NHK連続テレビ小説 ちゅらさん Part37

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288れれれ@生まれ変わりました
大騒動の結婚式から3週間。
えりぃと文也の愛の巣は幸せという名の甘い空気が充満していた。
「は〜い、おまたせ〜!上村恵里特製オムレツ、でっきあがりましたあ〜」
「おっ、うまそうだなあ〜。いっただきま〜す。」
文也は恵里の愛情いっぱいのアツアツオムレツを口いっぱいに頬張った。
もぐもぐ・・・にわかに眉間にシワがよる。
「えっ・・・おいしくなかった!?」
「う、ううん、いやそんなことないけど・・・なんか変わった味だなと・・・。」
「え、うそ、ちょっと味みせて。・・・う〜ん、ちょっとおいしくないねえ。
あの乾燥キノコいれたせいかなあ!?」
「え!?ちょ、いまなんて・・・!?」
「いや、だからさあ、乾燥キノコ、文也君の机の上にあったやつさあ。
珍しいキノコだったから、おいしいかなあと思っていれてしまったさあ。」
「ばっばか、あれはマジっく・・・むわっしゅ・・・うふ、あくまがいるよえへっ」
文也の瞳は焦点を失い、次第に奇妙な言動をとりはじめた。
「ど・・・どうしたの!?大丈夫!?文也君、ふみ・・・や・・
あは、あははははははごーやーごーやーごーやーがいっぱいうふふ・・・」
愛の巣は一転、阿鼻叫喚の地獄絵図へと変貌していた。
「うう・・・おかあさ〜んたすけて〜」
「うきゃきゃあははははさーたーあんあぎーのなかってはわいみたいさあ」
「ああ〜ん、たすけて〜たすけて〜もうたべられないよ〜あにき〜」
「うきゃきゃきゃきゃおさ〜るさんだよ〜きじむな〜きゃははは」
ガチャッ、「こんばんは・・・!!!!???」
何気なく上村夫妻の新居を訪れた西宮遙はあまりの光景にしばし絶句し、
ため息とともにこうつぶやいたのであった。
「ほんとうに夫婦そろってバカだったのね。」