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久保社長:
・・・やはり高校野球の斉藤投手の活躍や、WBCの試合など単発では野球の
人気が衰えていないということは明らかです。それを毎週2時間以上にわたって
テレビの前でご覧いただくスポーツソフトとしての商品力というか、商品価値、
市場価値はどうなのかというご質問だと思いますが、それについては、私から
お答えするまでもなく結果が出ていると思います。今シーズンはほぼ終わりつつ
ありますが、来シーズンの放送権の購入や、放送の試合展開については、
その結果をもとに現時点から考えています。
というのは、一定のファンがいることは事実ですよね。ゴールデン、プライムの
時間帯で10%をとれないということがどういう意味を持つのか。地域差等もあります。
そして依然として野球、プロ野球、巨人戦というのは、球場に行けばお客さまは
待っています。ほぼ優勝の行方が決まった段階でも、ファンの熱狂ぶりが球場では
うかがえます。ただ、このソフトは、ドラマ番組のように視聴者の皆さんから不評
なので打ち切りにするとか、内容を変えていくとか、ヒューマンストーリーがないから
もうちょっと工夫をしてというようなことができません。私どもが演出することが
できないソフトです。もちろん私どもの期待としては、人気チームが最後までデッドヒート
で優勝争いを演じるという場面がほしいわけですけれど、しかし、ナショナルフラッグ、
日の丸を背負ったような試合とか、ここ大一番というとき以外は、なかなかテレビの前
では数字がついてこないことを十分に念頭に入れながら、来シーズン以降の編成戦略
を考えていこうと思います。
ただ、繰り返し申し上げますけれども、野球の人気というのは依然として高いという
ことですね。それから、スポーツソフトというのは野球に限らず、今マーケットでも争奪戦が
繰り広げられていますよね。それはいろいろな伝送手段が出てきても、依然として
ライブの魅力を最も発揮できるのはスポーツ中継ということですし、だとすると、これを全部
やめてしまうという選択肢というのはまずないと思います。