広告代理店がどういうものか知らない人が電通の振る舞いをみれば、
なんだかあやしいことをしていると思いこんでも無理ないかもね。
これと陰謀史観がまぜこぜになると絵に描いたような電波論者のできあがり。
でも、広告代理店なんて
マスメディアの世界で需要と供給をマッチングさせるブローカー以上ではないわけで、
いってみればやってることは街の不動産屋さんと同じ。
たしかに昔からプロモーションにまで手を染めているから、
見ただけではブローカーぽっくないかもしれないけど、
企画こみで売りこまないと買い手がつかないのはいまやどの業界も同じ。
売れっ子の俳優やタレントを抱えている事務所だって、
仕事がくるのを待っているだけなんてことはなくて
企画の立ち上げからやって実際の製作まで乗り出してる。
それが現状のコンテンツビジネス。
電通だの情弱だの騒いだって、具体的な指摘はなにひとつできていないわけで、
別になにがわかっているわけでないのは、傍目に見ても明らか。
だいたい電通が本当になにか画策しているなら、
番組にクレジットを出すわけがない。