◆NHK連続テレビ小説「カーネーション」ﾈﾀﾊﾞﾚｽﾚ8◆

ＰＣを！クリーニングしたので細切れになりますが。

演出チーフ・田中健二　インタビュー
ttp://www9.nhk.or.jp/carnation/special/tanaka/index.html

脚本の作り方も、これまでと違う方法を取りました。
いつもなら、プロデューサーとディレクターと作家が寄り集まって、ある一週間分の脚本を書くために綿密な「箱」を描くんです。
月曜から土曜まで、AがBになって、ここでCになる…というような組み立てをみんなで考えます。それを今回、やっていないんですよ。

僕たちがしたことは、全26週分の年表を作って、週ごとで描くべきエピソードの時間軸を決めたぐらい。
行動の順番を示す大きな枠組みだけを作って、そこから先は渡辺さんに預けたんですね。
だから時々、こっちがびっくりするような展開になっていたりするんです（笑）。

そして、キャスティングのためにその先のストーリーを伺っても、渡辺さんは「書いてみなくちゃ分からないんですよね…」
とおっしゃる。その、「書いてみなくちゃ分からない」ライブ感に乗っかった、という感じがありますね。

脚本家・渡辺あや　インタビュー
ttp://pid.nhk.or.jp/netstera/specials/carnation_120323/s_3.html

綾子さんの娘さんたちは、口をそろえて「うちのお母ちゃんは、晩年に花開いた人だ」っておっしゃいます。
なので最初から「きっと晩年こそが、物語の主題である」とは思っていました。ですが22週まで突っ走ってみたら、
23週で何から始めていいのかが分からずポカーンとなってしまって。

22週の終わりで、尾野さんの糸子が終わるということにも引っ張られて、感傷に浸りすぎたのかもしれません。
一案として、自分のブランドを立ち上げたあたりでこのドラマを終わらせようという意見もありました。
ですが、小篠綾子さんがモデルの糸子の物語だからこそ、臨終までを書かないと一代記を書いたことにはならないと思ったんです。

時間軸の中に北村・昌ちゃん・恵の退場と、サトコロンドンがあったはずよね。

北村に！ついては"あやさん"だろうね。
ttp://www9.nhk.or.jp/carnation/special/watanabe/index.html

ほっしゃん。さんもその一人ですね。彼の芝居を見たらあまりにも素晴らしくて、
できるだけ糸子の周りをうろついてもらおうと思いました。糸子と北村のかけ合いがもっと見たいぞ、と。
組合の月会合のシーンで初めて彼が出てきた時には、奇跡だと思いました。「何、この人？」って（笑）。

役者界に新星が現れたと思いましたよ。
実は、糸子役が尾野さんから夏木さんに変わるタイミングで、北村も変えようかという案もあったんですけど、
ほっしゃん。さんが演じる北村より魅力的な北村っていうのが思い浮かばなかったんですよね。それで、ころっと死んでもらったのです（笑）。