どっこい、これは霞が関流の巧妙な人事で、「できなかった」のではなく、意図的に昇格を遅らせたと言われている。
昨夏の異動時期は、翔が五輪でロンドンと東京を往復したり、嵐が「24時間テレビ」の司会を務め、とにかく目立っていた。
娘も日テレ報道局のディレクター。総務省とテレビ局は利害関係にある。「何か裏があるのか」と民主党政権にヘンに勘繰られ、
人事にケチつけられる事態を避けようとしたというのだ。
俊氏は前橋高校から東大法学部に進み、77年に旧郵政省に入省したキャリア官僚。
若い頃から将来の次官候補と目されていた。
「翔パパなんて言われていますが、俊氏は“ミスター総務省”と呼ばれるほどの実力派。
とくに電波・通信事業に精通しており、民主党政権が早期導入を目指した『電波オークション』を体を張って食い止めました。
NTT出身の世耕弘成官房副長官とは昵懇の仲だし、
総務副大臣、大臣を歴任した菅義偉官房長官も俊氏の力量を買っています」(霞が関に詳しいジャーナリスト)
省内の評判はこうだ。
「厳しくストイックな性格で、部下の仕事にはどんどんダメ出しする。
しかし、翔が慶大を卒業したころから丸くなりましたね。今では嵐のコンサートにも行くし
嵐のサインに応じてくれることもあります。ライバルたちからは“あんなチャラチャラした
息子の父親が次官でいいのか”の声も聞こえますけどね……」(前出の関係者)
やっぱり、「嵐」のサインはデカいか。