(スポニチ夕刊)
今年3月、公営・笠松からJRAに移籍して活躍中の柴山雄一(27)が今夏勢いを増している。
東西の一流騎手が集結する函館シリーズで11勝と存在をアピールすると、新潟に転戦した先週は土、日曜で特別3勝の固め打ち。
しかも、その3戦がハナ、クビ、アタマ差と接戦での勝負強さを見せつけた。実質3月からの参戦で年間44勝。
前年にJRA移籍した小牧太(43勝)や赤木(18勝)を上回る白星量産だ。
先週は函館から直接新潟入りしたため、美浦での調教騎乗は約2ヶ月ぶり。日焼けした顔をほころばせながら柴山は
「函館ではみんなコーナーをきっちり回るし、前も簡単に開かない。レースは厳しかったですね。正直4勝ぐらいかな?と思っていたが何とか成績も残せた。
調教した場所でレースもあるので公営時代に戻ったような楽しさがあった。食べ物もおいしかったし・・・」と収穫は多かったようだ。
滞在先のウイークリーマンションには約80万円もする騎乗フォーム確認用の木馬を持参。隠れた努力が好成績を支えている。
2週目の新潟は20頭と依頼が殺到。アイビスSDは初騎乗のスプリングクレタで10度目の重賞挑戦となる。
「クレタは期待の1頭。ほかにも楽しみな馬が揃った。(1年を通して)これだけ乗せてもらえるとは思わなかったし、本当にありがたい」
と感謝の思いを胸に今週も自慢の豪腕を見せる。
武豊の家にある騎乗フォーム確認用のマシンは最新式で500万は軽くする代物らしいね