5時に夢中!の夕刊ベスト8を語る

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671名無しさん@お腹いっぱい。
東京新聞連載 「杉良太郎 この道」 最終回
 若い頃、私は長期に渡りマスコミの格好の餌食となった。それゆえにマスコミに
拒絶反応を起こすようになる。矛盾するがそんな私に対してマスコミに支援者がいた
のも事実だ。私がデビューした頃の新聞記者は「自分が新聞社をしょってるんだ」と
いう気概があった。だから私は尊敬もし、怖いと思うことさえあった。
 最近の私は、朝三紙から四紙の新聞に目を通す。読む場所が無い。あっという間に
読み終わる。なぜだろうと考える時がある。一般紙はほとんどが広告。広告は大事だが
大きすぎる。パチンコ広告だけが威張っている。その陰で記者は細々と記事を書く。
それもくどくどと。
 今や時代は一人一人が個人レベルのマスコミになった。しかもニュースが早い。新聞は
ページ数が多すぎて不経済。どう改革して行こうとしているのか見えてこない。私の
ような者が書くコラムを載せてるようでは立ち直れない。
「旧日本人」に対して発行している新聞は、どんどん消えていくだろう。「新日本人」
に対し記事を書くことが大事だ。とはいっても、「新日本人」とは義理や人情や常識など
通じない人たちのことで。これらの人に記事を書くということは、まったく考えを改め
忍耐が必要だ。
 私は「旧日本人」に対しての記事が好きだが、現在の日本の教育を含め、すべてを
改めさせる事が難しい。(おわり)