(スポニチ夕刊)
3〜5歳がピーク。6歳はもうベテランが普通のサラブレッド。
「ホースイヤー」のサイクルは早いが、ここに時間も年齢も超越する存在がいる。
ノボトゥルー、御年10歳。テイエムオペラオーやナリタトップロードと同世代だ。
「引退?いや、そんな言葉は無縁ですよ。いい勝負をしてますからね」
今井助手が認めるように昨年も交流重賞を中心に11戦2着3回、3着2回。11戦中9戦で掲示板を死守。
「さすがにフェブラリーSを勝った5年前ほどの勢いはないけど、ガクッと衰えた感じもない」
昨年のハイライトはJBCスプリントだろう。苦しいイン差しの形になりながらしぶとく伸びて2着とハナ差の3着。
メイショウボーラー、ニホンピロサート、アグネスジェダイに先着。まだそんな脚があるのねノボトゥルー、
と全国の競馬ファンが半ば感心しつつツッコミを入れたはず。
「長老中の長老ですから(笑い)。レースの経験値は凄いので、うまいこと走ってくれますね。
今は伸びることも衰えることもなく年中安定して波がない。自分の力を出してくれます。
馬体に張りがあってコンスタントに使えますし、距離の長短も問いません」
今年も次走は川崎記念(昨年4着)が予定されている。10歳馬といえど、衰え知らずの上位勢力。
交流重賞での活躍は続きそうだ。たいしたものだ。
「ここまで来たら打倒、ミスタートウジン、ですか」
今井助手は14歳まで現役を続けた個性派を引き合いに出し、気勢を上げる。
そこで無理を承知でNARに提案。ノボトゥルーは交流重賞4勝で、その戦績も存在も大きな功績を残している。
JRA馬出走枠とは別に「ノボトゥルー枠」を用意してもらえないか。
功労馬も出られるし、新勢力の台頭を促す一助になるのでは・・・。