こんな「白線流し」はイヤだ!

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【白線流し〜五歳 (1/5)】

松本北幼稚園に通う、園子ちゃんと5人のお友だちは
みな、KO幼稚舎などのお受験をひかえながらも、
元気そうに遊んでいる。

渉くんと、茅乃ちゃんは、相馬孤児院で、
内職やお手伝いなどをしながら、保育されている。

渉くんと園子ちゃんは、ふたりとも、お星さまが好きなので、
いっしょに遊ぶようになる。
【白線流し〜五歳 (2/5)】

ある日、園子ちゃんは、渉くんのために
お砂場でいっしょうけんめい、お星さまのお城をつくるが
茅乃ちゃんにつきくずされてしまう。

茅乃ちゃんは、それでも気がすまず、
仲間といっしょに、園子ちゃんの髪の毛をひっぱったり
お洋服を脱がせようとする。

しかし、止めにはいった渉くんに助けられる。
【白線流し〜五歳 (3/5)】

その後も、園子ちゃんの友達には、
いろいろなことが起こる。

まどかちゃんが、駄菓子屋でお金を払わず菓子を持ち逃げしようとしたり、
慎司くんが、裏山から落ちてバカになりそうになったり、
冬実ちゃんが、子役オーディションに失敗したり、
優介くんのお父さんが、痴漢に間違えられて警察沙汰になったり・・・
【白線流し〜五歳 (4/5)】

KO幼稚舎の年長組の受験の日がきた。
渉くんも、園子ちゃんがそばにいたいと言い張るので、
あまり有名でない東京の幼稚園の年長組を受験するつもりだ。

だが、園子ちゃんは、受験会場にいく途中、
子猫をいまにも生みそうな母猫をみつけてかわいそうに思い、
抱きかかえて獣医のところへ連れていく。お受験は欠席。
【白線流し〜五歳 (5/5)】

渉くんにも、北海道の人から里親の話がきていた。
孤児院の子でも合格できるんだ、
園子ちゃんを安心させることはできた、ということで、
幼稚園は合格したけれど、北海道の里親のところに
渉くんはもらわれていくのだった。

園子ちゃんは、
去年プレゼントできなかった七五三の千歳飴を、お別れに
渉くんの首にかけてあげた。