破綻しすぎのドラマだったが、肝心の最終話だけでもこれだけある。
1、普段は事件なんて殆どなく、些細な事でも一日もあればすぐ島中の噂になって
島民なら誰でも知ってる状態になるような人口が少ない小さな島。
子どもと潜伏して逮捕された希和子は島にとっては伝説的な有名人の筈なのだが
島で長年写真店やってる店主が事件のことを知らず、しかも事件から十数年経過
してるのに店先のウインドウに希和子と薫の写真を飾り続けていて、しかも偶然
それを恵里菜と千草が通りがかりで見つけるという強引な設定。
2、島へ来る前から事件と希和子をさんざん調べ、直前には写真館で写真も入手した千草。
待合室の売店で店員やってた希和子から缶ジュース頼んで買って顔を間近みてたのにも
かかわらず、まったく希和子だと気づかない(希和子はメガネしてるわけでもなく
顔を髪の毛で隠すわけでもなく、逆に髪の毛をアップにして素顔が丸分かり状態)。
3、その待合室で飲んだ空き缶と蝉の抜け殻を机にゴミ同然のようにして置いて
立ち去る恵里菜。喫茶店じゃあるまいし、フェリーの待合室で空き缶をゴミ箱に
捨てず机に置き捨てというのは無理ある。また、もしファミレスやスタバなどの
飲食店なら机の上に昆虫の抜け殻なんて置いて立ち去る客がいたら非常識極まりないし
店員はぎょっとして相当引くのは火を見るより明らかだが、どうして恵里菜は、
個人的思い入れある蝉の抜け殻と空き缶と一緒に待合室の机に置き捨てしてかな
きゃならないのだろうか?捨てるなら公共マナーと個人的思い入れ両方に即した
必然性ある適切な場所(海など)あるのに、どうして待合室なのだろうか?
4、と、不可思議に思っていると恵里菜の5歳までしか知らず、それまでボケっと
店員やってた希和子がいきなり遠目から目に入った恵里菜を見て薫じゃないかと
すぐ勘ぐり目の色を変え、恵里菜たちが立ち去った後に机に置いてある蝉の抜け殻を
見つけて仕事すっぽかして恵里菜を追いかける、という超不自然で超強引で
超ご都合主義な展開。
5、希和子信者の妄想
仕事そっちのけで恵里菜を追っかけ、やっと姿が見える距離から薫と呼びかけ
恵里菜は一瞬振り向き、また前を向いて千草と一緒に行ってしまう場面。
ドラマのシーンを見れば一目瞭然、北乃きい演じる恵里菜は振り返って「あれ?」みたいな
表情をして振り返ったけど、すぐ前を向き、千草に「いやなんでもない」って感じで行って
しまっている。もし気付いたら感情が揺さぶられて動けない筈だし一瞬で立ち去ることなんて
ありえない。そもそも蝉を置いた時点でもう過去に対する決別が済んでる筈だし、それを
裏付けるように、すぐ前向いて立ち去ってしまってるんだから、あの場面の恵里菜は
「あれ?いや、空耳だよね」でしかない。
しかし、希和子信者は、「恵里菜は呼びかけに気付いた」と主張し、矛盾点はすべて
目を瞑って自分に言い聞かせていつまでも自慰に浸り続けている。
5、朝ごはんだけは食べさせたいのなら、どうして自宅で素麺食わせず
飛び出したのだろうか?どうしてフェリーの売店で釣りはいらない
くらいの勢いで金を置いてパンもってこないでフェリー乗ろうとしたんのだろうか?
しかも薫がパンを手に取るまで朝ごはんのことをすっかり失念していたのに。
薫が島に残りたがって逃げるのをやめた時点で覚悟していたのだから
どうして最後は自宅で素麺食べさせるなり、薫の好きなものを作って最後に
それを食べさせて大人しく逮捕されないんだ?
自分の犯罪のせいで薫を就学させられないのに、どうして朝ご飯の心配して
母性などと言えるんだ?