>>506 >「お返しはお金で買えないものでお願いします」
>コレに対する答えとして彼女が何を求めていたかいまいちわからないままだった
男はたぶんそうなると思う。女からすると「だから男って鈍いのよ」となるのかもしれないわけでw
>デートにでも誘えば良かったってことなのかな?
>お金のかからない墓地デートとか
つまり、そうやっていい仲になってくれればゆくゆくはプロポーズも、という流れを
いずみは期待していた、と。いずみはいずれ実家に帰らなければならない約束だった
わけですよ。あの「はる子」も期限付きでくにに帰らなければならなかったのと対応する
ように、いずみも「特に理由がなければ」やがて田舎に戻って父親の言いなりで人生
を決めてしまわなければならなくなる、そういう運命がまっていた。いずみは藍子の
やけどのハプニングで結び合わされた倉田、それまで男気だけで感じの悪かった男の
倉田が、自分のせいで負わせてしまった藍子のやけどの傷という失敗をとっさの機転で
カバーしてくれた頼れるたいせつな人に変化した瞬間。いずみが倉田にお礼を言っている
あの場面が、それを現していた。
いずみは、もう実家に帰って父親の言いなりで生きるのでなく、このやさしく真面目な倉田
とともに人生を送りたいと。そこでいずみの方から切望していたが、男の倉田は無責任には
成りえない、男気の代表だったから、こういう結末にしかなり得なかった、という流れ。
途中、いずみは洗濯物に顔をうずめて泣く場面はいじらしかったが、やがて倉田の本心の
気持ちをすっかりわかって、あそこで倉田に満身でそれを伝えていた。