:cg77ofDJ
つづき、場所は変わって・・・。

副部長「ま、ここで一杯やって行こう。今晩は。」
 啓子「あらいらっしゃいませ、お久しぶり。」
副部長「今日はね、うちの社員連れて来たんだ。」
 啓子「まずはこれをご覧あれ。」
 山岡「あ。」
 栗田「まあスプリンターズS!」
 啓子「スプリンターズSにはつらい思い出があって……」
 栗田「その思い出って男の方のですか!」
 山岡「男の人に裏切られたとか、その男の人がスプリンターズSを好きだったとか……」
 啓子「まあ、どうしてそんなこと知ってるの!」
 栗田「その思い出、話して頂けませんか?」
 啓子「……レースの始まる30分前からゴール前で待っていたわ……でも彼の予想した馬は来なかった、もしやもしやと思って、
    払い戻し機に馬券を入れたけど、当たってなかった……馬券は外れたのよ、そしてそれっきり……」
 栗田「どうして翌日でも会いに行って、予想した馬が来なかった理由を問いたださなかったんですか?」
 啓子「彼は画の勉強をしに外国に行くから、私を連れて行くのに、ずいぶん競馬予想したはずよ。予想したあげくの決断が、
    その馬は来ないということでしょう。彼がその後、すぐにフランスに行ったことを、風の便りに聞いたわ。」
副部長「それで啓子さんは、両親の決めた人と結婚したの?」
 啓子「いいえ、自分一人の力だけで生きて行こうと決心したわ。」
副部長「じゃ、それからずーっと一人で……」
 山岡「啓子さん、頼まれた馬の名を覚えていますか?」
 啓子「忘れるわけがないわ、武豊騎乗のシーキングザパールよ。」
 栗田「武豊?」

再び、場所は変わって・・・。

 啓子「あ!」
 草村「ああー!」
 栗田「啓子さん、どうぞここに。」
 啓子「ええ、で、でも……」
副部長「さあ、どうぞ。」
 草村「お元気そうで……」
 啓子「卓さんも……」
副部長「草村さんはフランスですっかり名を上げて、半年前に日本に帰ってきたんですよ。」
 啓子「まあ、よかったわ!成功したのね!ごめんなさい、ちっとも知らなくて。画の世界のことは私……」
 草村「そりゃそうだろうさ。見捨てた男のことなんか、思い出したくもないだろうからね。」
 啓子「なんですって!私が卓さんを見捨てたですって!」
 草村「もういいよ、昔の話だから。」
 啓子「よくないは。外したのはあなたじゃないの。」
 草村「なんだって。」
 山岡「待った、これを見てください。」
 草村「なんだい、これはスプリンターズSの出馬表じゃないか。」
 山岡「啓子さん、草村さんに頼まれた馬は、」
 啓子「武豊のシーキングザパールよ。」
 草村「なにい!」
 山岡「草村さん、何を頼んだんです。」
 草村「吉田豊のマイネルラヴだよ。」
 啓子「なんですって!」
 山岡「吉田豊のマイネルラヴは1着、武豊のシーキングザパールは2着、違う馬を買ってたんじゃ、何回機械に入れても
    『この投票券は的中していません』って言われるよ。」
 草村「啓子さん、吉田豊のマイネルラヴって言ったじゃないか!」
 啓子「卓さん、すごく興奮して電話してきて馬の名を言ったけど、私が聞き取ったのはスプリンターズSのなんとか豊ってことだけ!
    競馬なんてあまりしなくて知らないから友達に聞いたら、それなら武豊のシーキングザパールだって……」
 草村「ああ……なんてことだ……」

おわり
68こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/26(木) 22:52:01 ID:TMQzNkA5
柚餅子の話だっけ
69シライスピリッツ:2006/01/27(金) 19:59:20 ID:npfaVJpC
こんばんわー、では一つ

善臣「あら見て、きれいな馬!」
蛯名「ずいぶん古いわね何歳ぐらいの馬かしら・・・・!?」
勝春「ダートの短距離路線にタイキエニグマといってこんな毛色の競走馬がいるけどね。」
善臣「乗りたい・・・・私・・・・これ・・・・」
蛯名「ジョッキー決まってるわよお、きっと!!」
北村「調教がよく走ってるくらいですもの。」
善臣「騎手が決まってるか調教師に聞いてみる。」
清水師「なに?あの馬に乗りたい?」
善臣「ええ・・・でも騎手が決まってたらあきらめます。」
清水師「ふうん・・・・あんたが乗るのかい・・・・?」
   「まあいい・・・・ほら、背中に乗ってみてみなさい。」
善臣「まあ、切れる・・・・・でも、ただ切れるというだけじゃないわ・・・
   なんだか変に心がひかれるの・・・・」
勝春「おいこれ本物だぜ!本物の一流馬タイキエニグマだ!」
清水師「ほう若いの、よくわかるね。タイキエニグマは去年最高潮に達して
    今年になってからはそろそろ衰え始めるんだが、その衰えの寸前の
    時期のレースは完熟の極みというべき強さを発揮する。
    根岸Sは数あるダート重賞の中でもぴったりな距離だよ。」
善臣「そんな名馬じゃ、とても私に手のとどく馬じゃないわね・・・
   あきらめましょう・・・・」
清水師「・・・・かまわん。乗っていきなさい。着順はあんたがもってこれるだけでいい。」
北村「ええっ!?」  蛯名「どうして・・・・・!」
清水師「はて・・・・どうしてそんな気になったのか・・・自分でもわからんな。
    どうしてだかわからんが・・・・・この馬はなにがなんでもあんたに
    乗ってもらいたがっている・・・そんな気がするんだよ・・・・」
善臣「まあ・・・・」

蛯名「善臣さん、横山典騎手のお手馬を奪っちゃったわね。」
善臣「いいの、これはもう私のお手馬よ!」
勝春「おっかしいなあ・・・・
   その馬はとてもおまえが乗れるしろものじゃないんだぜ・・・
   その馬にはなにか恐ろしい悪癖でも・・・・・?」
善臣「きゃあ!」  蛯名「やめなさいよ、勝春!」

善臣「これで私のお手馬もぐっと豪華!
   ああ・・・・素晴らしい馬を手に入れたわ・・・・」
おわり。
70こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/27(金) 21:12:16 ID:6JkRXrrS
中国のお皿の話ですね。ではこちらもヨシトミの話を・・・。

  山岡「いったいなにがあったのさ?」
ヨシトミ「カツハルの奴、下らねえ賭けをしやがったのよ。」
  山岡「賭け?」

  四位「藤田は115勝をあげるところ!カツハルは、95勝は超えたが……」
カツハル「だ……だめだ……もう……」
  四位「藤田の勝ちだ!よくやった!筋肉怪獣!」
  池添「それにしてもカツハルは口ほどにもない。絶対勝つっていばってたのにな。」
  藤田「カツハル!最初の元気はどうしたんだ!?」
カツハル「くそ……」
  藤田「男は肝っ玉だよ!勝ち星の少ない男は肝っ玉も小さい!お前がどうしてもGTでもう一つ良い成績を上げられないのは、
     肝っ玉が小さいからだよ!」
カツハル「な……なにい!?」
  藤田「それにひきかえ我輩を見たまえ、この堂々の筋肉をな!だから私はGTも強いんだよ、はあっはっはっ!」
カツハル「うぬ……年間100勝くらいでいばるとは、こっけいだ……俺の友人にはあんたよりはるかにすごい男がいる……」
  藤田「ほう?」
カツハル「その男は関西の競馬場ではだめだが、関東なら週に5勝は勝てる!」
  藤田「二日で5勝?そんなに勝てるはずがない……」
カツハル「ふふん、井の中の蛙だな、すごい男はいるんだよ!」
  藤田「よおし言ったな!ではその男に私の目の前で勝たせてみろ!だがもし、出来なかったらどうする!?」
カツハル「その時は、百万円でも二百万円でも払ってやらい!」
  藤田「よおし、ここにいるみんなが証人だ!忘れるなよ!」

カツハル「そんなわけでよろしく頼む、四週間後の一月の第四日曜日だ。」
ヨシトミ「だめだめ、とてもそんなには勝てないよ。」
カツハル「な……なに?だってお前いつも言ってるだろう?二日で5勝は勝てるって!
     あれはウソだったのか!ハッタリだったのかよ!?」
ヨシトミ「馬鹿言え、俺はウソやハッタリは大嫌えだい!しかしなカツハル、季節ってものを考えろよ。
     俺の勝ち星は夏競馬で収穫する。その新潟開催の季節なら、俺は二日で5勝は勝てるよ。だけど一月は端境期だ。」
カツハル「あ!」
ヨシトミ「一月の中山は関東のトップジョッキーが揃っている。といって、関西に遠征したらもっといい騎手が揃ってる。
     俺あいくら関東リーディングの常連といったって、そんな時期じゃ2勝がやっとだぜ。」
  山岡「うーむ……まずい時期に賭けをしちまったもんだな……」

カツハル「や……どうも……」
  藤田「二日で5勝できる人ってのは?」
ヨシトミ「ヨシトミです…ま……やってはみますが……」
  藤田「おいおい、だいぶ話が違うね、5勝どころか掲示板に乗るのも危ないんじゃないの?」
ヨシトミ「ああ……あ、これが新潟なら、ノリも蛯名も北海道に行っていて……力が上位の馬が用意されて……
     ライバル騎手も甘くて……ところが……一月の中山開催だと……どんなに上手に先行しても、
     ノリや蛯名に差されてしまう……今日もあの二人が勝ちをさらって……いかないよ!二人とも怪我でいないよ!
     こ、こりゃあ中山は空き巣じゃねえか!一月にどうして……!?どんどん騎乗馬持ってきてくれよお!」
カツハル「ヨシトミ、大丈夫か!?」
  藤田「あわわ……この勢いではひょっとすると……」
ヨシトミ「わははは、勝った勝った。ああーっいい気持ち!!」
カツハル「若竹賞、AJCC……全部で6勝!」
  藤田「ま……まいったー!!」 

おわり
71こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/28(土) 11:49:48 ID:RBug/ev2
新丸子も丘士郎も夏蕎麦も最高w
72こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/28(土) 17:01:59 ID:hzHAMYrA
先生糞ワロスwwwww
カツハル「その男は関西の競馬場ではだめだが、関東なら週に5勝は勝てる!」
この時点で吹いたw
職人さんいつもどうも
73こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/28(土) 19:54:01 ID:i53ZgLo6
>ノリや蛯名に差されてしまう……今日もあの二人が勝ちをさらって……いかないよ!二人とも怪我でいないよ!

大爆笑。
最高傑作だと思ふ
74こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/28(土) 21:57:07 ID:qNbICsJ9
良スレ
75こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/01/29(日) 20:50:35 ID:3zqTNRu7
>>70
GJ
私も最高傑作に一票
76こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/02(木) 09:34:08 ID:TpXWTXBH
age
77こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/03(金) 15:07:54 ID:BsNnPYLo
冷静に読み返してみると二日に5勝大げさでワロスw
78こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/04(土) 14:57:58 ID:cdiRCemp
特に他意はないですが…

谷村「とにかくノーザンファームさんの大手柄だよ、億万長者の関口房朗氏から、エアグルーヴの子供を買ってもらえるとは…
   セレクトセール出身で、しかも最高落札額と言われている馬だからね。」 
富井「今年の2歳馬の、大きな目玉となりますな、部長!」
勝己「それでこの馬の預託厩舎の件だが、古賀厩舎にしようと思うんだ。美浦だけでなく、日本でも超一流の厩舎だからね。
   競馬にうるさい方のようだから……」
谷村「おおそうだ、いい機会だから栗田君も同席しなさい。超一流の厩舎の腕を知るのも、君達の仕事に役立つだろう。」
栗田「はい……」
谷村「山岡君、きみもだ。」
山岡「厩舎巡りのお供なら、ご免こうむりますよ。」
富井「こらっ、古賀厩舎と言えば本来ならおまえみたいなヒラの入れる所じゃないんだぞ!!」
勝己「何だい、あの社員は?」
栗田(もーいつだってああなんだからッ、少しはやる気になってくれたって…)
山岡「古賀厩舎……ですか。」
栗田「?」
79こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/04(土) 14:58:30 ID:cdiRCemp
房朗「わしは競馬よりほかに楽しみのない人間でしてな!」
谷村「とんでもない、ご趣味の広いことはうかがっております。」
房朗「おおきにおおきに!」
勝己「大変な馬通であられることも有名で……本日は特にレースを吟味いたしました。」
栗田(いかにも億万長者って感じ………)
房朗「おっ、来よった、来よった!どんなレースなんか楽しみでんな!」
古賀「フサイチアンテウスのNZTでございます。」
房朗「アンテウス…?」
勝己「さあさあお一つ。」
富井「うんっさすがは横山典、うまい騎乗ですねえ!!」
房朗「………」
栗田(…GUだけど…でも直線の伸びがパサパサしてるわ…?)
古賀「フサイチエーシックの条件戦でございます。」
富井「わはっ、これが条件戦ですか…」
房朗「じょ…条件戦やて?」
富井「ズブズブして面白いですな……うまい!」
房朗「…うぐっ」
勝己「?」
栗田「この条件戦、手ごたえも伸び脚も……」
古賀「フサイチストラトスでございます。」
房朗「も……もうけっこうや!!」
勝己「ええっ?」
房朗「何もかも惨敗やないか!!フサイチアンテウスいうもんは1400m超えるとスタミナ不足のためにバテて脚も行く気も
   なくなるもんや!!エーシックの条件戦かて何や、平場やろ!?」
勝己「あ…う…あの…」
房朗「おまけにフサイチストラトス+16キロやて!?ストラトスのベスト体重は480キロ台と決まっとるッ!!
   わしは勝つ気もなんもない叩き台のレースなんか、死んでも見とうないわい!!
   これだから東京の人間はイヤヤちゅうんじゃ!!あんたらみたいな無神経な人間に競馬がわかるわけない、
   わしのエアグルーヴの子供お預けするのはお断りじゃ!!」
富井「な…何ですって!」
谷村「関口さんお待ちください。失礼の段おわびします!」
房朗「ええい、うるさいッ!!」
栗田「山岡さん………」
山岡「やれやれ、確かにレースもひどかったけど、これくらいのことでヘソを曲げるなんてケツの穴の小さいじいさんだ………」
房朗「何やてッ!!」
山岡「ああ聞こえましたか。それはどうも!!感想を独りごとで言っただけなんだが…………そうですか聞こえましたか…」
勝己「や………やめたまえ、失礼な!!」
栗田「バカ!!」
房朗「人を嘲弄する気ィかッ、あんな高声の独りごとがあるかいな!!」
山岡「あなたのエアグルーヴの子供は今年の2歳馬の目玉なんだそうですよ……どうです、明日違う調教師を紹介させてくれませんか?
   そしてあなたを納得させたら、エアグルーヴの子供を預けていただきたい。」
房朗「納得出来んかったらどないする気やッ!!アメリカの厩舎に預けるだけじゃ、この関口房郎の気がおさまらへんでえーッ!!」
谷村「頭を丸めろとは、とんだ約束をさせられたもんだが………山岡君、何か当てはあるのかね?
   この古賀厩舎以上の厩舎となると………」
山岡「まあやってみるさ……日本のどの厩舎がうまいか、一つ残らず知りつくしている男がいます。その男の力を借りれば…」
80こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/04(土) 14:59:05 ID:cdiRCemp
 山岡「美浦の厩舎はうわさ以上のひどさだよ。」
辰さん「ああ…去年なんてJRA賞の受賞馬が1頭もいないくらいなんだ。西高東低がすっかり定着してね。今美浦に預けちゃダメだよ。
    今いいのは池江寿厩舎だ。若いけど才能のある調教師が、腰すえてやってるからね。あそこが今、ダントツだね…………」

 房朗「何や、チッポケな厩舎やな。ほんまにこんなとこでうまい仕上げが出来るんかいなッ。」
池江寿「らっしゃい。」
 山岡「始めてくれ。」
池江寿「へいっ。」
 房朗「この若僧かッどんなレースに出す気か知らんが、容易なこっちゃこの関口房郎満足させられんで。」
 富井「こ、こんな厩舎で大丈夫なのかね、栗田君……!」
 栗田(辰さんご推薦のお店だから………)
池江寿「へい、おまちどォ!!」
 富井「ええー!!」
 房朗「な、何やて!?」
 谷村「これは…」
 栗田「フサイチジャンクに、フサイチアウステル!」
 富井「や…山岡君これは冗談だろう!!ほかに何か出るんだろう〜〜〜!!」
 山岡「いえこれだけです。これがすべてです……」
 勝己「も、もう駄目だあーっ!!」
 富井「だから山岡なんて信用出来んと言ったんですよ!!」
 谷村「山岡君これはいったい…!?」
 房朗「待てっ!!………このジャンクのツヤツヤとした輝きはどうや、まるで宝石のようやないか…そして一完歩一完歩が伸びとる
    ………しかもスピード、スタミナと全部そろうとるで………この末脚、この伸び、上手に乗ったなあ……前半は流れに乗って、
    3コーナーと、4コーナーはちっとも膨らまんように乗るんは至難の技なんや…わしが今の財産築いたんはな、
    競馬で大もうけしたんが始まりや………今でも騎手の研究を怠ったことはない。この騎手の素性も当ててみせるで………
    武邦の息子やな。それも幸四郎やない、豊や。武豊!どうやッ!」
池江寿「お見事、当たりです!」
 栗田「すごいわ、父親からフルネームまで!」
 谷村「信じられん……!」
 房朗「その豊を、乗り替わりでなくデビューから依頼し、主戦になってもらった、そうやな。」
池江寿「はい。」
 房朗「デビューは浜ちゃんが来る日で、テレビでも大注目や…そしてメインでリシャールが勝った日に出走させんと、
    こうは盛り上がらん。と、いうことはこの若駒Sも…ああ…去年の3冠馬も出走した、本物の出世レースや。
    距離は2000m、皐月賞といっしょやな、しかも負担のかからん乗り方をしとる。
    そしてクラシックに向けて余裕のあるローテーションで臨める。ああもう、これ以上泣かせるようなことせんといてほしいわあ!
    AJCCのフサイチアウステルや!鞍上も藤田伸二、わしのフサイチコンコルドでダービー獲ってくれた騎手や、
    なつかしいなあ!」
 富井「……」
 房朗「ごちそうさん。池江はん、わしがダービーのオーナーで、その勝ち馬フサイチコンコルドの鞍上が藤田やちゅうことまで
    調べて、これだけの演出をしたんは……」
池江寿「はい、じつはそこにおられる……」
 房朗「そうか、ここまでGTが楽しみになる馬は何年と持ったことない、日本人に生まれた喜び味わわせてもろうた。
    お礼にわしのエアグルーヴの子供、いいように使うてくれ。」
 山岡「どうも。」
 栗田「やったあーっ!!」
 谷村「関口さん、ありがとうございます!!」

おわり
81こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/05(日) 17:43:08 ID:qQKR/jLi
私は>>78-80に三千万貸す。
82こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/05(日) 20:57:54 ID:jObFftF1
栗田「すごいわ、父親からフルネームまで!」

すごくねーよwww
職人さんいつも乙ですw
83こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/09(木) 12:37:35 ID:wTJE4KvJ
age
84こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/09(木) 21:15:08 ID:P+55R5kT
こんばんは、完全にフィクションですが・・・

 局長「佐藤哲さんがサンライズバッカスを降ろされるですって!そりゃまたどうして!」
佐藤哲「私が降りるのは、音無師と意見が合わないからです。」
副部長「ひえ!」
 局長「そりゃまた大胆な発言を!」
 部長「意見が合わないとおっしゃると……」
佐藤哲「音無師は、元々騎手としてノアノハコブネでのオークス制覇などで大成功し、その勢いで調教師に転身して、
    さらに成功をおさめられた。去年の成績を見ても超一流の方です。」
   「音無師はイヤダイヤダ、オレハマッテルゼなど関東遠征の際にはヨシトミ騎手を主戦に据えた。
    G3、G2ならいいけれど、G1では問題だと私は思うのです。」
理事長「問題?」
佐藤哲「G2、G3とG1は性格が異なります。そこを音無師は、理解しておられない。
    今まではなんとか出遅れ癖のあるサンライズバッカスをG1で勝てるようになるために努力してきましたが、
    いざフェブラリーS出走を前にオーナーからの意向で鞍上を変更したいという事を言われました。
    そんなわけで、私は降ろされてしまったのです。」
 部長「細かなところはわかりませんが、大筋のところはわかるような気がします。」
副部長「難しいもんですねえ……」
 山岡「しかし、音無さんもえらいですねえ。自分とこの内部事情を、こうして公にするなんて。」
 音無「私は公明正大にやっていきたいんです。騎手との意見の衝突を隠して、外に向かってきれいごとを言うのは好きじゃない。」
佐藤哲「私の後は、ヨシトミが後任としてがんばりますので、フェブラリーSには、予定通りにお願いします。」
理事長「それはかまいませんが……」
ヨシトミ「どうぞ、よろしくお願いします。しかし……G1に私が乗って、サンライズバッカスはいったいどうなるのか……」  

おわり
85こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/09(木) 22:05:35 ID:Q4tHTyf4
>>84
ヨシトミw
バッカス買うつもりなんだからどうなるのかとか言ってくれるなw
86こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/12(日) 07:42:17 ID:FhMlZK/E
>>77>>78>>79
ワシは3千5百万出すー
87こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/12(日) 12:50:42 ID:RXr1mG9W
初めて投稿してみます。

藤田 「先生!!お願いがあります。」
藤原英「む!何だ?言ってみ。」
藤田 「ダイヤモンドSでマックスにまた乗せて下さい!!」
藤原英「貴様・・・万葉Sを覚えてないのか??」
藤田 「もちろん・・・覚えてます・・。しかし・・。」
藤原英「しかし、何だ?」
藤田 「このままでは私の気が済まないのです!!!」
藤原英「お前にはフサイチアウステルというポニーテールしたオッサンの馬がいただろう?」
藤田 「あの馬は過剰人気して直線沈む馬です。」
藤原英「まあ、確かに私の馬の方がハルカに強いがな・・・。」
藤田 「あんなクソ騎乗の汚名挽回が俺はしたいんだぁ!!!!!!」
四位 「まあまあシンチャン。落ち着こうよ。」
藤田 「このままアウステルに乗ればわたしゃ、ただのアホ金髪おっさんですわ。」
藤原英「そこまで感じてるなら好きに乗れ!!!」
藤田 「ありがたき幸せ。」
ペリエ「シンチャン。フサイチユズッテクレテアリガトネ。」

おわり 
88シライスピリッツ:2006/02/12(日) 21:57:37 ID:5Feobzi0
ひさびさです。また無理やりな話です。

雄山「聞くところでは、一風変わった方針を取っているそうだが?」
音無「は、はい。」
雄山「その狙いを聞こう。」
音無「はい、関東、関西とか縄張りにこだわらず、自由で柔軟な発想による、
   新しい競馬の発見です。」
雄山「新しい競馬の発見か・・・・面白い、レースを見せてもらおう。」
音無「はい!」
  「サンライズバッカスでございます。芝をあきらめてダート路線にいきました。」
雄山「ふむ、砂の香りがするな・・・・それもよく調教されていて上できだ・・・・
   この分だと期待できそうだな。」
助手「オレハマッテルゼでございます、善臣を乗せている東京新聞杯をご覧ください。」
雄山「尋ねたいことがある、呼んでくれ。」
助手「は?はい・・・・」
音無「あの、なにか・・・・」
雄山「説明してもらいたい。なぜマイル戦なのだ?」
音無「え?」
雄山「スプリント、ミドル、ディスタンスなど、ほかの距離のレースもあるのに、
   なぜマイルなんだ?ほかの距離は試してみたか?」
音無「い、いえ・・・・しかし・・・・」
雄山「ほかの調教師がみんな東京新聞杯を使っているからか?
   それが常識だからか?それが新しい競馬の発見か!?」
音無「あ・・・・・う・・・・・」
雄山「さて、どうしてマイル戦をと問う前に、問うことがある。
   どうして善臣だ?今日の出走馬は全て善臣が騎乗か?
   善臣はほかのレースにも出てくるのか?」
音無「いえ、これだけです・・・」
雄山「なるほど・・・・では聞くが一期一会という言葉を知っているか?」
音無「一期一会?」
雄山「この人間とは、一生に一度、今しか会えないと思って、自分の真心のすべてを
   尽くしてもてなす。茶道の根本だが、これは人と対する時、全てに通ずる。」
  「競馬ファンに今、自分の持っている最高の馬の最高の走りを見てもらおうと
   真心を尽くすのが真の調教師だ。」
  「今日の場合もそうだ。私に二度と会えないと思えば、その競走馬の能力を
   一番発揮できるレース、騎手を見つけだす。
   それが本当に人をもてなす道だと思わぬか。」
音無「は、はいその通りです・・・・」
雄山「では聞くが、善臣がオレハマッテルゼに一番、手が合う騎手か?
   音無厩舎の馬に善臣、善臣の先行策、決まりきったレースではないか!
   ここには真心をこめて競馬ファンを楽しまそうという真摯さも、
   新しい競馬を発見しようという気概もない。
   日本中の強い馬を取り入れて新しい競馬を発見するなどと能書きは立派だが
   東京新聞杯で馬脚を現しおった!この厩舎の馬がどんな物かよくわかった。
   買う価値のない馬だ!」
おわり。 かなりフィクション入ってます
   一番
89シライスピリッツ:2006/02/12(日) 22:33:20 ID:5Feobzi0
もう一つ、

前山「そしてフェブラリーSが開催されるのが2月19日だ。善臣騎乗の
   サンライズバッカスの馬券を買おうというのが、なぜいけないのかね!?」
山岡「これは困ったなあ・・・・わかってもらえるかどうか・・・・」
前山「ずいぶん人を馬鹿にした言い方じゃないか。」
山岡「べつに馬鹿になんかしてませんよ、ただ・・・・・
   柴田善臣見たいな騎手を本気でうまいと思っている人なら、
   説明するのもむずかしいと思って・・・・・」
前山「なっ、なんだとお!!」
二木「ちょ・・・ちょっと山岡くん。」
栗田「山岡さん言葉が過ぎるわよ!」
前山「どういう意味なのか、説明してもらおう!」
山岡「いいですよ、ただし俺をフェブラリーSの日に競馬場に連れてってください。
   そしてサンライズバッカスの走りを見せて頂きたい。」
前山「なにい?」  山岡「そうすればわかります。」
前山「ようし、承知した。そのかわり私を納得させなかったらどうなるかっ・・・」

フェブラリーS当日
前山「善臣騎手騎乗のサンライズバッカスだ。さあ、走りをみてください。」
二木「うむ、こりゃいい!」  まり子「強い!」
二木「おほっ、走るねえ!シャイニンルビーのような走りだ!
   この走り!新鮮な3歳時の走りがそのまま残っているみたいだよ。」
前山「ふむふむ、この瑞々しさがうれしいね。さあ山岡くん、説明してもらおうか。
   このサンライズバッカスと善臣騎手のどこが悪いんだ?」
山岡「前山さん、競馬歴は長いんですか?」
前山「いや、去年始めたばかりだよ。」
山岡「競馬新聞も持っていらっしゃらないから、長いのかと思いましたよ・・・」
前山「去年は回収率のいい競馬新聞を買ってたんだが私を子供扱いするように
   細かい買目まで指示しておるから買うのをやめてやった!」
二木「私も前山さんにつき合って去年から始めたんだ。」
山岡「なるほど・・・・では始めましょう。」

前山「ん?この馬は?」
二木「こっちのバッカスとどう違うんだね?」
まり子「こっちの方がはるかに強い!」
栗田「スピードも瞬発力もはるかに上だわ!」
前山「山岡くんっ!この馬はどんな良血馬なんだ?」
山岡「これは良血ではありませんよ。内国産のカネヒキリです。父はフジキセキです。」
前山「なにい、内国産だってえ!」
二木「内国産のフジキセキといったら所詮サンデーの子だろ?  
   父ヘネシーのバッカスより弱いはずじゃないか!」
山岡「一概にそうとは言えませんよ。出走レースが真っ当なもので、恵まれた
   環境で育成すれば良血馬に劣らず強い。しかし、ここにある
   サンライズバッカスとカネヒキリの差はそんなところから生じたものではない。」
  「このカネヒキリはデビューからずっと武豊が乗っています。
   この日数の差が決定的なのです。」
栗田「そうか!どんな馬でも按上が乗り替わってすぐのレースは
   勝ち味にとぼしいのよね。」
90シライスピリッツ:2006/02/12(日) 22:53:22 ID:5Feobzi0
訂正、武デビューからじゃなくて毎日杯から・・

つづき
まり子「フェブラリーSって一番手軽に買えるGIだから、あまり深く
    考えなかったけど、出走する騎手にもいろいろあるのね。」
前山「おほー!これはじつに・・・!」
山岡「武豊は関西の騎手の中では、一番当たりが柔らかくて根性があって
   力のある騎手だよ。俺は騎手の中では豊が一番好きだ。
   たいていの馬に無難に合うし、リーディングジョッキーでもそれほど
   お高くとまってないし、」
二木「こりゃまいったな・・・・これと比べると善臣はこりゃ一流じゃないな。」
前山「午前中のレース専門の2流騎手といった感じだね・・・・・」
まり子「GI出走以前の騎手だわ。」

山岡「第一、善臣騎手をほかの一流騎手と一緒にされる事は、競馬ファンにとっても
   大変迷惑なことなんじゃないかな。」
前山「と、言うと?」
山岡「善臣騎手はほかの一流騎手とは異なった独特の勝ち星稼ぎを用いてるからです。」
  「この異常に増えた勝ち数を稼ぎ出すために、午後からのレースは手を抜いて
   午前中のレースで固めうちしたり、勝ち星を伸ばすために
   横山、蛯名のお手馬を奪ったり・・・・」
二木「ひどい!」  栗田「それじゃ一流騎手どころかまるで不純な!」
山岡「これも、レース内容とは無関係な2ちゃんねらーの善臣先生信者の
   馬鹿騒ぎのせいだと思うけどね。」
おわり バッカス勝ったらすまん・・・
  
91こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/13(月) 11:20:08 ID:qaHc5yY4
     論-ニ 二l   __∠ //  〃 ::::::::::::Yハヾヽ
  面   /=二三l∠三三ミヽ /ハ ::::::::::::::|| lNハj
  白   L ニ三/ 、__`ヾミミ∨ {ヽ l::::::::;;、」ハj リ
  い   /ミミミl   ヽ、__辷rヾミゝ `リ:r彡三ミ//
  !  /ミミlミミ|  \   ̄´ノ::'⌒ヾ:ニtテ‐y′
       >リミミl    `ー‐'´     ト、: ̄〈
      /(´jミミ|          __  __ |::::Y´/
⌒レ^ヽ∧ `lミミl   ,r─−く:::(    ` Y l
〃/l/l l/l「T^ー'   // ,仁二¬ーニ‐-_イ  |、
//l / l l l !::::.     / {⌒ヽ  ̄`¬─--7 トハ
l/l/l j j l/|::::::.     ヽ二ニニ−ー---ノ 川l|
/j l/l ハ l/l:::::::.             こ二 ̄  ,lリリ
92こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/14(火) 11:18:27 ID:dcnCcmAJ
>>90
後半の山岡バロスwwwwwwwwww
93こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/18(土) 13:42:15 ID:LmPEqfa8
age
94シライスピリッツ:2006/02/19(日) 10:05:37 ID:Olwpa6kQ
過疎化してしまっているので、ちょっとひさびさにやってみます。
あくまでもフィクションです。

シックスセンス(以下センス)
「ええ、京都記念を勝って、全2勝です。それなのにこんなに人気になっているんです。
 ずいぶん努力もしているのに、少しも、一つもGIを勝てなくて・・・・」
武豊「そんなにGIを勝ちたいですか?」
シックス「ええ・・・・」
JRA職員「いらっしゃいませ。」
シックス「あっ!」
四位「なんてひどい走りだ。よくそんな走りで重賞に出てこれるね。」
武豊「何だって!? お知り合いですか?」
シックス「四位洋文さん・・・・今売り出し中の一流の騎手です。」
四位「こちらは?」
武豊「センスさんの友人だ。彼とどれだけ親しい間柄なのか知らんが
   今のはひどい暴言だなっ!」
四位「私のシックスセンスとの間を知らないのなら余計な事を言わないで
   もらいたいね。私とセンスはあやうくGI制覇するところまで
   いったことがある間柄なんだ。」
武豊「かつてのコンビ?・・・・・・」
  「それならなおさらのことだよ、かつてコンビを組んでいた相棒を
   人前で侮辱するなんて男じゃないぞっ!!」
四位「・・・ふん、一つだけ言っておこう。コンビを解消したのは
   センスの方なんだからな!」
  「ほかの競馬場に行こう。」
シックス「実は私も。今日の京都記念は長浜調教師へのお義理で出走したんです。
     四位さんとのコンビを解消した段階で私はGI獲りを諦めたんですから・・・」
武豊「今でも四位さんを愛してるんですね。」
  「それではどうしてコンビ解消を・・・・?」
シックス「私、これで失礼します。」

ディープインパクト(以下ディープ)
「お客様がずうっとお待ちなんですよ。」
武豊「客、俺にか? 誰だい・・・・」
四位「とつぜんお邪魔して・・・・」
武豊「へえ、お客ってあんただったの。」
四位「武さんが長浜調教師のお膳立てでシックスセンスと京都記念に出走したと
   いうこと、失礼ながら調べさせてもらいました。」
ディープ「武さんがシックスセンスと!?」
武豊「何だよ。」
  「長浜調教師のお義理で無理やり京都記念に出されたんだ。」
ディープ「何も聞いてないじゃない。」
武豊「だからこのセンスとのコンビは最初から今回の一戦だけなんだよ、
   馬のほうも同じお義理でコンビを組んだだけで・・・・・」
ディープ「あら、今回限りの騎乗だったのが残念そうね!」
武豊「何を言ってんだ、俺にもお茶くれよ。」
四位「あの・・・・・」
  
95シライスピリッツ:2006/02/19(日) 10:29:14 ID:Olwpa6kQ

四位「そうですか、センスもお義理で・・・・・」
武豊「センスに最初から俺とコンビ継続する気がなかったと知って嬉しそうだな。」
四位「私とのコンビをセンスは一方的に解消した。私はひどく傷ついた・・・
   それはセンスを愛していたからです。武さんがセンスと一緒にレースを
   しているのを見て嫉妬して、あんなひどいことを・・・・・」
  「武さんにお願いがあるんです、なぜ私とのコンビを解消したのか、
   センスの本心を私は聞かされてない。
   センスの本心を聞きだして頂けませんか!」
武豊「何で俺なんかが・・・・ほかにもっと適切な人間がいるだろう、
   友人とか親類とか・・・・」
四位「やってみましたよ。でもセンスは誰にも本心を語らないんだ。
   武さんは男気がある方だと思う。そんな武さんにならセンスも
   必ず本心を明かしてくれると・・・お願いです。武さん!」
武豊「そんな・・・」

センス「すんでしまったことは仕方がないことだけれど・・・・・
    私が弱いからです。」
ディープ「そんな・・・・」
センス「四位さんがある時こう言ったんです、一勝馬がGI出走したって
    勝てっこないって・・・・」   
   「それで私、努力したんです。でも少しも勝てないんです。
    ある日気がつきました。一流騎手に私みたいなさえない一勝馬がいたんじゃ
    仕事の邪魔になるだろうと・・・だからコンビ解消するしかないと思ったんです。」
ディープ「でも四位さんはセンスさんを愛しているんですよ。」
センス「そんなはずはありません、愛馬にそんなこと言うはずがないでしょう。」
ディープ「それは・・・・」

四位「いやそんな・・・言ったとしてもそんなこと冗談ですよ!」
武豊「レースに勝てないと悩んでいる彼には冗談とは思えません。」
四位「ま・・・待ってくれ!」
  「私は一流騎手だぞ!成績がいいだけの競走馬はうんざりするほど見ている。
   私がセンスに求めているのはそんな浅薄なものじゃない。
   勝つと負けるとかそんなものをこえた動物的魅力なんだ!」
武豊「私はなんて鈍感な男だったんだろう・・・・センスが、
   勝てないことをそこまで苦にしているのに 気づかなかったとは・・・」

センス「四位さん・・・」
四位「きみのために考えた騎乗だ、またコンビを組んでくれないか。
   君にぴったり合うはずだ、合わなかったら僕は首をつるよ。」
センス「私のために・・・」
四位「さあ・・・・」
JRA職員「次走のレースは天皇賞春をどうぞ・・・・」
武豊「いや、ここじゃない方がいい。(俺とディープインパクトいるからな)」
シックス「武さん!私、今度こそGIを勝てると思います!」
四位「まかせておけ勝ったら勝ったで次のレースを考えるから!」
ディープ「良かったわ、うまくいって・・・・・」
武豊「シックスセンスの追い込みってのもけっこう面白かったよ。
   届くかどうかスリルがあってさ。」
ディープ「なあんて不真面目なんでしょ!」
96こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/19(日) 12:17:42 ID:r4AfFSsM
GJ
97こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/19(日) 20:28:28 ID:ty9V+dBN
ボクも四位騎手のネタで一つ・・・もちろんフィクションです。

 栗田「あ、四位さんだわ……おはようございます。」
 四位「あら。」
 栗田「お出かけですか?」
 四位「え、ええ……ちょっと休暇を取って東京まで。」
 栗田「あら私達も東京に行くんです、取材で。」
四位「東京に?」
栗田「あのお席は?」
四位「あ、私自由席です。」
栗田「私達もですわ、ご一緒しましょう!ねっ!」
四位「え……ええ…」
  「楽しそうね、フェブラリーSのこと取材に行くなんて。」
栗田「でも、明日がレースだからあわただしいの。四位さんは東京でレースに乗るんでしょ?」
四位「私?東京に?……え、ええ、そのつもりよ。」
山岡「東京が好きなんですか?」
四位「ええ……アグネスデジタルに乗ってた頃からたびたび行っていて…」
山岡「ふうん、今の東京ってトップジョッキーがいないからね。そういえばシックスセンスが京都で1番人気になってるんだってね。」
栗田「山岡さん…!」
山岡「しかし、最近の武豊の派手なことといったらすごいね、先週、アドマイヤムーンも乗り替わりで勝ったんだけどさ……」
栗田「山岡さんっ!」
四位「すみませんちょっとトイレに……」
山岡「あ、そうどうぞごゆっくり。」
栗田「何て無神経な人なの!四位さんがどんな辛い状況にあるか知りながら、どうして乗り替わりの話をたてつづけにしたりするの!
   最低よっ!」
  「それは、四位さんの鞄よ?何をするの!そんな泥棒みたいなこと!」
  「い、遺書ですって!!」
山岡「やっぱりな。」
栗田「し…四位さん、東京に行くのはじ……自……自殺…………」
山岡「しっ……戻って来る。」
栗田「どうしましょう……ねえ山岡さんどうしたら……!?」
山岡「普通にしていてくれ。」
  「あ、俺ちょっと電話して来る。東京の知り合いの所だ、すぐ戻って来るよ。」
  「騎乗馬の予定は立ててないでしょう。」
四位「え?いえ…でも私は…………」
山岡「付き合ってくださいよ。いい馬がいるんだ。」

中野隆「いかがです、春望Sのチョウカイロイヤルです。昇級初戦ですが調子はずっといいですわ。」
 四位「山岡さん栗田さんありがとう、私を力づけるためにこの馬を紹介してくれたのね。」
   「白状するわ、私が東京に来たのはね……………」
 山岡「四位さん君が東京に来たのは、チョウカイロイヤルに乗るためだったんだよ。」
 四位「ああ清冽としか言いようのないこの脚この伸び……あと一つが勝てないというよどみがきれいに流されて行く。
    うれしい…………1000勝って素晴らしいことね…」  

おわり
98こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/20(月) 12:33:05 ID:xYHzPFPl
>97 乙
99ロロ ◆IGEMrmvKLI :2006/02/20(月) 12:44:26 ID:WyX+i9l5
>>97
で、その後チョウカイロイヤルを食べるわけですね。
100こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/20(月) 17:32:40 ID:xYHzPFPl
>>99
 そういう展開もありだねえ。
 最初、97のはしょり方に面食らったが、こういうさっぱりとした味わいも
捨てがたいかなと思い直しました。
101こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/20(月) 21:44:30 ID:msY4u7B7
四位さんの話ではだいぶはしょっちゃったから・・・今回はこんな話を。

ヨシトミ「スタートしてから、馬ナリ、そして直線で追うところまで、一貫したオートメーションシステムになっています。」
  音無「ほう、恐ろしく近代的ですな、不利を受ける恐れもない。」
ヨシトミ「はい、安全第一ですから………」
  音無「ふうむ、これなら勝ち星量産も可能ですな。」
ヨシトミ「安全に大量に勝つのが、我々ジョッキーの義務でして……
     最新の騎乗技術を用いまして、私は平場だけで関東トップになれます。」
  音無「えっ、平場だけで!?」
ヨシトミ「はい、だからこそ安全に勝てるのです。」
  音無「なるほどね、大変な進歩ですね。」

  音無「いや、これはヨシトミとはうって変わって、全然パターン化されてませんな。」
 佐藤哲「はい、大舞台で勝利するためには、大胆な騎乗をしなければならないと思うんです。」
  音無「ふうむ…」
 佐藤哲「スワンSのコスモサンビームは、中団でじっくり構えます。」
  音無「ほう、末脚が切れるいい騎乗ですな。」
 佐藤哲「はい、メイショウボーラーを差し切った、2歳チャンプです。」
  音無「…はて、ヨシトミ騎乗の富士Sでは、前方につけて伸びてなかったな………」
 佐藤哲「タップダンスシチーでJCを圧勝してるところです。」
  音無「いや、これは壮観だ、しかしこの大逃げは勇気がいるな……」
 佐藤哲「凱旋門賞明けの有馬記念で2着に粘ってるところです。
     この逃げるペースが厳密でないと、馬群にのみこまれてしまうので大変です。」
  音無「ううむ……これは大変な作業だなあ。」
 佐藤哲「ときには大胆な逃げ、ときには思い切った追い込みをすることで、大舞台でも存在感を見せ
     関西リーディングでもトップ10をキープできます。」
  音無「何、10位前後の成績なのかね!?ヨシトミは平場だけで関東トップと言ってたぞ。」
 佐藤哲「はあ…それは、公務員騎乗といいまして、楽なレースで強い馬に乗っておられるからでしょう。」
  音無「ふうん、でも勝ち数が多いなら、特別戦よりも平場で勝った方がいいじゃないの?」
 佐藤哲「え、ええ……しかし騎手の真価は、GTなどの大舞台でいかに強いかということで…」
  音無「とはいえ、調教師の成績も騎手の成績も勝ち数で比べるんだから、
     いつまでも内容にこだわってても仕方ないんじゃないの?」
 佐藤哲「そ、それは…」
  音無「技術革新の努力が足りなくて、勝ち数が伸びないからって、安易にうちの厩舎に援助を求められても困るんだよ。」
 佐藤哲「は、はあ……」

  音無「本日、私が東京競馬場を訪問したのは、サンライズバッカスをフェブラリーSに出走させるに当たって、騎手を決めるためです。
     幸い休み明けを一叩きして調子も上がってきて、勝負になるのを確かめることが出来ました。
     本番を任せるにあたって、安全に大量に勝ち星をあげているヨシトミさんの騎乗には感銘を受けました。
     ヨシトミさんのやり方で乗ってもらえば、サンライズバッカスは更に発展していくと思います。
     我が厩舎としましても、ヨシトミさんに出来るだけの協力をさせて頂きたいと思います。」
ヨシトミ「音無先生、ありがとうございます。私、より一層の技術革新に努力いたします。」
佐々木晶「な、何てことなのっ。ヨシトミに協力ですって………!?」
102こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/20(月) 21:45:16 ID:msY4u7B7
  山岡「土曜日の重賞ですが、京都記念をご覧頂きます。」
  音無「シルクフェイマスね………いや、なかなかの着順だ。」
  鮫島「ま、こんなものですな……」
  山岡「お気に召さなかったようですね、ではこちらの、サクラセンチュリーをご覧になられませんか?」
  音無「え、いやもう十分だよ。」
  山岡「そう言わずにお願いです、見てください。」
  音無「…ま、一目だけ。…!!レースが違うのかねッ!!シルクとは比較にならん強さだ!!」
  山岡「いいえ、今年の京都記念ですよ。」
  音無「同じレースなのかい、これが……おおっこれこれこの伸び、この脚、勝ち負けできる騎乗だよっ!!
     そうか、騎手が違うんだなっ!!」
  山岡「その通り。シルクフェイマスの鞍上には、ヨシトミを使い、サクラセンチュリーの方には佐藤哲を使いました。」
ヨシトミ「何だと!?ふざけるなっ、これは陰謀だ!!私をおとしめるためにっ!!」
  山岡「それほど言われるなら、証拠をお目にかけましょう。今年のフェブラリーSのサンライズバッカスには、ヨシトミ騎手を……
     去年の武蔵野Sには佐藤哲を乗せます。」
ヨシトミ「?同じダートのマイル戦を比べて何がわかるんだ?」
  山岡「まず、佐藤哲騎乗の武蔵野Sです、見てください。」
  音無「うまいね、位置取りもいい、先が楽しみになるよ。」
  山岡「ヨシトミ騎乗のフェブラリーSです。」
  音無「ウゲッ!ひ、ひどくまずい!!」
ヨシトミ「そんな馬鹿な!!ど、どうして!?」
  山岡「皆さん、お確かめください。」
  音無「どうしてこんな違いが出たんだね、説明してくれたまえ。」 
  山岡「まず騎手の差が決定的です。ヨシトミの方は終始外外を回っている。」
ヨシトミ「大外枠だから、仕方がないんだ。」
  山岡「道中も、馬ナリに外を回ってるだけだから距離をロスしているはずだ。」
ヨシトミ「外を回ったって、強かったら勝つ、内で詰まるリスクを無視できないだろ?」
  山岡「外外を回って、馬ナリで乗ってるから、距離はロスするし武蔵野Sの時は、インを突いて勝ったはずなのにそれが出来ない。
     そこでヨシトミは不利を受けないようにだけ乗って力を出し切ったように見せかける。
     これで強敵が揃ったGTを勝ち切れるだろうか……」
オーナー「な、何だあっ、そんな騎乗をされているのか!?本当なのかよ!!」
ヨシトミ「し、しかし、美浦の調教師に認められてるんですよ!無難に勝つためにはしようがないんです。」
  山岡「だが、フェブラリーSのような激しいGTだと、そうした騎乗も役に立たず馬の成績は破壊される。
     あとにはサンライズバッカスの残骸が残るんです。」
  音無「無難な位置取り、見せかけの騎乗、勝負をかけない姿勢、GTでの低成績……そんな者は騎手とは呼べぬっ……
     佐藤哲さん、先ほどは大変失礼なことを言ってしまった、お許しください。」
 佐藤哲「そんなっ。」
  音無「私は関東トップジョッキーという言葉にごまかされていました。本物らしく見せかける技術なんて、
     馬を破壊しレースを破壊するものだということを私は今こそはっきり認識いたしました。
     早速、調教師権限で佐藤哲&サンライズバッカスのコンビを守るための特別措置を実行に移します。
     あなたが本物の騎乗を守る努力を捨てない限り、音無厩舎は佐藤哲を主戦とし、
     出来る限りの援助を惜しまないことを誓います。」
佐々木晶「音無さん。」
 佐藤哲「ありがとうございます。」

おわり
103こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/20(月) 22:48:12 ID:7zV9VnB1
>>101-102
GJ
大先生はどんな時でもネタになるなぁw
104こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/20(月) 23:41:07 ID:xYHzPFPl
>>101-102
 職人さん、連作乙です。
 こってりとあっさり、両方堪能いたしました。
105こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/21(火) 00:18:44 ID:9NjDtOSC
いつのまにか、2スレ目にはいってたのね(^_^;)
やっぱりオモシロス
106こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/21(火) 21:43:46 ID:YifKUjJX
>音無「ウゲッ!ひ、ひどくまずい!!」
WARATA
107こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/21(火) 22:35:39 ID:orefJoxC
スワンSのコスモサンビームは本田なんだが
108こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/21(火) 22:46:42 ID:3HLj48CN
>>101-102

笑いコロゲマシタ。
109こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/22(水) 10:32:54 ID:Ccno1Ana
>>102
外を回すのはオーナーの指示なんだがな・・・
110こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/22(水) 10:59:42 ID:MyGkNjFh
山岡「ま、とにかくレースに乗ってくれ」
善臣「承知しました」
荒川夫人「レースは?」
善臣「僕の勝鞍を見て頂けなかったんですか・・・うちは平場だけです。それも関東の
   平場一種類だけ。他のレースは邪道だから勝ちません」
荒川夫人「まあ、厳しいのね!」
荒川「もっとG1とか勝った方が、2ちゃんねらーは喜ぶと思うけどね・・・」
善臣「いえ、そんないい加減な事するくらいなら騎手なんか辞めます!
   私は平場道一筋に人生を賭けたんですから!」
荒川夫人「平場道ですって!」
栗田「すごい気迫!」
  
111こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/22(水) 20:28:20 ID:x8/8h6vm
久しぶりに長編いきます。


青草の香り

『八月の終わりに、最後にもう一度休みをとることが出来ました。
 今度は日数が短いので、日高にある会社の寮を足場に牧場巡りを楽しむことにしました。
 山岡さんは競馬で負けた借金を田畑さんに返し終わってないので、
 今度も可哀想に召使いとして駆り出されました……』

花村「ほら牧場! 随分広いわ」
田畑「いい感じねえ!」
花村「放牧地を見て、綺麗に掃除してあるわ」
田畑「あのお爺さんが牧場の手入れをしてるのね。ねえ、涼しくて気持ちがいいからここでお弁当食べようか!」
栗田「賛成っ!」
花村「あのお爺さんにいいかどうか、訊いてくるわ」
田畑「一緒にお誘いしたら?」

花村「気持ちよく承諾して下さったわ」
田畑「良かった。ほら召使い、早速仕度して頂戴」
山岡「くそ…、人使いの荒い女供だ……」

栗田「さあどうぞ」
爺「いや、これは大変な御馳走で」
田畑「随分立派な牧場ですね。これだけ保つには手入れが大変ですよね」
花村「愛情込めて手入れなさってるって感じ」
爺「日高には意外にいい牧場がなくってね、自慢じゃないがこれほどの牧場は他にはありませんよ」
栗田「春には可愛い仔馬が生まれるでしょうね」
爺「それはもう! 今度は春にいらっしゃい、当歳っ仔をお見せしますよ!
  あ…、駄目だったんだ…。すみません、当歳っ仔はお見せ出来ません……」
112こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/22(水) 20:29:56 ID:x8/8h6vm
栗田「いいんですよ、色んな予定がおありなんでしょうから」
爺「いや…。私はこの牧場の場長で、この牧場は馬も含めてある方の持ち物なんです。
  と言っても、当歳っ仔をお見せするくらい訳のないことなんですが……、
  持ち主がこの牧場を潰して、ここに別荘を作ることになって…」
田畑「別荘を?」
山岡「勿体無いな、牧場なんか一度潰したら立て直すのは難しいぜ」
栗田「残念だわ、こんな立派な牧場を潰すなんて…」
爺「…! ああ社長っ!」
田畑「あの人、テレビや新聞で見たことあるわ。全拓コンツェルンの社長の尾藤康介よ」
花村「鉄道も不動産もホテルも何でも持ってるんでしょ」
尾藤「この牧場を潰して切り開くと、北は山を背にして東南が開けた絶好の地形になる。広さは五千坪以上あるからな。
建築士A「なるほど、これはいい地形になりますね」
尾藤「しっかりした贅沢な建物を作って貰いたいんだ」
建築士B「承知しました。これだけたっぷりの予算が与えられれば腕の振るい甲斐がありますよ」
山岡「どんなに立派な家建てたって、百年保つ訳じゃないだろうにさ。
   この牧場に残る牝系を維持する方が、よっぽど贅沢だってことがわからないなんて貧しいねえ……」
尾藤「若僧っ、何が言いたいんだ!」
栗田「山岡さん!」
山岡「あの牝系は貴重な日本競馬の財産だ、潰すのはおよしなさいと申し上げてるんです」
尾藤「フン、そんなことは競馬の何たるかを理解しない、血統評論家とか称する連中に散々聞かされたよ。
   競走馬は賞金を稼いでこそ価値があるんだ、馬を持てぬ人間の僻みなど聞いとれんね」
山岡「あの牝系の価値は全然認めないんですか、古馬になればスタミナ十分の強いステイヤーになるじゃないですか」
尾藤「うわっはっはっ! ステイヤーだと? 実に貧しい日本競馬的発想だよ。
   世界競馬の趨勢は、仕上がりが早くスピードに優れる競争馬だ。
   それらに比べればあの牝系なんて取るに足らん貧しいものだ。韓国か中国に輸出しとけばいい。
   牧場は建物の設計が出来上がるまでには潰しておく」
建築士A「かしこまりました」
爺「……。……もう日高もお終いです、どんどん日本土着の牝系が途絶えてしまって……。
  大事に世話してきたこの牝系が途絶えちゃ、私も生き甲斐を失ってしまうな……」
113こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/22(水) 20:30:59 ID:x8/8h6vm
山岡「いかがでしょう」
武豊「他ならぬ山岡さんの頼みとあらば、聞かねばなりませんな」
山岡「有難う御座います」


大原「全拓グループの尾藤社長を私が競馬に招待しろだと?」
山岡「俺みたいな何処の馬の骨ともわからん人間の招待は受けてはくれないでしょうからね」
大原「ふうん……。社主ってのも落ちぶれたもんだな、ヒラ社員の代行を頼まれるとは……」
山岡「大原社主、『究極のサラブレット』に一頭、新しい馬が加わるんですよ、それを見たくないんですか?」
大原「な、何? 『究極のサラブレット』に新しい馬が加わるのかっ!」


尾藤「私の所有する馬は全部、有名セールで購入した血統馬です。
   私自身、競馬が一番の楽しみでして、自分の趣味を満足させつつ、日本の競馬文化に貢献できたらと考えております」
大原「じゃ、かなり海外などにも?」
尾藤「年に数回出掛けまして、ヨーロッパやアメリカで行われるGTレースを観戦しに行きます。
   私自身の眼を鍛えておきませんと、馬主としての格を維持できませんからな」
板山「ひえ、大した競馬通なんですなあ」
尾藤「…! こ、この男はっ!!」
大原「我が社の文化部記者の山岡士郎です、御存知とは知りませんでした」
尾藤「………」
山岡「本日はちょっと趣向を凝らしまして、三頭のサンデー産駒のレースを楽しんで頂こうと思います」
板山「へえ。サンデーって、あのサンデーサイレンスかい?」
尾藤「サンデー産駒のレース?」
114こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/22(水) 20:32:59 ID:x8/8h6vm
山岡「まず最初にアグネスタキオンです。ジョッキーは河内洋騎手です」
河内「特に、ラジオたんぱ杯2歳Sをお楽しみ下さい」
大原「ああ、この強さ。後のGTホース二頭を子供扱いですからね」
板山「強いっ!」
尾藤「確かに強いことは強いですが、ジャングルポケットは東京の芝、クロフネはダートが得意でしたからね。
   相手の土表で戦ってたらどうなっていたことか…」
板山「あんた、一言多い性格ですな」
尾藤「む」

山岡「次はフジキセキです。ジョッキーは角田晃一騎手です」
板山「むひょう! 黒光りして見栄えがする馬体ですな」
尾藤「私はフジキセキが大好きでね! これはサンデー産駆の中でも傑作だと思いますね!」
板山「強いねえ…」
大原「ふうむ…。朝日杯2歳Sでの勝負強さがいいですな」
尾藤「それに弥生賞…。こんな馬を生み出したサンデーは神ですよ!」

山岡「この馬が本日のメインです」
尾藤「?」
板山「これが?」
尾藤「何だこの馬はっ! 二戦目で地方馬如きに先着を許しているじゃないかっ!!
   大原さん、たった二戦目で土がついてしまうような馬を見せるために私を招んだんですか?
   おふざけも度が過ぎますなっ!!」
大原「え、いやこれは…。
   山岡君、これは一体何だ!? どうしてこんなつまらん、ただの馬なんか……」
板山「ま、待て! この追い込みは!」
尾藤「えっ!?」
板山「この追い込み…。何という剛脚だっ!」
尾藤「おおっ…。このきさらぎ賞での瞬発力…」
大原「続く弥生賞でも、完全に勝ちパターンに持ち込んだセイウンスカイを難無く差し切っている…。
   これはただのサンデー産駒ではないっ!」
115こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/22(水) 20:34:43 ID:x8/8h6vm
尾藤「…むぅ…。皐月賞では後れを取ったものの、このダービーでの圧倒的なパフォーマンス!
   直線では一瞬前が壁になりながらも、僅かに開いた隙を突くレースセンスが素晴らしい…。
   そして抜け出してからは、あの剛脚を再び披露して二着馬には五馬身もの大差をつけて圧勝!
   古馬になってからは天皇賞春秋連覇、ジャパンカップでは並み居る外国馬を一蹴……」
板山「これが今までと同じサンデー産駒か!?」
大原「山岡君、この馬は何だっ!?」
山岡「皆さんが一番最後にご覧頂いたのはスペシャルウィークという馬です……」
尾藤「スペシャルウィーク!? 初めて聞いたぞ、どんな馬なんだっ!!」
山岡「検量室へどうぞ」


山岡「武豊騎手です。日本競馬界のトップジョッキーで、海外でも活躍されています。
   今日、ジョッキーを貸して下さるようお願いしたら、武騎手自ら手綱を執って下さって…」
尾藤「では、今の騎乗は貴方が……」
武豊「山岡さんには借りがありましてね、どうしても自分の騎乗で返したいと思っていたんです。
   では早速ご説明いたしましょう。
   スペシャルウィークの母はキャンペンガール、マチカネフクキタルなどを輩出したシラオキと呼ばれる牝系です。
   その先祖、小岩井農場が輸入したフロリースカップは日本の馬産に多大な貢献をした基礎牝馬の一頭と言えます。
   シラオキ自身も牝馬ながらもダービーを二着と好走した名馬なのです……」
板山「ほうダービーに…」
武豊「そのシラオキの孫にあたるレディーシラオキに、名種牡馬マルゼンスキーを交配して生まれたのがキャンペンガールなのです。
大原「スペシャルウィークは海外の有名牝系から生まれた馬ではなかったのか!!」
尾藤「な、何とっ!!」
武豊「フジキセキやダンスインザダークのような輸入繁殖牝馬から生まれた馬には強い馬も多いが、故障に泣かされることも多い。
   しかしこのスペシャルウィークは二歳の十一月から四歳の十二月まで、二年以上怪我はありませんでした。
   近年のダービー馬では珍しく、常に一線級で活躍し続けたのです」
尾藤「何という丈夫さだっ!」
武豊「父サンデーサイレンスから与えられた瞬発力と直線での斬れ味、
   そしてシラオキ系の持つ強靭な馬体と体力を併せ持って生まれたのがスペシャルウィークなのです。
   その偉大な血脈は子供達にも受け継がれ、今やサンデーサイレンスの有力後継馬の一頭となっています」
116こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/22(水) 20:36:18 ID:x8/8h6vm
尾藤「種牡馬としてみた場合、フジキセキやアグネスタキオンは底力に欠け、アベレージヒッターという感が強い。
   フジキセキからはカネヒキリというダート王者が生まれたが、
   あの馬は母父デピュティミニスターの影響が大きく出ていて、フジキセキの仔という印象は薄い。
   アグネスタキオン産駒は勝ち上がりの数こそ多いものの、二勝目をあげる馬が極端に少ないところに問題がある。
   ダンスインザダークからは三頭のGTホースが誕生しているが、瞬発力の無い馬やムラ馬も多い。
   その他、短中距離のGTを勝ったサンデー二世の産駒は総じてダートの条件戦で燻っている」
栗田「日本のGTレースだけじゃないわ。スペシャルウィークの産駒はアメリカでもGTレースを制しているのね。
   正に『究極のサラブレット』に加えるのに相応しい馬だわ!」
尾藤「ひょっとしてそのシラオキ系というのは……」
山岡「はい、尾藤社長の所有しておられる繁殖牝馬にもその血は受け継がれています」
武豊「シラオキ系は日本だけではなく世界の至宝ですよ」
尾藤「……。大変有意義な時間でした、これで失礼します……」


爺「社長は終生この牧場を大事に面倒見てくれと言われまして…」
栗田「良かったわっ!!」
山岡「武豊騎手…。参りましたよ、サラブレットの血統の奥の深さには」

おわり
117こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/22(水) 20:42:40 ID:KjufuefG
>111ー116 いい話だ。
118こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/22(水) 20:43:20 ID:x8/8h6vm
>>116
×尾藤「種牡馬としてみた場合、フジキセキやアグネスタキオンは底力に欠け、アベレージヒッターという感が強い。
○山岡「種牡馬としてみた場合、フジキセキやアグネスタキオンは底力に欠け、アベレージヒッターという感が強い。
119こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/22(水) 21:47:03 ID:Kn6/5aj1
フランスかぶれの局長に聞かせてやりたいね
120ジャック・ルピック:2006/02/23(木) 03:22:00 ID:Bxcsl8D3
>111-116
アナタダケゴウカクデース(怒)
121こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/23(木) 09:31:43 ID:bQdnT1Pz
>>111-116
力作、乙です。
122こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/25(土) 17:29:57 ID:N0gpYZ5H
感動しますた
123こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/26(日) 16:33:40 ID:oFRDr4Vh
ミッキーはやっぱり絵になるなぁ。では今日も一つ。

 部長「知ってのとおり今年、我が社は創立百周年を迎える………
    そこでこれを記念する斬新な企画に関し、我が社文化部に対して………………社主の大原大蔵翁の特別命令が下ったッ。」
 社員「大原社主の!?」
 部長「この記念企画にたずさる者は、鋭敏な感覚の持ち主でなければならん!今日、諸君に集まってもらったのは、それを試すためだ。
    もし私の眼鏡にかなう感覚の持ち主がいない場合………この企画はやめにする、残念だが流れだ。」
 社員「な、何です、社主じきじきの企画ってッ。」
 部長「何を狙っておられるかはあとで話す。では始める!」
 社員「!何だよこれ!?阪急杯と中山記念〜〜っ!?」
 山岡「………」
 栗田「こ、これが試験……!?」
 田畑「驚いたわね。」
 部長「まず中山記念から説明する。3頭の勝ち馬候補は……ハットトリック、バランスオブゲーム、そしてダイワメジャー。
    次に阪急杯だが……コスモサンビーム、ブルーショットガン、オレハマッテルゼの3頭だ。」
 栗田「ど…どれが勝ち馬かを当てろっていうんじゃ………!!」
 部長「不良馬場のレースをしっかり当てられたら、その予想力は大したものだ。」
副部長「さあ始めて!!この紙にちゃんと判断の理由も添えて書いてくれ!!」
 部長(………)
 栗田「……ミッキーとヨシトミの違いったってぇ……」
 花村「バランスオブゲームとダイワメジャーとどうちがうの」
 山岡(………チッ!)
 栗田(いいっかげーん!試験をあてこにするようにして予想してる。)
 花村「もうアミダで決めちゃお、こんなのわかりっこないわよ。」
 栗田「……でもダイワメジャーと比べると、バランスオブゲームはいくぶん展開が向く感じもしません?」
 花村「そォ?」
 部長「新入社員の女の子も頑張ってるな………」
副部長「さあ、出来た人から答えを出してくれ!」
 部長「うーむこれも…これもダメ…ダメだ……ダメだねえ、みんな外れだよ、ちょっと難しかったかなァ……」
副部長「そのようですなァ。」
124こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/26(日) 16:35:03 ID:oFRDr4Vh
 山岡「ああすまない、俺のも出してきてくれ。」
 栗田(……鼻をほじった手で……ほんっとに無神経な人。)
副部長「早くしたまえ、きみが最後だよ!」
 栗田「は、はい。」
 社員「やれやれ全員玉砕か、当分、部長の機嫌は悪いぞ。」
副部長「誰だね、この汚い字はッ!!」
 部長「おう正解だ!!」
 社員「!!本当ですか!?誰です!?」
 部長「栗田君ッ!!」
 栗田「…………」
 部長「そして山岡君だ!!」
 社員「や、山岡!?」
 田畑「すっごい栗田さん!!」
 花村「どんな予想してんのよう!!」
 栗田「…驚いた……正解ですか?」
 部長「ハットトリックは距離が長いからだいたい着外とわかったようだが、残りの2頭をどう予想したか説明してやってくれたまえ。」
 栗田「は…はい。あのォ………バランスオブゲームは、メンバー的に展開が向くと思ったんです。去年の勝ち馬だし、GUなら強いし………
    それでこのバランスオブゲームが勝つと思ったんです。」
 花村「やる〜〜!」
 田畑「言われてみりゃマイペースで逃げれる気もするわねえ。」
 部長「そのとおりだ。山岡君の方は、そのほかに、ダイワメジャーの勝ち味の遅さについても言及している。
    阪急杯の方は、栗田君は漠然とながらミッキーのラスト重賞だからと予想しただけのようだが、
    ………山岡、理由をみんなに説明してくれんか。」
 山岡「…京都と阪神の重賞でヨシトミを乗せちゃいけない、そこに書いたとおりですよ。」
 部長「山岡ッ!!」
 山岡「休み明けのコスモサンビームは論外、ほかの2頭は人気馬と記念馬で甲乙つけがたい。
    しかしヨシトミは関東で乗せないと連対率が落ちる。東京と阪神の差が出たんでしょ。
    ヨシトミ騎乗のオレハマッテルゼはほんのわずか切れ味が落ちてる。」
 栗田(………無神経そのものとしか思えないような人が……どういう人なの……!?) 

おわり
125こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/26(日) 17:22:30 ID:FpOCmxgm
>>123-124
 乙です。
 私は、まだ部長がセミプロだったころの、この「山岡ッ!!」が大好物で。
 大原社主が登場する続編も勝手に期待しています。 

 関係ないですが、阪急杯いただきました。ミッキーありがとう!
126こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/26(日) 21:21:57 ID:uplzWwD6
>>123-124
乙、今回も爆笑しました。
127こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/28(火) 23:58:22 ID:Wo+0N0BG
長編ですが・・・

 山岡「?何だこれ……」
 花村「今流行りのディープインパクトの池江厩舎よ、毎日行列が出来るんですって。」
 田畑「へえ!すごい人気なのね。」
 花村「今競馬界はディープインパクト流行りなの。あっちこっちで関連グッズが売られてるわ。」
 栗田「取材したいわ!どうしてこんなに強いか秘密を知りたいもの。」
 山岡「うへっ、この列に並ぶのかい。」
 栗田「文句言わないの、強い馬見れるためなら……」
 池江「帰ってくれ!!根堀り葉掘り、うちのディープインパクトの騎乗依頼されたんじゃうるさくてたまらないよっ!!」
 山本「何だよ!ちょっと幹夫にも乗せてくれたっていいだろ、これが先輩調教師に対する扱いかっ!!」
 池江「あんたは先輩じゃないよ、松永幹夫の回し者だろ!!うちの厩舎のノウハウを盗みに来た、産業スパイだ!!」
 山本「な、何だとうっ!!俺を盗っ人扱いする気かっ!!」
 栗田「あら!山本正調教師だわ。」
 山岡「うん?」
 花村「あの人この間、藤沢厩舎のゼンノロブロイでも騒ぎを起こしてたわよ。」
 山岡「山本調教師が?」
 山本「くそっ、覚えてやがれっ!!」
 栗田「山本さん。」
 山本「あっ!!」
 山岡「やあ。」
 山本「わっわっわっ……」
 栗田「山本さん…………」
 山岡「どうしたんだいったい……」

 山本「あんなところを見られるたあ、実に面目ねえ……」
 山岡「藤沢厩舎のゼンノロブロイでもやったそうじゃないか。」
 山本「そんなことまでバレてるのかっ!」
 山岡「山本調教師は名伯楽だったんじゃないの、他の厩舎の馬をあさるなんてさ。」
 山本「……笑わねえと約束してくれるかい。」
 栗田「え?」
 山岡「何を笑うのさ?」
 山本「じ…実は…実はっ…この山本、生まれて初めて弟子を持った。」
 山岡「ぷわははは山本調教師が弟子をっ!?」
 栗田「ほんとーっ!?」
 山本「笑わないと約束したろっ!!」
 栗田「笑いません笑いません、てばっ!!」
 山岡「わははーっ、笑わない笑わない!!だけど鬼の山本調教師が弟子を持っただって!!」
 山本「くそおっ何て奴らだいっ!!」
128こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/28(火) 23:59:00 ID:Wo+0N0BG
 山本「よっ、ちは!」
松永幹「あら山本先生、どうも………」
 山本「どうでえ、成績は?」
松永幹「相変わらずだねえ、今一つどころか三つも四つもパッとしないわよ。」
 山本「むむおかしいなあ、幹夫の騎乗はうめえのになあ。」
松永幹「本当にそう思う?」
 山本「思うとも、だからこうやって自厩舎の馬を乗せてるんじゃねえか。
    おっと、今日はダチを連れて来たぜ。東西新聞の山岡さんと栗田さんだ、二人とも競馬のことにゃ、ちょっとうるせえんだ。」
松永幹「松永幹夫です、どうぞよろしく。」
 栗田「こんにちは。」
 山本「二人によ、幹夫の騎乗がうまいと言ったらよ、それなら東西新聞で取り上げてくれるってえことになって………………」
 山岡「へ?」
松永幹「わあ嬉しいわ、すごい宣伝になるもの!!」
 山本「なっ!そう思って二人を連れて来たのよ。」
 山岡「仕方がねえなあ。」
 栗田「山本さん、よほど幹夫さんが好きなのね。」
松永幹「でも、それはお願い出来ません。」
 山本「ええっ?どうしてだよ、せっかく俺が根回しして来たのによ!?」
松永幹「それじゃ、まず騎乗を見て頂くわ。何にします?」
 栗田「じゃ、私、ブレーブテンダーを。」
 山岡「俺はメジロブライトを。」
松永幹「山本先生は?」
 山本「あ……俺はそのええと……キョウエイマーチの奴を。」
   「うめえ!じつに何とも言えないね、後続を突き放してよ。」
松永幹「牝馬限定のGTしか勝てないわよっ。」
 山本「え、ああそりゃごもっとも。」
 栗田(みんなに怖がられてる山本調教師が、幹夫さんの前だと小さくなっちゃって……)
松永幹「どうですか?」
 山本「うまいよな、そうだろ!」
 山岡「山本調教師、池江厩舎でのあの騒ぎは何だったの?今日俺達を呼び出したのは何のためだったの?」
松永幹「池江厩舎での騒ぎって?」
 山岡「それはあんたが、この松永幹夫が牡馬混合GTでは勝ってないと気がついたからだろう。」
 山本「う、ぐ………」
 山岡「結果は正直だよ。同期の横山典や熊沢騎手は牡馬混合GTも勝ってるのに、この松永幹は全然牡馬混合GTを勝てない。」
松永幹「そうなんです……騎手になってから20年近くになるけど、全然勝てなくて……乗り馬が悪い訳じゃないんです、
    皐月賞やダービーで1番人気になってますし………要するに、私の騎乗がうまくないんです、押しが足りないんです。」
 栗田「騎乗は良いと思うわ、でもGTでの勝負強さが……」
松永幹「私、千載一遇のチャンスをつかみました……皐月賞もダービーもメジロブライトは、ほかの馬よりもずっと人気になってたんです。
    血統だって、大ブレイクしたメジロライアンの初年度産駒なんです。いい加減な成績の馬も多いんですよ、
    重賞も勝ってなかったり、500万下戦であっさり負けてたり……」
 山岡「それなのにクラシックの結果では、そういう馬の先着を許すという訳だ。」
松永幹「新聞に取り上げてもらう資格なんて……なぜなの!?いったいなぜなのよ、私はこんなに真面目にやってるのにっ……」
 山本「幹夫くん…」
129こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/02/28(火) 23:59:51 ID:Wo+0N0BG
 山本「山岡さんの言う通りだよ。幹夫くん騎乗の牡馬は何か脚が重たくてなあ、田舎っぽくてよ、あれじゃ勝てねえぜ。
    俺はだから何とかしてやりたくてよ。」
 栗田「山本調教師と幹夫さんはどういうご縁なんですか?」
 山本「む……それは…幹夫くんは競馬学校の2期生で、所属がうちの厩舎になってそれで……」
 山岡「ふうん…幹夫くんがGTを初めて勝ったのは?」
 山本「デビュー5連勝したイソノルーブルで桜花賞に挑んだんだが、落鉄で5着に負けた後に、オークスで雪辱を果たしたのさ。」
 栗田「それから、GTは勝ったんですか?」
 山本「いや、牝馬限定のGTはいくつか勝ったんだけどな……秋華賞やエ女杯などに勝ったが、牡馬混合GTには勝ってない。
    もっともGTは5勝してるんだが……」
 栗田「へえすごいわねえ、それじゃ牝馬の幹夫というわけね。」
 山本「ただ関西のトップジョッキーの意地というんだろうな、牡馬ではGTに勝てないと言われることが嫌なんだ……」
 山岡「それでわかったよ、固定観念の落とし穴だ。ちょっとしたコツというものに気づかないんだ。」
 山本「ちょっとしたコツだって?それじゃ、幹夫くんが牡馬混合GTに勝つ方法がわかったのかえ?」
 山岡「うん。」
 山本「何なんだそりゃあ!?」
 山岡「納得させるには、口で言うより実際にやった方がいいんだが……さてどうするか……………
    ヘブンリーロマンスはかなり強いんだね?」
 山本「ふむ…まあエ女杯でも、互角に闘えるのはスイープトウショウくらいかな。」
 山岡「前走の成績は?」
 山本「札幌記念を快勝……」
 山岡「そりゃすごい!それならちょっと面白い考えがあるんだ、山本調教師の馬で幹夫くんがGTを勝てるようにね。」
 山本「何でえそりゃ………」
 栗田「ヘブンリーロマンスと牡馬混合GTと、何の関係があるの?」

 栗田「いったい何をするの?」
松永幹「これでどうしてGTを勝てると言うの?」
 山本「天覧競馬に所属馬を使わせてもらえるのは光栄だ。しかし出るのがヘブンリーでは…」
 山岡「何言ってんの、牝馬の調子を落とさずにいるのは難しいんだろう?幹夫くんに牡馬混合GTを勝ってもらえるかどうか、
    先生の腕にかかってるんだ。」
 山本「よしっ。」
 山岡「うまく仕上げれるかどうか、それで先生の幹夫くんに対する心を見せることが出来るんだぜ。」
松永幹「え?山本先生が……………」 
 山本「ええいっ」
 山岡「見事!」

松永幹「牡馬混合GTを勝つには牡馬に乗らなくちゃいけないと、安易に考えていたのね……」
 山岡「牡馬に乗るのが普通ですが、得意な牝馬で挑むという柔軟さがあってもいいと思うんだけど。」
松永幹「!山本先生が私のために…」
 山本「いや…その…」
 栗田「でも、もうこれで大丈夫よね。師匠の仕上げた馬とその上得意な牝馬騎乗なら、どんな牡馬よりも強い競馬が出来るわ!」
松永幹「ええ!」

 山本「よお、元気か!」
 栗田「山本さん!」
 山本「いやあっはっは、天覧競馬の天皇賞・秋は幹夫騎乗ヘブンリーロマンスの劇的勝利だよ、何もかも旦那のおかげだ!」
 山岡「そりゃ良かった。」  

おわり。最後がバタバタやなぁ・・・。
130こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/03/01(水) 00:20:34 ID:mwqIx4q8
>127ー129乙!!
131こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/03/01(水) 03:08:28 ID:hODlAuhy
>>124
『ワインと善臣には旅をさせちゃいけない』の方がよくない?
132こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/03/02(木) 12:34:21 ID:cYOZaFMq
>129 ヘブンリーじゃなくてヘヴンリーでしたね。失敬!
133こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/03/03(金) 10:26:27 ID:0LTYTWEf
> 山岡「うまく仕上げれるかどうか、それで先生の幹夫くんに対する心を見せることが出来るんだぜ。」
>松永幹「え?山本先生が……………」 
> 山本「ええいっ」
> 山岡「見事!」

謎の仕上げワロス
134こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/03/06(月) 20:22:35 ID:1xLt98os
おもしろいからあげ
135シライスピリッツ:2006/03/10(金) 09:05:08 ID:PzZfRqH3
ひさびさ、もうネタがないけど、無理やりな話でも

富井「くけけーーー! こうなりゃ思いっきり買ってやるぞ!」
  「アドマイヤキッスの単勝、複勝、3連複、3連単、
   テイエムプリキュアにシェルズレイ、ワイドも買っておくか!」
  「がはははは、人間なにがあるかわからないんだからね。
   買える時に買いだめできなきゃダメですよ!」
  「ほほ!アドマイヤキッスは強いねえ!スピードがのってるよ!
   ひひ!このアドマイヤムーンってのは、まったく武豊さまさまってやつだよ!」
  「へっへっへ!私は本命と対抗の2頭軸マルチで人気薄に流すのが大好きでね。」
山岡「ちょっと待った!」
富井「なんだ?」
山岡「マークシートにいきなり書き込んでどうするんです!
   まずよく考えてレースの全体像が見えるようになって、初めてペンを入れる。
   いきなり考えなしに書き込んじゃったら競馬で儲けなんか出ませんよ。」
  「その年になるまで、マークシートの本当の書き方を知らずじまいだったんだな。」
富井「やかましいわい!」
   
山岡「待った待った!」
富井「今度は何だ!」
山岡「その競馬新聞の読み方は我慢できない。
   なんのために新聞を香ばしくパリッと印刷すると思ってんですか!?」
  「新聞全体を折りたたんだ上に、ビッチリ隙間なくペンで書き込んでしまったら
   新聞はインクと手の湿り気でしんなりなってしまう。
   それでは新聞の風味も手触りも台無しだ!」
  「できるだけ新聞が汚くならない程度に折り曲げ、書き込みは新聞の端に少しだけにする。
   こうすると競馬新聞を無駄なく味わえる。
   新聞が湿気ないようにダンボールにまで入れてくれた人の心遣いを
   無駄にしちゃいけませんよ。」
おわり、訳がわからない話に・・・   
136シライスピリッツ:2006/03/10(金) 09:24:23 ID:PzZfRqH3
も一つ、短いのを

音無「彼は中央競馬の騎手なの。馬の面倒なんかよくみてくれて
   ずいぶん親切な人だなと、思ってたら下心あった訳よ。」
勝春「何言うとんのや、音無調教師こそ、頼みもせんのに新潟2歳Sの騎乗を
   依頼してきたり、気のきく人なあ、思うとったら、下心あったっちゅう訳や。」
音無「あら!新潟2歳S乗せてくれって言ったのそっちでしょう!」
勝春「言わすように音無さんがしむけたんやないか、言わんならんように
   僕はワナにはめられたんや。」
音無「ひどいわねワナだなんて!!それじゃまるで私がっ・・・・・!!」
勝春「ワナやないか!!」
小田切「ちょっ、ちょっと待って二人とも・・・・」
勝春「そやけどあんなワナしかけてくれて、僕はほんまありがたい思うとるで。」
音無「だってそうでもしないと、勝春さん重賞勝ってくれないんだもの。」
おわり
137こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/03/11(土) 10:23:24 ID:yV8t/w9V
海苔、乙
138こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/03/11(土) 20:20:33 ID:ZITxNe83
仲裁に入る小田切に笑いました。
シライスピリッツさんの新ネタを楽しみにしてます。
139こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/03/12(日) 17:29:57 ID:6TlaHjB1
粗文を少々
富井「大関、春場所も頑張ってちょクケケ」
勝氏「アラバスタです。中山牝馬では前が壁になりながらも三着に粘りこんだ名牝です」
琴欧州「外国人だからって馬鹿にしてないですか?」栗田「アラ違いだわ」
ブラック「それで仲介をあっしに?」
勝氏「家のゴタゴタがあったとはいえ失礼しました。ミスターホンマルを御賞味ください」栗田「これって」
山岡「アラブだ。荒尾あたりでは高級馬として珍重されている」
琴欧州「全日本を獲った強さ、前脚を骨折しながらもゴールまで駆けた責任感!親方の教えに勝るとも劣りません。みなさん凱旋パレードでお待ちしています」
栗田「優勝宣言だわ」
富井「ようし、スポーツ面トップだ」
ブラック「あんたら文化部だっつーの」
140こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/03/12(日) 20:36:05 ID:bs6zP0VD
?
141シライスピリッツ:2006/03/13(月) 07:28:59 ID:wPLuUX1n
また一つ・・・

勝春「あの人テレビや新聞で見たことあるわ、JRAの騎手の武豊よ。」
蛯名「オープン馬も重賞勝ち馬も三冠馬も何でも持ってるんでしょ。」
武豊「このフィリーズレビューのアルーリングボイスをつぶしたあとは、
   牝馬路線はアドマイヤキッスを主戦にする。
   桜花賞に向けて絶好の馬だ。素質はアルーリング以上あるからな。」
助手「なるほど、これはいい勝負になりますね。」
武豊「桜花賞までにしっかりした完璧な仕上げをしてもらいたいんだよ」
松田調教師
  「承知しました。これだけたっぷりの期間が与えられれば調教の
   し甲斐がありますよ。」
善臣「どんなに立派な馬を持ったって、故障しないとは限らないだろうにさ。」
武豊「若僧っ、何が言いたいんだ!」
江田「善臣さん!」
善臣「アルーリングボイスは貴重な野村厩舎の財産だ、つぶすのはおよしなさいと
   申し上げてるんです。」
武豊「フン、そんなことは競馬の何たるかを理解しない競馬ファンとか
   一部の騎手連中にさんざん聞かされたよ。
   馬は人間が利用してこそ価値があるんだ、一流のお手馬を持たぬ騎手の
   ひがみなど聞いとれんね。」
善臣「あなたが京都記念でつぶしたシックスセンスの価値は全然認めないんですか、
   春になればドバイに遠征して好勝負になるはずだったじゃないですか。」
武豊「うわっはっはっ!シックスセンスだと?じつに貧しい2流騎手的発想だよ、
   私には強いお手馬が山ほどある。ディープインパクト、アドマイヤムーン、
   アドマイヤキッス、カネヒキリ、フサイチジャンク、
   そんな馬に比べればシックスセンス、アルーリングボイスなんて取るに足らん
   貧しい走りだ、善臣や勝春に乗せとけばいい。」
  「アルーリングボイスは桜花賞前までにはつぶしておく。」
松田調教師
  「かしこまりました。」
野村調教師
  「・・・・・もうアルーリングボイスもおしまいです、
   どんどん着順が悪くなってきて・・・大事に世話をしてきたこの馬が
   つぶされちゃ、わたしも生き甲斐を失ってしまうな・・・」
おわり。  フィクションです
142こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/03/13(月) 09:57:24 ID:XGVGr808
ユタカに若僧と呼ばれるヨシトミw
143こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/03/15(水) 00:05:54 ID:HlXfH1Lh
細かいことだがドバイじゃなくて、香港じゃなかったか?
144こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/03/18(土) 02:29:57 ID:g2udXO+b
あげ
145こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/03/24(金) 18:03:19 ID:SQXy4/zV
ageage
146シライスピリッツ:2006/03/25(土) 22:36:24 ID:MDOPgk4D
明日はGIだし、ひさびさにつくってみるか・・・・

音無「いらっしゃい藤田さん。」
藤田「音無さん、善臣に本物のGIの醍醐味を教えてやって欲しいんだ。」
善臣「GIなんか乗りたくないよっ!!」 『ボカ』
藤田「あったったっ!!」  岡部「善臣!!」
音無「はっはっはっ、何だGI嫌いの騎手ですか。
   どんなGI嫌いの騎手でもうちの馬に乗るとGI好きになるよ。」
善臣「うそだい、GIなんかみんな同じで勝てる気がしないんだいっ!!」
音無「ようし、試してみよう。もし弱くて勝てる気がしない馬なら
   おじちゃん逆立ちしてトラック一周してみせるよ。」
善臣「ふうん・・・・ 面白そうだね。」
藤田「クソガキ・・・・・・」

音無「さあ、善臣、乗ってみたまえ。オレハマッテルゼだ。」
岡部「どうもあいすみません。善臣乗りなさい!」
  「善臣!!」
勝春「わあ、豊かな走り・・・
   スピードがあってスタミナが十分で・・・・それでいて切れ味が鋭いのよ。
   根性が満ちあふれた気性というのかしら、」
藤田「まさに個性的そのものの慈意を感じさせる走りだね。」
音無「さあ善臣、約束したろ。さあ、高松宮記念発走だ。」
善臣「あれ?いつものGIと違ってスムーズに好位を追走できるぞ・・・」
  「これGIじゃないよ!!何だかわかんないけどGIより格下のレースを
   GIだと言ってボクをだましているんだろっ!?」
藤田「おおヒネたガキだこと師匠の顔がみたいわ。」
岡部「おお、よう言うた、俺が影から競馬界を動かしているのを忘れるなよ!」
藤田「きったねえ!お宅のクソガキ、いやお坊ちゃまのGI嫌いをなおしてやろうと
   俺は苦労してるんでしょうがっ!」
勝春「まあまあ・・・・」

おわり、明日の善臣GI奪取に願いをこめて
147こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/03/25(土) 23:00:16 ID:+js/IFdG
>>146
・・・・音無ってG1勝った事あったっけ?
一応騎手時代にノアノハコブネあったけど・・・
148こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/03/26(日) 12:29:30 ID:ssDgsc00
>>146
 久々の書き込みありがとうございます。堪能しました

>>147
 当然ありません。
 それは周知の事実として織り込んで書かれてるんじゃないですか。
 「明日の善臣GI奪取に願いをこめて」ともありますし。
 …と釣られてみます。
149こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/03/26(日) 17:04:51 ID:w2Yho1sP
本当に克服した件について
150こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/03/26(日) 21:59:08 ID:/wb9/gSI
>>147
オレハマッテルゼ
151シライスピリッツ:2006/03/27(月) 01:15:05 ID:woXdBQrR
今日の競馬はひさびさに興奮しました。
思えば今までさんざん善臣ネタを書いてきましたがそれは愛情の裏返し。
こんなに嬉しい出来事は久しぶり〜
これでまた新たな展開の話もできる予感・・・
152こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/03/27(月) 01:53:22 ID:uwkFEeoK
シライスピリッツさん
期待しちゃっていいでつか?
153こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/03/27(月) 02:03:04 ID:GhN+69IR
シライスピリッツさん、
>>88 の話も踏まえてくだされば最高です。
154こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/03/28(火) 20:39:50 ID:uULXOPrg
おい!私の身体の中を、今、風が吹いたよ!こうしてはいられん、ネタを書きたくなった!
というわけで久しぶりに書いてみます。

 客「ところで海原先生、競馬には騎手が欠かせませんが…いったいどの騎手が一番うまいものなんでしょうか?」
 客「それは私も知りたいですな!競馬を極め尽した海原先生なら、その答えをお出しになれるんじゃないでしょうか!」
雄山「さよう……どれが一番二番と順位はつけられんが、五本の指に入るものをあげると…………
   まず武豊、それも芝ダートを問わずどんなレースでも信用できるな。デムーロ、祐一、岩田、横山典、
   まあこのあたりが間違いのない本道というところだが…内田博も別格だし、ペリエ、池添、安藤勝も捨てがたいな。」
 客「なるほど、どれもこれも聞いただけで当たりそうですわい。」
 客「しかし同じ騎手でもピンからキリまであるようで、海原先生は何でも飛切り上等の騎手を買っておられるからなあ。」
亭主「お若い方などはいかがです、どんな騎手がお好きですかな?」
士郎「今まで見た中では、ヨシトミが一番うまかった…」
亭主「は?ヨシトミ?」
士郎「そうヨシトミ。」
雄山「うわあっはっはっはっ!!だから競馬のわからぬ豚や猿だと言うんだッ、ヨシトミだと、馬鹿も休み休み言え!!
   ヨシトミはヨシトミでも午前中のレースならうまい、もしくはローカルや平場に限っての話。
   ヨシトミはしょせん二流だ、武豊やデムーロと同列に比較は出来ん!!」
士郎「と言うからには、ヨシトミをG1で買ったことはあるんだろうな。」
雄山「誰がそんな騎手買うか、ヨシトミを重賞で軸なんかにしたら破産するわ!!」
 客「まったく聞いただけでジンマシンが出ますよ。」
社主「ヨシトミとは…」
 客「うまい騎手の話をしてる時にヨシトミだなんて、気分がだいなしよ。」
 客「貧乏サラリーマンは哀れなもんだ。」
雄山「いい恥さらしだな、自らの貧しい馬券術をさらしおって!!」
士郎「恥さらしはそっちの方だ。馬券師と偉ぶっておきながら、無知と偏見の故に本当にうまい騎手の腕を知らないんだからな。」
雄山「きさまァ!!ようし!!ではヨシトミがG1に出走する時に教えてこい、私が騎乗をみてやろうッ!!」
社主「海原雄山の言うように、しょせんヨシトミは二流だ、とても祐一や岩田などとは太刀打ち出来ん…」
雄山「うわっはっはっはっこの愚か者めがッ!!やくたいもないヨシトミなどにこだわって、おまえが皆に笑い倒されることになるのだッ!!」
155こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/03/28(火) 20:40:55 ID:uULXOPrg
音無「これがオレハマッテルゼとヨシトミです。」
社主「これがヨシトミか!」
部長「確かにこの騎乗姿はヨシトミだが…」
亭主「こんなすごいヨシトミは見たことがないっ!」
雄山「………」
音無「へい高松宮記念お待ちどお。」
亭主「こ……こ、これは何という鮮烈な…!!」
社主「好スタートで折り合って、好位から抜け出していく!」
部長「これに比べると、シンボリグランのデムーロは、幼稚な腕に思えてしまう!!」
亭主「全てがギリギリの線なんですよ、これ以上、仕掛けが遅かったら差し届かなくなる、
   これ以上、早く仕掛けたら直線ソラを使って差されてしまう!」
士郎「ヨシトミは7月から8月にかけてローカル競馬場に回遊して行き、勝ち星をたっぷり稼いで帰ってくる…
   ところがJRAには唯一ローカル競馬場で行われるG1があるのです。」
栗田「ローカル競馬場?」
士郎「高松宮記念はローカルの中京競馬場で行われる。理由はわからないが、中央4場のG1とは、全く別物と言っていい騎乗になる。」
社主「高松宮記念のヨシトミか……これは二流どころかどんな外国人騎手や地方出身騎手もかなわない………」
部長「これに匹敵する腕の騎手は…」
雄山「士郎何だこの馬名はっ!!よくもこんな名前の馬をこの海原雄山の前に出したなっ!!こんな名前の馬をG1で買えるか、不愉快だっ!!」
亭主「あ先生っ…」
栗田(このヨシトミのうまさを素直に認めようとしないなんて…)

おわり
156こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/03/28(火) 21:57:27 ID:61iYQN9S
鯖ヨシトミワロタ
157こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/03/29(水) 09:40:31 ID:Fq8APgoR
とぼけたヨシトミ乙
158こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/03/29(水) 12:41:56 ID:aYi7t13A
回遊するヨシトミに何となく納得w
159こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/03/30(木) 02:04:54 ID:BdR9vzwx
今までの中で一番笑えた
160こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/03/30(木) 18:34:15 ID:58EfPJAS
前スレ35の続きを勝手に作ってみました

山岡「明日の午後俺につき合ってもらおう
   おまえに本物の騎手がどんなものか教えてやるッ」
善臣「ふざけんじゃねえや!!このヨシトミ以上の騎手などあって
   たまるけえ!!」
大原「面白いじゃないか、オヤジ・・・・・・私もつき合おう。」

兵庫県 尼崎市ーー
善臣「こんな所に引っ張り出して来やがってッ!!
   まともな競馬場があるわけねえだろう!!」
ガタタ  「そのだ競馬場」
栗田「こ・・・・・・ここ?」
善臣「けっ!なんでえ、こりゃあまるで犬小屋じゃねえかッ!!」
大原「そのだ競馬場・・・?」
内田「いらっしゃい、お待ちしてましたよ、山岡さん」
山岡「悪いな、今日は無理言って」
大原「おおっ、やはり宇都宮競馬のMrピンクじゃないか!」
内田「これは大原さん、おひさしゅうございます。」
善臣「ふん!どんな名人かと思やあ、こんなもうろく騎手で気が抜けたが、
   乗りかけた船だッ!!さあ、始めようじゃねえか!!」
山岡「どっちも12頭立て10番人気10着のレースを
   4人に先入観なしで巧さを判定してもらう。
   では、見比べてください。」
大原「・・・・・・」
谷村「うーん・・・いや、どちらも巧くて私にはわかりかねるが・・・・・・」
富井「はァ同感です、こりゃあ甲乙つけられませんなあ」
栗田「・・・でも微妙に違います。・・・騎乗馬がピンクさんのほうは
   サラリと抜け出しを計って・・・何て言うか・・・
   レースと巧みにとけ合う感じだわ」
大原「そう、比べて善臣の方は馬も騎乗も一つ一つとればうまいと思うが、
   両方がバラバラという感じだな」
善臣「なっ・・・」
谷村「私もピンクさんの方を取りましょう、
   レース運びと騎乗が実に見事に調和している」
善臣「何いっ!?
   バカなッ、みんな競馬眼がどうかしてんじゃねえのかい!!
   俺が負けるはずがねえ!!」
山岡「競馬の違いをおまえの眼に見せてやろう」
善臣「め・・・眼にだと!?」
161こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/03/30(木) 18:35:30 ID:58EfPJAS
続きです。

ネットカフェ
JRAホームページ/地方競馬協会ホームページ ーー
店員「これは競走成績といって・・・・・・
   レースの通過順や到達順位などをちょうど数値にして
   その結果をサイトにて見られるようにしたものです」
善臣「こんな機械でいってえ何がわかるってんだッ!!」
   (ちょっと中略)
店員「ピンクさんのレースは人気薄でも3コーナーと4コーナーの間に
   適当な位置取りの押し上げがあって、またそれがムラなく
   勝ちを狙いにいったレースをしていますね」
  「一方、善臣さんのは各コーナー通過順がほとんど動き無く
   ぴったりと後方のままですね。しかも勝ちを狙った動きも見えない」
山岡「競馬っていうのは騎手と競走馬との間に勝ちに行くんだという
   阿吽の呼吸を含んでいないとコースの上で弾けない、
   馬と位置取りがうまく行くわけもないのさ」
  「これでわかったかい、おまえの騎乗のまずいわけが。
   公務員のような態度で乗れば位置取りもガチガチに固まってしまうんだッ!!
   勝ちを狙いに行こうという心のこもってない騎乗は、ただの馬と騎手との
   乗馬だ!!競馬なんかじゃねえ!おまえの騎乗がそれなんだよ!!」
善臣「この善臣をどうしようってんだ・・・
   ネットカフェまで引っ張りまわしたあげく、さんざん
   こきおろしゃあがって!!
   いったいてめえにどんな得があるってんでえ!!」
   「・・・・・・」
山岡「・・・俺は・・・。
   ただ言わずにおれなかっただけさ・・・」
谷村「フフッ」
大原「これで善臣も昔の騎乗を思い出すだろう・・・」

大原「北関東一と、名声をうたわれながら
   突然競馬場がたたまれてかれこれ1年以上になるか・・・・・・」
  「まさかこんな所にいたとはな」
内田「PO族とか血統通といわれる人とか、そんなお客が中央競馬には
   多くなっちまいましてねえ」
  「地方競馬場(こっち)で昔みたいな気心の知れた人達を相手に、
   質素で飾り気のない真心のこもった騎乗をしたいと思ったんでさあ」
栗田「ピンクさんに乗ってもらってると、すごくくつろいで
   楽しい気持ちになってくるわ。ライブやカメラ目線やサイン会もあるし。
   本当に騎乗って心なのね」 

*内田利騎手は来週より園田で騎乗です。頑張って欲しい!
162こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/03/31(金) 00:52:02 ID:F8g0zeKn
江戸っ子ヨシトミワロス
163こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/03/32(土) 00:47:06 ID:wWM+6cJw
ネットカフェでもめてるヨシトミと山岡ワロス
164こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/03/32(土) 10:36:30 ID:1ZpipzM4
内田の姿に涙してしまう
165こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/04/02(日) 13:48:53 ID:HQxGbo6X
カメラ目線ワロス
166こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/04/05(水) 03:51:05 ID:BKsZWnEw
保守
167こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/04/07(金) 02:06:23 ID:pqDuhTin
>>154
>客「なるほど、どれもこれも聞いただけで当たりそうですわい。」

すまん、1週間たってもまだ笑いが止まらんわ。
168こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/04/09(日) 16:55:01 ID:+fyMMx1W
age
169こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/04/14(金) 16:31:49 ID:I3u3f2EM
保守
170こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/04/20(木) 02:22:22 ID:yvSgfWuo
ほしゅ
171こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/04/20(木) 03:18:30 ID:MkxnTmqG
雄山 「この馬たちは2ちゃんでスレが立つ人気馬たちだ…。士郎この馬の中から一番美味い馬を選んでみろ
     その選び方でお前がどれだけ馬肉について知っているか分かるというものだ」
栗子 「みんな肥えているしおいしそうだわ…」
副部長「馬肉といっても…いろいろあるんだねぇ」
山岡 「グラスワンダーだ。2歳から4歳まで休み休みとはいえ、常にトップレベルであり続け
     戴冠したGTの数は4つで良質の筋肉を備えている。
     加えてあの体型であの脂肪分だ。やはり馬肉といっても霜が降っている肉は美味い」
雄山 「なるほど…まだ気がつかないのか。やはり完璧に見落としているようだな。
     このグラスワンダーが一番美味いというのか」
山岡 「個人の好みは当然ある。あくまで一般論としての話だ。」
雄山 「ふっ、何も分かっていない」
山岡 「この馬のどこが悪いというのだ!!じゃあ自分もあの中から選んでみろ!!」
雄山 「私はあの中からは絶対に選ばない」
山岡 「えっ!!??」
雄山 「あの馬は全部GT馬だ」
山岡 「あっ!!??」
雄山 「中には顕彰馬もいる。確かにグラスワンダーの馬肉は一見霜がのっていて美味そうではある
    しかしGT馬は第2の人生として繁殖に上がり優秀な子孫を残すために奮闘している
    加えて、98年付近の馬は儲もアンチも常軌を逸していて、喰ってしまったとしたら何が起こるか分からない」
雄山 「やはり馬肉はポニーにかぎるわ!うっはっはははは」


競馬1にあったスレから転載
これ好き
172こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/04/22(土) 14:46:51 ID:gQW4Jkmc
保守
173こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/04/28(金) 10:47:06 ID:w8JKpB3x
age
174こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/05/04(木) 23:12:37 ID:hznxO1zo
保守そのものだわ!
175こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/05/06(土) 11:05:49 ID:f2DQyA4D
ま、この末の脚は、奴にしては食える味だ
176シライスピリッツ:2006/05/08(月) 10:11:16 ID:0bvcH1RU
ひさびさ、大掃除でひさしぶりに美味しんぼ引っ張り出してきたので

武豊「ごめんよ。」
橋田「あ・・・ああ・・・」
池江「あ、貴方は・・・・・・!」
武豊「突然飛び込んで来て、見ず知らずのお方にお願いするのは厚かましいが
   馬をわけてもらえんだろうか。」
橋田「う、馬・・・・・・?」
武豊「うむ、ちょっとそこで青葉賞に出走しようと思ったんだが
   関東はひどいところだな、どこにもろくな馬がいない。」
  「おたく、いい馬をお持ちじゃな。」
橋田「はいうちの馬は良血ぞろいで、レースに使う馬は、毎日調教をつけています。」
武豊「うんうん、そうだろそうだろ。強くて速そうな蹄の音が厩舎の外まで聞こえてきたよ。」
横山「ええ!外を歩いてて馬の能力を把握したですって!?」
橋田「どうぞ好きな馬をお持ちください。」
武豊「わるいな、ではアドマイヤメインを。」
厩務員「どうぞ。」
武豊「いやあ、どうもすまんな。いやお騒がせしてしまって、誠に
   あいすいませんことで・・・・・・」
池江「武豊先生、池江でございます。いつぞやディープインパクトの騎乗を依頼しました。」
武豊「ああそうですか。私はどうも記憶力が悪くてな。誠にこれは失礼なことを・・・」
池江「いえいえとんでもない。関東にはいつまでご滞在ですか?」
武豊「風に聞いておくれ。ではどうもありがとう。」

武豊「おう、待たせたな。いい馬が手に入ったぞ。」
勝春「なんだあ、おめえよう。そんなにこらなくてもそこらへんの2流馬連れてくりゃ
    早えのによう。なあ、善臣。」
善臣「ばかあ!せっかく豊が、俺たち2流ジョッキーに、一流ジョッキーならではの
   騎乗をみせてくれようと苦労していい馬連れてきたんじゃねえか。
   おめえ文句言うと罰が当たるぞ。」
武豊「さあさあ、出走だ。うまい騎乗をみせてやるぞ。」
池江「豊が2流ジョッキーたちと一緒に・・・・・・・」
橋田「誰かよほどうまい騎手たちとレースをするのかと思ったら・・・」
横山「あら、あそこにいるのは善臣よ。」
蛯名「うん、相変らずだが元気そうだな・・・・・・」
勝春「アドマイヤメインってつええな!」
江田「スピードだけかと思ったらよう、えらくスタミナもあるぜ。」
善臣「こら、おめえ同じアドマイヤをダービーに出すんだっていうが
   ムーンよかよっぽどいいや。豊はこっちに乗るのか?」
武豊「ははは、アドマイヤムーンか。たしかにアドマイヤメインの方が
   ムーンより上だな。」
橋田「・・・・・・・素晴らしい・・・・これこそ本物のレースです・・・・」
池江「武豊・・・見事なお人やな・・・下手なジョッキーの騎乗なんか
   豊の目にはうつらんのや。じつに自由自在な騎乗ぶりいっさいの妥協なし・・・」
横山「橋田さんがいい馬を持ってるのを嗅ぎつけた人間離れした感覚・・・
   2流騎手たちとなんのわだかまりもなく楽しげにレースを出来る
   自由で柔らかな騎乗スタイル・・・・
   なんて魅力的な人なんでしょう・・・」
おわり、ひさびさなのでぐだぐだ
177シライスピリッツ:2006/05/08(月) 10:46:04 ID:0bvcH1RU

栗田「で、山岡さん、日本人好みの騎手として、どんな騎手を考えたの?」
山岡「うん、やはり日本人競馬観は無視できないな。そして外人騎手には思いもよらない
   日本人独特の奇襲戦法だ。」
栗田「え・・・・・・もちろん日本人騎手の騎乗スタイルの幅は広いし、他国の競馬文化も
   自分の物としてしまうぐらいだから日本古来の伝統的な物だけに
   限ってるわけではない。
   逃げ一辺倒の中舘、一発屋の江田、涙のダービー制覇柴田政人だって
   それが日本人の好みならいいわけだ。」
栗田「それはおかしいわ。」
山岡「なにが・・・・!?」
栗田「だってそれじゃあ、日本人好みというのは、先行差しなどの単純な騎乗を
   無視するところにあるみたい。日本人の好みの幅は広いって言うなら
   むしろ正統的な騎乗、ぺリエなども考えるべきじゃないの?」
山岡「おいおい待ってくれよ今度の課題は日本人好みの騎手だよ。
   ペリエなんかもってきてどうするんだよ!?」
二木「そうよ栗田さんおかしいんじゃない?
   意見を言うなら建設的な意見を言うべきだわ。」
栗田「あら、私の言う事が建設的な意見じゃないって言うんですか?」
二木「栗田さんは感情的になって反対のための反対をしているだけみたい。」
栗田「まあ!どうして私が感情的にならなければいけないんですか!?」
二木「さあ・・・・・・?自分の胸に聞いてごらんなさい。」
栗田「じゃあ山岡さん、どんな騎手を考えたのか具体的に教えて・・・」
山岡「いろいろいるけどね。ま、候補をいくつかあげると・・・」
  「後藤浩輝、吉田豊、和田竜二、藤田伸二・・・ええと・・・まだまだいるけど・・」
栗田「ふうん・・・なんだかピンとこないわね・・・・」
山岡「どうして?」
栗田「何と言ったらいいのかしら・・・明確な主張がないように思うの。」
山岡「なに?」
栗田「大逃げとか、まくりとか、それこそ変わった騎乗スタイルを
   売り物にしてる 騎手はなんにんかいるわ。
   そういう騎手たちと山岡さんが選んだ騎手とどこが違うの?」
つづく
178シライスピリッツ:2006/05/08(月) 13:42:39 ID:0bvcH1RU
審査員「『至高の馬』と『究極の馬』の対決。今回は騎手対決であります。
    日本人好みの騎手とはどんな騎手なのか、双方の腕の冴えをじっくりと
    味わいたいと思います。」
   「では『至高の馬』からお願いします。」
雄山「当方は馬は2頭用意した。 まずルーベンスメモリーを。」
遠山「おやま、えらい簡素な・・・・」
京極「なーんも重賞もかっとらんな。」
審査員「ほお!単純ではあるがこれはうまいっ!」
   「ルーベンスの鋭い走り、善臣の手綱さばき、抜群の手ごたえ!」
   「いずれもがよく調和しているよ!」
雄山「騎手はもちろん関東の一流ジョッキー『柴田善臣』です。
   スタートはそっと出して、好位でレースを進めペース配分も考える。
   最後の直線はタップリとあるスタミナを生かしなだれ込んで出来上がり。」
局長「乗り方もじつに単純ですな・・」
社主「『至高のメニュー』と言うには単純すぎると思うが・・・」
山岡「ふふ・・・・・・こんな程度か。」
雄山「次はオレハマッテルゼです。」
富井「柴田善臣の騎乗なんて、あまりにも芸がなさすぎるんじゃないの?」
遠山「なんだい今日の雄山は・・・」
京極「どんなすごい騎手が出てくるかと期待しとったのに・・・・・・」
二木「日本人好みの騎手のはずでしょ?これじゃ一部の2ちゃんねらー好みだわ。」
遠山「なんと軽やかな走りだ!」
京極「馬は毎回詰めが甘いのだが、今回はスタートから心地よく進めていて
   すっきりした騎乗に仕上がっている!」
雄山「適正はマイルっぽいが、折り合いをつけるためにスプリントを使った。
   スタートから軽く気合をつけて先行させ、折り合いをつけ
   直線、前が空くまではじっとしておく。あとは間を割れば出来上がり。」
京極「ペリエやルメールを使えばGIを勝つのは簡単だが、この味は出ないやろな。」
審査員「いやはやさすが海原先生、一見何気ない馬だがその走りたるや・・・」
栗田(ルーベンスメモリーといいオレハマッテルゼといい、善臣騎手は
   なんと澄み切った素直な騎乗をするんだろう。
   私は、山岡さんにこういう騎手を選んで欲しかったんだわ・・・)
二木「あきれたわ、これが日本人好みの騎手だなんて!
   山岡さん、この勝負私たちの勝ちね!」
山岡「おう!俺の騎手を見たら、みんなひっくり返るぜ!」
179こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/05/08(月) 14:32:22 ID:6sYmsj7B
自らハードルあげますな
180こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/05/08(月) 14:36:32 ID:JxWRO4zW
済み切った騎乗ワロスw 続きキボン
181シライスピリッツ:2006/05/08(月) 15:12:46 ID:0bvcH1RU
審査員「では次に『究極の馬』の方をお願いします。」
山岡「こちらは武豊騎手、スペシャルウイークです。後方からレースを進め折り合いに専念
   直線では一気に末脚を爆発させます。」
局長「うは!これはぜいたくな走りだぞ!」
社主「山岡の奴、張り切りおったな!」
遠山「こら極楽!泣けてくる強さじゃな!」
山岡「そしてこれがディープインパクトです。」
  「後方から4コーナーでは一気に外をまくります。
   海外遠征を視野に入れており海外でも武豊をのせます。」
京極「ブラックタイドによう似とるが、強さは数倍こちらが上!」
審査員「こらますますぜいたくな走り!」
   「しかもこちらはまさにリーディング騎手!」
二木「みんなすごい反応よ!日本人好みの騎手とはまさにこれだったのね!」
山岡「手ごたえあり、だ。」
谷村「ま、これなら。」  富井「はい、間違いないでしょう。」
審査員「審査結果を発表します。日本人好みの騎手は・・・・・・」
   「『至高の馬』の勝ちといたします!」
山岡「な、なぜだ!?」
二木「こっちの方がずっと美味しかったじゃないの!?」
局長「まさに日本の走りじゃないか!」
社主「審査員は不公正だ!」
遠山「審査員全員、最初は『究極の馬』側の方に心を惹かれたが、すぐに重大な事実に
   気付いたのじゃ。馬の持つ本来の強さを引き出したのはどっちだったか、
   毎レースでも買いたいと思うのはどちらの騎手か。」
山岡「え・・・・?」
京極「『究極の馬』側の騎手はとにかくうまい。勝ちっぷりとぜいたくさでは上やろ。
   しかしそれはディープやスペシャルの強さや。 馬自体の素質を十全に
   引き出したものではない。馬の強さを包み込んだにすぎない。」
遠山「一方、『至高の馬』側の騎手は騎乗スタイルと戦法は最上、しかし単純。
   それが馬の力を十全に引き出している。これなら毎レース馬券を買っても
   損することはないだろう。」
182シライスピリッツ:2006/05/08(月) 15:34:12 ID:0bvcH1RU
谷村「たしかに言われてみれば・・・・」
社主「競馬は馬と騎手のバランスが一番大事なんだからな・・・・」
雄山「士郎。お前は善臣が岡部ラインの仲間だということを忘れていたな。
   日本には昔から岡部から続く伝統がある。他にもうまい騎手は
   的場、南井、河内など実沢山の騎手がいるが、
   やはり一番日本人が好きなのは、岡部、善臣、福永洋一などのように
   馬と騎手の一体感を味わう物だ。」
山岡「あ!」
雄山「競馬の真髄は馬の素質を引き出すことだ。私の善臣は
   ルーベンスメモリーとオレハマッテルゼの内に眠る素質を十全に引き出した。
   一方おまえのスペシャルウイークとディープインパクトは、
   騎手のうまさよりも馬の強さのほうが大きい。」
山岡「う・・・・」
雄山「日本人は馬の素質を素直に引き出した騎乗ぶりが好きなのだ。
   それこそ日本人好みというもの。
   たとえ一流騎手が騎乗しても馬が持つ素質を包み隠してしまうような
   騎乗は日本人好みではないのだ。」
  「ことの本質を忘れてはうまいも下手もない!!
   お前は日本人のくせに日本人好みをわからぬ愚か者だ!」
おわり、無理がありすぎ・・
183こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/05/08(月) 17:38:58 ID:88yOs7Jy

>>181
「これなら毎レース馬券を買っても損することはないだろう。」

損すると思うぞw
184こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/05/08(月) 22:03:00 ID:pp74wlat
良スレ乙です!!
185こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/05/09(火) 08:22:18 ID:77D92huQ
>>182
久々の投下、乙です
やっぱ面白いっす
186こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/05/09(火) 09:52:49 ID:xQDCBMGw
マジ涼スレ
187シライスピリッツ:2006/05/09(火) 21:02:28 ID:bhAlpGth
では今日はタイムリーな話題で

近藤「うひゃあ!きれいな馬体ですね!!真っ青な芝の上に、馬体が映えて!」
厩務員「こうやって、スタートを上手に出して逃げるんや・・・・・・・アドマイヤメインは
    直線までスタミナを温存させて逃げ切る。こないして乗ったら一番強いねん!」
近藤「でも今日のダービーはだれが乗るんですか?」
厩務員「それは・・・・・・」
橋田「近藤も馬主のはしくれだろ、自分で当ててみろよ。」
近藤「ん?よおし! うはっ!これはうまいっ!」
助手「騎手のうまさが馬の能力を引き立てて、切れがあるのに末脚がすっきりしてるわ!」
近藤「はて、この騎手はだれなのか・・・・・?
   こんなうまい騎手に出会ったのは初めてです。しかし不思議な騎手ですね、
   いまいち騎乗の傾向がはっきりしません。武豊や横山はこんな騎乗はしないし・・・
   しいていえば、岡部幸雄と柴田政人を合わせたみたいな・・・・」
厩務員「あ、そら うまい表現やなあ。」
近藤「うーん、だれなんだろう・・・・・・?」
音無「この馬をお持ちしてよろしおすか?」
橋田「いいんです、こちらから頼んだんですから。
   この騎手がだれなのか、この馬を見るとわかるよ。
   ダービーで乗る騎手と同じ騎手だ。」
近藤「ふうん・・・・なんだか短距離戦みたいだけど・・・・
   いい走りだ!走りや、手ごたえが以前見た、エガオヲミセテに
   似ているなあ・・・・・」
橋田「ちかいね、それは弟のオレハマッテルゼだよ。」
近藤「これがオレハマッテルゼですって!?
   この馬は短距離戦に出走しているのは最近のことだし、それを計算に入れると、
   過去に騎乗した騎手といったら・・・・武豊・・藤田伸二・・・・いやもっと違う・・・!
   後藤浩輝・・・・それとも・・・・ ま、まさか・・・!?」
橋田「そう・・・この騎手は柴田善臣だよ。」
近藤「ひどいっ!ひどすぎるよっ!これは陰謀じゃないかっ!
   ダービー制覇を狙う僕の愛馬アドマイヤメインに善臣なんかを乗せるなんて
   フェアじゃないよっ!
   橋田調教師!僕は橋田さんを見損なったよっ!こんな汚い事をするなんてっ!」
オチモないけどおわり、
ぜひダービージョッキーになって欲しいものです。
   
188シライスピリッツ:2006/05/09(火) 21:19:20 ID:bhAlpGth
ダービー当日
善臣「どうしました!?今日は逃げないようですな。逃げましょう!」
福永「いえ私は・・・・」
善臣「そう言わずに!!」
福永「いえ、今日は・・・」
善臣「いいじゃありませんか。さあ。」
福永「ええと、3回すすめて頂きました。これ以上固辞してはかえって失礼、
   では逃げさせて頂きます。」
善臣「ほう!日本競馬では目上の人をさしおいて逃げることは許されないが
   三度すすめられたら断るのはかえって失礼、
   その際は目上の人から顔をそむけ、馬体を離して逃げることになっている。
   その通りにされましたな。」
福永「恐れ入ります。」
おわり
189こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/05/09(火) 21:40:30 ID:PtLoouvv
久々にのぞいてみたら新ネタが…相変わらず面白いっすね。
190シライスピリッツ:2006/05/09(火) 22:09:16 ID:bhAlpGth
NHKマイルカップを終えて・・・
谷村「ほう・・・見事なもんだねえ。こんな勝ちきれない馬を全く危なげなく勝たせるなんて!」
田畑「豊さんは馬乗りの名人ね。」
谷村「それにひきかえこっちのマイネルスケルツィはひどいね!」
富井「こりゃ根気も努力する気もない人間が乗ったんだねえ。」
花村「誰なのこっちに乗った人は・・・」
栗田【 ┌( ^-^)/ (=_=)←善臣さん 】
一同「ハハハハッ」
善臣(ムスッ)
191こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/05/10(水) 20:41:39 ID:QQUlNg8A
では便乗して、NHKマイルCのお話を。

  総帥「マイネルスケルツィをNHKマイルCに出走させろ、余計な作戦は立てんでくれ!!」
バレット「作戦は立てないんですか?」
  総帥「そうだ、馬なりで乗ってくれ!」
ヨシトミ「お客様、今回の作戦は内で包まれないように、そして道中不利を受けないように。
     スケルツィには素晴らしくよく合いますが………」
  総帥「いらんいらん、よけいなことせんでくれ、甘ったるい作戦なんてお断りだ!!」
ヨシトミ「…そうですか、わかりました。」
バレット「何かマークする馬は…」
  総帥「いらんいらん、余計なことはせんでいい、スケルツィはNZTの勝ち馬だろう。ドンと構えて乗ってこい!!」
  田畑「変わったお客さんね……騎手の自慢の作戦もマーク馬もみんないらない、馬なりで乗ってこいだなんて……」
  花村「騎手も怒るわよ…」
  栗田(変な人…野人ていう感じだわ…)
バレット「お待ちどおさまでした、まもなく発走です。」
  総帥「うんうん。」

  総帥「ウッ…ウッ…うおおーっうおうお」
  田畑「まあ!!ど、どうしたのかしら…!?」
ヨシトミ「お客様、どうかされたのですか!?」
  総帥「うっうっ…あんたが騎手か……」
ヨシトミ「はい、ヨシトミです。ほかのお客様のご迷惑にもなります、どうして泣いておられるのかわけを聞かせてください。」
  総帥「ど、どうしてもこうしてもあるもんかい、う…………まずいんだよ、この騎乗がまずいんだよ。」
ヨシトミ「何ですって!私の騎乗がまずいっ!?」
  総帥「そうさ、まずくって、いくら何でもこれはひどすぎる。」
ヨシトミ「乗り方のご注文は馬なりだったんだろう?」
バレット「はい、馬の力のままに乗るようにと言われました。」
ヨシトミ「ちゃんと好位につけてるじゃありませんか、これで何のご不満があるんですか?」
  総帥「好位もへったくれもあるもんかい、まずいんだよ、とにかくまずいんだよ。」
ヨシトミ「あんたはいったい何なんだ!?最初から他馬をマークする必要はない、作戦は立てるなと私の騎乗を馬鹿にして………
     何かもめごとを起こしてうちの営業を妨害しに来たのか?」
  総帥「営業妨害するつもりなんかないよ、まずいからまずいと言ってるんだ。」
ヨシトミ「あんたは何も馬なんかわかっちゃいない、スケルツィはそこらの弱小馬主の馬とは違うんだ。」
  総帥「わかってるさ、そんなこと……」
ヨシトミ「わかってない、スケルツィはマイネル軍団の馬だ、その3歳世代の中でも1番馬と評価されている馬なんだよ。
     厳しいオーナーだから乗せてもらうのも難しい貴重な馬なんだ、それをまずいだなんてあんたは何もわかっちゃいない。」
  総帥「わかっている!!私がマイネル軍団の総帥岡田繁幸だ、この馬は私が見つけた馬だ!!」
ヨシトミ「な……何だって!?」
  田畑「おっどろいた。」
  花村「でも、なぜ泣いたのかしら…?」
岡田総帥「私は自分の軍団の馬が出走したレースを見るのが楽しみなんだ、自分の娘を嫁に出した父親が娘の嫁ぎ先を訪ね歩くような
     もんだ。私が苦労してみつけた馬がどこでどう扱われているか、気になって仕方ないんだよ!!
     うちの軍団の1番馬が調教師の稲葉を通じて柴田善臣騎手のお手馬になってるのを知ったのはつい最近だ。
     稲葉調教師は、柴田善臣はいい腕をしていて見込みがあるので、特別に乗せることにしたと言ったので期待して来たんだ!!
     ところが、NHKマイルCを見てガッカリした。腕がいいどころか私が苦労して見つけだした馬を、あんたは滅茶苦茶に
     してしまいおった、私はこの無残な馬の扱われ方を見ると悲しくて悲しくて………」
  三谷「あの人の気持ちわかりますよ、ぼくだって大事に焼いたせんべいを粗末にされたら悲しくなるもの……………」
ヨシトミ「し、しかし…いったい私の馬の扱い方のどこが悪いと…」
岡田総帥「今後、柴田善臣にはマイネル軍団の馬は乗せさせんからな!!
     馬の扱い方も知らず、馬を駄目にしてしまう騎手にうちの馬はまかせられん!!」
ヨシトミ「ま…待ってください岡田さん……!!」 

おわり
192こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/05/10(水) 21:03:14 ID:QQUlNg8A
もう一つ。

  ザッツ「リンカーンさん、おはようございます。」
   ネオ「おはようございまーす。」
リンカーン「ああおはよう……」
  ザッツ「どうしたんですか?最近元気ないですよ。」
 ロブロイ「はは〜ん、天皇賞・春の激走が原因かも……」
   ネオ「天皇賞・春の場合は激走じゃないわよ。一方的にディープに突き放され、絶望しているのよ。」
リンカーン「ばかもん!勝手なこと言うな!なんだか知らないが、とても疲れるんだよ、最近……」
   ネオ「ははあ……老衰ですね。」
 ロブロイ「いや、悪性の病気かもよ。」
  ザッツ「リンカーンさん、今のままの成績で種牡馬になれますか?」
リンカーン「な、なんという同期どもだ!かつて4強と呼ばれた仲間を、応援しようという気持ちがないのか!
      くそ、まったく……確かになあ……もう若くはないんだなあ…うんとがんばって、GTを勝たなくちゃいかんのになあ……」
 ディープ「よ!リンカーンくん!」
リンカーン「む……ディープか、何か用かい?」
 ディープ「実は、これはまだ予定の段階だから、大きな声では言えないが……
      実は僕、宝塚記念から凱旋門賞に挑戦することになってね。」
リンカーン「な、何い!宝塚記念に出走だとお!」
 ディープ「わははは!凱旋門賞といえばフランスだけでなく世界でも最高峰と言われている格式高いGTだ。
      その凱旋門賞に、日本馬として初の勝ち馬になる期待を背負って出走する。君たちも鼻が高いだろう!
      ノーザンファーム生産で同じサンデー産駒なのに、僕は一番出世、君はこれ以上の出世はまあ無理だ。
      でも心配はいらないよ、君の分もGT勝ってやるからな。君が現役引退する頃には僕は7冠か8冠だ!
      GT勝てぬまま引退する君を、気持ちよく送り出してやるよ。」
リンカーン「ギャオー!」
 ディープ「いやあ、そんなに喜んでくれて僕も嬉しいよ!やっぱり同じ牧場出身同士だ。ありがたいね。
      壮行レースの宝塚記念には出走してくれよ、もちろん引き立て役だ。
      じゃね!ああ愉快だ、人生楽しいね!うわーはっはっ!」
リンカーン「ピキー!ぐやじいー!ぐやじいー!殺じてぐでー!」

おわり
193こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/05/11(木) 05:44:34 ID:irIaNcMb
>191-192
 乙です。
 このスレに活気が戻ってきてうれしいです。
 日々の生活の中の喜びが1つ蘇りました。大げさですが
194こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/05/11(木) 06:19:02 ID:SLiS7vqo
職人の皆様、乙です。
楽しく読ませて貰ってます。
195シライスピリッツ:2006/05/12(金) 07:40:14 ID:GNCPgPuk
では今日も一つ、ここにも活気が戻ってきていいことです。

岡部「いらっしゃい、お待ちしてましたよ、豊さん。」
武豊「悪いな、今日は無理言って。」
藤沢「おおっ、やはり関東の岡部幸雄じゃないか!」
岡部「これは藤沢さん、おひさしゅうございます。」
善臣「ふん!どんな名人かと思やあ、こんなもうろくジジイで気が抜けたが、
   乗りかけた船だッ!! さあ、はじめようじゃねえか!!」

武豊「どっちの馬をどっちが乗ったか4人に先入観なしで競馬を判定してもらう。」
  「では、はじめてください。」
藤沢「・・・・・・」
安藤「いや、どちらもうまくて、私にはわかりかねるが・・・・」
勝春「はァ同感です。こりゃ甲乙つけられませんなあ。」
横山「・・・でも微妙に違います。・・・馬が右の方はサラリとした走りで・・・
   何て言うか・・・・馬と鞍上がたくみにとけ合う感じだわ。」
藤沢「そう、比べて左の馬は、馬も騎手も一つ一つとればうまいと思うが
   両方がバラバラという感じだな。」
善臣「なっ・・・」
安藤「私も右の馬を取りましょう、馬との呼吸が実に見事に調和している。」
善臣「何いっ!?バカなッ、みんな舌がどうかしてんじゃねえのかい!!
   俺が負けるはずがねえ!!」
武豊「騎乗の違いをおまえの眼に見せてやろう。」
善臣「め・・・眼にだと!?」

場所はJRAに移って
職員「これはパトロールフィルムといって・・・・・
   レースを正面から、横からなど録画した物です。」
善臣「こんなVTRでいってえ何がわかるってんだッ!!」
武豊「頼まァ、二人のレースVTRを。」
職員「ああ。」

善臣「あっ」
職員「岡部さんのレースでは直線で馬と馬との間に適度なすき間が出来ているところを
   すばやく見つけ、またそれで無理なく間を割って抜け出していますね。」
  「一方、善臣さんは馬同士がほとんどすき間なくぴったりと押し固まっている馬群に
   無理やり突っ込んでいってます。しかもその馬群を割るのにも苦労してます。」
武豊「直線で内を突くってのは馬と馬との間に適度なすき間がないと
   簡単には抜け出せない。強引な騎乗では前も開かないのさ。」
  「これでわかったか、おまえの騎乗がまずいわけが。
   おごりたかぶった心で乗れば、馬群もガチガチに固まってしまうんだッ!!
   心のこもってない騎乗は、ただの草レースだ!!競馬じゃねえ!
   おまえの騎乗がそれなんだよ!!」
善臣「この善臣どうしようってんだ・・・・・・
   JRAまで引っ張りまわしたあげく、さんざんこきおろしゃあがって!!
   いったいてめえにどんな得があるってんでえ!!」
  「・・・・・」
武豊「・・・・俺は・・・・・ただ言わずにおれなかっただけさ・・・・」
安藤「フフッ。」
藤沢「これで善臣も昔の腕を思い出すだろう・・・・・」
おわり         
196こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/05/12(金) 08:52:36 ID:eosHWpcj
先生が岡部をもうろくジジイ呼ばわりww
197こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/05/12(金) 10:56:32 ID:YzZ5g3PS
強引に馬群を割る先生を見てみたいw
198シライスピリッツ:2006/05/13(土) 05:11:30 ID:Nj2Lpvj+
こんにちわー、また一つ。

岡部「福永洋一というのは日本競馬の歴史でもたぐいまれなる才能の持ち主と言われている。」
藤田「ほんとにねえ・・・・こんなにすごい騎乗は二度と見れないよねえ・・・」
善臣「その通りです・・・・できません・・・・・・」
四位「え?」
岡部「この男はわしの弟子で柴田善臣という・・・・いや、もと弟子だったというべきかな?
   もう騎手をやめるのだそうな。」
四位「まあどうして?」
  「あら福永洋一の騎乗にそっくり!」
善臣「この15年、この福永洋一の鮮やかな騎乗を再現しようと命がけで
   やってきたんです・・・・でもどうしてもダメだ・・・・
   福永洋一の、このすばらしさにはおよびもつかない・・・・」
四位「でも善臣さんの騎乗。とてもうまいと思いますけど?」
善臣「ダメです、こんなんじゃ・・・・」
藤田「ほんとだねえ。」
善臣「ヒイイ」
四位「藤田さん!どうしてそんなひどいこと言うの!?」
藤田「だってダメなものはダメでしょうがないじゃないか。」
善臣「アヒイイ」

岡部「ま、才能はあるんだから惜しいが・・・・本人がそう言うんじゃ仕方がない・・・・」
善臣「岡部さん、申し訳ありません。
   もうすっかり気力がなくなってしまって・・・・・」
岡部「わしは引きとめはせんよ。お別れに近いうちに牧場で馬でも見よう。
   藤田、善臣を泣かせた罰じゃ。お前がなにかいい馬を用意しろ。」
199シライスピリッツ:2006/05/13(土) 05:33:03 ID:Nj2Lpvj+
福永「白毛さまのお成りだぞー!頭がたかーい!」
池添「まったく・・・・」
和田「たまに珍しい馬手に入れるとすぐあれなんだから!」
福永「どうだ藤田さん!泣く子もだまる白毛馬さまだーー!
   私ね朝日杯勝ったんですよ、この白毛馬フサイチリシャールのためにね!
   太っ腹でしょう?ぜいたくでしょう!?
   うらやましかったら早く白毛馬を手に入れなさいねーー!」
藤田「おやま・・・・この毛色の不自然なこと・・・白毛じゃなくて芦毛だな。」
福永「な、なに?」 
藤田「父馬はなんですか?」
福永「クロフネだぞー!」
藤田「父クロフネだからって白毛が出来るわけないでしょ?
   今、芦毛馬が出回ってますからね、ま、走りのほうはね・・・」
福永「あんまりだよ〜っ!! 本物の白毛馬のは乗れないってゆーの!?
   そりゃ今年デビューしたシロクンって馬がいましたよ!
   だけど先輩の勝春さんのお手馬を横取りできますかあ!?
   ちきしょう〜っ」  (バン バン)
池添「国産の白毛は生産が少ないでしょ、、それじゃ乗れる人も限られるわねえ。」
四位「芦毛みたいに大量生産できればいいのにね。」
藤田「白毛の大量生産?」

岡部「まったくかなわんな・・・・こんな山奥の牧場まで連れてきおって。」
藤田「善臣さんのために、なにかいい馬を考えろって言うから連れてきたんじゃないの。」
福永「この忙しいのにこれじゃ遠すぎるよ!」
藤田「あーあ文句ばっかり多過ぎるよなあ!」
牧場長「それではまずこの繁殖牝馬で、じっさいの白毛馬がどう生まれるかを
    見て頂きましょうか。」
福永「え?白毛馬!?すごい!!」
藤田「祐一、白毛馬泥棒しちゃダメですよ。」
福永「う・・・・うーっ・・・・しないという自信がない・・・・」
200シライスピリッツ:2006/05/13(土) 05:52:09 ID:Nj2Lpvj+
善臣「で・・・成功したんですか!?」
牧場長「30年くらい前に初めて中央競馬に白毛馬が出走しました。
    それがハクタイユーです。」
善臣「ひゃあ、すごいすごい!」
四位「やりましたね!」
福永「じゃ、もうどんどん白毛馬が生産されるんですね!」
牧場長「・・・・それが・・・・・・・・・その第一号のハクタイユーは1勝も出来なかったんです。
    そして当てにしていたカミノホワイト、 ミサワパール、シラユキヒメも
    一勝も出来ないんです・・・・・
    今までのところ中央競馬出走はこれらの馬だけなんです・・・」
四位「まあ・・・・・」
藤田「それほど白毛馬の出世は難しい。不可能だという人もいるよ。」
牧場長「いや、不可能ではありません。現に今、中央に主走しているシロクンは
    順調に育っていてうまくいけば今年あたりに初勝利できそうなんです!」
福永「前途は明るいね!」  岡部「これは楽しみだな!」
牧場長「見ていてくださいよ、絶対初勝利してみせますから!」

善臣「私はあの話をうかがって感動しました。
   人間にはとても不可能だと思われる、自然の営みに挑戦し続けるなんて・・
   それに比べれば私なんか・・・・
   福永洋一のレースだって、かつて人間が実際につくったものじゃないか・・
   私はたかが人間の技術に挑戦してきただけだ・・・・・
   藤田さん!今日の白毛馬、生涯忘れません!だれが福永洋一なんかに
   降参するもんか!あれ以上の騎乗をつくりだしてみせますよ!」
藤田「すごいや善臣さん!」
おわり、長くなりました。
201こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/05/13(土) 18:08:42 ID:gJ8IRiKE
マツタケの話ですね。
(・∀・)イイ!!
202シライスピリッツ:2006/05/13(土) 20:40:51 ID:YPrJfN0O
最近美味しんぼを押入れから引っ張り出してきてからというもの、
次々とくだらない話が思い浮かんでくるので、またもう一つ。

サンスポ杯阪神牝馬S当日
馬主「エアメサイア!なんだそのざまは!
   おまえにあと少しでいいから切れ味があったらなあ。ラインクラフトを
   あそこまで追い込んでおきながら。」
  「故障してもかまわん、死ぬ気でレースに出るんだ。
   それがどっしりした馬体を作るんだ。」
メサイア「は、はい・・・・」
伊藤「メサイアの次走なんですが・・・・・」
馬主「ん?出走レースは決まったか?」
伊藤「はい。マイル戦に出そうということに。」
馬主「なにい? マイル? つまらんそんなもん!
   マイルなんかメサイアには向いておらん!」
武豊「伊藤さん、ここでひるんじゃメサイアはどうなるんです。
   伊藤さんの得意はGI勝利でしょ。」

伊藤「うちのエアメサイアはほんとによく調教をしました。
   夏シーズンを前にここらでひとつレースを使わないと、
   精神的な疲労が出てかえって士気が低下します。」
  「馬主さんから見ればくだらないレースでもたまにはラインクラフトへの
   リベンジの機会をあたえてやらないと・・・・・・・」
馬主「ふうん・・・・リベンジねえ・・・・
   しかしマイルなんてしょせん短距離路線のレースだろう?
   これからエリザベス女王杯を目指そうというメサイアにはみすぼらしいじゃないか!?」
メサイア「それは違います!マイル戦はそんなみすぼらしいものじゃありません!」
馬主「ほう、おまえ詳しそうじゃないか?」
メサイア「え・・・・・いやあの・・・・」
武豊「マイル戦にもいろいろありますよ。ヴィクトリアマイルというのもある。」
メサイア「?」  伊藤「?」
厩務員「ヴィクトリアマイルですって?」
武豊「中距離戦の前にヴィクトリアマイルに出走してもらうもいいと思うけどね。」
馬主「へええ、ヴィクトリアマイルか・・・
   よし、次走はヴィクトリアマイルでいこう。」
203シライスピリッツ:2006/05/13(土) 21:01:18 ID:YPrJfN0O
馬主「ふうん・・・・若い牝馬はこんなレースが好きなもんかねえ。」
職員「おまちどおさま。」
助手「わ!大きい!!」
厩務員「ダンスインザムードだ! すごいねえ!」
馬主「こりゃ大変なもんだ! これが一番人気かね!」
武豊「いや、これはまだ露払いです。」

職員「おまちどおさま。」
厩務員「な、なによこれ!」 馬主「ひええ!」
武豊「これこそヴィクトリアマイルの一番人気、マイルの女王、ラインクラフトです。
   スプリント戦から1400と使い、鞍上には福永祐一です。」
  「この馬を倒すのは手間はかかりますが、勝った時の充実感はちょっと
   ほかに得られません。」
  「普通の馬はこんな馬に勝負を挑んだら大変だけど、メサイアの能力を
   もってすればある程度はいけるんじゃないでしょうか。
   ペース配分やスタミナを考えながら仕掛ければ。」
馬主「うむ!この豪快な走りが気に入った!まさにライバルだよ。」

馬主「メサイア、きさまという奴はじつにけしからん。
   こんな素晴らしいGIヴィクトリアマイルを私に内緒で・・・・
   いいか!このGIを勝つために、死に物狂いで走れ!
   直線でラインクラフトを差し切るんだ!
   そうすれば、賞金も増えて一石二鳥!いいなっ!?」
メサイア「馬主さん! ありがとうございます!」

マイネサマンサ
  「ふざけるな! アドマイヤグルーヴ、スティルインラヴの2強時代に
   育った私の世代の力をバカにするなよ。ヴィクトリアかなんか知らんが
   マイルのレースなんてわけないわい!」
武豊「じゃ、サマンサ、いいですね。勝ちきれなかったら一万円。」
マイネサマンサ
  「よおし!その賭けのった!」
204こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/05/14(日) 01:25:21 ID:ZqS2hz0L
オチがどう転ぶか気になりますw
205こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/05/14(日) 02:10:38 ID:nmp+4PFo
>>203
ピザの話だっけ…
206こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/05/14(日) 02:33:43 ID:fLIF4+IK
シライスピリッツさん、乙です。
どんどんネタが浮かぶとのこと、期待しております
207シライスピリッツ:2006/05/16(火) 15:50:10 ID:zPJqiAKX
こんにちわー、またひまつぶしに来ました、

雄山「そのコスモバルクはどこに出走するんだ?」
山岡「そこにみえるだろう。」
雄山「何っ!?あのシンガポール航空国際Cか!!
   海外のGIレースなど勝てるか!! ふざけるのもいい加減にしろっ!!」
山岡「勝負になるかどうか、レースを見てから言ったらどうだ。」
雄山「おのれっ!! 人をこんなシンガポールなど遠くまでに連れ出しおって
   あげくの果てにGIレースを見ろというのかっ!!」
遠山「まあまあ士郎の言う通りだ、見てみなくてはわかるまいて。」
山岡「こんにちわ田部調教師、今日は大勢つれて参りました。」
田部「やあ、山岡さんいらっしゃい。
   この方はバルクの主戦騎手の五十嵐騎手です。バルクのレースを観戦
   したいそうなんだが・・・・・・」
五十嵐「ああ、かまいませんよ、どうぞスタンド席に入ってください。」
遠山「あれれ、バルクは前に行くみたいだぞ。」
田部「バルクの戦法は逃げ、先行ですが、仕掛けをギリギリまでおさえるのです。
   もちろん引っかかってるわけではありません。」
雄山「余計なおしゃべりをしないで、早くレースを見せてもらおう。」
五十嵐「はいどうぞ。」
雄山「ふ、みょうに走りが固いじゃないか。外国馬のキングアンドキングの方が
   もっと瑞瑞しい感じがするぞ。」
遠山「おやいい走りだな、ちょっと好勝負できるような気がするぞ。」
領子「ほんとだ地方馬って青くさい走りばかりだと思っていたら・・・」
五十嵐「完全に仕上がった競走馬はそういう良い走りをするものなんですよ。」

遠山「な、何だこの走りはっ!!」  領子「これが本当にバルクなのっ!!」
栗田「うそでしょう!! これバルクじゃないわよっ!!」
山岡「いいや正真正銘、これが本当のコスモバルクの走りなんだ。」
遠山「まるでディープインパクトのように強い!! そしてこの走り、
   ああ、あの強かった、昔の3歳時のバルクの走りだっ!!」
208シライスピリッツ:2006/05/16(火) 16:25:05 ID:zPJqiAKX
雄山「こ、これはっ・・・!?」
  「よほど特殊な育成の仕方をしているんだな、調教もタップリ、休養なしで。」
田部「その逆ですよ、ごらんなさい調教メニューを。
   普通にダート調教です。ほら休養もまじってるでしょ。」
雄山「では、高価な特別なえさを与えているのだなっ!!」
田部「いいえ飼葉ににんじんを混ぜて少しずつやるだけです。」
雄山「飼葉、にんじんだと!特別の野菜とか、
   カラスミやイワシ、そんなものを与えているのではないのかっ!!」
田部「そんなことをしたら馬がかえっておかしくなります。
   騎手を主戦の五十嵐に戻してやるのです。五十嵐は地方騎手で欲が少ない。
   ですから出来る限り馬の邪魔をしません。手ごたえを見てたりないようなら
   少しだけ気合をつけます。五十嵐騎手にするのも馬への影響力を
   防ぐためなんです。」
  「そうやって乗るとバルクはどっしりとした気持ちで走ります。
   バルクは折り合いがすべてなのです。」
五十嵐「私は以前は力任せの騎乗をしていたんです。
    田部先生の話をうかがった時そんなバカな事があるもんかと思った。
    でも実際に馬まかせでやってみたら信じられないほど強いレースを
    してくれたんです。」
栗田「うわっ、手はかからない、強い、しかもたくさん賞金はとれる。
   まるでマジックね!」
田部「マジックではありませんよ、我々はバルクが本来持つ素質を引き出して
   やるだけです。素質というのはね、浅薄な人間の想像をはるかに超えた
   大きなものです。」
遠山「わしの求めていたのはこの走りじゃよ。
   生命力と強さを表す深い走り、この走りなんだ。」
雄山「ふっ、強いのはコスモバルク自身の手柄じゃないか、
   育てた人間がえらい訳じゃない。」
田部「その通りですよ、私たちは何もしないのです。バルクがえらいのです。」
おわり
かなり後半ぐだぐだになりましたが、バルクおめでとう!!ということで・・・
209こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/05/17(水) 07:15:33 ID:A+Ffg9Hr
>>カラスミやイワシ、そんなものを与えているのではないのかっ!!」
>>田部「そんなことをしたら馬がかえっておかしくなります。
そうかもしんないw

トマトの話は好きだ。乙。
210こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/05/17(水) 11:13:04 ID:qUma4+KU
柴山雄一が最近「雄山」に見えて仕方ない。
このスレのせいかも。
211シライスピリッツ:2006/05/17(水) 22:10:01 ID:yjXaxJiI
また、くだらない話ができたーヽ(*^^*)ノということで、また

審査員「・・・・・・そんな訳で、今回は「究極の馬」対「至高の馬」の対決の
    番外編として、日本ダービー対決と相成りました。」
   「では海原先生の方からよろしくお願いします。」
雄山「私は今、日本競馬のいわゆるGIレースにいくつか不満を持っている。
   その最大の不満は決定的なものが欠けていることだ。」
遠山「決定的なものというと?」
京極「調教過程とか、飼葉食いのことかいな・・・・」
雄山「そうではない。」
近田「と、申しますと・・・?」
雄山「馬ではない。騎手だ。」
近田「騎手!」   山脇「なんと!」
雄山「競馬の騎手は馬の上に座ってるだけのものではない。
   競輪で言えば選手そのものに相当する。競艇で例えればいくらモーターが
   良くても選手自体が下手だったらなんにもならない。」
  「競馬もそれと同じだ。騎手のうまさこそが肝腎なのに騎手を重視する
   調教師というのはあまりいない。」
山脇「う・・・・・」
雄山「その原因は武豊に頼りすぎていたからだ。武豊なら人気がある程度あれば
   なんとか格好つく着順に持ってきてくれるからな!
   しかし勝春や渡辺だとそうはいかない。」
京極「うーむ・・・・たしかに勝春がGIレースに乗ると中央でのGI連敗記録がのびて
   しまっているな・・・・」
審査員「そんな騎手がうまいはずがない。」
雄山「不満の第二は、同じ騎手を使い続けることだ。
   馬、出走レースをいろいろ変えても必ず同じ騎手が乗るのでは
   まさに馬鹿の一つ覚え。」
  「そこで私は以上の二つの不満点を解消した競走馬、騎手を持って来た。
   武豊にあきているのは誰しも同じ、となるとたいていの者が
   岩田康誠を思いつく。そこで私は柴田善臣を出す事にした。」
遠山「うわっ!これは切れがある!!」
京極「スタートが抜群でスピードにのって見えるな。」
雄山「馬はアドマイヤメインです。これで善臣が勝つと実に感動的な話になる。」
  「楽々勝ったように見えるのは毎日杯、前走が青葉賞。そして今回がダービー。」
遠山「むう!馬体はつやつやしていて、他馬にかじりつくような感じだ!」
京極「これはこたえられんわい!」
森沢「ああっ!仕掛けると直線ではこんなに引き離して・・・・」
栗田「オレハマッテルゼと同じ乗り方ね。
   スタートから折り合い重視でいって、スタミナを温存させて
   直線でははじけたように伸びるのよ。」
谷村「なんとも上品な走りですな・・・・」
小泉「田中勝春とは比べものにならん!」
審査員「では次に、山岡さんにお願いします。」
つづく   
212シライスピリッツ:2006/05/17(水) 22:31:32 ID:yjXaxJiI
雄山「ふふ、やはり岩田康誠とフサイチジャンクか。」
山岡「俺の考えでは岩田はリーディングを取り得ることの出来る騎手だと思います・・
   スタートは絶品、腕っぷしは強い。ほとんどの馬は乗りこなす事ができる。」
  「それを生かしたのがこのフサイチジャンクです。」
遠山「ほ、ほ これもいいのおっ!」
京極「善臣の騎乗とちごうて上品さに欠けるがどっしりと重みがあって!」
山岡「皐月賞でひとたたきして、体調を整えました。
   関東リーディングの柴田善臣を使うのもいいが、ダービーはあくまでも
   GIレース。皐月賞の騎乗を見て、ダービーの本命は、ダービージョッキーは
   岩田だと俺は悟ったんだ。」
雄山「ふ、本命とかダービージョッキーとかくだらぬことを!
   審査員の判断をうかがおう!」
京極「いや、確かにこのフサイチジャンクはすばらしいが、海原さんのアドマイヤメインに
   比べると新味が・・・・」
山岡「待ってください。俺の方はまだ1頭残っています。」
遠山「なんだ、フサイチやないか・・・・これがさっきのジャンクとどう違うんだ?
   わっわっ、これはっ!!」
京極「あひ・・・・・はやーいっ!!」
栗田「フサイチリシャールが軽快にとばして!!」
遠山「これは不意打ちじゃ!!」
京極「しかし、うれしい不意打ちやわっ!!」
審査員「どんなに瞬発力があるといってもスローペースでは厳しい。
    それがハイペースで直線一気の末脚が炸裂だ!!
   「これはさっきのフサイチジャンクとこのフサイチリシャールを一組、
    フサイチ2頭出しとして判断すべきですな!!」
雄山「うぬぬっ・・・」
遠山「目新しさと鮮やかさで雄山のアドマイヤメインが優位に立ったが、
   一回きりのダービーとして考えた場合、ジャンクを勝たせるために
   ペースメーカーとしてフサイチリシャールを持ってきた士郎の計算は
   優れている。よってこの勝負引き分けじゃ!」
おわり
213こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/05/17(水) 22:48:47 ID:5uCAoQDI
あら珍しく駄作だわ。
いつものキレが・・・
214こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/05/19(金) 22:04:27 ID:3NyKBuZb
〉213
氏ねー!新で償え!

215こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/05/20(土) 19:01:54 ID:DFOw41y8
アドマイヤメイン相当好きなんだな
216こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/05/22(月) 23:18:21 ID:rYZ5k0Vz
>>212
京極「あひ・・・・・はやーいっ!!」
栗田「ヤマニンファビュルが軽快にとばして!!」
遠山「これは不意打ちじゃ!!」
京極「しかし、うれしい不意打ちやわっ!!」
と勝手に脳内変換すると何度でも笑える。
217こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/05/22(月) 23:18:48 ID:FsuhSzqm




        http://game10.2ch.net/test/read.cgi/arc/1148115059/541



とにかく神だから来てみろ
218シライスピリッツ:2006/05/24(水) 10:38:35 ID:SyZZzKF5
またもや、ネタ切れ・・・というわけで、短いのを
>>216 別バージョン。
石橋「本日のレースのオークスは逃げ馬もいないですので、自分が単騎で行く
   のもよろしいかと思いまして。」
河内調教師「ほほう・・・変わった趣向ですな、どれどれ・・・
      むう・・・このペースは早すぎる。」
石橋「へ?早すぎる?ヤマニンファビュルって早いものでしょう?」
河内「私にはどうもあなたが本気でオークスを勝とうとしているとは
   思えませんな!」
石橋「え?な、なんですって!?」
河内「少しでもヤマニンファビュルのことを理解していれば、こんな無謀な
   レースをするわけがない。
   今後の騎乗は白紙にさせてもらいます。」
石橋「ど、どうしてですかっ!?ちょっとお待ちをっ・・・!!」
おわり
219シライスピリッツ:2006/05/25(木) 19:05:56 ID:Y4ssXLTx
かなり新しい巻、75巻の双子の出産から。
普通はこんな新しい巻はしないけど、どうしても書きたい話があるので・・・

バルク「そんなに心配そうな顔をしないで。」
岡田「う・・・うん。」
検査官「さあ、検査室に来てちょうだい。」
岡田「き・・・気分はどうだい?」
バルク「とてもいいわよ。」
検査官「さ、岡田さんはここまでね。」
岡田「あ、はい・・・」
バルク「がんばるわ!楽しみにしていてね。」
岡田「あ、ああ・・・・・」

五十嵐「岡田さん、そんなに心配しなくても・・・・・・」
岡田「コスモサンビームの時もこうだった・・・・大丈夫よ、と今のように言って
   レースに出走してそれで・・・・・」
五十嵐「岡田さん、なんてことを言うの!バルクのことはサンビームが
    守ってくださいます!心配いりません!」

岡田「遅いな・・・いったいどうなってるんだ・・・・・」
田部「い・・・・いやあしかし、岡田の旦那が弱り果ててるこんな姿は
    めったに見られねえからな。」
助手「おもしろい見物だねえ。」
岡田「てめえら殺しちゃるーっ!」
検査官『検査結果が出ました。』
五十嵐「結果が出るわ!!血液検査の結果が!!」
田部「陰性だろう?」
助手「うまくいかなかったんじゃないでしょうね!?」
厩務員「ばかなことを言うな!」
検査官『血液検査の結果は陰性です。』
田部「やったあ!!陰性だあ!!」
助手「結果はシロとちゃんと出たでやんすー!!」
岡田「い・・・陰性・・・・俺のバルクが・・・・バルクが・・・・・」

バルク「どうだったの?」
岡田「でかしたぜ!!結果は陰性だ、次は宝塚記念、そして凱旋門だ!!」
厩務員「まったく二人はどこまで欲張りなんだ。宝塚から凱旋門を目指すなんて。」
助手「バルク、オースティンがうらやましがるよ。」
バルク「無事に日本に帰れるのね・・・・・こんなに幸せなことって考えられない!!」

おわり。 バルクの検査結果をどきどきしながら待ってました。
    ほんとによかった。(゜ーÅ)
    
220こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/05/25(木) 21:45:59 ID:bhh7P6em
タイムリーなネタGJです!!!マジでバルク良かった・・・・
221シライスピリッツ:2006/05/27(土) 00:08:34 ID:EeSYlHJz
バルクが無事で心配事がなくなったところで、いよいよダービー。

唐山「おや、アドマイヤかい?今日は新しい趣向の競走馬が出るということだったが・・・」
松田「ま、お試しください。」
雄山「ほほう!」
栗田「まあ!」  唐山「おう、これは!」
山岡「アドマイヤムーンだ!」
松田「さようでございます。」
  「アドマイヤムーンを後方待機させて、直線勝負に賭けました。」
栗田「このムーンのスパッとした切れ味と甘いマスクの武豊が不思議に調和しているわ。」
山岡「普通の差し馬だと思って見ていると、直線、驚異的な末脚が引き出されて、
   これはうれしい不意打ちというやつだ。」
雄山「しかし、これはダービーでは買えないな。
   エンドスゥイープの血の影響で、スタミナがすぐになくなってしまう。」
松田「さようでございます。
   これは血統的にダービーは厳しいでしょうか。
   スタミナはせいぜい2000メートルまでというところです。」
栗田「まあ、2000メートルまでしかもたない競走馬なんて!」
唐山「ぜいたくな競走馬じゃな!」
 おわり
222こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/05/27(土) 21:42:05 ID:rc37qCTi
いつも乙です
223こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/05/28(日) 11:23:39 ID:q4i3uQM7
マスカットの最中だ
224シライスピリッツ:2006/05/28(日) 12:54:20 ID:NSgvyY95
こんにちわーいまから広島ウインズに出発。
その前にひとつ。

橋田「いやあ、ご無理を言って申し訳ございません。」
福永「とんでもない、馬に乗るのも騎手の仕事の一つですから。
    アドマイヤメインさんに気に入って頂けるかどうか・・・・・」
メイン「ごっちゃあんです。」
社主「いかがですか?アドマイヤメインの主戦騎手になる心がまえは
   できていますか?」
福永「ええ、メインさんが引退しても、牧場の方で種牡馬として面倒を見てくれます。
   だからメインさんには思い切り競馬をしてもらいたいわ。」

武豊「血統が悪い馬なんて、種の保存のためのもので強くないから
   うちではこういう良血馬にばかり騎乗するんです。」
社主「ほう、スペシャルウイーク、マーベラスサンデー、アドマイヤベガ・・・
   ご自分でお乗りになったんですか?」
武豊「とんでもない、私は馬の上で命令しただけです。
   私はそれでいいと思います、私は頭脳で競走馬は手足です。
   手足を上手に使うのが人生のコツだと私の父も言っていますわ。」
  「メインとコンビを組んだら公私共にとても忙しくなるでしょうが、
   このやり方で上手に人を使えば、やっていけると思います。」
225シライスピリッツ:2006/05/28(日) 12:55:13 ID:NSgvyY95
社主「これは判断に迷うなあ。・・・・こんなうまい騎手たちは見たことがないよ。
橋田「そんなこと仰らずに判定をお願いしますよ。」
近藤「参考に宮杯のレース映像を持ってきましたわ。
   この善臣が乗ったんです。」
橋田「おいおい、そんなのをこんな一流騎手の前に出したら恥をかくよ。」
社主「まあ、いいじゃないか、それも見せてもらおう。」
善臣「は、はい、ほんとに恥ずかしくて・・・・」
近藤「・・・ううむどれもうまいねえ・・・・」
山岡「でも、純粋な走りじゃありませんね、金さえ出せば見られる走りだ。」
社主「メインの意見も聞かなくてはな・・・・? 
   メイン、どの騎手が一番うまかったかな?」
メイン「善臣騎手のオレハマッテルゼの騎乗が一番うまいと思います。」
善臣「え!?」
メイン「俺は今までのレースで先行馬をよく見てましたから、
    先行馬をうまく乗りこなすのがどんなに難しいかよくわかってます。
    このオレハマッテルゼ、折り合いも抜群だし、直線の伸びも秀逸で
    最高の走りです。」
   「地味な騎乗だけど、こんなにうまく先行馬を乗りこなすことのできる
    騎手こそ、俺はコンビを組んで欲しいと思います。」
   「橋田調教師!!私をどうか善臣騎手と組ませてくださいっ!!」
橋田「な、なんだとお!?」
  「ふざけるない!!せっかくいい騎手を主戦候補にしてやったというのに・・!!
   私のメンツをつぶす気かっ!!」
近藤「何がメンツだい!現役時代たいした成績もあげられなかったおまえさんが
    重賞勝ち馬のアドマイヤメインになに威張ってんだい。」
橋田「お、おまえ・・・」
近藤「メイン、よく言ってくれた、私が善臣騎手を連れてきたのは、おまえという
   男の器量を見るためだったんだ。
   きらびやかな見てくれに迷わされて本当の騎手の力が分からないようなら
   ダービー馬にはとてもなれっこないものね。」
メイン「近藤さん!」
近藤「善臣の気持ちは私がよく知ってる、喜んでおまえとコンビを組むだろうよ。」
善臣「近藤さん!」
橋田「ふ、ふざけるんじゃねえ!!俺をさしおいて勝手なことを・・・!」
山岡「メイン、メインの得意戦法は?」
メイン「はい、好スタートからの軽快な逃げ、直線での怒涛の突き放しです。」
山岡「その調子で橋田調教師を突き放しなさいよ。」
メイン「は、はいっ!!」
橋田「な、なんてこった・・・」  
社主「わはははっ 橋田さん、こりゃ勝負あったな。」
おわり  今日はアドマイヤメインと心中  
215さんの言うとおりアドマイヤメイン、相当好きです・・・
226こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/05/28(日) 16:40:33 ID:zwCPEC6Z
>>225
本物のリーチが絶対に言いそうにないのが面白いw
227こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/06/02(金) 00:04:18 ID:ieZoQJd4
保守
228こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/06/06(火) 03:19:12 ID:01s9DbdX
age
229こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/06/08(木) 18:56:07 ID:B6tV6qYq
保守
230こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/06/11(日) 21:39:14 ID:1mVUPHE7
age
231こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/06/14(水) 08:38:13 ID:x5U+a67X
age
232シライスピリッツ:2006/06/15(木) 23:22:53 ID:Ir6RFZP7
ひさしぶりに、こんにちわ、もう浮かばいので適当な話で・・・
シンガポールにて
助手「おや、」
厩務員「これは?」
バルク「・・・・芝の香りが・・・」
助手「バルク!!」
厩務員「バルクが走る気になった!!」
五十嵐「バルクさん!!」
バルク「五十嵐騎手だわ・・・・・・」
厩務員「バルク・・・・・・」
バルク「あの時、百日草特別で中央にデビューしたわ・・・!
    ラジオたんぱを勝って・・・弥生賞も先行から抜け出して・・・・・
    3歳クラシックレースも五十嵐さんに乗ってもらって全部出走した・・・・
    楽しかった!」
   「五十嵐さん、これ五十嵐さんが・・・・?」
五十嵐「い、いや・・・」
千葉「そうだよ、五十嵐くんがきみのために。」
バルク「ありがとう・・・」
   「体の中に門別の潮風が吹き渡る。昔の私に戻りたい・・・ 私、生き直したい。」
助手「バルク・・・・」

五十嵐「先生っ!!」
岡田「バルクが走る気になっているっ!!」
厩務員「田部先生。バルクが!!」
助手「おかげさまで勝ってくれましたっ!!」
田部「なにをしたんだっ!?」
千葉「バルクが3歳時の生命力を取り戻す手助けをしたまでさ。」
おわり
233こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/06/16(金) 11:04:00 ID:kG/Csnt0
毎度お世話さまです。
234こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/06/16(金) 22:06:41 ID:uQSulCXn
>>232
乙です
235シライスピリッツ:2006/06/17(土) 10:12:22 ID:9T1VNt5l
山岡「夏子さん、それではすまないけどお願いした通りに、」
夏子「よござんす、始めましょうか。二頭の競走馬と二人の騎手を用意しました。
   馬と騎手をそれぞれ組み合わせると4種類のコンビが出来ます。
   それぞれ順番にレースのVTRを見て頂きます。」
中松「まず、一番目はと・・・・・おやおや見ただけでそれと分かる二流馬だな。
   はあ・・・こら出走レースも地味だよ。福島、函館などのいわゆる裏開催というやつだな。」
栗田「二番目は・・・・・一番目と同じ馬みたいだけど・・・・
   騎手がうまいっ!! 一番目とは比べ物にならないほどうまい騎手だわっ!!
   騎手のうまさが際立っちゃって馬の強さが全部分からなかったわ。」
宇田「三番目は・・・・毎日王冠の・・・・これは見事な競走馬ですね。しかも血統も悪くない。
   サンデーサイレンス産駒のサイレンススズカですよ。」
  「うわあこれはすごい!スズカのスピード、武豊騎手の素晴らしさ、
   仕上げもレース選択もすべてのうまさが渾然となってこれぞ
   史上最強の逃げ馬って感じで大感激です!」
中松「いやはや、実になんとも言うことがないねっ!」
  「さて四番目は・・・・弥生賞・・・同じサイレンススズカのレースだけど・・・・・」
  「すまねえ、VTRを止めてもらいてえんだが。」
宇田「私も」  栗田「すみません、こっちも。」
山岡「どうしたのみんな、今のスズカのレース振りは気に入らなかったの?」
夏子「どうぞ、感じたことをそのままおっしゃってくださいね。」
中松「俺は元来サンデー産駒は気性がきつすぎて、血統的にオペラハウスの方が
   上だと思ってる。だが三番目に見たレースは気性がきついのに
   実にうまくなだめて乗れていた。
   ところが四番目のやつは気性ばかりがきつすぎてよ。」 
栗田「騎手がうまくなかったのよ。サイレンススズカを受け止めるだけの
   技量が上村にはなかったんだわ。」
宇田「不思議なもんですねえ、騎手が下手だと馬まで弱く思えてしまうんです。」
山岡「おやおや、最高の一流馬なのに弱いと言うの?」
栗田「それは、サイレンススズカという馬だけを見たら最高かもしれないけど
   出来上がったレースとしてみたら最低だわ。」
宇田「本当に。素晴らしい馬なんだからそれに合う、うまい騎手が乗って
   やらなければ駄目なんです。こわいもんですねえ。
   一流の競走馬なのに騎手が悪いばかりに、出来上がりのレース結果は
   4レースの中で最低の結果になってしまうんだから・・」
山岡「オホン・・・・レースを見せに連れてきた意味がこれで分かっただろう。」
中松「むっ!? あ、なるほど!!」
栗田「そうか!!馬と騎手の取り合わせと同じことをハンバーガーで考えてみると・・・!!」
宇田「そ、そうかっ・・・・!!馬にあたるのがハンバーグ、そして騎手にあたるのが・・・」
おわり 
236こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/06/21(水) 17:56:07 ID:zN0xKhWI
シライスピリッツさま、乙です。
夏競馬ののんびりしたキモチの中でネタが浮かびましたら、またぜひ
ご投稿ください。
237こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/06/21(水) 22:29:26 ID:Arom3K3f
>>235
乙です。しかし上村(´・ω・`)カワイソス
238こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/06/22(木) 00:35:45 ID:nJe79sTk
ほしゅ
239こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/06/27(火) 19:45:31 ID:6HTE0Fp8
ほしゅ
240こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/06/30(金) 01:24:40 ID:oSqCn4pf
アゲとかないと
241こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/07/04(火) 23:15:25 ID:1S8/xwE1
捕手
242こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/07/05(水) 00:50:19 ID:LOoByniN
谷原「過去を忘れる訳にはいきません。だが、ホースマンは、
現在と未来に生きるのです」
後藤「そうだ。騎手と調教師とが、互いに尊敬し合える関係を
つくらなきゃな……」

みじかい……
243シライスピリッツ:2006/07/06(木) 19:50:53 ID:Uka6yWHR
こんちわー、ひさびさ、もう話し、思いつかないなあ・・・
また完全なフィクションで。

勝春「こんちは。」  牧原「おじゃまします。」
善臣「おう よく来たな。」
  「由貴子くんは私の調教を見るのは初めてかな。」
牧原「ええ初めてです、善臣先生の騎乗を見ることが出来るなんて
   ほんとに光栄です。」
勝春「手伝いますよ。さて、今日はどの馬をもらって行くかな。」
善臣「勝春に手伝ってもらうのはいいが、手伝い賃が高くて困る。」
勝春「何言ってんの、ただもらい同然のガチガチ人気の馬を軽く勝たせるだけで
   莫大な金を取るなんてサギ師みたいなことしてながらさ。」
善臣「ぶあっぶあっかもん!! おまえは競馬を何だと思ってるんだっ!!」
勝春「でもそんな騎手が多いじゃない、有名騎手の息子であるというだけで、
   自分も一流気取りで強い馬に乗せてもらってさ(小島太一とか・・・・)」
牧原「そんな二流騎手と善臣先生を一緒にするなんてあまりに失礼だわ。」
善臣「由貴子くんの言うとおり!よおし、由貴子くんにはどれでも好きな馬を
   あげるぞ、勝春にはやらん。」
勝春「そんな!」
牧原「ほんとに善臣先生のお手馬いただけるんですか、わあすごい!!」
調教師「先生」
善臣「うん・・・・」
牧原「今まで柔和でにこやかにしていた先生が馬を目にしたとたん
   別人のように怖い顔に・・・・・・・・」

牧原「きゃあ!どうして断るんですか!」
善臣「気に入らんからさ。」
牧原「だってもったいない、せっかく騎乗依頼が来たのに。」
エージェント「私も初めはもったいないと思ったわ・・・・でも気に入らない馬に
       乗るのは騎手にとって死ぬほど辛いことなのよ。」
善臣「ふむ・・・・・・マイネルスケルツィか。勝春、これはどうじゃ?」
勝春「悪くないですね、馬体もいいし、調教もうまくいった・・・・・
   上がりもいい。これでGIを勝とうかな。」
善臣「冗談じゃない、おまえなんかにやるもんかい。」
おわり
244シライスピリッツ:2006/07/06(木) 20:09:38 ID:Uka6yWHR
もひとつ

善臣「地方騎手を乗せるのはやめましょう!!」
勝春「内田は関東で横山典の次に有力馬に乗ってます!」
競馬ファン「な、何だあの連中は!?」
     「地方騎手の中央での騎乗反対の団体よ。」
後藤「内田なんかを乗せるのは野蛮人の証拠です!!」
岡部「ああっ!後藤だわ!」
藤沢「後藤、何をしてるんだ!?」
後藤「おおっ!藤沢さんに岡部さん!」
  「藤沢さんっ!あなたが内田を乗せるなんて!?
   あなたという人間を見そこないましたよっ!」
おわり 
245こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/07/06(木) 21:56:42 ID:0vUNx0+J
久々に保守以外のカキコが。
>>242さんシライスピリッツさん乙です。

246こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/07/08(土) 18:02:58 ID:VW9yQhRJ
山岡「美浦の騎手ならいろいろといいのがいますがね。
   田中勝春、後藤浩輝、北村宏司……」
古吉「ダメダメそんなの! そんな騎手、みんな2005年の勝利数が
   100勝以下じゃないか。年間100勝以下の騎手なんてスピリッツとは
   いえんよ!」
山岡「あきれたなあ、まるで一人よがりなんだから……」

山岡「……そうだ、『善臣』あったぞ!
   『善臣』なら年間勝利数100勝以上の騎手のはずだ」
古吉「『善臣』だって!? いくら勝利数が高くったって、あんな
   洗練されてない騎手はダメだよ」
山岡「洗練されてないだって!?」
古吉「そうとも、『善臣』なんて、午前が終わったらすぐ勝てなく
   なっちまうじゃないか!?
   武や安藤を見たまえ、重賞を年間10勝も20勝もしてるんだ」
栗田「そうえいば、さっき見た福永騎手は重勝を16も勝っていたわ」
古吉「要するに、人気を背負って注目されて勝つだけの実力が必要と言うことさ。
   『善臣』なんか、とてもGTなどという大レースに耐えるだけの実力を
   持っていないのだろう」

山岡「騎手を文学に例えておきながら、騎手についての知識がこんな程度じゃ、
   あんたの文芸評論家としての底も見えたな」
古吉「なにっ!? 無礼なっ!」

山岡「勝浦や吉田を乗せて喜んでいる連中も情けないが……」

山岡「栗東かぶれのインテリってのも情けないぜ!」
古吉「きさまあっ!!」
古吉「見ていろっ!
   きさまなど首にしてやるからなっ!!」

つづく
247こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/07/08(土) 23:41:49 ID:CRvl/rBb
wktk
248こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/07/12(水) 07:30:36 ID:7JQnl9CZ
定期age
しかし去年のカツハルのグレースティアラのはよかった
もう見れねえやorz
249こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/07/16(日) 19:14:21 ID:R/4y7/nl
サマーダッシュアゲ
250こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/07/16(日) 23:28:43 ID:/D84o9CH
栗田「え、は?
   美浦の藤澤厩舎が横山のノリを使わせてもらいたいと……
   まあ……」

栗田「その藤澤厩舎というのは先日ノリと仲違いしました
   “元”関東リーディングトレーナーの……ええ、
   そうなんです」

栗田「あんなことを言っても、やはりノリ騎手の上手さに
   カブトを脱いだんですわ……」
251こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/07/21(金) 22:41:45 ID:R9fMLRLt
保守
252こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/07/23(日) 03:48:48 ID:Uzg8VbA4
>>244
続きは?
253246:2006/07/23(日) 22:05:09 ID:mgLW+O1S
遅くなったが続き。

鮫島「これはAJCCのシルクフェイマスですが……」
社主「おや、馬なりで逃げている… シルクは先行馬のはずなのに」
古吉「この騎乗…… 『善臣』の特別戦でのあの力みが抜けている」

古吉「……これが『善臣』か!! 信じられん……」
部長「かろやかな逃げだ」
栗田「ペースは速いのに全然バテないの!」

音無「これは高松宮記念です」
部長「AJCCより、さらに走りがかろやかですね」

部長「サンデー産駒に乗せるとこんなに違うのかっ!」
  「単にかろやかというだけでなく、馬群で控える余裕が
   出てきた!」

古吉「じ、GTで……」

音無「これは京王杯SCです」
社主「おおっ、走りがいっそうかろやかになった!」
部長「早春のターフを渡る風のようにさわやかな走りです」

古吉「――」
部長「――」
栗田「――」
社主「……こんな騎手がこの世にいたなんて…
   もはやこれは上手さの範囲を超えている」
栗田「高松宮より、またいっそう安心してレースを
   見られるようになったわ!」

古吉「まさにその通り、いっさいの欠点が消えた。
   かといって騎乗が公務員的になったわけではない、
   それどころかいっそう大胆になっている」
山岡「レースの格が上がるに連れて、ますますかろやかに
   ますます大胆になってゆく。
   これこそ最良の騎手だけが持ちうる強靭さではない
   だろうか…」
社主「まさにこの騎手こそ『究極の騎手』にのせる価値がある」
254246:2006/07/23(日) 22:07:25 ID:mgLW+O1S
橋田「これは日本ダービーです」
古吉「やめてくれっ!!」
橋田「なにか…?」
古吉「こんないい騎乗は、関西の騎手たちの騎乗に洗脳された
   状態で見たんじゃ真価がわからない。
   一ヶ月ばかり競馬を絶って、身も心も清めてから出直して
   まいりますが、その時に見せて頂けましょうか…?」

橋田「もちろんですとも!
   ダービーも、神戸新聞杯も……
   そして菊花賞までも見ていただきましょう」
古吉「ありがとうございます!!
   嬉しくって震えてしまいますよっ!!」

古吉「お若いの、礼を言うよ。
   美浦にもこんな素晴らしいスピリッツがあることを
   教えてもらって…」

山岡「日本の文学者にも美浦の善臣の騎乗を見るようすすめて
   くださいよ。そしたらいい作品ができるでしょう」
古吉「ダメダメ、そんなことしたら人気が上がって妙味が
   なくなってしまう」
山岡「へ?」
栗田「まあ」

一同「ハッハッハッハッ」

おわり

先生に幸あれ!
255こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/07/24(月) 20:00:53 ID:kMMfAAt1
乙です
256こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/07/24(月) 23:42:47 ID:2cyxEStn
続きキター
257こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/07/29(土) 14:18:31 ID:RYny4qMz
hoshu
258こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/08/10(木) 11:46:49 ID:jxqMzDz9
中松「?・・・・・・・なんでえこれは・・・・・・」
男 「我々に見せたいものってこれだっていうの?」
山岡「1955年、今から10年前・・・・・JRAの海外、地方の門戸開放を
   進めるにあたって騎手の成績をつかむ必要が出てきた。」
  「そこでJRAによって分析が行われ、表にまとめたのがこれなんだ。」
  「この騎手成績を見ると1955年から2005年までの10年間に
   日本競馬で何が起ったかがよくわかるんだ。」
  「まずは、角田晃一を見てもらいたい・・・・・
   1着42回と表示されている。では、2005年の勝利数を見て。」
男 「な・・・・・なんだこれは!10勝 42勝から10勝の激減してるじゃないか!」
山岡「数々のレースの中でも重賞は価値があるとされているよね、
   それは一つには賞金が高いからなんだけど・・・・
   見てくれよ1955年はヒシアケボノ、フジキセキなどで4勝していた。
   ところが2005年は0勝と記されている。」
二木「きゃあ!一つも勝ってないじゃないの!
   子供の頃、角田は一発があるからおさえなきゃいけないって言われたのよ!」
近城「俺は角田は特別戦は人気薄で来るからおさえろって言われたぜ!」
中松「特別戦か、特別戦は・・・・
   1955年には14勝・・・・2005年になると・・・・・
   ひえ・・・・・・・なんと1勝!」
栗田「ひどい!10分の1以下じゃないのーー!」
中松「鹿戸雄一の勝利数は14勝から7勝に!
   野元昭嘉は29勝から6勝に! 田島裕和は13勝から6勝
   郷原洋司は10勝から5勝に! 小池隆生は18勝から5勝に!?」
男「・・・・・」 「なんてことだ・・・・」
山岡「こうなった理由ははっきりしている。地方、外国人騎手の多用だ。
   考えてもみてくれ、地方、海外でトップを取れるほどの実力ある騎手が
   中央競馬に何の悪影響も与えないなんてことがあると思うかい?
   武豊も同じ事だ。一人で勝ち星を独占している状態が他の騎手のために
   良いと思うかい?」
259こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/08/10(木) 11:48:25 ID:jxqMzDz9
訂正1955→1995
260こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/08/10(木) 12:07:42 ID:pXixwiRb
(・∀・)イイ!!
261こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/08/10(木) 13:01:12 ID:jxqMzDz9
二木「木刀事件ってなんですか?」
吉田「木刀事件を知らないのかい・・・・・」
二木「え・・・・・・」
山岡「1999年、当時、後藤浩輝騎手が吉田豊騎手を木刀で殴ったんだよ。
   吉田騎手が後藤騎手の馬に対し蹴りを入れたことで口論、
   レ−ス後の検量室で後藤騎手が吉田騎手につかみかかる一幕があり、
   これが起因したものと思われ、
   後日「先輩に対する態度がなっていない」として後藤騎手が
   手にした木刀で吉田騎手の腹部や左大腿部を殴りつけた上、
   土下座して謝る吉田騎手を足蹴りにしさらに暴力を加えたんです。」
吉田「私はこの事件があった後もこうして騎手を続けているけれど、
   それから間もなくドーベルは引退していった。
   残ったのはこの写真1枚・・・・・」
二木「・・・・・・」
吉田「やあ・・・・・・こんな話をするつもりはなかったのに・・・・・」
二木「私、恥ずかしいわ・・・新聞記者のくせに木刀事件も知らなかったなんて・・・」
山岡「きみだけじゃないよ、今の若い人のほとんどがそうさ。」
栗田「だって学校では教わらなかったもの木刀事件なんて・・・・」
大久保「アンチ後藤なら、誰でも知っていることです。」
栗田「・・・・」
山岡「木刀事件よりもっとひどいことを、後藤はたくさんしているよ。」
二木「どうして学校で教えないの?
   自分の過去の過ちを子供に教える事の出来ない大人って
   最低の卑怯者じゃないの。」
栗田「後藤が過去に犯した過ちを知らないのは若い競馬ファンだけなんて・・・・」
近城「あの吉田豊、俺たちをもっと罵っても良かったのに・・・・
   それなのにあんなに淡々と冷静に・・・・」
大久保「過去を忘れるわけにはいきません。だが人間は
    過去と未来に生きるのです。」
山岡「そうだ。後藤と吉田が互いに尊敬し合える関係をつくらなきゃな・・・」
262こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/08/10(木) 13:26:18 ID:jxqMzDz9

善臣「人情かみのごとしというけれど・・・・まさにそのとおりだよ・・・
   私がGIを勝てなくていまいちな成績になったら、
   これまでご機嫌取りをしていた連中が手のひらを返したように冷たくなって・・」
  「ちきしょう見ていろ・・・GIを勝ちまくって関東ナンバーワンの座を
   取り戻してみせる。そしたら私を馬鹿にした連中の横ツラを札束で
   張り倒してやる・・・!!」
勝春「これからどこへ行くんですか?」
善臣「帰るよ家に! 家に帰るんだよ!」
  ガシャ ドサ
善臣「いて! いてて・・・・!
  ちきしょう道路の奴までが俺を馬鹿にしやがってえ!」
勝春「家まで送っていくよ。いつも世話になっているからな。」
横山典「しかし・・・・善臣さんの気持ちもわかるなあ。
    きっと重賞を勝ちまくっていたんだろうに・・・・」
勝春「競馬ファンに公務員騎乗、先生などと言われてはねえ。
   辛いだろうな。」
蛯名「勝春、余計なこと言わないの・・・・」
妻「たしかに主人は辛いだろうと思います。でも私たち家族は
  今のほうが幸せだと思ってるんですよ。」
熊沢「え、今のほうが幸せ?」
妻「今までの主人は競馬競馬でろくに家に帰らず、私たち家族と一緒に過ごす
  時間なんかほとんどなかったんです。」
 「でも今は夜は早く帰ってきますし、休日も家にいますし。
  子供達も主人がそばにいてくれことが多くなったので大喜びで・・・」
子供「どんなに重賞を勝ったって勝ち星が伸びないんじゃ
   そんなのほんとの一流じゃないわ。
   重賞はあまり勝てないけど勝利数はすごく伸びているもの。」
子供「前はお父さん、ぜんぜん遊んでくれなかったけど、
   今は鷹狩教えてくれたり、釣りに連れてってくれたりするもん。
   僕、今のほうが楽しいよ。」
263こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/08/10(木) 20:17:31 ID:fCzgaetq
日記より

武豊「ドーヴィルの雰囲気は最高です」

山岡「確かに馬も最高、馬場も最高だろう。だがオヤジ、肝心のお前の腕が最低だ」
264こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/08/18(金) 09:47:18 ID:gTnR4TLE
揚げ
265こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/08/20(日) 21:38:17 ID:MBCohjz4
age
266こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/08/26(土) 07:46:57 ID:Grci7tsx
保守
267こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/08/29(火) 09:36:28 ID:CiHukyc6
age
268こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/09/04(月) 07:05:33 ID:sH6kvNmU
hage
269こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2006/09/10(日) 22:28:39 ID:jEbGt7RB
捕手
270こんな名無しでは、どうしようもないよ。