NHK連続テレビ小説「あまちゃん」(‘j’)/ 資料館
『もしもし、天野?……水口です。今は1月7日の夜です……1回しか言わないからちゃんと聞いてくれ。
ここ数日、君のことを考えてる……正確には君のいないGMTの未来を考えて、激しく落ち込んでる。
俺はずっとユイちゃん派というか、ユイちゃんをセンターに抜擢しようとしてきた。でも……』
『もしもし、水口です……さっきの続き。そんな逆風の中で君は、4ヶ月かけて自分の立ち位置を獲得した……もう君は、ユイちゃんの相方じゃないよ、GMTの天野アキだ!
訛ってるけど、40位だけど、最下位だけど、それが……』
(ピーッ)
『水口です……それがどうした?
誰が何と言おうと、君の代わりは君しかいないんだよ……そんな君を売り出すことが、マネージャーとして、僕の……』
(ピーッ)
『水口です……入間に代わります』
「えっ?」
『しおりです……一緒に天下取るって約束したじゃん、アキちゃん、アキっ!』
(ピーッ)
『真奈です……アキちゃんがおらんとくさ、奈落のお通夜んごと静かやけん、早う帰ってきて』
(ピーッ)
『小野寺です……早く帰って来ねえと私、有馬めぐと相部屋になっちゃうから』
(ピーッ)
『♪ざわわ、ざわわ、ざわわ……』
(ピーッ)
『 …… 』
(ピーッ)
『今のは大将の梅頭さんだ……天野、皆待ってるぞ、頑張れよ!』
(ピーッ)
『……帰ってくる時、磯汁の缶詰。3つばかり買ってきて……いらっしゃい、そばですか? うどんですか? まめぶですか?』
(ピーッ)
『天野さん、明けましておめでとう……』
「鈴鹿さんだ!」
『あなた、田舎帰っちゃったんですって?……はっ、ちゃんちゃらおかしい、ははは……』
『……メッセージは以上です』