(大スポ)
今季限りでの引退が決まったオースミコスモにはデビュー時から妙に肩入れしてきた。
◎を打った回数も多い。記者にとってはG1勝ちの馬より愛着のある名牝の1頭だ。
「やっぱり年やな。いいときやったらあそこから伸びてくるんやから。31秒台の持ち時計があるのに、
あの時計(勝ち時計1分32秒3)で勝てん。府中牝馬Sが最後になるみたい」
関屋記念を振り返りしみじみ話すのは、長年、調教パートナーを務めてきた谷口助手。
420キロ台の牝馬が大型馬相手に奮闘する。その一途な姿にほれた。
「タダ走りはせん。必ず賞金をくわえてくる。今までどこかが悪くなったことは一度もない。
稽古でもそうやが、ホンマに手がかからん。ここまで重賞に30回も使ってるとは知らんかった」
オースミコスモは02年9月の紫苑Sから04年4月の福島牝馬Sまで1年7ヶ月休まず20走した。
この間4勝(重賞3勝)。37戦して重賞レースに31回出走。
03年8月の関屋記念1着から重賞に20回連続出走(最多連続出走馬はナイスネイチャの34回)というタフネスぶり。
稼いだ賞金は2億9944万1000円。彼女こそが´鉄の女´と言えるだろう。
こんな頑張り屋さんは今後出てくるのかどうか。ガラにもなくセンチメンタルな夏を送っている。