競馬板小説岡部引退記念

1 ：EG：05/03/10 13:38:17 ID:zl6JizAA

引退の決まったオカベだがやり残していることがあった

・・・そう後藤の抹殺である。

爺は北村に岡部四天王の招集を告げた！

2 ：ぶるぼんのパパ ◆4UP/87PAPA ：05/03/10 13:59:02 ID:tTTxxTPU

良スレ期待♪

3 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/10 14:33:33 ID:Wzplivvl

翌日、岡部宅に集った横典、ヨシトミ、蛯名、ゴウハラの岡部四天王たち、

4 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/10 18:56:02 ID:PcpHNVx+

sage

5 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/10 19:01:31 ID:PcpHNVx+

１乙
太田の誇り、岡部万歳！(泣)

6 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/10 19:16:09 ID:dBwvYu1b

電車男みたいに本になったらいいね

7 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/11 21:40:13 ID:TCT0vZWt

しかし四天王は岡部宅につくやいなや仲たがいを始めた
その原因とは

8 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/11 23:52:06 ID:FUWMYMPY

「ゴウハラは四天王に相応しくないべさ。勝春入れたほうがいいんでねえか？」

という善臣の告げた一言がきっかけであった。
その発言に対し岡部派の参謀北村は激しく叱責した。
「口が過ぎますよ！善臣さん！」

9 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/12 00:05:37 ID:5n2mGmfy

すると、隣にいた蛯名がこう言った
「いや勝春よりも、大井から荒稼ぎにきてる内田なんかどうだ？あいつは我々四天王に相応しいと思うが」
蛯名の頭の中ではすでにゴウハラがクビという事で話が進んでいた。

10 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/12 02:02:55 ID:3uR/xO4z

「いやぁ、あんな田舎物をおらたつの仲間さは入れたくねえだ。」

「しかし腕は一流だぞ。」

北村の静止の甲斐もなく蛯名と善臣はことを進めていた。収拾がつかなくなりかけたその時、

「shut　up！」そこまで沈黙を貫いていた岡部の堪能な英語が空気を震わせた。

11 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/12 03:32:24 ID:/iHWb93j

「easy easy hey girl!」
四天王をなだめようとする岡部。

「俺たちはｇｉｒｌじゃねぇ！」
と思うが、さすがに反論できず黙って聞いていた。

12 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/12 04:17:44 ID:qtSZ/R0W

あげく
「ていきりーじー！」と満面の笑顔で中指を立てている

13 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/12 22:17:13 ID:Px46uZC1

そしてそのまま何も決まらず会合は終わった。
翌日…
岡部と四天王＋北村は色々な調教師に後藤抹殺計画について意見を聞こうと思い美浦へ赴いた。
藤沢や小島に意見を聞いたが全く役に立たない話ばかりだった。
もう帰ろうとしていたその時、近寄ってきた相沢師が意味深な発言をした
「土曜の7Rを楽しみにしておいてくださいなﾋｯﾋｯﾋｯ」
岡部達は冗談だと思い、相手にしなかった。
だが岡部は少し変な胸騒ぎがしていた
そして土曜7R、あの事件が起こった…

14 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/12 23:40:15 ID:EmaIfSE8

件のレースを岡部と北村、四天王は現場で観戦していた。
3コーナー、コスミックレディが崩れ落ち後藤が落ちた瞬間面々の間に衝撃が走った。
しかし岡部だけは冷静に「あの時の言葉はこういうことか……」と一人思案を巡らせていた。

「なーんだ。おらたつなんにもしねえでも逝ってしまったでねえか。」善臣が笑いながら言う。
「岡部さん！やりましたね！」ゴウハラも大はしゃぎだ。

ただ一人岡部は冷静だった。
「いや、後藤はあれでいてToughだ。こんなeasyには死なないだろう。」

15 ：名無しさん＠お馬で人生アウト：05/03/13 00:14:43 ID:ZjOzCXHW

相沢師・・・

16 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/13 20:27:52 ID:2OSqVUoF

やはり岡部の予想は的中し、後藤は死ななかった。
翌日、岡部は後藤が入院している船橋市内の病院へ行った。
岡部：「おう！後藤！」
後藤：「あっ！岡部さん。わざわざ見舞いに来てくれてありがとうございます。」
岡部：「病状はどうなんだ？」
後藤：「ケガは大丈夫なんですけど、実は・・・」
後藤は涙を目に浮かべながら言った
岡部：「ん？どうした？」後藤：「今まで無礼な事をしてきて申し訳ありませんでした！！実は私は岡部四天王に入りたくて嫉妬していました」
岡部：「そうか、それでお前・・・」
後藤：「これからは改心しますので許してください！」岡部：「わかった。許す！」
こうして岡部と後藤は打ち解けた。

後藤：「あっ！そういえば、ヨストミさんが岡部さんを暗殺するって言ってましたよ。なんだか、フランスの暗殺者に依頼したらしいんですが、名前に確か「ぺ」が付く人だった気がしたんですが」
岡部：「ま、まさか！ペリエかっ！」

17 ：名無しさん＠お馬で人生アウト：05/03/14 02:30:00 ID:CDcgOcAg

その日の夜・・・

「しかしいつもながら奴の言い訳は目に余りますね」
北村が皮肉っぽく言う。

携帯越しに岡部も冷めた笑みを浮かべる。
「そうだな。あいつがまさかあそこまでcowardな男だったとはな」

「苦し紛れにヨシトミさんの名前の出すなんて、僕でもしませんよ」

「そうとう参ったんだろう。まさか俺が見舞うとは思ってなかっただろうからな」

「しかし四天王一小心者のヨシトミさんの名前を出すとは・・・やっぱりあいつは
狙うほどの相手じゃ無いような気がするのですが」

「お前も大分わかってきたな」

「じゃあやっぱり・・・」

「そうだ。後藤を狙いたかったのは、そもそもヨシトミやマサヨシの方だ」

「やっぱり・・・ペリエですね！」

「ヒロシ、お前はまだ若いな・・・」

口元に苦笑とも侮蔑ともとれる表情を残し、岡部は携帯を切った。

「俺は花の１５期生最後の生き残り・・・独りでやるさ」

岡部はこう呟き、雑踏の中へと姿を消した・・・

18 ：EG：05/03/15 14:10:34 ID:TVDFqHux

すまん後藤俺がこんなすれたてたばっかりに・・・
おねがいだから呪わないでくれ

19 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/15 15:12:51 ID:9lIps5wt

ポッタンきた？

20 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/15 19:21:31 ID:9wnOHc2z

そのころ大久保洋吉厩舎に吉田宛の一通の封書が届いた

21 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/16 09:38:16 ID:NQuLZJlg

同じころ栗東の後藤一派のアジトである計画を練っていた

22 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/16 14:30:31 ID:LKvfmLFY

しかし栗東に後藤一派など存在しなかった・・・

23 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/16 19:26:23 ID:xhdTfHxF

栗東ではなく雄琴に後藤一派は存在した

24 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/16 19:43:02 ID:+CxXuxO5

雄琴…同時刻

「後藤を殺すために、力を貸してほしい。」
渡辺はそう、カナコ嬢に伝えた。

25 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/17 02:50:38 ID:VHCCc8Bd

カナコことカナハラコマンダー（牡３　美浦・杉浦宏昭厩舎）はイチモツを屹立させて身構えた。

26 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/17 07:18:49 ID:7n+1aujh

後藤はカナハラコマンダーのいつもと違う目と体に心を奪われた

刹那、動物と人との愛の営み…その美しき姿を

27 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/17 09:26:38 ID:AQIk4Zsu

とらえていたのはやはり宇宙企画のカメラだった

28 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/17 18:46:50 ID:HsCvpboN

カナコが後藤のアナルにその猛り狂うモノをぶち込むと
後藤の口から何かがコンニチワした。

29 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/17 19:01:14 ID:HwEUCsBX

その頃、一人姿を消した岡部は…

30 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/17 19:52:10 ID:7n+1aujh

一人、成田空港にいた。
アリバイのために、そして後藤を確実に消すために、ロシアへ旅立つのである。

なに心配することはない！私の計画は完璧にパーフェクトだ。いざというときは、あの女にすべてを任せてしまえばよい。

31 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/17 20:31:21 ID:SJ92B+TM

あの女…
細江純子はいつものごとく、100円ショップで買い出しをしていた。

32 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/18 00:29:06 ID:rK8Pp1Rk

１人用の土鍋を…

33 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/18 02:58:46 ID:+XcX7ukz

購入し、これで準備万端とばかりにトレセンへ急ぐ細江

34 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/18 14:37:09 ID:N9+kIpyV

トレセンについた細江は馬を物色し始めた

「どれもおいしそうね！」　そして一頭の馬が細江の目にとまった

35 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/18 17:47:23 ID:lC2Gleno

その馬の名はカルストンライトオ(宮記念出走予定）

36 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/18 20:14:12 ID:s6pAGyLt

鍛え上げられた胸前の筋肉
適度に脂の付いた首筋

37 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/18 21:48:16 ID:tDsvvXSq

「むひょっ・・・むひょひょひょひょ・・・」
下品な指輪がキラリと光ったのを厩務員は見逃さなかった。

38 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/18 23:20:40 ID:lC2Gleno

厩務員は隙をついてライトオを逃がした。しかし、

39 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/18 23:40:13 ID:hc2R2ql4

押田純子が連れ戻してきた

40 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/18 23:58:02 ID:fjVKg+Y5

そして、そこに現れた只野仁は

41 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/19 01:28:05 ID:vDad1L7B

サッチンの平滑な胸をサンドペーパーで磨いていた。

42 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/19 18:34:59 ID:8DlpnzYI

そして成歩堂龍一が「意義あり」とベッドでうなされているとき、消火器を抱えた細江純子が

43 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/19 18:43:12 ID:LWz5LFM5

馬糞を

44 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/19 19:38:03 ID:B6FrPo/a

そして翌朝。
「今までできなかった事」のひとつである朝寝坊をした岡部である。

45 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/20 01:16:23 ID:HbJEuRGg

寝坊をした岡部は気づいた。

「夢精している…」

46 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/20 13:21:08 ID:HYuG+DNi

そのころ後藤は八王子で

47 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/20 13:52:33 ID:B8gwYvxK

北村と心霊スポット巡りをしていた。

48 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/20 14:23:49 ID:YZ4R85MZ

そしてうっすら朝日が差し込んで来た頃

49 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/20 14:24:57 ID:uN1Q4GVI

よしとみが

50 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/20 15:56:27 ID:Q8DHqdFI

高熱を出したデムーロに対し

51 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/20 16:07:47 ID:Ixjp1wbr

:::::::::::::::::::::::::::::::::|ヽ/￣＼|:::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::|＼/＼　|:::::::::::::::::::::::::::::::::
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:::::::::::::::::::::::::::::::::|　 ┬┐.|:::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::|　 ;>￣ .|:::::::::::::::::::::::::::::::::　　＜空いた馬くれたら逆マジック仕掛けておくよぅ
:::::::::::::::::::::::::::::::::| （─) /.|:::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::|__＿ノ　.|:::::::::::::::::::::::::::::::::
と、枕元で囁きました

52 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/20 19:25:48 ID:DIkAuchz

しかし結局先生に乗り代わりはなかったのでデムーロは北村に

53 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/20 21:00:31 ID:CybGETTY

熱い液体を

54 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/20 21:40:12 ID:0JmP5aTW

11Ｒ直前に割礼を受けた北村は
陰部の痛みに耐え切れずずるずると後退する
岡部は一言呟くのだった
「若さか…」

55 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：05/03/21 01:15:26 ID:PL1t52gW

　　イ⌒!↑"-､　　　. /|
　{´,ｨｨｨriｨv-,-ﾐ　　　/ |
. { / ,,_　　 __ | 　　 |　|
r' |. ｲェ｀〈´rｲ| 　　.|　|
`' lｰ　　__｣　 f' 　　|　|
　 .|´､ｪｪｪｪ-,,;j 　　 |　| 　　＜やっとやめやがったか
　l'￣ヽﾆﾆ/　　ヽ　|　|
　| ∧ ∧ ∧∧|ヽごとう
　|　　　　　　　|　　　|__|

56 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/21(月) 18:39:29 ID:geZ3iF4n

と、神輿に乗った岡部を見ながら後藤はつぶやくのだった。

57 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/21(月) 21:06:56 ID:Z4uV1N4u

そして後藤にインフルエンザを染つされた勝春は

58 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/21(月) 21:08:09 ID:aaIqIdtR

元妻と夜の戯れ

59 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/21(月) 23:44:56 ID:3ZPlSmg3

その頃の岡部は、夜更しをしながら酒を浴びるように飲み、
実に愉快な気分でいた。
もう翌朝の事も体重の事も気にしなくてよいのだ。
それを思うと一抹の寂しさを覚えたが、すぐにそれを追い払う。

そうだ、ジョッキー列伝でも見てみるか。

岡部は中でも平成5年の作品が気に入っていた。
軽妙な音楽をバックに流れる映像を見ているうち再び愉快になってくる。

hey,YUKI！いい演技してるね～
騎手の次は俳優かい、ははは、YUKIの演技はすごいのひと言。
テイキッティーズィ～！

とことん陽気な酒の岡部であった。

60 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/22(火) 06:27:52 ID:H+UifnS1

ふと窓の外に目をやると、どこからか一枚。
桜の花びらが舞い散ってきた

61 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/22(火) 17:50:26 ID:Skw43Ej1

「燃えたよ、燃えつきた…まっ白によ…」
岡部は矢吹ジョーの真似をしてみた

62 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/23(水) 00:09:35 ID:h4M02Crd

そのころ柴田政人は

63 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/23(水) 00:50:04 ID:1b1jTucm

一人、新橋で飲んでいた。

「岡部よ・・・」

64 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/23(水) 01:26:33 ID:lQRPJbDH

頼んだはずないのドライカレーが福永によって運ばれてきた。

65 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/23(水) 01:37:31 ID:1VLpFexK

「柴田さん！カレー食べながら今晩は１５期について語り合いながら飲み明かしましょう！」
「祐一・・・」
洋一、おまえの息子は立派に育ってるぞ・・・と
柴田が涙ぐんだその時ﾋﾞﾋﾞﾋﾞﾋﾞﾋﾞと祐一の携帯がなった。
「ちょっと失礼します」
「ああ」
「もしもし、あ幸四郎？今合コンしてる？なんだと！今いく！」

そして祐一は鬼の形相でボーラーに乗って立ち去った。

そう・・・ドライカレー２人分を残して・・・

66 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/23(水) 01:56:21 ID:grmtPibS

カレーと聞いてフミオがやってきた

67 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/23(水) 02:22:22 ID:s9zqbMZN

俺たちはこのレーズンだな・・・

68 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/23(水) 02:29:55 ID:1VLpFexK

「あぁ、調教師になってレーズンになっちまった。でも俺達、昔カレーだった。
あのカレー時代、的場はカツカレー、俺はインドカレーだったぜ・・・。
でも今はレーズンだよ・・・・。
なぁ的場、俺達これからせめて潤ってるミキプルーンにならないか？」

69 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/23(水) 02:32:10 ID:p/F+on+u

「ああそうだな」
「しわしわだが噛めばかむほど味が出る」
「ところで政人、最近俺悩んでるんだ・・・」

70 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/23(水) 03:00:38 ID:p/F+on+u

実は俺

71 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/23(水) 04:34:06 ID:TM532VCb

歯槽膿漏でさ・・・

72 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/23(水) 08:16:04 ID:fljoEA+F

「かまわないさ」
そう呟くと政人はふいにフミオの唇を奪った

73 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/23(水) 09:41:51 ID:oHIUzh4R

感激した岡部は

74 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/23(水) 10:35:40 ID:pWfKmv0z

カレークックにスタナー

75 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/23(水) 23:59:04 ID:1b1jTucm

と、地の果てまで届きそうな大きな声で叫んだ。

76 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/24(木) 11:09:40 ID:qFt1icGJ

声を出しすぎてノドを痛めた岡部は

77 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/25(金) 00:25:49 ID:ffjvtbIA

イソジンを患部に塗りたくり

78 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/25(金) 01:59:23 ID:hw81S/i6

すっきりしたところに、よしとみがきて

79 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/25(金) 02:19:52 ID:W8PRbW3h

「一度でいいから午前中のＧＩで５着してみたい」

と、流暢な茨城訛りでつぶやいた。

80 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/25(金) 17:50:50 ID:7NMoCXw+

その頃後藤は坂路コースの入り口で黒い不気味なノートを拾った

81 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/25(金) 22:54:47 ID:aRLLbYrc

後藤「もしかしてこれが噂のデス・・・あ、牧原の日記だわこれ」

82 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/25(金) 23:49:51 ID:zwdWYBlz

なになに…
あたし、幸雄さんに抱かれてる時がオンナとして一番幸せ？

83 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/26(土) 01:01:37 ID:Hdcr2iLV

あ～？？
俺という男がありながら・・・。

幸雄って誰だよ

84 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/26(土) 01:06:46 ID:IRfc1CRJ

だから牧原は結婚しないのか・・・。さていいネタを掴んでしまった。
とりあえずあの人に報告だ！

85 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/26(土) 02:36:29 ID:4S4GhsgG

数時間後。
板垣総理は、後藤に変装していた牙から
いつもの密室で報告を受けていた。
もちろん二人とも全裸である。

86 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/26(土) 16:17:42 ID:Z4DqAI1s

板垣総理は言った。
「よし、ワシが地下ファイトに出よう」

一方、その密室の隣室である美浦の調整ルームでは
先生がとあるビデオを熱心に見ていた。

87 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/26(土) 19:34:25 ID:JbnDbnEV

「あの宮記念は何度見ても神騎乗だな、自分でも信じられん…」

88 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/27(日) 02:41:03 ID:6t+krEkC

先生が見ていたのは2001年の高松宮記念のビデオだった。

89 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/27(日) 03:30:15 ID:VeB48IPq

その時、背後から
　
「なぜ、ベータマックスなの？！」

90 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/27(日) 05:02:34 ID:RVVl+Z4Y

と、アドマイヤマックスは叫び先生を蹴り飛ばした

91 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/27(日) 06:19:12 ID:GZ4xGE4H

ベータマックスまるで馬の名前みたいだから、これしかないと思って、歯茎までくっきりみえるくらい
大きく口を開けて答えた

92 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/27(日) 06:41:45 ID:ROwtcmsS

「だから、妄想ですよ妄想！何度言ったらわかるんですかっ！」

93 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/27(日) 17:54:52 ID:RVVl+Z4Y

アドマイヤマックスは高松宮記念を勝ってしまった

94 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/28(月) 02:16:26 ID:cG3CEKji

だがなぜか掛けられた優勝レイには

「名鉄杯」

と記されていた。

95 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/28(月) 03:21:36 ID:qOT3P5Hz

名鉄には『前後』という名の駅がある。
「ふ…ばかめ。『競馬場前・前後臨時停車』とはそういうことだ。」

96 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/28(月) 23:33:28 ID:SI0xLxOm

先生は思った。

「よくわがんねけんど、前からでも後ろからでもオッゲーってことか？」

97 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/29(火) 12:01:48 ID:/8MZUB+e

そうして先生はアドックス号を駆ってその伝説のソープを探しに行くことに。
その道中

98 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/29(火) 20:16:01 ID:/hXZf+wV

ホテルから出てくる木刀とkanaを目撃した

99 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/29(火) 23:52:03 ID:ETonpxJb

先生は即座に木刀を成敗し、そしてkanaことカナハラドラゴンと性交した。

100 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/30(水) 00:48:50 ID:qWgQ+Z5o

ゴが100ｹﾞﾄ

101 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/30(水) 03:08:56 ID:vYnsoIOv

100ｹﾞﾄしたゴだったがヒシアトラスをﾛｽﾄした。

102 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/30(水) 18:08:06 ID:RfPyGRCE

途方に暮れるゴを見た先生は、ついでに性交しておいた。

やさしく…あくまでもやさしく。

103 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/30(水) 19:14:37 ID:xFw0zen+

ねぶるように

104 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/30(水) 21:59:54 ID:RQFPWHrp

それを見た後藤はゴに嫉妬した

105 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/31(木) 21:29:16 ID:T2t+zFA5

実は木刀とゴは双子だった

106 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/03/31(木) 23:54:48 ID:t0Z2EM6z

金子真人は携帯に電源を入れ、ある人物に連絡をとろうとしていた

107 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：-19322005/04/01(金) 19:29:33 ID:x29v+fNq

「あ～安藤君か、わしだ、実は来週なんだが…」

108 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：東京優駿73/04/01(金) 19:47:05 ID:eCtsgt8j

モンローブロンドに影武者を使おうと思っとるんだが、それにあたり・・

109 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：東京優駿73/04/01(金) 21:38:08 ID:zVs4Xjm6

「出遅れだけは勘弁してくれ。」

110 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：東京優駿73/04/02(土) 00:45:04 ID:H1ITisae

そう言って、携帯のスイッチを切り、西山の携帯にイタ電した。もちろんワン切だった。
もう寝ようか、テラスから、寝室に入り、ベッドに向かった、小型液晶TVはニュース
の時間帯だった。

111 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：東京優駿73/04/02(土) 00:48:47 ID:H1ITisae

ニュース番組内では、スポーツコーナー、春のG1特集
四天王の蛯名と福永祐一が出演中だった。

112 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：東京優駿73/04/02(土) 00:53:08 ID:H1ITisae

蛯名がマンハッタンカフェの思い出を語るのを、司会者と祐一が真剣に聞いていた

113 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：東京優駿73/04/02(土) 03:32:43 ID:nFR0cszM

なんとなく面白くなかったので西川にもイタ電した、もちろんワン切りで。

114 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：東京優駿73/04/02(土) 07:47:32 ID:+aofZSLK

しかしリダイヤルのボタンを一つ押し間違えていた金子の電話は、
先生への騎乗依頼ホットライン(Ｇ１専用)へとつながってしまった

115 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：東京優駿73/04/02(土) 10:48:37 ID:KFSFwTWZ

先生はワセリンを用意すると、速攻で金子に騎乗した。

116 ：クリミナルタイプ：2005/04/02(土) 18:42:34 ID:ImfaMx7r

すると金子は
（；´Д｀）ﾊｧﾊｧ…
｢先生ディープに・・・｣

117 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/02(土) 18:58:11 ID:nFR0cszM

「ええが～？ええのんが～？」

118 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/02(土) 23:36:48 ID:fXzeTBS7

着順は先生の指定席である５着であった。

119 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/02(土) 23:52:36 ID:+aofZSLK

レース終了直後馬場に８万枚のザブトンが投げ込まれ、最終レースの施行は不可能となった。
これを重く見たＪＲＡは

120 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/03(日) 01:01:50 ID:ZUTapWIx

その８万枚のザブトンを美浦の坂路に敷き詰めた。

121 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/03(日) 01:22:38 ID:gQTcGKBW

すると馬の故障率は下がり
馬優先主義のユッキーこと岡部幸雄は

122 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/03(日) 02:47:53 ID:DAoN22lR

『馬が先、政治が後』と書かれた茨城県議選用ポスターの試作を見つめながら

123 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/03(日) 17:13:05 ID:rouzLP9z

馬を先に殺すべく、ダイソーで購入した中華包丁を磨いていた。

124 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/04(月) 00:50:05 ID:1v8hIDbv

「痛ッ！」

うっかり指を切ってしまった岡部。

「大丈夫かい？」

指を優しく舐めてあげる柴田政人。

125 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/04(月) 02:29:59 ID:gpta5QD3

「柴田ｷﾀ━━━━━━ヽ(´∀｀ヽ)━━━━━━ !!!!! 」
「気を付けないとあぶないでつよ？」
「うはｗｗｗｗｗやさしさしみまくりんぐｗｗｗｗｗｗｗｗっつえっｗｗｗ」
「ビッパー氏ね」

２ちゃん語で話し始めた２人

126 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/04(月) 02:48:05 ID:jhwUUf9J

(´・ω・`)
「知らんがな。」

127 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/04(月) 14:46:34 ID:LT2oLDBn

ロイヤル(´・ω・`) 知らんがーな

128 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/05(火) 01:35:15 ID:sB1tAAPA

そのころ、ドバイWCを５馬身差で圧勝したユウキュウが

129 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/05(火) 14:44:05 ID:s5FrmV8p

(◎-◎;)
…ユ、有給休暇を

130 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/05(火) 19:59:05 ID:1hWYjtU4

部長の吉田稔は即断した。

「ヨシ、ノイチバンボシ！」

131 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/06(水) 17:43:47 ID:gxfVKfqH

部長のデスクにある最新春型ノートパソコンのエクセルマクロが導いた答えだ

132 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/07(木) 13:40:52 ID:xVs3e03h

部長のパソコンはイカ墨で真っ黒だった。

稔「マクロだけにな」

133 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/08(金) 16:17:45 ID:dhaGk11r

全米が泣いた

134 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/09(土) 01:54:14 ID:i5KsDvxY

そして呟いた
「スレ主はもうやめたんかい…」

135 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/11(月) 13:43:34 ID:EVjZsAfF

混乱の中でただ一人冷静な男がいた。
誰あろう岡部自身である。
｢何か大切な事を忘れているような…｣
岡部は振り返った。
>>1

136 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/11(月) 22:04:00 ID:r3zUw9by

岡部四天王がひとり、またひとりと馳せ参じた。

そして気がつくと１１人いる！

137 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/12(火) 14:58:10 ID:QfYQCH6P

１１人でやることといえばもちろん

138 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/12(火) 15:47:06 ID:493ux6Tb

岡部イレブンである。
別名チビッ子サッカー倶楽部でもあるが代表岡部を敬愛し名前を『お達者倶楽部』と名付けた。

139 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/13(水) 02:19:17 ID:Pl4kUep1

監督には岡部の甥っ子の友達の同級生であるフィリップ・トルシエが就任した。

140 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/14(木) 07:11:20 ID:xoUqGNe8

しかし監督のことばが分からずチームは解散。
またターフへ帰って行った。
岡部だけはターフへ帰らなかった。
いや、帰る場所が無かった

141 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/15(金) 04:03:29 ID:RTI9f9Nl

岡部は旅に出た。

『博徒打の旅行脚でもしよう…』

一人自分に言い聞かせ、まずは中京競馬場の高松宮記念を一般席で見ていた。
『祐一と大西は無理だ、眉毛は出遅れるからここは豊君とあの忌まわしい四位で決まるな』
馬単と馬連を百円ずつ買い、ハラハラドキドキ。
『ふっ、やっぱりな…』見事的中したのだ。

その夜は焼き鳥を10本とビール三本で朝までつなぎ、いよいよ自分が果たせなかった桜花賞へ向かう岡部だった。

142 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/15(金) 04:45:56 ID:/OwEiCGk

数日後、大阪へむかう新幹線でGallopに目を通していた時のことである
岡部は射抜くような視線を感じ、おそるおそる振り向いた
あ、あなたは……

143 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/15(金) 06:54:42 ID:dqyu8lFb

『旅博打？ふっ…あんた背中が煤けてるぜ』

144 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/15(金) 11:52:59 ID:RTI9f9Nl

そう、そのセリフを岡部に投げたのはモーニング娘の選手会長を電撃引退した矢口真理だった。

『貴方の博打なんて、私の博打に比べたら子供のお遊び。おいらはモーニング娘を捨ててもオグリのフグリを舐めたかったんだから。芸能界に人生の全てを、そしてオグリのフグリに私の全てを賭けているんだから』

145 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/16(土) 02:19:40 ID:8cN7EPS5

『よーするに、つ〇く以外のフグリしゃぶったから叩き出されただけ…』
　
そう言いかけて岡部は言葉をのみこんだ
　
人一倍危険察知能力に富む彼は矢口に親父狩りの臭いを嗅ぎ取ったからだ
　
『有り金の7320円。巻き上げられたら桜花賞で大勝負できない…』
　
そこで岡部は

146 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/16(土) 02:58:54 ID:Ocf7Ze0G

「も、モノマネするんで許してください！！」
思いつきで物を言うものではない。
このことを岡部は数秒後痛感する事になる

147 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/16(土) 19:42:54 ID:6e6s00AU

結局、色々やってみたものの、矢口から笑いは出てこない。

俺の得意なこと…？
ん、？！
『俺は元騎手、馬乗りさせたら負けるはずがない！』
脳裏に「幸雄、今だ！」と神の声が聞こえた。
岡部は矢口の手を取り、急いでトイレへ二人で入った。
『馬乗りしますから勘弁して下さい！！』

矢口の許しも得ぬまま、矢口をバックから激しく責める。
リズム良く刻むピストン運動。
始めは優しくちょっとだけ押してやるスタートのイメージで。
次は狙いの位置取りのイメージで八の字を描く。ベストポジションを確保したら遅れない様にアナルも指で責める。

『ひ、ひぃ～！』
矢口は掛かってしまった。
『い、いかん！』
岡部はすかさずなだめた。

148 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/17(日) 04:47:32 ID:53UhGhRH

「し、しかし、前はネーハイシーザー！早めに捕らえなければ！！」
ガラにないロングスパートをかけようとした瞬間、E爺の腰が悲鳴を上げた

149 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/18(月) 00:02:29 ID:3f897yl7

グキッ！！

ショックだった…。
中学の頃、近所のお寺の尼さんに男にしてもらってから数十年。
初めてだった。
己の腰の痛みより、心が痛む。

『やはり体力の限界なんだな…』
腰を動かせないＥ爺は騎手のプライドとして手綱を操る様に、矢口のコーマンとクリとアナルを繊細なフィンガーテクで操作していた。
時にはハミを取らせる様に自分のベルトを矢口に噛ませてお尻をパンパン！

『お待たせ致しました、間もなく新大阪に到着致します』

いかん、間にあわない！

150 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/18(月) 02:25:28 ID:rtLQCSR1

Ｅ爺のフィニッシュへ向けてのラストスパート。

151 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/18(月) 09:22:01 ID:yS8hPCsB

しかし矢口と同僚の保田がじゃまをしてきた

152 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/18(月) 18:50:15 ID:a2hxA7mJ

|-`).｡ｏO(ｵﾓｼﾛｸﾅｯﾃｷﾀﾅｧ)ﾜｸﾜｸ

153 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/19(火) 00:07:48 ID:CB6oRez6

『な、なにをするんだ、止めてくれ、や、止めろ、そ、そ、そこ、そこは…、ウッ！』
やってしまった…。

保田は岡部の菊門に中指を入れ、簡単に岡部は逝ってしまったのだ。

あややが保田の中指を自分の鼻にあてがい、匂いを嗅いだ。

『♪い～ぃ香り、クンクン、い～ぃ香り、クンクン、私ウンコ嗅ぐや姫』『クンクンしてねッ！』
岡部がクンクン矢口のコーマンを嗅いでいた。

154 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/19(火) 18:13:03 ID:zjTbSAur

そのとき
『菊門イジリでサクラが満開！』

155 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/20(水) 03:01:51 ID:hPhfsOF0

矢口のコーマンをクンクンしながら岡部の菊門は真っ赤に満開に、そしてぽっかり広がった。

『春ねぇ…』
保田はそう呟きながら爪の中に詰まったＥ爺の便を振り払う。
そして静かに消えて行った。

『ちよっと～！、あんた生で中出ししたでしょ？ど～すんのよ！』
我に帰った矢口が岡部に迫る！！

156 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/20(水) 13:53:28 ID:hPhfsOF0

『責任とりなさいよ！』
矢口が詰め寄る

『生んでくれ…』

Ｅ爺は窓の外を眺めながら呟いた。

「これからはもっと稼がなきゃならないな…」
心の中で呟きながら阪神競馬場へ向かった。

157 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/20(水) 14:13:25 ID:hPhfsOF0

いかん！
あいつとの約束を…。
桜花賞の前日、急いで中山競馬場に向かう初老のＥ爺。

間に合った。
すぐにパドックの最前列に位置取り、用意して来たラジカセをスタンバイ！

『ヒロシです、人気の無い馬しか乗れないとです』
『ヒロシです、ヒロキには負けたくなかとです』
『ヒロシです、郷兄より勝ち星があるとです』

Ｅ爺はこうしてパドックで後輩北村を応援していた。

158 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/21(木) 09:12:56 ID:Jk3/s8Xp

しかし後ろに手に鞭ではなく木刀をもった後藤が何かを考えていた

159 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/21(木) 09:20:48 ID:J6pK1mEz

それを見た善臣はある企みを計画した。

160 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/21(木) 14:36:15 ID:SmmKnfj7

『あの二人何を考えてるんだろう？』

コバ淳は二人をじ～と見ていた。

が、視線の先には…

細純を見つけた。

『押純よりはいい女だ』
ズボンの上から自分の愚息をこするコバ淳。
あっと言う間にパンツの中に発射してしまい、彼のパンツは数時間後には唐揚げの様にカラカラとなっていた。

161 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/21(木) 15:12:11 ID:J6pK1mEz

そんな光景を福島の検量室で眺めていた西原伶奈は嫉妬に狂っていた。
『キー、ｺﾊﾞｼﾞｭﾝ様は私のものよーーー！』

そして、それを見て欲情した中舘は西原にセクハラ攻撃を仕掛けた。

162 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/21(木) 16:05:45 ID:SmmKnfj7

『マルコメ！、調子に乗ってレナちんに乗るんじゃねぇよ！しかも、お、俺の聖地福島で…』

木幡が怒った。

163 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/21(木) 17:33:16 ID:J6pK1mEz

怒りに震える木幡はウインブレイズを召喚した。

164 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/22(金) 01:06:20 ID:3OhSmKb7

するとまばゆい光とともにパルブライトが現れた。

165 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/22(金) 01:45:26 ID:5SVQQNkJ

木幡は福島競馬場に居る時だけ魔力が使えるのだが、最近は柴山という敵の前にその魔力は減衰していた。

『なんでパルブライトなんだよ』
もう一度召喚し直す。

『出でよクリールサイクロン！』

166 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/22(金) 01:50:00 ID:5SVQQNkJ

他人のお手馬を勝手に召喚する木幡だった。

167 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/22(金) 03:59:40 ID:4I2vmGzA

「愛国無罪！！」

168 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/22(金) 09:54:21 ID:ljzGkQfK

しかし、まばゆい光と共に現れたのはハルウララだった。

169 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/22(金) 12:21:36 ID:5SVQQNkJ

『木幡、やめろっ！、お前の召喚能力はもう使えない！、そしてお前は騎手としても使えない』

岡部が背後から木幡に言い放つ。

『お逝きなさいっ！』

木幡はポール牧と手を取り合い逝った。

170 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/22(金) 17:39:43 ID:ljzGkQfK

木幡を始末した岡部は、ヨシトミに頼まれたパドック撮影をすることにした。

ペニーホイッスルに向けフラッシュを焚きまくる岡部。
おかげでペニーホイッスルはイレ込んだが、良い写真が撮れた、
と岡部は満足した。

171 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/22(金) 18:00:49 ID:5SVQQNkJ

『この馬の愛称はどうしようか…？』

岡部は悩んだ。
やはりあれしかないな。

『ペニスでいこう！』
勝手に愛称の名付け親となり自分の萎びたペニスとのツーショットを撮影し、大満足のＥ爺は中山へ急いで向かった。

172 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/22(金) 22:54:05 ID:ljzGkQfK

ところで馬券の結果は、
同期の息子のよしみで買ったラインクラフトの単が見事的中！

のハズだったのだが…

173 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/23(土) 04:47:49 ID:GT5g44ye

桜花賞当日

岡部の財布の残金は五百円しか無かった。
阪神競馬場のパドックで桜花賞に出走する騎手に朝一から延々と指示をしているＥ爺。

『祐坊、今日はお前が勝て！父ちゃんも病院から見てるぞ！』

『豊ｸﾝ、頼むから今日は遠慮してくれよ。じゃないとお前の父ちゃんにワンカップたらふく飲ませてパドックでフルちんにしちゃうぞ！』

『幸四郎、兄貴の後ろでいいから、言うこと聞けよ』

『ヘィ！デムーロさん！Ｅ爺、Ｅ爺～、イェ～ィ！』

本番までず～とこの調子だった。

『安勝、金貸してくれ』

174 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/23(土) 14:19:49 ID:0SRnIwqx

みんなに指示を出すのに夢中になりすぎ、
馬券の締切直前のアナウンスに慌てる岡部。
慌ててマークシートに記入し、投票した。

レースは指示通りラインクラフトが勝利！
嬉々として換金に並ぶ岡部。
しかし、機械は『この投票券は的中していません』と跳ね返してくる。訝る岡部。

その投票券にはラインクラフトではなく、何故かペニーホイッスルと書かれていた…

175 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/23(土) 19:29:09 ID:GT5g44ye

やばい！破産だ…。
財布の中には１円玉が二枚と５円玉が一枚。

岡部は検量室へ行き、安勝からトイチで１００万借りた。

『よし、これを元に皐月賞で増やせばいいんだ』自分に言い聞かせながら中山競馬場へ向かった。

176 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/24(日) 19:48:24 ID:b5xgaWDE

皐月賞当日。

地下馬道で仁王立ちする老人がいた。

本馬場へ向かう出走馬に『ダメ！』『ダメ！』と言っていた。
どうやらＥ爺が命令しているらしい。

『サンダーバード藤沢の馬はいないから小島君の馬に頑張ってもらい、豊君には遠慮してもらって金を借りてる安勝君に連対してもらえば…。今夜は豪遊で借りた金も利子もチャラだな！ん、よしっ！』

目の前の四位に『ヨシ！』と言い、後から来た安勝に『ヨシ、やれ！』と言った。
後ろの豊には『ダメ！』

急いで馬連10－13を99万買った。

空気を読まない豊に対し安勝は馬をぶつけた。
しかも二回。

安勝沈没。

岡部、財布の中身は千円しか無かった…。

177 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/24(日) 21:54:31 ID:wg+I2mUr

仕方が無いので、和雄に一万円借りる事にした。

178 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/24(日) 22:49:22 ID:b5xgaWDE

しかし、あと三日で利息の10万を安勝に払わないと大変なことに…。

179 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/25(月) 06:41:15 ID:rV4Expot

その夜、岡部は急遽四天王プラスゴーはらを呼び出した。
岡部は差し当たりの標的を後藤から安勝に変更を告げた。

180 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/25(月) 07:02:08 ID:IYswPPgb

岡部「郷原、今回はおまえの働きが重要になるぞ」

181 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/25(月) 10:18:21 ID:rV4Expot

郷原『え、いや、しかし…』
岡部『なんだ？無理なのか？』
郷原『そんな事はないんですが…』
郷原はお手馬のヒシアトラスを横山典に奪われ、
自信を無くしているようだ。

『Shit!』舌打ちする岡部。

『仕方が無い、アメリカから助っ人を呼んである、
彼に頼もう』
岡部はアメリカからデザーモを召喚し、横山典と共に安勝抹殺する事を依頼した。

そして、蛯名にはユタカへの復讐を命じた。

182 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/25(月) 14:00:48 ID:T0Eme3MS

『数々の記録を塗り替えてすみませんでした』

最後の最後にマスコミやファンが見ているとこで恥をかかされたこと。

洒落？

あんなの洒落になんねぇぞ、種無しがぁ？！
せめて『数々の記録を塗り替える事、貴方に追い付き追い越す事が目標でした』ぐらい言えないのかねぇ。

183 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/25(月) 16:40:57 ID:SHJqUSq3

そのとき
今日もカメラ前で後藤に公開ﾚｲｰﾌﾟされた細江純子が
服の乱れを直しながらボソリと呟いた

184 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/25(月) 16:48:55 ID:rV4Expot

細江『私をこんなにした吉田豊との決着はどうするのよ!?』

185 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/25(月) 17:31:33 ID:CmJGwvuy

「次はおまえが吉田豊を犯れ」
そう呟くとその場をあとにした。

186 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/25(月) 18:24:37 ID:Gyj8Bnle

後藤はそのころ福島ではメイショウオスカルで重賞を勝つためにほかの騎手にあることを頼んでいた

187 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/25(月) 19:52:03 ID:0/t1Nlkz

「kana呼んできて！」

188 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/26(火) 01:36:46 ID:iHJUaDL/

やって来たのは双子のまな・かなだった。

189 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/26(火) 02:40:30 ID:PtKeURo0

岡部「双子には双子だな。おい、おまえら行け！」

190 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/26(火) 03:49:11 ID:ufaVP7bF

　
後藤「あ…いや、あの…」
　

191 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/26(火) 07:19:24 ID:iHJUaDL/

そして、柴田大知・未崎が登場！

『後藤さん、何ですかぁ～？』

『お手馬譲ってくれるんですかぁ～？』

192 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/26(火) 12:00:53 ID:HCZypqUZ

後藤は柴田ツインズにまな・かなを押し付けると、
改めて、最近裏開催を荒らし回っている柴山を訪ねた。

193 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/26(火) 13:30:43 ID:iHJUaDL/

後藤
『あのさ～、Ｅ爺が居なくなったサークルは俺が仕切る訳よ。ゴミ公務員は表面上のリーダー。俺は最終日に福島へ行くから分かってるだろうな！トザマはおとなしくしてろよ！さもないとてめぇも木刀で痛い目に遇うぜ！』

194 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/27(水) 08:12:44 ID:fHIi51EB

柴山
「ＷＨＡＴ？」

195 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/27(水) 08:33:00 ID:RsgAnUiL

と言いながら、吉田稔に抱きついた

196 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/27(水) 09:09:50 ID:K2KfNnN+

後藤
『これだから馬鹿は相手にならないんだよ！ＷＨＡＴだぁ？ふざけるな！おまえはマルコメに潰させる！覚悟しな！』

197 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/27(水) 10:22:28 ID:fHIi51EB

柴山は吉田の忠告を思い出した。
しかし正義感の強い柴山は後藤に

198 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/27(水) 10:50:53 ID:K2KfNnN+

柴山
『後藤さんも騎手なら技で勝負しましょうよ。最終週、貴方を潰しますよ俺は』

後藤は一番痛いところを突かれた。
『パフォーマンスなら俺がリーディングなのに』

199 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/27(水) 13:45:03 ID:rdY/ef6u

直接攻撃を諦めた後藤は、柴山の乗り馬を強奪する事を計画し、
強奪のプロフェッショナルである武豊を訪ねた。

ユタカは手取り足取り腰取り、丁寧過ぎる程に教えてくれた。
しかし、格が違い過ぎる。強奪は難しいようだ…。

次の手を思い付いた後藤は中山にいる伊藤征徳に連絡をとるべく、
狼煙を焚いた。

200 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/27(水) 23:39:02 ID:K2KfNnN+

『悪あがきは辞めて実力で勝負しろ！』

背後から聞こえた声の主はＥ爺だった。

『老いぼれには用は無い！食らえ～！』
後藤が木刀を振りかざしたその時、北村がＥ爺をかばった。

201 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/27(水) 23:57:39 ID:jvjwo/Vu

「北村っっっ！」
爺が抱きかかえた北村は額から血を流している・・・

後藤「あわわわわ・・・・」

202 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/28(木) 00:25:16 ID:Ety7wzF6

『貴様、ワシの大事な子分に何て事を…。許さん。』

くるりと一回転して振り向くと、な、な、なんとＥ爺は暴れン坊将軍に変身した。

『馬を曳け～！』

北村を乗せて白馬で病院へ急ぐ暴れん坊将軍Ｅ爺、後ろから柴犬になった柴田ヨシトミがクンクン走って来た。

203 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/28(木) 12:47:50 ID:dmWBmbvb

爺は馬群を捌くかのように、渋滞をすりぬけながら病院へ急ぐ。
柴犬ヨシトミは渋滞に突っ込み、馬群に消えた。

病院に担ぎ込まれた北村はそのまま集中治療室へ運ばれた。

茫然自失の後藤。
後藤『岡部さん、俺はどうしたら…』

204 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/28(木) 17:38:23 ID:Ety7wzF6

『後藤貴様の悪事しかと見届けたぞ、いさぎよくこの場で騎手免を返上せい～！』

『こうなったらあんたにも消えてもらうしかないな、えぇい、構わん、斬れ！斬れ！』
後藤が言うと背後から多数の乗り鞍に恵まれない騎手達が…。

205 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/28(木) 20:17:13 ID:Fp+6o0PB

　
岡部『ひとぉ～つ、人の世の生き血をすすり』
　

206 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/28(木) 21:32:45 ID:dmWBmbvb

岡部『ふたぁ～つ、不埒な悪行三昧』

207 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/28(木) 21:56:44 ID:OzT3OJKf

岡部『みっつ、娘は女子アナだ』

後藤『高橋英樹かＹＯ!!!』

この一言が北村の真の力を呼び覚ますトリガーだということは
後藤は勿論、Ｅ爺さえ知らなかった･･･。
ただし、和雄は知っていた。

208 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/28(木) 23:01:36 ID:Ety7wzF6

『静まれ～！、静まれ、静まれ、静まれ～！』

『ここにおられる北村をどなたと心得る？！先の副将軍美浦の光圀公にあらせられるぞ、皆の者、頭が高い、控えおろう～！』

209 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/29(金) 03:07:33 ID:6dLMNIUR

後藤『なんだ…誰かと思ったら、おめえは遊び人の北さんじゃねえか。
お奉行、こんなやつの言うことをお上がお取り上げになっちゃいけやせんぜｗ』

210 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/29(金) 03:25:14 ID:qUQUudDy

『黙らっしゃいっ！』

美浦の肛門様、境勝太郎登場

211 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/29(金) 12:35:10 ID:qUQUudDy

『小僧ごときが生意気を言いおって！後藤、貴様にわしのラッパを見せてやる！覚悟をせい！』

美浦の肛門様は後藤のイチモツを我の口に含み、ラッパを吹いた。

212 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/29(金) 20:26:15 ID:MWjcWIV9

その様子を影で眺めるなぜか大岡越前姿の高市圭二がそこに居た

213 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/30(土) 01:12:21 ID:XwIzCu34

肛門様のラッパ口撃に後藤はハイになり、パドックで踊った。

ステッキを二本持ち、流れる曲は『Ｅ爺サンバ』だった。

『止ま～れ～！』
しかし後藤は止まれない、いや止まらないハァ～ハァ～なのだ。

214 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/30(土) 01:33:32 ID:XwIzCu34

『あいつは俺の敵にも足らない…、もういい、西の高利貸しの暗殺を急ごう』

悲しい目で後藤を見届け岡部は春天の京都競馬場へ向かった。

215 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/30(土) 07:31:20 ID:gWNFhF+6

その後、大岡越前こと影の刺客、高市は松岡にある作戦を伝授していた。
そう、高利貸しと後藤暗殺の秘策を。

216 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/30(土) 15:02:53 ID:w/4QtilF

だが、松岡はほとんどスルーしてしまった。

217 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/04/30(土) 16:50:08 ID:n1N1832h

仕方が無いので、関西最強といわれる白井へ依頼した。

218 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/01(日) 15:21:28 ID:gKKQBRLX

だが、白井は佐藤哲三の話を聞くだけで精一杯。
しかも返す言葉が「オースミジェットはね・・・・。」ばかりでは、
話が通じないのも当然だろう

219 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/01(日) 16:13:01 ID:Fnxcyk5Z

岡部はつぶやいた
『スズカマンボでは惨敗必至。安藤の取り立てがキツクなるまえに始末せねば…』

220 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/01(日) 16:44:18 ID:m6IBzfND

ところが予想に反して安藤は春天勝ったので、超ご機嫌あんど財布のの中身が十万円の束で膨れ上げっていた

221 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/01(日) 19:47:20 ID:jNy3X6l4

しかし。
競馬と裏稼業は別物。
明日には利息の10万を用意しなければならない。
Ｅ爺は悩んだ。

金貸してくれる奴かぁ…、そうだ！、伊藤雄ならなんとかしてくれるかも？！

222 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/01(日) 19:54:07 ID:VCWYkYXm

Ｅ爺はＵ爺に電話をした
「おれおれユキオだけどさぁ、、、」

223 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/01(日) 21:46:27 ID:jNy3X6l4

『え～？誰だぁ？聞こえんのぅ』
聞こえないフリをして電話を切った。

べ～やんも終わりだな。
伊藤は夕日を見つめながら呟いた。

『あの野郎～っ！！、少し懲らしめてやらなきゃならないな！くそったれがぁ！』
Ｄ爺は怒った。

224 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/01(日) 22:59:48 ID:oMHck5Y8

そこへ、今週になってエアサバスに鹿戸を載せるためだけに福島にやったことが
馬主の怒りを買った藤沢がやってきた

225 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/02(月) 22:04:19 ID:pB6bHV/1

↑こいつ空気読めよ馬鹿。
話がそれちゃうからもう書く気になんねぇよ。主役はＥ爺だぞ。

226 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/02(月) 22:20:05 ID:sfxW03T7

そこでE爺はひらめいた！
「馬主を怒らせた藤沢はお詫びの品を用意するため金をもってきたに違いない！」

227 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/02(月) 22:52:02 ID:nk88IFqd

そこで早速藤沢の元へ向かった岡部

228 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/02(月) 23:50:36 ID:pB6bHV/1

京都銘菓八つ橋を届けた

229 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/02(月) 23:55:21 ID:sfxW03T7

E爺「馬主を怒らせたことを聞いてちょっと気になって追っかけてきたんだよ
　　あそこの馬主はこの一日限定３食の幻のこの八つ橋には目が無くて
　　俺もへぐったと気はこれをさしたあげたのさ」
藤沢「おお！さすがジョッキー！！！」

230 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/03(火) 00:26:28 ID:tdpOYPq5

悪かったなぁ、気を使わせて。
心の中で岡部に感謝しながら、そっと岡部へ封筒を差し出した。

黙って頷きながら封筒を懐に入れ、新潟競馬場へ急ぐ岡部だった。

231 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/03(火) 08:03:19 ID:Ri1Solp3

封筒の中には…

232 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/03(火) 09:26:37 ID:mv6JhexA

なんと天皇賞（春）の
三連単の当たり馬券が入っていた｡
１０００円分も！！！！
岡部は喜んだ

233 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/04(水) 09:24:36 ID:vyPSspTf

早速岡部はそのお金を倍以上にするために、競輪の師、河内洋のところへ狙い目を聞きにいった

>>225
ボケ　話そんなにそれてないだろ。小説は常に主役ばかり出ずっぱりのわけではねーよ。

234 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/04(水) 12:10:59 ID:H6lcmXAv

河内
『そんなに軍資金があるなら競輪より競馬で単複勝負ですよ、南関東へ行って例の…ﾎﾞｿﾎﾞｿ』

岡部
『まだ、そんなことが通用するのか？！、ヨシッ！分かった。』

川崎競馬場へ急ぐ

河内がﾎﾞｿﾎﾞｿと話した内容。
それは石崎が本馬場でメットをコンコンと二回叩いたら彼がヤル合図だった。

235 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/04(水) 13:52:03 ID:H6lcmXAv

川崎競馬場パドック

第３レースで石崎の馬は５番人気。単勝15倍。
パドックで周回する石崎は熱い視線を感じた。
『な、なんであの御老体がここに！まさか今度は地方騎手になるのか？』

236 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/04(水) 14:03:59 ID:tuhg4EU4

後ろで周回しているしている一番人気の張田が
「ザキさんのヘルメットにハエがとまっている！」ことに気づいた

しかしここで声をかけては八百長で疑われるので張田は考えた

「そうだ大きなくしゃみをしてなんとかハエを俺の息で飛ばそう！！」

237 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/04(水) 15:45:30 ID:H6lcmXAv

しかしハエを払う事は出来ず皆、本馬場へ。

張田は石崎の傍へ行き、小声で『ハエがメットにいますよ』と伝えた。

コツコツとメットのハエを払う石崎。

遠くから石崎を見ていた岡部は投票窓口へ走った。

『石崎の単勝にヘキサゴン！』

238 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/04(水) 17:21:24 ID:FHnMsrEB

しかし窓口のオバちゃんに
ああ、ナンボ買うかマークできてないよ
とダメだしをされ・・・

239 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/04(水) 17:42:23 ID:H6lcmXAv

一千万を窓口にぶちこみ、『これ全部！』と言った。

売り上げが少ない地方競馬。
石崎は１番人気１．１倍となった。

240 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/04(水) 17:44:28 ID:FHnMsrEB

そのころ北村は
パドックでの「ヒロシです」
への反撃方法が見つからず
苦悩を続けていた

241 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/04(水) 21:50:48 ID:91fbZW9o

その反対に矢内は
「最近、俺ってなぜか人気あるなぁ」
とわからず喜んでいた

242 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/04(水) 21:59:42 ID:aDo+R2yx

そして、実は北村と矢内も川崎競馬3Rの馬券を買っていたのである。

243 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/05(木) 01:51:29 ID:Z9xgDoCd

矢内は今後のことを意識しながら、そして北村はお祭り気分で観戦。
彼らが買っていたのは単勝115倍の山田の馬「オマツリワッショイ」の単

244 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/05(木) 02:04:01 ID:MOeVWGhO

岡部は購入前の15倍のオッズが自分の投票で変動したのを知らずに
『１千万×15倍で一億５千万かぁ。』
と夢を見ていた。

245 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/05(木) 05:03:42 ID:MOeVWGhO

オマツリワッショイの単は250倍以上になった。

246 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/05(木) 08:26:43 ID:O4haV73G

ファンファーレが鳴り、ゲートイン。

しかしパドックからの動揺が響いたのか、石崎はスタート直後に落馬！
レースは直線叩き合いの末、何と勝ったのはオマツリサワギだった。

247 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/05(木) 09:03:45 ID:QE4M0WAA

呆然とたたずむ岡部の視線は未だゲートから離れないでいた。
石崎を収容する救急車が到着した。彼との距離は僅か150ｍ。
タンカーに乗せられる石崎を見つめながら、岡部は呟いた・・・・

248 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/05(木) 09:17:49 ID:+9Lg/Imb

｢河内のばか！」

249 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/05(木) 09:42:17 ID:O4haV73G

オマツリワッショイは惜しくも三着だった。

北村と矢内は馬券を捨てようとしたが、よくよく見ると
何と隣枠のオマツリサワギと買い間違えていたのだ。

オマツリサワギはオマツリワッショイよりも更に人気薄の最低人気。
その配当は何と驚くなかれ…

250 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/05(木) 11:46:20 ID:Z9xgDoCd

1252.2倍。
このことは大きく新聞に取り上げられることとなったが、岡部はふざけて全馬
の単を1枚づつ2000えんづつ勝っていたので、話題性が高いと岡部が取り上げられてしまった。
そして、そのレースを買った牛房由美子が岡部に抱きつく様子が取り上げられる。
河内は嫉妬した

251 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/05(木) 14:11:23 ID:3dRk5SFZ

「……なーんて、な」
　遠い目をして笑う岡部。
手元には1000万円分のハズレ馬券だけが残っていた。

252 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/05(木) 14:33:08 ID:MOeVWGhO

背後から数人の男に囲まれる岡部

『岡部はん、あんたぁ～、騎手人生では逃げ切りが出来ても、わしからは逃げ切れまへんでぇ～。安勝金融をナメたらあかんどぉ～！ワシは鬼にも仏にもなりまっせ～！』
ミナミの帝王萬田銀次郎からのれん分けしてもらった安勝の正体を見てしまった岡部。

253 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/05(木) 15:04:37 ID:O4haV73G

あれやこれやといちゃもんをつけられ、
結局有り金ほぼ全てをむしり取られてしまった。

安藤『へへ～、毎度アリ～』
岡部『F××K！この怨み、晴らさでおくべきか～!!』

254 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/05(木) 15:37:13 ID:cqWgBSQa

するとどうだろう、それを見かねた堀エモンが助けにやって来た。
「岡部さんほどの人物をこんなことで失うわけにいかないでしょう？」
岡部は彼のことを快く思ってはいなかったが、彼に縋るしか道はなかった。
堀エモンは安勝から証文を買い取り、さらに1億円を手渡した。
安勝は下卑た笑いを浮かべて去って行った。

岡部「いやあ、助かったよ。ありがとう堀エモン。」
堀エモン「代わりといってはなんですが･･･」
岡部「なんでしょうか？」
堀エモン「僕の持ち馬に乗ってくれませんか？」
岡部「（えっ？引退したこと知らんのか？）僕はもう引退したから騎手ではないんですが･･･」
堀エモン「そこは金で何とかしますよ。ですから･･･」
岡部「（世界の岡部があんな駄馬に乗って恥はかけない）お断りします。」

翌日から又、安勝に金をむしりとられ始めたのは言うまでもない。

255 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/05(木) 18:20:40 ID:Z9xgDoCd

そんななか、世界の岡部に手を差し伸べる男が現れた

256 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/05(木) 19:52:52 ID:3dRk5SFZ

「岡部さん、このお金を使ってください」
川崎競馬で10000円を1250万円に買えた男、北村だった。

257 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/05(木) 20:56:40 ID:O4haV73G

岡部『宏司…』
北村『今までお世話になった御礼にもなりませんが』
岡部『いや、しかし…』
北村『構いませんから。それに、そんな事で苦しむ岡部さんを見たくないんですよ』

岡部は、北村が安田記念でダンスインザムードに
乗れるように和雄にねじこんでやろう、と心の中で思いつつ、受け取った。

岡部は安藤の所に出向き、残金を精算した。
安藤は何か言いたげだったが、素直に受け取った。
また何か企んでいるようだ。

借金はカタがついた。しかし、受けた屈辱を晴らさなければ。
マイルＣでの決着を誓うと、メンバーを召集した。

258 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/05(木) 21:06:21 ID:+9Lg/Imb

　そのころﾖｼﾄﾐは鷹狩りに家族と出かけていた。

259 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/05(木) 21:59:45 ID:MOeVWGhO

そしてオヤジ狩りに遇ってしまった。

無念…

260 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/06(金) 00:02:48 ID:3dRk5SFZ

召集場所でメンバーを待つ岡部の頭上に、一匹の鷹が…
「むっ、これはヨシトミの！」

261 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/06(金) 00:14:52 ID:DWifL7r+

鷹はイヤダイヤダのゼッケンをくわえていた。
そして、その後の矢文に功かかれていた。

「岡部さん、僕の格好をして、NHKマイルに乗ってください。
2時を過ぎたら私はただの人。ですから。」

岡部はふと思った。「鷹に持ってこさせろ」と

262 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/06(金) 01:01:28 ID:zMpnkNs1

山の頂上でオレハマッテルゼに蹴り飛ばされたヨシトミ

無念…。

263 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/06(金) 19:23:33 ID:PrLpaQEA

そんなヨシトミを見た岡部は呟いた…

264 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/06(金) 21:01:10 ID:zMpnkNs1

『ざまぁみろ！馬鹿』

本音がポロリ。

265 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/07(土) 00:37:14 ID:fqUmssuc

（あの爺、絶対痛い目に合わせてやる！）
山を転がり落ちながら、ヨシトミは誓うのだった。

266 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/07(土) 10:53:54 ID:GH58F2dc

平地８連勝で後は鷹狩りだ！来週の東京の予定はそれだ！！

その考えが読めない岡部ではない

267 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/07(土) 17:31:24 ID:Ji2SLgYS

　そのころ、競馬場では偽岡部が出現していた。
調子のいいことをたくさん言って会員制予想屋をやっていた

268 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/07(土) 19:15:29 ID:96lavBvD

偽岡部の助手には小次郎が居た。

269 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/07(土) 19:20:33 ID:JfbsA8EZ

偽岡部はヨシトミを切りまくり、何故かユタカを奨めていた。

270 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/07(土) 19:52:07 ID:kmwCJOye

他の偽岡部は、北見競馬場で名古屋競馬の予想をしていた。

271 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/07(土) 20:58:55 ID:96lavBvD

偽岡部の正体は！！

天翔馬だった。

272 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/07(土) 22:09:54 ID:kmwCJOye

翔馬は力強くそりを引くばんばたちを前に、在りし日のマイルチャンピオンシップを語る

「どうしてシャトルに岡部さん乗らなかったんだろうな・・・・・。」

273 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/07(土) 23:03:50 ID:96lavBvD

その頃岡部は府中に居た。
僅かな資金でＮＨＫマイルＣで勝負する為だった。
調整ルームに忍び込み、安勝と後藤のおしりにシャブを射った。

『これでお前たちは明日は勃起しっぱなしでまともな騎乗はできんな。』

274 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/07(土) 23:10:35 ID:Ji2SLgYS

ついでにﾖｼﾄﾐには二時半から効果があるステロイドの注射をうっておいた

275 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/07(土) 23:24:00 ID:96lavBvD

その時、幸四郎は明日のＧＩに入れ込んでしまい、眠らずに木馬でしごきまくっていた。

『幸四郎君、君が明日勝てる様にこれを食べなさい！』
岡部から差し出されたのは日清焼そばＵＦＯだった。

幸四郎の頭でバージョンアップした松浦あやのＣＭが流れていた。

町中の人が『クン！クン！』のプラカードを右手に…。

明日、勝ったらウイニングランで観客のみんなにクン！クン！してもらって、俺は海老沢元会長のチンコをクン！クン！しようっと！

276 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/08(日) 08:29:27 ID:21pGTELP

それを感づいて豊は幸四郎にオモラタップをかけておとした

277 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/08(日) 16:05:59 ID:MnRzHglf

「…って、オモプラッタは落ちる技じゃないだろ」
と気づいた幸四郎は蘇生し、逆に豊にオモプラッタをかけてみた。
しかし、さらにオモプラッタをやりかえす豊。さらにやりかえす幸四郎。
この果てない営みは明け方まで続いた。

278 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/08(日) 16:46:18 ID:21pGTELP

そのころE爺は馬券を勉強してBOX買いをしてた
「やはり俺がいなくなってからはレースがめちゃくちゃだ、
リスク回避のため何があってもいいようにBOXにしよう！」

「マイルカップは、まずはシャブ2頭とあとは祐坊とあとはヨストミと豊で大丈夫かなぁ？」
そして窓口に出した

279 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/08(日) 17:53:56 ID:s7qojD9h

見事に後藤が抜けたのであった

280 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/08(日) 19:29:25 ID:mKxnOPW1

また、無一文になった。『仕方ない、イヤだが奴しか無職の俺に金を貸してくれる人はいないからな』

再び安勝金融へ向かうＥ爺。

281 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/08(日) 21:18:09 ID:/ho5awE1

しかしデュマピックがもう使えないのでダンジョンをさまようしかない。
「困ったなこりゃやばい。ぞ」

282 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/08(日) 21:24:13 ID:mKxnOPW1

金が無い岡部は安勝金融へチョコボに乗って行った。

283 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/08(日) 22:18:01 ID:2LHyYCpv

しかし、チョコﾎﾞは逸走。なぜか盛岡へきてしまった。

284 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/08(日) 23:15:56 ID:mKxnOPW1

あいつは元気だろうか？
菅原勲をたずねて三千里、岡部の傍らにはマルコがいた。

285 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/09(月) 02:14:15 ID:eA25YSBr

マルコことマルカコマチは尻尾をフッと持ち上げると
小銭の混じったウンコを垂れた。

286 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/09(月) 02:15:27 ID:vpmzFT+2

実はマルコの中の人は中舘だった

287 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/09(月) 02:50:19 ID:UJxwNstw

そう、マルコの仮面を被ったマルコメだった！

背後から味噌汁の歌を歌いながら千昌夫がやってきた。

288 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/09(月) 02:58:55 ID:shpLPV1E

しかしよく見ると千昌夫ではなく、安田富男だった

289 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/09(月) 10:44:12 ID:/s79OscY

「ベーさんお久しぶりやす、馬券のことはおいらに任せてくれざんす
こう見えても今ではちょっとした名の通った競馬の予想会社の一員でっせ」

とトミーは現役時代同様、はにかみながら話した

290 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/09(月) 12:27:40 ID:UJxwNstw

『たしか、チンクマンポって予想会社だっけ？』Ｅ爺はトミーに問い掛けた。

291 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/09(月) 13:32:46 ID:viunwsj+

作者の都合により永遠に休載します

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-糸冬-

292 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/09(月) 13:44:00 ID:hPD2TmbB

『ちゃう！シ●クタ●クじゃ～！』

怒れるトミーはナギサを召喚し、Ｅ爺を蹴散らそうとした。

293 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/09(月) 14:01:13 ID:UJxwNstw

『アニギ～、アニギ～』と吉幾三が駆け寄る。

『♪住み慣れたこの町で～』

294 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/09(月) 17:02:31 ID:0vwVLaZN

と、そこへ勘違いした渡辺正行が
『待たせたな！』
　
　
一方その頃
後藤に命じられた通りに、吉田豊の寝室に忍び込んだ細江純子は

295 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/09(月) 17:15:30 ID:pSUYiOrg

『！！！！
　こ、これはっ…』

信じられないものを目の当たりにしていた。

296 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/09(月) 17:16:16 ID:o8Dk8J4m

隼人と抱き合って寝てる豊を見てしまった

297 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/09(月) 17:47:51 ID:5vnBEINU

驚愕の事実を知った細江はｷﾞｻﾞｰﾙの野菜を使い、ﾁｮｺﾎﾞをに跨り逃走した。

298 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/09(月) 21:25:15 ID:/nrJuUdY

しかし、細江はなつかしの若駒寮へ。そこには当然木刀をかざした後藤が居た。
そのとき、「さらば杯セイコー」が携帯から流れ出す。そう。岡部からの電話
のときはこの着信音がなるのだ。

299 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/09(月) 21:38:40 ID:KLkhfnI2

｢柴田善臣　テーマ曲｣

300 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/09(月) 22:06:14 ID:5vnBEINU

この状況に耐えかねた細江はパルプンテの呪文を唱えた。
さぁ、どうなるんだ!!

301 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/09(月) 22:08:04 ID:pSUYiOrg

気がつくと後藤は吉田の部屋の前に立っていた。

302 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/09(月) 22:51:10 ID:cRD//qg3

脳裏に過るあの光景・・・そして、あの感触・・・

後藤はうっすらと目を閉じ、けっして遠くない過去を振り返りながら物思い耽っていた・・・

「若かった・・・」そう呟いた後藤は薄ら笑いを浮かべながら外に目を向けた。

南の方向からパチンコダイエーの宣伝車が走ってくる・・・どうやら新装らしい。

後藤は車が通り過ぎるのを確認した後、何かを決心したのか、徐にドアに近づいた・・・

303 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/09(月) 23:01:04 ID:5vnBEINU

おい、吉田!!
ﾊﾟﾁﾝｺ屋に新台【岡部幸雄】が入ったから、集合だ！
これは新騎手会長のﾖｼﾄﾐさんの命令だ！

304 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/10(火) 01:34:18 ID:WBtz8eMu

新しい新台は

『CR新会長4453』

この驚くべきスペックとは！？

305 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/10(火) 01:57:49 ID:OpU6ME5S

※編集部註
作者急病のため>>303-304で新台の名称が混乱しておりますが、
このまま続行いたします。
ご了承ください。

306 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/10(火) 02:34:11 ID:LVFqJuLZ

吉田はまだ眠っている隼人を置いて、
身支度を整えてパチ屋へ向かおうと寝室のドアを開けた。

307 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/10(火) 06:57:40 ID:JazsUA84

隼人…さようなら…吉田は心の中でつぶやき現場に向かった。

308 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/10(火) 12:21:02 ID:E5y7ntVJ

パーラー『ヨシトミ』には、既に蛯名、横山典が待っていた。

しかし、郷原はまだ来ていないようだ。

309 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/10(火) 12:27:23 ID:YL7NTWbg

その頃吉田は後藤の注意をそらし、撃退するため
「石川梨華」の写真集を買っていた

310 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/10(火) 16:38:05 ID:JazsUA84

吉田は後藤を怒りで暴走させる作戦にでた。
実は表紙だけ石川で、中身は何とﾕｷとｼﾞｭﾝｺの秘め事の写真が片っ端から張り付けてあった。
ﾌﾌﾌ…みてろよ、後藤… 吉田は不敵な笑みを浮かべ、ﾊﾟﾁ屋に入った。

311 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/10(火) 17:51:22 ID:pHDYqu8Z

陽も傾き夕方のよそよそしさが街を包み込む。

その頃、郷原はまだ駅のホームにいた。

----次の電車が来るまで7分か・・約束の時間には間に合いそうもないな。

----典さん怒るな・・いや、遅れ癖のある正義さんもいるから大丈夫だ。

----根は単純だから先週の騎乗をヨイショしとけばなんとかなるだろｗ

待ち時間の間にそんなことを考えていると、華のような香りが風に乗って郷原の元へ届いた。

前で同じ電車を待っている女性からだ。心地よい髪の匂いが男を刺激する・・

----なんて綺麗な髪なんだ・・・どんなシャンプーを使ってるのだろう？

郷原は匂いフェチだった。そんな彼女を見ていたら、先日鮮烈な復帰を果たした「あびる優」を思い出した。

----年の頃は同じぐらいか？気のせいか髪型も似ている。顔も可愛い・・・もしかして？

郷原は彼女のことが激しく気になり始めた。

悶々とする郷原を余所目に電車が到着した。先頭車両に乗り込む二人。席は良い感じで空いていた。

郷原は彼女が座るのを確認した後に意を決して声をかけてみた。

---隣よろしいですか？

312 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/10(火) 19:46:43 ID:LVFqJuLZ

『ええ、どうぞ』
その声は心なしかとても低かったが、
すっかりのぼせ上がっている郷原はそれに気付かなかった。

313 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/10(火) 20:06:24 ID:E5y7ntVJ

関西地区にほとんど行かない郷原は、
あの阪神競馬場で有名なピンキッシュを知らなかったのだった…

314 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/10(火) 20:30:48 ID:0TxCdqAN

しかし郷原は阪神競馬場でなく阪神甲子園球場に着いてしまった。
しょうがなく球場の中に入った瞬間今岡のホームランボールが郷原の直撃してしまった。

315 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/10(火) 20:34:10 ID:BdM5Ziot

ボールが落ちると顔から日々が入ってぼろぼろ皮膚が落ちていった
皮膚の下から現れた顔は、なんと

316 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/10(火) 23:04:35 ID:ijOQuCgX

おい、>>1
>>312から話が飛んでるぞ。しっかり管理汁。

317 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/10(火) 23:42:14 ID:KzVR8uId

>>225=>>312
どうしてもこの小説は岡部出ずっぱりじゃないとダメだと思う貧困な少年が居るスレはここですか？

318 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/11(水) 00:27:15 ID:nvktSsbA

>>311　続きｷﾎﾞﾝﾇ

319 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/11(水) 03:11:46 ID:UcXXTwSR

と、岡部の知らない所ではいろいろあったのであった。
そのころ、岡部は富男のおかげで盛岡でなんと一億以上稼いでいた！！！
「さすがグリーングラスに乗っていた男だな」
岡部は感謝した。

320 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/11(水) 08:55:44 ID:/vBnOfsV

>>312続き
間髪を入れず強引に彼女の横に座った郷原。
ふと彼女の携帯を見るとﾏｲﾈﾙﾚｺﾙﾄのｽﾄﾗｯﾌﾟにHIROKIのｷｰﾎﾙﾀﾞｰが揺れていた…
ﾒﾗﾒﾗと嫉妬の炎を燃やす、頭の悪い郷原は『ﾊﾟｰﾗｰで後藤を負かせばこの女は俺を好きになるな…』と勝手に思いこみ、彼女に『後藤騎手に逢わせてあげる♪』と甘い言葉を掛けﾊﾟｰﾗｰに向かった。
そして今ﾊﾟｰﾗｰに着いたのだった。

321 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/11(水) 13:33:18 ID:8tLSt2Jq

郷原は間違いを犯した。パチンコ屋ではなく、フルーツパーラーに彼女を連れて行き呆然とした。

322 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/11(水) 18:29:48 ID:/vBnOfsV

待ちくたびれてる四天王連合と吉田は下っ端、郷原を無視しﾊﾟﾁﾝｺ勝負に入る事にした。
ﾖｼﾄﾐは言った
みんな、このｼﾏの新台【岡部幸雄】で勝負だ!!
①制限時間は3時間
②出玉勝負
③ｼﾏ内移動自由
④ﾌﾟﾚﾐｱﾘｰﾁは最後に＋1000玉加算
とこんな所だ!!
後は何をこの勝負に賭けるか、みんなの意見を教えてくれ!!

323 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/11(水) 22:52:07 ID:0TXD6l9d

郷原は焦っていた。
向かいで女は騒いでいる。

女『ねぇ、ヒロキは？合わせてくれるっていったのに、
いつになっても来ないじゃないの！』

郷原『もうすぐ来るはずだから、もう少し待っててよ、ね？』

チッ、うるさい女だ。
しかし、毛深い女だな…

324 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/11(水) 23:25:22 ID:8A6Jlx+G

その頃、岡部が稼いだ１億を狙う静かに安勝と１０万の闇軍団達。

325 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/12(木) 01:30:14 ID:crG4s8Pb

そしてパチンコ屋で、吉田が叫んだ。
『俺の賭けるものは…！』

326 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/12(木) 02:30:02 ID:5K9DnVlA

『篠沢教授に3000点！』
　
凍り付く店内
　
善臣『と、とにかく始めるか…』　

327 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/12(木) 09:51:35 ID:Fcr6TQBT

いよいよ勝負が始まった。(典、蛯名、後藤、吉田、善臣)
みんなが思った…ｾﾝｽのかけらも無い台だ…
しばらくするといきなり新騎手会長、善臣にﾌﾟﾚﾐｱﾘｰﾁが掛かった。
液晶に岡部が出てきて、言っている。『ﾏﾀﾞﾖﾏﾀﾞﾖー、ﾏﾀﾞ早いよー』
これを聞いた善臣は新任した騎手会長の事を言われてるみたいで不愉快、極まりなかった。
しかもﾌﾟﾚﾐｱﾑなのに外した…でも＋1000P
まだ勝負はこれからだった。

328 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/12(木) 20:38:19 ID:+Gi6QZ8C

そこに突如、割れ目でポンでおなじみガダルカナル・タカと井出名人がやってくる

329 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/12(木) 22:14:01 ID:+0yYmDb7

吉田は後藤をマークしていた。鼻歌を歌いながらリズムよく打つ
後藤にリーチが来た。
気合が入る後藤を見て、吉田は思った。
やはりこいつは馬鹿だな・・・ノーマルリーチで何を興奮
してるんだ。
来い!!来い!!と後藤の迷惑な大声がホールに響いた。

330 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/13(金) 00:31:52 ID:IsHj+SUY

だが、その大声はカモフラージュだった。
実は後藤はハンドルを握る手に力を入れると、なんちゃら電流とかで大当りを引き当てる事ができる特異体質だったとさ。
　
後藤『な、なにィ！？はずしたぁ！？』
　
その時
隣の横典が死んだ魚の目のまま、唇の端をゆがめた
『ふっ…ご無礼。確変です。』
　
気合いの入り過ぎた後藤のなんちゃら電流は隣の台を直撃したのだった。
　
その時、轟音とともに岡部を乗せたヘリがパーラーの屋上に舞い降りた。
『ここか、今日の新台導入イベントのパチ屋は…』

331 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/14(土) 01:30:25 ID:gEOhyPVo

岡部の上空を雷雲がたちこめる

332 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/14(土) 02:57:54 ID:xTSb2eLP

遥か彼方から藤商事の雷様登場！

333 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/14(土) 09:03:00 ID:Qw0A+myw

と思ったら何のことはない高木ブー

334 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/14(土) 09:29:03 ID:1lNjmUvZ

｢こ、、これは激熱だぁー！｣

335 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/14(土) 10:41:08 ID:L1wSWo31

後藤は台を移動する事を決め動いた。
これはﾁｬﾝｽ!!
とみた吉田も移動し、後藤の台に座りﾊｲｴﾅ作戦に出た。
ﾊﾝﾄﾞﾙを握ったとたん、吉田から『ﾌﾟｷﾞｬｰ!!』と叫び声があがった。
どうやら後藤の残留電圧をまともに受けた吉田は、あるある探検隊の西川君みたいに失神した。

336 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/14(土) 19:03:32 ID:gEOhyPVo

失神した吉田を見た岡部はヘリの音さえもかき消すような大きな声で叫んだ！

337 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/15(日) 01:52:27 ID:xJx5Sdh9

『確変！プレミア！５連荘確定！』

338 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/15(日) 09:07:05 ID:f+zVcZhL

よ、吉田め!!5連ﾁｬﾝ確定だと!!
後藤は悔しさに震え吉田を睨んだ。
しかし吉田は失神してる。
ふと閃いた後藤は勝負そっちのけで吉田のﾏﾇｹな失神のｼｰﾝと無様にﾊﾟﾝｸするｼｰﾝをﾋﾞﾃﾞｵに撮りだした。
下皿に玉が溜まり始めた。もうﾊﾟﾝｸは目前だ！
果たして吉田は目覚めるのか!?

339 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/15(日) 10:10:02 ID:QbeUme03

と、その時・・
なんと！目覚めたの吉田ではなく、古田だった

340 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/15(日) 14:19:46 ID:vVZgBpaI

そう、劇団☆新感線の古田新太。　ではなくやはり吉田豊だった。
　
『お客様？！』
ミニスカ女店員に変装した細江が吉田に駆け寄ると

341 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/15(日) 16:23:54 ID:1R4OidXL

細江は吉田豊を突き飛ばすと、吉田の台を打ち出した。

後藤『おい！代打ちは禁止だぞ！』
細江『最近生活が苦しいのよね』
後藤『知るか！さっさとどけ！』
細江『うるさいわね！今までおもちゃにされたお礼を今してもらうわ！』

そのやりとりを見ていた岡部はひとこと呟いた…

342 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/15(日) 17:17:26 ID:M4YftJj5

『おもちゃにするって言っても…細江じゃなぁ…』
その目はあまりに遠かった。

343 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/15(日) 21:57:19 ID:i9rQlboq

その刹那、岡部に細江の左ムチが飛んだ。

岡部はＭの快感に目覚めた！！
岡部「もっと叩いてくださいぃぃぃぃぃ」

安勝は「これは使えるなぁ。けけけけけ」と不敵に笑った。

344 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/16(月) 20:09:50 ID:1fJfLiI+

安藤は岡部が返済した際、
契約書を偽物にひそかにすり替えていた。

『これでまた搾り取ってやる…』

345 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/16(月) 20:20:03 ID:rUKnkfTM

細江は飽きてしまったのか、この後ある札幌記念観戦ツアー10万円の約8万円の使い道について関係者と
話し合いをするためにいってしまった。

その場に残された岡部。
紙をみて一言・・・・・。
「こ、これは、安藤勝己と書かれているが、オーストラリアのロトくじの抽選券・・・・。」

346 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/16(月) 23:04:11 ID:vVQhwq8U

とりあえず岡部はオーストラリアの新聞を取り寄せ、
当たっているかどうか調べることにした。

347 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/17(火) 05:04:40 ID:aSn9nOmE

『無念…』

当たってない。

348 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/17(火) 11:00:45 ID:wsMaomni

しかたないので、岡部は新潟競馬場へ向かった。

349 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/17(火) 12:03:55 ID:U61JEYYy

郷原が逆上したピンキッシュに犯されていたのと同時刻、
新潟競馬場に到着した岡部は入場料が１００円なのに驚いていた！

350 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/17(火) 20:55:15 ID:BK3wKj8x

！　オレはこんなに好待遇でいいのか　！

そう思った岡部はなぜか来賓席に向かって歩き出した。

351 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/18(水) 01:09:18 ID:U7BHYN+E

『ここから先は関係者以外はご遠慮願います』

『俺は岡部だぞ！俺を知らないのか！？』

『さぁ～？お引き取り願います』

352 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/18(水) 01:33:45 ID:fQMRCEvA

岡部を追い返しながら、妙にニヤニヤしている警備員。
そう、彼の正体は…

353 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/18(水) 02:40:31 ID:U7BHYN+E

福永洋一だった。

354 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/18(水) 09:13:44 ID:XPwg6sQu

>>352
郷原だった。

355 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/18(水) 12:48:23 ID:ohSeksxp

岡部「どっちだよ」

356 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/18(水) 13:37:48 ID:1q3FG3NG

もちろん
ただの警備員だった

357 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/18(水) 14:29:20 ID:nQ9PUYAV

岡部の前を田中剛がいばららの鞭を振り回しながら通り過ぎて言った

358 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/18(水) 17:12:04 ID:U7BHYN+E

『俺は海外へ行ってビックななりますよ岡部さん』

359 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/18(水) 17:25:53 ID:y5uVTFtp BE:190167449-

岡部「知らねえよ、まず日本語勉強しろ低脳奇形動物。」

360 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/18(水) 21:58:22 ID:skUJ4Y89

と田中剛が怖いのでそっぽ向きながら叫んだ。

そこに飛び掛ってきたのは格闘王藤田伸二

361 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/18(水) 22:25:24 ID:fQMRCEvA

『だぁれが低脳奇形動物じゃヴォケェ！
　いてもうたるぞｺﾞﾙｧｧｧ!!』

それは誤解だ、と弁解する間もなく、
岡部は怒り狂った藤田に完膚なきまでに叩きのめされたのだった。

362 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/18(水) 22:46:04 ID:aqvO+zVx

エアセレソンを引いて歩いていたＵ爺はそんな岡部を見て

363 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/18(水) 23:22:27 ID:1q3FG3NG

一枚のチラシを渡した。
　
『ＢＩＣな成増！海外旅行が当たる！！』
　
実は田中はビックカメラ成増店の開店記念プレゼントに当たったことを岡部に報告しただけだったのだ。
　
田中剛は藤田を鎖でつないでから、ボロボロの岡部に歩み寄った

364 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/18(水) 23:28:37 ID:skUJ4Y89

「俺と一緒に、拍車でジャンプ！だよな。爺さん」

ツヨシは出津に負けないばかりの面白トークをぶちまけた。

何が面白いのかはわからないが

365 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/19(木) 01:27:53 ID:IqjEjjZX

「意味分からんわ、アホ！！」

突然現れた出津が、巨大ハリセンで田中を吹っ飛ばした。

「まったく笑いっちゅうもんを理解してへんな、
これだから関東モンは嫌なんや！」

366 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/19(木) 01:33:01 ID:NMPo+UHs

『おのれらおふざけはたいがいにしとけよ！』
と石橋守参上

しかし背後には闇金のドン安勝が…

367 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/19(木) 01:57:28 ID:fAcr/KtG

その頃、栗東では岡部の同期、作田が不穏な動きを見せていた。
常日頃から利一と橋田のホットラインを疎ましくおもっている
作田であったが、先日の天皇賞のこともあり、岡部とは
利害関係が一致したのである。

368 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/19(木) 19:33:23 ID:nqjIWAXi BE:105648454-

岡部「作田フュージョンしようぜ」

369 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/19(木) 21:00:22 ID:2H+9jbB3

そこにジョフュージョンをつれてなぜか川原正一がやってきた

370 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/20(金) 03:12:26 ID:bnE/9Ez4

※編集部註
難しいネタふりが続いておりますが
意に介さず続行します。
ご了承ください。

371 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/20(金) 08:45:15 ID:VPVIRGvb

川原はフュージョンというものを知り
なんとなく合体するものと理解した
　（笠松がなくなるのは目に見えてるから
フュージョンしてどうにかせねば、、、、）
ジョフュージョンをまたがりながら思索した

そして矢原洋一をさがした

372 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/20(金) 09:35:07 ID:qTdMxWwU

そのころ矢原は、ビッグポルノの会場にいた。
いとしのハードゲイ、レイザーラモン住谷に、その計画を持ち込んでフュージョンﾌｩ～するためである

373 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/20(金) 10:12:22 ID:Wl2OaHRe

（ああっ…住谷さん！　どこにいらっしゃるのですか？
　僕…僕…あなたと一つになりたいんですっ！　ﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧ）
極度の興奮状態で目を潤ませている矢原。

それを見つけた川原は、

374 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/20(金) 18:43:52 ID:bcCIntMf

やばらにこの言葉を浴びせた。

「彼女なら。」

見るとそこには聞き覚えの有るあの声が！！

375 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/20(金) 19:48:42 ID:NpbR+b/E BE:110930573-

郷原｢ごうはら　ごうはら　、本気になったらごうはーらー」

そうカブトヤマ記念の斜坑で騎乗停止をくらった郷原が途方にくれていた。

376 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/20(金) 20:13:21 ID:5eFw/RQJ

『斜行ならまかせなよ』騎乗停止中の松永幹夫が言った。

377 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/21(土) 01:35:58 ID:U9yRYWym

『では…
　全員まとめて、お相手させてくださいっ！』
餓えた狼と化した矢原が、川原、郷原、松永に飛びかかる。

378 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/22(日) 01:31:16 ID:i8TQ3VF5

矢原の体が宙に舞った、ちょうどその頃
茨城県阿見のパーラーでいまだに続いていた、四天王のパチ勝負に異変がおきていた
なんと、74年の二冠馬カブラヤオーに騎乗したこともある元JRA騎手菅野澄男容疑者（51）が
横典の積み上げたドル箱から一箱（6500円相当）を盗んだとして
同県警牛久署に逮捕されたのだ。
　
手錠を掛けられ、パトカーに乗り込む菅野の背を見ながら
ホール主任の元タレント北野誠はつぶやいた

379 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/22(日) 03:41:25 ID:J8TDsXun

『俺にまで手が回らんうちに逃げんとあかんなぁ』

380 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/22(日) 07:44:27 ID:EWtjlN2m

北野は上司である西田敏行にこのことを相談しようと心に決めた。しかし電話に出たのは

381 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/22(日) 11:24:57 ID:PLS6IjfP

林家こぶ平改め正蔵だった。

382 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/22(日) 19:16:28 ID:J8TDsXun

『どうもすみませぇ～ん』

亡き父の声だった。

383 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/23(月) 01:07:54 ID:bXWUi1qw

そして、日本ダービー当日
かつて『正蔵欲しさに結婚まで』とこぶ平に罵られた小朝は
海老名家の資産の大半をひそかに現金化し府中にやってきた。
復讐の鬼と化した彼は

384 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/23(月) 01:51:42 ID:ngjy9HOB

なんとエアメサイアの単勝を買いまくった。

結果、小朝は撃沈。
仕方なく安勝金融へ向かった。

385 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/23(月) 03:28:09 ID:Y0yxKyWL

安勝『ダービーでエアメサイアを買っただと？あんた超能力者か？』　　
…小朝の目が覚めたとき、すでに電車は競馬場前に到着していた。　
　
「なんだ今の夢は…何かの暗示か？まあいい、検討の時間は十分ある。」　　
全席禁煙の新スタンドでキューバ産の葉巻をくゆらせながら、小朝がまず消した馬は

386 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/23(月) 03:30:45 ID:ngjy9HOB

シーザリオだった。

387 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/23(月) 10:38:17 ID:oCeO5nMY

そんな小朝が自信の本命に推している馬は…

388 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/23(月) 12:30:42 ID:ngjy9HOB

燃える内博、エリモファイナルだ。
単勝は危険だが複勝ならばと。

389 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/23(月) 12:38:14 ID:oCeO5nMY

後はヒモ探しだな…
しかしこの時期の三歳牝馬戦だ、おかしなのが突っ込んできそうだな。

小朝はパドックへ向かった。ちょうどオークスのパドックが始まっているようだ。
周りの親父たちは、異口同音にシーザリオの出来の良さを評価している。
そんな親父達を鼻で笑いなつつパドックを眺める。

そんな中、パドックで激しく首を上下し、発汗しているある一頭に目がいった。

390 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/23(月) 13:08:06 ID:6vszRPB6

ディアデラノビアに目を奪われた小朝は己の本命エリモファイナル
を切り、ディアと心中することにした。
しかも単勝で。なんと無節操なことか。

オークスのスタート時刻が迫っていた。ファンファーレが鳴り響く。
ゲートに続々と出走馬が収まる。ジェダイトが入って･･･

391 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/23(月) 13:53:35 ID:oCeO5nMY

スタート！

特に出遅れた馬はいないようだ。
断トツの一番人気を背負うシーザリオの行く手を阻み、
好位置を取る武豊のエアメサイア。

ユーイチやりやがった！
どよめくスタンドを尻目にほくそ笑む小朝。

その後で突如「Shit!ユー坊の下手くそが！」
小朝が驚いて振り向くと、シーザリオの単勝を握り締めた岡部がいた。

そんな観衆の思惑を乗せ、レースは進む…

392 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/23(月) 14:56:40 ID:6vszRPB6

四角を回り、糞長い直線へ入った。
エイシンテンダーが逃げ粘る。他の先行馬はあまり伸びない。
ディアはまだ後ろ、シーザリオはそのまた後ろだ。
小朝｢ま、まだこれからよ！！｣
岡部｢Shit!!親父の洋一ならもっといい位置にっ・・・！！｣

直線坂上、逃げるエイシンを先行勢で唯一頭、エアメサイアが捕えにかかる。
その外から･･･
小朝｢来たーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!｣
ディアデラノビアが飛んできた。
しかし、ディアはエイシンを交わしたメサイアを捕えきれない。
メサイアが母デジャヴーの無念を晴らすのか？
と思われたそのとき、ディアの更に外から･･･
岡部｢うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!｣(ブリッ)
シーザリオが猛烈に追い込み、首の差メサイアを交わし、ゴールへ飛び込んだ。

岡部は興奮しすぎて我を忘れてしまい、ゴールの瞬間脱糞、放尿したことに気づいていなかった。

そして小朝は、人ごみの中へ紛れてどこかへ消えた･･･。

393 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/23(月) 14:58:05 ID:6vszRPB6

394 ：392：2005/05/23(月) 15:00:06 ID:6vszRPB6

二重カキコスマソ。

395 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/23(月) 20:35:36 ID:oCppdO4s

そして、武豊と蛯名はそろって祐一にこう言った。
「負けパターンだったのにね。」

言われた祐一はその言葉をかみしめ、ウイナーズサークルで叫んだ！

396 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/23(月) 20:39:05 ID:c8X721sU

「勝てばよかろうなのだァァァァッ!!!!!!!!!!」

397 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/23(月) 20:44:47 ID:ip7icyzM

そこに後藤が乱入。こう叫んだ

「吉田じゃむりなんだよぉ！！」

何を言いたいのかはわからなかったが、智大と洋吉の心に火をつけ、
岡部がおもむろに自分の体内から出たものを投げつけたのは当然だ

398 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/23(月) 23:01:03 ID:oCppdO4s

さらに志村けんも乱入！
「脱糞だ！！」

399 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/23(月) 23:12:59 ID:oCeO5nMY

混乱に陥った表彰式を眺めながら岡部は呟いた…

400 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/23(月) 23:21:28 ID:ip7icyzM

「はぁ。柴漬けたべたい」

401 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/24(火) 01:48:24 ID:5y44vJd5

横には柴犬がクンクン泣いていた。

402 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/24(火) 02:00:19 ID:5dLqfDuH

原良馬『柴漬け…あの女の名前がでてこないorz』

403 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/24(火) 04:39:33 ID:5y44vJd5

柴田に漬けられたのは

404 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/24(火) 13:05:39 ID:SkWZxzr4

松坂大輔だった

405 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/24(火) 13:08:38 ID:SkWZxzr4

しかし、そんな中でも安藤金融の企みは着々と進行していた。

そう、岡部から更に絞り取ろうと企んでいたのだ。

406 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/24(火) 13:20:01 ID:qkXHeEi/

そんな岡部に衝撃が走る！
↓

407 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/24(火) 16:33:02 ID:9iakBFMC

岡部「パンツが黄色い！！」

408 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/24(火) 23:18:15 ID:rw1EwYOb

その隣に居た青木芳之がこう叫んだ
「まま！パンツが茶色いよ！！」

409 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/24(火) 23:41:14 ID:SkWZxzr4

このままでは恥ずかしいので、近くのイトーヨーカドーへ買い物に走る岡部。

そこへ現れたのは…

410 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/24(火) 23:43:16 ID:CnGoi2NY

「芳之！　見ちゃいけません！」
上村洋行に強引に引きずられていく青木芳之。

411 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/25(水) 04:30:10 ID:EqyhrPGF

ｲﾄ-ﾖ-ｶﾄﾞ-府中店でパンツを買った岡部はダ-ﾋﾞ-に向け競馬場へ向かった

412 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/25(水) 12:30:59 ID:Pu8HzrQc

競馬場に向かう岡部の前に立ちはだかる人影が！

その影の正体は…

413 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/25(水) 12:48:32 ID:6hbiwogg

『赤影参上！』

414 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/25(水) 15:51:19 ID:XS0bGTzv

赤影に行く手を阻まれた岡部はＵターンをして
金鯱賞が行われる中京競馬場へと向かうことにした。
しかし、岡部のあとを追う赤影！

415 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/25(水) 16:21:11 ID:Pu8HzrQc

新幹線に飛び乗り、ようやく赤影を振り切った岡部。
ほっと一息つき、安心して眠りについた。

しかし岡部の行き先を察知した赤影は青影と白影を名古屋に送り込んだ！

416 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/25(水) 18:35:48 ID:2eMcDW5R

だが、彼らは安勝金融笠松支店長安藤光彰(以下安光)に捕えられ洗脳されてしまった。
当然安勝の策略である。
安光｢いいか、Ｅ爺にスティルインラブの単勝を買わせろ。財布の中身全てをつぎ込ませろ。いいな？」
青影・白影「了解しました･･･マスター･･･」

洗脳工作も終わり一息つく安光。そこに安勝から電話がかかってきた。
安勝「アニキ、ご苦労様です。」
安光「おう、勝巳か。礼には及ばんぞ。」
安勝「ところで･･･Ｅ爺の件ですが」
安光「なんだ？金鯱賞で有り金むしりとって金貸し付けるだけじゃまだ足らんのか？」
安勝「ええ、いい策があるんでね。」
安光「あいかわらずあこぎな奴だな。で、その策っちゅうのはなんだ？」
安勝「それは･･･」　　

417 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/25(水) 22:14:06 ID:EuTyGlhM

細江を垂らし込んで岡部から金を貪らせるのだ。

418 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/25(水) 22:53:27 ID:cWRtpwYS

安光「細江に出来んのか？　そんなことが」
安勝「ええ、出来ますとも。
　　　　じきに細江がそちらに着きますから、待っててくださいや」

ガチャリ。
電話が切れると同時に、誰かが安光の部屋の戸を開けた。

419 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/25(水) 23:23:20 ID:eRM9yeGX

「毎度！鶴光園です！」と岡持ちを持った後藤が登場した

420 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/25(水) 23:27:19 ID:EuTyGlhM

岡持ちの中からしぼんだ細江を取出し、アナルから空気を入れると細江が膨らんだ。

それを見てた安光の股間も膨らんだ。

421 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/25(水) 23:34:48 ID:eRM9yeGX

ついでに後藤の特製木刀が三倍に伸びた

422 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/26(木) 01:45:01 ID:VMui/77R

しかし細江の胸はあまり膨らまなかった・・・

423 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/26(木) 03:54:28 ID:mISaQZMQ

安光「やれるのか？」
細江は傍で茫然となりゆきをみていた白影の足元にひざまずいた。
白影「うおっ、そなた何を！」
細江の脳裏に競馬学校の鬼教官の言葉が甦った
『顔の地味な女はお口が勝負だ。でなきゃ乗鞍に恵まれぬまま騎手人生は終わりだぞ！』
　
一同は目を疑った。
なんと既に初老の白影にして、勃起１０秒発射３０秒という至高の口技。
口元をティッシュで拭いながら細江は思った。
『今の私ならどんなジジイの馬主、調教師だって…。現役復帰…しようかしら。』
その時安光が禁句を口にした
「ああ、これが牧〇だったら…」

424 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/26(木) 04:32:34 ID:rAtYuwwH

細江はライバルであり仇の名を耳にした瞬間、パンツを脱いで安光にまたがった。
細い体は激しく腰をローリングさせながら安光のイチモツを呑み込む。
そこらへんの女のアナルより締まりのよいコーマンに安光は３分も持たなかった。

『これはまだ序章よ、私にはまだ凄い技があるから…』

ぬーぶらを着けながら細江は言った。
が、ぬーぶらはすぐに落ちてしまった。

425 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/26(木) 07:43:33 ID:Ej3vNqzq

そのとき
「待ちなっ」
声のした方をむくと、そこには素っ裸の中島らもが

426 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/26(木) 09:30:40 ID:GdwsQPHB

更に全裸の池田貴族も現れた！

427 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/26(木) 09:53:03 ID:CwnVmFFM

おら～っ、ﾄﾞｹﾄﾞｹ～!!
唸りを上げて軍団が岡部を、引退御輿の上に乗せ登場した!!
なんと岡部は
①馬鹿殿
②ｱﾀﾞﾓちゃん
の格好で御輿の上にいた。
※①②は好きな方を選択してね。

428 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/26(木) 11:57:04 ID:GdwsQPHB

安勝『な！？岡部が何故ここに！？』

429 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/26(木) 12:21:57 ID:rAtYuwwH

『やぃやぃやぃやぃ、安勝よぉ、散々俺のことをコケにして、更に俺から金をむしるとは。てめぇの魂胆なんざぁ、こちとらお見通しなんだぜぃ、知らぬ、存ぜぬとは言わせねぇぜ、お天道さんが許しても俺の背中がゆるさねぇ、さぁ～、よ～く拝みやがれぃ～！』

背中にはローゼンカバリーの絵が彫ってあった。

430 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/26(木) 13:45:17 ID:GdwsQPHB

安勝『ローゼンカバリーじゃなあ…』

431 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/26(木) 14:43:54 ID:GdwsQPHB

その安勝の一言に蛯名とヨシトミがキレた！

432 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/26(木) 17:28:10 ID:VMui/77R

蛯名は怒りの眉毛フラッシュでステージチャンプを召喚させた。
ヨシトミも魔力でキングヘイロ－を召喚させた。
しかし御輿をかついでいた福永祐一がキングヘイローに乗って
そのまま人馬一体となって愛・地球博へと行ってしまった・・・
しかたがないのでヨシトミは、

433 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/26(木) 17:33:37 ID:cb3KwDgN

イヤダイヤダを召還した

434 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/26(木) 17:34:24 ID:GdwsQPHB

ホクトヘリオスを召喚！

しかし、光の中から現れたのはダイタクヘリオスだった。

435 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/26(木) 17:35:35 ID:GdwsQPHB

被った…>>433からで続きﾄﾞｿﾞ-

436 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/26(木) 18:00:08 ID:ZADeQfNy

マナーの良い>>435に感心した岡部は
「細江君、彼に極上のサービスを。」
>>435はわずか12秒で果ててしまった。　　
細江にとっても自己記録更新だった…。
　
後藤「ズンコー！きさまいつの間に岡部側にっ！」

437 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/26(木) 18:04:54 ID:X7cbgQUw

なんと>>435の中の人は後藤だったのだ！

438 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/26(木) 18:41:41 ID:VMui/77R

岡部は、福永祐一の後を追って愛・地球博へと行こうとした
横山典弘を捕まえて財布の中にいくら入っているのか聞いてみた。
すると、横山典弘は「５０００円」というではないか！
岡部は「おやつは５００円、お小遣いは１５００円まで！」と言い放ち、
横山典弘を６月５日までの騎乗停止及び謹慎処分を言い渡した。
横山典弘は泣きながらその場を去り、美浦のキャバクラで浴びるように酒を飲み、
『後藤浩輝は早漏だ！！』と夜が明けるまで何度も大声で叫び続けた。
後藤が早漏だという噂は一晩で茨城県民全てが知るまでに至った。

439 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/26(木) 20:20:07 ID:sUdRlcjl

「兄さん、後藤さんって早漏なの？」
久しぶりに再会した隼人に真顔で聞かれた吉田は、
「ああ、その通りだよ」
と、勝ち誇った笑みを浮かべて答えた。
（ククク･･･待ってろよ木刀野郎。こいつをネタに復讐してやるぜ）

時は流れ、金鯱賞当日。

440 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/26(木) 23:19:23 ID:CBgWuEmC

吉田は１Rのパドックに厩務員の格好だと思ったらまわし一枚で建っていた

441 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/26(木) 23:39:49 ID:VMui/77R

東京で隼人が「後藤さんが１２秒で発射する超早漏だったなんて・・・」
と呟いていた頃、中京パドックの騎手待機所では
「俺は所属して２年ちょっとしか経ってへんのに
なんで１レースに乗れへんのやっ！！？」
と、若手騎手限定レースに騎乗させてもらえない事に対して高橋ＪＲＡ理事長に
対して不満をぶちまげまくっている自称デビュー３年目の安勝がいた。

442 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/27(金) 00:04:17 ID:9laqURpj

そんな安勝の思惑通りスティル淫ラブの単勝に
有り金はたいた岡部であった。
「これで我が家を建て直しだ～洋吉先生に設計たのんじゃお!」
調教師としては、あまり評価していないが建築士としての腕前は
美浦随一と認めている岡部だった。

443 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/27(金) 08:05:11 ID:xIcYdQJL

牝馬三冠とはいえ、最近の成績から人気は
全くないこの馬にどうして自信を持っているのか？
実は岡部は、前日の調整ルーム入り直前の幸を捕まえ、
ある秘策を伝授してきたのだった。

その秘策とは…

444 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/27(金) 17:03:01 ID:YWTybXEh

岡部「タップのヤネに色仕掛けをすれば・・・いい。」
幸「自分男なんですけど・・・」
岡部「馬鹿だな。こんなこともあろうかと秘密兵器を用意してあるからそれを使う。」
幸「(なんだ･･･びっくりした。)で、その秘密兵器とは？」
岡部「ジュンコＣｏｍｅｏｎ！！」
岡部が指を鳴らすと、一人の女が現れた。しかし岡部は彼女を見るなり激昂した。
岡部「なんで細江なんだよ！！俺が呼んどいたのは柳沼淳子のほうだぞ！！」
幸「細江さんじゃなぁ･･･無理でしょう。しょうがないから真面目に乗って勝ちます･･･。」

445 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/27(金) 17:43:16 ID:kcofOHh0

『ま、待て！、こっちのジュンコーマンを…、カモ～ン』

やってきたのは

押田ジュンコだった。

446 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/27(金) 20:03:05 ID:kjqBlPR2

「岡部さん、わたし達は忙しいんですよ。」
そう言うと細江はバーベキューセットと500gのカルビと
750gのロースを持ってワンルームマンションへと帰っていった。
押田は調教師に頼まれた晩御飯のたこ焼き500個を買わなければ
いけないので、たこ焼きの本場である大阪へ行くために
キンザンウイニングに乗ってその場を去っていった。
幸「岡部さん、あなたは一体僕にどうしてほしいのですか？」
そんな幸の疑問に岡部の口から出た言葉は

447 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/27(金) 20:42:28 ID:crabbMhz

岡部『とりあえず、金貸してくれんか？』
幸『・・・（何なんだ、このおっさん）』

しぶしぶながら幸は岡部に１０万円借りることに成功した。
借りた金で愛・地球博でマンモスを見て大満足していたのだった。

岡部『これで明日のダービーの資金が作れるな・・・』

448 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/27(金) 20:44:23 ID:crabbMhz

>>447修正。こちらで続き頼む

岡部『とりあえず、金貸してくれんか？』
幸『・・・（何なんだ、このおっさん）』

幸はしぶっていたが、何とか岡部は１０万円借りることに成功した。
借りた金で愛・地球博でマンモスを見て大満足していたのだった。

449 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/27(金) 21:08:28 ID:cVsGslW7

（岡部さんに10万貸してしまった。
なんとしてもスティルで勝って、岡部さん儲けさせんと返済してもくれなそうやな。）
岡部の奇策とやらも無駄になり、パドックで幸は悩んでいた。
（スティルでタップに勝つ手は…？　そうや！！）

幸の思いついた作戦は一か八かの賭けだった。
それは

450 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/27(金) 23:44:49 ID:MzExeDY4

『馬の能力を信じて頑張る』
　
というまさに競馬の常識を覆す奇策だった。
　
ブツブツ独り言を言う幸を傍らで見ていた佐藤哲が

451 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/28(土) 00:50:18 ID:QR+7S2nt

佐藤哲三「びわこ競艇に行きてぇなぁ！」と独り言。

452 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/28(土) 01:01:37 ID:ahg2RUui

しかし無情にもタップやスティルの横をハスラーが抜け出し、福永が賞金をかっさらっていった。

『幸先輩、明日は俺の賞金でタービーなんか適当に乗って吉原貸し切りッスよ！』

『仕方ないなぁ、祐一の誘いなら断れないかぁ』

『俺も行っていいか？』岡部が申し訳なさそうに祐一に聞いた。

453 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/28(土) 01:28:34 ID:QR+7S2nt

この日の気温は２５度。夏日を越える暑さと照りつける太陽光線に
バテる老競馬ファンが続出。岡部も一瞬気を失って夢を見ていたようだ。
岡部「スティルインラブが負けるなんて・・・。なんてイヤな夢だ・・・。
まさかまた借金生活なんてことにならなければいいが・・・。」

あまりの暑さにうつぶせにパドックで倒れている老人に岡部が声をかける。
岡部「おじいさん、大丈夫ですか？」
返事がない・・・。ただのしかばねのようだ。

岡部はしかばねとなったＵ爺を踏みつけ先を歩くと、
河内洋にばったり会った。
河内「おや、岡部さん。久しぶりですね。今日はこれからどちらに？」
岡部「ハローワークは土日は休みだそうな。明日はダービーを見に行くよ。」
河内「ならば一緒に東京へ行きませんか？もう今週の僕は土曜日の
１レースで出走馬を全部出して明日ダービーへ見に行こうかどうしようか
迷っていたんですよ。これでダービーを見に行く口実が出来ました。」
河内洋が仲間に加わった。

454 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/28(土) 02:10:46 ID:ahg2RUui

岡部は河内にきびだんごを一つあげた。

さしずめ河内は犬でもパグかブルドックってなとこだろう。

『♪お～かべさん、おかべさん、お腰に付けたきびだんご、一つ私にくださいな～♪』

455 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/28(土) 03:22:09 ID:NVM9G7gr

岡部「もらってから歌うなよ！」
河内「うまい！うますぎる！」
岡部「埼玉限定ネタを関西人が使うな！」
　
芸に厳しい岡部ではあった。
　
「それより、まず金鯱賞だ。これを勝たなきゃ明日はない…」
岡部がふと周回するタップを見ると

456 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/28(土) 11:03:09 ID:FN93uPBF

佐藤哲三が逆立ちで乗っているのを厩務員が叩き落し、負傷したため、矢原洋一に代わっていた

457 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/28(土) 13:48:58 ID:KS6S+ZF6

･･･という白昼夢を見ているＥ爺を誰かが起こそうとしている･･･。
？？？「起きなさい幸雄。もうすぐレースの時間よ･･･。」
岡部「むにゃむにゃ･･･うっさい禿げ･･･。」
？？？「んだとテメェこのやろう！！とっとと起きやがれぇ！！」
岡部を夢の世界から引きずりだそうとした者は誰なのか？それは･･･

458 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/28(土) 16:59:40 ID:ahg2RUui

競馬界の禿ドン森氏だった。
後ろには自粛中の典ちゃんもいた。

『Ｅ自慰、きびだんごをくれよ～！』

459 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/28(土) 21:55:12 ID:NVM9G7gr

　
　「やらん！」
　
岡部はあっさりタップが勝つのを見届けると出口に向かった
「全財産すったが…まだ幸から借りた１０万が残っている。すべて想定の範囲内だ。」
後を追う河内。
「じゃあダービーへ行こうか河内君。この小説もようやく同時進行になってきたようだ。まあ…先走る人がいたとしても、いつものように夢オチで時間を引き戻せば良いわけだし。」
河内「げへへっ…おっしゃるとおりで。」

460 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/28(土) 22:25:32 ID:6kxMTjah

東京に向かう新幹線。　
狙い通り普通車指定席のＡとＣに陣取った二人は
不運にもＢ席に当たってしまった美人ＯＬの肉体をもてあそんでいた。
　
乳首をつまみに缶ビールを飲んでいる河内が
「しかしー、競馬に絶対は無いとは言うものの…さすがに明日のダービーは…」　
すると岡部は、静岡名産わさび漬けを塗りたくった豊橋のちくわをＯＬの股間に出し入れしながら
「ふ。それはどうかな？明日は競馬史に残るサプライズが…」河内「え？そ、それはいったい？」

461 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/28(土) 22:33:18 ID:NVM9G7gr

その時、自動扉が開き
いつものようにグリーン車を一両借り切っていた武豊が
やはりいつものように普通車の貧乏人の顔を眺めにやって来た。

462 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/28(土) 23:02:53 ID:kV111UvM

武豊『あ、河内さんじゃないですか』
河内『おおユタカか、どないした？』
武豊『ええ、いつものように下界の民共を冷やかしに…モゴモゴ』
兄弟弟子でもあり、会話も弾む。

岡部『おお、ユタカ君か』
ＯＬを弄ぶのに夢中になっていた岡部も武豊に気付き声を掛ける。

武豊『(ちっ、まだ生きてやがったかこいつ)あ、どうも岡部さん』
河内に投げる視線とは明らかに別物の
冷たく鋭い視線に気付かず、岡部は呑気に声を掛け続ける。

岡部『ときにユタカ君、明日のダービーのディープインパクトなんだが…』

463 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/29(日) 01:51:49 ID:VtaAf9bA

「うちの師匠でありよき仲間であるカズヲ君がセン馬にしてしまったのだよ」
と眠っているD席の加藤和宏調教師にビールをかけながら武に言った。

464 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/29(日) 11:58:50 ID:ZGbvFMul

武豊は一瞬驚いて声を失った・・・。
河内『おい豊、どないしてん？』
武豊『岡部さん、嘘でしょ？』
岡部『うん、嘘（笑）』
武豊『（くそっ！、このジジイ、ぶっ殺してやろうか！？）』
岡部『まぁ冗談はそれぐらいにして・・・
　　　　明日のダービーのディープインパクト・・・
　　　　私が馬券で買った馬を上位３頭に持ってきてくれたまえ！』
武豊『（そんな無茶な！）それで、その馬とはなんですか？』
岡部『それを君に言ったら不正行為になるから言わないよ。
　　　　　あぁ、僕の馬券が外れたら帰りに１０００万ほど貸してくれたまえ！』
その会話を聞いていたＥ席の長浜博之調教師が心の中で
長浜『（明日のダービーはうちの６扇子が・・・）』と入れ込んでいた。
しかし、鞍上の四位洋文は最後尾の自由席で車内販売の売り子を口説いていた。

465 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/29(日) 14:44:59 ID:Z7lXGqV3

だが四位はまだ気付いていなかった
売り子に限らず、制服の女は私服に戻ると５～７割安だということに。
　
新宿のネカフェで堤さやかの流出モロ動画をみて夜を明かした岡部と河内は
大混雑の京王線車内でコンビニ弁当を食べながらダービーの検討を続けていた。
　
岡部「マスコミからJRA当局までが歴史的名馬の誕生を煽っているとき、唯一空気が嫁ない騎手は？」
河内「あっ、デ、デザーモでっか？」

466 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/29(日) 18:45:08 ID:fo5fZegJ

岡部「そうだ。奴にはＪＲＡの思惑なぞ無視する･･･
　　　だからブレーヴハートの単勝一点勝負だ！！！」
河内「はたしてそうかねぇ･･･」

大方の予想通りディープは圧勝。岡部は途方にくれた。
河内は三連単を当てていたが、岡部を避けるように十万人の中へ消えた･･･。

467 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/29(日) 19:00:09 ID:ZGbvFMul

かくして、河内孝夫は７レースのクロユリジョウで持ち馬が勝ったので
馬主としても馬券としても大儲けのウハウハ状態であった。

一方、河内洋調教師は
「ワシ、一度も馬券買うたことあらへん。ＪＲＡが自分には買うたら
あかんて言いやがる！　ワシかていっぺんぐらい買ってみたいのぉ～。」
と呟きつつ、次の仕事のために飛行機で北海道へ向かった。

一方、岡部は思いたって優勝した武豊のところへ向かった。

468 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/29(日) 19:39:18 ID:AYeF4Izp

「岡部さん、来てくださったんですね。ありがとうございます。
これで僕もダービー4勝目ですよ。
ディープのような馬に出会えたことは、本当にうれしいですね。
いや、新馬戦で乗ったときからこれは力がずば抜けているなって思っていたんですよ。
でもあの頃はまさか無敗のダービー馬になろうなんて…」

岡部そっちのけでディープインパクトについて語りまくる豊を見て、岡部は思った。

469 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/29(日) 19:51:28 ID:iYEq+DZl

関東でＧⅠを勝った時の恒例として、フジ女子アナ十数名の肉体奉仕を受けていた豊は
「や、やあ岡部さん(何しにきやがった)」
　
岡部「やあ、ユタカ君。いつもながら君は…」
　
豊「(おせじ言って金の無心かよ…)」
　
岡部「どこ見てるのかわかりにくいね。ところで昨日頼んだ1000万用立てしてくれるかな？」
　
豊は一刻も早く疫病神を追い払うため
高○彩の股間から指を抜き、小切手を切った。

470 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/29(日) 19:54:18 ID:iYEq+DZl

かぶったｽﾏｿ
取り消しﾏﾂ

471 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/29(日) 22:42:09 ID:ZGbvFMul

>>468の続き

～岡部は思った。

岡部「ルドルフがＮｏ１だ！」

自分はダービーの馬券を外したが、馬主の河内孝夫は自分の横で３連単を当てた。
しかも一緒に同行した河内洋はＪＲＡの調教師で自分にアドバイスすら許されない
立場で、しかも知らぬ間に消えている。そんな嫉妬とディープインパクトに
対する嫉妬が合わさって憎悪となり、岡部の心は歪みに歪んで・・・

472 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/29(日) 23:37:54 ID:oX1RTU87

岡部は走った。とにかくひたすら走っていた。

ディープインパクトなんぞに我がルドルフが負けるはずはない！

気付くと、藤澤和雄邸の前に立っていた。

ピンボ～ン♪

藤澤『ヘイユキ、どうしたんだい？』
岡部『先生、ルドルフを現役復帰させるぞ！』
藤澤『…(何言ってんだ、このじじいは)』

473 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/30(月) 01:21:26 ID:b6AKrYdi

そこへ、自称政界NO１の競馬通
参議院議員の舛添要一が割って入った。
　
「わかりました！つまり貴方の言いたいことはこうですね？
『私はルドルフを現役復帰させたい』
と。」
　
誰も『そのまんまやないかい！』とツッコんではくれなかった。
　

474 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/30(月) 02:35:42 ID:Nt2xreEf

しかし小泉純一郎がやってきて却下された。

小泉『岡部さん、あなたのような方がこんなところで燻ってるのはいかん。一緒に靖国神社へ行きましょう』

岡部は小泉と共に靖国神社へ参拝した。

その時である。
神殿で手を合わせ供養している岡部の目の前が真っ赤になり視界が遮られ遥か遠くから近づく脚音が…。
『こ、これはルドルフだ、ルドルフの脚音だ』
光の中からルドルフが現われた。

更に後ろからナリタブライアン、ライスシャワー、テンポイント、シンザンなどの名馬がぞくぞくと現われ岡部を囲んだ。

475 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/30(月) 11:07:27 ID:t3boBeiD

ナリタブライアン『あなたが落としたのはこの金のルドルフですか？それともこの銀のルドルフですか？』
岡部『…!?(何のこっちゃ)』

ふと気付くとパーティー会場だ。相変わらずユタカは饒舌にまくし立てている。
どうやら人込みとディープに対する嫉妬で一瞬気を失っていたようだ。

岡部『ときにユタカ君、君は昨日の約束を覚えているかい？』
武豊『なんでしたっけ？』
岡部『僕の予想した相手を連れて来てくれなかったじゃないか！どうしてくれるんだ？』

476 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/30(月) 13:51:13 ID:d9WaaNcH

豊「だってブレーヴハートじゃディープに勝てませんよ。
　　あれでもゴール前で追うのやめてますから(笑)」
岡部「て、てめぇ･･･(ひよっこの内に潰しておけばよかった･･･)」

そこへなぜか後藤と岡田が乱入して、叫んだ。パーティー会場の中心で叫んだ。
「レコルトは強いんだーーーーーーーーーーー！！！ディープなんて目じゃねぇーーーーーーー！！！」
岡部「･･･ハァ？ついに気ぃ狂ったんか？」
豊「ひゃははははははっはははは！！ありえないよははははははははははは！！」
岡部はあきれ果てた。豊は大爆笑している。
しかし、岡部は気づいていなかった･･･安勝(ローゼンクロイツで着外)がすぐそこまで
迫っていることに･･･

477 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/30(月) 15:45:46 ID:Nt2xreEf

皐月賞では馬をわざとぶつけて失敗し、ダービーでは削りに行ってまたも失敗。
安勝は焦っていた。

『闇金の資金を稼がなきゃ、カミさんの機嫌が悪くなるからなぁ…。やっぱり豊には怪我させるしかないな』

『後藤君、ちょっと』
『なんスか～』
『これをあげるから木刀を振り回して豊を殺ってくれ』
『わかりましたよ、頑張りま～ス』

安勝は後藤に５百円をあげたのだが、後藤は大喜びだった。

478 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/30(月) 16:28:36 ID:t3boBeiD

しかし後藤もさるもの、自分で手を汚す事は考えていなかった。

後藤はある計画を実行した。
栗東を仕切る藤田、四位を使ってユタカを消そうというのだ。
後藤『我ながら俺って頭いいなぁ。ダテにアブトロニクスは愛用してないぜ』

意味の分からない自信を胸に、早速藤田に連絡を取った。

後藤『もしもし、藤田さん？後藤ですが…』

479 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/30(月) 16:36:43 ID:b6AKrYdi

後藤は当然、吉田豊邸に直行した。
　
途中、ポケットの破れ目から落ちた５００円玉を拾うと
なんとそれは５００ウォン硬貨だった。
　
後藤『安勝の野郎…さては一時期流行った自販機の変造硬貨事件も奴が黒幕か！さて、どうしてくれよう。』

480 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/30(月) 16:39:12 ID:b6AKrYdi

>>478からﾄﾞｿﾞｰ

481 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/30(月) 21:25:06 ID:+U8/0xgc

>>478から

藤田「おう、何か用か？」
後藤「実は、かくかくしかじかでして…
　　　是非、藤田さんや四位さんの協力を仰ぎたいと」
藤田「フム」

重苦しい沈黙が流れた。

482 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/30(月) 21:53:03 ID:5U8Lidby

その空気を打ち破るように　
藤田「>>477の意図は…やはり吉田豊だったのでは？」　
後藤「ふ、藤田さんもそう思いますか…
でも、もう手遅れです、武豊をやらねばならんとです。」　
　
ふたたび重い沈黙が流れたその時
テレビ画面に『ホリエモン転厩先の高知に到着』という
ダービーの余韻を吹き飛ばす大ニュースの速報が流れた。

483 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/30(月) 22:17:50 ID:6w6+K3lm

その画面では堀江氏が自慢げにこう語っていた。

「高知にマリーンズを買い占めて、「保利衛門かつおーず」を建設する」と

ただ単に誇示するだけの行為であることを知らないわけでない岡部は
どうせ後藤ではできないことがわかっていたので、安藤が指令したように
吉田豊を後藤の刺客としてなぜか佐賀競馬に送った

484 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/31(火) 02:32:18 ID:kkPdKJge

例によって…
　
岡部が靖国神社の境内で
混乱を極めた夢から覚めたとき
既に東の空が白み始めていた。
　
光の中で幾多の名馬たちとＡ級戦犯に囲まれた岡部の心は浄化されていた。
　
「私は引退したのだ。無用になったライバル意識はもはや妬みに過ぎない。愚かなことだ…。」
　　
岡部は境内を出て、武道館の方向へ歩き始めた。
　
「私が今成すべき事は、

485 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/31(火) 02:58:54 ID:Ttdp41f8

『この国を変えねば！』

第２章
《岡部幸雄の義》
岡部幸雄・国政へ

486 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/31(火) 07:51:00 ID:EU/YZPng

しかし、選挙に出るには資金が足りない…
やはり馬券で稼ぐしかないな』

とりあえず、安田記念で選挙の出馬資金を稼ぐ為に
外国馬が調教している白井の競馬学校へ向かった。

487 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/31(火) 14:12:28 ID:yXNBT/gr

競馬学校に到着した岡部を一斉に記者が取り囲んだ。　
「岡部さん、これは事実ですか？！」
　　
手渡された東スポには　
『岡部政界進出』
『<スポーツ競馬党>結成へ』
　
ついに東スポはこの小説まで、ソースにし始めたようだ。
岡部「…(それにしてもスポーツ競馬党とは…ま、それでイッカ)」
　
追い切りの日に美浦で会見を開くことを約して
岡部は香港馬の取材を開始した。
ついに、伝説の英語力が炸裂する！

488 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/31(火) 23:16:47 ID:kkPdKJge

香港の英雄・サイレントウィットネスのモウ調教担当に背後から近づいた岡部は

489 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/31(火) 23:34:45 ID:Ttdp41f8

いきなりのジャーマンスープレックスホールドをきっちり決めた。

490 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/31(火) 23:43:22 ID:EU/YZPng

あらためて話を聞こうとしたが、返事がない。
ただの屍のようだ…。

『しまった！話を聞くつもりで行きに任せてしまった！』
仕方が無いので、勝手に乗って感触を確かめようと試みたが…

491 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/05/31(火) 23:59:26 ID:bR+dN3qX

サイレントウィットネスが
「俺に迷惑かけるのは目に見えてるんだから乗るなよ！
もうお前は騎手じゃねえんだ。お前が乗っても馬が
困るだけなんだよ！ぶゎ～かっ！！」
と言って、岡部が騎乗するのを頑なに拒んだ。
しかし・・・、岡部は馬語がわからなかった・・・。

492 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/01(水) 02:46:11 ID:Ez5NK26l

馬語…。
実は競馬界の一部が知る馬のことばである。
馬と人が会話するのだ。
現役では武豊は馬語をマスターしている。
幸四郎もマスターしているがいつも馬と合コンや種付けの話ばかり。

493 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/01(水) 03:28:34 ID:PjuId7kh

後藤は口数が多くて馬に嫌われ
牧原は発情した牡馬が言い寄ってくるので、理解できないふりをしていた。

494 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/01(水) 11:11:45 ID:/CQsnXnN

さて、彼らと異なり馬語がまったく理解できない岡部は、
いつものように「イージー、イージー」と囁きながら
サイレントウィットネスの背に強引に跨った。

495 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/01(水) 11:26:53 ID:5Ut8Y4ai

逆にサイレントウィットネスは英語が分からなかったが、その囁きに反応して岡部を乗せた。
岡部とサイレンとウィットネスが馬場に出たのと同じ頃、モウ調教担当の遺体の傍らにはすでに捜査員が到着していた。

「これは……他殺だな。まだ温かい。ホシはそう遠くない……。」

496 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/01(水) 13:05:18 ID:YY9egiq9

サイレントウィットネスの鞍上で怪しげな雰囲気を感じた岡部は
吉永護に連絡し、身代わり出頭するように指示した。

吉永『な、なんで俺が…』
岡部『俺とお前の親父は知り合いだ。
それにお前がいなくなっても競馬界には何の影響もない…』

意味の分からない理由で仕立て上げられ、
納得の行かない様子の吉永を無理矢理身代わりに立てると、
岡部は何事もなかったかのように調査を続けるのだった。

497 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/01(水) 19:45:22 ID:cGho6rKz

岡部がサイレントウイットネスを調査していた頃、横山典弘は
典弘『３年前のローエングリンの時もそうだった・・・。
なんでみんな俺がダービーで乗ることを嫌がるんだ！』
と毎日通っているキャバクラで自棄酒を飲んでいた。さらに、
典弘『安田記念でローエングリンに乗りてぇんだ！！！
なんで岡部さんは俺を騎乗停止処分にするんだよ！！
ちょっと多目に金を持っていただけじゃねーか！！』
と叫んでいた。かくして彼は東京優駿には出れなかったかわりに、
美浦の某キャバクラで行われた王様ゲームを美浦優駿と銘打って優勝。
カナコ嬢に騎乗することによってダービーで騎乗出来なかったうっぷんを晴らした。
美浦優駿で負けた松田国英は王様である典弘に便所掃除を命じられ
自分の頭をブラシのかわりにして、サンポールを使用して便器を磨いていた。
松岡正海はダービー初騎乗よりも美浦優駿が行われている今の時間のほうがずっと緊張していた。
そこへ、典が楽しんでいるキャバクラに後藤が現れた。
『きゃあ～！！！早漏の後藤さんよぉ～！！』
後藤を見たキャバクラ嬢達が一斉に叫んだ。
後藤は泣きながら言葉にならない叫びを発してその場から姿を消し、
吉永は強行突入した警察隊によって逮捕され、美浦優駿の参加を取り消し扱いされた。
吉永『な、なんで俺が・・・』
ついでに小島太一も中学生と間違えられて補導されて吉永と一緒に
警察隊に連れ去られて、署で親呼び出しの刑をくらっていた。

498 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/01(水) 23:41:34 ID:/CQsnXnN

吉永「な、なんで俺が…」
太一「な、なんで僕まで…」
壊れたラジオのように同じ台詞ばかり繰り返す二人。

そこに、青ざめた太と良太、そして吉永師もやってきた。

499 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/02(木) 01:09:26 ID:d1tFLKz1

三人とも昼にトレセンの食堂で食べたサバにあたったらしい。
　
署員「面会は取調べが済んでから…」
小島「そ、それよりトイレを…」
　
その頃、署内の留置所の通気孔から一人の女が現れた。
そう、何故かココでは大人気の、細江くの一純子である。

500 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/02(木) 05:20:22 ID:1I4f4OQs

「さ、こちらへ。」
細江に導かれた吉永と太一が
長いトンネルを抜けると
何とそこは

501 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/02(木) 07:27:21 ID:Q/WhCpR1

ふぐすぃま競馬場だった。
もうすぐかいまぐするばい。

502 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/02(木) 07:51:35 ID:eSuUXYoX

しかし、押田純子に手引きされた警官隊が
福島競馬場には包囲網を敷いているではないか！

万事休す…

しかし、『その後奇跡的にモウ担当が息を吹き返した』との連絡が入り、
二人の逮捕は回避された。
しかし、騒がせた罰として福島競馬開幕まで
おばちゃん達と芝保全を命じられた。

503 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/02(木) 16:17:42 ID:Q/WhCpR1

そして太一はふぐしまのおばちゃんに筆おろしをしてもらった。

相手は芝叩きばぁちゃんのトメさん58歳。
総入れ歯を外した口で太一のまだピンク色のポコチンを上下し、きゃんたま袋を手で揉みしだく。たまらなくなった太一はトメさんの真っ黒くなった揚羽蝶のようなコウマンのビラビラを広げ、自分自身を押し入れた。
トメさんは年令の割りには凄く濡れやすく、ツルッと太一を迎え入れた。
『あ～、イグ～、イグ～』

15年振りに迎え入れたポコチンの為、いきなりの膣痙攣を起こしてしまい、太一とトメさんは二人仲良く重なったままホテルから担架で運ばれた。

504 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/02(木) 16:35:11 ID:eSuUXYoX

そんな光景を芝叩きの恰好をした吉永が呆然と見つめていたのと同じ頃、
美浦トレセンでは岡部の記者会見が開かれようとしていた。

溢れんばかりの記者達に混じった岡部軍団の面々に加え、藤澤調教師と何故か音無調教師の姿も！

505 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/02(木) 17:38:50 ID:Q/WhCpR1

『え～、それでは私岡部が会見を始めさせて頂きます』

皆、Ｅ爺に注目した。

『先程、私岡部幸雄と小島太一は兄弟となりました』

『ハァ？』
『どういう事ですか？！詳しく説明して下さい！』

『先般童貞を捨てた太一の相手のふぐすぃまのトメさんは私を男にしてくれた尼さんのトメさんなのです』

506 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/02(木) 18:39:54 ID:eSuUXYoX

会見場には微妙な空気が流れた…

記者『で…そんな事よりサイレントウィットネスについては…』
岡部『Take it easy!』
記者『いや…あの…』
岡部『Take it easy!』
記者『…(駄目だこりゃ)』

507 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/02(木) 20:04:28 ID:HawcUBoS

そこに例の暴言記者がやってきてこう浴びせかける

「おまえそれしか英語が言えねぇんだろ！
馬鹿の一つ覚えなんだろ！
さっさと白状しろよ！！」

それは、高知競馬混乱の再燃になることを夢から目覚めた岡部は
確信していた。そして、それは夢ではないことをシャトルに蹴られて
現実のものであることを知りながら。岡部は気絶した。

508 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/02(木) 20:51:33 ID:JfREKBPe

岡部が暴言記者に叫んだ。
「shut　up！」
あたりが静まる。
「easy easy hey girl!」
暴言記者をなだめようとする岡部。
「やっぱりお前、究極の馬鹿だろ？」
そう言った暴言記者に対して、岡部は暴言記者を睨みながら強い口調で叫んだ。

509 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/02(木) 21:24:14 ID:Q/WhCpR1

『そうです！私が美浦のお馬鹿さんで～ｽ！！』

510 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/02(木) 21:24:15 ID:NQaGbO5z

ぼくらの春はこれからだ！

511 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/02(木) 22:09:41 ID:JfREKBPe

さらに岡部はこう言った
『中卒だからってナメんなよ！！』

512 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/03(金) 00:33:58 ID:AmmqXNYt

それをこっそり見ていた川合元騎手（現調教助手）はクスッと笑った。

513 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/03(金) 01:23:23 ID:v+Th6+Ly

川合達彦…そう、騎手になった後に定時制高校に通い
さらに騎手業と両立しながら立命館大経営学部を卒業した男である。
　
それはともかく
岡部はようやく平静を取り戻した。
　
『そうだ、今日の会見は新党旗揚げの…』
　
岡部「えー、中学しか出てないモンに何ができるとのお声もありましょうが
大きなことは出来ませんが、小さなことはめんどくせ…」
　
その時、自著の新刊本を片手に田原成貴（仮名）元調教師が乱入した。

514 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/03(金) 04:37:28 ID:1xPe8dr1

田原(仮名)はすばやく岡部の耳に発信機を取り付けた。

515 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/03(金) 06:34:29 ID:OGBOnJVC

受信機はどういう経緯なのかはわからないが安勝の手元にあった。

516 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/03(金) 07:11:40 ID:YyLnHEns

何はともあれ、岡部の行動は安勝に筒抜けになってしまった。

517 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/03(金) 09:18:16 ID:KHjJ5Vmm

昼下がり、安藤は岡部の行動を探る為、盗聴していた。

『んっ？じじいは何をやってるんだ？』

518 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/03(金) 09:51:27 ID:YyLnHEns

どうやら岡部は栗東に出向き、取材をしているようだ。

安勝『ん！この声は…角居か？』

よく聞き取りづらいが、岡部は角居師、橋口師と話し込んでいるようだ。
橋口師はユートピアに関してかなり吹きまくっているようだ。

安勝『ふっ、まあいい…。角居も橋口も俺の仲間だしな。
しかし、橋口先生…相変わらずのビッグマウスだな…。
それにユートピアは俺の乗り馬だ、くくく』

～栗東
岡部『そうすると、かなり面白い存在になると？』
橋口『そうね、期待してくれていいと思うよ』

519 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/03(金) 10:03:28 ID:YyLnHEns

『ついでに爺の買う馬券を誘導しておくか。その方が確実だからな、くくく…』

安藤は某所に電話を掛けた。
その相手とは…

520 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/03(金) 14:11:44 ID:W2t2BlPk

後藤

521 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/03(金) 18:26:33 ID:yZtS4AuW

真希だった

522 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/03(金) 18:38:11 ID:YyLnHEns

どうやら番号間違いをしたようだ

523 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/03(金) 19:51:09 ID:OGBOnJVC

「ちっ！後藤真希なんぞに用は無い！！」
そういって電話を切った。
安勝は「ふー・・・」と１つため息をついた。すると電話がなった。
どうやら外れ馬券風呂に入浴中の井崎脩五郎からのようだ。

524 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/03(金) 22:33:20 ID:AmmqXNYt

「どうもどうも安藤さん、ガハハ」
「何の用だ！」
「実は、いい話がありましてな…」

井崎がアンカツに話した内容は

525 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/03(金) 22:33:39 ID:pzwuvXQJ

「あんかつさーん！のんでますかぁぁぁぁぁ！奥さんのちちものんでますかぁ。」

最近ご無沙汰なことを知られ少し不機嫌な安藤はついにこのような行動にでた

526 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/04(土) 01:09:27 ID:QTE8ATmn

なんと電話を叩き切るやいなや
あの悪名高い２ちゃんねるの全板に
偶然知った後藤真希の電番を貼付けたのだ

527 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/04(土) 03:29:30 ID:Hv1Q4oqS

ついでに井崎の電番も貼り付ける安勝。

528 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/04(土) 08:15:17 ID:OTYgs35v

後藤と井崎の携帯はイタ電でパンクしたことは言うまでもない。

鬱憤を晴らした安藤は改めて福永祐一に電話を掛けた。

安藤『もしもし、ユーイチか？』
福永『あ、安藤さん珍しいですね』
安藤『うむ、実はな…』

529 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/04(土) 17:26:42 ID:Hv1Q4oqS

安藤『早漏の後藤がキャバクラで現れたのを最後に
　　　　ここ数日姿をくらまして誰も奴を見ていないらしい。
　　　　君は奴が何処にいるか知っているか？』

530 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/04(土) 17:50:30 ID:g5X9KUhg

福永はどうせ例のファンのところにいることぐらい知っているが、
そのまま教えたのでは面白くないので、このように伝えた

「USJと太秦映画村で吉田と立ち回りアクションショーをやった後、
園田の岩田さんのところで何か食べると言っていましたよ」

531 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/04(土) 19:33:03 ID:4wj0nVI7

「なるほど…よし、分かった。
　早速兄貴の手の者を関西へ向かわせよう。
　恩に着る、ユーイチ」

電話が切れた後、福永はしみじみと呟いた。
「あの人、アホや」

532 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/04(土) 21:01:09 ID:/9OKmSVw

その頃岡部は新党旗揚げの会見を終え、滋賀へ遊説に向かっていた。
選挙資金が無く、人脈や頼る人も居ない為、すべてを一人でこなしてた。移動は電車だった。

東京駅15時。
経費を抑える為新幹線には乗らず各駅停車の旅を覚悟した。

綺麗な列車に乗り込んだ。

『停車中の列車は団体専用列車です。一般の方は乗れませんので…』
岡部は知らずに乗り込んだ。

533 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/04(土) 21:05:27 ID:WN5yz14M

この電車にはWWEの選手一同がのっており岡部はHHHに目をつけられてしまった

534 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/04(土) 22:06:51 ID:g5X9KUhg

ようにも見えたが、その列車に乗り込んだのはドンクール敗北で失意の
どん底の熊沢であった。

そんな中岡部は、なぜか各駅停車水戸行きに乗り込み、ぐっすりと眠っていた

535 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/04(土) 23:30:31 ID:QTE8ATmn

北関東から外房にかけてのJR線は言わずと知れたDQN高校生のスクツである。

536 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/04(土) 23:54:03 ID:OTYgs35v

当然寝言で『イージー、イージー』と呟く岡部が目を付けられない訳もなく、
怪しげな高校生DQN軍団に囲まれてしまっていた。

しかし、岡部はまだ夢の中のようだ。

537 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/05(日) 00:04:00 ID:4wj0nVI7

「こいつ、岡部幸雄じゃね？」
「アホ面晒して寝ちまって、馬鹿みてぇ」
「つーか、多分金持ってんべ？　やっちまおうぜ」

「おい、起きろやオッサン！」
DQNの一人が岡部の肩を揺さぶった。

538 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/05(日) 01:15:29 ID:2aegX0gp

その時
疾風のようにあらわれた田原成貴（仮名）元被告人が
競馬用の鞭でDQNどもの前歯を叩き折った
『スポニチ事件』の頃の腕は衰えてはいなかったようだ
　
ようやく目覚めた岡部は、のたうちまわるDQN高校生を見渡して

539 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/05(日) 04:51:42 ID:DhvmCT7H

「君たち、拾い食いなんかするから腹をこわすんだよ。　
気をつけなさい。」
優しく諭して、水戸で下車した。
　
と、岡部の耳から小さな発信機がはがれ落ちた。
「何だこれは？む、名前が彫ってある…あんかつ…？」
岡部はしばし考え込んだ後
「あ。あしたは安田記念だった！」
　
岡部は水郡線に乗りかえ、道中写真を撮りまくってから
郡山経由で東京に戻った。
　
そして、安田記念当日。

540 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/05(日) 08:07:26 ID:dOplwipa

サイレントウィットネスに騎乗するコーツィーは、
とある異変に気付いていた。

541 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/05(日) 09:14:10 ID:cnu8Q6Cr

サイレントウィットネスは『Take it easy!』と繰り返し呟いている。

コーツィー『何を言ってるんだ？』

542 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/05(日) 15:00:45 ID:brjAr4Cs

先週にダービーの馬券を当てた馬主の河内孝夫氏に５０００万を借りて
昨日のＧ３・ユニコーンＳを１点買いでしとめた岡部幸雄。
しかし買ったのがカネヒキリの単勝だったが故に、岡部のせいで
単勝支持率が73.9％になってオッズは1.1倍に激減。儲けはわずかに５００万円。
とりあえず、その場で払い戻しをして借りた金を河内孝夫氏に返して手元に５００万。
選挙資金に作るための安田記念の賭け金は充分にある。
岡部は悩んだ・・・。

一方、サイレントウィットネスの隣の馬房で飼葉を食べ終わった
ブリッシュラックは『shut　up！』を繰り返し呟き、
さらに隣の馬房で寝ていたボウマンズクロッシングは
『easy easy hey girl!』という寝言を繰り返していた。
コーツィー騎手は呆れ、モッセ騎手は雨乞いを始めた。
オートン師は『I'm boy! You have not two golden ball』
とボウマンズクロッシングの耳元で繰り返し囁いた。

543 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/05(日) 16:13:58 ID:2aegX0gp

悩みに悩んだ末に…
『安勝の名が入った発信機が私の耳に…これは天啓だっ！』
それだけの理由でユートピアの単勝に５００万すべてをぶちこんだ岡部だったが…
　
前代未聞のフライングファンファーレのために
レース不成立、全額払戻で事なきを得た岡部だった。

544 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/05(日) 22:38:39 ID:DhvmCT7H

いや、当然レースは成立したのだが
岡部が「学生ふぜいにＧⅠのファンファーレをまかせたＪＲＡの失態ニダ。
謝罪と賠償汁！」
としつこいので、事無かれのお役所体質のＪＲＡは
岡部にだけｺｿｰﾘ返還してやったのが真相である。
　
ところで、この事件。
実はスターターより先に台に乗った者がいたことがそもそもの原因だった。
その人物とはなんと

545 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/05(日) 22:41:19 ID:brjAr4Cs

なんて、おいしい話になればどんなにいいか・・・。
しかしＪＲＡはそんなに甘くはない！
ファンファーレがフライングしようが安勝のユートピアは１４着で確定。
負けは負けである。またまた無一文になった岡部。
しかし偶然にも落ちていた馬券を拾うと、それは
7-11-12の３連単１０００円分であった。

546 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/06(月) 15:22:23 ID:juUZd0bm

これを元に『幸雄塾』を開設しよう。
何が千明塾だ、今に見てろよ！

547 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/06(月) 16:11:44 ID:Oy01DZrM

と思って「幸雄塾」を開設しようとしたが、客はみんな「岡部誠塾」と「安部幸夫」塾に取られ、
遂に帝国データバンクの倒産情報のページに

548 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/06(月) 20:02:09 ID:gLsrcQO0

乗るところだったが、愛知杯を制してうはうはの「安部幸夫」塾で
「特別なユキオ」として招かれ、一応その危機は回避された。

549 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/06(月) 20:10:27 ID:quDMctkS

しかし、
（ちっ、こんな小僧がメインで俺はゲストに過ぎんだと…
俺の方がはるかに格上だということを思い知らせてやる！
見てろ、安部！）

たくさんの生徒に囲まれて笑顔を振りまく安部の横で、
岡部は怒りの炎を燃やしていた。

550 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/06(月) 20:13:18 ID:V99JOOvm

しかし、その安堵も束の間のことであった。
野心に燃える岡部の前に一人の美女が現れた。
「ワタシ見てしまいました。岡部さんが落ちている馬券拾って換金しているところを」
そう話す美女に岡部は見覚えがあった。
現役の頃、後輩としてよく面倒をみていたジュンコである。
「貴方には失望しました。競馬界の宝である貴方がまさかそのようなことをするとは。このことは通報させていただきます」

551 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/06(月) 20:27:10 ID:gLsrcQO0

口調は柔らかであるが、おさるの相方の嫁のほうなので
岡部は手が出せない。
またも岡部は後藤を活用することとした

552 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/06(月) 23:26:51 ID:J4p/kRlY

岡部「…そういうわけだ、後藤君。礼ははずむよ。
あと、顔はやめなよ。ぼでぃ、ぼでぃ。」
　
例え返り討ちにあったとしても、後藤は終わりだ。
どっちに転んでも悪い話ではない。
電話を切った岡部は考えた。
「それにしても、コアラはあれで食えるのか…？」

553 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/07(火) 01:26:13 ID:jzj3Uiei

後藤は愛用の木刀を携え、じゅん子の元へ向かった。
だが、その行く手を阻む者が一人……

554 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/07(火) 02:05:14 ID:0/+R/V30

千明塾塾長・坂井千明だった。

555 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/07(火) 07:13:15 ID:EwjTppl9

坂井『ワシが千明塾塾長坂井千明であ～る！！』

556 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/07(火) 07:29:26 ID:7pw9r7ef

千明ﾌｫｫ～
天パーﾌｫｫ～
ウハウハ競馬ﾌｫｫ～

557 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/07(火) 19:40:54 ID:jzj3Uiei

そう叫びながら腰を前後に振る坂井千明に、
「おっさん、邪魔」
と、後藤は容赦なく木刀を振り下ろした。

558 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/07(火) 20:14:25 ID:xC8K/HTJ

しかし後藤は坂井にかなうはずなく

559 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/07(火) 20:15:11 ID:11wq1qut

鮮血が辺りに飛び散った。
不敵な笑みを浮かべる。
しかし、それは後藤ではなかった。
「後藤よ、油断したな」
千明が握り締めていた小刀が後藤の首に深く刺さっていた。
狂った振りをしていた千明に後藤は騙されたのだ。

560 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/07(火) 21:08:55 ID:7pw9r7ef

「ﾌﾌﾌ…バカめ」
あたりに響く不敵な声

「俺がやられたとでも思ったか、老いぼれが」

561 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/07(火) 21:34:42 ID:EwjTppl9

後藤は強がりを言ったが、
加勢に来た塾生の松岡、丹内、水出、津村の若さにボコボコにされ、
最後のとどめを千明にされた。
千明は気を失っている後藤の背中に大きく「早漏」と刀で彫り
ついでに去勢手術もおこなった。

562 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/08(水) 01:03:43 ID:NjlYWxDD

「すっげえ･･･！」
「さすが、千明先生！」
「やること違いますねー」
「ますます憧れちゃいますよ！」
塾生からは賞賛の嵐。
気を良くした千明は、彼らを連れて意気揚々と夜の街に消えて行った。

一方その頃、
後藤からの連絡が途絶えたことに疑問を抱いた岡部は、

563 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/08(水) 01:19:09 ID:XB5CZi+m

前から気になってたCRウルトラセブンを打っていた。

564 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/08(水) 08:08:24 ID:vIeWlcLG

岡部『しかし出ねえな、この台は』

565 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/08(水) 18:24:08 ID:XB5CZi+m

岡部の台でウルトラアイ予告！

『これだ！』

今までのゴーグルはみんなが同じだが、後藤にこのウルトラアイを使わせればあいつも調子に乗って面白いパフォーマンスをみせてくれるだろう…。

岡部はウルトラアイを買いに行った。

566 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/08(水) 19:37:20 ID:0Sop4h4X

しかし、後藤は息も絶え絶え、さらにしばらく活用できそうにない。
そのため、次の作戦として、師匠である同期の伊藤正徳を活用することにし、
シークレットアイを携えてローエングリンにチョッカイを出しにいった。

567 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/08(水) 19:59:12 ID:O+WbT+YI

ローエングリンにちょっかいを出そうとした瞬間、岡部の携帯がなる。
どうやら愛する妻からのようだ。
「あなた、今夜はおかずはあなたの好きな女体盛り合わせの刺し身ですからね。
早く帰ってきてね。
それと明日の水曜日はハローワークの認定日ですからね。
ちゃんと行って雇用保険受給資格者証にハンコを押してもらってきてね。
でないと失業保険がもらえないですからね。」

568 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/08(水) 20:05:55 ID:YSpE4aOn

パチンコも負けてションボリ顔の岡部トボトボと街をふらついていると、「暴れ馬だぁ～！」と叫ぶ声がする。後ろを見ると、本当に馬がいた。岡部は暴れ馬を慣らし、馬に乗り家に帰った久しぶりに走ったそしたら、パトカーに停められた

569 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/08(水) 21:10:35 ID:0Sop4h4X

どうもはローワークで失業者認定してもらった「谷中公一」という名前の
受給者証で、なぜかｼﾃｨﾊﾞﾝｸ桐生第一支店の岡部の妻の口座に入っていたことを
警察がかぎつけたようである。

そのご、取調室ではこのような会話が交わされた

570 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/08(水) 21:58:17 ID:vIeWlcLG

取調官『ちょｗｗｗｗｗｗｗおまｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗﾃﾗｱﾔｼｽｗ
ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗおkｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗっうぇｗｗｗｗｗ
ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ』
岡部『うはｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｳﾀｶﾞﾜﾚｽｗ
ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗﾃﾗﾔﾊﾞｽｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗっうぇｗｗっうぇｗｗｗｗｗｗｗｗｗ』

571 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/08(水) 23:32:26 ID:O+WbT+YI

取調官に対して怒る岡部。
岡部『貴様、私を捕まえて、しかもこんなことをしてタダで済むと思っているのか！？
私は近未来の総理大臣だぞ！！　私は今度の選挙に立候補する身だ！
私が当選したら国民に約束しようではないか。』
取調官は呆れたが、岡部は強い口調で国民への約束を声を大にして言った。

572 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/08(水) 23:40:01 ID:V1SHaPuP

しかし、岡部は内心は困惑していた。
今の自分は何もかも勢いに任せている。そして全てがやりっ放しだ。
後藤の抹殺も、拾った馬券の換金も、そして千明塾を滅ぼすことも。
何かに操られている気がする。そう思えてならない。自分はいったい何をしたいのだ？本当は。
「それで、何を約束してくれるのですか？」
取調官が失笑を浮かべながら訊ねてきた。
岡部は一瞬考える。

573 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/08(水) 23:47:46 ID:V1SHaPuP

周囲からすれば次に岡部が宣言するまでの合間はたしかに「一瞬」に感じられたのかもしれない。
しかし、当の岡部からすればあまりにも長い空白の時間に思えてならなかった。
騎手という立場から身を退いた自分に、約束できるようなものがあるのだろうか？
総理大臣になったとしても、ちゃんと務まるのだろうか？小渕や森のような失態を繰り返さないだろうか？
馬優先主義は全国民に支持されるのだろうか？
思考の悪循環に陥ろうとしたその時、辛うじて閃いたものがあった。
「馬にも人権を！人には飼葉を！」

574 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/08(水) 23:56:55 ID:V1SHaPuP

「私は２ちゃんねらーの操り人形ではない！これまでの日本競馬を背負ってきた岡部幸雄だ。ハローワークもパチンコも私とは無縁なものだ。滅せよ」
取調官は自分と岡部の二人しかいないこの狭い取調室で演説を始めた岡部に脅威を感じた。
この男は危険人物だ。やはり当局だけでは手が負えない。
千明塾か後藤などの岡部をよく知る競馬関係者でなければ、彼の暴走は止められないのかもしれない。
岡部自身、己の勢い任せだけの一貫性のない発言や行動が自分自身を窮地に追い詰めていることも知りながらも止めれなかった。

575 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/09(木) 00:40:33 ID:wYTBCFnU

何で急に文体が本格的に・・・・

576 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/09(木) 00:54:15 ID:nZ/j/p04

突然真面目な調子になったことも含め、
脅威どころか恐怖すら感じ始めた取調官は、内線電話で何者かを呼び出した。
岡部は構わず、ひたすら演説を続けている。

そして数分後。
取調室に一人の男が現れた。

577 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/09(木) 01:01:26 ID:Sqg/4+uK

亀有署からやって来たハトポッポデカだった。

578 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/09(木) 02:27:00 ID:h0Y00wSn

岡部『所轄じゃねーじゃん！俺は無実だ！！
拾った馬券換金したのは遺失物等横領だけどねー！！！』
　
はい、おまたせ。
ここで、幸雄の目が覚めました。
　
「なんて、夢だ…」
汗だくのパジャマを脱ぎすて、身仕度をする岡部。
「あの方に会いに行こう。」
　
数時間後、とあるホテルの一室
　
岡部「政界入りの準備も遅々として進まず、ネタも無く…
私はどうすれば良いのでせう？」
　
一瞬の沈黙の後
岡部の眼前の巨漢が叫んだ
「勇気ある撤退！」
　
岡部「では、私はこれから何を…？猪木さん！」

579 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/09(木) 02:57:37 ID:Sqg/4+uK

『一緒にブラジルへ行ってアントンカンパニーで何か商売をしよう！』

猪木は岡部にビンタしながら笑って岡部を誘った。

580 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/09(木) 05:58:08 ID:hvDDYc2b

ホテルからの帰途、膨れあがった頬をなでながら
「しかしインチキ商売で話が広がるか…
いちおう競馬板だしなぁ…
む！そうか！」
岡部はもうじき夏競馬が始まることに思い立った。
…迷わず逝けよ…逝けばわかるさ…か
「よし、私は旅に出よう。
まずは、エプソムＣで旅費を稼ぐ！」
岡部は
『また、それかよ！』とツッコむ
ねらーのガキを瞬殺し
夕闇せまる新宿の雑踏に消えた。
　
第２章<<岡部幸雄の議>>　完
　
　
第３章
<<はぐれ岡部純情派しかも旅情編>>
第1節
『福島湯煙り美人厩務員殺人事件～家政婦純子は見た』

581 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/09(木) 06:35:11 ID:d0OZaCLa

(もちろん純子はコアラの嫁）

福島へ一人、なぜかアドマイヤの勝負服で新幹線で旅立つ男がいた。
そう、誰もがご存知、岡部幸雄。
お供には藤沢調教部門担当鹿戸雄一をつれていた

582 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/09(木) 08:08:05 ID:5yIpoF+f

鹿戸『岡部さ～ん、こんな朝早くからどこへ行くんですか～？』
岡部『福島だよ、福島！この夏は旅打ちで楽しむのさ』
鹿戸『福島は来週から！！』
岡部『…(早く言え)』

岡部は福島に行く為にヨシトミから50万借りたのだ。
とりあえずヨシトミからの借金は踏み倒すことにして、東京競馬場へ行くことにした。

583 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/09(木) 12:06:00 ID:HW0UTejs

６月12日、岡部は東京競馬場の青空席でコンビニ弁当を食べていた。
今日はまだ１レースも的中していなかった。財布の中身はもう半分しか残っていない。
憂鬱な気分になった。まあそんなことは競馬場に来るといつものことなのだが。
引退して以来、こうやって毎週のように馬券をやっているのだが今更きづいたことがある。
自分があまりにも馬券が下手だということだ。もし本命にした馬に自分が乗っていたら絶対勝っているのに。
普通の馬券師には判らない苦悩である。
「それにしても今日のヨシトミは不調だな」
岡部はそうぼやいた。まだまだ自分は甘い。
良心の呵責に悩んでいたのだ。
ヨシトミから奪うように50万円も借りたのだから、せめて彼の馬券を買うことで償いたい。
それなのにこの様さ。不愉快な矛盾ではあるが自分が間違いないと思って選択したことなのだ。

選択といえば。そもそもどこから間違ってしまったのだろう。
引退会見からなのか。いや、あの時はまだ良かった。少なくても良識のある方々からたくさんの支持を得た。
やはりこの引退記念小説が始まってからなのかもしれない。
脱線に次ぐ脱線。何処に突っ込むかなんて誰も判らない。
人生最大の危機だ。これを回避するにはやはり後藤の抹殺と千明塾の崩壊が大前提だろう。
そして、競馬界の至宝といわれた私を警察に通報した裏切りの女、ジュンコもどうにかしてやらないと気がすまない。

しかし、まずは当面の問題を解決せねば。
残り25万円を確実に増やす方法はないか。
残り全部を、エプソムカップに出走するカンファーベストとサイレントディールの馬連とワイドに注ぎ込むか否か。
岡部にはまだ決心が着かなかった。
「ここまで悩むことになるとは。現役を退くべきではなかったのかもしれぬ」

584 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/09(木) 12:58:40 ID:5yIpoF+f

そんな時に携帯電話が。どうやら妻からのようだ。
(ん…？今朝競馬場に行く事は伝えたはず…)

訝りながら出てみると凄い剣幕だ。

妻『今安藤さんから電話があったけど、あなた安藤さんからお金借りてるの？』
岡部『え…？』

散々騒ぎにはなったが、宏司に貰った馬券で解決したはずだ…

岡部『いや、以前借りたがもう全部返したが…』
妻『まだ返してもらってないって言われたのよ！
返してもらえないならこっちにも考えがあるって！どうすんの？』
岡部『いや、しかし…』
妻『知りません！とにかく一度連絡してみて！』
(どういうことだ？)
狐につままれたような気もするが、とりあえず連絡しなければ。

あの騒動を思い出すのも腹立たしいが、
とりあえず岡部は安藤に連絡をとった。

585 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/09(木) 13:17:06 ID:5yIpoF+f

岡部『もしもし、安藤君か？』
安藤『はい、そうですが？』
岡部『借りた金を返してもらってない、とはどういう事だ!?
利子と熨斗つけて1250万円払っただろ？』
安藤『確かに頂きましたよ。しかし、あれでは残額が30円足らなかったんですよ。それからは私は一円たりとも
お返ししていただいてません』
岡部『ふざけた事を言うな！こっちは
契約書は返してもらった！契約は終わった筈だ！』
安藤『は？ふざけた事を言っちゃいけませんよ。契約書は私の手元にありますが？』
岡部『何だと？』
岡部はかばんの底に残してあった契約書をよく見直してみた。
すると…なんと手元の契約書はダミーじゃないか！
日付も入ってないし、金額も改竄してある！

岡部『安藤、貴様…！』
安藤『へへへ、そういうことです。
利子と迷惑料を合わせると今4200万円になってますんで、早く払って下さいね～。
払って下さらないなら、奥さんと娘さんに返してもらおうかな～』
岡部『わ、分かった。何とかする…』

嵌められた…！しかも口車に乗って支払う事まで約束してしまった…。

586 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/09(木) 13:36:30 ID:HW0UTejs

しかしもう遅い。妻と娘を人質に捕られたのでは彼の要求に従うしかない。
それにしても何だ、この展開は？私の進む道は何処までも茨が生い茂っているのか。
さすが美浦村のある茨城県だ。まさかアンカツもあんな奴だとは思わなかった。移籍三年目でダービーも天皇賞も勝ったというのに、まだ金を欲するか。
岡部は動揺を隠せず、そんなことをぐるぐると考ええていた。
最早、カンファーベストとサイレントディールの馬連とワイドなんて買っている場合ではない。
4200万円という途方もない大金を手にするにはどのような馬券を買うべきなのか。
岡部は神に縋りたくてたまらなかった。
「誰かエプソムＣの極上の穴馬を教えてくれ！ファルコンＳでも良いから！」
岡部は東京競馬場の中心で、助けを求めた。

587 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/09(木) 14:12:49 ID:5yIpoF+f

岡部が絶望に沈んでいる頃、安藤は兄の光彰と連絡をとっていた。

安勝『ああ兄貴、うまくいったよ』
安光『そうか。ところで週末に騎乗予定のある騎手と連絡が
とれるという設定はおかしいんだが』
安勝『そこは小説だから、細かい事は気にしないでくれ』
安光『うーん…』
安勝『また書き直すのが面倒なの！』
安光『まぁ…いいか。
それよりかなり無茶な計算してたが大丈夫なのか？』
安勝『ああ、その辺は大丈夫だ。奥さんと娘を餌に脅したらイチコロだったよ』
安光『そうか…まぁやり過ぎるなよ』
安勝『ああ、まだまだ絞れるだけ搾らないといかんでな』

安藤光彰は電話を切ると半ば呆れたように『弟とはいえなんて奴だ…』と呟いていた。

その頃岡部はまだ悩んでいた。
なんとかしないと…

588 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/09(木) 19:21:20 ID:HW0UTejs

締め切り時刻は迫ってきた。
「誰か、どの馬が勝つか教えてくれ！」
まわりの客に縋る中年の男。それはかつて名手と呼ばれた岡部幸雄の変わり果てた姿であった。
「どの馬に金を注ぎ込めば良いんだ！ア・ン・カ・ツ以外で」

589 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/09(木) 20:02:20 ID:nZ/j/p04

そんな岡部の側に、サングラスをかけた怪しい男が近付いてきた。
「そこのあなた、お悩みのようですね。
私でよければ、アドバイスを致しましょうか…」
岡部はそのまだ年若い顔立ちに既視感を覚えなくもなかったが、
藁をも掴む思いで頭を下げた。
「頼む、俺を助けてくれ！」
「はい、分かりました…安藤勝己騎乗の馬以外で、ですね？」

男はニヤリと笑ってレーシングプログラムを開き、
一頭の馬の名前を指し示した。
「これを買うと良いでしょう」
その馬とは……

590 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/09(木) 20:18:52 ID:5yIpoF+f

マチカネメニモミヨ。
前走を勝ってオープン入りした馬だ。

岡部『しかし、こいつはダート馬だ…』
謎の男『だまされたと思って買ってみなさい。』

591 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/09(木) 20:21:14 ID:Ifum+drB

「マ、マルブツブリザード！！？？」
「どうですか？」
「いやコレ、アンカツの馬じゃん！！だめだ！俺が買ってると知ったらヤツは必ずわざと負ける！！」
だが怪しい男は言う。
「いいですか？金貸しは返してもらってナンボの商売です。あなたが買ってると知ったら彼はそれこそ死に物狂いで勝ちに行きますよ。」

「な、なるほど。一理あるな。分かった！それを買ってくる！！」

去り行く岡部の背中に向かって男がつぶやいた。
「老いたな岡部。すでに安藤さんの狙いはあなたの金ではないんだがな。
これで負ければあなたは破産だ。そうなれば愛するあなたの娘は。。。」
男の正体は

592 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/09(木) 20:21:40 ID:Ifum+drB

かぶった。>590からﾄﾞｿﾞｰ

593 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/09(木) 20:36:13 ID:HW0UTejs

岡部は記憶の糸を手繰り寄せていた。
マチカネメニモミヨ。この馬のことはまだ覚えている。
そう、あれは私が勝ったレースにも出ていた馬だ。たしか、あの時のレースはダートだったはずだ。
芝が向いている？そこまではかつての名手でもさすがに覚えてはいなかった。
それにしても。あの男はいったい誰だ？どこかで見た覚えがなくもない。

594 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/09(木) 21:31:27 ID:UvVPLbu0

そのころ、フェイスマスクをはずし、その男はこう語る。

「ここ１０年でこのレースは前走３着以下で10キロ体重の減っている馬は
やたらはまるんだよ。２回でどちらも１着。これはかいだよねぇ。ぐへへへ」

井崎である。とんでもない男に岡部は頼ってしまったものである。

595 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/10(金) 02:15:11 ID:PCWmfkt/

怪しげな笑みを浮かべ満足している井崎を睨む男が一人。

極道馬券師の塩崎と清水だった。

596 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/10(金) 05:26:35 ID:QD/LKy12

あくまで
「睨む男」は一人なのである。
　
つまり、塩崎利雄と清水成駿が合体すると

597 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/10(金) 06:02:13 ID:PCWmfkt/

柏木になるのだ。

598 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/10(金) 06:03:46 ID:UkQfim7a

その柏木は日刊競馬なわけで

柏木集保の
日刊競馬

余りに使い古されている言葉である。

599 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/10(金) 11:31:10 ID:jlxfkzET

それはさておき。

岡部は井崎の撹乱により、更に悩む事になった。

(確かに芝の実績はある。しかし三歳の時の話だ。
しかも井崎の話だしなあ。素直に受けていいものか…)

ひとまず保留にした岡部は更に穴馬を考える事にした。

600 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/10(金) 11:58:56 ID:kb5IJ5EU

穴馬を探しながら思い出したことがあった。
マチカネメニモミヨの四位とは某競馬雑誌で対談したことがある。
繊細さの裏に狂気を秘めた男。当時の岡部は彼をそう評していた。
そもそも田原一派には荒くれ者や曲者が多い。岡部もレース中に彼らに何度も煮え湯を飲まされていた。
彼らに比べたら、今の千明塾はまだ可愛いものだ。もちろん、これからどのようになるか判らなくもないが。
特に若手の五十嵐と松岡は今後どんどん力を伸ばしていくだろう。
アムロやカミーユのように。
実は岡部は最近になってようやくガンダムを見始めていた。
ガンダムは素晴らしい。私もガンダムの世界に生まれていたのなら間違いなく彼らのようなパイロットになっていただろう。
ちなみに岡部が好きなＭＳは百式である。
クワトロのサングラスはジョッキーが身に着けるゴーグルと少し似ているな。

601 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/10(金) 13:40:01 ID:jlxfkzET

悩む。更に悩む。
しかし、無情にも時間は刻一刻と過ぎていく。

ふと歓声に気付くとターフビジョンではレースが直線を迎えている。
(中京の９Ｒか…)

レースは残り200ｍ辺りで一頭抜け出して来たようだ。
(あれは誰だろう…？)
安藤勝巳からの電話以降、目の前のレースに頭が回らなかった岡部には
誰なのかは確認出来なかった。

いつの間にやら東京も９Ｒのファンファーレが鳴った。
いよいよ時間は限られてきたようだ。

(うーん…敢えてメインを止めて次の１０Ｒに勝負を賭けるか？
いや、しかしそうするには考える時間が足りない。しかもそんな事をしたらこの小説が書きにくくなる…)

そんな堂々巡りな考えをしているうちに９Ｒも終わり、
１０Ｒに出走の馬がぞろぞろと本馬場に現れ始めた。

いよいよ選択の余地は無くなってきた。
『メインに全てを賭ける！
馬券を当てて妻と娘を守る！
そして岡部軍団を召集して安藤とのカタを付けてやる！』
そう腹を決めた岡部はもう一度競馬新聞に目をやった。

マチカネは微妙な気もするが、せっかく井崎が奨めてくれたし入れておこう。
しかし、自信が持てない。
もう一頭穴馬が欲しい。
とびっきりの穴馬が…

そんな時、ある一頭に目がいった。
『…これか…？』

その一頭とは…

602 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/10(金) 17:54:18 ID:kb5IJ5EU

ブラックカフェ。かつて岡部も騎乗したことがある馬だ。
父はＳＳ。ダービー候補とも言われたことがあった。だが期待通りの活躍はできずに今に至る。
そんなブラックカフェに跨る騎手は小島太一。小島太の息子だ。
小島太は現役時代は岡部の良きライバルであった。彼が岡部の前に立ちはだかったからこそ、岡部は腕を磨き乗り越えようとした。
小島太が調教師に転身してからは彼の手掛けた馬に騎乗することも度々あった。
イーグルカフェでのＮＨＫマイルＣは岡部にとっても小島太にとっても忘れがたいＧⅠ制覇だった。
しかし、それもとうに昔のことなのかもしれない。そして今、小島太の息子、太一が騎手として重賞に挑む。
「時代は変わったな…」
そう感じるのは岡部だけではないだろう。岡部を愛した者、小島太を愛した者、そして彼らの華やかな活躍を見てきた全てのファンの思いである。

603 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/10(金) 19:59:04 ID:6QgqhaYg

そのレースには二世ジョッキーが目白押し。
父の厩舎の馬にまたがる郷原洋司・加藤士津八・藤岡佑介
父は豪腕南井ひろし
父もまた武一家に隠れた武英智
叔父はダービージョッキー柴田善臣
父は牧場経営田中勝春
そして、まがうことなき２世ジョッキー福永祐一・武幸四郎

「こんな時代になったんですね」
と、これもまた父は障害・平場と活躍した山田和広がいう。

604 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/10(金) 20:12:07 ID:qLRboUq2

ただ一人関係ないのは後藤浩輝ただ一人だった
気に食わないのか木刀を振り回していた

605 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/10(金) 20:23:54 ID:6QgqhaYg

しかも血を噴出しながらである。
救護係がやってきてこのように言う。

「後藤さん、B型のRH－ですよね。ありがとうございます。」

実は赤十字の看護婦の要でもある。彼女は誰なのか。

606 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/10(金) 20:41:22 ID:QY+rSvbT

「あっ、お前は…」

後藤は驚きの声を挙げた。
目の前に現れた看護婦は、押田純子。
彼女もまた、騎手の娘…かつての二世ジョッキーだった。

607 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/10(金) 21:01:05 ID:PCWmfkt/

岡部は後藤の撲殺以外に心残りがあった。

押田純子を見て思い出す、自分の果たせなかった思い。

その思いとは

女性騎手達にもっと親身になってあげたかった事、彼女達が巧くなれば競馬ファンも新たな裾野を広げ今日の売り上げ減は防げたはず…との思いだった。

608 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/10(金) 21:22:15 ID:6QgqhaYg

とは思うが、いかんせん色恋の話。
彼は数々の英雄伝を持ち、南関東の女性騎手まで手篭めにしてきたほどであるが、
押田と板倉だけは手を出せなかった。
それが実は心残りなのである。

609 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/10(金) 22:54:57 ID:jZfnmyz5

（なぜこうまでいろいろ思い出ばかりよみがえってくるのだろう？
メインレースの馬券もまだ決まらないというのに。。。）
岡部は悩んだ。
（そうか、この小説の書き手がそれを決められないからこんなにダラダラと思い出ばかり書いているのか。
よし、>610で馬券を決めよう！）

610 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/10(金) 23:59:09 ID:QD/LKy12

(´・ω・`)え？
　
　
　
　
>>611ﾄﾞｿﾞｰ

611 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/11(土) 00:34:29 ID:sZDmoIuL

（えい、もうどうにでもなれ！）
岡部はマークカードを手に取ると、

東京11R
三連単
1-2-3
10-3-1

と、何も考えずに塗り潰した。

612 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/11(土) 00:50:04 ID:Ij6n9JaH

そして券売機に向かって走った。
途中、他のファンに衝突しそうになったが、さすが元騎手。素軽いフットワークですいすいと交わしていく。
そして慌しい雰囲気の行列の後ろに並んだ。
岡部の前にやたら背の高い紳士がいる。見覚えのある大きな背中だ。
日刊競馬の柏木集保氏だった。
岡部は前に並ぶ柏木氏に声をかけた。

613 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/11(土) 01:09:49 ID:Ij6n9JaH

「お久しぶりです。集保様」
岡部にしては馬鹿に丁寧な言葉遣いだった。柏木氏はその声に少々驚かれたようで、その背中を少し震わせた。
そして岡部は改めて思う。このお方は大きいと。
岡部は元騎手だから平均よりも小柄で、その上、競馬マスコミの「ジャンボ」と言われている柏木氏と並ぶと余計に小さく見えるのだ。
だが、年齢は岡部とほとんど変わらない。一つ前か後だったか。50を過ぎれば些細な差である。
「おぉ。岡部さん、お久しぶり。ごきげんよう」
挨拶を返す柏木氏のソフトな語りは昔から変わらずに素敵だ。
この声でどれだけ多くの人が競馬ファンに、そして柏木氏のファンになったことか。
現役時代、あまりマスコミに対して好感を持っていなかった岡部もサンスポの西島記者、そして日刊競馬の柏木氏には心を開いていた。
「岡部さん、エプソムＣは何から買うの？」
憧れの柏木氏にそう訊かれて岡部は嬉しかったが、後ろめたい気持ちも少なからずあった。
じぶんが買おうとしてる馬券は何か考えがあってのものでは決してなかったからだ。
611、恨むぞ…。いやぁ、難しいですからねぇ。そうとぼけながら、岡部は苦し紛れに笑顔を作ることしかできなかった。
しかし、柏木氏は何でも知っている。
「岡部さん、私は見てましたのよ。貴方、三連単で1-2-3と10-3-1を買うつもりでしょう？そんないい加減な馬券が的中すると思って？」
「あわわわ。集保様、申し訳ありません。これはほんの気の迷いです。集保様のお言葉で目が覚めました。こんなマークシート、ビリビリに裂いちゃいますから。本当はマチカネメニモミヨから勝負するつもりです」

614 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/11(土) 01:12:58 ID:KDK84r1y

集保は週報を書いた

615 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/11(土) 03:48:03 ID:WXB/Dfot

思えば非礼極まる行為である。
目の前に岡部がいて、しかも話の途中で書き物を始めたのだから。
オッズ表の裏に何やらしたためた柏木はそれを岡部の胸に押し付け
小走りにその場を去った。
　
《週報》
６／１２（日）
府中で幸雄ﾀｿに出会った。
ディールを信じてﾈ。
あと～穴ならマッキー。
『やけに競馬に詳しいﾔｼが仲間にいる。』
集保のこと、そんなふうに思ってホスィ。
　
岡部は嘔吐を堪えながら思った。
『やはり、タダモノではない。名前の四文字すべてに木が含まれるだけはある。』
　
岡部は再検討を始めた。

616 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/11(土) 04:08:07 ID:XFr8T8NK

検討しながら岡部は思った。

(レースまでまだ一日以上あるのに、
締切間際のシーンは辛いんだよね…)

617 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/11(土) 05:11:00 ID:JoQFLbs4

そもそも木曜日の時点で３日も先の話をするという
あとさきの考えないことをするとなぁ～・・・
岡部は感慨深くなった。

618 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/11(土) 05:19:16 ID:RBLPITxD

もう一人の“天使の岡部”が
(まあ、そういうなよ。そこはみんなで知恵を出し合って…)
　
岡部はなぜか今ごろ初めて馬柱を見ながら
「まずは>>611の勇気に敬意を表して…」
みれば①②③も⑩③①も波乱なら無いとは言えない馬券だ。
しかも③がマチカネなら話の筋も…
岡部「よし。まずは、この二点に各一万だ。あとは、じっくり考えて…」
　
残金２３万。

619 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/11(土) 09:02:18 ID:XFr8T8NK

後は…
この前ネットの掲示板で持ち上げられてたウインクリューガーと
相当久しぶりではあるが、実力派のボーンキングも狙うか…

620 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/11(土) 09:51:51 ID:WdU7jnSj

はてさて、ここ一番で柴田に走るか。柴山のカンファーか

621 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/11(土) 11:54:00 ID:XFr8T8NK

しかし待て。
引退してからこのかた、かなり馬券を買ってきた筈だが、
さっぱりだ。何が問題なのか。

少し冷静になって振り返ってみる事にする。

622 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/11(土) 12:00:52 ID:7ow+/dSm

そして土曜の東京競馬場。闇金という本来の稼業をマスコミに晒された安勝は騎乗馬確保に苦労してた。

『禁じ手を使うしかないな』

肉を切って骨を断つ

東京3Rで安勝が見せた行為こそが…。
ヨシトミを乗れない様、自らぶつけてヨシトミ潰しを行い、ヨシトミの乗鞍を奪う。

しかし代償として騎乗停止を食らうのだ。

やっぱり安勝は馬鹿であった。

623 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/11(土) 12:22:37 ID:Ij6n9JaH

あくまで騎手の視点で買う馬を選んでいるからではないのだろうか。今日も午前中はヨシトミばかり買っていたし。
と言うよりも、昨日のヨシトミは果たして大丈夫だったのか？未来を予測するのは難しい。
話は戻るが、今回に限っては上手くいくかもしれない。早くから慎重に検討してきたし、書き込んでくれる皆さんのアドバイスも心強い。
井崎と柏木氏も私の味方だ。
ここで改めて自分の予想を分析してみよう。不可解なところがあれば、きっとまた誰かが指摘してくれるはずだ。
イージー。イージー。気楽に行こう。
2005年６月12日、東京11Ｒ、エプソムカップ。
岡部が現在、馬券の候補に入れているのは、
マチカネメニモミヨ。
ブラックカフェ。
人気馬であるが、サイレントディールとカンファーベスト。
そして競馬２ちゃんねらーの話題に事欠かないウインクリューガー。岡部が主戦を務めた最強マイラー、タイキシャトルの息子だ。買わないわけにはいかない。
そして、柏木氏が推奨してくださったマッキーマックス。
ボーンキングはどうするべきか？常識的に考えれば見送り必至ではあるが、今の私は切羽詰っている。ここでこの馬に激走されてはまずい。万が一のため、抑えておかねば。

624 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/11(土) 12:30:30 ID:Ij6n9JaH

「何ぃ！アンカツは騎乗停止だって！？」
たった今、それを知った岡部は思わず声を張り上げた。
周りのファンが「何を今さら」と言わんばかりの表情で岡部を見たが、そんなことを気にする岡部ではない。
よし。運は確実に私の味方をしている。
確勝という言葉が岡部の脳を支配し、高揚させた。
このような感覚はシンボリルドルフ、タイキシャトルの上でしか味わったことがない。

625 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/11(土) 12:40:47 ID:7ow+/dSm

へっへっへっ～だ！
全ては俺の思いどうりよ。よし、来週は温泉めぐりしながらウインズ小郡に出撃するかぁ。

早くも安勝は来週の予定をたてていた。

626 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/11(土) 14:04:29 ID:WXB/Dfot

「で、き、騎乗停止何日？！宝塚もアウト？ソースは？ソース！」
岡部がねらーのような事を言ってはしゃいでいるとき携帯が鳴った。
　
「あなた！助かったわ！」
妻の声だった。
安勝のJRA当局からの嫌われ方は半端ではなかった。
なんと、騎乗停止処分に加え直属の科学特捜隊による家宅捜索まで強行したのである。
何のためかは、わからないが。
妻と娘が解放された以上、元々利息制限法違反の借金など無いに等しい。
岡部の身体の力が抜けていく。
「じゃあ、とりあえず福島遠征費だけありゃいいのか…
うふっ、んじゃ当てにいこ♪」

627 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/11(土) 14:10:35 ID:XFr8T8NK

そこへ再び携帯が鳴った。

『幸ですけど…。金鯱賞の日に貸した10万円早く返して下さいよ～』

おぉ…忘れてた…

628 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/11(土) 15:06:15 ID:7ow+/dSm

再び電話が鳴る。

『やばい！』
番号を見た瞬間凍り付いた。
以前新幹線の中で中出ししてしまった矢口からだった。

629 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/11(土) 16:10:55 ID:XFr8T8NK

おそるおそる電話を取る岡部。

岡部『もしもし…』
矢口『ちょっとあんた、あれから生理が来ないんだけど！
どうしてくれるの！？きっちり責任取ってもらいますからね！』

あまりのお約束なお決まりのフレーズに岡部は震えあがった。

630 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/11(土) 18:55:23 ID:Ij6n9JaH

つくづく自分の人生は慌しいものだ。
一難去ってまた一難。七転び八起き、ではなくて七転び矢口。
そんなくだらない洒落さえも平気で浮かんでくる。そして己に対して失笑する。
「もしもし、聞いてますか？貴方、私のことをどう思っていたのよ？私の心も体ももうボロボロよ。貴方の所為でね！」
ヒステリックな声が電話から劈くように響く。
どう思っていたかって？そんなの決まっているじゃないか。

631 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/11(土) 19:08:23 ID:IJ0A/+uN

岡部「テラウザスｗｗｗｗｗｗｗ」

632 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/11(土) 20:24:07 ID:2ZOCbxbR

といった岡部誠を放置しつつ、幸の借金を返すためにとりあえずモノレールに乗った。
向かうは大井か平和島か・・・・。

633 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/11(土) 20:44:13 ID:Ij6n9JaH

いかん。いかんぞ！
東京競馬場を出て何処の駅かは判らないが、とにかくモノレールに乗ろうとしたその瞬間、岡部は我に返った。
「厄介な女だな。いつかは矢口も消さなくては…」
岡部の体は汗でいっぱいだった。恐ろしい体験を味わった。
そう。
矢口の妄執が電波を伝って岡部を支配していたのだ。
矢口は不思議な力を持つ女だった。その声色に心を惹かれたその瞬間、矢口の思念がその者の心も体も奪うのだ。

634 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/11(土) 20:50:25 ID:Ij6n9JaH

岡部は全力疾走で東京競馬場へ戻った。エプソムＣ発走までまだ時間は残っている。
と言うか、実際は半日以上残されている。
「みんな、もう少しだ。頑張ろう。明日の夕方になれば思いがけない展開になるはずだからさ」
岡部が送ったエールの相手は、道を歩く人々へのものなのか。それとも？
岡部は思った。エプソムＣを獲ったら矢口への慰謝料、はずれたら後藤に依頼して彼女を抹殺してもらおう。
エプソムＣは人命をも左右するレースとなった。

635 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/11(土) 21:45:14 ID:XFr8T8NK

岡部は東京競馬場に戻り、
まずは落ち着く為競馬博物館を見学することにした。
褒章馬のコーナーを覗く。
そこにはあの、シンボリルドルフも飾られていた。

ビデオコーナーでルドルフのビデオを見ることしばし。
満足いっぱいの岡部は呟いた…。

636 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/11(土) 22:02:09 ID:2ZOCbxbR

「シャトル・パールは今どうしているのだろう。」
ふと、懐かしく振り返る。
モーリス・ﾄﾞ・ギース賞の思い出。ラストランの最後に２頭に差された悪夢。
すべてが良い思いでである。

しかし、今は人の命が懸かるエプソムカップを考えなければならない。
岡部は突然安田富男を呼び出した。

637 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/12(日) 05:26:51 ID:91c6qaaN

安田といえば、競馬情報会社「シンクタンク（沈む戦車）」を主宰する男。
きっと、決断の助けになるはず…と、今頃から呼び出した訳だが…　
　
実は、１０Ｒの写真判定が長引き
Ｘ線から指紋・声紋分析さらにＤＮＡ鑑定でも確定できず
ついにＢＳＥ全頭検査へともつれこんでいた。
メインの発走まで、十分時間はある。
　
芝生に腰をおろした岡部は
ふと新聞の片隅に目がとまった
　
『柴田善臣負傷　１２日の騎乗は未定』
　
はにゃ？今日、善臣…乗ってた…かな？？

638 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/12(日) 13:34:51 ID:ncqvhCF6

乗って……ないよなぁ。間違えたなぁ。というよりも、やはり未来予測は難しいよなぁ。
それにしても。
ここ数日、この小説で岡部に関わった人物が次々と不幸、もしくはちょっとした幸せになるのはなぜだろう。
不幸になった者、ヨシトミ、アンカツ。五十嵐(怪我だいじょうぶ？)。
幸せになった者、柏木氏(ブリリアントS的中、オメ)、松岡(昨日の最終の勝利、オメ)。
「安田さん、貴方はどちらになるのだろうねぇ。ふっふっふ…」
「……岡部さん、しばらく会わないうちに随分とキャラが変わりましたね」
「まぁ苦労が絶えない日々を過ごしているからね。できれば変わってもらいたいものだよ」
そう言いつつも岡部は内心思っていた。このレースが終わる頃には私は薔薇色の人生を歩むに違いないと。
「マチカネメニモミヨ、ブラックカフェ、サイレントディール、カンファーベスト、ウインクリューガー、マッキーマックス、ボーンキング、以上の三連複のボックスを買うことにしたよ。下手に絞らない方が良いと思ってね」
「岡部さん、ロードフラッグも押えておいた方が良いですよ。この馬は夏馬で左回りが得意です」
「なるほど。ではロードフラッグも入れておこう。人気薄同士の決着ならウハウハだな」
岡部は早速売場に向かい、馬券を購入した。これだけ買っていればきっと当たるだろう。

639 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/12(日) 15:36:38 ID:wpeAhrlk

岡部は馬券を買い終え
「>>638GJ!!さて、確認すると。」
１ー２ー３
10ー３ー１
三連単各10000万
　
３、５、７、13、14、15、16、17
BOX各4000円56点
　
計244000円　
　
残金6000円

640 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/12(日) 15:51:37 ID:91c6qaaN

『三連複がかすりもせず、三連単が惜しかったのか…？
しかし、北村、和雄ちゃんオメ。』

641 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/12(日) 19:46:28 ID:6mIO+8VX

馬券を当てる事は出来なかったが、岡部は北村の成長が嬉しくて、ウイナーズサークルで大きな声援を送った。

『北村～！北村～！、あ、あれ、あれやってくれ～、ヒロシですやってくれ～』

642 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/12(日) 20:10:17 ID:et9KZrYK

そこへ突然次のレースの馬場入場が始まり、
洋司が馬上ダンスしながらやってきた

643 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/12(日) 21:53:27 ID:W7Jy5Qps

洋司はあせっていた。それもそのはず。
いままでは洋司の専売特許であった馬上ダンス。
しかしその日の府中に颯爽と登場し、観衆の目を釘付けにした男が居た。
その名は若き天才小島太一。
彼のダンスは洋司をも凌ぐ物だった。
しかも縁は異なものというがこの太一、現役時代岡部のライバルだった小島太の息子なのだ！

644 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/12(日) 23:51:17 ID:ncqvhCF6

「まだ若いのだから一度の失敗でクヨクヨするな。イージーに行こうゼ。太一よ」
たしかにあれはひどい騎乗だった。
だが、ブラックカフェというのは非常に癖の強い馬なので経験がない未熟な太一には仕方がなかったのかもしれない。
それよりも今回のミスを次に生かすことが大切なのだ。まだ若いのだから。
「私は君のようにやり直すということはもうできない年齢なのだよ…」
今日は惨敗だ。
岡部はとぼとぼと家路に着いた。
家に帰ると家族とは話もせず、夕飯も食べないで、布団に入った。
もう疲れた。
眠ってしまうのは早かった。
だが、深夜になって目が覚めた。
することが思い浮かばないので仕方なくテレビを点けると「エルフェンリート」がやっていた。
岡部はつい見入ってしまった。
「なんて悲しい物語なんだ」
シーキングザパールの死の報せでも泣かなかった岡部だが、エルフェンリートでは泣いてしまうのである。

645 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/13(月) 00:06:04 ID:Oxdj5v/W

「あなた、どうしたの？」
背後から妻に声をかけられた岡部は、
流れ落ちる涙も拭かずに振り返った。
「あなた…？」
珍しく涙を流す夫の姿を見て、妻は狼狽した。
「どうしたの、何かあったの？」

646 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/13(月) 01:46:02 ID:YoJkXGrL

『実は…、今夜は燃えよう』

647 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/13(月) 04:49:16 ID:acvfom90

※編集部註
その夜のシーン執筆中に嘔吐等作者の体調が急変したため
爽やかな翌朝の場面から再開します。
ご了承下さい。

648 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/13(月) 08:20:02 ID:YF+WrXDv

なんかエロイ

649 ：↑は誤爆：2005/06/13(月) 08:40:29 ID:YF+WrXDv

翌朝。
岡部は朝の連ドラを見ていた。故郷の群馬が舞台のﾄﾞﾗﾏだ。
気になったのは酒井法子が旦那の緒方直人にさりげなく
SEXアピールを送っていたのに旦那は気づかないというシーンだった。
「ふっ・・・若いのにもったいない･･･」
傍らで眠る妻と酒井法子を見比べてつぶやく岡部。
妻との一戦により矢口戦の傷が癒えたことを確認した岡部は

650 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/13(月) 09:59:41 ID:1t9kwMk2

大井に行って風俗代を稼ぐ事にした。

651 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/13(月) 11:30:55 ID:vkxa6SJX

大井についた岡部。

「あっ！今日川崎じゃん！！」

652 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/13(月) 13:54:07 ID:1t9kwMk2

仕方がないので、近所のパチンコ屋で一勝負打つことにした。

台はもちろん、今話題のＣＲオグリキャップ。
岡部が現役時代に何度となく対決し、
更には騎乗経験もある名馬である。

岡部はおもむろに打ちだすが、イマイチ遊び方が飲み込めないようだ。
岡部は隣で打っている人に聞く事にした。隣で打っていた>>652は次のように教えてくれた↓

653 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/13(月) 13:56:40 ID:1t9kwMk2

『書いた上にアンカー間違えて、自分が説明するのかよ。
俺は申し訳ないけど全く分からんから>>654よろしく』

654 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/13(月) 18:05:46 ID:YoJkXGrL

『この台は普通に打ってリーチが掛かったら大きな声でオグリコールをすれば当たるよ』

な～んだ簡単だねイージー・イージー。

リーチが掛かった！

台に向かい
『オ・グ・リ！オ・グ・リ！』
岡部が叫ぶ。

キタ－－－－－－！！

矢口の彼氏、小栗が現われた。

『俺の彼女を孕ませるとはいい根性してるぜ、落とし前はつけてもらうよ』

655 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/13(月) 19:27:28 ID:Oxdj5v/W

自分よりはるかに長身の小栗に凄まれ、思わず椅子から立ち上がる岡部。
「お、落とし前とは？」
明らかに怯えた様子の岡部を見て、小栗は淡々と言った。
「貴様が原因で彼女は傷付き、苦しんだんだ。
だから、貴様にも同じ苦しみを味わわせてやる。
来い！」

岡部は強引にパチンコ屋から連れ出された。
店を出たその瞬間、大当たりを引いたにも関わらず。

656 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/13(月) 20:05:49 ID:jUmtlN2a

岡部は人気のない駐車場に連れて行かれた。
派手なスポーツカーが停車している。それは小栗のもので助手席には矢口の姿が見えた。
「私をここに連れてきてどうするつもりなんだ？断っておくが慰謝料を払えるほどの金など持っておらんぞ」
「そうだろうと思ったよ。それにしてもヒドイはずし方だったな。レース前はあれほど粋がっていたのにな。惨めだな、岡部」
岡部は何も言い返せなかった。それよりも、今はここから逃げる手段を考えなくては。
「お前を殴ろうと思えば殴れる。だが、それで俺の気が済んでも彼女にとってはなんの慰めにはならない・それより…」
「それより…」
すると、小栗は車に戻って大きな箱を取り出した。何が入っているのだろうか？そして手に握られたペン。
何をさせるつもりだ？
「お前にはこれから一仕事してもらう」
「だからそれは一体何なんだ！」
小栗が箱を開けると、千枚ほどの色紙が入っていた。
「ここにある全ての色紙にサインしてもらおう。もちろん、フルネームで日付入りだ、○○様江とも書いてもらう」
それは恐ろしい罰だ。
岡部には昔、経験がある。
レースを勝って安堵しているのも束の間、ウイナーズサークルの向こう側で「サインください！ゴーグルください！ゼッケンください！」という亡者の叫びを耳にした。
それは勝利者達の華やかな舞台を汚す全く不愉快な連中達であった。
だが、騎手会長を務めていた岡部はファンである彼らを無視するわけにはいかず、渋々とサインをしなければならなかった。
おかげで勝利の公用とした気分が台無しになった。
あのような苦い経験をまた繰り返さねばならぬのか。
「あ、そうそう、一枚一枚イージーって言葉も添えておいてね。馬優先主義でもかまわないから」
面倒なことを注文しやがって…。

657 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/13(月) 21:35:49 ID:gqin254S

そいつらには岡部はこう書いた

「○○さんへ　後藤浩輝　今夜はよろしく。」

後藤がお目当ての女性に対して書くサインのまねを
しただけだが、これを北村が盗んでいったために大騒ぎ。
なぜか名古屋南署で取調べまで受けていた。
それ以来、岡部幸雄というサインがまともな状況ではかけなくなっていたのだ

658 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/14(火) 05:15:20 ID:IF8HlzVm

岡部はこの場でもやはり後藤の名でサインをした。
崩した字なので、まずわかるまい。
勢い余って「今夜はよろしく」まで書いたのだが
それでも気付かないバカップルであった。
　
二人が車で去っていくのをボンヤリ見ながら岡部は
「パールの馬主のエロイ姉ちゃんは今どうしてんだろ？」
と呟いた。
　
ホールに戻ると、なんと自分が確変を引いた台をそのまま打っている奴がいる。
既にドル箱は２０を超えているではないか。
「おい、君。その台は私が…あっ、お前は

659 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/14(火) 07:16:50 ID:VWS1cmjU

そこにはかつてのライバルであり盟友の柴田政人が台を打っているではないか！

660 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/14(火) 10:01:47 ID:/3ilYuk1

でもよく見たら柴田政人の変装をした魔裟斗だった

661 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/14(火) 13:19:38 ID:VWS1cmjU

岡部『ま、魔裟斗？魔裟斗がなんでここに…』

岡部は状況がまるで飲み込めない。しかも人の台を人の玉で平気で打っている。

魔裟斗は自分とは体格は大差はないものの、
格闘技をしているだけにかなりごつい。
ちょっとビビりが入っているものの、今夜の風俗代を守らなければ！

岡部は勇気をだし、魔裟斗に声を掛けた。

662 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/14(火) 15:03:38 ID:2iT2cFmC

『君、ここは私が打っていた台だぞ！
　即刻退きたまえ！』

思いきり凄みを利かせて言ったつもりだったが、
魔裟斗はまったく気にしていない。岡部の方を見すらしない。

『くそっ、こうなったら』

663 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/14(火) 17:08:42 ID:19Q1rYKZ

あきらめて帰ろう。
せっかく一昨年、丸一年かけて治した体だ。もう無茶はできない。
それにあきらめが肝心。
引退することで学んだことではないか。
ゆっくりと穏やかに余生を過ごす。それが一番だ。
慌しい出来事はもうごめんだ。
岡部は店を出ると自宅に直帰した。
風俗で遊ぶのもしばらくはあきらめる。
今は、働いて馬券代と福島までの旅費を稼がねば。
その時、岡部の携帯が鳴った。
「こちらグッドウィル牛久支店です。岡部さん、明日の勤務は現場直行で遅れないようにお願いしますね」
岡部は派遣会社で日雇いのアルバイトを登録したのだ。主な作業は倉庫内でのピッキング業務である。
明日は早いので、今日は早く寝ることにした。
妻が夕飯に用意してくれた鰹のたたきが今日一番の幸せだった。

664 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/14(火) 20:15:11 ID:VWS1cmjU

翌朝。

朝8:30始業は早起きが当たり前だった騎手時代を思えば楽なものだ。
しかし、ピッキングは50代も後半の岡部には厳しいものだった。

次々と流れてくる商品の仕分作業。慣れない岡部は当然ながら全くついていけない。

『おいおい、また間違えてるよ！誰よ、担当は！
もう止めとけ！帰れ！迷惑なんだよ！派遣のくせに！』

自分の息子程の上司から容赦のない叱責が飛ぶ。
(クソッ、馬に乗ればお前なんぞ…)
しかしここは競馬場ではない。一般企業の配送センターである。
我慢するしかなかった…
苦労しながら仕事にも慣れてきた所でようやく昼食の時間となった。

昼食はセンターの社員食堂で取ることになっている。
食券を買わなくてはならないのだが、ここ暫くの騒ぎと馬券の負けの嵩みが進み、
岡部は食事を頼むだけの小銭すら持っていなかった。
仕方がないので水を飲んでごまかす。

惨めだ…馬優先主義の岡部幸雄が飯も食えないとは…。
岡部は泣きそうになる気持ちを抑えながら午後の仕事に向かった。

665 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/14(火) 21:58:56 ID:YP3fQJZY

水で空腹を満たす為、蛇口に口を付けガブガブ飲んで空を見上げた。

『水だけじゃダメだよ、おじさん！』

ふいに声を掛けて来たのは正社員の女性だった。
恥ずかしいところを見られてしまい、うなだれる岡部を気遣い女性はおにぎりを二つ岡部へ手渡し去って行った。

おにぎりを受け取った手に大粒の涙がこぼれ落ちた。『まだまだ日本も捨てたものではないなぁ、ありがとう純子』

そう、おにぎりを渡した女性は心優しき細江純子だったのだ。

岡部幸雄、人生もう一花咲かせよう。
自分に誓った。

666 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/14(火) 23:50:58 ID:wPBr1fKA

しかし、にぎりめしの中身は馬肉だった・・・

667 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/15(水) 00:11:34 ID:dDTwCIsF

競馬人が馬肉を食べても良いではないか。
「美味しい。美味しいよ」
初めて食べる馬肉の美味さに感激する岡部だった。
馬は死んでも人の役に立つ動物なのだと改めて岡部は知ったのだった。

668 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/15(水) 00:24:48 ID:mSiicj7/

それで岡部はいつになったら後藤を倒すのですか？

669 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/15(水) 01:19:09 ID:KjPwIluj

倒すと話が終わってしまうので、倒す事はないでしょう。
というか、過去ログ読むと後藤とはケリは数回付いている筈だが。

670 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/15(水) 02:18:47 ID:MRgMwiOq

フリーターの若者の立ち話を自販機の陰で聞いていた男がほくそ笑んだ。
「俺が爺に倒されるだと？ふ、笑わせるな。」
後藤だった。
「確かにケリはついたよ。>>1も知らぬ事だろうが…
この勝負、馬肉を食っちまった方が負けなんだよ。」
　
後藤は股間の女の髪を撫でながら
「よくやったズンコ。お、お前の、へ、変装もますます…ううっっっ！」
１０秒８。
ますます、早漏に磨きがかかる後藤だった。

671 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/15(水) 04:55:19 ID:dOKuO0In

しかし、後藤は気付いていなかった。
彼が子供の頃から好きで
そして今朝も食べてきた伊○ハムのポールウィンナーには
南米産の食肉用とはいえ、
しっかり馬肉が含まれていることに。
決着はついていないのである。
　
その時、後藤の前を男が走り抜けた。
「お、岡部さんはどこに？！」
センター長の山田雅人である。
この職場で唯一岡部の顔を知る競馬通の山田は
「派遣会社のミスと思われますが
天下の岡部幸雄様にこのような仕事を…まことに…」岡部「いやなに、よいのです。実は…」

672 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/15(水) 06:05:08 ID:HizxBJWV

『私はこの国を再生する為、そして一花咲かせる為に立候補前に全国行脚をしようと思ってな。何ごとも経験だよ、北野誠さん』

明らかに名前を間違っていた。

『しかし天下の岡部さんがこんなところで働くのはなんですから…、すぐ別のもっと楽な仕事を手配します。』

こうして山田雅人の計らいで新たなる目的地へと向かう事になった。

目的地は岩手の湯田温泉。仕事場はストリップ劇場だった。

初めて目にする外人のおばちゃんのコーマン。
指サックをお客に付けさせ、指を入れさせる『入れポン出しポン』、ジャンケンで勝った者がステージに上がりスターになれる『まな板ショー』、カルチャーショックを受けた。

しばらくここで頑張ろう。

673 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/15(水) 10:26:13 ID:KjPwIluj

一方同じ頃…。

先週の降着で騎乗停止を受けた安藤勝巳は、岩手に湯治に来ていた。
本業では降着を受けた上に、副業も科特隊のガサ入れを受けて大打撃を受けてしまった。
もちろん証拠と成りうる契約書等は
地下銀行の貸し金庫に隠しておいた為挙げられることはなく、
おそらく証拠不十分で逃げ切れるだろう。
岡部親子も手荒に扱ってはいなかったのでごまかすこともできた。

しかしおおっぴらに動く事は当然しばらくは無理だろう。

今年は本業も調子が悪いし、しばらくは大人しくするか…地元開催も終わったしな。
北海道開催も始まり、長期遠征組をターゲットにすべく、
騎乗停止中は北海道で過ごす事にした。

そんな中、隠密の吉田稔から連絡が入った。
(岡部も岩手に来ているのか…あいつも困っているみたいだな。
あいつなら簡単に騙せるし、また搾りとってやるかｹｹｹ)
安藤は湯治前のさくらんぼ狩りを急遽取り止め、
湯田温泉に向かった。

674 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/15(水) 16:49:16 ID:PFUFPfAW

小説岡部引退記念・第三章
「みちのく混浴湯けむり連続殺人紀行・美人ジョッキー（元含む）が事件の真相に迫る」

ポロリは>700くらい。

675 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/15(水) 17:45:29 ID:1ur0YmS/

岡部が湯田温泉で働き始めて数日が経った。
仕事にもすっかり慣れ、今や外人のおばちゃんに
無断で手を触れようとする輩を払いのけることなど造作もない。
そしてその日の公演が終わる度に、おばちゃんたちから
「今夜食事ニ行カナイカ？」
「岡部サン、コンナばばあヨリ私トでーとシマショ」
などと、ひっきりなしに声をかけられるようにすらなっていた。

小屋が休みのある日、岡部が温泉街を一人で歩いていると、
「あれ、岡部さんですよね？」
と、背後から声をかけられた。
懐かしい声だった。

676 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/15(水) 20:16:05 ID:HizxBJWV

その男は岩手の雄、菅原勲だった。

そう、中央ＧＩを地方騎手が制する事を初めてやってのけた猛者である。

677 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/15(水) 20:41:05 ID:dDTwCIsF

「おぉ。菅原さんではないか。岩手で元気にやっているかね？」
嬉しいねぇ。まだ私のことを覚えてくれる人がいるなんて。
「ところで岡部さん、久々に再会した記念にサインしていただけませんか？」
「喜んで。何に書けば良いかね？」
「あ、ちょっと待っててください。適当なものを探しますから」
勲は自分の鞄の中を色々と探し始めた。鞄の中はゴチャゴチャしているらしく、怪しげなものがたくさん出てきた。

678 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/15(水) 23:39:25 ID:HizxBJWV

電動バイブ、鞭、蝋燭、猿轡などなど。

『菅原さん、貴方もしかして鞄の中にＳＭの七つ道具をお持ちなのですか？』

679 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/16(木) 00:00:21 ID:MRgMwiOq

菅原「いやっ、そのっ、あわわわ…」
ようやく手帖を取り出すのと同時に
『横綱２号』のシールの付いた黒光りする長大な物体や
ピンクの(;´Д`)ノθﾞﾞｳﾞｲｨｨｨｨｨﾝが落ちた。
　
（岩手競馬が大変なときに、この男なにをやっとるんだ）
岡部が呆れたその時
「てえへんだ、てえへんだ！親分！こ、殺しだ！」
北村だった。　

680 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/16(木) 00:18:11 ID:6I7kpAIR

「おぉ、宏司。そんなに慌てて…。殺しだって。そんな物騒なこと大きな声で言ってはイカン。それとエプソムＣ優勝おめでとう。君のおかげで今週も私は散々だよ」
「ごめんなさいね。自厩舎の馬で勝っちゃって。岡部さんもそこまでは予想できなかったでしょう。いつも外人騎手に良い馬取られてますからね。僕は…。って、それどころじゃないんですよ。僕、見てしまったんです！」
「北村君、落ち着いて。君が見てしまったものは何なんだい？殺しという言葉と深く関係するものなのかね」
ＳＭ七つ道具を整理している勲にそう訊かれ、北村はそこで初めて勲の存在に気がついた。
「菅原さん、去年のマーキュリーＣを勝った馬を覚えていますか？」

681 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/16(木) 01:37:39 ID:Cf1J0Gl0

「スナークレイアース、だったよね。それがどうかしたのかい？」
「『スナーク』という言葉の意味をご存知ですか？」
「意味…？」
北村は深刻な表情で告げた。

「『スナーク』とは、ルイス･キャロルの詩に登場する謎の生物。
それに出会ってしまった者は、突然消えて、しまう、と……
ぐはぁっ！」

言い終わる前に、口から大量の血を吐いて倒れる北村。

682 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/16(木) 04:12:04 ID:XFNpBAWI

合掌する岡部(￣人￣)
「惜しい男を…」
菅原「…（諦め良すぎだよ、オッサン）』
　
ふと見ると、北村は血文字で『えき』と書いている。
菅原は直ぐに救急車を呼び、側の商店主に北村を預け岡部と共に駅に急行した。
　
ＪＲ北上線ほっとゆだ駅
全国的にも珍しい天然温泉の公衆浴場を併設した駅舎である。
　
人だかりのする浴室の中
なんと浴槽から天に向かって二本の毛深い足が突き出している。
岡部「わ、なんか見た事ある！いよいよ連続殺人だ！」
はしゃぐ岡部をスルーして、男の体を外に出す菅原。
　
「こ、この人はっ！！」

683 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/16(木) 05:22:05 ID:hBEbS3aD

その男は日米ダービー馬オーナーであり
資産家として知られる関口房郎氏(69)であった。
　
岡部「む？これは？」
関口氏の手首にＳＭ用の手錠
局部に電動しびれフグが食いついていることを
馬優先主義の岡部が見逃すはずはなかった。
　
菅原「ち、違います！ぼ、僕はっ！」
岡部「わかっているよ、菅原君。
ＴＶでもいきなり怪しい奴はシロに決まっている。」　
(つまり…だ。ホシは菅原の性癖や湯田に来る事も知っていて
捜査が彼に向かうよう図ったのだ…)
　
※この小説はフィクションであり
実在の関口房『朗』氏とは無関係です。

684 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/16(木) 06:11:41 ID:XFNpBAWI

やじ馬の群衆の中から一人の女性が静かに離れた。
牧原由貴子であった。
生来、控え目な性格の牧原は呟いた。
「だって…、私が出てくるしかないんです…。
>>674の人が、真相に迫るのは美人だって…。
現役・元通じて、美人騎手は私しかいないですし…
しかも巨乳だし…。」
あくまで、控え目な牧原である。
「でも、細江さんのような扱いはやめてくださいね…。
今でもヲタはいっぱいいるし、処女伝説すら健在なんですから…。」
どこまでも謙虚な牧原であった。
　
彼女はまずKioskの店員、宮嶋千佳子に聞き込みをした。
　

685 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/16(木) 07:09:14 ID:hBEbS3aD

関口氏ほどの人が鉄道で温泉に来て
公衆浴場を利用することは通常ありえない。
だが、駅周辺にそれらしき高級車は見当たらない。
やはり人目をさけ、誰かとここでおちあったのか。　
牧原「あの方は確かにこの駅で下車されました？」
宮嶋「ええ、２時間程前にお一人で改札を…」
牧原「そのあと到着したのは一本だけですね？」
宮嶋「ええ、そちらからは北村騎手と…たしか安藤騎手が降りてこられて…」
　
(騎乗停止中の安藤さんが？
それにしても、このおばさん競馬に詳しい…)
　
この頃、すでに第三の異変が起きていた

686 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/16(木) 10:10:00 ID:h7gf4EhT

今朝の事だ。

『ア●マイヤ』の冠名で知られる近藤理一氏が、
先日から行方不明という情報が入ってきたのである。
武豊、後藤も捜索に加わり、知人等を当たってはいるが、これといった情報は無いようである。

※作者より※
この物語はフィクションです。
本文中の人物は近藤利一氏とは一切関係ありません。

687 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/16(木) 10:21:18 ID:yFvuKG6d

しかし武豊は後藤の異変に気づいていた

688 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/16(木) 12:29:34 ID:h7gf4EhT

武豊と後藤は一緒に近藤理一を捜していた。
二人とも近藤には騎乗依頼等で世話になっている。
しかも後藤は近藤は競馬界での父親代わり、というほどである。
後藤の悲願のＧⅠ制覇は近藤の持ち馬であり、
人目を憚らず感涙したシーンはまだ記憶にも新しい。
後藤が近藤行方不明の報を聞いて人一倍心配になるのは理解できる。
しかしそれは彼の持ち馬でダービー制覇を果たした武豊にしても同じ事だし、
それにしたって、どうもそわそわしているし、考え込むようなそぶりも多い。
（どうもおかしい。何かある？）

不審に思った武豊は後藤に尋ねた。

武豊『後藤、どうした？様子がおかしいぞ？』
後藤『い、いえ別に…』

…やはり変だ。

武豊『…やっぱりおかしいぞ。
いくらこの小説でアホキャラにされて、それが定着しているるとはいえお前の態度はおかしい。
何があったんだ、言ってみろ！』

武豊に叱責され、後藤はぽつぽつと語り出した。

後藤『実はこの前…先週の週末だったかな。
俺、理一さんと会ってたんですよ。』

それから後藤は先日近藤と会った時の顛末を武豊に聞かせた。
会っていた時は特におかしな様子ではなかったそうなのだが、

後藤『帰る直前に誰かと電話してたんです。
でその相手が…』

後藤はある人物の名を挙げた。

武豊『何!?あの人と!?
しかし…確かにあの人は超大物ではあるが、
理一さんとは関係無いような…』
後藤『でしょ？でもなんかえらく深刻そうに話し込んでて…
しかし、あの人がそんな…』
武豊『おかしな事を考えるな！とりあえずその話は後回しだ。
理一さんを捜そう』

再び二人は近藤の捜索に入った。
しかし謎だ…あの理一さんがなんであの人と…
一方、岡部は相変わらず呑気にはしゃいでいた。

689 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/16(木) 21:16:54 ID:Cf1J0Gl0

「さーて、犯人は誰かなー？　ふんふふんふふーん」
鼻歌交じりでスキップすら始めそうな岡部に、
（人が死んでるってのに、何でこの人はこんなに暢気なんだ。
大物ってのはそういうものなのか？）
呆れ顔で付いて行く菅原。
この奇妙な二人連れがほっとゆだ駅の周辺を色々と歩き回り始めてから、、
早一時間が過ぎようとしていた。

「むっ、何か聞こえるぞ」
岡部が急に立ち止まり、耳を澄ませた。
「泣き声…でしょうかね」
二人の耳に入ってきたのは、誰かのすすり泣く声だった。
「あの路地裏からだな」
「行ってみますか」

顔を見合わせてから、路地裏に入り込む二人。
そこに居たのは……

690 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/16(木) 23:26:55 ID:6I7kpAIR

小柄な若者が二人。
関東の期待の新人ジョッキー、塚田と佐藤聖だった。
「ごきげんよう。そんな場所でなぜお泣きになって？」
岡部は身を寄せて泣き合う二人に聖母マリアのような慈悲深い微笑みを浮かべた。

691 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/16(木) 23:34:42 ID:jsNsdS5k

よつんばいになりコーマンとアナールにバイブを入れられた押田純子だった。

『あだしだって、女性騎手なのに～、アァ～、イグぅ～、イグぅ、牧原にだって負げでねぇよ、アァ～、きむちイィ～、バイブきむちイィ～、はやぐ、ちんぼ、ちんぼ、入れでぇ～』

菅原の股間は押田の姿に反応した。

『ほれっ！おらのちんぼ、しゃぶれぃ！』

『んぐぅ、んぐぅ、アァ～、でぇっけぇ～、ちんぼ、んぐぅ、グハァ、アァ～、入れでけれ、あだしのまんこに入れでけれぇ～』

すかさず岡部が愚息を取り出し押田の愛液によって艶やかに輝く花芯へゆっくり挿入した。

692 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/17(金) 00:33:19 ID:qxwU0fh6

「菅原君、淫らな妄想は止めたまえよ！」
岡部に叱咤され菅原は我に返った。
股間を膨らませ、口からは涎を垂らしっ放しの勲の姿は異様だった。
実は勲はある障害を抱えていたのだ。
以前の落馬事故で脳に強い衝撃を受け、思考障害の後遺症を負ったのだ。
そのようなこともあって、勲の日常生活は色々と問題が多い。
常にＳＭの器具を携帯しているのもその一つと言える。
競馬になると元の正常な人格に戻るのだが…。
二人の若手もそのような勲に目が点だった。
地方の雄と言われていた男の真実を目の当たりにするのはまだ少々酷だったかもしれない。
「それにしてもあまりにも卑猥な妄想だ。情けない」

693 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/17(金) 00:46:05 ID:GTAITC7G

勲はばつの悪そうな顔をして黙り込んだ。

「で、一体君たちはどうしたっていうんだね」
岡部が改めて塚田と佐藤聖に尋ねると、
まず佐藤聖が口を開いた。
「来週からローカル開催が始まるんですけど、そのことで…」
続けて塚田も言う。
「そう、塾生内での行き場所の割り振りに納得が行かないって、
怒った先輩が暴れてるんです」
「それで僕たち、ここまで逃げてきたんですよ。怖かった…」

塾生？と一瞬岡部は首を傾げたが、
すぐに彼らが千明塾の新入りであることを思い出した。

694 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/17(金) 05:41:53 ID:kQCfynSH

『しかし、今年は君達は乗り鞍を頂けるチャンスじゃないのか？正義は函館に行くし、ヨシトミは入院だろう？……、ま、まさか、後藤の一人舞台に…』

695 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/17(金) 08:13:11 ID:7Vwk620Q

菅原『なんなら、盛岡に乗りに来るかい？』

菅原の冗談とも本気ともつかない一言に場が凍り付いたのは言うまでもない。

そこで携帯電話の着信音が。
佐藤の携帯電話のようだ。

佐藤『もしもし…はい…はい…分かりました、すぐに戻ります。』

佐藤の話によると、近くの旅館で
千明塾の夏競馬に向けての決起集会があるそうだ。

佐藤『集会の前にミーティングがあるから
すぐに戻るように、との事なんで』

岡部は佐藤達の宿泊先を聞き、別れた。
岡部もそろそろ仕事の時間である。

696 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/17(金) 14:33:09 ID:A5tdGdY6

その頃後藤はおびえていた。武豊が何かに気づいたこと
後藤は近藤が俺のＪＲＡ征服することを
あの日までは、たった一度もミスで安田制圧した愛馬を武豊に取られるとは・・・
後藤は悔しかったあの日から近藤に干された事を・・・
だけど俺がやったわけではない俺の下僕が俺の愚痴を聴いて
やったことだ、最悪吉田を犯人にすればいい
後藤は完全に開き直り武豊のもとへ向かった

697 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/17(金) 20:58:16 ID:GTAITC7G

「ん？　何だこれ？」
武豊のもとへ向かっていた後藤は、ある建物の前でふと足を止めた。
ピンク色のネオンに彩られ、
国籍・年齢不詳の外国人の写真がベタベタと貼られた案内板の横には
何とも古臭い書体で

「本場アメリカのセクシーヌードショー」

と書かれている。

「ストリップか…」
細江の肉体にも少し飽き、また違った刺激を求めていた後藤は
思わず舌なめずりをした。
「ちょっと、寄ってみるか」
後藤はいそいそとストリップ小屋に入っていった。

698 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/17(金) 21:07:24 ID:sZCf8XX9

後藤がストリップ小屋に入ろうとしていた頃、仕事へ向かう途中の岡部は
反対側から来る緑服の集団を見つけた。
ＪＲＡの職員のようだ。ざっと３０人はいるみたいだ。
岡部『どうしたんだね？こんなところで。』
職員『あっ、岡部さん。こんなところでお会いするとは・・・。
いやね、安藤さんを探してこの辺りに来たという噂を聞いたから
来てみたんです。安藤さん、先日の騎乗停止で制裁点が３０点を超えたのに
再教育を受けずに逃げ回ってこちらとしても困っているんですよ。
安藤さんにはただでさえ嫌な噂があるのに・・・。』
岡部『いやな噂？』
職員『いやね、私の聞いた話しなのですが、去年の秋に安藤さんは二度目の
再教育を受けたのですが、その時にカンニングをしたという疑惑が・・・』
職員『違う噂では店で飲みながら「過怠金なんてＪＲＡに所属していたら
お小遣い程度のはした金」なんて言っているそうなんですよ。
この前の闇金疑惑もありますし、安藤さんにはＪＲＡとしても
困っているんですよ。』

699 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/18(土) 00:02:24 ID:2M83hzvp

岡部「ふむ…。それで、彼をここで見掛けた人でもいるのかね？」
職員「いえ、それはまだ…。
ウチの科特隊拷問班が吉田稔を締め上げたところ、湯田へ向かったと。
ただ、目的までは判りません。
舌を噛み切りましたので。」
　
岐阜・長良川を見下ろす高級ホテルの一室。
『やはり嗅ぎ付けたか…チッ、使えねえな稔は。
まあ、湯田行きを止めたのは正解だったわけだが…。』
安藤だった。
『え？牧原が俺を捜してる？
また妙な女がでてきたな…。
とにかく、細江君。
そこは、君に任せたよ。
後藤君とも良く連絡をとってやってくれ。』

700 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/18(土) 01:33:06 ID:F0uHWATc

この国には政財界はじめ各界の名士しか入会を許されない
いかがわしい秘密クラブがいくつもある。

武豊と後藤は京都の居酒屋にいた。
依然、近藤氏の消息はつかめぬままである。
後藤はずっと黙りこんでいた。
(アンカツの野郎…　
近藤さんには手を出さないと言うからズンコを貸してやったのに。
やはり、あの時…
近藤さんはすでにクラブの件で安藤にゆすられてたんだ。
だから、心配になって同じく会員の小鼠総理に相談していた…)
　
隣では豊が女性の頭にチンコをのせ
『ちょんまげ』を披露していた。

701 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/18(土) 02:25:38 ID:OAlWcptL

翌日、牧原は安藤の顔写真を手に湯田温泉街のホテル・旅館を聞き込みに回っていた。
その様子を距離をおいて窺う細江純子。
（よりによって、あの女が出てくるなんて。
でもKioskの宮嶋千佳子の中の人が私だったとは気付いてないようね。
安藤が湯田にいると信じてるわ。）
　
「おばちゃん、なにこのカッコ？馬鹿？」
地元の小学生が蹴りを入れてきた。
やはり、白昼の街中で忍びの黒装束はかえって目立つようである。
　
（しかし、関口が興奮し過ぎて逝っちゃったのは計算外だった…
安藤の代理で来ただけなのについ過剰サービスを…）

702 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/18(土) 03:24:07 ID:5slchDSu

そして岡部は牧原を手伝う事もしないで、ストリップの段取りを考えていた。

趣旨はもう決まっている。菅原勲がステージで外人ばあちゃん相手にＳＭショーを行なうのだが、途中で漫才をと考えていたポール牧が往ってしまった為の代役を手配しなければならなかった。

703 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/18(土) 05:07:29 ID:F0uHWATc

岡部「知名度がある割に、暇ですぐ呼べそうなのは…
ダンディ坂野、テツ＆トモ、つぶやきシローあたりか？」
菅原「それより、話がおかしくなってますよ！
まさか、酔った>>700が読み飛ばしたんじゃ…」
岡部「心配無用！
つまり>>688に矛盾せず、>>696-697を生かすには…」
　
近藤に含むところのあった後藤は
近藤(と関口)のスキャンダルを愚痴ってぶちまけた
それを下僕？が復讐のため安藤にチクッた。
良心がとがめた後藤は
ストリップで気を紛らわしてから豊に合流した。
岡部「と、いうことで続行ﾖﾛ！」
菅原「はあ…」

704 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/18(土) 08:28:11 ID:QsW8Pzgd

>>664で火曜日
>>675で数日経って木曜日
>>701が翌日なので金曜日

ということは、
武豊『おい、後藤！そろそろ行かないとな』
後藤『そうですね、豊さん。』
武豊は阪神の調整ルームへ、後藤は何故か函館の調整ルームへと向かった。
武豊『今週の阪神では何勝出来るかな～♪』
もう武豊の頭の中に近藤のことなど片隅にも無かった。

705 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/18(土) 14:29:21 ID:OAlWcptL

ところが後藤が乗った函館行きの飛行機に
ナイフとヤクを持ち込んだ元調教師がいたため
福島空港に緊急着陸した。
後藤は当然のように福島競馬場へ向かった。

706 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/18(土) 14:37:26 ID:thHgCa73

福島に向かう途中後藤は調教師に有力馬に乗れるように賄賂を贈って大成功していた
後藤は手ごたえを感じていた今日は固め打ちできると
だけどそれではまだ確実に勝てるとは・・・
後藤は勝利を確実にするためライバルになるであろう騎手などに便宜を謀った。

707 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/18(土) 18:58:55 ID:POaLNDWp

おかげで後藤は土曜は固め勝ちに成功！

一方牧原は師匠の増沢に断りを入れ、捜査を続ける事にした。
要するに今週は騎乗馬が無かったのであった…本気で頑張れ牧原。

708 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/18(土) 20:08:22 ID:BqTjwBnB

（馬、乗りたいなぁ…）
公衆電話の受話器を置き、牧原はため息をついた。
週末のほっとゆだ駅は特に人が多い。
温泉に向かって笑顔で歩いていく人々の姿に
パドックやスタンドに集まる観客のイメージをだぶらせながら、
牧原はとぼとぼと歩き始めた。
（でも、ヘルニアが治るまでは無理しないようにって、お医者さんにも言われたしなぁ…
あーあ、どうしてこんなことになっちゃったんだろう）

歩いているうちに、牧原はいつの間にか裏通りに入り込んでいた。
いかがわしい店が立ち並ぶ様を見て、思わず眉をひそめる。
（…嫌だな。どうして温泉街ってこういうのが付物なのかしら）
牧原は引き返そうとしたが、
（あっ！）
その目に見知った人影が映った。

709 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/18(土) 21:05:55 ID:5y6ZBn+W

そう。そろそろポロリを期待されている板倉調教助手である。
>>７００ぐらいでポロリは期待通りであるが、
牧原には用がない。
そのまま歩き去った

710 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/18(土) 23:05:24 ID:F0uHWATc

>>700は>>674のポロリも失念していたことが判明した。
○|￣|＿
　
岡部は踊り子の子供をあやしながら
「それより、いくら宝塚までの場つなぎとはいえ・・・
プロキオンは馬柱を見ても何も思いつかんな。
むしろ、ステイゴールド産駒が小さすぎることのほうが気になる・・・」

711 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/18(土) 23:32:19 ID:5y6ZBn+W

そこで突如熊沢に電話してみることにした。
ステイゴールドには長けた男である。

「あ、熊？？岡部だけど」

712 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/19(日) 00:09:09 ID:O593OGHZ

（あれ？ステゴの事聞くなら俺だろ？）

と武は思った。

713 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/19(日) 08:51:51 ID:msX5mJ2R

熊沢『かと言って、そんな事俺に聞かれてもなぁ…』

714 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/19(日) 09:45:21 ID:/WUGDj9F

仕方がないので岡部は熊沢との電話をきって、池江師に電話をかけ直した。

715 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/19(日) 10:51:23 ID:eIoyvgn+

岡部「若貴は絶対にタネが違う。
そうはおもいませんか？」

716 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/19(日) 13:50:27 ID:oGsq5edc

「んなぁことぁない」
池江師はへらへらとタモリの物真似をしながら答えた。
「池江先生、全然似てませんよ」
「んなぁことぁない」
ダメだと岡部は思った。おそらく、ディープインパクトのダービーのプレッシャーの反動だろう。
今は精神的に病んでいるのかもしれない。
秋までには良くなってほしいと願いながら電話を切った。

717 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/19(日) 15:05:37 ID:/WUGDj9F

岡部「秋は京都で三冠を参観しないといけないな」

718 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/19(日) 16:02:36 ID:72GWmMNg

>>717
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719 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/19(日) 21:27:33 ID:qnyfddqz

さて、あとステイゴールドといえば、死に掛けの後藤しかいないわけだが、
それは無視をするとして、社台ファームに電話をしてみることにした。

「はい、社台ファーム総務課でございます、」
「あ、4丁目の後藤だけど、ひやむぎ３つとからし南蛮そば３つ。
ジュースもつけてね。」

720 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/19(日) 21:41:48 ID:oGsq5edc

「社台のセキュリティを侮るなよ！それと>>718は雰囲気壊すな。文章で勝負しろ」
そう言われて社台の受付嬢に電話を切られてしまった。
全く最近のＯＬは…。岡部は電話応対の悪さに頭にきていたが、自分の悪戯電話も反省しなければいけないと思った。
お互い様。譲り合い。ＥＡＳＹ！

721 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/20(月) 00:09:36 ID:ss19OaEA

さて、プロキオンステークス当日。
岡部はわざわざ仕事を休み、阪神競馬場まで来ていた。

「やはり、ライブで見るのが一番だな」
当然、手には赤ペンとマークシートをしっかり持っている。

722 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/20(月) 00:34:43 ID:yHgLiLXc

頭にはハンチング帽。
そしてセンスの欠片もない黒のサングラス。
どう見てもノミ屋かコーチ屋にしか見えない風貌であった。

723 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/20(月) 10:18:18 ID:HDov9jqY

だが岡部は自称プロ馬券師。
今の自分の姿に満足だった。

724 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/20(月) 12:05:52 ID:wIpP7osb

しかし、今日中には湯田温泉に戻らなければならない。
しかも、阪神への往復だけで資金はほぼいっぱいだ。

今日は負けられない…服装の満足度とは裏腹に、馬券は焦りで一杯だった。

725 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/20(月) 16:21:17 ID:VmBBsrjP

あらためて新聞を見た岡部は
幸に借りた１０万の返済がまだだった事を思い出した。
『む。妙案がある。』
岡部は伊丹→花巻の料金27000円全額をブルーコンコルドの単勝につぎ込んだ。
『パドックで騎手が客と話せば大事件だ。
しかし、客が独り言を言うのはマナー違反だが止められまい。
幸が目の前に来たとき、必勝の策をボソッとな・・・。』
　
岡部の顔に自信が甦った。
『重賞ｹﾞﾄした幸は感謝して当然借金は棒引き。
俺の馬券は初の？的中。
一挙両得♪
しかも、何故だか異様なほど当たりそうな気がするぞ。』

726 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/20(月) 16:46:27 ID:CDeLbwrJ

老人の怪しげな呟きを目ざとく発見したJRA職員はそこに不正の匂いを嗅ぎ取った。
しかもその男、よくよく見れば馬優先主義で名を馳せた岡部幸雄その人ではないか！
職員は激しく葛藤した。

（ここは岡部さんを問い詰めて職務を果たすべきか……いや！しかし元大ジョッキーが八百長に関わったとなれば田原以上の大スキャンダルになるだろう。
そうなればJRAの権威は失墜だ。ここは目を瞑るか？でも私には組織の一員として責任が……）

職員の思考が堂々巡りに陥る中、締め切り時刻は着々と迫っていた。

727 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/20(月) 18:10:29 ID:CbJ8t8gr

(まてよ。その前にやらねばならぬ事がある。
そもそも、八百長とは『わざと負ける』ことでしか成立しない。
全ての馬の陣営に勝利を目指すことが義務付けられている以上
『わざと勝つ』八百長などありえないのだ。
まず、岡部さんが何とつぶやいたのかを確認することだ。)
職員は岡部の横で馬を見ていた
ちゃんこ料理店経営の花田勝氏に尋ねた。
　
職員「チョーｯト、イイデスカ？
サキノオジサン、ナニイッタノコトデスカ？」

728 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/20(月) 18:13:14 ID:arAFFfEb

そして五分前
意を決し職員は声をかけた
「あの‥」

729 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/20(月) 18:39:10 ID:ss19OaEA

花田勝氏に聞いたところ、
「ぶつぶつ呟いてたのは分かったけど、何を言ってたかまでは…」
と、まったく役に立たない情報しか得られなかったため、
自分で声をかけるしかない、と判断したのだった。

「ん？」
職員の声に岡部が振り向く。

730 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/20(月) 19:04:44 ID:2lKADWvp

プァ～プァ～♪ その時、ファンファーレが鳴り響いた。結局、係員は真相を知らぬまま、レースを見るはめに。さてレースの結果だが・・・

731 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/20(月) 21:58:01 ID:8PqSboGa

「馬券獲ったぞー！」
岡部は絶叫した。そして、念のため買った馬券を確認した。
だいじょうぶ。買い間違いなんてしていない。
当たっているぞ。
真っ先に払い戻し機に並んで、即、換金した。
勝利騎手の幸に祝福の言葉すら浮かばない。
岡部はもう騎手ではなく、ただの馬券オヤヂなのだから…。
それでも、一応。
「ありがと！幸」
だが、もし負けていれば。
「馬鹿野郎！幸」

732 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/20(月) 22:21:32 ID:wIpP7osb

久しぶりに馬券で儲けた岡部は意気揚々と湯田温泉へ帰った。
謎に包まれたままのＪＲＡ職員を残して…。

そして明けて月曜日、再び菅原勲と合流した岡部は
更にはしゃぎながら関口氏変死事件の謎解きに向かうのであった、
一人苦悩しながら推理を続ける牧原の存在には気付かずに…。

733 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/20(月) 23:15:38 ID:JqAfKSwo

そこに合流する一人の男が・・・・。
そう、岩手競馬位置の中途半端野郎こと村上忍である。
いつものちゃらちゃらした格好で出てくると

「勲さんおいっす。」
勲はあわててこういう。
「忍！このお方をどなたと心得る！！」
忍はこう言い放つ
「あ！先生先生！あの有名な先生でしょ。」
「そうだ。岡部幸雄大先生だ」
「へ？岡部？？ほーんとに？？オレは柴田とか言うクラスターのときにしかこない
人だと思ったよ。」

相変わらず口が悪い。岡部は村上に対してある行動に出た

734 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/21(火) 00:06:12 ID:L4diwC4h

岡部は阪神競馬場で出会って共に湯田まで来たピンキッシュに村上を紹介した。

735 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/21(火) 00:14:22 ID:Rb2lpU2G

「阪神でお会いしたピンキッシュさんです。その場ですっかり意気投合してしまいました。私と同類の気配があるお方です。では、ピンキッシュさん、自己紹介お願いします」
岡部に促されて話し始めるピンキッシュに村上は只ならぬ興味を持った。

736 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/21(火) 01:07:31 ID:2WA6tiEt

「へぇ。アンタってなかなか面白い趣味してんね。
中央もいいけどさ、岩手…っつーかオレの応援もしてみない？」
ノリノリでアプローチを仕掛ける村上。
ピンキッシュも頬を赤らめ、まんざらではない様子である。

737 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/21(火) 12:28:29 ID:c9uxyOG7

(ふむ、なかなかいい雰囲気じゃないか…)

岡部『菅原君、なかなか良い感じのようだし後は若い(？)二人で…』
菅原『え？あ～…そ、そうっすね』

なんだか分かったのか分かっていないのか不思議そうな菅原を連れ、
更に捜査に向かう事にした。

738 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/21(火) 17:32:28 ID:8dod/jA+

大量の吐血をして倒れた北村は幸い一命をとりとめたようだ。
なぜなら、土日に福島で５勝しているからだ。
　
ひとまず安堵した二人は
湯田町唯一？のパチンコ店「パーラーユモト」へ聞き込みに入った。
関口氏あるいは安藤が立ち寄っていないか確かめるためだ。
岡部「ん？『ＣＲオグリキャップ』http://www.sansei-rd.com/products04/oguri/oguri_02.htmlだと？
馬優先主義の私としては素通りはできんな。
軽く打ってみよう。」
　
だが間もなく岡部の機嫌が悪くなってきた。
「時短がハルウララ100連敗モード？
実況が山田雅人？？」

739 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/21(火) 20:36:44 ID:pH8QPO7B

軽く打ってみようで前に打っていることをすべてわすれている岡部に、
このモードはただならぬ苛立ちを覚えた。
そこで、かるく須田鷹男にがせねたを送ろうと、おもむろになぜかライブドアに
このモードで玉を費やしながら電話をした。

740 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/21(火) 20:50:18 ID:cPVUoCA4

「はい、ライブドアの美人広報こと乙部綾子ですが？」

岡部はどこをどう間違えたのか、ライブドアではなく最近勘違い気味の「美人広報」乙部綾子女史に電話をしてしまった。

741 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/21(火) 20:59:25 ID:2WA6tiEt

「須田を出せ」
「……はい？」
唐突に出された聞き覚えのない名前に、
さすがの美人広報乙部女史も面食らったようだった。
岡部は構わず続ける。
「分からんのか？　須田鷹雄と替われと言ってるんだ」
「失礼ですが、おかけ間違いではないでしょうか？
当社にはスダタカオという者はおりませんけれど」
度重なるテレビ出演で鍛えたこともあり、
あくまで毅然とした態度を崩さない美人広報だった。
逆に、岡部は次第に興奮状態に陥っていく。
「いいから出さんか！　私を誰だと心得る！
天下の岡部幸雄だぞ！」
ハンドルを止めることも忘れ、唾を吐き散らしながらがなり立てる岡部。
こうしている間にも、玉はどんどん機体に吸い込まれていく。

菅原はそれをオロオロしながら見守るだけだった。

742 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/21(火) 21:28:31 ID:pH8QPO7B

そこにやってきたのは菅原にどうも立場を取られつつあるこちらも岩手名物男沢田盛夫利。
しかし、岡部はその気になっておらず、菅原も名前を読めなかった。
おろおろしていた菅原はとりあえずこういってみた
「さかりおっとり、お前どうしたの？」
沢田は頭に来たが、岡部に５円玉をだし、こう唱え続ける。
「あなたはだんだん眠くなる・・・・。眠くなる・・・・・。」

743 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/21(火) 22:21:54 ID:8dod/jA+

だが、素人の催眠術など効くはずもなく
岡部の意識はかえってハッキリしてしまった。
「ああっ、ホントだ！
確かに一週間ほど前にこの台打ってる・・・
やっぱ、過去ログ読まんといかんな。
しかし、この歳なら初期の認知症もやむを得ぬ。
なんら恥ずべき事ではないっ！」
　
傲然と言い放った岡部は
台のガラスを叩き割ってから
「もまいら！
２５日から水沢参戦する元宇都宮の内田利雄に注意汁！」
と捨て台詞を残して店をあとにした。

744 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/21(火) 22:46:11 ID:L4diwC4h

しかし、店を出た岡部の後を怖そうな兄ちゃん達が４～５人が追ってきた。
『お客さん、うちの台のガラスを割ったでしょ？困るんですよね、あーゆーことをされたら・・・。
あのガラス、高いんですよ。きちんと弁償してもらいますからね。イヤだと言ったら痛い目にあいますよ。』

745 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/21(火) 22:59:58 ID:YU7NQCV0

岡部『イヤダイヤダ(^^)v』

746 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/21(火) 23:05:14 ID:Rb2lpU2G

「糞餓鬼共、俺を誰だと思ってるのか？死ぬがよい」
死の宣告。岡部は背中からビームサーベルを抜くと、チンピラ風の若者を次々と斬り、殲滅させた。
「ぜっぜんめつぅー！？１２人のアルバイトが全滅？３分も経たずにか！？」
一方的な岡部の戦闘力を見せつけられた店長こと平松さとしは腰を抜かした。

747 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/22(水) 01:12:24 ID:9rImIg54

敬愛する岡部のあきれるほどの強さを見て牧原が股間を濡らしたのは言うまでも無い。

748 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/22(水) 01:43:38 ID:xLLCM1V0

（岡部さんなら何か知ってるかもしれない。
協力が得られれば、きっと解決の糸口が見つかるわ）

生来引っ込み思案な牧原だが、
岡部の元に走り寄り、意を決して声をかけた。

749 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/22(水) 01:49:39 ID:vbcTMtr8

『私を抱いて下さい！岡部さんの逞しいポコチンをねぶり回したいんです、お願いします』

750 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/22(水) 03:46:01 ID:ZbeCK9mH

岡部「何奴！！」
腰の備前景光が一閃するや
目の前の女は消えた。
岡部「ふ。やはりそなたか…
悪戯が過ぎるぞ。」
「くくく・・・流石は岡部様。良くお分かりに。」
民家の屋根の上に
牧原の着ぐるみを脱ぎ捨てた細江がいた。
岡部「牧原が股間を濡らすなど、尿漏れ以外有り得ぬこと。
ところで、そなた湯田で何をしておる？」
細江「さて、それは…
今はまだ申せませぬが、一つだけ…」
岡部「なんじゃ？」
細江「関口殿は事故死でございます。」
岡部「なんと！？まことか？」
すでにくの一純子の姿は無かった。

751 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/22(水) 05:12:31 ID:Bv14bhG1

その頃岐阜の安勝はソファーで憮然とする男に
『近藤さん、腹は決まりましたか？
今週は宝塚記念。
この話も週末までにはケリをつけたいんでね。』
　
安藤はあせっていた。
副業の闇金がばれて以来、風当たりは強まる一方。
騎手引退後、中央競馬にとどまる事はまず不可能だ。
(ならば、正規の金融業者として
武富士にも負けない金貸しになってやる。
そのためにはまず資本だ…)
　
関口が思わぬことになった以上
近藤からは何としても引き出さねばならない。
そもそも、ゆすりのネタにしている
近藤らが会員の秘密クラブとは

752 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/22(水) 11:05:18 ID:F+RTj7L6

近藤『知らんな。豊君にならともかく、君に出す金なんぞないよ』
安藤『そんな事を言っていていいんですか？
会社も大変でしょうに』
近藤『む…。しかし、私の社員は優秀なんでね、私がいなくても問題はないよ』安藤『ほら、大変なんでしょ？僕は難しい事は言ってない。
今年の新馬の一番走る馬と、
個人的に数億融資してくれればいいだけなんですから』
近藤『ああ、あの馬か。もう牧場にいる時から豊君に依頼済みさ。
どうしても乗りたいなら橋田君にでも泣いて頼むんだな』
安藤『ふ～ん、そうですか。なら、ドンは好きにさせてもらいますよ』
近藤『やれるならやってみるんだな。馬の管理はあくまで調教師だからね
乗りたいなら黙っておいた方が無難だぞ？』

安藤(ちっ、頑固ジジイめ…)

安藤は舌打ちした。
近藤から引き出すのは無理なのか…？
関口にも断られて、処分した。こいつもしかたない、片付けるか…

753 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/22(水) 11:47:10 ID:+I3y0KAp

安藤は両手を天に翳し、ロンギヌスの槍を具現化させた。
「これから私が創造する新世界に貴方の存在は邪魔なようだ。老害には速やかに消えていただく」
ロンギヌスの槍は凄まじい速度で近藤の腹部を貫いた。
そしてそのまま月の軌道まで到達し、近藤の遺体もろ共回収不可能となった。
「これでまた一人私の野望を阻む者が消えた…。だが、全てはこれからだ」

754 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/22(水) 11:49:57 ID:F+RTj7L6

安藤は熱くなっていた事に気付いた。
そうだ、俺にはあの事が…

安藤『ときに近藤さん、あの秘密クラブの事ですけどね？』
近藤『……』
安藤『僕も連れていって下さいよ。有力な馬主さんたくさん来るんでしょ？』
近藤『…それはできんな』
安藤『なら奥さんに頼むか。奥さんの馬にも乗りたいからな』
近藤『…わ、分かった。馬も回してやる。金も三億までなら出してやる。
そのかわり、>>751のネタ振りを見落としたあげくに
思い付かなくてスルー気味にしたことは内緒だぞ』
安藤『ええ、もちろんですよ、へへへ』

755 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/22(水) 11:52:13 ID:F+RTj7L6

近藤『しかも被った事も内緒にしておいてくれ……グフッ!!』

すいません、>>754はスルーﾖﾛ。

756 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/22(水) 12:07:39 ID:+I3y0KAp

近藤は浅はかで愚かな男だった。
だが、彼の妻、そして彼の愛した馬には恨みはない。
結果的には利用することになるが、彼の遺したものにはそれなりの誠意で接するという決意が安藤にはあった。
「近藤さん、貴方の役目は終わったが、大いに僕の力となりましたよ。夫人は僕が責任をもって面倒をみます」

757 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/22(水) 13:37:55 ID:xLLCM1V0

満足げなその独白を密かに聞いていた者がいた。
安藤の妻・ゆかりである。
彼女は音もなく安藤に忍び寄ると、

「勝己クンのバカっ!!!!!!」

こう叫んで、頭上にフライパンを振り下ろした。
油断していたのか、その一撃を安藤はまともに食らってしまう。

758 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/22(水) 17:49:09 ID:Zb3PcS+w

その時、安藤の頭の中を過去に騎乗した名馬が走馬灯の様に現れた。
その名は・・・

759 ：sage：2005/06/22(水) 17:57:16 ID:5Tjh/IgE

ライデンリーダー

760 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/22(水) 18:00:27 ID:5Tjh/IgE

すまんageちまった…。
安藤は激しく後悔した。

761 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/22(水) 18:23:33 ID:+I3y0KAp

後悔。
ＪＲＡに移籍して以来、僕はその思い言葉に強く縛られている。
いや、もっと前からだ。
あぁ、そうだった。
それはあの運命の出会いの瞬間からなのかもしれない。
今の僕があるのは全て彼女のおかげだった。
彼女が僕を憧れていた中央の舞台に連れて行ってくれたのだ。
懐かしい。本当に懐かしい。彼女は今もどこかで元気に暮らしているのだろうか。
感謝している。ありがとう。ありがとう。
僕が未熟だったせいでＧⅠを獲らせてあげられなくてすまない。それだけが心残りだ。
でも、おかげで僕は強くなれた。君に出会わなければ平凡な騎手人生を今も笠松で過ごしていただろう。
ライデンリーダー、君は僕の全てだった。また会えるだろうか。
話したいことがたくさんあるんだ。
君と別れてから、僕は数々の名馬に出会えた。
彼らや彼女らで大きなレースを勝つことは嬉しかった。
みんなが僕を祝福してくれるんだ。
おめでとう。ありがとう。
あのような歓声に包まれる度に思うよ。
君にもこの光景を見てもらいたかったと。
どんなに楽しい時や嬉しい時でも、君を忘れたことはないよ。
一緒にいてあげられなくて、ごめん。
今、僕は僕の道を歩んでいるんだ。
茨の道だということは判っている。
それでも止まらずに進まなくてはいけないんだ。
何度も振り返ったよ。でも、君の姿は見えないんだ。
君とはもう会えないかもしれない。けど、僕には必要なんだ。
僕を支えてくれた君のような存在が。
マリア。そう、君は笠松の、そして僕のマリアだったんだね。
僕は途方に暮れている。
もう一度、君のような温かくて優しい微笑みを僕に投げかけてくれるような牝馬に巡り合いたいんだ。
ビリーヴやヤマカツリリーも僕を愛してくれた。僕も精一杯に彼女達を愛したつもりだ。
でも、ダメなんだ。最後のシーンはいつも悲哀に満ちている。
吉田豊とメジロドーベル。
あの二人のような幸せを僕はビリーヴとヤマカツリリーに、そして君に与えることはできなかった。

762 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/22(水) 19:31:54 ID:V1AnBm4W

と長い長い、回想シーンも終わった安勝はふと、時計に目をやると「あぁ柴田大先生とのオールナイトにっぽんの時間だぁ」と言い、ﾆｯﾎﾟﾝ放送へ、出かけたのだった

763 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/22(水) 20:08:33 ID:F+RTj7L6

一方、恩師近藤を下僕を使って安勝に売り渡した事など
すっかり忘れて福島で勝ちまくった後藤は、
呑気に今週から復帰する石上をからかって遊んでいた。

764 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/22(水) 20:31:31 ID:F+RTj7L6

後藤『おい石神、↑で名前を書き間違えたのは内緒にしとけよ』

765 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/23(木) 00:40:48 ID:wDPld91x

「はい、内緒にしておきます…」
返答は素直なものの、石神はどこか不服そうな様子である。
それを気に留めず、後藤は彼をからかい続けた。
「しかしアレだなー、お前ってほんとキツネみたいな顔してるよな」
「そ、そうですね…」
相槌を打ちつつも、石神の心は悔しさで満たされていた。
（畜生、バカにしやがって！
福島リーディングジョッキーだからって威張ってんじゃねえぞこのタコスケ！
お前の勝数なんて俺が一日で抜いてやらあ！）

766 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/23(木) 01:13:31 ID:jTruAV3X

しかし石神は百面相なので、考えていることがすぐに顔に出てしまい後藤の逆鱗に触れた。
「おぃ！イシガミ！おめぇ生意気なんだよ。修正を加えるから、俺の前に跪け！」

767 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/23(木) 01:15:21 ID:cj4L4E3N

後藤はそういうなり貧相な一物を取り出した。

768 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/23(木) 02:02:47 ID:4+uQI4Bp

海綿体にたっぷり墨汁を含ませた後藤は
見事な筆さばきで石神の顔の造作を
　
修正
した
　
男前に
なった
　
♪風の中の昴～

769 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/23(木) 04:59:43 ID:cGnRMKpn

俊輔が同点ゴールを決めた頃
岐阜へ向かう細江は千住の宿を抜け江戸に入った。
ロナウジーニョの勝ち越し点の頃には
すでに東海道に入っていた。
　
『安藤さんが消費者金融をはじめたら
ＣＭは私を起用する約束。
井上和香、小野真弓、安田美沙子…
続くのは私よ、ウフッ。』
年齢、容姿、なにより乳を無視した妄言であった。

770 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/23(木) 05:54:03 ID:cGnRMKpn

そして、大黒様の同点ゴールの頃
『ムーンライトながら』に追いついたので
無賃乗車で岐阜に向かった。

771 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/23(木) 11:23:47 ID:0LuQHYvq

車掌がまわってきて、乗車券の提示を求めてきた。
仕方が無いので細江はアンカツから貰った大量の
５００円玉で支払うことにした。
しかしアンカツから渡された現金袋の破れ目から数枚の５００円玉が落ちる。
慌てて拾って見てみると、なんとそれは全て５００ウォン硬貨だった。

772 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/23(木) 20:00:10 ID:wDPld91x

「お客さん、キセルですね？」
「い、いえ、これは何かの間違いで」
「降りていただきましょうか」

哀れ、走行中の電車から蹴り出される細江。
夜の熱海に500ウォン硬貨が散らばる音が響いた。

「安藤め…私に恥をかかせたわね…」
唇を血が出るほど噛み締めながら、細江は安藤への復讐を誓うのだった。
「何としてでも、痛い目に合わせてやるわ！」

773 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/23(木) 20:24:23 ID:+uPJOGqG

そして細江は川原正一へアンカツ暗殺を嘆願するが・・・・・

774 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/23(木) 20:41:36 ID:DlkEb2+y

川原はアンカツの下僕であった。
暗殺計画も筒抜けてしまう。
誰にしようか？

775 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/23(木) 22:22:52 ID:jTruAV3X

細江はしばらく考えた。
ライターの渡瀬夏彦はどうだろう。
彼がサラブレに連載している「風になれ」を細江は何度か読んだことがある。
連載開始当事と比べて、来月の原稿は安藤の誹謗中傷ばかり。
関係者である細江は、まだ書店に並ぶ前の来月号の分の原稿に目を通すことが可能な立場にあるのだ。
「渡瀬氏は安藤にフラれたという噂は本当のようね。今の彼は安藤への憎しみに溢れているに違いないわ」
細江は渡瀬に安藤殺しを依頼することにした。
今の彼なら細江でも思いつかない残酷な殺し方ができるだろう。

776 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/23(木) 23:50:25 ID:4+uQI4Bp

細江が立ち上がった、その時
秘宝館の陰から、芸人でない方の陣内が現れた。
「時空警察だ！細江純子、安藤勝己による恐喝未遂事件の共犯で逮捕する！」
茫然とする細江。
「わからんのか？大黒の同点Ｇなら日本時間の午前５時を過ぎていたはず。
つまり、お前が飛び乗った時『ながら』は既に愛知県内だ。
なぜ、熱海にいる？」
細江「あ・・・」
陣内「そう。車掌に突き落とされた瞬間、おまいは時空の裂け目に落ち込んだポ。」
　
元の時間に戻る術が無い細江は
「わかりました。全て話しますから、日本には未導入の司法取引でヨロ。」

777 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/24(金) 02:05:30 ID:yad+aygm

細江の自供により真実が明らかになったものの
秘密クラブの存在を隠ぺいしたい政界からの圧力で
結局立件には至らなかった。
　
岡部は湯田で客に使わせるバイブの電池を入れ替えながら
『枠順決まったか・・・
当然ロブロイにはやってもらわにゃならんが
タップはまた希望通りの大外かぁ
う～む・・・』
　
と、岡部は我にかえった
『おっと、いかんいかん。
まだ早い。
エプソムの愚を繰り返してはならんぞ。』
　
そこへ、困惑した顔で牧原が入ってきた。

778 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/24(金) 02:56:29 ID:zNjoVumD

『実は…、その～…、か、痒いんですよ、おまんこがぁ～』

『どれどれ、ちょっと見せてごらんなさい』

岡部は牧原のコーマンをクンクンしながらペロッと舐めてみた。

う、うまい！

手にしているバイブをアナルに入れてコーマンを舐め続けた。

779 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/24(金) 03:29:26 ID:VT6DuQHK

コーマンから愛液を垂らし喘ぎながら牧原は
『土曜日福島の１０レースで私が勝てるように・・・』

780 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/24(金) 04:30:22 ID:zNjoVumD

『ゆぎご～、おれが勝だせてやるがら、しんぱいすんなぁ～、ドピュッ、ドックン、ドックン』

またもや中出ししてしまったゆぎお。

ゆぎおとゆぎごのあだらすぃ物語がはじまるよ～。

てがぁ？！

781 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/24(金) 11:09:25 ID:M+N30dUd

ふと気付くといつもの湯田温泉の部屋だ。

夢か…良い夢だったなぁ…

ふとパンツを見ると…
『夢精している…やっぱり溜まってたのかな…？
今週当てて久しぶりに歌舞伎町の風俗巡りでもするか！』

岡部は再び週末の休暇を取り、
出たばかりの給料を握りしめて関西へと向かった。

782 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/24(金) 15:52:34 ID:VT6DuQHK

しかし・・・、派遣会社にストリップ劇場から電話が入る。
「困るんですよ・・・。毎週毎週稼ぎ時の土日になる度に
休まれるようでは。こちらとしても雇っている意味がないんでね。
岡部さんとの契約は打ち切らして下さい。」
こうして岡部は湯田温泉のストリップ劇場を解雇されることとなった。
しかし岡部は移動の車内にいたため、その事をまだ知らなかった。

783 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/24(金) 19:40:33 ID:rLkqdYI8

競馬新聞の馬柱を見ながら、
「どれどれ、うん、ひとまずコイツとコイツとコイツと…
ううむ、コレは消し、と。コイツも消しだな。よし、だいぶ絞れてきたぞ」
と、呑気に宝塚記念の予想をしている岡部。

それを密かに見ている三人組がいた。

「なぁ、あれ岡部さんだよな？」
「あ、ホントだ…
どうしてこんなとこにいるんですかね？」
「しかも競馬新聞読んでますよ」
「おいおい、『しかも』って。お前ら聞いたことないのかよ。
最近岡部さん、すっかり馬券買うのに嵌っちまってるって噂だぜ」
「マジっすか!?　ああ、何かイメージが…」
「しかもいっつもボロッボロに負けてるらしいし」
「うわ、カッコ悪！」
「静かにしろバカ、聞こえるぞ」

岡部の遠い後輩に当たる三人組。果たして、彼らの正体は？

784 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/24(金) 20:12:24 ID:IJ+fz9gC

ブラックタキシード、ブラックタイド、ブラックホークの金子馬トリオ。
ノーザンの黒い三連星と恐れられている。
彼ら三頭が交互に巧みに繰り出す末脚に翻弄されればかつての名手と言えども、命はない。

785 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/24(金) 23:00:43 ID:M+N30dUd

ブラックホーク『お、俺の背中を踏み台にしやがった…！』

786 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/25(土) 00:15:02 ID:/kPpd7uU

３頭を飛び越えて無視する岡部。その先には岡部の遠い後輩にあたる
大沢辰也、亀山泰延、田村宏之の３人が居た。
岡部「久しぶりだねぇ～。どうしたんだい君たち、こんなところで？」
亀山「岡部さんこそ、こんなところで何をされているのですか？」
岡部「いや、なに。私も４０年近く頑張ったからね。人生の夏休みさ。
　　　今週は宝塚記念だから阪神まで行こうと思って今からね。
　　　あっ、でもそのまえにこの前落馬したヨストミをからかいに・・・、
　　　いやいや、お見舞いに病院へでも行こうかな」

787 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/25(土) 00:54:21 ID:JjpWJ4kk

冗談混じりの陽気な岡部だったが、次の亀山の告白に衝撃を受ける。
「岡部さん、これは極秘事項なのですが、ヨシトミ氏は病院にはいませんよ。彼は現在、ムラサメ研究所で強化人間の訓練を受けています」
強化人間。
岡部はその言葉に戦慄を覚えた。
忘れもしない。ニュータイプである武豊打倒にこだわるあまり、自分の身を滅ぼした者がいたことを。
田原成貴である。
マヤノトップガンで勝利した97年春の天皇賞。
あれはサイコミュを取り入れないかぎり一般の騎手では不可能な騎乗であった。

788 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/25(土) 00:55:39 ID:JjpWJ4kk

>>785
ナイス！

789 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/25(土) 01:13:59 ID:p1bO5SgX

ここで岡部は、この暑さにも関わらず
大沢と田村が長袖のシャツを着ていることに気付いた。
その訝しげな視線に反応したかのように、
まず大沢がシャツの袖をゆっくりと捲った。

岡部は言葉を失った。
そこに、無数の傷跡があったからだ。
続いてシャツのボタンを外した田村の胸にも、
痛々しい縫合の跡が残されていた。

「大沢と田村は、訓練に耐え切れなかったのです」
亀山が淡々と言う。

790 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/25(土) 01:33:19 ID:aKRFI828

「で？」

791 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/25(土) 09:21:22 ID:oIpVNdpx

「もう柴田さんを止められるのは岡部さんしかいないんです！」
亀山が言う。

「つまり君たちは。。。私に柴田を連れ戻せと言いたいわけだな？」

792 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/25(土) 09:28:36 ID:1mvz2nYd

亀山『いえ、柴田さんを乗っ取って欲しい。同化して欲しいんです！』

～岡部引退記念第四章　ＳＦスペクタクル
消えたヨシトミを追え！

793 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/25(土) 12:26:48 ID:/kPpd7uU

岡部『イヤだ！あんなヘタれな奴と同化したくないっ！！』

794 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/25(土) 13:18:09 ID:kvTd8BCe

そう、岡部はとっくに別の人物と同化しているからである。
http://www.nikkei.co.jp/keiba/news/20040125e3m2500925.html
散々、既出だそうだが。
　
岡部の横を福島に向かう牧原がすりぬけて行った。
「え？もう第四章？大丈夫…？
>>680-681の『スナーク』はついに謎のままね…
とにかく、私はもうエロネタにされるのはいやなので
競馬に専念しますね。ﾉｼ」

795 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/25(土) 18:59:09 ID:bIreynvB

岡部「む。そうか、頑張りたまえ。
では、私は善臣の見舞いに…
さて、何を買っていこうか。
そうだ！」

796 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/26(日) 00:11:52 ID:Bnd8foTH

お見舞いで彼に媚びておいて、借金のことは許してもらおう。
そう考えてはいたが、ヨシトミの様子は以前とは全然違うらしい。
もしかして、私のことも忘れてしまっているのではないのだろうか。
または凶暴な性格と化していたり。
強化人間に正常な者はいないのが現状なのだ。
良心のある人間が行うことじゃあない。

797 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/26(日) 04:29:45 ID:/9QWy8yf

岡部の元に坂井が来てこうつぶやいた｡
｢柴田のコ－ドナンバーは4453･･･｣

798 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/26(日) 08:48:29 ID:0C21klLb

岡部『よ・・・し・・・・・・ゴミ・・・？』

799 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/26(日) 10:57:06 ID:GdP3wkOQ

このナンバーで何があるのだろうか。
福島競馬場の局番で最後の４桁を4453にしてみたところ、発信音が鳴り響いた。

800 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/26(日) 13:15:31 ID:cu8xAJ+s

数秒後、発信音が途切れた。
誰かが出た様子ではあったが、何も聞こえてこない。
「…もしもし？」
岡部が声を掛けても、ひたすら無言である。
（どういうことだ？）
電話を切ろうとすると、受話器の向こうでカシャッ、という音がした。
続いて、非常に馴染みのある声が聞こえてきた。
「柴田…善臣です」

「おお、ヨシトミ！　調子はどうだ？」
柴田の声に安心した岡部は、嬉々として言った。
だが、電話口からその答えは返ってこなかった。
「この番号に電話を掛けてくれたあなたが誰なのか、僕には分かりません。
ただ、僕のことを良く知っている方なのは確かでしょう。
あなたを信じて、メッセージを送ります。

僕は…今の僕はもう、この世には存在しません。
もし、またお会いできたとしても、
きっとあなたのことを忘れてしまっているでしょう。
だから、この場を借りて『ありがとう』と言わせてください。
それでは、さようなら……」

801 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/26(日) 13:20:42 ID:Bnd8foTH

その伝言は岡部がよく知っている、そして唯一の「柴田善臣」であった。
だが、彼の意識はもう儚いものだった。
何者かの手によって新たな「柴田善臣」の人格が形成されてしまうのだ。

802 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/26(日) 20:09:40 ID:0C21klLb

岡部「もういい！惜しくない奴を亡くしたものだ。１５５０個の勝ち鞍がありながら
重賞はたったの６５個。私の半分も勝ってないじゃないか・・・。Ｇ１は５個？
今は一年の間に２０個以上あるのに・・・。２１世紀になってからは
全く勝てていないのか！？完全なヘタレだな、あいつは！！
やっぱり惜しくないな。そんな奴の見舞いへ行くぐらいなら私は阪神へと
行く！私とてストークステークスで買いたい馬券があるのだ！
見舞いは暇な平日にでも行くことにしよう。今の私は忙しいのだ！！」
岡部は善臣のことは無視することにして、阪神へと向かうことにした。

803 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/26(日) 22:45:29 ID:Bnd8foTH

だが、あいにく岡部は手持ちが足りなかった。
なので近場のウインズで馬券を購入することにした。
とりあえず、ＪＲに乗って錦糸町まで。岡部が乗車したのは最後尾の車両だった。
その判断が悪かった。
岡部が乗った車両は女性専用車両だったのだ。
「このオジサン、変なんです！」
悲鳴と共に岡部の隣にいた若い女が叫んだ。
騎手一筋の人生のため岡部は世間をあまり知らなかった。
今は女性専用の特別車両が配備されているご時世なのである。

804 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/27(月) 00:32:20 ID:xDaGglEX

「無礼な！私を誰だと思っている！関東の天皇、馬優先主義の岡部だぞ！」
岡部は自分の間違いにも気づかずにがなり立てた。
美浦村ならばそれで何とかなっただろう。しかしここは女性専用車両。周りには若い女性ばかり。
岡部の事を知るものはいなく、風貌もいつものコーチ屋スタイル。
どう見ても変質者の岡部は取り押さえられ駅事務室に連行されたのだった。

805 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/27(月) 00:43:31 ID:MjDGzgdL

職員「つまりねぇ、あんたが乗った車両は女性専用なの！」
岡部「では、男性専用車両は何両目かね？」
職員「そんなもん無いよ！女性はどこ乗ってもいいの！」
岡部「ふむ。つまり牝馬限定戦であったか。
牝馬はダービーに出られるが、牡馬は・・・」
ぶつぶつ独り言を言い始めた初老の小男は不気味であった。
（牝馬はＯＫ？…何かの暗示、いやネタフリか？）

806 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/27(月) 01:25:07 ID:zQvhN7PH

小一時間ほどの押し問答の末、職員は
ようやく状況を飲んだらしい岡部を解放してやった。
「いかん、急がねば！」
叫びながら岡部は走り去った。
しかし、この時既に15時45分になっていたことに彼は気付いていなかった。

事務員はやれやれ、と呟きながら事務室の椅子にもたれ掛かって、
傍らのスポーツ新聞に目をやった。
（「牝馬はOK」。何か引っかかるな）
宝塚記念の馬柱がそこには描かれていた。

807 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/27(月) 13:35:40 ID:wHuYwpqX

ストークＳを買えなかった岡部は
錦糸町のキャバクラで散財してしまった。
翌朝。岡部が駅に行くと
ＪＲ東日本職員高橋源一郎が声をかけてきた。
「昨日は失礼しました。
あなたが元大物騎手だと同僚から聞きました。」
岡部は夜勤明けの高橋から金を借りることにして
連れだってウインズへむかった。
　
高橋「昨日、牝馬がどうのとつぶやいておられましたが・・・」
岡部「そう？気にしないでくれたまえ。
宝塚はロブロイだけ買ってればよろしい！」
迫力に押された高橋は⑥の単勝を一万買った。
だが、間違えて福島にマークしていた。

808 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/28(火) 13:57:42 ID:B2MX4Kht

岡部「人にすすめた以上、私もロブロイ以外を買うわけにはいかないな。」
ロブロイの単勝を買う岡部。

しかし結果はゼンノロブロイ３着。
高橋は福島と間違えて購入していたために本人は宝塚記念を買ったつもりでも
福島テレビオープンを９番人気で的中。払い戻しは７６万４千円となった。
高橋「岡部さん、ありがとうございます。おかげで的中しました。
お礼に貸した金はそのまま差し上げます。えへへへ・・・。」
そう言って高橋は下品な笑いをしたまま人ごみの中へと消えて行った。

岡部「ぐうぅぅぅ～、何故だぁ～！！」
岡部が怒りに我を忘れて叫ぶと携帯がなった。
派遣会社からで湯田温泉の仕事を解雇されたという話だった。
ブチ切れた岡部はすぐそばにあるマクドナルドに入った。
「いらっしゃいませ、こんにちは。ご注文の方をどうぞ。」
と言うカウンターのアルバイト女性に対して岡部は叫んだ！
「そこの張り紙を見た！！皿洗いでもいい！俺を雇ってくれ！！」

809 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/28(火) 17:27:11 ID:YHwJZAeb

こうして岡部は夏を関西で過ごす事になった。

一方、ヨシトミが改造された情報を掴んだ安勝は
自分の下僕とすべく、ある所へ向かっていた。

810 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/28(火) 23:07:23 ID:GlW283bG

ある所とは、福島競馬場の地下に作られた研究施設・ムラサメ研究所である。

安勝は脅して連れて来た高橋明と伊藤暢康を従えていた。
彼らもまた、田村や大沢同様に強化人間の訓練を受け、
それに耐え切れずに致命傷を負った者たちだった。

811 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/28(火) 23:15:32 ID:zWGU8iZG

「安藤さん、我が研究所へ遠路遥々ようこそ」
安藤を出迎えてたのはムラサメ研究所所長代理である大塚栄三郎だった。

812 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/29(水) 06:32:24 ID:9it0iw6A

『間もなく所長が参りますので…』

『久しぶりだな安藤君』

所長が現われた。
安藤が驚く。

ここの所長はあの鉄人・佐々木武美だった。

813 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/29(水) 11:26:42 ID:zzJmh4m9

そう、川崎が誇る佐々木竹見によく似た名前の人である。

814 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/29(水) 20:30:53 ID:QCO+4cDU

もちろん安藤はそのような人間との面識は無かった。

（しかし今の言葉は？）
安藤は所長である佐々木武美の台詞を心の内で反芻した。
（確かに今こいつは久しぶりと言った。しかもこの尊大な口調……俺にこんな口を聞ける競馬人はそう多くないはずだが？）
安藤が思案を巡らせていると所長はおもむろに笑い出した。

「まだ分からんかね？私だよ。」
そう言うなり精巧なマスクを剥ぎ取った。
「あ、あなたは！」

815 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/29(水) 21:30:05 ID:VbyQmVHU

船橋競馬の、そして佐々木竹見引退後の南関東競馬の顔、
石崎隆之その人であった。
「お久しぶりです、イシ兄ぃ！」
安藤は深々と頭を下げた。

「さて、お遊びはこれくらいにして…用件を聞こうか」

816 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/30(木) 05:38:01 ID:1Q+wFtun

安藤「善臣…いや改造人間『ヨシトミ』はこちらに？」
石崎「もし、そうだとしたら？」
　
安藤は自分がいかにJRA内部で冷遇されているかを訴えた。
「豊ならあの程度で騎乗停止などありえない。
闇金のガセネタをリークしたのも当局に違いない。
私は、競馬社会の公正と未来のため
ＪＲＡと闘う覚悟です。
そのために、ヨシトミの力が必要なのです！」
　
石崎の脳裡にあの日の光景が甦った。
たった200ｇのオーバーで減量苦から大腸炎を起こし
僅か二週間で競馬学校を追われた息子・駿。
泣きじゃくる息子に復讐を誓ったあの日の事を。

817 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/30(木) 20:42:00 ID:3863WnC2

石崎はゆっくりと頷いた。
「君の決意は、私の願いそのものだ。
その熱意、しかと受け取った。
ヨシトミの元へ案内しよう。付いて来い」
導かれて研究所の奥へ進む安藤。
その唇には薄い笑みが浮かんでいた。

一方その頃、
西へ逃れ、阪神競馬場そばのマクドナルドで働いていた岡部は、

818 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/30(木) 21:06:35 ID:sptfBXbm

石崎が勘違いしていることを知らせなければと直感からそう思った。
そう。Mの息子に問題があるのだ。競馬学校にいる間も芸者遊び。
やりたい放題。

くそう！おれは妻のおかげで牛の乳絞りしかできなかったのに！！

岡部はハンバーグを焼きっぱなしのまま園田競馬場に阪急電車で向かった。
JRよりも安全性をとる岡部にはベストなチョイス。
そこで、この間帝王賞で石崎親子と一緒に騎乗した大山真吾を訪ねた。

819 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/30(木) 22:07:44 ID:Y4mOSWUf

車内でふと思う。「Ｍって誰だ？」

820 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/30(木) 22:40:46 ID:dzrkSbru

その頃、マクドナルドの店内では大騒ぎ！
店長「誰だ！ハンバーガーショップでハンバーグを焼いているのは！！？」

821 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/06/30(木) 23:52:32 ID:1Q+wFtun

バイトの女店員結城未来が答えた
「あの人ですよ！錦糸町の店で雇われたのに、
何故かウチへ即日配転になったオカベとかいうオジサン！」
　
店長「う～む。やはり東京のマックと関西のマクドではそれだけ流儀が違うのか…」
　
結城「それより私もＭが気になります。
>>818のお客様はせめてヒントでも・・・」

822 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/01(金) 18:56:54 ID:reeauQ2n

「Mというのは、俗称ミと呼ばれる減量苦に悩まされる子供をもつ中京での最終騎乗で勝利した男だよ」
と客はスマイルを15個注文した後で答える。そして、こういい残した。

「普通はパティだが、ハンバーグ。だよな。」
そういい残すとなぜかトルコ葉巻をくわえ、「仕事だ」と言い残してその場をさった。

さて、かく有る岡部はなぜか大山のところではなく平松厩舎に行って大山の所在を尋ねるより
何より先にこう平松に尋ねた。

「なぁ、Mって誰だ？？　あと、ジョー、どこ？？」

823 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/01(金) 19:41:03 ID:oOpSZVSs

「Ｍか…。申し訳ないがそれについては私は何も言えんのだよ」
だが、その人物についてはあなたの方が実は詳しいのだ。
平松はそう岡部に伝えたかった。だが、それはできなかった。
自分の命に関わることとだからだ。
Ｍの正体。
誰もが薄々は気づいている頃だろう。それでも平松自身の口から答えを明かすことはどうしても不可能なのだ。
そもそもだ。岡部はなぜＭについて知りたがっているのか？
この春に引退して以来、悠々自適な生活を送っていると聞いていたのだが。
まだ競馬界にやり残したことがあったのだろうか？
「平松さん、どうしたのですか？険しいお顔をして」
「あ、いや。すまない。それにしても岡部さん、今のあなたは何を目指しているのですか？」
今更Ｍの正体なんぞ暴いてどうする。彼も彼の息子も、もう過去の人間ではないか。
Ｍと共に伝説を築いた名馬さえ、その記憶と歴史が塗り替えられようとしているのに。
平松は思わずにはいられなかった。我々の時代はとうに終わったのだ。
新しい馬。新しい騎手。新しいファン。
我々の青春であった古き良き競馬はもう彼方にしかない。
それなのに、なぜ。
岡部さん、あなたが考えている新しい世代に伝えなければならないものは何なのですか？
私の役割はもう終わった。だが、岡部の真の終幕を目の当たりにしない限り、どうしても舞台から降りることはできないのだ。

824 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/01(金) 21:20:03 ID:WPouf//X

岡部は怪訝そうに平松を見詰めた。
　
平松「そんな目で・・・みない・・・で下さい。」
　
この一言で岡部は全てを了解した。
　
『…（そうか、的場か！）』

825 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/01(金) 21:25:03 ID:reeauQ2n

そんなころ、的場均は水野貴広と一緒に調教師試験の講習と称して化学実験を行っていた。
「いかにドーピングにならないように馬を増強する薬が作れないか」
さすがにロケットパンチに限界は着ているようである。

そんな時、的場の携帯がなり始める

826 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/01(金) 22:06:09 ID:oOpSZVSs

的場は携帯のディスプレイに写る見知らぬ番号に少なからず警戒した。
誰からだ。
心当たりは、ない。
ひょっとしたら今行っておる実験が誰かに見つかったのかもしれない。
的場は恐る恐る電話に出た。
「もしもし、どちら様でしょうか？」
かなり緊張気味で丁寧な言葉づかいになっている。的場は怪しまれないことを願った。
「……私は、Ｍだ」
「Ｍ（エム）…ですか？」
Ｍは的場均ではない。
それはＭが「的場」という意味ではないということ。
どうやら岡部の推理ははずれたようだ。
そして、Ｍは話を続けた。
「的場均よ。残念だが消えてもらう」
「！？どういう意味ですか？それは…」
その時。
爆発が起こった。
凄まじい爆風と熱。
的場と水野はそれに巻き込まれ、消えた。
薬品の調合に誤りがあったのだ。
爆音は的場の断末魔さえ掻き消した。

827 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/01(金) 22:13:49 ID:oOpSZVSs

遥か遠くから大きな音が聞こえた。
何かが爆発した音。
岡部は音の方向に目を向けた。
あちらの方角は、的場均の厩舎があるのではなかったか。
「岡部さん、あなたの見当違いな推理のせいで尊い命が一つ消えました」
平松は失望した。自分の身を危険に晒してまでヒントを教えてやったのに。
そして、Ｍはそんな私の行動に気づいてやしないか。気が気じゃぁない。
私も、的場のように、消される？

828 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/02(土) 00:00:42 ID:fR3AhxdW

その頃、武豊は栗東で騎乗のための営業をしながら
「岡部さんは今何処に居て、何をしておられるのだろう？」
と考えた。どうしても気になって仕方がなかったので河内厩舎に足を運んでみた。
「河内さんなら岡部さんの考えていることがわかるだろう！」

829 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/02(土) 00:14:02 ID:ioThU9JH

と思い河内厩舎に足を運ぶ途中、小野幸治厩舎で河北が何か困った顔をしている。
河北はこういった。

「内山君。なんで俺をおいて調教助手になったんだよぉ！！」

無論ほおっておいた。
また河内厩舎に行く途中、貧血で倒れそうになる幸四郎がいた。
彼はこういった。
「岡部、岡部！もう勘弁してくれよ・・・・。岡部ちゃんよぉ。」

豊は聞いた。
「おい！岡部さんがお前に何かしたのか！！」

「いや、まきちゃんってのが岡部さんのファンでさぁ。もう話してくれないのよ。
私をE爺とよんで。とかね。」

即刻豊は幸四郎を撲殺したが。あるヒントを得た。

「そうだ。高知へ。行こう。」

当然あの怪しい女に追い掛け回されるのを知らず・・・・・。
岡部はすぐそばにいるのだが、豊は岡部が高知にいそうだ。お遍路めぐり
をしているに違いない。早速なぜか陸路で無理やり高知へ向かった。

830 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/02(土) 01:36:33 ID:xaYRLKU4

大枚十両をはたいた早籠に揺られながら豊は
（幸四郎はフジの高島彩と続いてんのか？
ｹｺｰﾝしたら何処に住むんだ？）
と、鼻をホジリながら考えていた。
　
その頃栗東には激怒する河内の姿があった。
>>828を読んで
わざわざ金沢文子の裏ＤＶＤ鑑賞を中断して
豊を待っていたのだから
無理からぬことである。

831 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/02(土) 07:17:30 ID:pp9qDfXB

そこに岡部がやってくる。
怒る河内を見て岡部はこういった。

「河内君、紋舞らんの裏ビデオは要らないか。」
河内は激怒の表情を安堵に変え、岡部に微笑を浮かべる。
「ところで、豊君はどこかね？？」

河内は少しいらだったが、ビデオを持ってご機嫌な河内は
「知りません。なんかそこで撲殺されている幸四郎は高知へ向かうとか
何とか。」

岡部は湊川の合戦場から咸臨丸を探し、高知に出かけることにした。

832 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/02(土) 12:03:37 ID:8DgPrDn7

岡部「ん？そういえば日本中央競馬会運営審議会委員は？」
岡部は委員を７月１日付けで退任することをＪＲＡの事務局に提出した。
「そういえば明日の金曜日になれば豊は阪神競馬場の調整ルームに
入らなくてはいけないから高知にいたとしても阪神に戻ってくるだろう。
無理に金を使って高知まで行くことはない！」
そう考えた岡部は阪神で待ち伏せをすべく、再びマクドナルド仁川店に向かった。

833 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/02(土) 13:18:16 ID:AOPm9QBZ

岡部『戻りました～』
店長『ん？君誰？』
岡部『いやだな～、この前から働いている岡部ですよ』
店長『ああ、そんな奴もいたなあ。』
岡部『えっ？』
店長『突然持ち場を離れてどこか行くような奴はいらない、ということだよ。
もう来なくていいからね』

どうやらクビのようだ。
まあ、当然ではあるが。

しかし、働かなくては馬券は買えない。
仕方がないので、マクドナルドの隣にあるセブンイレブン仁川店に飛び込み、
働きながら武豊を待つ事にした。

834 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/02(土) 13:58:15 ID:8DgPrDn7

一方、河内は仕事をさぼって岡部から貰ったＤＶＤに見入っていた。
「ええ娘やのぉー」
そのせいなのか？今週、河内厩舎からの出走は一頭もなかった・・・。

同じ頃の栗東では
「私もいつ岡部さんに消されるかわかったもんじゃない。
私が死んだら共に歴戦の勇士として戦った愛馬達の元で眠りたい。
しかしあの愚息はどうしたものか？あれが私の息子だなんて・・・」
とＭが悩んでいた。

835 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/02(土) 21:08:50 ID:AOPm9QBZ

Ｍとは何者なのか？
そう、タマモクロスやオグリキャップ、そして三冠馬ナリタブライアンを駆って
一世を風靡した『ファイター』南井克巳その人である。

南井と岡部、世代も違えば所属も違う。
それなのに何故？

836 ：あぼーん：あぼーん

あぼーん

837 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/02(土) 21:54:21 ID:E3PtqS41

南井と岡部、二人の間には只ならぬ確執があった。
オグリキャップ、そしてウイングアロー。二頭の名馬から起こった二人の関係。
新しい連中の中にはこのことを知っている者は少ないだろう。
そしてそれは下衆なエロネタでしかこの小説を展開できない２ちゃんねらーには出る幕のない物語である。

838 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/02(土) 22:20:52 ID:xaYRLKU4

さらに言えば
南井はまず冷静に>>836の文章の中に
誤字脱字を含めた誤りがいくつあるかを数え始めた。
　
一方、岡部は直ちに無料会員登録をしてしまった。
　
この小説での二人はこれほどに違うのである。
確執が生まれるのも自然の成り行きであろう。　
　
その頃、>>837の怒りをよそに紋舞らんを見終わった河内は
「やはり、元々デジタルだと画質が違う・・・」
と感心しきりであった。
その時、河内の携帯にメールが届いた。
それは「確執」の内容経緯を解りやすくまとめた
>>837からのメールであった。

839 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/02(土) 22:48:03 ID:ORd+aMhn

「うむ…こんなこともあったなぁ…」
現役時代を思い出し、遠い目をする河内。
「しかし、これ、誰からのメールやろ？」
見覚えのないアドレスだった。

その頃、
南井大志は調整ルームに入る前に一遊びしていこうと、
祇園の贔屓の娘が居る店に向かっていた。

840 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/03(日) 00:36:37 ID:Cr0wfZEn

しかし今週、南井大志に騎乗馬など１頭たりとも無かった・・・
『ふんっ！どーせ俺は同期の中で一番勝ち鞍が少ねーよ！！』

841 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/03(日) 23:48:36 ID:yF1xDlgC

そこへ売り出し中の若手松岡将海が現れ、南井に言った！

842 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/03(日) 23:57:38 ID:xffslvJx

「先輩、美浦に移籍して千明塾に入りませんか？
今なら塾生10人突破記念のプレゼントもありますよ」

営業スマイルを浮かべる松岡将海、もとい正海。

843 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/04(月) 09:59:21 ID:FXZDxieA

そのころ、字を間違われた松岡の情報を聞きつけた千葉ロッテ清水将海は練習中であった。
そんなことはともかく、南井はその話をあっさりと断った。

「俺は、オヤジの努力した場所で、じぶんの力を見出したいんだ。」

松岡はそんなに強く押すつもりもなく、どうせ京都芸者だろ。と
馬鹿にした笑いを残しその場を去った。

844 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/04(月) 12:15:16 ID:Y7KcfrOC

そのころ、シ－ザリオは岡部の同期である福永の息子を背にアメリカンオ－クスを勝ってしまった。

845 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/04(月) 14:36:14 ID:38x5kK+E

それを朝のセブンイレブン仁川店で知った岡部は、
ゴミを捨てながらひっそりと涙した。
「祐一君も成長したものだな…洋一もさぞかし喜んでいるだろう」
そして、こう誓うのだった。
「俺もこんなところで燻ってはいられない。
もっとでかいことをやってやるぞ！　人生、これからだ！」

846 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/04(月) 16:58:51 ID:nphHlfXR

祐一はジャンクスポーツに出てた。
昨夜テレビを見ながら岡部は『俺も出てみたい』と思った。

フジテレビなら幸四郎のツテからなんとかなるかな？

847 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/05(火) 02:48:33 ID:OtYaVt0g

そう思った岡部は、アルバイトが終わるやいなや、
何とか一命を取り留めた幸四郎が入院している病院へと向かった。

848 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/05(火) 07:09:53 ID:q2cj+17i

しかし、幸四郎はすでに退院していた。

849 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/05(火) 11:24:15 ID:PQMuiJgY

『なんとしてもスポーツバラエティ番組に出て私に世間の興味を引き付けねば』

岡部は焦った。

他に誰を頼ればいいものか悩んだ。

『ずん子だ！、あの幸薄いずん子だが、テレビに出てる彼女は別者。よし、決めた』

850 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/05(火) 21:21:53 ID:PQMuiJgY

しかし細江は老いた体には興味がないため、岡部の依頼を無視した。

851 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/06(水) 01:15:06 ID:BJDQxCST

「くっ、細江のくせに生意気な」
ガキ大将のような台詞を吐き、悔しさに拳を握り締める岡部。
「こうなったら、俺自らテレビ局に売り込んでやろうじゃないか！」
思い立ったが吉日。
岡部はコンビニの店長宛に休暇届を出し、東京へと舞い戻った。

その頃、安藤勝己は
ムラサメ研究所でヨシトミと再会していた。

852 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/06(水) 03:00:00 ID:oY3MKbLx

ムラサメ研究所にて肉体改造をおこなうヨシトミのコードネームは４４５３。

４４５３は史上最強の肉体に仕上がった。
しかし弱点もいくつか。

肉体は改造出来ても精神面の強化には限界があり、プレッシャーに弱い。

エネルギー蓄積量が午前のレース分しか蓄積出来ない。

この二点が弱点である。

853 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/06(水) 10:31:11 ID:qlzzJNQG

要するに改造前と何も変わっていないのである。

854 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/06(水) 18:53:19 ID:g+Sx6YYb

安勝『駄目じゃん…』

855 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/06(水) 21:14:38 ID:8Ar2wZtP

４４５３『やめろぉー！アンカツ！！ぶっとばすぞぉ～！！！』

856 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/06(水) 23:22:34 ID:7M/DlwSr

安「それよりヨシトミさんなんでこの前のオールナイト休んだんですか」ヨシトミ「だって最近あの番組のハガキのペンネーム4453てのばかりなんだよ」安「確かに・・・闇○○とかも増えてきたしね」・・・

857 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/07(木) 00:47:13 ID:fjOlKDmX

和やかに世間話をしている安藤と4453の横で、
「こ、こんなはずではなかったのに…」
と、頭を抱える石崎だった。

858 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/07(木) 01:05:28 ID:manLro3E

「やらせはせん！やらせはせんぞぉー！」
石崎は安藤とヨシトミに向けて何処から持ち出したのか判らぬマシンガンを乱射した。
安藤は見た。
石崎の背後に恐ろしい妖気が漂っているのを。
さすが、古くから南関の王として君臨してきた古豪である。
だが、ＪＤＤはもうすでにカネヒキリと武豊によって墜ちたも同然。
船橋の、そして石崎の最終兵器ドラゴンシャンハイは回避したのである。

859 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/07(木) 20:17:52 ID:skmA47/E

そんな時・・・五十嵐冬樹は、コスモバルクでダービーを勝った夢を見ていた。「バルクが逃げるバルク一着冬樹やたー冬樹やたー」

860 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/07(木) 22:30:42 ID:q/tXdOa2

冬樹が夢を見ている頃、ヨシトミは一ヶ月ぶりに調教を再開した。
しかし、
4453『ううっ･･･痛い･･･。お尻が割れるように痛い･･･』

861 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/08(金) 00:17:07 ID:WJbWa+Du

石崎はあの後、
「お父さん！　もう止めてっ！　こんなことしたってどうにもならないよ！
あいつらには僕が自力で復讐するから、勝己さんやヨシトミさんに当たらないで！」
と、泣き叫びながら乱入してきた息子・駿の手によって
何とか抑え付けられたのである。

そのため、ヨシトミは何事もなかったように
トレセンに戻って調教をつけているのだった。

「しかし、この尻の痛みは何とかならないのか…うぅ」

862 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/09(土) 11:48:37 ID:qL7IZUtI

東京に戻った岡部「ほう、東京タワーって小さくなったな・・・」って「札幌じゃねーか」何をどう間違えたのかは謎だが、岡部は札幌に来ていた。クヨクヨしても始まらないのでとりあえずススキノで酒を飲んだ

863 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/09(土) 16:15:45 ID:qL7IZUtI

あれ？岡部さん？そこに現れたのは冬樹だった

864 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/09(土) 16:21:54 ID:xhACo0rP

髪の毛が少ない冬樹だった

865 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/09(土) 16:46:54 ID:LvW0eLkk

冬樹はコスモバルクを降ろされたストレスで横山化していたのだ

866 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/09(土) 17:22:26 ID:U+EoqwbW

『怒るで、しかし！』

867 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/09(土) 22:13:26 ID:0JJBH1kS

横山やすしが冬樹に降臨した。

868 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/09(土) 23:26:47 ID:YNIy3A3c

しかしモト冬樹が三味線をひきながら横山やすしを供養した。

869 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/09(土) 23:33:31 ID:rxpTK5Ju

（とりあえずススキノには来たからにはソープだな）

岡部は老いてなお元気な一物をいきり立たせたまま歩き出した。

870 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/10(日) 00:35:30 ID:IAVcBZBB

だが、ススキノの歓楽街には美人な女がいなかった。
岡部はがっかりした。
「落ち込むな。イージーイージー」

871 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/10(日) 01:02:45 ID:HRGPz03E

「美人な女、って頭痛が痛い、みたいな言い回しだよな・・・・」
揚げ足を取る岡部の前に陽気な男、新庄が現われた。

「Ｈｉ！岡部さん！Ｈｏｗ　ａｒｅ　you？」
大リーグ帰りの新庄は岡部には及ばぬまでも英語が堪能なのだ。

872 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/10(日) 01:16:35 ID:XTXHGkJ4

馬一筋の岡部がハムの広告塔を知るはずもない。
　
（む、こやつはたしか…韓流四天王のひとり？！）

873 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/10(日) 01:58:11 ID:4bjvSFdQ

新庄「元気ハツラツぅ～？」
岡部「元気剥奪？？」

874 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/10(日) 10:35:07 ID:nZjOXsMs

岡部は何故ここに新庄がいるのか納得いかなかった。
なぜ上戸彩じゃないのか・・・上戸彩だったら元気になるのに・・・あそこが
と妄想していたのだ

875 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/10(日) 20:17:51 ID:IAVcBZBB

だが、岡部はもう適齢期を過ぎていた為、また、夏バテの為、快楽の絶頂に達することはできず、不完全燃焼のまま終わった。
無念。

876 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/10(日) 22:59:44 ID:Hg1kr5f0

シモネタばかりの現状に飽き飽きしている岡部は、突然函館に向かった。

そして場面は函館へと転換する。

久々の函館、久々の空港。
ぼろさが増している空港を見ながら、岡部はこうつぶやいた。

ああ・・・・・・。柴漬け食べたい

877 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/10(日) 23:16:01 ID:xcbUBJd2

函館

北海道

北の大地に似合う馬主であり歌手のサブ北島が岡部に鮭茶漬けをご馳走してくれた。

ジョージ山本がやってきた。

878 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/10(日) 23:24:35 ID:IAVcBZBB

岡部はもううんざりだった。
「シモネタにも飽きたけど、無意味に登場人物増えるのも飽きますた」
ジョージ山本は立場がなくなり、すごすごと帰っていった。
その代わり、Ｋヤマモトが現れた。

879 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/11(月) 00:00:10 ID:Hg1kr5f0

そんななか、サブ北島ことマダム北島は、自分の馬が出走しているからと
旭川に岡部をいざなうべく言葉をかけた。
キタサンモガンボは今でも現役なのか。
岡部はふと思った。今でも悩んでいる。

880 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/11(月) 01:52:18 ID:l1kJ4BKx

『キタサンモガンボとキングマンボはどっちが強いのか？』

881 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/11(月) 02:03:56 ID:l1kJ4BKx

いやいや、それどころではない。
同期の息子が騎乗停止になった。

岡部は嫌な予感がした。

『このままでは祐一はアイツと同じ道を歩んでしまう、わしが救うしかない！』

強い決意を胸に栗東へ。

福永祐一の日勤教育を自ら名乗りを挙げた岡部だった。

882 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/11(月) 02:16:54 ID:iiEupWe5

だが、当の福永は
「GIも勝ちまくったし、アメリカ遠征してきて疲れたし、
そろそろでっかい休みが欲しいと思ってたんだよなぁ。
よっしゃ、来週の土日は気合入れて遊ぶぞ！　待っててねー、かすみﾀﾝ」

と、すっかり舞い上がっていた。

883 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/11(月) 10:22:02 ID:l1kJ4BKx

日勤教育は今日から始まった。

場所はウルトラセブンの司令室。

しかし祐一がなかなか現れず、ガセのランプとブザーが何度も鳴った。

884 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/12(火) 07:00:48 ID:q3GGGh5M

その頃、福永祐一は水曜日の園田での騎乗の準備をしていた。
福永「土日の小遣いをさらに増やしてやる！」

885 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/12(火) 21:10:58 ID:zxk683n5

祐一が園田へ向かったことにすら気付かず、岡部は司令室で待ち続けていた。
相変わらず、ランプとブザーは鳴りっぱなしである。
「祐一の奴は一体どうしたんだ？
私が呼んだにもかかわらず、連絡すらよこさないとは…」

そのとき、岡部の携帯電話が鳴った。

886 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/12(火) 21:56:37 ID:/sYNw/yR

『ヒロシです、後藤さんが福島リーディングになってしまって大変です。新潟でもヨシトミなんか眼中無いねって騒いでるとです、ヒロシです、中舘さんはリーディングとれなくていじけてしまったとです、助けて下さい、このままでは…、あっ！木刀……、プー、プー』

北村からの電話は切れてしまった。

887 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/12(火) 22:10:38 ID:j6ZMe8hE

「むっ！まさか後藤が動き出したのか？このままでは私の右腕の北村が……」
岡部はどうすべきか考えた。参謀である北村を失えば岡部一派は羽根をもがれた鳥も同然なのだ。

「まあいっか。自分で何とかするだろ。Take　it　easy！」
眉毛がやたら整った最近勘違い気味の北村に対し、岡部は内心腹を立てていたのだ。
「あいつ不細工なのに何を色気づいてるんだか・・あれじゃ一生GⅠ勝てないだろうなあ。」
愛弟子の悪口をいいつつ茶を啜り、のんびりと福永を待つ岡部であった。

888 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/12(火) 22:24:58 ID:eJnYBX3T

しかし、当の福島の検量室では、北村が木刀ににらまれていた。

「岡部の爺に言えばなんでも通じると思ってるんだろ！え！！」
「岡部さんには後藤さんが最近調子がいいと・・・・。」
「うるせぇ！問答無用！！」

その振り下ろされる木刀を真剣白刃取りした男がいる。
藤沢和雄厩舎所属調教助手兼主戦の鹿戸雄一その人である。
その後ひるんだ後藤はもう騎乗も何もない状況である大塚栄三郎に
厩舎に連れて行かれ、事なきを得た。

そんな状況で鹿戸は一言言った。
「サバス、どこ？？」

889 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/13(水) 01:54:46 ID:0rkDOoC4

「サバスって、エアサバスのことですか？」
「うん。北村君、知ってる？」
「ええと…」

北村は思い出していた。
先日トレセンに顔を出したとき、すっかり元気になった善臣が藤沢に
「先生の厩舎にエアサバスって馬いましたよね？
次走の鞍上はもう決まってますか？
もし未定ならば、是非、新馬戦を勝ったこの私に任せていただきたいのですが…」
と、揉み手をしながら言っていたことを。
そして、藤沢がそれに対し悪い返事はしていなかったことを。

それを自分を助けてくれた鹿戸に、正直に伝えていいものか。
北村は悩んだ。

890 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/13(水) 02:21:07 ID:mTVJ41c1

「あんな駄馬とは思わなかったよ。藤沢センセもだめだなぁ」
考え込む北村の思考を停止させるほど、鹿戸の科白は衝撃的なものだった。
「……先生の悪口を言うな」

891 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/13(水) 04:00:00 ID:V3AghKtq

『北村、おまえ先生の本当の姿を知らないだろ？』

『えっ？、先生は重賞賞金をかっさらう調教師兼守銭奴でしょ？』

892 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/14(木) 00:39:44 ID:94pJK1pj

「おいおい、『守銭奴』は悪口じゃないってのかい」
「いや、それは認めないわけにはいかないでしょう」
「それもそうだ」
二人は大声で笑った。

ひとしきり笑った後、改めて北村は尋ねた。
「で、先生の本当の姿というのは？」

893 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/14(木) 01:08:02 ID:Au82YEpA

『サンダーバードの人形』

894 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/14(木) 04:00:39 ID:ojOjS38E

『誰にも言うなよ、サンダーバードのことは。俺はこれから海外へ出張だからさ、あ～ぁ、忙しい、忙しい』

鹿戸は己が調教助手扱いされてる事が分かっていなかった。

895 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/15(金) 18:16:32 ID:IF2xgfY3

それでも長い騎手人生で判ったこともある。
それは、シカトされたらお終いだということ。
ガッハッハッハ。

896 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/16(土) 01:08:00 ID:F0WQ2g4T

山田君が座布団を一枚持ってきた。

897 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/16(土) 23:52:17 ID:+Bk5ojYI

そそくさと去ろうとする山田君を鹿戸は呼び止めた。
「何でございましょう」
「山田君、最近どうもここへ書き込んでくれる人があまりにも少ない。みんな我々を見捨てたのだろうか」

898 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/17(日) 00:56:43 ID:sm3fA8A/

山田「そりゃ～師匠。なんといっても
下ネタ×
新登場人物×
って事になりますと～よほど知識の豊富な人でないと…」
鹿戸「そうか・・・
いや、単にみんな飽きただけじゃねーのか？
誰でも書けるよーに、一レス一文限定にしてみるか？」

899 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/17(日) 12:20:02 ID:tJlvx2O6

通り掛かり『どういうネタを振っても下ネタになるから最近は控えてました。』

900 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/17(日) 21:31:20 ID:cx7LdIRv

新登場人物も「×」という訳ではなく、全く何の意味も無い人が出てきて
物語の展開をややこしくするのが問題であって・・・。
まぁ下ネタばかりでは皆見捨てますわなぁ・・・。私も引いた一人ですし・・・。
>>645-647のような展開ならまだ許容範囲なのですが。

誰でも書けるようにするには一レス一文にするよりも、次の人が急展開出来るだけのものを
スッと書けるようなレスをすることの方が重要だと。まぁ確かに長々したレスは
次の人がレスしにくいので３行ぐらいまでの一文にするのはいいと思いますが。

901 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/17(日) 21:58:36 ID:svD2nb9u

鹿戸はその言葉を聴くと、フランスに行かなければならないことを忘れており、
あわてて札幌の例の店に電話すると、うちに帰ってなぜか和服を用意していた。

さて、話は戻って岡部であるが

902 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/18(月) 15:00:41 ID:LQi4PA/6

後藤の騎乗停止に喜んでいた。

『俺が日勤教育してやる！』

903 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/18(月) 17:57:55 ID:b+syUa7h

そういうと岡部は早速準備を始めた。

そんな時騎乗停止が確定した後藤だが、洋吉ともめていた

904 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/18(月) 18:08:51 ID:esJLazQ0

「おめぇの弟子がいけないんだぁぁぁ！！！」
そう叫びながら、洋吉(もちろん大久保)の広いオデコをピシピシと叩いた。
年配の調教師のオデコを叩くとは何たる態度。
岡部は閃いた。
これは予期せぬチャンス。
後藤を抹殺する口実が見つかった。
日勤教育なんて生温い。

905 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/18(月) 18:58:00 ID:LQi4PA/6

後藤をＪＲＡではなくＪＲ西○本の厳しい日勤部屋へ送りこんでいびって、木刀でしごいてやるのだ！

906 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/18(月) 20:51:16 ID:UxQays1U

だが、岡部が二人の前に飛び出すより早く、
額を叩かれて激昂した洋吉は、後藤に向かってこう言い放った。

907 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/19(火) 01:59:56 ID:KFJB4ypX

『ばが～』

908 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/19(火) 12:43:37 ID:dRt16/9E

「おい！なんて事を言うのだ！」背後から怒鳴った声で聞こえてくる。後藤は後ろを振り返る。すると、そこには、何処から来たのか、汗でびしょ濡れの岡部幸雄が立っていた。さらに、「ハァハァ、やっと追いついた」ヨシトミであった

909 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/19(火) 16:45:19 ID:KFJB4ypX

『ヨシトミ、まだまだお前には負けんぞ！』
自慢げに汗をぬぐいながら岡部は笑みを浮かべた。

『チャリンコなんか使いやがって、卑怯者が！』
ヨシトミは心で呟いた。

910 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/19(火) 19:58:30 ID:7E8HrACz

第四章はＳＦだったはずである。
しかし、リアル善臣が結局手術もせずにウダウダ復帰してしまったので
ヨシトミは身の処し方に窮していたのである。
『俺は改造人間なのか？
もしそうならチャリなどに負けるはずもないのだが…』

911 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/19(火) 20:22:05 ID:noPMngDB

確かに、ヨシトミは改造人間となった。
しかし、体内に蓄積できるエネルギー量が少ないため、
彼は午前中しかその力を発揮できないのである。
（>>852-853参照）
ちなみに今は午後3時。
もはやヨシトミはごく普通の（やや勝負弱い）騎手に過ぎない。

912 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/19(火) 23:25:23 ID:dRt16/9E

その点、岡部は違った。現役時代につちかった勘も幸いし、午後でも体は動く。しかし、後藤は更に、上回っていた。後藤は、ひそかにメインで勝利し、騎手インタビューでまた受け狙いを狙って居る為、体力温存調整が上手いのだ

913 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/20(水) 12:28:58 ID:Cumgk4zr

「はぁ…」
汗まみれの岡部とヨシトミを見て、後藤はニヤニヤ笑いながら肩をすくめた。
「また、アンタらですか。
　いい加減、ジジイとオヤジにはすっこんでてもらいたいんですけどねぇ」

914 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/20(水) 14:55:45 ID:e/OTmrw4

そこへメジロドーベルがやってきて
「うちの娘の新馬勝ちを返せ！！」
と言わんばかりの後ろ回し蹴りを後藤に見舞った。

915 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/20(水) 17:45:45 ID:d8bw28GG

蹴りは後藤のきゃんたまにヒット！！

走漏、単小に悩んでいたが単小だった愚息は大きく腫れあがった。

916 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/20(水) 18:21:34 ID:GHJt8YNu

しかし、そんなことを気にしている余裕はなかった。
身体中に響き渡るような激痛に、後藤は思わず倒れこみ、じたばたともがいた。
「お、岡部さん、ヨシトミさん！　助けてください！！
さっきのことは謝りますから！！　痛いんですっ！！！　助けてぇぇぇ！！！！」
みっともなく助けを請う後藤。

917 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/20(水) 20:22:51 ID:MxWQfHwi

しかし、無視をして二人は立ち去ってしまった。
その直後ドーベルを追いかけていた吉田が倒れている後藤のとこに現れた

918 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/20(水) 22:17:36 ID:GgkfD0bY

後藤は最後とも取れる力を振り絞って近くにあった角材を木刀のごとく振ったしかし・・・「後藤さん、今の貴方じゃ無理だよ」吉田は、右手で角材を止めた。苦しそうな後藤・・・

919 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/20(水) 23:27:22 ID:3RgW/7dp

その時
「先輩騎手に向かって
『そんな馬、隅のほう走ってりゃいいんだよ！』と言い放つなど
傍若無人の限りを尽くしてきた吉田が
ここではまるでいい人みたいだな。あぁ？」

920 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/21(木) 00:18:50 ID:ojlnS0WI

台詞と共に現れたのは、
自他共に認める後藤の親友・小林淳一だった。

921 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/21(木) 10:14:51 ID:u/r3ifZf

その隣にはＭに>>825-826で消されたと思われた的場均調教師が。
的場「おい吉田！よくも俺がまだ騎手だった時に
『おっさん、どけ！邪魔！！』なんてことを言ってくれたな！！」

922 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/21(木) 18:44:50 ID:J3yshs12

こうしてそれぞれの思惑が入り混じる乱戦が始まった。
岡部の最大の敵は後藤ただ一人。
だが後藤をサポートする者達はなかなか手強そうである。
死んだはずの的場はいつの間にかサイボーグ人間と化していた。

923 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/22(金) 00:46:28 ID:WBMavPas

岡部側は圧倒的に不利だった。
後藤から受け取った角材を手にした小林に、ひたすら殴られている吉田。
的場に呼ばれて現れた配下・サイボーグ水野に攻められるヨシトミ。
そして、岡部自身も的場の攻撃で体力を失いつつあり、
あと一撃でとどめを刺せそうな後藤に近寄ることすら出来ずにいた。

（くそっ、このままでは埒が明かん！　何とかして反撃せねば…）

924 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/22(金) 01:59:40 ID:NSSNdSY0

こうなったら、誰にも見せたくなかったが俺が変身するしかない！

岡部は自ら自分の本来の姿を晒すことになった。

『へん～しんっ！、とぉ～っ！』

争っているみんなの前には
けっこう仮面に変身した岡部が現われた。

925 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/22(金) 14:43:01 ID:afD7FJc8

けっこう仮面に変身したと思ったら実は
ピンクレンジャーだった
岡部「あっちゃー、ヒラヒラピンクスカートだよ」
次の瞬間、的場は吐いた。
後藤も吐いた。
サイボーグ水野も吐いた。
ヨシトミはなぜかオナニーを始めた

926 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/22(金) 16:42:39 ID:I0iGLCN+

その時、馬事公苑でＮＨＫの朝の連続ドラマ「ファイト」の撮影が行われている情報が入る。
本人役で出演している武豊に岡部はまたもや嫉妬する！
岡部「なんで俺には撮影の依頼がないのだ！そもそも豊は３強の中に
なんでルドルフを入れていないんだ！？」

927 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/22(金) 23:24:42 ID:OjCIHbgT

そしてドラマのジョンコ、ハルウララなんぞと並べられたディープの立場は・・・
だが岡部が新聞記事をよんでもっとも強い違和感を覚えたのは
「佐野量子て元女優か？？？」

928 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/23(土) 00:18:52 ID:MFz3RXDB

浮かんできた様々な感情と共に、岡部はあることを思い出した。
「そうだ、俺はテレビに出ようしてたんだった！　すぐに馬事公苑へ行かねば！」

ゲロを吐き続ける者やヨシトミその他のことはすっかり忘れて、
ピンクレンジャーの扮装のまま馬事公苑へと向かう岡部であった。

929 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/23(土) 07:16:15 ID:KN82q6JS

～完～

930 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/23(土) 09:58:48 ID:ZMHuK6tG

～再開～

931 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/23(土) 16:17:43 ID:r1jn8Kv3

岡部はＪＲＡ騎手過程のＣＭについても思う。
岡部「豊と祐一はわかる。でもなんで３人目が後藤なんだ？最強のライバルに
なってやるって・・・。ＪＲＡ騎手学校はパフォーマンスも教えているのか？？」

932 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/23(土) 19:58:30 ID:ExjQNhzL

『せめて伝説の男になってやるってな感じで俺を使えばいいのに…』

新橋のＪＲＡ公報に真顔で抗議していたが、日勤教育中の祐一と後藤に失笑をかってしまった。

933 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/23(土) 21:16:32 ID:M4oMRhDA

いたし方がないので、このことは新潟記念に新潟に無理やり行かされる
ことになっているのでその日に持ちこすことにして、岡部はJR北海道に
日勤教育について聞くべく電話をした。

934 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/23(土) 21:46:30 ID:Z9Ziw04k

北海道に着いた岡部は「とりあえず寿司だな」と言い
函館に向かう
その頃、復讐に燃える後藤は新たなる刺客を北海道に送った
そんな事も知るすべも無く岡部はランチ1,800円の寿司を食べていた。
寿司屋の大将に「藤沢さん調子よくないねぇ～」と言われ
「知らね」とつまようじを歯に刺しながら言った
大将は「アンタ達戦友だろ!?」と言われると席を立ち
2,000円札をポケットから出し
「釣りは藤沢の馬でも買ってやれ」と告げ出て行った。

935 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/23(土) 22:45:58 ID:tCdrFEIL

岡部は寿司屋に残されてしまった。
大将は男気は素晴らしいが、一人で突っ走ってしまうのは直さなければならないだろう。
寿司屋は昼飯時になって徐々に混み始めてきた。
厨房が慌しくなる。
岡部はそのまま店に残り、大将が戻ってくるのを待った。
だがその気配はない。
そして、見習いの若者が岡部に頭を下げてきた。
「すみません。大将の知り合いと見込んでお願いしますが、どうか我々のお手伝いをしていただけませんか？私達だけではこの場を切り盛りすることができないのです」
もちろん岡部は断るつもりだった。
だが、男気溢れる大将を見捨てるわけにもいかなかった。
「判りました。お手伝いしましょう。ですが、はくぼレースが始まるまでにしていただきたい」

936 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/24(日) 00:30:20 ID:SHAPfI0I

「ありがとうございます！」
岡部に向かって、見習い達が一斉に礼をした。
（ふむ、やはり人助けをするのはいいものだ）

岡部は見習い達の指示に従いつつ、てきぱきと働いた。
その隙に、見習いの一人がこっそりと店を出て、携帯電話で何者かと話し始めた。
「…後藤さん、こっちは上手く行ってますよ。
まさか、こんなに簡単に引っかかってくれるなんて思いませんでした」
そう、彼こそが後藤の送り込んだ刺客だったのである。

937 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/24(日) 11:36:45 ID:+FlZ6QSx

大将がムリヤリ店を飛び出して茨城ゴールデンゴールズの試合に向かった頃
後藤は岡部が慣れない包丁さばきに悪戦苦闘中の寿司屋に向かっていた。
　
『今回はコイツで勝負だ！』
　
かつてフレンチのシェフに憧れた程の料理好きの後藤である。
懐には七夕賞に勝った自分へのご褒美に購入した
魚・肉・果物用三本で十万円也の包丁セットを忍ばせていた。（一部実話）

938 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/24(日) 21:40:30 ID:YoyL7dIg

空港に向かい受付に向かう後藤混雑した空港内を小気味良い足取りで歩いていた。
すると、突然前から来た男にぶつかった。
しかし、男は無言のまま歩き去って行った。
後藤は「なんだよ、木刀で殴るぞ」と思いながら受付を済ませた。
その時、後藤ある異変に気付いた。自分のご褒美に買った包丁セットがない！
そして気が付いた、あの時ぶつかった時だと
その時ぶつかり包丁セットを奪った男。
そう、犯人は、後藤の動きを監視していたヨシトミだったのだ。

939 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/24(日) 23:19:52 ID:gc5FjScU

ヨシトミはこういった。
「おい、岡部は電話でテレポーテーションできる裏技を持っているのか？彼はJR北海道に電話しただけだが。
俺も試してみよう。」
その包丁セットをダーツの的よろしく後藤に投げつけながら糸電話を手に取った。

940 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/25(月) 08:22:25 ID:P+ZvWFsA

その時岡部は寿司屋で既に一戦力になっていた。
見習いもその岡部の姿に圧倒され、既に寝返っていた。
しかし、次の瞬間事態は急変した。
寝返った見習いにどこからともなく木刀が突き刺さったのだ
「ま・・まさか・・後藤さ・・・」見習いは絶命した。

941 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/25(月) 17:56:46 ID:HHvwDRkL

岡部
『もう、辞めよう。
これ以上犠牲者は出したくない。
思えば全ては俺の引退から始まったこの物語。
やるだけの事はやった。
新幹線では矢口ともやった。
もういいじゃないか。
後藤の事は忘れて、静かに眠らせてくれ…。』

名手岡部、馬優先主義のおとこはクモ膜下出血により死亡。

942 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/25(月) 20:08:42 ID:Adgr6U0t

突然倒れた仲間や岡部を見て、慌てる見習いたち。
そこに、一人の男が現れた。
「これ以上犠牲を出したくないから、静かに眠らせてくれ？
愚かな…犠牲を出さぬためには、お前の力こそ必要なのだよ。
このスレッドもあと58レスで終わる。それまでは、死なせるわけにいかん」

謎の男は岡部の亡骸を抱きかかえると、一瞬でその場から消えた。

943 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/25(月) 20:46:56 ID:AosW81m0

次の日岡部の密葬が行われた。
雨が降りしきる中、大勢のファンが詰め掛けた。
霊柩車で運ばれる岡部
婦人が位牌に涙を流した瞬間、辺りがまばゆい光に包まれた
「あなた・・？」
婦人の目の前にシンボリの勝負服を身に纏った岡部が
「あなた・・」
「あなた！！」
その瞬間新たなる物語が始まった

『岡部、これから後藤とういう奴をを倒しにいこうか』

岡部は、後藤を倒すべく東京競馬場へ向かった

944 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/25(月) 21:26:14 ID:K/N61IQo

しかし、東京競馬場はもう存在してはいなかった。
一度倒れてから、数千年の月日が経っていたからだ。
かつて競馬場があったこの土地には現在、ネオジオンのモビルスーツ製造工場があった。

945 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/25(月) 22:21:36 ID:KSeYzsVP

岡部は・・・洋一探しの旅に出た～完～

946 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/25(月) 22:26:30 ID:HHvwDRkL

記憶はあの時のまま。

時は幾千年も過ぎ行き、岡部が知っている武豊、横典、藤田、四位、蛯名、河内は星になって輝いていた。

947 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/25(月) 22:39:17 ID:K/N61IQo

そして、後藤も、また。
岡部が去り、武豊が去り、後藤の天下となる時代がやって来たこともあった。
しかし、盛者必衰の理。
全国リーディングに輝いた後藤も新たな勢いのある若手にその座を譲ることとなった。
そして引退。
後藤の引退式はかつての岡部のそれと同じように、ファンは悲しみよりも感謝の気持ちで去り行く漢を送った。
それから更に数年が経つ。
もう岡部を愛し、目標とし、そして崇拝していた時代は遥か昔に過ぎ去った。
それでも彼と共に時代を輝かせた煌びやかな星達は、数千年後の未来でも変わることはない。

948 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/25(月) 23:44:34 ID:t+Lf1pmf

たとえ幾千の歳月が流れても
空気の嫁ない者は必ず存在する
　
　
『新スレ、どうします？』

949 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/26(火) 08:22:36 ID:U//XRSDP

岡部は荒れ果てた荒野に立ちすくんでいた
「俺は何の為に蘇ったんだ・・」
空虚な景色の中、岡部は西に向かった。
どれくらい歩いただろうか？
すると一軒の宿を見つけ、岡部は休息を取る事にした

『このスレをとりあえず埋めよう』

950 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/26(火) 14:47:46 ID:py/W0sB4

しかし岡部の目の前に故野平氏が現れる。
野平「しかしオカメよ。このスレを埋めたところでどうするつもりだ？
ネタもなければお前はもう成すべきことは全て成した。あとは若い奴らに
任せつつ、若い奴らを優しく見守るのがお前のすべきことではないのか？
もう次スレもいらぬことであろう・・・。お前も静かに余生を暮らすべきだ。
それともあと５０レスで後藤という男を抹殺するとでも言うのか？」

951 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/26(火) 15:37:23 ID:arBcvj3Y

岡部よ、お前ももう疲れた事であろう。

次スレは岡部ではなく、他を主人公にすれば良いのではないか？
主人公はそうじゃのう。
田原成貴はどうだろうか？
タイトルは
田原成貴物語～転落からの再起
なんてどうじゃ？

つまらんか、そうか…。

952 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/26(火) 15:54:20 ID:U//XRSDP

岡部は「残り48レスか・・」と天井を見上げ呟いた

～省略～

岡部は町の娘と肉体関係を持っていた。

～省略～

岡部は、後藤を倒した。

～完～

953 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/26(火) 16:12:12 ID:arBcvj3Y

早い！早いよ！

954 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/26(火) 18:08:47 ID:MRNFxsII

とお嘆きの後藤の妻。
そんな時後藤の妻に連絡が入る。

柴田にだまされ続けているというある男が泣きながらこういう。
「次は柴田善臣・・・・日本海の荒波へのいざない」はどうだろう。と。

955 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/26(火) 20:11:23 ID:DrfB7rYL

誰かの声が天からした。
そうか、後藤ウィルスは世界を恐怖におとそうとしているのか・・
あの、後藤の騎乗フォームを見た者は一週間以内に死ぬという噂
岡部はその謎、そして、真相を突き止めようと動き出した。
全ては、恐怖の序章でしかなかった・・

夏だから少しミステリータッチで
『The 木刀～序章～』
はどうかと、また声がした。。

956 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/26(火) 20:49:20 ID:nNgH2ZeJ

荒野に一人佇んでいた青年は、突如聞こえてきた声に耳を澄ませた。
「夏といえば…ミステリー…か」
青年はその糸のような目を殊更に細め、天を仰いだ。
「確かにそれも一理ある。だが、夏の風物詩というならば…
そう、高校野球。球児たちのサクセス・ストーリー…」
薄い唇の端を吊り上げ、ニヤリと笑って青年は呟いた。

「何年も勝ち星に恵まれなかった騎手が、ついに勝利を手にする物語。
その名も、『矢原洋一もの」
言い終わる前に、青年…矢原洋一の頭に小さな隕石がぶつかった。
矢原はそのまま崩れ落ちた。

957 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/26(火) 21:24:54 ID:aN43xApG

ここは江戸時代の京都、１人の男が木刀で１００人切りを挑戦していた
彼の名は後藤浩輝、謎の男に連れ去られて３００年後の世界からきたのであった
そして９９人切り達成、しかし最後の男は同じく３００年後から来た男吉田豊であった。
この二人には長い因縁が渦巻いており壮絶な戦いへとなるのであった。
「江戸木刀選手権吉田対木刀」

958 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/28(木) 00:24:21 ID:rMMb5pAF

岡部は宿のベッドの上で、様々な男たちの、様々な物語の夢を見ていた。
尊ぶべき先人、
才能に恵まれながらも一度の過ちで道を絶たれた男、
逆境に身を置かれながらも戦い続ける男、
少し頼りないが心優しい仲間、
生意気だが才気溢れる仲間、
そして…倒すべきだった、かつての敵。

「私の物語は、終幕を迎えようとしているのだな」
目を覚ました岡部は、誰に言うでもなくこう口にした。

959 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/28(木) 01:40:25 ID:5h9tKnIG

岡部の肉体が、記憶が、そして魂が、ディラックの海に還ろうとしている。
I need you.
I need you.
I need you.

960 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/28(木) 08:10:51 ID:d0uktPRx

そして、岡部幸雄が産声をあげた・・

961 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/28(木) 08:25:43 ID:WwZyFrba

生まれた岡部幸雄は改造人間である。彼を改造した後藤浩輝は世界征服を企む悪の秘密結社である。
岡部幸雄は人間の自由のためにショッカーと戦うのだ

962 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/28(木) 12:31:13 ID:TEKsIifx

そしてショッカーのボス、総統はもちろん…

963 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/28(木) 17:49:49 ID:48QZZ+i/

4453ことﾖｼｺﾞﾐである

実は真の黒幕なのだ

964 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/28(木) 20:30:41 ID:uhMzH50i

突然ジリリリリーと大きな音が聞こえてくる。びっくりして、布団をガバッとまくる岡部。勢いあまり、ベッドからも落ちる。フフと笑みを浮かべて見ているのは妻だった。「そんなに慌ててどうしたの？」岡部「あぁ変な夢を見たよ」

965 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/28(木) 20:33:03 ID:uhMzH50i

妻「ベッドから転がるほどの夢？」岡部「あぁ詳しくは>1から>963 までなんだが、楽しいような、くだらないような、悲しいような、興奮するような・・・」

966 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/28(木) 20:38:39 ID:uhMzH50i

妻「貴方も騎乗を辞めて３ヶ月、こんなに遅い時間まで寝てる事に無理があったのかしらね～」岡部が時計を見ると昼の11：58 だった。騎手時代には考えられなかった。岡部は遅い朝飯を取りながら笑っていいともを見ていた。すると、テレホンショッキングのゲストがなんと！！

967 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/28(木) 20:59:47 ID:5h9tKnIG

大坪元雄氏だった。
柄にもなく「いいとも！」なんて見ていたら、思わぬ人を目撃したものだ。

968 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/28(木) 21:17:09 ID:rMMb5pAF

「タモリさん」という簡単な呼びかけすら噛みそうになる大坪を笑いながら、
岡部は心から安らぎを感じていた。

昨晩見た夢はずいぶん忙しいものだった。
まるで、今までの騎手人生のように。
だが、それももう終わったのだ。
しばらく、ゆっくり生きてみよう。愛する妻や、子供たちと共に。

969 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/28(木) 22:08:58 ID:uhMzH50i

テレビからは、大坪さんとタモリの声が聞こえる。以外に客の笑いが多いのがびっくりだ。さて、時間も来た「それではお友達を」大坪「最近まで、超一流騎手でした岡部幸雄さんを・・・」テレビの前で、目が点になる岡部すると電話が鳴る・・・

970 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/29(金) 08:03:12 ID:/gEbXYbK

呪いの電話だった

971 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/29(金) 10:55:45 ID:zgzwDu7m

しかしオカルトには疎い岡部には理解できなかった。
『なんだよ、いたずら電話か…』

972 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/29(金) 12:03:24 ID:asOWCeX1

その日の午後、岡部はパチンコに出かけた。今までパチンコを少ししかやった事は無い。しかし、今日の夢でのギャンブラー岡部を思いだすと、いてもたってもいられなくなったのだ。パチンコ屋にて夢で見た CRオグリをしてみる。しかしよくわからなかった

973 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/29(金) 12:07:22 ID:asOWCeX1

と、「この辺りを狙って打つと、良いですよ」と声がする。振り返って見ると後藤騎手と柴田（善）騎手だった。３人仲良く並んでパチンコをしていた。勝ち負けより大切な何かを掴み取ろうとしていた。そんな岡部幸雄の1日だった

974 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/29(金) 12:42:19 ID:pORhrRTZ

俺に電話はこなかった・・・
ハンドルを握ったまま、ぼんやり考えた
　
そもそも芸能人・著名人を前日にブッキングすることなど不可能
あれがヤラセなのは小学生でも知っている
　
（…でも、テレビの中で『岡部幸雄』は「いいとも！」と）
　
誰なんだ・・・
電話に出たのは
そして明日アルタにやってくるのは？？
　
「まだ夢の続きか…
ま、どうでもいいか…」
その時

975 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/29(金) 17:09:57 ID:21zkV1XK

大井の内田博幸が岡部の前に現れた。
内田「みんな私のことを田舎者だと言いますが、私は２３区内から来ています。
だとすれば、美浦村の柴田善臣さんのほうが私よりずっと田舎者だと思うのですが？」

976 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/29(金) 17:45:23 ID:Kk21h31Y

「内田君、競馬の世界には田舎も都会も関係ないのだよ。あえて言えば、多くの馬がたくさん暮らしているところこそ、都会と言えるのではないのかね。人間よりもお馬様の方が我々の世界では何よりも優先させなければならない存在なのだから」
岡部は悩める内田をそう諭したが、実を言うと、岡部は新宿の行き方が判らない田舎者なのだ。
なぜなら。
新宿は、馬の香りがしない。

977 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/30(土) 03:44:42 ID:0uchBMBK

仕方なくウインズ渋谷へ向かった。

ゲロの臭いがした。

978 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/30(土) 04:48:13 ID:qzh4Tz+j

おまいら、大ニュースだぞ！

今週のＪＲＡのニュースフラッシュの動画に岡部出てるぞ！！！
乗馬教室に特別ゲストで出たらしい。

安田富男や坂井千明も出てきて涙ものだぞ。

979 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/30(土) 18:13:04 ID:0uchBMBK

テレ東アシスタントは憧れの岡部に教えて欲しかった。

しかし、乗馬を教えたのはグラサンをかけた悪名高い坂井千明。
助手として麦わら帽子を被ったトミー。

遠くからみるとトミーはただの百姓のとっつぁんにしか見えなかった。

一方岡部は一般参加者に馬乗りしていた。

嬉しかった。
自分のファンとコーマン出来た事が、とにかく嬉しかった。

しかしその女の正体は…！？

980 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/30(土) 18:20:16 ID:ua/ZNBMb

安西　美○子だった・・・（プライバシーのため一部伏字）
岡部は騙されたのである・・・
そして犯罪者、美穂子（伏字意味なし）からとんでもない話が持ちかけられた
「私はウララのママなんだけど、私の武豊君が私のウララに乗ってくれなそうなので
岡部さん、あなたが代わりに私のウララの引退レースに乗ってくれる？」

ｶﾜｲｿｽ　（´・ω・）

981 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/30(土) 18:45:11 ID:bvkuQEoC

｢断る｣
岡部は漢だった

982 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/30(土) 19:00:49 ID:0nNvcQnb

韓だったのではない
念のため

983 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/30(土) 20:03:40 ID:Ik4igERC

「けど、姉ちゃんがワシの言うとおりにしてくれれば、考えてやらんでもないでぇ。ゲヘヘヘ」
岡部は卑猥な笑みを浮かべながら、彼女の尻を触れようとした。
痴漢だからである。
「変なことはやめてください！」
安西は必死に抵抗した。だが、それは岡部をより一層興奮させるだけであった。
その時だった。
ウインズ渋谷の警備員が岡部を取り押さえた。
「他のお客様のご迷惑となる行為はやめてください！」

984 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/30(土) 20:34:34 ID:kKply229

「何!?
お前、俺を誰だと思ってるんだ……おや？」
警備員に怒鳴り散らして、岡部はようやく現実に引き戻された。
そう、ここはウインズ渋谷。
18日の乗馬塾でのことを思い出し、白昼夢を見ていたのだ。
そして、岡部が触れようとしたものは、安西の尻ではなく…

985 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/30(土) 20:55:26 ID:0nNvcQnb

たまたまウインズにきていた
小倉智昭の頭部だった。

986 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/30(土) 22:21:11 ID:0uchBMBK

『あんた、か○らだったのか？』
（個人情報保護法により伏せ字）

『し～ッ！、勘弁して下さいよ、こんなところで』

小倉のか○らを外したり取り付けたりと、遊ぶ岡部の背後に…、振り向くと我らが典ちゃんがいた。

『岡部さん、禿をいじめないで下さい』

987 ：こんな名無しでは、どうしようもないよ。：2005/07/31(日) 00:59:23 ID:bSS1vZ7Q

典ちゃんとはもちろん
ヤクルトの苫篠とｹｺｰﾝした松本典子
…ではなく横典である。
そしてさらにその背後から
「禿同！」
と叫んだのは
帽子が手放せない栗東の森禿師である。