【原作VSドラマ】絶対彼氏【比較相違の利点と欠点】
1 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:
ここは現在放映中のフジTV人気ドラマ「絶対彼氏」について
原作である少女漫画との相違点を軸に、それぞれの利点と欠点をまったり語るスレ。
「ドラマのこれって原作にはないけど、これはこれでアリかも♪」
「このシーンが嫌…原因を考えてみたら原作のこれが足りないからだ!」
「このエピはこうしたらもっと視聴者に支持されたんでは?」
「原作のこのポイントを絶対押さえて欲しかった」 …等
ドラマ視聴者の貴方が感じる「感想」「要望」「不満」「批評」を吐き出してくださいませ〜☆
現在ドラマはラストスパートに入るところ。スレと共に最後まで応援しまっしょい!!
◆◇以下スレルール◇絶対死守w◇◆
◆ドラマ「絶対彼氏」の視聴者であれば、男女不問。
◆少女漫画である原作のほうも、全6巻読破していると更に理想。未読の人には推進。
◆当然原作のネタバレも予想されるので、まだ味読の人で【ネタバレが嫌な人は見ない事】
◆役柄への不満はOK。【役者への叩きは絶対禁止!】
◆もちろん原作者及びドラマ制作者への要望はOKだが、過度な批判等は荒らしと見なします。
◆各役者ファンの"ひとり萌え"は構いませんが、あまり本題からはずれないようにw
◆原作未読のドラマ視聴者からの原作についての質問には、知ってる人が答えてあげて♪
◆ドラマ実況中継&中継感想は禁止、気持ちはわかるけどw 終わってからここで語ろう〜^^
◆他ドラマへの話題脱線は程々にw
◆荒らしは【絶対スルー!】
2 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/09(月) 23:37:43 ID:FKAKPnZb0
3 :
01:2008/06/09(月) 23:40:01 ID:FKAKPnZb0
01です。いえ、1ですw
ドラマから入って、ストーリーがあまりに面白く、最近原作を全巻読破した(レンタルだがw)者です♪
漫画のドラマ化は総じて失敗が多いなか、第一話は予想に反して好評だった訳ですが
話が進むにつれて視聴者の不満爆発が目立ってきたようなので、ありそうでなかったこんなスレを立ててみました。
元からの原作ファンの皆様も、後から読んだ皆様も、まだ味読<但しネタバレOKの人限定>の皆様も
思いのたけをここで語りましょう!
良いスレ
相違点を羅列してくれると判りやすいのだが
5 :
01:2008/06/10(火) 00:01:34 ID:FKAKPnZb0
>>4 いらっしゃーい 相違点ですね。では。
相違点 ◇ドラマ ◆原作
◇社会人 ◆高校生
◇創志は幼馴染で同級生 ◆創志は派遣先の上司
◇ナイトのバイトは清掃員 ◆ナイトのバイトはホスト
◇初期化の相手はミカ ◆初期化の相手は↑ホストクラブでの客
まだまだあるけど、とりあえず。
6 :
01:2008/06/10(火) 00:06:33 ID:1nDrnPRG0
あと 結構大事なところ。
◇創志の女性感覚→カタブツ、真面目な雰囲気。メガネ君。
◆創志の女性感覚→女性慣れした遊び人風。お洒落でイケメン。
7 :
01:2008/06/10(火) 00:13:41 ID:1nDrnPRG0
◇社会人 ◆高校生
これは一般視聴者がターゲットになるTVドラマとしては当然で、尚且つ成功した部分。
スイーツ会社勤務という設定も珍しく(特に女性にはウケもよく)、興味をひく設定。
◇創志は幼馴染で同級生 ◆創志は派遣先の上司
◇創志の女性感覚→カタブツ、真面目な雰囲気。メガネ君。
◆創志の女性感覚→女性慣れした遊び人風。お洒落でイケメン。
創志との関係を上司と派遣にした事。幼馴染と違ってふたりが恋愛モードになるには
それなりのエピが必要。短期間のドラマでそれをつくらなきゃならないので
本来ナイトと梨衣子の関係を楽しみたい視聴者にとってはスイーツエピがしんどくなるw
しかも、イケメンの創志に(メンクイの?w)梨衣子が初めは興味をもたなかった原因としても
原作は、幼馴染故の異性として意識しない設定で、納得がいく。(+メガネもつくw)
しかしドラマのほうは最悪の原因(女たらし)。これは後からいくら変わったとしても疑問が残る。
一番の相違点はナイトが完成されたフィギュア→学習機能があるロボットだと思うが
9 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/10(火) 09:57:07 ID:PBsMGw91O
>
・ドラマの原作を読んだ人は必ず、「ドラマより原作の方が面白い。」という法則
ドラマの原作を読んだ人は非常に厄介。やたら自分がドラマの原作を読んだことをアピールしたがる。
その上、「ドラマより原作の方がおもしろい。」という意味のわからない理屈でドラマの否定にかかる。
いや、だからドラマにはドラマのおもしろさがあるし、原作には原作のおもしろさがあるんだから。
それがわからないようじゃ、だめなんじゃないでしょうか。
>>5 あの〜〜まちがってるよ
原作が幼馴染で同級生・・・
もう◇と◆の内容を間違ったままレス連投してるから混同するよ
スレ立て直したら?
12 :
01:2008/06/10(火) 11:02:37 ID:1nDrnPRG0
>>8 ◇学習機能があるロボット ◆完成されたフィギュア
それが一番の相違点でしたw
原作の(空気までも読める)頼りになるフィギュアは正統派と言うか、少女漫画の王道ですが
対してドラマでは、もこみちさんの個性がプラスに働いて「未完成故の魅力」がでている。
母性本能が刺激されると言うか…w
この点は両者ともそれぞれの魅力があって支持も分かれるところかな^^
>◇創志の女性感覚→カタブツ、真面目な雰囲気。メガネ君。
>◆創志の女性感覚→女性慣れした遊び人風。お洒落でイケメン。
これも逆になってて間違ってるし
14 :
01:2008/06/10(火) 11:10:53 ID:1nDrnPRG0
>>10-11 あ!すみませーん。◇ドラマ と ◆原作 かなり間違えてました…orz
>>5-7 訂正
◇創志は派遣先の上司 ◆創志は幼馴染で同級生
◇創志の女性感覚→女性慣れした遊び人風。お洒落でイケメン。
◆創志の女性感覚→カタブツ、真面目な雰囲気。メガネ君。
15 :
01:2008/06/10(火) 11:13:29 ID:1nDrnPRG0
>>9 何か誤解されてますか?
>やたら自分がドラマの原作を読んだことをアピールしたがる。
どなたでもレンタル等で数百円で原作を読む事は可能です。
特別アピールする程の事でもないんじゃないですか?
(私は原作者のお名前すらドラマを見るまで知りませんでした)
>意味のわからない理屈でドラマの否定にかかる。
ドラマを一方的に否定するつもりはまったくありません。
>>3にも「ドラマから入って、ストーリーがあまりに面白く、最近原作を全巻読破した」と書きました。
>ドラマにはドラマのおもしろさがあるし、原作には原作のおもしろさがある
まったくもって同意です。
その両者の面白さをそれぞれ語り合うのもいいですし、物足りなく感じる点があれば
それは何なのか?を語り合うのも楽しいと提案しているのですが。
もう一度スレルール
>>1を熟読お願いします。
>現在ドラマはラストスパートに入るところ。スレと共に最後まで応援しまっしょい!!
リイコ
原作 ナイトラブ→ソウシに告られる→ソウシとナイトどっちも好き!選べない!(原作はここが一番重視)→やっぱナイト好き!→ナイトアボン→ソウシがリイコを引き取る
ドラマ ナイトはロボット!ソウシは女タラシ!→ソウシラブ→失恋→ナイトもいいかな(今ここ)
原作のリイコは優柔不断。
現実感の無いアニメ化だったなら原作のままでも良かったかもしれないが
このまま実写化したら多分顰蹙な主人公だったろう。
かといって、ドラマのリイコは怒ってばかり。
前回のソウシに振られたからナイトに揺れる・・この辺りも顰蹙か。
しかし最初にナイトに冷たかった分、優しくしてくれて有難うという声が多数。
補足すると
原作のリイコは元から性格だけは素直で可愛い。
だが、人間的には全然成長してない。
少女漫画にありがちな、主人公が何の努力もしないのに
頭良く運動神経も良い二人の男(片方フィギュアだが)に
無条件でモテモテという話。
ドラマはPの話によれば、それぞれの成長物語にしたいと話している。
>>16 原作の梨衣子って優柔不断とゆーより気が多いとゆーか単なるメンクイとゆーかw
ただドラマより素直で可愛いのは確か 設定が高校生ってのもあると思う
ドラマは社会人だし実写だからそー簡単に非人間に惚れるのもどーかと思うw
でもそれを考慮に入れても梨衣子はナイトに冷たすぎた
大人なら大人らしく未熟なナイトを優しく指導いいのにー
笑っていいとも はじまったーー
19 :
18:2008/06/10(火) 12:03:44 ID:RUO59DHlP
優しく指導いいのにー ×
優しく指導してあげればいいのにー ○
歳を社会人にしたのは成功だよな
これを見て、年齢設定引き上げた学生漫画のドラマ化が増えると思う
学業以外が主題になってれば、学生設定はどうにかできるし
仮にも高校生に、ナミキリが早くナイトとHして下さい
とか勧めるのはありえんからなw
中をとって大学生くらいでも良かったかもね
23 :
01:2008/06/10(火) 22:01:17 ID:1nDrnPRG0
第9話 終了あげ♪
24 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/11(水) 00:15:12 ID:DjHtnBQmP
次週は創志にロボバレするみたいだけど
バレた途端「人間の自分こそが梨衣子にふさわしい」と自信満々で積極的になったら
それはそれでなんかヤダな。人間の驕りみたいで。
原作のように控えめに梨衣子を見守っててあげてほしい。
ひとりの男として「梨衣子を愛する事」に、ロボも人間も変わりはないんだから。
25 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/11(水) 01:13:33 ID:3002aU6d0
ドラマの並切はクール系都会人 原作の並切はコスプレ系関西人
原作の不思議おもしろ並切も好きだけど
オトナの魅力満開のドラマ並切のほうが個人的にツボw
利点と欠点wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
利点と欠点wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
荒らしだが、まんがばっかり読まずにもっと文章力・語彙力をつけろw
特にスレタイが酷いw
何が失敗って相武紗季の演技
30 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/11(水) 10:42:54 ID:DjHtnBQmP
10話の予告でた。
ここにきて梨衣子が要望反映してか?お姉さんぽくなってきたのはいいけど
マジ家族愛になっちゃってて…次回あたりからすっかり恋路線からは外れそう。
なんだかなぁ…。
まあここは「比較相違の利点と欠点」を述べるスレだから上げて必死だなww
原作のライトは最後壊れるそうですが、何故壊れるのですか?
33 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/11(水) 15:44:52 ID:qNjGjEDj0
>>32 「感情で勝手に動くロボとかやべっすよ」
「同タイプのロボであの女釣って、欠陥品は回収しよう」
ということになり、ナイトとナイト二号がバトルになった末に。
ドラマでこの通りやったらもこみちが二人かww
「比較相違の利点と欠点」
↑バカな子が、ない知恵しぼって一生懸命文章書いてるんだから暖かく見守ってあげてw
◆少女漫画である原作のほうも、全6巻読破していると更に理想。未読の人には推進。
36 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/11(水) 23:10:56 ID:DjHtnBQmP
良スレあげ
原作のソウシ≒ドラマのマー君
みたいなイメージで良いのだろうか
原作にもマー君いるの?
38 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/12(木) 00:16:52 ID:KJi9+XF70
かわいそうになってきた俺もあげてやるよw
39 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/12(木) 00:24:28 ID:/KuCpr5VP
>>37 原作ではソウシに兄マサシはいない。
弟がいて、ふたり兄弟。弟はそんなに重要なキャラとしてはでてこない。
40 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/12(木) 01:14:34 ID:EHKQDqULO
完全に原作の存在を忘れてしまうな このドラマ
原作のナイトが好きです
もっこり君では顔が違い過ぎます
原作ナイトは美美美美美男子なんだから
42 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/12(木) 01:32:36 ID:/KuCpr5VP
私は原作の完璧ナイトも好きだけどドラマのほんわかもこロボも好き
原作のナイトはリイコが石関君とその友達にからかわれてる時に
後ろからギュと抱きしめて「俺のリイコを傷つける奴は許さない」的な事いって守ったじゃん
あのシーンはカッコ良かった!
もこロボのほんわかもいーんだけどたまにはそーゆーキリッとしたシーンも入れて
メリハリつけたらよかったのにな
43 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/12(木) 02:04:40 ID:fhX0BW280
はじめはまーくんもリイコに惚れる展開がくると思っていた
>>39 原作のソウシ弟はリベルテのバイト君に似てるよね
いてもいなくても影響全くないカワイイ要員
45 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/12(木) 02:31:49 ID:/KuCpr5VP
>>44 あーそういや似てるw
影響はないけど一応「兄貴も早く彼女作ればぁ?^^」とか言うシーンがあって
ソウシのタキツケ役みたいなキャラだと思った(弟はたしか彼女持ち)
46 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/12(木) 09:44:51 ID:N9sSS6Up0
良スレアゲ
47 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/12(木) 11:52:52 ID:0sUhmWHR0
UP
48 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/12(木) 11:59:28 ID:3oTjiJcV0
>>39本スレでも書いたけどたぶん水嶋がもこ道の抱き合わせで強引に
押し込まれたキャストだから本来中村がそうし役だったんではないか
と推測できる。だから会社にはすでに室長がぴったりの役者さんが
いるにもかかわらずどう考えても違和感がある水嶋が室長という
不自然な設定が生まれたんではないでしょうか?
49 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/12(木) 12:34:31 ID:/KuCpr5VP
>>48 それはどうかなぁ?中村氏は眼鏡かけると
かなり原作ソウシの雰囲気に近いのは認めるけど
それは単なる偶然で、ソウシキャスティングは最初から水嶋氏では?
なぜなら、リイコとの年齢差(ナイトのライバルとしても)がありすぎるから。
まぁそれもドラマとして設定変えというならアリだと思うけど…。
製作サイドは「とりあえずイケメンいっぱい」にしとけば
女性視聴者にウケルだろという浅はかな魂胆のような気がしなでもないw
50 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/12(木) 13:09:26 ID:3oTjiJcV0
でも年齢を知らなければ十分ナイトとはライバル関係で不自然はないと思った。
さすがにソウシとは年齢が離れてる感じはするけどwリイコの立場からすれば
男性が年上というのはむしろ憧れの恋愛対象としては自然だと思う。
51 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/12(木) 13:18:11 ID:NCkHw8sZ0
中村は本当に顔が整ってるな
52 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/12(木) 13:51:14 ID:/KuCpr5VP
>>50 そうだね。男同士の恋のライバルは年齢離れてても問題ないか。
てかむしろそのほうが面白かったかも。<ロボVS人間 年下風もこVS大人の男
原作と違ったテイストだしたい(製作サイドのプライド?で)なら尚更w
で、リイコと幼馴染(マサシを兄のように慕ってた)設定はそのままにしておけば
最初はお互い恋愛を意識しなくてもヘンじゃないし。
会社での上司と派遣、幼馴染としての親しいふたり、のギャップシーンも
ちょいコメディ路線とりこめてよかったかもね。
中村ソウシなら年齢設定は28くらいで。さすがに32は離れすぎなんでw
まぁそしたら水嶋氏は出番なくなりますね。ごめん、水嶋ファン。
水嶋がトシキやりゃ良かったんだよ
54 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/12(木) 16:19:57 ID:5+6/HFAE0
中村がソウシ役だったらもこロボ贔屓の自分でも確かに揺れ動くわw
55 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/12(木) 16:33:03 ID:97eukyHU0
水嶋は天道総司でいいと思います
漫画は普通に楽しめるが
三次男が同じ事しても胡散臭くてキモいだけ
57 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/13(金) 15:29:22 ID:z72jPc1iP
本スレでは最終回の鬱進行を予測してみんな落ち込みモードだけど
原作ではちゃんと人間とフィギアの恋愛を描いてたのに
ドラマでここまで原作の肝であるテーマを無視するってことは
ドラマスタッフが少女漫画を上から目線でみてる、舐めてる、バカにしてる、としか思えない
あースレルールに違反すること書いちゃったかもしれないけど
ごめん あまりにも腹たったもんで
58 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/13(金) 15:45:56 ID:tuTy/qaR0
>>57 同意。本スレの
「それに、MSNサイトで相武さんのインタビューが載っているが、彼女は
ロボに対して、ロボットへの恋愛は理解できなかったが、演じていて
恋愛とは別の家族愛や情というものを知った、と言い切っている。
これでは絶対彼氏にはならない。」はショックだ。
335 :名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/13(金) 12:56:22 ID:Jhc/skFzO
Pや愛撫がロボットとの恋愛を全否定したから
脚本やドラマ自体が駄作になったんだろね
現実世界でそう考えるのは当たり前だけど
ドラマとしてはロボットとの恋愛を描く事の方が
どれだけ素敵なストーリーになるか
その事を最後まで理解出来なかったんだろね
もの作りしてる人達なのに頭がカタイよね
でももこや水嶋はこの作品で良い印象ついたから
次回作での活躍が期待出来そう♪
これも前面同意。
59 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/13(金) 15:47:30 ID:tuTy/qaR0
前面 ×
全面 ○
>>57 まあ原作者もブログで
「ドラマ出演者は原作を読んだらしい!恥ずかしい!」
「絶彼は自分の漫画の中でも軽いノリ!」
と言ってるぐらいの厨漫画だからなぁ
61 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/13(金) 15:59:45 ID:z72jPc1iP
>>58 ありがとう〜
本スレ
>>335には私も全面同意ですー
>>60 バカだね
それは原作者が謙遜してるだけっしょ
そんなこともわからんの?
その侮ってる厨漫画を超えられんドラマはどうなの?
>>61 謙遜も何も、実際に厨漫画だし。風呂のエピソードとかアホ杉て引いた。
主人公は何の努力もせずに都合のいい男キャラ二人に囲まれ、
少女の妄想と萌えしか見所がない。
あ、ドラマも厨ドラマw 時間を返して欲しい
63 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/13(金) 16:19:30 ID:z72jPc1iP
なんだ あらしか
>>62 >風呂のエピソード
確かに、いかにも性コミって感じのバカなノリだったw
他人に勧められる様な漫画ではないよねww
65 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/13(金) 21:29:06 ID:MqIq2oXoO
原作改変でも訴えない渡瀬先生www
…確かにアレでは「原案」レベル。
>>61 超えてる超えてないは個人の感覚。
自分は原作者ファンで以前読んでてでもまあまあこの程度の感想だった。
ドラマ化されると聞いて、悪いけどこんな腐女子向けのものが
一般に受け入れられるのかと思ってた。
今は原作よりドラマの方が好き。どちらかと言うと、の程度だけど。
69 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/15(日) 03:06:46 ID:3YTMFrrB0
タカハシのパクリだとは全く思わんけど、
ドラマのナイトの性格は原作のナイトよりもむしろ、
タカハシ3号に近いなあ
なんであそこまでKYなキャラになってんだ
70 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/15(日) 03:28:23 ID:3YTMFrrB0
連レス失礼
ロボットが彼氏の漫画といえば、タカハシ以前に出た「とんでもナイト」も結構よく話題にあがるよな。
遊園地で誤作動を起こして止まらなくなった遊具を見たヒーローが
「自分もいつか誤作動を起こしてヒロインを傷つけかねないのではないか?」と悩んだり、
一緒に年を取ったり、ましてや結婚したり子供をつくったりもできないのだから
ヒロインの普通の女性としての幸せを奪いかねないと別れようとしたりと、
人間くさく悩みつつも、ロボットとしての人間との立場の違いについて描写されているのが良かった。
原作はノリ第一でライトな展開ばかりだったが、ドラマではそこらへん掘り下げてほしい。
結婚がどうとかはこのドラマの対象の20代女性にも受けがいいだろう
71 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/15(日) 14:47:30 ID:x0R2uL3B0
良スレアゲ
>>70 あと2話しかないのに、今更掘り下げたらgdgdになりそうじゃない?
漫画原作をドラマ化するとたいていダメになるけど例外として好評を受けやすいのは
単行本が全4〜8巻で終了されてるやつだと思う
小説なんかにも言えるけど、10巻以上超えた漫画をドラマ化すれば
原作(端折って)の要約にしかならないからねー
原作が短ければ短いほど、ほとんどのエピが拾えるし、オリジナルエピも追加しやすい
絶対彼氏は大成功でしょう
原作を活かしているかという点では全くそうではないし、
ドラマ単体として見ても大成功というほどではない。
唐突な展開が目立つ
>>73 > 漫画原作をドラマ化するとたいていダメになるけど例外として好評を受けやすいのは
> 単行本が全4〜8巻で終了されてるやつだと思う
激しく同意
だからこそ私はあそこまで設定やストーリーを変えてしまったドラマは失敗だとおもふ
ロボットとの恋愛がありえないっていってる時点で根本を否定してるわけで
ありえない、現実とは違う事をやってくれるのがドラマだと思ってるからかもしれないけど…
今の設定じゃもこがロボである必要性が感じられない
76 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/16(月) 11:16:05 ID:Q6usy0IlO
原作改変で怒られないのかオリジナルでやった方が原作ヲタからいちゃもん付けられる事も無いだろうにw
77 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/16(月) 14:44:49 ID:Cu7DTZ/GP
原作物をドラマ化や映画化して成功する場合って
大抵その企画立案者が「原作に惚れこんでる時」だけなんだよね。
どんなに設定変えしようが、原作にはない新エピ盛り込もうが、短縮しようが
原作をキチンと読み込んでるから肝をわかってて、はずすことはない。
長い原作にありがちな少々冗長な部分を割愛したり、マニアックな表現をわかりやすくしたり
役者の個性で新たな魅力が加わったりで、尺制限のあるドラマや映画でも
原作に迫る(or超える)程の良質な作品に仕上がる場合もある。
かなり変更点が多くても「(原作とは異なる魅力の)新たな佳作」といわれたりもする。
絶彼がグダグタになったのは、最初から原作に惚れてる人がドラマスタッフにひとりもいなかった。
これが大きな原因。
「ただの三角関係恋愛ドラマじゃインパクトないから
突飛な「恋人ロボット」って設定、お借りしましょう!食いつきもいいだろうしw
後はイケメン揃えてドタバタやれば(視聴率は)ナントカなるでしょうw」って
ドラマスタッフの安易な製作体制が透けて見えるんだよ。
うん見える
言いたいことはわかるけど、そこまでたいそーな原作か?これ。
大の大人が惚れ込む要素が見当たらない…
企画した人が安易な考えで…ってのはそうだろうなと思う。
原作にスタッフがほれ込んで、というと「のだめ」が思い浮かぶが
そんな運のいい作品はめったにない。
このドラマも現実感のない作品をうまくファンタジーにして実写映像化してると思うよ。
原作オタから見れば不満タラタラかもしれんが。
とりあえず有閑やハチクロより数字取ったんだから凄いよ
数字じゃ負けてるが内容の面白さも山田太郎ものがたりより上だし
最初キャストのもこちみ・相武・水嶋の時点でブーイング
番宣CM流れたときもブーイング
でも初回の本編見終わってみると大絶賛ってのが凄い
そういうノリで原作見下しつつもたいそーな作品になれず、
単なる原作レイプに終わってるのが問題なんだろう。
あ、
>>79へのレスな。
原作者のネームバリューと役者に頼ってるだけで
脚本も演出も気合いが入ってないんだよなー
>>80 中盤はガッタガタだったけどね・・・あれさえなければ・・・
84 :
77:2008/06/16(月) 23:50:01 ID:Cu7DTZ/GP
>>79 原作ヲタじゃないよ。少女漫画は普段まったく読まないし
ドラマから入って、原作を読んだクチ。原作者の名前もその時知ったくらい。
ただ、この手のストーリー(人間と人造人間)って今までも何度か取り上げられてきたし
永遠のテーマだと思うの。人間と人造人間の違いってなんだろう?ってこと。
「心」とか「愛」とか「自我」とか。何故人間は尊いのか?みたいな…。
絶彼は、恋愛を絡ませてこのテーマをより際立たせてる作品だと思う。
しかも主人公は女の子だから、肉体的興味より前に精神的な部分に着目しているし
その点が優れている。
ドラマは最初から人造人間と人間の恋愛を全面否定しているように感じたので
折角いいキャストに恵まれていいスタート切ったのに本末転倒だなと残念に思っただけ。
>>84 ドラマではロボットとの恋愛を否定してるけど、
それなのにリイコがナイトを大切に思うように変わってきた
人間としてそれでいいの?というように描かれているので
別に普通のロボットモノじゃないかな。
86 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/17(火) 00:09:34 ID:Iq/L4f3o0
漫画とかアニメ生理的に見ないからわからないけど、今日全部見て1〜3と7,8あたりは出来がいいね、確かに中盤はグタグタ 上手くやれば
もっと視聴率取れたね
別に原作に惚れ込まなくてもいいとは思うが
恋人ロボットと三角関係以外にも、面白いネタがある原作なんだから
もっと活かせばいいのにと思う
特にソウシのポジション
ロボットとの恋愛否定、あるとしてもあたりさわりのない家族愛止まりと
最初から決めてる感じが問題だったんだろう
今後の2回でロボットを恋愛の対象と見るような展開があれば
ちょっとは見直す。(2回しかないけど
原作もたいした出来じゃないないからなぁ
ドラマから漫画を借りて読んでみたが・・
ここで萌えろ萌えろ、と強制されてるみたいで気持ち悪かったよ。
91 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/17(火) 23:59:17 ID:3TZqNJLIP
今日のストーリーは良かったです。
原作よりかなりゆっくりだけど、梨衣子の気持ちがやっとナイトと向き合ったみたいでホッ。
この急な流れは、本スレでの視聴者の要望によって変えたのかな?とも思えるけど
少しでも原作のテーマに添い始めた事は素直に嬉しいです。
最後まで油断?はできないけど、エールを送ります。
ドラマスタッフさん、お疲れさまでしたー。
今まで異様にファビョってたリイコが原作に近づいてよかった
93 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/18(水) 08:33:41 ID:AzfkuhBX0
きのうのは泣けた。やっぱりソウシが室長である必要性はまったくなかったなw
最初からバイトでよかった。リイコのよき相談相手としていまのような存在の
方がよかったのに何であんなヘンな設定にしたのかわからない。最終回は原作
どおりいったん死んだあと波切が回路の解析に成功して隠し持っていたICチップ
のコピーからナイト復活ちゃんちゃんでいいとおもうけどw
94 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/18(水) 11:34:34 ID:crLHBxBJP
>>93 本スレにあった「田中が記憶ICチップをこっそりコピーしていた」なんて落ちはどうでしょう?
それにしても、ふじ子さんといい美加といい、ナイトがロボだと知っても
たいして驚かないところが笑えます^^;
創志は一応すごく驚いてたようだけど、結局のところどう思ったのかなぁ?
95 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/18(水) 12:45:36 ID:AzfkuhBX0
昨日の田中の挙動を見ると十分ありそうな展開だと思うな。
>>94 ソウシのリアクションはいまいち良くわからなかった。
ただただ驚く、って感じじゃなくて、
こりゃやべえみたいな嫌悪の表情に見えた。
ロボットが恋人のリイコに対する嫌悪感なのか、
ロボットじゃ勝ち目ないって焦燥なのか。
焦燥はどう考えてもないと思うんだけど、
とにかく不思議なリアクションだった。
まだ、なんだ、ロボットかよ、ってホッとする感じならわかるんだが。
>>93 イケメン上司に惚れられるという設定でスイーツを釣るのが目的では
>>87 >面白いネタがある原作なんだからもっと活かせばいいのにと思う
小さい頃の父親とのお風呂話とか?
幼馴染と映ってる写真見て落ち込むナイトネタはほしかった
どこのソウスケさんすか
壊れて仮ボディ(ちっこいの)で登場と
お父さんとのお風呂エピは入れて欲しかった。
後者は家族で見てたら茶を吹くだろうけど(w
103 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/22(日) 20:17:17 ID:Iu3UjumH0
サトリ様のいない絶彼とか・・・・
りいことナイトっていつ初Hするの?
105 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/23(月) 20:36:33 ID:bvpv34waO
ミカとナイトのHはまだ?
>>96 そりゃ嫌悪なんじゃない?
彼氏がめっちゃリアルなダッチワイフ持ってたら、私ならドン引きだもん。
>>106 本スレ331がいいこと言ってるよ。
参考までに読んでみて。
108 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/24(火) 17:51:05 ID:QmgMnHov0
電動王子様タカハシのパクリですね、わかります^^
109 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/24(火) 17:56:19 ID:0uG+KtY30
タカハシ読んだことないだろ
面白いから一回読んでみ
>>106 しかも、そっちのがめちゃ可愛かったりしたらなおさら?
111 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/24(火) 22:17:45 ID:zEh/WHiU0
最終回良かった!不覚にも泣いた。原作に勝るとも劣らないいい出来!!
本スレ19対目にあったこの↓レス、まさにリイコの台詞そのもの。
834 :名無しさんは見た!@放送中は実況板で :2008/06/19(木) 21:33:32 ID:JD/quzI/P(2)
>ロボットと一緒にいて幸せになれるかどうかをどう解決するかだな
問題はそこなのかな?
ロボットか人間かではなくて「自分がどこまで相手を愛しているか?」ではないの?
どんなことがあっても愛せる相手となら幸せと感じる事ができると思うんだけど…。
一緒に歳をとれなくても、子供ができなくても、五感を感じてもらえなくても。
その相手といたい、いつまでも、と思えるなら。それが幸せ。
そうじゃない?
112 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/25(水) 12:10:02 ID:gvqo+Ad60
【原作VSドラマ】絶対彼氏【比較相違の利点と欠点】
スレタイからしてこれだからな
伸びなくて当然w
ドラマは最高だったが
アゲといてやるw
113 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/25(水) 13:43:53 ID:t26O6JXh0
原作の結末はどうなるの?
知ってる人と教えてください!!!
114 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/25(水) 14:32:31 ID:kdyTalxE0
>>113 ほぼドラマと同じ。→ナイトとリイコラブ。ナイト機能停止前にソウシにリイコを託す手紙。
ただドラマよりリイコが素直で、早い時期にナイトとラブモードになる。
だからかえってラスト機能停止のシーンもドラマ以上の悲痛さがあって辛い。
もう動かなくなったナイトにリイコが「再起動してよぉー」と泣きながら何度もキスを繰り返すシーンが印象的。
並切が側でそれを沈痛な面持ちで見守ってるのがまた良かった…。
ソウシは幼馴染でマンションのおとなりさんという設定。
ナイト停止後、ソウシとリイコの何気ない会話が晴れた空いっぱいの画面に流れ、また日常に戻っていく。
空にはリイコのモノローグ「ナイト…貴方は私の最高の彼氏だよ」っぽいセリフで終わったと思う。
とにかく漫画本の布教活動になった
「少女漫画である原作のほうも、全6巻読破していると更に理想。未読の人には推進」
がとにかく痛すぎたw
中だるみはあったがドラマの完成度が高く漫画本は不要
宣教師がいじらしいww
原作がなければドラマ企画もありえない。本末転倒。
痛い、痛々しい上等。天才と狂気はいつの世も隣り合わせ。
少女漫画の放つ高度な情緒は、痛くない凡庸な頭脳には無理。
117 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/25(水) 18:05:00 ID:idgNaiR40
バカスレ認定age
118 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/25(水) 18:44:14 ID:xj0dyO070
ドラマが今季最高の最終回であったので、どんなバカスレも許す。
>>114 ドラマから入ったクチだけど、やっぱ悲壮描写カットされてたのね。
リイコ、あっさり立ち直りすぎじゃね!?ってポカーンしちゃったさ。
120 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/26(木) 10:29:43 ID:mAUAsEOK0
「少女漫画である原作のほうも、全6巻読破していると更に理想。未読の人には推進」
121 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/27(金) 20:34:07 ID:KeWGId5H0
良スレあげ
122 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/28(土) 10:32:46 ID:H1QfEwCN0
「少女漫画である原作のほうも、全6巻読破していると更に理想。未読の人には推進」
123 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/28(土) 16:23:36 ID:SI4CFiGm0
ドラマのほうが良かったとこ(個人的好み あしからず
・主人公が社会人→高校生より自分に近いからw
・ナイトが天然 不完全なとこ→原作の完璧もいいけど もこの天然ボケのほうが好みw
・並切キャラ→原作の関西弁並切も面白いけど佐々木さんの親みたいな並切に惚れた
・02とリイコの関係→リイコが02に惚れるまでいかなかったこと 原作のリイコは気が多すぎw
・クロノスヘブン社→原作は上司が幼児化してるけど 狙いすぎ 狙ったわりに面白くない
ドラマのほうが悪かったとこ(個人的意見 あしからず
・リイコがナイトに冷たすぎ 虐待に近い→最初ヒクのはわかるけどいつまでも反発しすぎ
・ソウシのキャラ設定 リイコとの関係→女癖悪いなんて最悪 幼馴染はそのまま残してほしかった
・ナイトの仕事→清掃員はちょっと地味すぎ
・ナイトのロボ機能発揮場面が少ない→ロボットしかできないカッコイイ場面が少なかった
・初期化エピ→原作は面白かったのに ドラマのナイトは初期化されて最悪ロボになって呆れたw
124 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/28(土) 16:57:53 ID:bsecO5ir0
「少女漫画である原作のほうも、全6巻読破していると更に理想。未読の人には推進」
125 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/28(土) 17:03:00 ID:sdQM74F20
原作のりいこ:処女
ドラマのりいこ:非処女
126 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/06/28(土) 20:17:22 ID:oJZFDjZLO
リイコとソウシが原作並みの関係性なら不変の愛情があるので
ロボットに抱かれてた女(とソウシは思うはず)でもひかないが
ドラマ程度の関係性ならひくと思う。
性いるの?
>>116 >少女漫画の放つ高度な情緒
渡瀬の漫画に情緒なんて無いだろw
厨房御用達の凡才漫画家という印象しかないw
あ、もしかして高度な褒め殺しの嫌味だった?w
なに興奮してるのこのひと
でもこの原作者、これだけ内容を改変して、
その上演じるのがレガッタコンビだっていうのに
よくドラマ化許可したよなw
演じるのが参事な以上誰がやろうと大差ないと判断したのだろう
132 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/07/08(火) 16:27:17 ID:lPLAk+LmO
>130
やっぱりドラマで客観的に見たいのとお金の為でしょ。
作者はこのドラマで号泣したらしいけど、それならまたサイドストーリーを書いて欲しい。
なるほど、原作が有名になって売れてくれるなら、またよしだろうな。
もともとが大ヒットしてない限り利益は大きいか。
まあ、太っ腹な原作者でよかった。
134 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/07/16(水) 00:46:02 ID:nZyVQI1fO
ァ
のだめや花男クラスのふしぎ遊戯ならともかく、絶対彼氏だからね
ドラマがどんな内容であろうと、ドラマ化でマイナスになる要素は全くない
ふしぎ遊戯(笑)
絶彼といい、あんな性コミ漫画をそのままドラマ化したら
顰蹙にきまってますわな
すみません。本スレでいろいろあったので、
ここで続編・SP案書かせてください。
原作続編小説を、どうにかドラマに近付けられないかと頭ひねってみますた。
・クロノス社に保管されてたナイトの機体が何者かに盗まれる。
しかし並切はリイコに知らせない。
・クロノス社を名乗る偽メールで、リイコ・ソウシ一時帰国。
直後リイコがさらわれ、ソウシ、並切に連絡。
・並切の調査で犯人はライバル社と特定。
(ICチップが微妙な電波出してるとか、
リイコが持ってるチップのケース、実は発信機つけてましたー!とか)
・警備システムハッキングして乗り込むソウシ&並切。
警備員+ロボット軍団とバトル。
ソウシは元ライダーなんだから、バイクで建物内駆け回って
警備員やロボットたちなぎ倒してください。
並切は自作のネットガンとか毒電波発生装置とかで戦ってください。
・犯人=ライバル社の科学者、の目的は自我を持つロボットを作り
後世に名を残すこと。
ナイトと条件を等しくするため、リイコに協力させようとしていた。
盗まれたナイトを見せられ、修理に尽力するという提案に迷うリイコだが
他のロボットの恋人役になれという条件に拒否。
・ソウシ・並切が駆けつけるも、リイコを人質にとられ手詰まりに。
リイコ(助けてナイトっ……!)ICチップのケースを握り締める。
・リイコの心の叫びに呼応するかのように、起き上がるナイト。
終始無言・無表情でロボットたちを倒し、
救出したリイコをお姫様抱っこしてみんなで脱出。
・安全な所でリイコを降ろしたナイトは、再び動かなくなる。
・クロノス社に戻りナイトが調べられるが、メインIC無しで動いた原因は不明。
一時的にサブICがメインとして働いただけかもしれない。
恋人の危機を救うのは、自我がない家電製品の頃のナイトでもできたこと。
変な希望は持たないように、と並切は釘を刺す。
・ひそかにソウシは並切に、リイコと動かないナイトの定期面会の許可を頼む。
ソウシのためを思い躊躇する並切だが、
たとえ一生自分に振り向いてくれなくとも、リイコの笑顔を守りたい
というソウシの想いに心打たれ、年に1度の面会許可を取り付ける。
・フランスに戻る日、ソウシに面会許可のお礼を言うリイコ。
ソウシの気持ちを知り、「ふさわしい人になる」発言。
「支えてくれるみんなに。」
ソウシ、まあいいかと「頑張れよ。」
・飛行機内のリイコ・ソウシと、ナイトの解析をする並切、でラスト。
ナイトは一時動くも自我戻らず。それでも復活の希望少しうp?
リイコ→ソウシも微妙に接近?、でもナイトには敵わず。(ソウシ派の人スマソ)
黒幕は小説のようにワケ有りにするとテンポが悪くなるので割愛。
復活派はナイトの自我が戻らないことが不満でしょうけど、
(私も本音を言えばそうですから。出番少ないし)
反対派は復活の希望が芽生えた?時点でNGなのか、
そのあたりの妥協点を知りたいので、ご意見ヨロです。
これはナイトであってナイトじゃないよ。亡霊みたいで恐い。
戻ってくるなら完全なナイトで戻ってきてほしい。
死者をムリヤリ起こしてるみたいで嫌だし、
中途半端な目覚めは人々を無駄に翻弄するだけで
ナイト自身も含め誰も幸せになれない気がする。
ただ目が覚めればいいってもんじゃないよ。
面会もどっちつかずで、どうかと思う。
いずれ面倒にでもなったら、それこそ悲劇だし幻滅。
いっそ小説は忘れて考えてみては?
ってエラそーでごめん。
2hSPとしては、ストーリーの起伏が乏しい(ラストにカタルシスがない)
むしろ、第二部(第一部とはかなり違う雰囲気)の第一話かな
第一部においてどうもはっきりしなかった、あれほど高度なAIとロボット工学開発の
背景が、実は相当キナくさいものであることが、ナイト誘拐をきっかけに、徐々に
明らかになる、という展開の序幕としてはいいかもしれない
例えば、謎の再起動をしたナイトの示す異常なまでの戦闘力(ここでのナイトは素っ裸がいい)
並切「もともと…01シリーズは、軍事用に開発されたのです…」
一時は開発が断念されたロボット兵士だったが、クロノスヘブン社において
急激に進化した技術を、再び軍事用に使おうと、世界中の軍需産業が動き出したのだ!
りいこ「わ、わたしも――戦います!」
そして、りいこと、戦闘ロボナイト、最新技術を駆使した秘密兵器を操る並切
さらに「昔とった杵柄」という意味不明な理由でめちゃめちゃ強い室長の4人は
世界から戦争をなくそうとしない「死の商人」たちとの、凄絶な闘いを始める
決意をするのだった
…………
別物じゃねえか!
個人的には、今まででたSP案の中では本編の印象を壊さないものだなと思う。
ただ、ちょっと物足りない感はある。
小説の最後、モニターごしの語り合いは最終回のビデオレターを思わせるものが
あっていいので、あれをなんとか取り入れたらまだいいかも。
続編のはじまりとしてのSPではなく、ナイトの喪失感がおさまらない
りいこや視聴者に対してのSPという感じでね。
室長の処理の仕方も、割といいと思うよ
ナイトのいなくなった喪失感を満たしてほしいというのは
確かに続編の大事なポイントだと思う
あと、本編で少なかったナイトとリイコの
ラブラブシーンも見たいな
叩かれるかなと思ってたけど、皆様まじめな意見・感想dです。参考になります。
根っこに続編への繋ぎという感覚があったため、中途半端な形にしてしまいますた。
反対派を意識(極力ドラマを崩さない)してもいたし。
>(小説の)モニター越しの語り合い
ナイトの意識によるライバル社のメインコンピュータ乗っ取りとか
アイデアはあったんですが、
反対派の人に、メインIC=頭脳アボンしてるから意識が戻るわけがない、
と言われるのを予想してたので、
リイコのピンチを救うために一時動く、に留めますた。申し訳ないです。
考えてみれば続編案と書いた時点で、わざわざ見に来て
意見までくれる反対派は少ないでしょうね。
息抜きに、お遊びネタ投下します。
『ルパン3世/完全無欠の恋人ロボット(仮題)』
今夜金曜ロードショーがあるのでw
クロノスヘブン社の最重要機密。
それは「永遠の愛」というコードネームで呼ばれていた。
その正体を知らず、クロノス社に予告状を出す世界的大泥棒。
〜クロノス社・屋上〜
銭 形「待てぇ〜い! ルパ〜〜〜ン!」
並 切「そいつを持ってくなぁー! ケースはともかく中身を返せー!」
ルパン「シュークリームの皮だけ食って、クリーム残すヤツがいるかってのー。」
次 元「しかし頑張るなあのオッサン、銭形のとっつぁんにも引けを取らないぞ。」
ルパン「しつこい人って嫌〜い。 アバヨとっつぁ〜〜ん。」
銭 形「くそうルパンめ!」
並 切「01ー!」
銭 形「並切さん、危険です!」
並 切「01! ゼロワーーーーーン!!」
〜ルパンのアジト〜 同封されていた映像ディスクを再生するルパンたち。
並 切『……私の未練で、自我に耐えられる強化型ICチップを作製したが、
これを使って01を起動させても、ただの家電製品にしかならないだろう。
後世の人よ、もし「天城ナイト」を完全に蘇らせる技術が開発されたとしても、
その時井沢梨衣子という女性が生存していなければ、
このままこいつを眠らせてやってくれ。 彼女への永遠の愛とともに。』
次 元「あのロボットの製作者だったのか、あのオッサン。」
ルパン「どーりでしつこかったワケだ。アレを自分の子供のように思ってたんだな……」
ブロロロロ……(車の音)
不二子「ルパ〜ン、ありがと〜〜。「永遠の愛」もらってくわね〜〜〜。」
ルパン「あーーーーー!! 不二子!」
〜フランス〜
新聞を見て固まるリイコ。1面に、クロノス社のロゴ入りケースを運び出すルパンの写真。
リイコ「……ナイト?!」
ソウシ「どうした井沢?」
ナイトは不二子の彼氏になってしまうのか?
ルパンのパターンでは、さらに黒幕がいて奪われるのがお約束。
リイコ・ソウシ、並切はどう動く?
果たして彼らに2度目の奇跡は起こるのか?
近日連載開始!(嘘w)
ルパンワールドの魔力か、ナイト完全復活のハッピーエンド〜超欝エンドまで
4種類の結末がすでにイメージできてしまってます。
他に続編・SP案書いてくれる人、続くといいな。
また思いうかんだら投下よろ。
けっこう慰めになるよ。
ルパンにだったらナイトを盗んでもらいたい。
で、可愛いリイコちゃんの為に奮闘してもらいたい。
そして、奇しくも今回のルパンは記憶が云々ってやってたね。
ナイトの唇にもリイコの記憶が残ってるよね。
考えてみりゃ、キス一発で、行動原理ががらりと変わる、という設定は
ラブストーリーより、こういうアクション・サスペンス系の方が生かせるよな
ナイトが、必ずりいこが自分を再初期化してくれることを信じて、敵の女に
あえてキスさせ、敵方に寝返る
そしてその間に敵方の情報を収集し――という、デスノでライトくんが、あえて
デスノの記憶を消し、Lたちを欺いたようなスリリングな展開にうってつけなのだ
並切「01…おまえわざとあの女と」
ナイト「必ず、りいこが来てくれると信じてましたから」
りいこ「あの女と、ヘンなことしてないでしょうね」
ナイト「してないしてない。毎晩ヒイヒイいわせて、懲らしめてやったよ」
室長(それは喜ばせていたんだと思うけどなー)
↑残念ながら、リイコ以外の女性との記憶は再初期化したら全消去されてしまうので
情報収集はやりようがあるかもしれないが、下2行のセリフはありえないのだよ
それはともかく、ルパンたちとの身長差がなにげに気になって調べたんだが
身長 体重
ルパン 179 63
次元 178 70
五ェ門 180 63
不二子 167 50 (B99.9、W55.5、H88.8)
銭形 181 73
ナイト(もこ) 186
梨衣子(相武) 165
創志(ヒロ) 180 65
並切(蔵之介) 182
ふじ子(真矢) 166
美加(上野) 164
大家さん(峯村)174
絶対彼氏が高身長ドラマと言われていたが、
古くからやってる割にルパンたちも結構長身なんだな
Wフジコの身長差が1pしかないことにビックリだw
スーツ着たナイトが不〜二子ちゃんをお姫様抱っこしたら、すんごい豪華な画になりそやね
>>150 ルパンのメンツの身長って全部設定されてるんだな。
絶彼の身長差21センチはやっぱりちょっとキツかった印象。
超高いヒール履いたり、やたら分厚いスリッパ履いたりして何とかカバーしてたが。
相武はキャラ的には小さく見えたほうが可愛く感じるので
もことは似合ってたと思う
しかし大家さんでかいなぁw
>>152 なるほど、それは言えるかも。
となると、ふじこさんの中の人はシバトラではでっかい女に見えるから、
同じくらいの相武は割と使いにくい女優かもしれないな。
うん、
りいこがもこロボの胸(あの位置)で泣きじゃくる神シーンは
あの身長差だったからこそだ!
155 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/07/30(水) 03:44:29 ID:zh97lt+YO
あげ
過疎ってるね、夏休みだからなおさら
Wikipediaで他の絶彼キャストのデータ調べてみた
身長 体重
将志(中村) 185
平田室長(佐戸井)183
安達(猫背) 168 55
のぞみ(河本) 170 (B78、W58、H87)
千穂(英玲奈) 156
石関(姜) 181
夏美(酒井) 168 (B80、W57、H80)
白鷺部長(篠井) 173 63
田中(加治) 176 62
02トシキ(阿部) 175 63 (B91.5、W77.5、H94)
孝太(入江) 178 58
トシキさん……(つд`)。
>>156 それを言ったら、ソウシの父ちゃん(山本圭)なんか167cmだぞw
ずっと座ってばかりだからどうでもいいんだけど。
よくあんなバカでかい息子たちが生まれたもんだ。
きっと、かぁちゃんが和田あきこ並にデカイんだと予想
>>156 トシキさん、3サイズまで……しかも5_単位で(´;ω;`)ブワ
えー、英玲奈って人、ちっちゃ!て思ってたけど156なのか・・
自分157だよ。どんだけスタイルいいんだ絶彼メンバー。
あのドラマ見慣れてると、合間に入るCMとかで出てくる人たちのスタイル見て
「身体どうしちゃったの?」てびっくりしちゃうこと度々あったもんなー
160 :
156:2008/08/05(火) 22:18:01 ID:PoVfDmW10
>>157 や、トシキさんも数値を見れば身長あるイケメン俳優なのに
高身長キャスト(おまけに比較対象が8.3頭身のもこw)のせいで割を食ってるってこと
男性なのにスリーサイズ載ってることにもぶっ飛んだがw
孝太は大学生の設定だけど、中の人はまだ15歳なんだぜ。最終的にどんだけ伸びるんだ
オリンピック水泳を見てたら、もこロボ体型がイッパ〜いwと思ってしもた。
北島は177らしいので入江くんと同じくらい、
銅メダルだった人がもこぐらいかなーと
感動に浸りつつそんなことを考えてしまった
もこロボが、もしオリンピック出たら全種目金メダルとっちゃうねw
>>159 わかる!絶彼ずっと見てて、他のドラマ見てみたりすると
今までかっこいいと認識してた人でも「あれぇっ?」って
163 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/08/15(金) 11:20:04 ID:bzppMTmg0
あげあげ
みなさん暑いでつね。
暇つぶしに、145のルパンコラボにネタを書き加えてったら、
えらく膨れ上がってストーリーができてしまったんですが、どうしたものだかw
>>164 自分はカキコしてほしいな
本スレは、もこファンとDVD待ちのひとが主みたいで
ネタっぽいことが出来るのは、ここくらいだから
短冊ちゃんお久です 体調なおってよかったね
自分もルパンネタ見たいです
お暇なら書いてください
自分も見たい。
「こんな絶対彼氏はイヤだ!」スレもよく覗いてるけど
自分がネタ書けないからうらやましいお
ぜひ書いてくだちい
169 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/08/22(金) 07:38:19 ID:CSEiPKbB0
みなさん あげていきましょう
でないと落ちるよ このスレ
おお、過疎ってるので不安だったけど、人いたんでつね。
大枠ではルパンSPによくあるパターン↓です。
・ルパンによりクロノス社に保管されてたナイトが盗まれる
・ルパン、ナイトを不二子に奪われる。さらに黒幕の手に……
・リイコ・ソウシ帰国、ルパン一家と合流
・黒幕判明。ルパン一家&絶彼組(リイコ・ソウシ・並切)が潜入
・リイコのピンチ! ナイトは……?
・そしてエンディングへ
簡略化して書くと面白くありません。(--;)
いっそのこと、某ルパンコラボの神とかぶるの覚悟で
連載に初挑戦してみようかな。
大枠だけならたいていそんなもんだよ
問題はディテール
そこが短冊さんの腕の見せ所になる
一ヶ月くらいかけて、書いてみたら?
10月になったら、もこと幼女の同居ドラマという強烈なものが始まるから
さすがにこのスレも存続が危ういだろうし
172 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/08/23(土) 09:55:13 ID:Recc9Sq80
age――た方がいいのかな?
特に原作との相違点などを話し合っているわけじゃないのですね
〜クロノスヘブン社・保管室〜
ガサガサ、ガサガサ……
田 中「並切さん、梱包材これくらいでいいですかね。」
並 切「ああ。 ……少し窮屈だろうが辛抱してくれよ、01。」
(あれから1年か……。)
眠っているようなナイトの顔をしばし見つめ、ケースを閉じる並切。
白 鷺「まったく、なんで美術品でもない01がルパンに狙われるんだ。
無関係の人間にとっては、ただの壊れたロボットなのに。」
並 切「我々……や、彼女にとっては、かけがえのない宝ですけどね。
とにかく我々は、できる限りのことをするまでです。」
森 川「部長、警察の方が到着しました。」
銭 形「ICPOの銭形です。私が来たからには、ルパンどもには
『永遠の愛』に指一本触れさせません!」ビシッ!
銭 形「えー、この中に入ってるのですかな? その『永遠の愛』とやらは。」
並 切「開けないでください。これの中身はわが社の最重要機密なので。」
銭 形「ちょっと中を拝見させていただけませんでしょうか?」
並 切「それはできません。」
銭 形「しかし万が一ルパンが中身だけを持って逃走したとしたら、
どんなものか分からないと、我々としては……」
ずいっ!
並 切「 最 ・ 重 ・ 要 ・ 機密です。
それにあなたさっき指一本触れさせないって言ったでしょう?
とにかくこのケースにルパン一味を近付けないようにしてください。
そのようにお願いします。」
銭 形「は……はい、わっかりましたあ!」
〜深夜〜
保管室に銭形&並切と警備の警官数名が詰めている。
バタバタバタバタ…… ウィィ…ン
警備員L「失礼します!」
銭 形「何事だぁ!」
警備員L「銭形警部に、ケースを地階のトラックに移動させるよう言われて来ました。
あっれ〜? ここにも警部が。」
銭 形「バカモーン! それがルパンだ追え〜〜〜!」
銭形、いつものパターンで警備員数名連れて飛び出す。警備員Lは残る。
銭形が乗ったエレベーターの扉が閉まる頃、警備員Lは催眠ガスを噴射、
残っていた並切&他の警備員昏倒。
警備員L→ルパン「さあって、取りいだしましたる8つのモーター付きタイヤ。
これを取り付けまして、っと。」
カチャカチャゴソゴソ……、カチッ、カチッ
ルパン「ちょおっとドライブしましょうか、『永遠の愛』号ちゃん。」
並 切「うう……ゼ、01……。」
ルパン「あら〜、お早いお目覚めで。
でもこれ1人乗りなのよね〜、残念でした〜っと。」
ヴィィィィィィーン!
ルパン「あーばよっと!」
並 切「くっ……、そうは行くか!」
チャラッ、チャラッ♪チャラッ、チャラッ♪
チャラッ、チャラッ♪
ルパンザサ〜〜〜ド♪
(※ルパンのOPが流れているとお思いください)
並切、銭形に無線連絡しつつ、PCでセキュリティシステム操作してルパンの逃走妨害。
ルパンも携帯電話型パソコンで応戦するも押される。
連絡を受けた銭形は、警官引き連れ上階へ。
並切もPC操作を止め、ルパンを追う。
ルパンはエレベーターをあきらめ、ケースに付けた車輪を足に変形させ階段登攀。
並切に銭形追いつき、2人でルパンを追う。
銭 形「待てぇ〜い! ルパ〜〜〜ン!」
並 切「そいつを持って行くなぁー! ケースはともかく中身を返せーーー!!」
ルパン「無茶言うねー。逆はともかくシュークリームの皮だけ食って、
クリームまるごと残すヤツがいるかっての〜。」
クロノス社屋上に追い詰めたと思われたルパン、パラシュートつけて飛び降り、
警察の警備区域外を走っていた、次元が運転するトラックに着地・逃走。
ルパン「あばよ〜、とっつぁ〜〜ん。」
銭 形「くそうルパンめ!」
並 切「01ー!」
銭 形「並切さん、危険です!」
並 切「01! ゼロワーーーーーン!!」
ケースには発信機が付けてあったが、トラックが電波遮断する仕様になってて
モニターから反応が消える。
並 切(すみません、井沢さん……。)
(OP終了)
試しに書いてみました。セリフだけで展開すると長くなるので、
これから先、説明部分の割合が増えてくるかもです。
モノカキ初心者の未熟者なので、つまらんというお声が多ければ、
あらすじ形式にして早めに終了することにいたします。
ではしばしお付き合いを。
>>173 スレ立て当初はそうだったけど、すぐに話題が尽きて過疎ってたところを
本スレで続編希望を話題に出すと怒る方がいらっしゃったので、
お借りしました。とは言え基本自由で、ネタ話題とかもやってます。
オッケー。
滑り出し順調ですね。
コードネーム『永遠の愛』…その正体は、機能停止した恋人ロボット。
壊れたナイトにルパンが見出した「盗むべき価値」とはなにか。
――前半はこの謎を軸に、主要キャラクタの順次顔見せですね。
今後続けていくなら、さまざまな意見があると思いますが、
あまりそれに左右されずに、そしてあまりパターナイズされない、
独自の世界を展開してください。
〜ルパンのアジト〜
ルパン「さ〜って。『永遠の愛』ちゃんとご対面のために、
こーの箱を開っけなっきゃな〜。」
ガチャ……
ルパン「あ〜りゃカギがないんでやんの、無用心なこって。
……へ?」
次 元「お、男ぉ?! ルパン、てめーよりによって野郎を誘拐してきたのかよ。」
ルパン「んっなワケねーだろーが!
クロノスヘブンが人体実験してるか、トロイの木馬のどっちかだ!」
次 元「トロイの木馬にしちゃお粗末だな。兵士が寝コケてちゃあ意味が……、
おい……こいつ息してねーぞ。」
ルパン「おいおい、窒息死かあ? メンドーだな。 ……ん?」 ジーーー
さわさわ、つんつん
次 元「おい、何やってんだよルパン。」
ルパン「次元、こいつは死体じゃねえ。作りモンだ。」
〜アジト・コンピュータルーム〜
モニター画面に、スキャナで撮ったナイトの透視映像が映る。
次 元「ロボット……ってヤツか。」
ルパン「恋人型ロボットだとさ、女性用の。このマニュアルが正しけりゃの話だが。」
次 元「はっ、女用○ッチワイフかよ。
そんなモンが『永遠の愛』だってぇ? 世も末だな。」
ルパン「こんなモンが欲しかったってぇのかよぉ〜、
オレじゃ不足なのかよ不二子ちゅわ〜ん。」オーイオイオイ
次 元「何ィ!? 今回の仕事は不二子の依頼だったってのかぁ!?
付き合って損した! オレは飲んで寝る!」くるっ
ガシッ!ずべっ!
ルパン「待ってくれよジゲ〜ン、1人じゃサビシーんだよぉ〜。」オーイオイ
次 元「だああ! 抱きついてくんな鼻水つけんな!
分かったよ! 付き合ってやるから離れろ!」
〜元の部屋〜
ルパン「じゃあ不二子が来る前にコイツを調べてみっかぁ。」
次 元「へいへい。」
ルパン「ん〜と起動方法は……、っとぉ。
『まずはキスをして起動させましょう。』」
次 元「キスだぁ?!」
ルパン「あ、ジャンケンほい!」
次 元「え? あ?!」
ルパン「はい次元の負け〜。起動役は次元にけって〜い。」
次 元「バカヤロォ! ロボットだからって野郎にキスなんかできるか!」
ルパン「遠慮しないでホラホラ。」ぐいぐい
次 元「わわっ、やめろルパン。本当にそんなこと書いてあんのかよ!」ずりずり
ルパン「本当だーって。ホラここにあるだろー?」
次 元「『まずはキスをして起動させましょう。』
……『女性でないと反応しません。』 ルパンてめぇ!」
ルパン「わー銃はやめろ銃は!」どたばたどたばた……
ガッ! ずでぇぇん!
ルパン「うわっぷっ! 危うくオレがキスしちまうトコだったぜぇ。」
次 元「自業自得だ。」フンッ
ルパン「そりゃないぜ次元……んん?」ゴソゴソ
ルパン「CD-ROM?」
次 元「……『この箱の中を見た者へ、はじめにこれを見るべし。』だと。」
〜再びコンピュータルーム〜
CD-ROMの内容は、並切が後世の人へ残したメッセージ。
恋人型ロボットの開発理由から始まり、試作1号機01=ナイトが
自我に目覚めた経緯、機能停止に至るまで。
そして、停止した彼の機体を保管したことを告げる。
はじめルパンは、何で恋人ロボならカワイ子ちゃんにしないんだ、
ホモかこのオッサン、などと文句を言っていたが、
全てのいきさつを知って『永遠の愛』と呼ばれたことに納得した。
並 切『……私の未練で、自我に耐えられる強化型ICチップを作製し、
01に埋め込んだが、この状態で起動させても
ただの家電製品にしかならないだろう。
たとえ自我に目覚めたとしても、人間のクローンと同様、
かつての01とは別の存在だ。
後世の人よ、もし「天城ナイト」を完全に蘇らせる技術が
開発されたとしても、
その時井沢梨衣子という女性が生存していなければ、
(画面にリイコの生年月日等のデータが表示される)
このままこいつを眠らせてやってくれ。
彼女への愛とともに……、永遠に。』
ルパン「恋人「型」ロボット。つまり恋人モドキでしかなかった人形は、
人を愛する心を得、相手と相思相愛になることで、本当の、
つまり完全無欠の恋人…ロボットになった、ってか?
まさにおとぎ話。フェアリーテイルならぬサイバーテイル、だな。」
次 元「しかし現代のブリキの木こりは、人を愛する心の代償に、
己の寿命を支払わなければならなかった……か。」
ルパン「自ら糸を断ち切った操り人形は、長く歩くことはできなかった。
要するに今のコレはたーだの抜け殻。
あのオッサンにとっちゃあ、息子(ガキ)の遺体、かよ。
どーりでしつこかったワケだ。」
次 元「どーすんだルパン? 不二子にやっちまうのか?」
ルパン「できっかよ、後味が悪すぎらぁ。」
ブロロロロ……
次 元「ん? 車の音?」
不二子「ルパ〜ン、ありがと〜〜。『永遠の愛』、もらってくわね〜〜〜。」
ルパン「あーーーーー!! 不二子!」
〜(
>>174の前)〜
田 中「それにしても、なんでルパンは01を欲しがるんですかね。」
並 切「ホントにな、いつから産業スパイのマネゴトなんか始めたんだか。」
田 中「あ、改造して自分の恋人ロボットにするとか。」
(ナイト「ルパン愛してるよ、んふっ(はぁと)」 注:もこみちでご想像ください)
並切&田中 「「 ……うわぁぁぁぁぁぁ! 」」
夜遅くに2度目の投下です。
>>178さん、あんま深読みせんでくださいませ。基本はネタの集合体っス。
○○と××を会わせたらどんな会話をするか、△△をこんな状況に
放り込んだらどういう行動に出るか。(ルパンと並切のハッキング対決とか)
それらを考えてると真っ先に思いつくのは、だいたいこんなこと↓ですから。
<例>敵アジトに潜入してのドンパチを想定すると、ソウシの使いどころに困る。
ソウシ「俺も戦うことができれば……。」
並 切「こういう時のために作っておきましたよ、あなたにふさわしいのを。
これを使えば数秒間ですが、超高速で動くことができます。」
ソウシ「それってまさか……!」
並 切「はい、 ゴ ン ブ ト ゼ ク タ ー 。」
ソウシ「なんでパロディ版なんだよ!!!」
※ゴンブトゼクターを知らない方は、「もて王 太蔵」あたりで調べてください。
ソウシの人がしてたライダーが分かれば、答えは見えてくるでしょうw
ネタはこっそり挿入していきますので、探してみるのも一興かと。
185 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/08/26(火) 13:28:24 ID:81BOb/+OO
竈竃窗艸壯
〜フランス〜
ルパンによるクロノス社の盗難事件が新聞に載る。
新聞の1面に、クロノス社のロゴ入りケースを運び出すルパンの写真。
それを見たリイコの脳裏に、ナイトが届いた時のことがフラッシュバックする。
( 並 切 『中身は、永遠の愛です。』 )
リイコ「……ナイト?!」
ソウシ「どうした井沢?」
リイコ「これ、ナイトがうちに来た時入ってたケースと同じ……。」
ソウシ「天城が?!」
リイコ「どうしよう、あたし、日本に帰らなきゃ……!」
ソウシ「落ち着け井沢! とりあえずあの並切って人に
連絡を取って確認しろ。帰国するかどうかはそれからだ。」
〜日本〜
銭 形「いい加減にしてください並切さん!」バンッ
並 切「何度も言っているでしょう。
高さ186p、重量約70kgの精密機械。
折りたたみ可能で、ケースには折りたたんだ状態で収納。
それが『永遠の愛』についてわが社が提供できる、最大限の情報です。」
銭 形「どのような見た目をしてるか分からなければ、捜索のしようが
ないと言ってるんです! せめて写真ぐらい提供していただきたい!
それも無しで取り戻してくれとおっしゃられても、我々警察としては」
♪・♪♪ ♪♪♪♪〜♪・♪〜
並 切「私の携帯です。失礼。」
[発信者:井沢梨衣子]
並 切「……!!!」
銭 形(む……?)
並 切「緊急の、プライベートな電話です。失礼。」ツカツカツカツカ……
銭 形「……。」
〜フランス〜
リイコ「……………………、そうですか……。
ありがとうございました並切さん。
お忙しいところを、申し訳ありませんでした。」
プツッ
ソウシ「どうだって?」
リイコ「うん……、あたしには隠しておくわけにいかないって、教えてくれた。
やっぱり、ナイトだって。
並切さん、ナイトの体を保管してくれてたんだって。だけど、盗まれて。」
ソウシ「そうか……。」
リイコ「並切さんたち、警察の人たちにはナイトのこと隠してる。
そのせいで事情徴収とか大変みたい。」
ソウシ(確かに。恋人ロボットって物自体とんでもないが、
自分の意思があったことまで知られたら、大騒ぎになるからな。)
リイコ「そんなことになってるのに、あたしが日本に行っても
どうなるわけでもないですよね。
取り乱してしまって、すみませんでした。」
ソウシ「分かった、オレがどうにかしてやる。」
リイコ「え?」
ソウシ「行ってやれよ。
ルシアン先生や、兄貴にもかけあって、
お前の一時帰国の許可を取ってやる。まかせろ。」
〜???・クルーザー甲板上〜
ナイト「不二子、愛してるよ。」
不二子「便利ね〜。容姿はモデル並みのいい男だし、
料理は一流レストランのシェフと引けを取らないし、
マッサージ機能まで付いてるなんて。
ほんっと、最高の彼氏ロボットだわ〜♪」
並切さんの携帯が鳴ってるシーンが見つかりませんw
仕方ないので原作から、笑○のテーマ風リズムに。
ま、さすがに1年も経てば機種変更してると思うので
着メロも変えたということで。
ヒロインが海外修行中なので、まず一時帰国させなければなりません。
(とっつぁんに目をつけられてる並切さんをフランスに行かせるよりは楽)
里帰り時期が偶然一致した、というご都合的なのはあまりやりたくないので、
ソウシにがんばってもらうことにしました。
リイコはソウシに対し、敬語が取れつつある微妙な段階、と設定してます。
さて、彼女には室長のことをどう呼ばせようか。
いやぁあ!もこロボがふじこに・・・
もこロボの最初の相手はリイコじゃないとヤダ!
でもとっても面白いです。
面白い
ナイトと不二子のシーンなど、全員「……この馬鹿ロボ」と頭抱えることでしょうね
とはいえ、あの不二子がただ便利な恋人ほしさに、ルパンを使ってナイトを盗ませる
わけがない
どっかの時点で「さ、お楽しみは終わりよ、NIGHTLY-O1」と真の目的を明らかにするはず
>>178さんへのレスで「あまり深読みしないでッ」とおっしゃっていましたが、ルパンたち、
りいこたち、もしくは銭形までも今回の件で共闘させるためには、なにか大きな「裏」が
必要ですよ
うふふ、読者は貪欲なのです
<幕間>〜日本〜
女 「……だから、あなたとはもう終わったはずよ。」
男 「そんなこと言うなよ。」
女 「私は自分の都合だけで付き合う相手を振る、ひどい女だった。
去年、こんなことはもうやめようと誓った。
これからは、付き合うなら互いに支え合うことができる人を、と思ってるの。
そしてそれはたぶん、あなたじゃないわ。」
男 「……そうか。それならお前の会社に、去年のお前をバラしてやるよ。
お前が男を取っ換えひっ換えして、喰いモノにしてたってな!
証拠の写真もあるんだぜ!」
女 「構わないわよ。」
男 「なんだと……?」
女 「生き方を変えようと思った時から、覚悟はしてた。
昔のツケを払う時が、いつかきっと来ると。
でも心の隅では、その時が来るのを恐れてた。
これでスッキリできるわ。お願い、やってちょうだい。」
男 「どうあってもオレとよりを戻さないってのかよ! 美加!」ガシッ!
美 加「きゃあっ!」
(街中なのに、どこからか尺八の音が響く。)
???「……やめておけ、男の嫉妬ほど見苦しいものはない。」
男 「うるせえよ、お前には関係ない話だ。引っ込んでろ!」
???「醜い……。あの男は節操はないが、引き際は相手に
後顧の憂いを持たせない鮮やかさがあるというのに。」フゥ
男 「なにブツブツ言ってやがる! この時代劇ヤロウ!」
???「けぇあっ!」シュピン!シュピピン!
男 「なに……?」
???「また……、つまらぬものを斬ってしまった。」チン
バラッ バラバラッ!
男 「ひっ! オレの服がっ! ひええーーっ!」バタバタバタ……
美 加「ええと……、(一応お礼を言っといた方がいい、のよね)
どうもありがとうございました。」オロオロ
???「礼には及ば……」グラ……
ドオッ!
美 加「え? ちょっと!? やだすごい熱。
ねえあなたしっかりしてよ! ねえってば!」
五ェ門(己の体調管理を誤るとは……不覚。)
〜クロノス社〜
田 中「あの銭形って人、ここのところ来ませんね。」
並 切「そうだな。」
(井沢さんに目を付けられたかな……まずいな。)
並 切「……。
田中、ちょっと手伝ってほしいことがあるんだが、耳かせ。」
田 中「危ないことだったらイヤですよ。」
並 切「…………、……、………………。」ヒソヒソ
田 中「え? えええええっ!」
>>187、13行目
×事情徴収 → ○事情聴取
>>190さん、
>>191さん。
>いやぁあ!もこロボがふじこに・・・
>「……この馬鹿ロボ」
けっ……
計 画 通 り (ニヤリ)
>もこロボの最初の相手はリイコじゃないとヤダ!
え……? リイコでしょ最初の恋の相手は。復活して最初ってことですか?
というか最初でなければよろしいので?
〜〜〜〜〜〜〜(一晩経過)〜〜〜〜〜〜〜
あーっ!そういう意味かwwwww!!!
いやいやいやw レスをいただけるのは何より励みになります。
そして書き手が意図したことを、読んだ方がしっかりと受けてくださるのは
特に嬉しいもので。予想外の反応もまた、新たなネタの元になったりしてw
私が目指すのは、適度な緊張感を保ちつつ、笑いを忘れずに。
しかし締めるところは締める。
さて、私の脳ミソレベルは、どこまで理想に近づけますやら。
>>194 名前欄修正しようとしてEnterキー押しちゃいました。スマソです。
196 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/08/28(木) 17:01:12 ID:ovJIduwAO
ナンカココオカシイ…
ソシテコワイ
〜???・クルーザー甲板上〜
ビーッビーッビーッ!
???『ミス・不二子、クルーザーが管理海域を出ます。
進路を変えてください。』
不二子「あーら、いつの間にか流されてたわ。
ゴメンなさい、もう戻りますわね♪
ナイト、船を港に戻してちょうだい。」
ナイト「ウン、分かった。」
ザザザザザザ……
不二子「操縦する技術はあるのに、戸籍がないから
免許が取れない、ってのは矛盾してるわよねー。」
ナイト「不二子、部屋に帰ったらエッチしようよ。」ニカッ
不二子「あたしの気が向いたらね。」
ナイト「分かった。」
不二子(何とかならないかしら、このいかにも
作ってますって笑顔。いい男なのに台無しだわ。)うんざり
〜???・港〜
ナイトを先に帰し、待っていた男たちのトップと思われる人物と会話する不二子。
???「どうですか? NIGHTLY-01は。」
不二子「使用人としては優秀かしらね。恋人としては全然だけど。」
???「学習を重ねさせれば、立派な理想の恋人になりますよ。
彼に再び心が芽生えるかどうかは、あなた次第ですミス・不二子。
あなたほど男心を惹きつける術を知った女性なら、きっと
そう時間がかからずに、彼に心を芽生えさせる鍵となったものを
見つけ出せます。」
不二子「そのためにこの島に閉じ込められるのは、いささか不便なんですけど。
いいかげん、街でショッピングや新作ケーキのチェックをしたいわ。
恋人なら、街中でデートというシチュエーションも、
必要じゃありませんこと? Dr。」
Dr 「はは、それは致し方ありませんな。
ショッピングでしたら品物を指定してくだされば、また部下に取り寄せさせますよ。
なんでしたら、店の商品丸ごと買い占めてもいい。」
不二子「分かったわ。後でメモを届けさせるから、明日中に品物を届けてちょうだい。」
〜???・不二子の部屋〜
ナイト「……?」キュイン(首をかしげる)
不二子「何をしてるの? ナイト。」
ナイト「あ。不二子、おかえり。」
不二子「あらヤダ、どこから見つけて来たのよ。そのマフラー。」
ナイト「捨てる服の山の中にあったんだ。服と靴と、クローバーもあるよ。」
不二子「他のと一緒に捨てちゃいなさい。ブランド物でもない安物じゃないの。」
ナイト「でも、クローバーの裏にオレの名前が書いてある。『ナイトへ』って。
だったら誰かがオレにくれた物だよね。 誰の字だろう? 不二子の字じゃない。
それにマフラー。これ、ナイトのN? ゼロワンのZ?」キュイン
不二子「いいから捨てなさい。あなたには似合わないわ。」くるっ スタスタ
ナイト「ウン、分かった。」
スタスタスタ……
ナイト「……。」
くるっ スタスタ
ナイト、ダストボックスの前まで行くが、何も捨てずに引き返し、
服やクローバーをまとめて、クローゼットの隅に隠すように入れておく。
〜福島県・梨衣子の実家〜
芳 春「うちの梨衣子はねぇ、修行のために去年からフランスに行ってるんですよ。
何だっけ、パ・パパ・パテ……。」
牧 子「パティシエよ、あなた。」
芳 春「そう。去年のコンクールで、その有名なロシアンルーレットって先生に
娘のケーキが気に入られまして。」
銭 形「は……、はぁ。」
牧 子「ルシアン先生でしょ、あなた。ホントにもう。」
芳 春「そうルシアン! で、そのケーキはうちの人参を使って作ったんです!
よろしければ、お土産に持ってってください刑事さん。
いずれ世界を取る人参ですよ!」ドサッ
銭 形「それはありがたいのですが、こんなにいただくわけには……。」あせあせ
芳 春「遠慮なさらずに。警察の皆さんで食べてください。」ドサ
銭 形「(お、重いっ。)では私は、そろそろおいとまさせていただきます。
ご協力ありがとうございました……っ!」
芳 春「ではもし娘と、彼氏のナイト君に会ったらよろしく言っといてください。」ドサッ!
人参の箱3箱持たされ、ふらつきながらパトカーに向かう銭形。
牧 子「力持ちの刑事さんねー。ス・テ・キ(はぁと)」
念のため。芳春&牧子はリイコの両親の名前です。
小型船舶の免許を取るには、本籍地の記載してある住民票(写し)が必要だそうで。
トシキさん、どうやってバイク乗るつもりだったんだらう?(同様の住民票の写し必要)
土日は書けないので、金曜までに可能な限り放出。
ここのところ、会話のみで進めてばかりです。筆が乗ってる状態なのか、
会話イラネあらすじのみでおk、という部分を判断できなくなって参りました。
今まで書いたの見返したら、その長さに自分が荒らしをしてるのではないかとガクブルです。
あと、今回登場の黒幕の目的は、不二子に言ったことが全てではありません。
真相は後々話が進んでから……、ということで。
面白くなってきたわー
ナイトの首かしげるのが効果音だけで書かれてるのがかわゆす。
なんか想像できるw
ナイト、すでにプログラム外のことしはじめてるのね
黒幕の目的といい、楽しみだわぁ
短冊さん乙です。
やっぱりナイトの出てくるシーンがあると嬉しいですね。
さて、序盤の仕込みはほぼ出来た、というところでしょうか。
今後は、不二子とともに離島にいるナイトを三勢力が各々独自に追うことになるのですね。
ルパンは、ナイトに関わった人たちの想いを知り「情」で動き、
銭形は、犯罪捜査は当然ながら、クロノス社の隠蔽に不審を抱き、
そして、りいこ&並切は、ただ愛するひとの「亡骸」を取り戻すために――
希望としては、ナイトが不二子を守るためだかなんだかで、ロボットのスーパー能力を
発揮し、不二子が「あなた…いったい…(ちょっとだけはぁと)」みたいなシーンが
あったらいいですね
すべて片付いた後、最後に不二子とりいこの女の闘いが残る、みたいな
土日はお休みですかあ
月曜には学校がはじまってしまいますから、たくさん感想を書けなくなるかも
しれませんが、続きは必ず読みますので(スレにくる人たちの意見などにも気を配りつつ…)
完結までまっとうされることを期待しています
〜ルパンのアジト・コンピュータールーム〜
カタカタ、カタカタッ……
ルパン「あなたに素敵なプレゼントあげる、
おっきなおっきな焼きリンゴ……、っと。」
次 元「何やってんだ? ルパン。幼児向けのチャットサイトなんかで。」
ルパン「ところがどっこい、これが実は裏世界の情報サイトなんだなー。
会話の中に特定の合言葉を入れてくと、ここを経営してる情報屋に繋がる。
不二子が今回つるんでる組織を知りてーんだ。」
次 元「あのロボットのことでか?
組織、って、単にあの女が新しいオモチャを欲しがった、ってトコだろ。」
ルパン「いっくら高性能でも、見た目が不二子好みのイケメン野郎でも、
あいつがプログラムされたことしかしねえ、できねえ機械を相手にするこたぁ、
絶対にねぇ。」
次 元「しかし、自分の意思を持つ可能性もあるんだろ?」
ルパン「現実主義の不二子が、そーんな夢物語を信じっかぁ?
実際オレも眉唾物だよ。あのオッサンがそう信じてた、ってことを
理解したってだけで。
それにあいつにとっちゃあ、磨き上げた自分の容姿と手練手管で
男心を揺すぶって落とすのが、何より楽しーのよ。
最初っからぞっこんになるようプログラムされたロボットなんか、
つまんねーことこの上ねえ。 あいつだってそれを分かってる。
必ずどっかに、不二子に依頼した買い手がいるはずなんだ。」
PC画面 『白兎(ホワイトラビット)が来た! 白兎が来た!』
ルパン「よっしゃ繋がったぁ!」
次 元「やれやれ……。」
〜???・不二子の部屋〜
深夜、寝室を出る不二子。
リビングの椅子の上で体育座りをしているナイトが、充電中なのを確認する。
不二子(あたし、箱庭でお人形さんごっこを続ける趣味はないのよね。)
〜廊下〜
不二子「プログラムで決められたことしかできない、お喋り人形と
恋愛ごっこなんか、やってられないわよね〜え。」さわさわ
研究員「で、で、でも、Drに知れたら何と言われるか……。」
不二子「ナイトなら、お休み中だから大丈夫よぉ。
それより、あなたにお願いがあるんだ・け・ど……。」スリスリ
研究員「そ、それは、何ですか……?」
ナイト「不二子!」
不二子「ナイト?!」
ナイト「その人と何をしてるの? オレという彼氏がいるのに。」ツカツカ
研究員「さ、さよならー!」バタバタバタ……
不二子「何よ、生意気にロボットが嫉妬?(もう少しだったのにっ!)」
ナイト「そういう設定でしょ、ちょっとヤキモチ焼きの彼氏。」
不二子「ふうん……例の嫉妬プログラムってワケね。」
(何考えてこんな設定したのかしら、前のユーザー。)ムカムカ
〜フランス〜
ソウシ「……だからあ! 詳しくは言えないけど、
井沢の大事なヤツに関わる問題なんだよ、兄貴ぃ!
それでだなぁ……。」
リイコ「っくしゅん!」
(ヤダ、誰かウワサしてるのかしら?)
ガチャ…
ソウシ「ふー……。」
リイコ「どうでした、室長?」
ソウシ「何とか説得した。行けるぞ、日本。」
リイコ「本当ですか!」
ソウシ「ああ、オレも一緒だ。しっかりボディーガードしろってさ。
先生の許可ももらってるし、チケットが取れたらすぐ行くぞ。
今から支度してこい!」
リイコ「はいっ! ありがとうございます!」
パタパタパタ……
ソウシ(天城……。あいつのことになると、井沢の表情が違う。
井沢の心は1年経った今も、あいつの物なのかよ……。
……くそっ! 死んだヤツに嫉妬してどうするオレ!
こんなんだから、いつまで経ってもあいつに敵わねーんじゃねーか!
オレは井沢の笑顔を守ると、天国のあいつに約束したんだ!
いや、あいつに言われなくてもそうした!
オレだって、井沢が好きなんだから……!)
〜???・不二子の部屋・翌朝〜
不二子「どういうことなのナイト? 捨てなさいと言ったでしょ。」
ナイト「オレはちゃんと捨てたよ。
片付けの人がクローゼットに置いてったんじゃないの?」キョトン
不二子「夜中に片付けになんか来ないわよ!
もう! 付きまとう上にウソまでつくなんて、このポンコツロボット!
頭の中のコンピュータを、Drに修理してもらわなきゃ!」
〜???・Drの研究室〜
クロノス社のものに似たカプセルの中に、ナイトが横たわっている。
Dr 「ふむ……。
とうとう自分の意思で行動し始めたと思いましたが……。
実際は、古い部品であるサブICが特定の条件に反応して、
メインコンピュータの活動を瞬間的に阻害しているだけ。
異常ゆえに01は、プログラムに反した行動を取った間の記憶がない。
しかしサブIC自体には、自我に当たると思われる解析不能領域は
存在せず、新しいメインICにもそれは発生していない。
焼き切れてしまったとは言え、以前のメインICが手に入らなかったのは
非常に残念でしたね。
混乱を避けるため封印した、記憶回路のプロテクトは解けてない。
現在の01はいわゆる、体が覚えている状態……、ですか。 ふむ。」
不二子「で? 直るの? 直らないの?」
Dr 「これから01の頭部に、逐次プログラムと各回路の状態、
及び視覚映像を送信する、監視装置を埋め込みます。
なに、以前にも同様の物が埋め込まれていたので、簡単ですよ。」
不二子「ちょっと! 島中に設置されてる監視カメラだけでも落ち着かないのに、
視覚映像ですって?! 冗談じゃないわ!
それに修理の件はどうなるのよ!」
Dr 「するわけないじゃないですか、勿体無い。
この状態が続けば、01に自我が発生するかもしれないというのに。
それとあのマフラーとクローバー、及び衣類は捨てないでくださいね。
01の感情を呼び起こすために、特に有効なようですから。」
〜???・不二子の部屋〜
夜、不二子が寝室に入った後、
ナイトはマフラーを取り出し、Nの文字に手を添える。
ナイト「……?」
メモリーを検索するが、何1つ関連事項は出てこない。
ナイト「……?」キュイン
マフラーを元の場所に戻すナイト。
豪華な部屋の片隅の椅子に座り込み、充電モードに入る。
その手には、あの四つ葉のクローバーが握られていた……。
月曜に投下。サブICのアイディア、使わせていただきました。
ナイト復活?の経緯を全てオリジナル案で、しかも面白く、
というのはさすがに不可能なわけで、
今まで本スレ等で出た、数々の案の中から
この話で使えると思ったものは取り入れてます。
ナイトがプログラムにない行動を取り始めるのが早いのは、
要するに、以前の思い出が体(サブIC)に刻み込まれてる、
からなんです。特にマフラーは完全機能停止(=死)の瞬間まで
見ていたものですから、それはそれは強烈でしょう。
しかしメインICが交換されている以上、元のナイトとは別人。
サブICは「気がつく」だけで、それが何を意味するのか分からない。
はたして新しいナイトは、元のナイトに戻る(なる)のか、戻ら(なら)ないのか。
ではまた次回の投下で。
〜幕間・A〜
<銭形・聞き込み捜査中>
鉄 子「それで内藤くんはねっ、背が高いから……180センチ以上
あるわね、痩せて見えるけどぉ、脱いだらすごいのっ♪
どんなことしてたらあんな筋肉つくのかしら?
あんなこと? こんなこと? キャッ、鉄子恥ずかしっ(はぁと)」
銭 形「分かりましたから! 落ち着いてください大家さんっ!
それで彼は、今どこに住んでいるか分からないのですね?」
鉄 子「そおなのよぉ。旅に出たらしいんだけどぉ、今も音信不通で。
梨衣子ちゃんとなら、連絡取ってるかもしれない・け・ど。
ちょっとジェラシー、鉄子寂しっ。クスン。」
銭 形「わ、分かりましたっ。ご協力ありがとうございましたっ!」
銭 形「あー……、やれやれ。
さっき行ったカフェには、えらい口の悪いバイトがいて、
その前に行った菓子会社じゃ、若い割にやたらお堅い副社長やら、
押しの強いお局がいたが、ここの大家が一番強烈だわい。
……天城ナイト。
昨年4月中旬から約2ヶ月半の間、井沢梨衣子と同棲していたフリーター。
その間、彼女が勤めていた会社、ASAMOTOに清掃バイトとして勤務。
しかし同6月末から消息不明。旅に出たということで捜索願は出ていない。
アパートの大家には内藤と呼ばれている? と。
井沢梨衣子に、並切氏らしき人物が電器屋を名乗って接触していた時期と、
彼女とこの男が同棲していた期間が重なるのは……ただの偶然か?
しかしどうも引っかかるわい。」
<並切と田中・サービス残業中>
カチャカチャ、カチャカチャ……
田 中「ホントにいいんですかねぇ、こんなことしちゃって。」
並 切「01を取り戻すためだ。お前も断らなかっただろうが。」
田 中「でももし部長にバレたら、ただじゃ済みませんよ。」
並 切「そん時はお前だけでもこの会社に残れるよう、オレがかばってやるよ。」
田 中「いえ、そうじゃなくって……。」
白 鷺「なに? 並切と田中が毎晩、研究室にこもって何かしている?」
警備員N「はい。ここ数日ずっとです。」
白 鷺(あいつめ……、何か考えがあるのか。)フッ
「次の商品のアイデアが湧いたんだろう、邪魔をしないように
通常通り警備してくれ。」
警備員N「ニャッ(はっ)! 了解しました!」
<五ェ門と美加・五ェ門闘病中>
美加のマンションにて、五ェ門と退屈しのぎに昔の話をする美加。
その中で、荒んでた頃の自分と、それを変えるきっかけになった
友人とその彼氏の話を、ナイトがロボットであることを伏せて語る。
五ェ門「美加殿が思うほどに、過去は問題ではない。
重要なのはそれを反省し、教訓を得、何をしていくかだ。」
美 加「ありがと、五ェ門さん。有名な泥棒と同じ名前だけど、いい人なのね。」ニコ
五ェ門(可憐だ……。)ポッ
美 加「あら、まだ熱があるんじゃない? 無理しちゃダメですよ。」
五ェ門「うむ、かたじけない……。」
<梨衣子と創志・帰国準備中>
リイコ「ナイト、もうすぐ行くからね。」
肌身離さず持っている、ケースの中の焦げたICチップを見つめるリイコ。
そんなリイコを見て、ソウシは複雑な表情をする。
<不二子・脱出計画中、ナイト・ファッションショー開催中>
不二子(この島から一番近い陸地まで、○○q。
あのクルーザーでも、燃料満タンなら行けるわね。
だけど船は管理海域を出ると、管理棟のコンピュータの
リモコン操作に切り替わって、港に引き返すようになっている。
脱出前に、管理棟か船の制御装置をどうにかしないと……。)
ナイト「不二子……。オレ、セクシー?」ムキッ
不二子「はいはい、分かったから早く着替えなさい。」
ナイト「次は何を着るの?」
不二子「ヴァ○ンティノの黒のフォーマルスーツ。」
ナイト「分かった。」スタスタスタ
今回は各主要キャラの動向を。ルパンは前回同様、情報収集中です。
次元はたまに手伝いますが、たいていは銃の手入れしたり、昼寝したり
酒飲んだりしてます。 あ、ルパンの食事も作ったりしますw
今まで描写してませんでしたが、ナイトは不二子に起動されてから、
ずっと着せ替え人形やってます。1日10回以上軽く着替えますw
個人的にはスーツ+白の男性用エプロンで、お料理作って欲しいです。
前回レスの返事入れ忘れました
>>202さん、
>>203さん、私の駄文を面白いと言ってくださり、
ありがとうございます。皆様のレスが創作の原動力です。
>>203さんは学生ですか。いつもレスくれる方ですか?
学業の妨げにならない程度に楽しんでください。
これから先の展開、お気に召すかは分かりませんが、
できるだけ期待に沿えることを望みつつ、精進していくつもりです。
〜???・不二子の部屋・深夜〜
ナイト「……。」
[ 充電中 ]
不二子(いつもの場所に行く前に、バッテリー切れ。
さすがに半日海に潜って、魚を獲り続けたのは効いたようね。」
脱出までカツオ尽くしになりそうだけど、背に腹は替えられないわ。)
〜???・港〜
停泊しているクルーザーの甲板に、不二子が立っている。
不二子(島には飛行機・ヘリの類はなし、脱出の手段は船だけ。
船の制御装置の要は2つ。操縦席のコンピュータと、屋根の受発信装置(アンテナ)。
このどちらかを壊せば、制御装置は動かない。
ただし両方とも、少しでも異常を感知すると船のエンジンを止めるようになってる。
おまけに船の監視カメラがしっかり映してる。
操縦席は容易に近づけるけど、解除コードがないとムリ。
屋根のアンテナは、壊すのは簡単だけど
普通近づかない場所だから、どうごまかそうが分解作業なんてバレバレ。
誰かに操縦させて、逃げながら分解? ナイトに協力させるとしても……
でもカバーを外す前に、船を止められるのがオチよね。
やっぱり解除コードを手に入れないと……。)
ナイト「不二子。」
不二子「っ!」
ナイト「どうして1人で部屋を出たの? オレは不二子の彼氏でしょ?」
不二子「何で……?」
ナイト「充電率20%で緊急起動するようにしたんだ、不二子が心配だから。
それに不二子の行くところなら、どこだって分かるよ。
オレは不二子の理想の彼氏だから。それよりどうして隠れて1人で」ガシッ
不二子「放して!」
ブチッ!
ナイト「あ。」
バラバラバラ……ポチャ、ポチャポチャ……
不二子「あたしのダイヤのブレスレット!」
ナイト「ごめん……。」
キッ!
不二子「どうせセンサーであたしの足跡を追ったんでしょ!
Drも、監視カメラやナイトを通して聞いてるんでしょ? 教えてあげる。
港に来たのは新鮮な空気を吸いたかったからよ! 文句ある?」
ナイト「監視カメラ? オレを通して……?」
不二子「あたしは自由になりたいの!
あんたなんかのために、こんな島に閉じ込められたくはないのよっ!」タタタタタッ……
ナイト「不二子……。」
周囲をスキャンするナイト。それによって、至る所に設置された
カメラやセンサー、クルーザーの制御装置の存在を知る。
1人、夜道をとぼとぼと歩くナイト。
(不二子「あんたなんかのために、こんな島に閉じ込められたくはないのよっ!」)
ナイト「不二子には……オレより大事なものが……?」
〜???・Drの研究室〜
ピーッピーッピーッ
Dr 「おや、01のプログラムの一部に異常が。」
モニター 『 解 析 不 能 』
Dr 「それにこれは……、回想をしている?
いや、焦りは禁物。しばらく様子を見ることにいたしましょう。」
書けたので投下。というか書かないと終われません。
これでやっと中盤のゴールが見えてきました。
その次は、他のキャラたちを合流させなければ。
今月以内に終われるかな? もっと端折った方が良いのでしょうか?
夏休み開けてからレスが付かないので、ちょっと精神的にきついですw
執筆お疲れ様です。ちゃんと読んでますよー
ふじこ、最初の頃のりいこ化がすすんでてびっくり。
でもふじこは元々ビッチだしなー ロボットで満足するようなタマじゃないし・・
と思ってたら! 今回の読んで、ダイヤモンドのネックレスの件といい、
りいこの暴言シーンの数々がフラッシュバーーッックして・・胸が痛いっす。。
再生しても虐げられるナイトかわいそす。。人間に振り回されるナイトカワイソス
自我が目覚めるためには必要な過程なのかな〜orz
しかし、このままだと元の自我か記憶の一部が残ってる状態で、新しい自我(ナイトpart2)が生まれることに
なるんでしょうか。
part2だとしても、可哀想なのでなんとかしてほしいと思ってる自分がいます。
ナイトを幸せにしてほしいなー
あ、ファッションショーは、意外と不二子楽しんでるじゃん!と思ったけど。
219 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/09/05(金) 00:25:05 ID:ShEwHT03O
スレ違いなんだし、くだらない妄想話はご自分のブログか何かでやってください
220 :
01:2008/09/05(金) 13:47:24 ID:7xozwIHe0
お久しぶりです。01、いえ1ですw
放置していて申し訳ありませんでした。
ドラマ終了後も関係スレがこんなに続いているなんて驚きです。
改めて「ナイトラブ♪」の方が多いことに感動してます。
さて、スレたて当初とはだいぶ内容の方向性が違ってきましたが。
スレ主の私が宣言します。
全然 O K です!w
・ナイトを初め、原作、ドラマを好きな事。
・他人と意見が違っても、攻撃しない事。
この二点を守っていただければ、どんな書き込みも歓迎します☆
短冊さん、いつも楽しい創作をありがとうございます。
遠慮せずによろしくお願いします。
>>219は却下w
今後もみなさんの情熱が続く限り?楽しいスレにしていきましょう〜♪
ただ…ときどきはアゲてね。落ちるからw
レスなしサイレントリーダーだったが、書き続けてもらうためにはリアクションも必要みたいだな
楽しませてもらってる
「絶彼」は全部みたし、ルパンも(これは一般常識に近いが)知ってる
純愛ロボット(一応)ナイトと恋愛プライオリティど低目の不二子のカップリングは新鮮
ここ直近のレスでは少し映像的インパクトに欠けるな、と思っていたけど
次回投下でいよいよナイトがなんらかの行動に出そうだ
出来れば男性読者も意識してロボット描写増量プリーズ
てなわけでがんばって
今回投下分はありませんが、言いたいことができたので長く返答レスします。
01さん、
>>218さん、
>>221さん、レスありがとうございます。元気出ました!
>>221さん。レスがない→読者がいない=私の1人相撲
という構図ができあがるので、休み明けの今週は
土日までの辛抱と思いつつ、不安抱えていたのです。
レスクレクレみたいなことを書いてしまい、すみませんです。
今朝
>>219さんのレスを見て、ブログの作り方を調べておかなきゃならないかなと
半日の間思ってました。
01さん、スレ経て主自ら許可を出してくださり、ありがとうございます。
それから
>>219さん(不快感を与えてしまったようで申し訳ありません。)
及び、初めて又はしばらくぶりの方々へ。
事の起こりは
>>177にちょっと書いてあるように、
まず本スレで、私含む復活希望派がSP・続編案を語りにくい状況になり、
こちらで書かせてください、と移住してきたんです。
それから
>>164からの流れで、
「ストーリーできたがどうしたものか」
→「とりあえず書いてみ」というニュアンスのレスを複数頂く。
→174-176で試し書き。
加えて
>>177で「(長い、)つまらんというお声が多ければ、 あらすじ形式にして
早めに終了することにいたします」と書く。
→反応見ると、219まではっきり連載反対と分かるレスが無かったので続投。
私の書き込みが占拠してる状態なのが現状ですが、他の話題を望む方を締め出すつもりはなく、
むしろ「こんなネタあるけど」「原作に対してこう思う」と、いろんな話をしていきたいです。
それでこそスレが活性化するのですから。
というかみなさん話題あったらかまわず投下してくださいおながいします。
>>222の11行目
×スレ経て主 → ○スレ立て主
続き書こうとワードパッド開いたら気付きますたorz(レスを下書き→コピペしてます)
それといい機会なので、連載を望まない方へ。
今すぐ終われということでしたら、思い浮かんだ瞬間に封印した
超欝エンド案がありますので、これ↓で終了、ということにしますよ。
ルパンたちと合流したリイコたちは、黒幕のいる島に乗り込むが、
リイコが戦闘に巻き込まれて死亡。ナイト記憶戻らず。
ルパンたちはソウシ・並切の立会いの元、リイコの遺体と
再び停止させたナイトを入れた棺を、誰の手も届かない深海に沈める。
ソウシは青い顔をしつつも、かつてナイトを失ったリイコがその遺志に従って
パリに渡ったように、自分も祖父の味を守る夢のために生きる、と
気丈に言い、並切と共に日本に戻る。
ルパン「騎士(ナイト)よ眠れ、永遠の愛を捧げた姫君(プリンセス)とともに……」
海底でバラの花に囲まれ抱き合う、眠っているようなナイトと
ウエディングドレス姿のリイコの画でEND。
ルパンワールドにおいてオーバーテクノロジーの産物は、完全破壊もしくは海洋投棄オチです(泣)
〜???・港・翌朝〜
コポコポ……コポコポ……
海中を進む影。この海域にいる魚にしては大きく、船にしては小さいその影は、
浮かばず沈まずの中間浮力を保って海底から1mの高さを維持し、滑らかに移動する。
影は海底に点在するいくつかの煌めきを見つけ、己の身体に秘められた能力を用いて
煌めきたちのスペクトルを分析した。
ピ・ピピピピピ……
[Pt:プラチナ]
[Pt:プラチナ]
[C:ダイヤモンド]
探し物を見出した影はそれのある場所へ向かい、砂煙を立てることなく目的の金属と鉱石を拾い集める。
それを繰り返し、やがて必要な全てを集め終えた彼は、それらを持って海上へと向かった。
〜???・不二子の部屋〜
不二子「ふぁ……。 ナイトったら、どこへ行ったのかしら?
保温ケースに朝食が入ってるということは、一度は帰ってきてる。
メニューは、パンとデザート以外は、カツオのソテーにカルパッチョサラダ、
それに野菜と魚の身の入ったスープ。やっぱり魚尽くしなのね。
こっちの紙袋は、ベーグルサンド。
『お昼に食べてね』 ……早くてもお昼過ぎまで帰ってこない、ということね。」
コポコポコポ……
…… …… ……
不二子「……ま、おいしいからいいけど。」
〜???・不二子の部屋・昼過ぎ〜
コンコン
ナイト「不二子、入るよ。」
カチャ…
ナイト「あれ……?」
部屋はもぬけの空。 サンドイッチの紙袋は持ち出されている。
ナイトは知らないが、この時不二子は脱出計画のために、島を回っていた。
彼女の不在を知ったナイトは、手の中のものを見、リビングへと向かう。
そこで手の中のものをテーブルの上に並べ、もくもくと作業を始めた。
〜同日昼・クロノス社〜
警備員N「あ、並切さん。」
並 切「お仕事ご苦労さん。ちょっと出てくるわ。」
警備員N「はいっ、お疲れ様です!」
???「ちょっと出てきます……。」
警備員N「はい、お疲れ様です。」
警備員N「……あニャ?」
〜同日午後・クロノス社〜
警備員N「あ、こないだの警部さん」
銭 形「あー、並切氏は本日出社してますかな?」
警備員N「並切さんでしたら、先程ちょっと出ると言って外出されました。」
銭 形「何ですと!? ……ったく間の悪い。」
(天城ナイトとかいう経歴不明の謎の青年について、
何か知ってると思ったのに……。
しっかしふざけた名前だ、名付けた人間の顔が見たいわい。)
〜同時刻・空港〜
リイコ「っくしゅん!」
ソウシ「風邪かぁ? 井沢。」
リイコ「鼻がムズムズしただけですよ。」
リイコ(とうとう日本に来たよ、ナイト……。)
〜???・Drの研究室〜
Dr 「NIGHTLY-01の解析不能領域が……。
いえ、これはもう完全に自我と呼ぶべきですね。
それがプログラムと共存を……、これは素晴らしい。ククク……。」
珍しく土曜に投下。朝食にソテーを出すなら、レモン風味でさっぱりと。
ナイトは自我目覚めても、独り言というものをほとんど言わないので、
(8話でもやし丼完成時の独り言が嬉しそうで、急に人間臭くなったのが驚きでした)
1人にするとセリフによる背景描写ができません。
さて次回は、中盤のクライマックス突入です。どこまでできるかロボ描写。
短冊さん、楽しませてもらってます
短冊さんが、どういう素性の方かまったくわかりませんが(無論、明かす必要なしです)
もし、業としての創作を志していらっしゃるようなら、わたしの大好きなアメリカ人作家
ロバート・ハインラインの「作家になる方法」というのを、お伝えします
1 作品を書き始める
2 書き始めたら最後まで書く
3 最後まで書いたらそれを出版社に送る
4 1〜3を採用されるまで繰り返す
とはいえ、ここでわたしがお伝えしたいのは「2」です
レスの多寡、その内容など二の次と考えられた方がよろしいでしょう
過疎スレ(スレ主さん、申し訳ない)が幸いして、短冊さんは思う存分投下できる
状態です
短冊さんがどういうモチベーションで創作をしてらっしゃるかはわかりませんので
上記1〜4のうち、3,4は不要かもしれません
でも、1〜4のうち一番難しいのは「2」なのです
静かに応援しています
229 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/09/07(日) 13:01:47 ID:Uq5IPN8/0
そろそろこのスレも強制落ちが近づいてるけどこの先どうするのよ
スレッドが立ってから90日が経過すると強制的にdat落ちする、とかいう
自動削除ルールだね。
ということは9日前後には落ちちゃうわけか。
>>227も続きを書くなら早いうちに。
あと、次スレ立てるならどこか別の板を探したほうがいいかと。
※本日の投下はありませんが、スレのリミットが近いということで書き込み。
>>228さん、応援ありがとうございます。
業としての創作、ですか。
しかし、私がロムってる少年漫画板の二次創作スレには、
私なぞ足元にも及ばない、途方もない文章力を持った方々がおります。
なので、そういった言葉はそちらの方々に……。
私の場合、そういうこと言われると勘違いしてつけ上がりますからw
あ、完結はさせるつもりですからねw
この作品のモチベーションに関しては、ナイト喪失の穴を埋めるために、
彼の復活の可能性を提示したい、皆さんと語りたいことが第一なので、
(本スレの一時期の状況のような)それの完全否定さえされなければ、
私の駄文自体の評価は厳しいものでも良いのです。
>>229さん、
>>230さん
うわ、この板そういうルールがあったんですか。知りませんでした。
えと、私に1〜2日で完結できる程の執筆速度はないので、
次スレ立てるか、他の過疎スレに移動、のどちらかですかね。
現在稼動してる関連スレで、使用できそうなのは……
ラストフレンズVS絶対彼氏(TVドラマ板) ←25日前後に落ちる
こんな絶対彼氏はイヤだ!(TVサロン板)←スレ違い?
絶対彼氏 ―もこロボ―(喪女板) ←許可を得たとしても、男性・既婚女性が書き込みにくい
25日……。(プロットを見る)すごく……難しいです……。
次スレ立てるとしたら、どの板がよろしいでしょうか?
あと、立てるとしたら絶彼オンリーにするか、
ドラマの二次創作全般おkにして、広く使ってもらうか、
お知恵を拝借願います。
あ、ここが落ちたら相談場所は本スレ、でいいですか?
テレビサロン板はネタおkらしいけど、あのスレには投下し辛いよね。
Hネタがあれば、21禁のPINK板という手もあるんだけど…。
したらばに絶彼またはドラマ全般の創作板とか
作ってみてはどうだろうか?
んじゃPINK板で
235 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/09/09(火) 16:25:15 ID:3PaP1fMrO
移動してまで読みたい人いないとおもふ…
・ネタ雑談の「キャラネタ」か「なりきりネタ」板
・雑談系2の「なんでもあり」板 …などはどうですか。
PINK板で
はやいうち決めたほういいよ。もう今日落ちるかもしれんし・・
2ちゃんは決まった板しかいかないから、どこがいいとかよくわからないけど
難民板とかもいいのか?
したらばもいいね。創作以外にも、絶彼に関して語り合うようなスレとか
いろいろ立てられるし。
テンプレ作ってみました。添削(できればスレ立ても)お願いします。
他の板のルールや空気がいまだに分からなくて、決められませんorz
>>233、
>>234、
>>237さん。
Hネタは私はできませんので、PINK板はムリです。
何しろ「ベッドで不二子があえぎ声」→「実はナイトがマッサージ」
というベタなネタをやろうとして、どういう声にすればいいのか分からず
挫折したくらいですから。
240 :
テンプレ案1:2008/09/10(水) 10:00:15 ID:jkVgGwxG0
241 :
テンプレ案2:2008/09/10(水) 10:01:58 ID:jkVgGwxG0
前スレからの連載
「ルパン三世/THE FLAWLESS ROBOT LOVER」
あらすじ
ナイトと梨衣子の出会いから1年後。
クロノスヘブン社に保管されていたナイトが盗まれた!
犯人の名は、あの世界的大泥棒「ルパン三世」?!
創志の協力を得て、梨衣子はフランスから一時帰国し、
並切も行動に出る。
その頃、峰不二子により謎の科学者の手に渡ったナイトは
新しいICチップで起動させられ、不二子の彼氏となっていた……。
>>239 甘いぜ短冊
途中からクレームではずされたとはいえ、もともとナイトはエロロボ設定だ
濡れ場のひとつも書けずに分泌を――じゃなくて文筆を志すなど笑止千万
井筒監督も周防監督も「濡れ場が何箇所かあれば、あとはなにやってもいいよん」
というピンク映画の世界で名作といわれる作品を作って世に出たのだ
割り切りなさい
割り切って濡れ場を書いてPINK板で続きを書きなさい
>>239 スレ立てにも挑戦してみてはどうかな
人まかせにして躊躇してる時間はないと思うし
規制くらったら、あらためて他の人にお願いすればいいよ
エロネタは本人書きたくないなら書くことないと思う
だからPINK板に立てることもないよ。
あと、もしこのスレが落ちた場合の相談は本スレには持ち込まないほうがいいと思う
>>243さん、原作じゃないんだからw それにナゼ映画監督w
というか、元ネタの設定以上にキャラのイメージを極力崩さない
というのが、私の今回の二次創作にあたっての信条の1つなんです。
なのでPINK板向きの話は、あなたが執筆してくださいw
割り込んでも構いませんので。(って、新スレ立てた板HネタNGでしたか)
>>245さん、フォローサンクスです。
>>244さん、おかげさまで立てました。
立てた直後、家人が帰宅してしまい、リンク張るので精一杯でしたが、
本日はあちらに今までの分、全掲載完了までこぎ付けました。
これからあちらに続き投下します。
248 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/09/16(火) 18:00:04 ID:sPkQz7+EO
ドラマと原作を同じにしてもキモイ
後が解らないから観ていて面白いwww
このスレこんな形で使われてたんだなw
この板のルール変わったのか?
3ヶ月とっくに過ぎたのに落ちてないとは。
513 名前:名無しの笛の踊り[sage] 投稿日:2008/09/21(日) 20:45:34 ID:kbujRnDt
サスペンスドラマの脚本書いてる奴って殺人事件起こしそうで怖いし
ポルノ映画の脚本書いてる奴は色情狂ばかりだし
戦争映画の脚本書いてる奴はみんな右翼だもんな
こわいこわい
253 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2008/11/12(水) 07:37:18 ID:1DcpynSNO
上げ
254 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:2009/01/28(水) 09:45:36 ID:Y6p5mSbWO
上げ
容量がいっぱいになったのか、強制落ちか分かりませんが、
なんでもあり板の二次創作スレが落ちましたorz
流れとしては完結が近いため新しくスレ立てるのも何なので、
ひとまずこちらに戻り、連載を続けます。
<初めての方へ>
『ルパン三世/THE FLAWLESS ROBOT LOVER』
>>174から連載開始。
>>226以降は90日強制落ちが危ぶまれたため、新スレ(二次創作スレ)立て移動。
しかし板ルールが変更されたのか、このスレは落ちず、新スレが先に落ちる。
本編のレス数が、このスレに投下した分は31、
二次創作スレで32〜204まで。その173レス分の流れは↓に。
・Drに始末されかけた不二子、ナイトの助けで1人、島脱出。
しかし絶彼メンバーに捕まり、ルパンに連絡させられる。
・リベルテでルパン一家と合流、銭形も合流。
その夜、不二子が02・トシキを自分の恋人にして離脱。
・ルパン一家+梨衣子・創志・並切、船で島へ。
島で不二子+トシキも参戦。全員でDrのいる地下研究施設に入る。
・しかしナイトは記憶を改変され、Drの部下になっていた。
ナイトと五ェ門の一騎討ちの中、ルパンは策を練る。
・ルパンの策を受け創志が銃撃、投げられたビンが割れ、金の粉が撒かれる。
魔術師の二つ名を持つ怪盗と、造られた存在を愛した女性が、
奇しくもそれぞれ同時に言葉を発する。
奇跡を呼ぶ、魔法の言葉を。
ルパン 「 O P E N S E S A M E . 」
リイコ 「ナイト……、ナイト……。 愛 し て る ………………。」
この間に、梨衣子・創志・並切たちの心理描写やルパンの思考が入って173レスの長編に。
……必要なのかなまとめサイト。
その瞬間、光が溢れた。
正確には、ルパンが投げ、創志の撃った銃弾が容器を砕いたことで
撒き散らされた万能キー「開けゴマ」こと金色の粉が、一瞬
光を放ったのだ。太陽のそれに似た、山吹色の光を。
Dr 「何だ……?!」
顔をしかめ数秒目を閉じるDr。
Dr 「!? 金粉が……消えた?」
そう。数秒の間に、Drのデスクや周囲の床、研究室の巨大な
メインコンピュータに至るまで振りまかれたはずの金の粉は、どこにもなかった。
Drの視界から、完全に消えうせていた。
メインコンピュータ「 グオォォォオオオオォォオォオオオォンンッッ !!!!! 」
Dr 「くっ、またかっ!!」
メインコンピュータは『ナイト』が倒れるとともにいったん静かになっていた。
しかし再び、今度は今までにない、最大級の唸りを上げ出した。
モニター [ エリアA−15、プロテクト突破されました。システム侵食されています、適切な処置をしてください ]
[ エリアE−14、プロテクト突破されました。システム侵食されています、適切な処置をしてください ]
[ エリアB−7、プロテクト突破されました。システム侵食されています、適切な処置をしてください ]
[ エリアJ−28、プロテクト突破されました。システム侵食されています、適切な処置をしてください ]
[ エリアC−12、プロテクト突破されました。システム侵食されています、適切な処置をしてください ]
[ エリアA−3…… ]
Dr 「これはっ……! 何を……、何をしたんだルパン三世っ!!」ガチャガチャガチャガチャ!
メインコンピュータ「グガッ! ガガガッ! ガガ…ガガガ!」
侵食されたシステムを切り離していくDr。
しかし安全になったと思えたシステムも、侵食されていく。
ルパン「魔法、っつっただろぉ? 奇跡を起こす。」ニィッ
(撃つなって言ったのは、ハッタリだったけどな。)
Dr 「そんなわけがあるかっ! しかし……ウイルスにしても早すぎる!
これでは……これではまるで……。」カタカタカタカタ!
メインコンピュータ「ガ、 ガガ……ッ!」
モニター画面が激しい明滅を繰り返し、ノイズが走る。
それまで表示していたものがかき消されていく。
Dr 「私の夢見た最強のコンピュータウイルス、 『 ナ イ ト メ ア 』 ……!」
メインコンピュータ「ザザザ…………ザ……ジ・ジ・・・…。」
Dr 「発生源は……発生源はどこだっ!!」
色鮮やかな砂嵐に似たノイズと耳障りな音の中、コンピュータのシステムとは
まったく別のものが現れようとしていた。
Dr 「…………読み出し装置?
焦げ付いたNIGHTLY-01の、 メ イ ン I C だとぉっっ!!!」
メインコンピュータ
「ジジ……ジ…………ジチ…チ・チ…………チリ……
リ………………。」
カフェバー・リベルテのオーナー、若林ふじ子は、
フランケンシュタインの怪物について、あるフィクションを引用してこう言った。
「それは死者蘇生の賜物ではないため、生前の人間性を再現することができ」ない、と。
しかしその引用元は、このような続きが書かれている。
「もし生前の人間性を再現することができれば、
それはまさに、死者蘇生の賜物」 ……と。
「 リ イ コ ………… 。 」
というわけで投下しました。やっとここまでキター。
スレ主の01さん。出戻りとなりましたが、またしばしの間よろしくお願いします。
前回までの投下分を読んでいないという方は、どこまで読んだか分かるレスを
していただければ、あまり長くならない限り再掲も考えます。
銭 形「お、おいっ。今、コンピュータがしゃべったよなぁ?」
並 切「01……01なのか?」
Dr 「止むを得ん!」ガシッ
ルパンたちから奪った銃を取るDr。
Dr 「これで止まる保証はないが、しないよりはマシ。
完全に乗っ取られる前にっ……!」ガシャッ
銃口を、読み出し装置に向ける。
ルパン「あ、ちくしょ!」
(あんにゃろ、立ち直りが早すぎるぜ!
どうする、飛び出すか? 銃撃システムはまだ生きてるかもしんねーってのに!)
ルパンは、一瞬走り出そうとするも躊躇してしまう。
その間に容赦なく、引き金にかけられたDrの指に力が込められ、
ダ ン !
Dr 「がっ!」
ガシャッ! カラカラカラ…
次 元「……お?」
ソウシ「銃撃システムが……Drを?」
メインコンピュータ「それを撃たせるわけにはいきません。もうやめてください。」
不二子「その声は……ナイト!?」
パ チッ!
大きな音とともに、部屋にあるモニター画面全てが、まったく同じ画像を映し出した。
その顔は……。
五ェ門「これは……。」
Dr 「NIGHTLY-……01っ!!」
メインコンピュータ
「銃撃システムは制圧しました。あなたにはもう、誰も傷付けさせません。
それと……。
. .
オ レ は、 『 天 城 ナ イ ト 』 です。」
2レスですが投下。ナイト復活&ここから逆転です。
短冊さん、ナイト復活&ここから逆転wktkなんですけど、
やはり、“なんでもあり板”に再度スレ立てして続けた方がいいように思うのですが・・・
どうですか?
本日投下分ナシですが。
>>264さん。むう、やはり出戻り連載では不便というか美しくないですかね。
他のここ見てるみなさんは、どうなのでしょうか?
(というか本スレ698での告知を見ていただけたのか不安に。
本スレは先月ネガ状態に陥ってたから、敬遠してた人いそうですし)
点呼も兼ねて、今週いっぱいご意見を見てからスレ立てをするか否か判断いたしますです。
あ、書き溜めはしておきますのでw
クライマックスの段階でスレが落ちて、行く先が気になってしょうがなかったので
読んでた人はみんなちゃんと見てるんじゃないかなw
自分的には結局このスレ落ちなかったんだから、ここで続ければいいんじゃと
思ってたけど、内容的には「なんでもあり」のほうがいいのかな?
変な人も紛れ込んでこないかもしれないし。
生存報告とお詫び。
次回はナイト復活の理由説明回の予定ですが、どうもうまくまとめられず。
しかも来週まで家人の休暇が入り、執筆時間が取れない模様です。
新スレ議論もそれまで持ち越しということで。
申し訳ないですが、再放送観ながら待っててください。(私の住む地方では本日から)
生存確認しました(^^)
あせらずゆっくりで大丈夫。短冊さんのペースお願い。
>>268さん、ありがとうございます。
旅行行ったので、みんなにおみやげ つ◎◎◎◎◎◎カラシレンコーン
再放送、大分と熊本ではやってませんでした。
スレ違いは分かってますが、間を持たせるため旅行中思いついた
最終回間近な執事ドラマと某マンガのコラボ(予告編)置いときますね。
シリアスよりも、こういうものの方が楽に書けます。
ちなみに私は、執事ドラマの原作を読んだことがなく、関連スレも見てないです。
※本当に連載するつもりはありません。
270 :
羊 1/3:2009/03/15(日) 13:14:52 ID:F/SPo95D0
<「ヤコちゃんの魔人執事脳噛ネウロ」 羊 【せいるちあじょがくえん】>
東雲メイに継ぎ、聖ルチア女学園に転校生がやってきた。
ヤ コ「か、桂木弥子です。よ、よよ、よろしくお願いします。」
ネウロ「僕はヤコお嬢様の執事、脳噛ネウロと申します。
みなさまお嬢様と仲良くして差し上げてください。」ニコニコ
ドSランク執事・ネウロとともに、お嬢様として聖ルチア女学園に編入する羽目になった弥子。
ネウロ「ヤコよ。貴様お嬢様という役割がまだ分かってないようだな。
このランブル鞭毛虫が。」
ヤ コ「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!」
聖ルチアに渦巻く陰謀に挑むことに。
ヤ コ「本格的な讃岐うどんだ〜♪ コシがあって美味し〜い。」
メ イ「ヤコちゃんよく食べるねー。作る方が間に合わないよ。
このペースじゃ100杯行ったりして。」
理 人「現在47杯目ですね。」
ヤ コ「よーしわんこソバのタイ記録、300杯目指すぞー!」
メ イ「え……?」
剣 人「ギャ○曽根かこいつは……。」
京 子「六本木〜。」
六本木「桂木様が異常なんです。マネをしてはなりません。」
271 :
羊 2/3:2009/03/15(日) 13:15:29 ID:F/SPo95D0
メイ17歳(高校2年)、弥子16歳(高校1年)
ヤ コ「なんでスワヒリ語なんて覚えなきゃなんないの。
あかねちゃん頭いいんでしょ、テスト代わりに受けてよ〜。」
あかね『それじゃテストになんない。自分の力でやらなきゃダメ!』(筆談)
ヤ コ「そもそもあたし高1なんだよ、なんで2年生のクラスなのよ。」
あかね『麻々原みるくさんは7歳ですよ。』(筆談)
ヤ コ「IQ1300の子と一緒にしないでよ〜。」
交錯する、魔人と白い悪意
ネウロ「お前もなかなかの悪意を秘めているな。」
忍 「はて、何のことやら。」
ネウロ「お前の「謎」も、いずれ我輩が喰ってやろう。」
忍 「ご勝手に詮索なさい。私はルチア様のお世話がありますので、これにて。」
ネウロの裏切り(?)
ヤ コ「メイちゃんたちのために、ルチアの陰謀を止めよう!」
ネウロ「ヤコよ。我輩たちが何故ここに来たと思ってる。
あの女が事件を起こすのを未然に防いでしまったら、
我輩が謎を喰えないではないか。我輩は協力せんぞ。」
弥子の疑問
ヤ コ「忍さん、理人さんの代わりにメイちゃんを癒す、なんて言ってたけど、
代わりができるなら、どうしてルチア様にそうしようとしないんだろう。
そうすれば、こんな厄介なことにならなかっただろうに。
本郷家になにか恨みがあって、ルチア様を傀儡にして本郷家を乗っ取るつもりとか?
でも、時々見せる忍さんのまなざしは、そんなんじゃない気がする……。」
272 :
羊 3/3:2009/03/15(日) 13:16:16 ID:F/SPo95D0
ルチア宮の決戦
ルチア「わたくしはずっと1人でやってきたのよ!」
ヤ コ(1人で……?
この人は忍さんや、彼女を女神と慕い、殺人を犯す覚悟までした多美さんまで
信頼してないって言うの?)
「ルチア様……。いいえ、かわいそうな詩織さん。
愛された記憶がないために愛し方が分からず、
理人さん以外の人があなたに捧げ続けている愛にも、気付くことができないんだね。」
「メイさんには他人と戦う勇気が足りないって話だけど、
あなたには自分自身と戦う勇気がない。
そんな人が当主になったら、本郷家は長くはもたない。」
「あなたがやってることは愛じゃない。相手を支配しようとしているだけ。
相手のあるがままを認めることもしなくちゃ、
理人さんの心はあなたから遠ざかるだけだよ。」
魔人、参戦
ルチア「ネウロと言ったわね……。
この女を亡き者にしたら、あなた仕事に困るでしょうね。
わたくしがあなたを下働きとして飼ってあげてもよろしくてよ。」
ネウロ(この女……、今何と言った?)
(飼う? 我輩を?)
( ほ う 。 )
調 教 タ イ ム 、 開 始 。
新スレ云々の件ですが、荒らしもないようですしこのスレで継続することにします。
ただし要領オーバーで落ちた場合、なんでもあり板に新スレ立てます。
それと前回はスレ汚し失礼しました。
あの執事ドラマに足りないのは、主従逆転執事ではとふと思った次第にて。
単にネウロが好きなんですけどねw 終わるのが寂しいくらいに。
でもぬらりひょんとアラカンがそこそこ面白くなっているので良しとします。
さて閑話休題、本日投下です。
並 切「うおおおお―――っっ!! 01―――――っっっ!!!」
ソウシ「天、城…………。」フラ…
(本当に、本当のあいつだ。戻って、きやがった……はは。)ガクッ
緊張が解けたせいで全身の力が抜け、膝をつく創志。
ナイト『梨衣子! 梨衣子大丈夫?!』
不二子(……っ!)
Dr 「くそおっ!」ガシッ!ダダダダダ…
Drは斬鉄剣を手に、すぐ横の扉から隣室へと逃げ込む。
銭 形「あ! コラ待て悪党めがぁ!」
キュイィィン…カシャッ
ナイト『あ、Drが向こう側からロックをかけました。』
五ェ門「あの者め! 拙者の斬鉄剣を持って行きおった!」
次 元「斬鉄剣がなけりゃ扉斬って追っかけられない、と。賢いなあいつ。
つか、んと……ナ イ ト、か?
銃撃システム乗っ取ったんなら、それ使って足止めぐらいしろよな。」
ナイト『あの様子では、当てないように撃っても止まらなかったと思います。
オレ、人にケガをさせたくなかったんです。ごめんなさい。』
次 元「かあ〜っ、紳士なこって。」
ルパン「んーじゃ扉のロック解除してくんね?」
ナイト『あの部屋はDr専用の研究室で、
扉の電子ロックは、こちらとは独立したシステムになってるんです。
残念ですが、オレには開けられません。
けれどこのフロアから出るには、この部屋にある非常用脱出口を除けば
あなた方が使ったエレベーターのみです。
この部屋を押さえている以上、Drが逃げるのならエレベーターを選ぶでしょう。
隣室には、あなた方が通ったのとは別の通路に出る扉があり、
あなた方に会わずにエレベータまで行くことが可能ですが、
エレベーターならオレが操作できます。ですからDrはそこで止められます。』
次 元「変なつくりだな。プライベートルームなら非常用の逃げ道はそこに作るモンだろ。」
ナイト『記録によると、この施設が建てられた後に
Drが責任者に就任し、自分専用の研究室にしたそうです。
その際ロックを付け替えたということになってますが……。
それより、梨衣子は無事なんですか?』
梨衣子の元へ駆け寄っていたルパンが、抱き起こして答える。
ルパン「大丈夫だ、気絶してるだけだ。」
ナイト『良かった……。』
並 切「01……、あの頃の01だ……。」グスッ
不二子「……………………。」フゥ…
ルパン「しっかし本当に起こっちまうとはな。奇跡。」
ソウシ「え?」
並 切「そういえば、あの粉はいったい何なのです?
なぜあれだけ焦げていた01のメインICが、機能を取り戻したんでしょうか?」
ナイト『それは……。』
ルパン「まずオレから話すわ。
あの「魔法の粉」の正体、いわゆるナノマシンってヤツなんだよ。」
ソウシ「ナノマシン?! って、あの、最近のSFによく出てくる?」
並 切「ど、どんな鍵でも開けるナノマシンって、ちょっと!
でも電子ロックなら、それ用の解除プログラムを仕込めば可能……なのか?
しかし普通の鍵の場合、どうやって種類を認識するんだ……?
それに動力は……。」ブツブツ
次 元「あーあれか、純金製の。」
不二子「島にあふれるくらいあったのに、結局ボート一杯分しか持ち出せなかった砂金!」
五ェ門「首狩り将軍が倒れた後、あの国はどうなったであろうか……。」
銭 形「きさまら、あん時はまんまと逃げおおせおって。」
ルパン「はいはい昔話はそこまでね。
とにかく昔、高性能のナノマシンを手に入れてさ。
機能停止しちまってたんだが、も一度使えるようにできねーかと思ってさあ。
そん時の取り分をオレんトコの科学者に研究させて、できた試作品が
あのクソ高い万能キーだったってコトよ。
でだ。それをメインコンピュータにぶっ掛ければ、
少なくともかなーりシステムを混乱させてくれるだろうと思ってさ。
ついでに銃撃システムが解除されたら、
すかさずオレがパニック起こしてるDrをぶっ飛ばす、
って作戦だったんよ。」
ソウシ「そ、そんなアバウトな作戦だったのか……。」
並 切「なんと綱渡りな……。」
ルパン「でもってそのナノマシンがご親切にも、
ナイト君の焦げたICチップを直してくれたんじゃないのぉ?
まあオレの想定じゃあ、こうなるのは新しいメインICの『ナイト』であって、
『天城ナイト』の復活は完全に予想外だったんだがな。」
並 切「え? でも粉はこの部屋のメインコンピュータにかけたわけで、
01の身体にはかかってないのに、って、え?」
ルパン「ナイトさんよ。並切のオッサンが新しく作った方のICは、どこにあるか分かっか?
ひょっとしたらお前さんのメインコンピュータごと、
ボディから取り出されてそっちの方に行ってるかもしれねーけど。」
ソウシ「はあ!?」
ナイト『はい。メインコンピュータはオレの身体の中ですが、
メインICとサブIC、それと記憶回路はこちらに。
オレのICが入っている読み出し装置の、下のドライブに入っています。』
五ェ門「どういうことだ、ルパン。」
ルパン「頭の中身をこれから世界征服に使うってのに、
強化改造もしてないヤツを五ェ門と戦わせる、なーんておかしいと思ったんだよ。
元は頭を多少強打すればエラーが出て、止まっちまう程度の脆さだろ?
そんなのを五ェ門みてえな達人と戦わせて、無事で済む保障があると思うか?」
次 元「五ェ門、手加減してたよな。
いざとなりゃ、鞘なしで居合い抜きできたんだろ? 鞘の代わりに指で鞘走りさせて。
当然左手の指は痛めるが、刃のない刀なら骨までは切れねえ。」
五ェ門「気付いておったか。」
ルパン「それと『ナイト』の記憶を、完全に改変できた保障がなかった。
自我の部分は解析不能なんだからな。 Drにも。
普通の方法じゃあ確認できねえ、『ナイト』の自我に刻まれた
梨衣子ちゃんの存在を完全に洗い出すには、梨衣子ちゃん本人と会わせるのが早道。
そう踏んだDrは、『ナイト』の意思を厳重に封印しつつ梨衣子ちゃんに会わせる、
という条件をクリアするため、
大事な部分は取り出してこの部屋のでっかいコンピュータで制御し、
体を遠隔操作させている、とオレは踏んだのよ。
そんで思い出を消され続けてた。危ねえところだったな。」
ナイト『はい。Drはプログラム「ナイトメア」と呼んでいました。』
並 切「そうだったのか……。」
ソウシ「井沢の思い出を奪われる。お前にとっちゃ、本当に悪夢そのものだったな。」
ナイト『はい……。』
ルパン(それに気付いたきっかけは、彼女の言葉だったんだがな。)
( リイコ 「ナイト……。どこにいるの、ナイト……。」 )
ルパン(愛ゆえの女の直感だったのかもしれねえ。とにかくその言葉でオレは、
あいつのメインコンピュータがボディから抜き取られてる可能性に思い当たった。)
「結局、あのでっかいコンピュータでも、その意思は封印しきれなかったがな。
Drが言ってた焼き切れた回路とやらは、遠隔操作の装置だろ。違うか?」
ナイト『はい。「新しい方のオレ」の意識は、そのせいでエラーが出て止まっています。
でも、じきに回復することでしょう。そうなれば……』
ルパン「あ、そだ。Drのことだけどよぉ、隣の部屋に危ねー武器とかあったりする?」
ナイト『Drは今、部屋の中を走り回ってます。
隣室にはコンピュータ制御の兵器やロボットがまだ残ってますが、
動かせないようオレがロックをかけたので、使えず苛立っているようです。
他にも過去に開発した兵器があるようですが、データが整理されていなくて……。
今カメラ画像と照合をしていますから、少し待って』
カ
チ
その瞬間、画面の中のナイトの表情がこわばった。
Dr 「どんなに高性能でも制御できないものは失敗作。」ゼイゼイ
「そして危険すぎる失敗作は、廃棄するのみ。」ハアハア
「そこから動けぬまま、完全に破壊されてしまいなさい。私の悪夢(ナイトメア)。
ククク……クヒヒヒヒ……、ヒハハハハハハッ!」
ナイト『Drが……、時限爆破装置のスイッチを入れました。』
どうやら連投規制を受けたようです。この板は5回が限度と。
一難去ってまた一難、Drのわるあがき!
ナノマシンは映画デッドオアアライブのアレです。
説明長い。でもこれ以上削りどころが見出せない。
おまけに完結はSP放送後ケテーイ ili●TL
かぶったらパクリ扱いされてもやむなし。ナイトの心情とかラストの創志とか。
スタンガンの効果に、間違いがありました。
スタンガンで気絶はしないんですね。先に調べとけばと反省orz
麻酔針仕込みということにすれば解決することですけど。
しかし昨夜本スレに怖い人が来ていてガクブルです。
ナイトを愛する点では同じなのに、
既婚者をババアだとか、本人は最終回後に一月寝込んでいるのに
他人を精神病の筆頭とかいう言葉使って攻撃的にレスする人と、胃の人と
どっちがKYなのかとツッコミたくてもう。でも荒れるだろうからあちらには書き込めないです。
あと、本スレからの情報「一時的に蘇らせる」で、鬱エンドの可能性98.2% orz
でもナイトというキャラを愛する者として、
鬱エンドであれ全て受け止めて先に進まなくちゃ、
そしてこの物語を始めた者として、ちゃんと完結させなければと思う次第。
(本スレ26より)
207 名前:名無しさんは見た!@放送中は実況板で 投稿日:2009/03/22(日) 08:25:41 ID:WT/l1AfZO
胃薬さんと短冊さんは別々の人?
208 名前:名無しさんは見た!@放送中は実況板で 投稿日:2009/03/22(日) 08:37:44 ID:CAjiYFi80
ベタっつか嫌だよなそれw
(後略)
………………。
(すぐには答えない方が面白そう。ξ ̄ー ̄)ξ←(S)
ルパン「あんにゃろ……やるに事欠いて何つーコトしやがる。」
並 切「早く01のパーツを取り出して、脱出しないと!」
次 元「爆破装置の解除方法はあるのか?」
ナイト『解除方法はありません。
爆発すれば施設全体が崩壊、加えて高熱により、
人間の生存及び精密機械の機能維持は不可能です。』
五ェ門「爆発までの時間は?」
ナイト『約一時間後です。』
銭 形「なーんだ一時間もあるのか。脱出なら10分あれば余裕だ。」ワハハッ
ルパン「…………。」
ナイト『今から、オレをメインコンピュータから切り離す作業を始めます。』
モニター [ ICチップA・B 及び 記憶回路の切断作業開始。所要時間:…… ] ピピピピピ…
リイコ「ん……ナイト…………?」ムク…
ナイト『梨衣子!』
ソウシ「井沢、大丈夫か?」
リイコ「ナイト! ナイトなの?!」
ソウシ「ああ。戻ってきたぜ、本当の天城が。ここのコンピュータを乗っ取って。」
ナイト『梨衣子。』
リイコ「会いたかった……会いたかったよぉ……!」グスッ
ナイト『オレもだよ、梨衣子。
梨衣子が呼ぶ声が聞こえたから、オレは戻って来れた。』ニコ…
画面の中のナイトは嬉しそうに、済んだ瞳を持つ目を細め、優しい笑顔を梨衣子に向ける。
とても彼が被造物とは思えない、本当の、彼女を愛する心を持つ証の、
どこまでも優しい微笑みを。
不二子(これが、本当のナイト……。
梨衣子ちゃんを愛し、彼女が愛した、本物の……。)
ルパン「わりぃ梨衣子ちゃん。感動の再会だが、ちっとヤバイ事になってんだ。
ナイト。作業中すまねえが、Drの野郎はどうしてるかまだ分かるか?」
ナイト『作業が完全に終了するまで大丈夫です。モニターに画像を出します。』ピッ
ルパン「爆破装置の前でノートパソコン抱えて座り込んでやがる。
動く気はねえ、か。
……引きずり出してやる。ナイト、この施設の設計図出してくれ。
並切のオッサンは、そこの02を起こしてくれ。」
バキッ!
トシキ「一丁あがり、っと!」
不二子「ご苦労様、トシキ。」
トシキ「マイハニーのためなら、お安い御用さ〜。」
並 切「……02、服務規程一時解除期間、終了。」ピッ
ルパン「そんじゃあナイト、通信開いてくれ。」
ナイト『はい。』ピッ
プシッ
ルパン『 毒 ガ ス だ―――――っ!! 』ポーイ!ガラガラガラ!
コオオオオォォ―――ッ!
トシキが破壊した換気ダクトに、ルパンがガス缶を投げ込む。
それと同時に、メインコンピュータを乗っ取ったナイトが換気システムを操作し、
ガスを残らずDrのいる部屋へと送り込んだ。
ルパン「人畜無害の催涙ガスだが、たまったモンじゃあんめえ。」シシッ
ルパンの言葉通り、毒ガスという言葉に慌てふためいたDrは
咳き込みながら、入ったのとは違う扉から部屋を出ていく。
ルパン「よーし、そのままガスでエレベーターへ誘導しろ。
システムにパソコンで介入しようとしたら、解除されたフリして中に入れるんだ。」
ナイト『閉じ込めるんですか?』
ルパン「お前さん、遊園地行ったコトあるか?」
ナイト『はい。それに昨年6月までのデータですが、
全世界の遊園地全てのデータも持っています。』
ルパン「んじゃさ……フリーフォールって、知ってる?」
十数秒後、エレベーターは某ネズミの海に建つ恐怖の塔と化し、
乗り込んでいた唯一人の乗客は、声も出せずに失神した。
ピピッ
モニター[切断完了までの所要時間 : 48分07秒]
[爆破までの残り時間 : 51分58秒]
[切断完了から爆破まで、3分51秒]
[通常経路を使用した場合の安全圏への離脱所要時間 :
…………
7 分 16 秒 ]
試練はまだ終わらない。
最終話の再放送。ナイト停止の翌朝に、アパートでリイコがナイトを
探し回るシーンがカットされてたことは確認できました。
SPの放送まで、いよいよ24時間切りました。
たとえ鬱エンドであっても、せめて私の書いてるこれが●になるような、
納得できる素晴らしい作品になりますように。
短冊氏乙です
願わくば、今までのレスまとめサイトなど作って頂けると
一読者としては大変ありがたいのですが
このスレ最近知ったので、一番盛り上がってるシーンが読めなくてものすごく残念なのです
暇があるときによろしく頼みます
SPラスト5分黒歴史ケテーイ llii●TLiill
書きたいこと増えたので、また構成に時間かかりそうです。
新参さん、いらっしゃ〜い♪
ネットは通常観る側なんで、サイトもブログも作り方あまり調べてないんですよ。
そもそも私がねらーしてるのもいい顔しない家人が許可くれないだろうとw
セキュリティーとかの問題で。
どこかアップローダーにファイルをうpするのが安全と思うのですが、それの知識もない。
オススメ(使いやすいもの)、または紹介してくれる板はありますでしょうか?
〜エレベーター内〜
Dr 「う……。」パチ
不二子「ロボットの恋路を邪魔するヤツは、あたしに蹴られて死んじゃいなさーいっ!!」
ゲシイッ!
不二子に蹴られ、再び昏倒するDr。
トシキ「ボクのためにこいつをやっつけてくれたんだね、マイハニ〜(はぁと)
後はボクが、こいつの持ってる機械を取り上げて縛っておくよ〜。」
〜隣室〜
ドアのロックはDrの通ってきた通路から入ることで、もう開かれている。
五ェ門「あの者め。拙者の斬鉄剣をこんな所に放り出しおって。」チャキッ
ルパン「コンチクショ、こりゃスイッチ入れた時点で反応が始まるタイプだ。
止めらんねえ。」
次 元「解体はできねえのか? 斬鉄剣でも。」イテテ
ルパン「無理だ。何かできるとすれば、空気穴を開けて反応を早め、
爆発までの時間を短くすることだけだ。」チッ
並 切「01の切断作業も、これ以上短縮しようがありません!」カタカタカタ
メインコンピュータルームの、Drのデスクにかじりついている並切が、
開いたドアを通して叫ぶ。
ルパン「ドライブだけ引っこ抜けねえのかー?」
並 切「今の01の状態を例えるなら、01を構成するデータが
島中のシステムに広がって、絡み付いてるんです!
それが原因で、切り離しに時間がかかっているんです!
強制的に切り離したら、01の人格が崩壊してしまう危険性が
ありますっ!!」カタカタカタカタッ
銭 形「えええーいっ! お前ら天才なんだろうがっ!
それが2人も揃って、どうにもならんのかああーっ!」
そこへ、Drを拘束し終えた不二子とトシキが戻ってくる。
ナイト『……みなさん、もう脱出してください。
そして上の研究員の方々を、安全圏まで避難させてください。
オレは被害が最小限になるよう、この施設の隔壁を閉じます。』
不二子「ナイト……!」シュイィ…ン
リイコ「いや、ナイトだけが、また壊れるなんて、イヤ……。
またいなくなるくらいなら、あたしも……一緒にいる!」
ソウシ「井沢っ!」
並 切「井沢さんっ! バカを言っちゃいけないっ!」
ナイト『梨衣子、オレは1年前に壊れたんだ。それが元に戻るだけなんだよ。』
リイコ「でもナイトは、今生きてる。こうやって、目の前で喋ってるじゃない。
もう嫌なの。同じひとが2度も先に死んじゃうなんて。
今度は……最期まで一緒だよ。 ね?ナイト……。」
ソウシ「いざ……」
ナイト『 梨 衣 子 っ ! 』
リイコ「っ!」びくっ
次 元(今、怒ったよな……こいつ。これで本当にロボットなのか?)
画面の中のナイトは肩を震わせ、真剣なまなざしを梨衣子に向けていた。
昂ぶる感情を抑えるような、そして悲しみの混じった顔をして。
ナイト『驚かせてごめん。……でも、死ぬなんて言っちゃ、だめ。
オレは、梨衣子に生きていてほしい。そして、幸せになってほしい。』
リイコ「だって……。ナイトの幸せは、あたしが幸せになることでしょ?
あたしは、ナイトと一緒に死ねるなら、幸せだよ。」
ナイト『助かる方法があるのに、梨衣子が死を選んだら、
そんなのオレにとっては幸せじゃない。』
爆破装置をあきらめたルパンは隣室から戻り、施設の設計図が映し出されたモニターを見つつ
それに付随したパソコンと取り戻した携帯電話型パソコンを、器用にも同時にいじっている。
ルパン「脱出時間は4分弱。非常脱出口はオレの足で7分前後の直線の後、200mの水中トンネル。
潜水艇で海に出るのね。隔壁を全部閉じた場合……1分しか稼げねーのかよ。」
カチカチ、ピッピッピッピッ… カシャカシャ、キュイイイン、キュイイン
次 元「何やってんだよルパン。
こんな時に昆虫型メカ(ナイトBOX付き)で遊んでんのか?」
ルパン「いや、こーれ結構気に入ってるもんでさ。
ホントにDrのヤツ、何もしてねんでやんの。ちゃんと動くわ。」
リイコ「でも……でも。」
ナイト『生きて、梨衣子。
この先、梨衣子が幸せに生きることができると思いながら
壊れることができるなら、オレは幸せな気持ちで天国に行ける。
梨衣子。どうかオレに悔いを残させないで。
梨衣子には、創志さんがついててくれる。』
ソウシ(くっ……!!)ギリッ
リイコ「ナイト……ぉ。」
パチン。
ルパン「あーもう! 湿っぽくてやーだねっ!」ずかずか
ソウシ「ルパンさん。」
ルパン「メンドくせ。ナイト君はオレが面倒見てやんよ。だからとっとと脱出しちまえ。」
ナイト『え?』
ルパン「そもそもオレがここに何しに来たと思ってんだ?
盗むと決めたら必ず盗む。それがこのオレ、ルパン三世様だ。
盗んでやるぜぇ……。
『永遠の愛』と呼ばれたクロノスヘブン社の最重要機密、
NIGHTLY-01こと、 天 城 ナ イ ト をよぉ!」
ξ#゚Д゚)o彡゜ 今こそ盗ーみー出ーせ! ル〜パン三〜世!
祖父譲りの盗術で、ナイト〜を〜救え〜〜!!(G○NGの曲で)
先週放送のルパンvsコナン。使えるネタがないかという気持ちで観たのですが、
思ったより良い出来で満足でしたw
まとめサイトの件。やはりというか許可もらえませんでした。
現在今までの分を修正・ファイルにまとめる作業をしつつ、他の方法を検討中です。
ナイト『不可能です! 犠牲者が増えてしまうだけです!』
次 元「策はあるのか?」
ルパン「ああ。おめーらは全員、ナイトの身体を持って、
先に安全圏に脱出してくれ。オレは非常口から出る。ナイトの中身と一緒に。
この図面だと、非常口の出口はこの岬の下の海中だ。
それが見える、港の端っこあたりで待っててくれや。ここだ。」
五ェ門「そうか。分かった。」
銭 形「ぬうう〜。ルパン、ちゃんと脱出しろよ。そしてワシに逮捕されるんだぞ。」
ルパン「なはは〜、後半はカ〜ンベン。」
ナイト『やめてください! ルパンさん!
非常用脱出口も、人間の足では時間に間に合いません!』
ルパン「間に合わせるさ。」
リイコ「……ルパンさん。」
ルパン「分かってる。オレが助けてやる、あんたの大事な存在を。
ナイト、選択肢は2つしかないぜ。
ここに残るのはオレか梨衣子ちゃん、どっちがいい?」
ソウシ「(ったく。)……井沢が残るなら、オレも残るぜ。」
並 切(……こうでも言わなきゃ、言うこと聞かんか。)
「01、彼の提案を断るなら、オレも残るぞ。
天国に行って、みんなで楽しくやろうじゃないか!」ハッハッハ!
ナイト『そんな……、でもオレは』
ルパン「ウダウダ言うな。お前1人って選択肢はもうねーぜ、ナイト。」ニヤッ
リイコ「ナイト……。」
ナイト『っ…………。』
今にも涙がこぼれ落ちそうな目で見つめる梨衣子に、ナイトは言葉に詰まった。
次 元「そうと決まれば脱出だな。ルパンに任せてとっとと行くぞ。」
ルパン「おう。忘れモンすんなよー。
あートシキ君、ナイト君の体を持っていくように。」ドカッ
くつろぎモードでナイトのケースに座ったルパンが言う。
トシキ「なんであんたに命令されなきゃならないんだい?」
不二子「いいから運びなさい。」
トシキ「オッケー愛しのハニ〜〜〜ン(はぁと)」
不二子(緊張感ないわね、「これ」だけは。)
「……ルパン。」
ルパン「ああ。」
不二子「任せたわよ、「彼」のこと。」
ルパン「分かってるさ。」
ビーッ!ビーッ!ビーッ!ビーッ!
合成音『この施設は、40分後に爆発します。
それに伴い、爆発の10分前に隔壁の閉鎖を開始します。
全職員は、30分以内に港まで避難してください。
繰り返します……。』
リイコ「ナイト……。」
施設に警報が流れる中、
梨衣子はモニター画面のナイトに指を這わせる。
リイコ「本当はずっと、こうしていたい。」
ナイト『……梨衣子、泣かないで。オレは、梨衣子に笑っていてほしい。』
リイコ「うん。メッセージ、見たよ。
ナイトも辛かったのは、分かってるけど……、残された方も、辛いんだよ。
……ナイト、黙っていなくなっちゃうんだもん。
あの時は、本当に寂しかった……。」
ナイト『…………ごめんね、梨衣子。』
リイコ「パリに行ってからも、何をやっても、ナイトにしてあげたいこと探してた。
お母さんなんか去年の夏に、ナイトが帰って来たら浴衣を作るなんて言っちゃって。」
ナイト『梨衣子。』
画像にナイトの手が加わり、梨衣子と掌を合わせる形になる。
そして、梨衣子は目を閉じ、顔を寄せ……
10数秒の間だろうか、しばし画面のナイトの顔に額をつけ、離れた。
少し無理をした、精一杯の笑顔とともに。
ナイト『梨衣子…………。』
画面の中の、憂いを帯びたナイトの顔の、その目が潤んだように光っていた。
ナイト『もう行って、梨衣子。
……創志さん。梨衣子のこと……これからも、頼みます。』
ソウシ(おい……、何で「これからも」なんだよ。)
ナイトの言葉の端に不吉なものを感じ、険しい顔をする創志。
ソウシ(「これからもずっと」って意味に取れるじゃねえか。まさか帰って来ねえつもりか?
だとしたら何でお前はそう、潔く諦めちまうんだよ。
たとえ無駄でも、可能性が無くても、少しは希望を持ちやがれっ!
お前はロボットだけど、ロボットには無い、
自分の意思や、感情ってヤツが、あるんだろうがっ……!
並切さんは、お前にゃ人間よりも素晴らしい心があるっつってたが、
それは、諦めがいいなんてことじゃあねえだろうがよ!)
「………………恋敵じゃなく、友人として頼まれてやる。
井沢のコトは、オレに任せろ。」
肩を震わせながら言ったところで、激情を抑えるのが限界に達し、大声になる。
ソウシ「お前は安心して眠って! その忌々しい箱から出て!
そして、必ず帰って来い!
井沢が完全にオレのものにならないうちに、なるべく早めに起きろ! いいな!!」
ナイト『…………。』
ソウシ「お前の代わりじゃ意味がねえ。だからお前が帰ったら、勝負だ。」
ナイトは一瞬、キョトンとした顔をした。
そして少し困ったような顔をして……苦味の混じった微笑みとともに、言葉を紡いだ。
ナイト『……努力します。』
ソウシ「……それでいい。絶対に、あきらめんなよ。」
並 切「01をお願いします、ルパンさん。」ペコ
リイコ「ルパンさん、ごめんなさい。あなたを危険な目にあわせてしまって。」
ルパン「いいって、こんなの危険のうちに入らねーよ。
まーそうだな……、梨衣子ちゃんはオレらの無事を祈って待っててくれや。」
ソウシ「行こう井沢。信じて、待とうぜ。」
ルパンとコンピュータ内のナイトを部屋に残し、扉が閉まる。
他のメンバーとともに廊下に出た梨衣子は、泣きそうな顔で、
扉が閉まるまでずっと、ナイトのいるメインコンピュータを見つめていた。
部屋が閉ざされる直前、梨衣子の唇が動いた。
リイコ ( ド ウ カ 、 ブ ジ デ 。 )
シュィン………………プシュ
ナイト『梨衣子……。』
ルパン「さて……、お前さんの準備が整うまで、残り約35分。
それまでなーにして暇つぶししよっかねーえ。」スタスタ
立ち上がったルパンはデスクの1つに移動し、パソコンをいじり始める。
ルパン「おーお、武器売買のリストがぞろぞろと。ワールイことしてんね〜え。」カタカタッ
ナイト『ルパンさん。』
ルパン「んー?」
ジャキッ!
ナイト『あなたも脱出してください。さもないと……撃ちます。』
モニター [ 施設爆破まで : 残り34分29秒 ]
[ ICチップ切断作業進行率 : 47% ]
書いててSPとのキャラの性格の乖離に頭を悩ませています。
特に梨衣子。SPを意識すると、こんなウエットでいいのかと。
次回、ルパンvsナイト。遅くなるかもしれません。
生存報告を兼ねて。
>>286さん、並びに二次創作スレを見ていない方々へ。
遅くなりましたがアップローダーにファイル上げました。
ttp://loda.jp/lupin_zk/ はじめから214まで収録。
(途中、通し番号を間違って入れたのでファイル内では修正して215)
微妙に修正とかしてあります。
299
_________.___________________________,
./" ̄ ,..-‐:,''"~|i| /::::::::::::::::::::::::\ |
/ / ':, |l| /::/'' ̄^~ ''ゞ、 ヘ さっさと引っ越しは河原! .|
,.-,'............................く,,,,,,,,,,,,,,,,,,;,ノl| |:/ ,--、 _;-、 ミ:::! |
,_/´_______,´____ヽノ| |:i ,ro、 ィo,、 |:| 河原引越しセンター |
,| i _/@二ヽ. Of ̄~i.r――::i.|i‐i |;.| l:{ ~ ノ 、~ ri |
[;;] ! (・∀・ ) |[;;] |.| ,!|l .l |;.| ゙l:. ヽ `゚_゚ ヽ ソ |
ヽ| っ⌒'と ) l[;;]_! !-‐'''"~ |~~ ! | ,r''ト、 〈+++)' / TEL:0120−XX−XXXX |
i ̄: ̄ ̄ ̄ ̄ : ̄i_| i'''"~フ =.|_|;.| ヽ\ `ニ ' / |
|、_.:lニ=(-)=ニl:._∠l ''''=~ __'、__i;.| \ ` - ー '/ |
,!==iニ====ニi===l|i-―,:''"ニ二|_|___________________________|
|‐-.,ニニニニ,.-‐y!l_//⌒ヽ;;;;i――――――――――――――‐i,//⌒ヽ;///⌒ヽ.ヽi――――‐! |
! ̄= [二] = ̄~ !二|」i ($)i ;;;|:ニニニニニニニニニニニニニニニl;|iii ($).iii:iii ($).i;;;;|lニニニニニ,/
 ̄ ̄ゞ;三ノ ̄ ̄ ̄ ̄ゞ_,ノ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ゞゞ;三ノ ゞゞ;三ノ  ̄ゞゞ,_ノ ゞゞ_ノ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄~
やったぁー!! すんまそん、ちょっと300取りますよ。
〜コンピュータルーム〜
ゴゴゴゴゴ…
壁の一部が開き、人1人が手を広げたくらいの幅の通路が現れる。
ナイト『ケガをしたくなければ、この非常口から脱出してください。』
ルパン「出るのはお前と一緒だっつの。
つか信用してくんねーの? ちゃーんとプランはあんだぜ。」
チュンッ! ビシッ!
弾は、ルパンの足元に着弾した。
ルパン「おめーは人を傷つけたくないんだろ? 脅したってムダだよ。」
ナイト『では、実力行使をさせていただきます。』
〜隣室(Drの研究室)〜
ピッ ピピッ
室内の機器がいっせいに点灯し、ナイトにシステムをロックされて
動かなかったロボットたちを、起動させようとする。
だが。
モニター [ 警告 : 動作回路、未接続 ]
[ 警告 : ジェネレーター、配線切断 ]
[ 警告 : 情報伝達回路、配線切断 ]
[ 警告 : 動作回路、未接続 ]
[ 警告 : メインコンピュータ………… ]
ナイト『動かない……全てのロボットが?』
ルパン「どした? なーんにも起こらないぜ。」ニッ
バラッ、バラバラバラ…
ナイト『それは、ロボットの部品?』
ナイトの顔を映しているモニターの、
周囲のモニターに、隣室の監視カメラの画像が映し出される。
Drをエレベーターで気絶させた後、爆弾を解除しようとルパンたちが入室し、
やがて解除を諦めたルパンが部屋をぶらぶらと歩き回っているところだ。
ナイト『この時に……。』
気の向くままに徘徊していると見えたルパンは、その実全ての機械たちを回り、
誰にも気付かれずにロボットの重要な回路・配線を、抜き取りまたは切断していた。
ルパン「そゆこと。」チョキチョキ
手にしたニッパーを鳴らすルパン。
ナイト『では……、銃撃システムを使うしかありません。』
ルパン「何でそんなにムキになんだ? 梨衣子ちゃんとまた暮らしたくねーのか?」
ナイト『ここのメインコンピュータのデータから、全てを知りました。
オレは梨衣子のことを忘れ、峰不二子さんを愛した。
梨衣子を裏切り、傷つけたんです。
絶対に忘れたくないと思っていたのに……。
改造されれば大事なことも忘れてしまう、ただの機械には、
梨衣子を愛する資格なんかないんです。』
ルパン「忘れてなかったじゃねーか、焦げたメインICの中のお前さんは。
おめーはただの機械なんかじゃねーよ。
不二子の彼氏になってたのも、不二子を梨衣子ちゃんと
勘違いしてたから、って話だぜ?
そもそも完全状態のお前さんなら、改造も受け付けねーんじゃねーの?」
ナイト『っ……!
だけどオレは家族を作れない。歳を重ねることもできない。
ずっとこのまま、変わらず在り続けるロボットです。
ロボットでは……、梨衣子を幸せにできない!』
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
ルパンの周囲に、彼を非常口へと押し込むべく銃弾の雨が降った。
床の材質の特性は壁面と同様らしく、弾は跳弾することなく床にめり込み
ルパンをはさんで非常口と反対側の足元に集中した、
見事なグラデーションを描いていく。
されど一発たりとも、その中にいる人物にかすりさえしない。
そして、その人物は平然としたまま、ナイトの映るモニターを見つめている。
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
パッ、パパッ
点灯していた部屋中のモニターが映し出す画像の内容に、変化が起こった。
映っている人物・背景から察するにここひと月の、
この島全土で撮られた監視カメラの録画らしい。
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
音声は銃声にかき消されたが、ルパンは画像の人物の唇を読むことで、
いくつかの会話を拾った。
それはDrをはじめ研究員や職員たちが、ナイトのことを話題にする
場面を集めたものだった。
(研究員「こいつ(ナイト)の前の持ち主、ロボットを本気で愛してたんだってよ。
データによると、会社の御曹司を振って、って話だぜ?
さらにアッチ方面には1度も使わず。マジで惚れてたらしい。」
職 員「うわあドン引きだなそりゃ。しかもセレブじゃなくて一般人だろ?
年を取らない男じゃ、10年もすればロボットとバレるぞ。
5〜10年おきに各地を転々とするつもりだったのか?」)
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
(研究員「子供作る気はなかったのかしらね、前のユーザー。
こんな子が増えたら、人類滅亡の危機よね。」
研究員「生物の価値は、自分のDNAを残すことだよな。」)
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
画像は時折、通常のノイズとは違う歪み方をする。
画像内の人物が梨衣子とナイトのことを否定する台詞を吐き出すたびに。
まるで、これを見ているナイトが悲しみで目を潤ませる、その視界を再現するかのように。
ルパン(これは……。並切のオッサンが言ってた「回想」か?)
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
(不二子「お人形さんと恋人ごっこなんて、できないわよね〜え。」)
(Dr 「ロボットと人間、という種族の壁を越え、機械を愛した女性。
その実は、コンピュータが心を持つ、という幻想で支えられている
お花畑で夢見る少女。
私はそういうありえない希望を心の支えにしている
虫唾の走る輩を見ると、現実を教えてやりたくなるんですよ。」)
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!
カタカタカタカタカタカタカタカタ……
ルパン「(弾切れか。)……それが理由か?」
ナイト『……そうです。
オレと一緒では、梨衣子はパティシエになれたとしても、
普通の生活を送れない。』
ルパン「この直径10km程度の島の、悪の科学者とその部下、
50人程度の特殊なジャンルの人間の会話を鵜呑みにして
そう判断したのか? ずいぶんと素直なんだなお前さん。」
ナイト『だけど、間違いではないでしょう?』
ルパン「ふん、まあな。
だがあいつら、お前と梨衣子ちゃんについて何も分かっちゃいねえ。
ありゃあSFなんかによくある幼稚な決まり文句だ。
愛する女を諦めて自殺なんかするには釣り合わねえ、
むっちゃくちゃシケた理由だぜぇ、……ナイト。」
モニター [ 施設爆破まで : 残り23分02秒 ]
[ ICチップ切断作業進行率 : 61% ]
※※※
変なところで切れてしまいました。(※※※の上までが本編です)
遅くなって申し訳ない2週間ぶりの続きです。
SPのアレに対し、ツッコミを入れとかないと気が済まなくなりました。
おかげで構成を全部練り直し、ようやく投下です。
>>299-300さんは、ただのゲッターですか?
ところで、
>>298でDLをしてくださった方が何人かいらっしゃったようですが、
(こんな拙作をありがとうございます。)
アップローダーを使うのが初めてなので、分からないことばかりなのですが、
不具合はありませんでしたか?
ここのところ何にもレスがないので、気になるのですw
短冊さん、まとめ乙彼さま。
DLさせてもらいましたぁ〜。
問題ないみたいですよ!!
〜???・港〜
銭形や並切たちが手分けして、拘束したまま避難させたDrの部下たちを確認している。
そこから離れて、次元と創志が岬を見ている。
ソウシ「……次元さん。」
次 元「おう、何だ?」
ソウシ「指、大丈夫ですか?」
次 元「応急処置はしといたからな。骨がイッてなければ全治2〜3週間てトコだろ。」
ソウシ「……オレが銃を撃つ前、あなたは何を撃つのか分からないと言いましたよね。
あれ、嘘だったんでしょ?」
次 元「バレたか。」
ソウシ「じゃなきゃビンの中身をコンピュータに振り撒くように撃つなんてできない。
あなたはルパンに指示された時に、全部分かってた。
でもオレには隠して、天城を撃つかもしれないとほのめかしてた。
オレのこと、試しましたね?」
次 元「お前さん、どーも腐ったツラしてたんでな。
で、余計な世話だったか? 浅元、創志。」
ソウシ「……いいえ。おかげで自分の本当の気持ちが分かりました。
今、結構スッキリしてます。オレ。」
次 元「そりゃあ良かった。」
ソウシ「あとは……あいつらだけです。」チラ
視線の先。梨衣子は、ナイトの身体を抱いて座り込んでいた。
ソウシ(死ぬなよ天城……。
でないと井沢はこれから先、お前の空っぽの身体を抱きしめて
生きることになっちまう。)
ソウシ「……井沢。」ス…
リイコ「室長。」
ソウシ「祈って待とうぜ。あの人が、ルパンの名において
仕事をしくじることがないように。
天城を、ちゃんと連れて帰ってきてくれるように。」
リイコ「はい……。」
梨衣子の肩に手を置く創志。本当はその小刻みに震える背中を抱いて
震えを止めてやりたかったが、ナイトのことを思うと、それはできなかった。
ソウシ(ルパンの名において……か。)
昔、兄に言われた台詞が蘇る。
(将 志「会社を辞めてたって、お前はASAMOTOの人間として見られるんだ。」)
ソウシ(あの人は、アルセーヌ・ルパンの孫っていう消せない肩書きを、
どう思っているんだろう。
それを背負って泥棒を始めて、世界一と呼ばれるようになるまでに、
プレッシャーを感じたことはあるんだろうか……。)
Flawless : 疵(きず)のない、無傷の。
完璧 : まったく疵がない玉(ぎょく)、宝石。
疵がないゆえに完璧。
しかし1つでも疵がつけば完璧であることを失うゆえ、その存在は脆く危うい。
〜???・コンピュータルーム〜
ナイト『シケて…る?』
ルパン(さて、今になって湧いたこいつのコンプレックス、時間内に解消できるか?)
「ああ。おまけに、あるジャンルの人間から抗議が来そうだ。
家族が作れないだぁ?
種無しや不妊症の連中はひとを愛しちゃいけねーのかよ。
孤児院のガキどもはそこにいるヤツ全員、
職員までひっくるめて家族と思ってる、っていう話だぜ?
ガキが欲しいんなら、養子を取るって選択だってあるだろが。
だいたい自分のDNAが一番重要、なんつーのはケモノの領域だ。
人間サマってーのはな、知恵や心ってヤツを伝える方が大事なんだよ。
血が繋がってるかどーかなんてカンケーねーや。
歳を重ねることができない?
難病で相手がすぐに死んじまうと分かってて、
それでも残りの人生を夫婦として過ごしたいっつって結婚して、
相手を看取ったヤツの話が、時々美談として出回るのを知らねーのか?
その後残されたヤツが、相手を想うゆえに一生独身で過ごすケースもだ。
そういう連中と一緒だ。
1年前の彼女は、お前が今言ったよーなコト全部承知の上で、ちゃんと悩んで、
それでもお前と一緒にいたいと思ったから、お前を選んだんだぜ?」
ナイト『……。』
ルパン「そーれに歳を重ねるってのは、ジジババになるコトじゃねーぞ。
同じ時間、同じ場所で同じ経験を共有することを積み重ねる、って意味だ。
つまり「思い出」作り!
1年前の3ヶ月間、おめーと梨衣子ちゃんがやったのが、それじゃねーのかよ。」
近くのモニターに、梨衣子の姿が映る。腕を組んでどこか戸惑っている表情だ。
背景はどこか古めかしい、アパートの一室のようだ。
家賃はそう高くはないだろう。
(ナイト「オレにも、思い出ができたよ。」
リイコ「え?」
ナイト「梨衣子と出会ったこと。 梨衣子と一緒に歩いたこと。
梨衣子と食事をしたコト。 梨衣子の寝顔を見たこと。
梨衣子が、笑ったこと。
梨衣子が……。」)
それを聞いているうちに、梨衣子の表情が泣き出しそうに崩れ……、
急に画面に迫ったと思うと、下に引っ込み、画像は彼女の頭頂部を映す。
この映像がナイトの視点のものならば、梨衣子がナイトに抱きついたのだろう。
嗚咽する声。やがて画面端に、男性の手が現れ、梨衣子の身体をそっと抱く。
しっかりときつくではなく、そうっと手を添える、といった表現が近い。
愛おしくてたまらない存在の、その悲しみを減らしてあげたい。
そんな思いがにじみ出るような、優しさを伴った、包み込むような抱き方だった。
別のモニターに、また違う場面が映し出される。
(ナイト「オレ、今日のこと絶対忘れないよ。」
リイコ「大げさだよ。だけど今日のことも忘れちゃうぐらい、いーっぱい思い出作りたいから。」
ナイト「梨衣子……。」)
ルパン(……ビンゴ。)
ルパン「だいたい外見が変わんねーのが気になんなら、
並切のオッサンに、何年かおきに外装を改造してもらえばいーだろ。
オレなんかゴムマスクや特殊メイクでもって、
10代の若者から何百歳の年寄りにまで変われるぜ?」
ナイト『問題は、まだ他にもあります。
将来、第二第三のDrが現れないとは限りません。
それらがここと同程度の規模と仮定すれば、オレの能力では梨衣子を
守りきれません。梨衣子が危険にさらしてしまう。
普通の生活ができなくなる。今かないかけてる梨衣子の大事な夢、
パティシエになってたくさんの人にお菓子を食べてもらうことも。』
ルパン「……そいつぁ、」
ナイト『それにオレは、彼女がいなくなっても梨衣子を愛し続ける。
いえ、梨衣子を愛するために生まれたオレは、梨衣子しか愛せないんです。
ロボットであるオレは、死ぬことができない。
たとえ壊れても、彼らに修理されてまた蘇ってしまうかもしれない。
ひょっとしたら、梨衣子がいない未来に。
そんな世界で、オレ1人梨衣子を愛するのは辛いんです。』
ルパン(おい…………ちょっと待て。)
ナイト『そうなるくらいなら今ここで、オレという存在を
この世界から完全に消して』
(Dr 「唯一、彼が覆せなかったプログラムがありました。
それは、『ミス・井沢に愛を捧げ抜くこと。』)
ルパン「本気で言ってんのか……? それ。」
ギ ヌ
ナイト『……っっ!!』ビクッ!
感情を持つゆえに、ナイトは感じ取った。
普段のおどけたルパンからは信じられないほどの、強烈な嫌悪の感情を。
本日分投下完了。
アウトローで結婚願望さえもないルパンに、この手の説得をさせるのは難しいです。
これが野原一家なら説得力ある台詞がポンポン出せるのにw
>>307さん、報告ありがとうなのです。ちゃんとうpできてたようで良かった〜。
完結したら、完全版をうpする予定であります!
ルパン「ナイト。お前……、自分の彼女を侮辱してんのか?」
ナイト『…………………………え?』
ずいぶんと遅れた反応だった。
これまでに向けられたことがない、むき出しの嫌悪をぶつけられたために、
初めて1人の人間に対して恐怖を感じていたからだ。
ルパン「梨衣子ちゃんはお前を取り戻すために、危険を省みずここまで来た。
元のお前でなくても、悪党に捕まってるのは耐えられねえ、って。
そんな彼女の意志を無駄にするのか?
それが千載一遇の奇跡で本物のお前が蘇ったってーのに、
当人は、また何も言わずに姿を消しちまうってのか?
浅元創志に、努力するって言ったのは嘘か?
ったく、嘘までつけるたぁホントに人間そのものだな。」
ナイト『それは……。梨衣子には、港の通信システムがいくつか
生き残っているので、あなたを送り出した後に、それを使って全て話します。
創志さんにも……約束を守れないこと、謝ります。』
ルパン「バカヤロ、言えばいいってモンじゃねえや。」
フウ…
ルパン「悪ィ、ちょおっと一服させてもらうぜ。」
ナイト『ここは禁煙ですよ。』
ルパン「どーせあと30分もしないうちにぶっ飛んじまうんだからいーだろ。」
ナイト『……そうですね。』
カチッ、シュボッ
……プハー
ルパン「1人残されて愛し続けるのが辛い? だから消える?
去年、彼女がどんな思いをしたか分かってんのか?
彼女がこの1年間で、どうやって心が壊れるのを必死で抑えて
生きようとしてきたか、その葛藤を想像できねえのか?」
ナイト『……梨衣子には、創志さんがついていてくれました。
オレと同じくらい梨衣子を愛している創志さんなら、
梨衣子を支え、幸せにしてくれると信じていました。』
ルパン「違う。彼女が、お前の望みをかなえようとしたからだ。
お前のためにできることはもう、それしかなかったからだ。」
ナイト『そんなことは…………。』
ルパン「確かに浅元創志はお前との約束を守って、梨衣子ちゃんの側にいた。
だが、いまだに彼女の心の中には入れてねえ。
それだけ、彼女にとってお前の存在はでかいんだぜ。
……ったく。梨衣子ちゃんにとっちゃ
せっかく目の前にぶら下がった希望なのによ。
その程度の理由で本人に一方的に自殺なんて決められて、
いったい誰が、 い い 夢 を 見 て 眠 れ る ってんだよ?」
ナイト『……っ。』
(ナイト「おやすみ、梨衣子。」
ナイト「いい夢見てね……。」)
ナイト『梨衣子……。』
ルパン「本当は、帰りたいんだろ……? お前も。」
ナイト『ですが……、オレは悪い人たちに狙われかねない。』
ルパン「お前さ、1人で彼女を守る気でいるだろ? だーから弱気になんだ。
……お前、梨衣子ちゃんしか愛せないっつったが、それも嘘だろ。」
ナイト『そんなことはありません。』
ゴソゴソ…パラパラパラ
ルパン「クロノスヘブン社のロボットエンジニアにして営業部員、並切岳。」
ナイト『っ。』
ピピピッ
モニターの1つに、並切のデータが映し出される。
ルパン「福島県在住のニンジン農家、井沢芳春とその妻牧子。」
ピピピッ [梨衣子の両親]
ルパン「洋菓子メーカーASAMOTO企画開発室室長補佐、浅元創志。
ピピピッ [梨衣子の上司]
ルパン「その兄にしてASAMOTO副社長、浅元将志。」
ピピピッ [愛称:マー君]
ルパン「隅田アパートメントの大家、吉岡鉄子。
カフェバー・リベルテのオーナー、若林ふじ子と
アルバイト店員、林孝太。
ASAMOTO企画開発室、室長の平田、
社員の出井、安達、佐藤、大野。 それから、伊藤美加。」
ピピピピピ…
部屋に20以上あるモニターが、ナイトが関わった人物たちの画像で埋まっていく。
ルパン「とっつぁんの捜査メモだ。
並切のオッサンから梨衣子ちゃんを調べてるうちに、
お前に行き着いたっぽいな。」
〜???・港〜
銭 形「ないっ! ナイ、無い、ぬわ〜い!」ゴソゴソパタパタバサバサバサ
並 切「何やってんです、シラミでも湧いたんですか? 不潔だな〜。」
銭 形「いつの時代の話ですかっ!
私の今回の件を調査した捜査メモがないんですよっ!
あれがないと今回の件の報告がまとめられんっ!
この島のどこかに落としたのかあっ?!」
五ェ門「ああ、そなたの手帳ならあの地下室にいる間に
ルパンがスっていったぞ。
あるとしたらルパンとともにあの建物の中だろう。」
銭 形「ぬわに〜い!」
不二子「珍しいわねえ、銭形警部が持ち物をスられるなんて。」
トシキ「情けねーな。あれで本当にICPOなのかよ。」
〜コンピュータルーム〜
ルパン「そんでお前を知っているヤツの名を出したワケだが、
ほぼ全員、お前に対して悪い印象は持ってない。
むしろ変だけど面白いヤツ、誰にでも親切、いるだけで場が明るくなる、
癒される、って感じの意見ばかりだ。
3ヶ月いただけのただの清掃バイトにな。
イケメンなだけで女が寄ってきてたってんじゃねえ。
お前がそいつらのコト何とも思ってなかったってのなら、
周りのヤツ全部が全部、しかも男女問わず
お前のコトこんなに慕ってるワケねーだろ。
愛ってのは、惚れたはれたのレンアイだけじゃねーぞ。
絆を作ること、全てを愛って言うんだぜ。」
(平 田「天城がロボットなら、オレは妖精だよ。」
出 井「妖精? 妖怪の間違いでしょ。」
安 達「ロボットだろうが妖怪だろうが、ナイト君はあたしのオアシスよぉ。」
孝 太「オレ、ナイトさん好きっス。」
リイコ「ナイトはみんなに愛されてるんだね。」
ナイト「……みんなに出会えて、本当に良かったです。」)
(ナイト「……オレはリイコの笑顔が一番好きです。」
ソウシ「井沢のこと、頼むな。」
ナイト「以前、創志さんには梨衣子を幸せにはできませんって
言いましたが、撤回します。
創志さんも、オレと同じように梨衣子を愛しているから。」
ソウシ「お前には負けるよ。」)
(ふじ子「ナイト。あんたは梨衣子の、最高の……彼氏ね。」)
(ナイト「並切さん、オレを造ってくれて、ありがとうございます。」
並 切「01……。」)
ナイト『………………。』
ルパン「ヘッ、ちゃあんと持ってんじゃねーか。梨衣子ちゃん以外の思い出。」
ナイト『でも……、みんなで解決できるような簡単なことではありません。』
ルパン「そうか? お前は今日、悪党どもに対抗できる
強力なカードを手に入れただろうが。」
ナイト『え?』
ルパン「…………。」ニイッ
ナイト『コンピュータウイルス……『ナイトメア』?』
SPへのツッコミひとまず終了。あーメンドくさかったw
GWゆえ、またしばらく間が空きますです。
〜???・港〜
眠っているようなナイト(メインIC抜き)の髪をなでながら、岬を見つめる梨衣子。
そして、創志は同じ方を見つめ、梨衣子の後ろに立っている。
ソウシ「……井沢。ただ待っていても何だからさ、楽しいことでも考えようぜ。」
リイコ「はい?」
ソウシ「お前さ、ずっと天城にしてやりたいこと探してたって言ってたろ?
天城が戻ってきたら……、まず何がしたい?」
リイコ「そうですね。たくさんありすぎて決められないなあ。」
ソウシ「デートとかさ。」
リイコ「そうですね……デートかぁ。
街に行っておしゃれな服買ってあげて。
ナイト……こうして見るとスーツも似合うんですよね。
これで街を歩くのは恥ずかしいけど、
かっこいいアクセサリーとか、買ってあげたいなあ。」
ソウシ「そうだな。去年はロクに金無かっただろ。だからあいつの服も。」
リイコ「室長ひどいっ。」クスクス
「でも……デートならまず、一緒に写真撮りたいな。」
ソウシ「写真?」
リイコ「ナイトの写真、1枚も撮ってないんですよ。マニュアルの写真ぐらいで。
一度両親が来た時に撮る機会があったけど、ナイトは入ってこなくて。」
(ナイト「家族写真って、いいものですね。」)
ソウシ「そっか……。撮るんなら、そん時ゃオレも入るぞ。」
リイコ「え?」
ソウシ「オレはライバルだからな。ツーショットなんて撮らせてやんね。」
リイコ「まっ。」クスクス
ひとしきり笑う、梨衣子と創志。
リイコ「でも撮る時は、みんなで撮りたいな。」
(だってナイトも……、あたしの家族になるんだから。)
〜???・コンピュータルーム〜
…フッ
ルパン「ちげーよ。オレたちとの絆さ。」
ナイト『ルパンさん……たちとの?』
ルパン「確かにお前がDrの言った通りの能力を持ってんなら、
全世界のネットと、そっから切り離したコンピュータも
並切のオッサンにここにあるようなスパイロボット作ってもらえば、
情報操作して、お前と梨衣子ちゃんが平穏な生活をすることぐらい、
理論上は可能だろう。
だーが、3ヶ月程度の人生経験しかないガキンチョな頭じゃあ、
必ずどっかボロが出るに決まってんだろ。
おまけにお前は優しすぎらぁ。
こーいう仕事はプロのオレ様に任せろってんだ。」
ナイト『どうして……そこまで親切にしてくれるんですか?』
ルパン(おし、食いついてきた!)
「んー……。見てえんだよなー、梨衣子ちゃんの笑顔。
お前のメッセージの最後に出てきた、あれと同じヤツ。
お日様みてえだと思ったんだ。
どんなお宝と引き換えにしても、も一度あの笑顔ができるようにしてやりてえ。
それには、お前の復活が必要不可欠でよぉ。」
ナイト『梨衣子……。』
モニター画面に、様々な梨衣子の笑顔の画像が映し出される。
まるで、花が咲くように。
コンピュータルームは、百花繚乱の笑顔の花畑のようだった。
ルパン(ここで追い込むっ。)
「お前がやろうとしているのは、彼女に上っ面の幸せを与えて、
心を地獄に落としちまうことだ。
お前が消えたら、梨衣子ちゃんは確かに普通の生活を送れるだろう。
だが、確実に彼女は心に傷を負う。
そしてそれがお前がさっき言った理由からだと知れば、
彼女は一生、お前の心を救えなかった自己嫌悪の地獄を生きる。
お前言ったよな。梨衣子ちゃんの夢は、パティシエになって
たくさんの人にお菓子を食べてもらうことだと。
オレは菓子は門外漢だが、美術品は作者の心理をモロに反映するのを知っている。
自分が嫌いなヤツが作った菓子なんて、とても旨いとは思えねーな。」
ナイト『そんな……。』
ルパン「オレだけを脱出させたなら、彼女に洗いざらいブチ撒けるぜ?
どうする? ここには人間の記憶を消す機械なんてねえ。
仮にオレの喉を潰しても、オレには体のどこかが動けば、
仲間に意思を伝える方法がいくらでもある。
オレを無事に帰すために、オレを植物人間にでもするのかい?」
ナイト『……………………。』
ルパン「さあ、ここまでお膳立てしてやったんだ。
梨衣子ちゃんがいない世界を生きるのが辛いなら、
彼女が死ぬまで連れ添ってからでも、遅くはない。
復活しねえように完全消滅してえんなら、
その後で溶鉱炉にでも飛び込みゃ済む話だ。
これでも、まだ帰らないって言うのか?」
(さあ、どう出る騎士さんよ?
この返事で、お前がダダこねてる理由が確定するぜ。)
ナイト『あなたを傷つけることはできない。
でも……………………帰れません。オレは……、帰れない。』
ルパン「何でよ?」
ナイト『それは』
ルパン「お前はもうすぐ「天城ナイト」じゃなくなる。……からか?」
ナイト『 !!
………………なぜ、それを?』
>>320、32行目
×でも撮る時は、みんなで撮りたいな。
↓
○でも撮る時は、家族や、お世話になった人みんなで撮りたいな。
なーんか本スレにおかしな人が来てるのですね。読みづらい……。
これが終わったら完成報告したいので、せめてそれまで本スレに保って欲しいけど、
とやかく言える立場でもなし。
ルパン「お前がオレを説得できなかったから、さ。」
ナイト『それだけ……なんですか?』
ルパン「フン、オレの洞察力を甘く見んなよ。
たとえロボットだろうが、こんだけツラ突き合わせて話してりゃ
本気かどうかぐらい読めらぁ。
オレが納得する理由は、筋道が立ってるかどうかじゃねえ。
どんなムチャクチャな理由でも、それが本人の美学に則って
覚悟決めてるかだ。
梨衣子ちゃんに夢をあきらめるなと背中を押し、
メインICを焼きつかせながら機械の限界を超えて生き続けたお前自身が、
生きることをあきらめる理由。
人間でないから、悪党に狙われるから、って理由じゃ、
お前自身が納得してねえって思いが垣間見えたぜ。
確かに悩みのタネではあるようだが、
そんなことよりももっと、ずっと大きな問題がある、ってツラだ。
つってもやーっぱ人間と違うから、ここまで読むのにゃ
けっこー時間かかっちまったけどな。」
ナイト『……。』
ルパン「それで思い当たったのが、自爆装置が動く前にお前が言いかけてたコト。
新しいメインICの意識はエラーが出て止まってる、だがじきに回復する。
そうなれば……。
そこでオレが止めた。
明らかに何かマズイことになってます、って口ぶりだったからな。」
ナイト『あれは、わざとだったんですか。』
ルパン「梨衣子ちゃんに余計な心配かけたくなかったもんでな。
続きだ。オレはそれが何なのか、ずっと頭の片隅で考えてた。
新しいIC、あちらさんも自我や感情を持っている。
それはメインIC以外のお前のパーツが、不二子の中に梨衣子ちゃんを
見出したことで新しいICの中に生じさせた。
だが全く同じ経験をしたわけでない以上、
いや、メインICという人格担当の部品が別物である以上、
天城ナイトとは「限りなく近いが別個」の存在。例えるなら、双子かクローンのように。
こっから完全にオレの想像だ。
元のお前のICは完全に元通りに直ったワケじゃあない。
いっくらあのナノマシンが元のバケモノな性能を発揮して、
お前のメインICを修復したとしても、失われたデータまで戻すことはできない。
どうやらテメエが自身を天城ナイトと自覚できるだけの分は
残ってるようだが、虫食い状態になっちまってるんじゃないか?
どこまでだか分からねえが、その虫食い部分を新しいICと繋がって
補うことで、天城ナイトとしての意識を保ってるんじゃねーのか?
今のところは。」
ナイト『………………はい。』
ルパン「やっぱりな。
こっから取り出すには、2つのICの接続を切らなきゃなんねえ。
後でもっかい繋いで起動させるとして、
新しいICは、お前のICを焼いた自我に耐えることを目的として
作られたっつーから、当然機能は上。
再起動することで新しいICの意識が出て来たら、機能の劣るICに依存しているお前の意識は
大方上書きされて消えるか、良くても融合してそのままの形じゃいられねえんだろう。
お前が消えたがってる理由……。
お前が「天城ナイト」じゃなくなるのが、嫌なんだな?
たとえお前自身の記憶回路を使っていて、まったく同じ思い出を持っていても。」
ナイト『その、通りです。
新しいICは、完全に目覚めていない今でも、オレの思考に影響を与え続けている。
オレは……オレのままでいたい。
天城ナイトでないオレを梨衣子のもとにやるなんて、嫌なんです。
そんなことになるなら、いっそここで全てを消してしまいたいんです。』
ザザザ…
ルパン( !! )
ノイズとともに、モニターの画像に一瞬、不二子と分かる姿が割り込んだ。
すぐに消えたが、しばらくするとまた別のモニターに現れた。
ルパン「………………理由は、納得いった。」
ナイト『それでは、脱出してくれますか? 今ならまだ間に合います。』
ルパン「でーもな。全て消してしまいたい、ねえ。
ホ〜ントにそう思ってんのかね〜え、お前さん。」
ナイト『今度は本気です。』ムッ
ルパン(ほ〜う、こんな怒り方もできんだな。)
「じゃあ、何で梨衣子ちゃん達がお前の体を持ってくのを止めなかったんだ?」
ナイト『止められる状況ではありませんでした。
本当なら……、梨衣子がオレのことを引きずらないよう、
爆発で一緒に消してしまいたい。』
ルパン「ふ〜ん…………。
じゃあ何で、メインICの切断作業が進んでいる?
そして何故…………、お前は泣いている? ナイト。」
ナイト『 ………… !!! 』
モニター [ 施設爆破まで : 残り10分13秒 ]
[ ICチップ切断作業進行率 : 87% ]
ダレモイナイ…
やっと説得パートに終わりが見えました。見返すともっさりしてますなこのパート。
ブッチャケますとSP観る前のプロットでは、ナイトが脱出を渋る理由は
梨衣子を傷つけたことと、今回分の内容の2点だったんです。
気が動転していたと反省。
ワタシガイマスヨ…
短冊さんの絶彼×ルパン
連ドラの暖かさがあっていいなあ…。
続けてくれてありがとう。
ナイト『泣いている? オレが……?』
バストアップでナイトが映っている画面下方から、
彼の物と分かる手が現れ、自身の頬や目を触る。
ルパン「出てねーよ、涙なんか。
でもそれが不思議なくれぇ、情けねえツラしてるぜ。
お前は、本当はこんなことで消えたくねえって思ってる。
無意識で、生きたいって泣いてるんだ。」
ナイト『あ…………。』
ルパン「帰ろうぜ。オレと一緒に。」
ナイト『…………。でも、意味はありません。
少なく見積もっても、オレの意識も無意識も新しいICの意識と混ざって、
変わってしまう。今の、トシキさんのように。』
(並 切「どうもプログラムを改造した副作用で、性格設定に異常が出たようですね。
初期化再起動したことで、一気に表面化したらしい。」)
ルパン(そーいや、01の基本プログラムをいくつか02に放り込んだ、とか言ってたな。)
「………………。」ポリポリ
「お前さ、はじめにそうプログラムされたからってだけで、彼女を愛してるのか?
今も。」
ナイト『……え?』
ルパン「彼女を愛するために生まれたから愛してる?
お前が自分の意志で、彼女を愛したいと思ったから
愛しているんじゃないのか?
彼女以外を愛せないっつったのは、
彼女を裏切りたくねえって強く思ってるからじゃないのか?」
ナイト『それは……。』
ルパン「お前が梨衣子ちゃんの恋人ロボットとして生まれたのは、
彼女に出会うきっかけに過ぎねえ。
プログラムを超えて自分の意志を持ったお前が、捕らわれるような過去じゃあねえ。
プログラムと一緒に切り捨てっちまえ。」
ナイト『そんな、簡単には……。』
ルパン「それとな。梨衣子ちゃん、こう言ってたぜ。
お前が別人になってて、他の女を好きになっても、それでも助けたい。
その女のところでいいから、愛する人のそばで幸せになって欲しい、
別人でも、「天城ナイト」だったものだから、とな。
すっげえ悲しげな、ムリヤリ作った笑顔でよ。」
ナイト『梨衣子が……、そんなことを?』
ルパン「お前と一緒なんだよ。
梨衣子ちゃんの幸せは、どんな形であれお前が幸せになること。
だがな、今も本音じゃあずっと一緒に生きてえと思ってる。
だから安心しな。お前がどう変わろうが、彼女は受け入れてくれるぜ。」
ナイト『どんな、オレでも……。』
モニターの中のナイトが、目を伏せ、自分の胸に手を当てる。
まるで、そこが痛むかのように。
ナイト『梨衣子……。』
ルパン「…………戦えよ、彼女を愛したいんなら。
お前という存在は、切り捨てていい過去じゃねえ。」
ナイト『戦う……。』
噛みしめるように呟き、ナイトはゆっくりと目を開く。
ナイト『……ルパンさん。どうやって約4分でここから脱出するんですか?』
ルパン「おっと、奇術師はタネを教えないのが決まりだぜ。」ニッ
1週間でたった2レス分しか書けてないorz
SPへのツッコミ分でこのパートの構成が乱れてしまったため、亀の歩み状態です。
ここを抜けることさえできればっ!
>>329さん、ついていてださってありがとうございます!(感涙)
>連ドラの暖かさがあって〜
ξ//Д/)ξ<あqwせdrftgy不二子lp!
えと、ルパン一家が入り込んでいる以外、極力世界観を崩さないことを旨に
執筆してますので、そういう感想を抱いていただけるとありがたいです。
生存報告。文面まとまらず焦げ付いてます。_| ̄|oξ
〜???・港〜
研究所の職員たちの見張りをしながら、不二子と銭形が会話している。
不二子「ルパン……、ナイトを連れて帰ってきてくれるかしら。」
銭 形「悔しいが、あいつが盗むと宣言したんだ。まんまと成功させて帰ってくる。」
Dr 「4分弱であのフロアから脱出? 不可能ですね。
命惜しさに時間前に1人で脱出するか、NIGHTLY-01のメインICと
仲良く心中するか。私なら前者を選びますがね。」
不二子「いつの間にか起きて、ちゃっかり全部聞いてんじゃないわよっ!!」ゲシゲシゲシッ!
銭 形「殺すな、殺してはいかんっ!」ワタワタ
並 切「ふぅ……。」
五ェ門「不安でござるか、並切殿。」
並 切「01がメインコンピュータのデータをくれたおかげで、
ここの人たちの確認が早く済んでしまいました。
することがなくなると、余計なことばかり考えてしまいますよ。」
五ェ門「無理もない。」
並 切「人の心とは厄介なものですね。合理的に考えれば、我々は
こうして安全な場所で待つのが最善の道なのに、
割り切ることができない。
でも、井沢さんをよそにいつまでもぼやいているわけには行きません。
01を最も心配し、歯がゆい思いをしているのは、
誰よりもあいつのことを想っている、彼女ですから。」
五ェ門「……。割り切れないというのは、悪いことではないと思うぞ。
むしろその情は、人として無くてはならぬもの。
大いに心を痛めることこそ、ナイト殿に対しての務めだ。
そなたはナイト殿の父親に等しい存在なのであろう?
ならば想いの強さは井沢殿にも負けてはおらぬよ。」
並 切「父親ですか……。
ルパンさんにも、そう言われましたっけ。
ありがとうございます、五ェ門さん。」ハハハッ
〜???・コンピュータルーム〜
モニター [ 施設爆破まで : 残り7分54秒 ]
[ ICチップ切断作業進行率 : 90% ]
[ 切断完了まで : 残り4分03秒 ]
ピピピピッ
ナイト『非常用通路の全ての隔壁を閉鎖した場合、それらが爆発で
全て破壊されるまでの時間は、試算の結果、53±1秒。
メインICと記憶回路を取り出して後、脱出に使える時間は4分44±1秒です。』
ルパン「ゴクローさん。んじゃ時間ギリギリでカベ全部閉まるよう設定しといてくれや。
余裕があるに越したことはないからな。」カタカタカタッ
ナイト『人間の足では、途中で隔壁に閉じ込められますね。』
ルパン「……どうするんだ、って聞かねーのか?」
ナイト『タネは明かさないんでしょう?
それに、あなたを信じることにしましたから。』
ルパン「その意気だ。
お前も、消されたりするんじゃねーぞ。」カタッ
ナイト『もし……、オレの意識が勝ったとしたら、
新しいICの、もう1人のオレの意識は、消えてしまいますよね。
少し残るだけでも、完全なものではなくなってしまう。』
ルパン「お?」
ナイト『もう1人のオレは、このことをどう思っているんでしょうか。』
ルパン「…………………………。」
(しょーがねーなー、こーのお人よしロボットは。)フッ
ルパン「ンなこた気ィ遣う必要なんかねーよ
……っと言いたいが、お前は優しいもんな。
今の港の様子、見れるか?」
ナイト『あ、はい。今、繋ぎます。』ピピッ
パッ
港に大勢の人間が固まっている画像が、近くのモニターに映る。
大半は手足を縛られ座り込んでいる研究員や職員たちだが、
その中に彼らを見張っているのであろう、銭形や不二子が立っているのが見える。
ピッ、ピピッ [銭形 幸一] [峰 不二子]
1秒前後の間、よく知る人間の顔が拡大され、名前の表示が割り込む。
ナイトが人物確認をしているのか。
ルパン(ふーん。ロボットってのは普段からこーいう風にものを見てんのかねー。)
不二子の拡大画像が映される時間が、心なしかわずかに長いと感じたのは、
彼女が急に何かを踏みつける動作を始めたせいだけだろうか。
ルパン「あ、その左奥だ。拡大し」
ナイト『梨衣子っ……!!』
ルパンの指示を待たず、高速で画像の一部が拡大される。
同時に別のモニターに、他にも壊れてないカメラがあったのだろう、
別角度からの画像が映し出される。
モニター内に、はっきりそれと分かる井沢梨衣子の姿があった。
隣には創志が立っている。が、梨衣子は彼を見ていない。
彼女が見つめているのは、彼女の膝に、頭を載せて横たわる青年。
眠っているように目を閉じて動かない青年の髪を、梨衣子はただ、優しく撫でている。
高性能集音マイクを使ったのか音声が入り、ボリュームが上がり、
ノイズが除去され、彼女の声が抽出されていく。
ザザ…
リイコ「アパートに、ナイトが届いた時を思い出すなあ。
キスすれば、目を開けてくれそう。」
ソウシ「やめとけよ。動く動かない以前に、まだ天城が戻ってないんだ。
抜け殻にキスなんかしたら、あいつが後で文句言うぜ。
どうしてちゃんとしたオレにキスしてくれなかったの、って。」
リイコ「あ、ナイトならそれ言いそう。
でも、それなら」
ソウシ「おっと、続きは天城とやってくれ。
オレにはたぶん、聞くに耐えらんねーや。」
ナイト『梨衣子……。』
ルパン「どう思うよ? 今の彼女見て。」
ナイト『……。創志さんは、どうして梨衣子に
続きを言わせてあげないんでしょうか?』
ルパン「ありゃ。
鈍いなお前、アイツはお前のライバルだぜ?
梨衣子ちゃんは、お前が文句言ったら
じゃあちゃんとしたナイトにキスしてあげる〜、ってチューする、
って言うつもりだったに決まってんだろ。
それを読んで浅元創志は嫌がったんだ。」
ナイト『梨衣子が……。』
モニターの中のナイトが、己の指先を、唇に持っていく。
ルパン「戻って来た時、お前は何を思ってた?」
ナイト『あの時……。』
(リイコ「ナイト……、ナイト……。
愛 し て る ………………。」)
ナイト『梨衣子の、声が聞こえた。それで、それでオレは……!』
ルパン「ナノマシンを操って死からすら蘇る程、強い想いがあったんだろ?
その時の彼女への気持ちを忘れんな。
何をおいても彼女のトコに帰ること、
それがお前の最優先事項。そうだろ?」
ナイト『そう……、そうですね。』
ルパン「それでも、もう1人のお前のことが気になるのなら……。
祈ってろよ、最良の結果が出るように。
どっちが消えても変わっても、恨みっこナシだ。
だがよ、お前がこれから立ち向かうのは、愛する女をめぐる勝負だ。
彼女への想いを忘れた時……、彼女を愛する資格を失うと思え。」
ナイト『…………はい!』
次回でメインIC取り出し。
ちょっとリイコナイト入れて息抜きしてみたり。
モニター [ 施設爆破まで : 残り6分09秒 ]
[ ICチップ切断作業進行率 : 96% ]
[ 切断完了まで : 残り2分18秒 ]
プツッ、プツン、プツン
モニター画面の映像が消えていく。
ルパン「何だぁ? 電力不足か?」カタカタッ
ナイト『切断作業が95%を切ったので、オレの操作が及ばなくなってきたんです。
照明と、非常口の隔壁の閉鎖はオート設定しましたから大丈夫ですが、
パソコンで作業できるのは、あと1分が限界です。』
ルパン「その点はもう終わるから、心配ねーぜ。」ピピッ
「さーて、まだ若干の余裕があるので、お土産余計にいただいちゃいま〜す♪」ウィィーン
ナイト『ルパンさん。』
ルパン「おう、何でい?
ケースと絶縁手袋もあっから、お前のお持ち帰り準備もオッケーだぜ。」ガサガサ
ナイト『あなたは命がけでオレを助けてくれるのに、
オレはどうお返しをしたらいいか、思いつきません。』
ルパン「はっ、オレを正義のヒーローだなんて思うなよ。
オレは気持ち良く生きたいから、悪党の道を選んだ大バカ野郎よ。
今回は、梨衣子ちゃんの笑顔が気に入ったのと、
お前が不幸になるのが気に喰わなくて、勝手に飛び込んだだけだ。
感謝なんてされたら、ケツがかゆくならぁ。」
ナイト『それは大変だ。皮膚病ですか? それとも寄生虫でしょうか?
症状を言ってくれれば原因を特定して、治療法を教えてあげますよ。』
ルパン「だああっ! 言葉のあやだっつの! オメーもちっと言葉を勉強しろいっ。
そんで梨衣子ちゃんに、ウイットとエスプリに富んだ、
気のきいた口説き文句も言えるようになっとけっ。」
ナイト『はい。
……オレ、叱られてばかりですね。
これではオレがあなたにお礼をしようとしても、
全部逆効果になってしまうのかな……。』
ルパン「しょーがねーなー……。あ、そーだ。
じゃ、今から言うことよっく覚えとけ。」
…… …… ……
ナイトの顔を映すもの以外の全てのモニターがブラックアウトする頃、話は終わった。
ルパン「約束だ。お前が梨衣子ちゃんのもとに戻ったら、必ず守れよ。」
ナイト『はい。』
モニター [ ICチップ切断作業進行率 : 98% ] → [ 99% ] ピッ
ナイト『残りあと1%です。そろそろお話も終わりですね。』
ルパン「ああ。脱出イリュージョンの開始ももうすぐだ。」
ナイト『不二子さんって、表面的には薄情な人に見えますが、
その実、かわいらしい性格をしてますよね。』
ルパン「お〜〜、そうだろそうだろ? なかなか見る目あんな〜お前も。
ってオイ! オメーもう乗っ取られてんじゃねーだろなっ。」
ナイト『大丈夫ですよ。オレにとって、梨衣子は特別です。』
ルパン「ったく、お前が不二子の恋人になったら、ライバルはオレだかんな。
そん時は容赦なんてしてやんねーぞ。」
ナイト『それは手強いですね。……でもそうなってもオレは、
あなたには負けない、って真剣に勝負するんだろうな。』
ルパン「………………。」
〜???・港〜
リイコ「あ。」
ソウシ「どうした?」
リイコ「ナイトが帰ってきたら一番にしたいこと、決まりました。
してあげたいと言うより、して欲しいことなんですけど。」
ソウシ「ふーん? 言ってみろよ。」
〜???・コンピュータルーム〜
ルパン「お前さ、梨衣子ちゃんのトコに帰ったら、
まず最初に何がしたい?」
ナイト『そうですね……。』
リイコ「ナイトの作った料理、食べたいな。 あたしの好きな、オムライス。」
ナイト『リイコにごはんを作ってあげたいです。
梨衣子の好きな、オムライスを。』
〜???・港〜
ソウシ「再会して最初にやることがメシの話かよ。食い意地張ってんなーお前。」
リイコ「だってナイトのことを思い出してたら、それが思いついたんですもん。」
ソウシ「はははっ、それでいーやお前は。」ハハッ
〜???・コンピュータルーム〜
ルパン「おや、お帰りの抱擁やキスじゃないの〜?」
ナイト『梨衣子は恥ずかしがり屋さんですから。』
ルパン「あ〜らま、初々しいこって。
その気持ち、大事にしとけ。負けた時のコトなんて考えんな。」
ナイト『はい。』ニコ
ここでルパンは、これからいつ目覚めるかも分からなくなる
「ヒトにあらざる知性」に、心の隅に引っかかっている
とある疑問を、この機会に問いかけてみたいと思った。
ルパン「……ところでさ。お前、人間になりたいか? 心だけじゃなく体も全部。」
人工知能の登場するSFにおいて、出ない方が珍しい命題。
ルパンは、今目の前にいる『天城ナイト』がこの命題にどう答えるのか知りたかった。
ナイト『もし、できるのでしたら。
オレ、梨衣子に近い寿命と身体で、一緒にこの世界を生きたいです。
それに何より……、
梨衣子が作ったお菓子の味が、分かるようになりたいです。』
ルパン「……………………。
いーこと、教えてやる。
人間になっちまったら、お前はお前じゃなくなるぜ。」
ナイト『え?』
ルパン「理由は自分で考えな。オレからの宿題だ。」
ナイト『人間になったらオレはオレでなくなる??
変わらず梨衣子を愛していても?
ロボットじゃないオレは、オレではない?』ブツブツ…
ルパン「ヒント。 『 お前は、何ができる? 』
あとは自分で考えろ。」
ナイト『オレが、できること?』
ルパン「次に会うことがあったら聞かせてもらうぜ。お前の答えを。」
ナイト『……はい。
ルパンさん。あなたのお祖父様の故郷は、フランスでしたね。』
ルパン「ああ。梨衣子ちゃんが修行してんのと同じ国だ。」
ナイト『ルパンさん、絶対にオレを盗んでください。信じてます。
では……、
ボン ボワイヤジュ
BoN Voyage (良き旅を)』
プツッ
ルパン「お……?」
モニター [ 作業進行率:100% 切断処理が終了ました ]
ニッ
ルパン「言えるじゃねーか、気のきいたコト。」
……イィィィィーーーン、カシャッ
ルパン「ほーお、これはこれは。」
……フッ
ルパン「さて囚われの、機械仕掛けの騎士王子はいましめを解かれたり。
ならばこの魔術師めは王子とともに、崩れる魔城から無事脱出してみせようぞ!
な〜んてね、ノホホホホッ!」
なんて早口なんでしょルパンとナイトは。
……時間配分のことです。2分でこの会話量。前回投下分が「残り4分」だったため調整できず。
でもこれで心置きなく、大団円に向かって発進できます。
(^0^)/
『リイコは恥ずかしがり屋さんですから』
↑「照れ屋さんですから」じゃなくなってるのは、
何かキモチの変化が・・・・?
ルパンがナイトに言った約束も気になります。
リイコとナイトが別の場所に居ても、
「ナイトが作ったオムライス食べたい」
「リイコにオムライス作ってあげたい」
・・が、(ノ^T)
天城ナイトの2つの心と記憶を手にし、
怪盗は、急ぎコンピュータルームを後にする。
扉が閉まる前に彼は、数秒前まではナイト自身であった、
いびつで巨大な箱を振り返り、呟いた。
ルパン「じゃあな。」
ひとかけの感傷を含んだ、別れの言葉を告げられた無機質な物体は、
今は何の感情をも持つことなく、ただ事務的にプログラムされた作業をこなすのみ。
デウスエクスマキナ(Deus ex machina) : ラテン語で「機械仕掛けの神」の意。
演出技法の一つ。古代ギリシア演劇において話の収拾が困難となった時、
いきなり絶対的な力を持つ神が現れ、物語を収束させるという手法を指した。
神を演じる役者がクレーンのような仕掛けで登場し、
このからくりが「機械仕掛け」と呼ばれたことによる。
これを端的に言うならば……そう、「ご都合主義の神」。
モニター [ 施設爆破まで : 残り2分10秒 ]
次々と閉まっていく通路の隔壁。
ルパンは1人、手の中の小さなチップに宿る純粋な「命」を想う。
ルパン(こいつが人間に憧れる一番の理由。
彼女の菓子の味を知りたいから……、か。)
梨衣子の夢は、「パティシエになり、たくさんの人に食べてもらえるお菓子を作る」こと。
ナイトが梨衣子にしたいことは、「梨衣子の好きなオムライスを作ってあげる」こと。
ルパン(皮肉なもんだな。彼女はこいつの料理を、旨いと喜んで食っていたんだろう。
だがこいつには、彼女が作った菓子の味が分からねえ。)
梨衣子にとって、自分の作ったお菓子を一番においしいと感じてもらいたい相手は、
一番愛した、いや今も一番愛している天城ナイト本人なんだろうに。
ルパン(そしていつからか知らねえが、こいつもそんな彼女の想いに気付いた。
だからこいつは……。)
ちっ
舌打ちするルパン。
何てささやかな、人間化願望のきっかけなんだろう。
いや、きっかけというものはいつもささやかなものだ。
ルパン(だが方法があっても、それだけはやっちゃいけねえんだ。何故なら……)
答えはナイト自身が出さなくてはならない。
自ら助かるしかないのだ。この命題に伴う感情からは。
それができなくては、彼は蘇ってもこの先この世界で長く生きることはできない。
モニター [ 施設爆破まで : 残り0分59秒 ]
クロノスヘブン社ビルにて、並切の助手・田中陽一郎、販売統括部長・白鷺優貴と、
その秘書・森川 靖は、別々のフロアで同時に呟いた。
田中・白鷺・森川 「「「 ……01。 」」」
福島県のニンジン農家、井沢芳春とその妻牧子は
彼らの所有する畑の中で、畑仕事の手を止めた。
芳春「あのゴボ……ナイト君?」
牧子「ナイト君……。」
洋菓子メーカーASAMOTO社長室で、副社長・浅元将志は
社長である彼の父親・浅元和志とともに出勤してきたところだった。
将 志「あの男……。」
和 志「天城という若者のことを考えてるのかね? 将志。」
同じく企画開発室で、
室長の平田 一、 社員の出井 武、安達杏子、佐藤のぞみ、大野千穂は
早朝企画会議の途中だった。
平 田「天城……。」
出 井「ナイトさん。」
安 達「ナイト君。」
のぞみ「ナイト、くん。」
千 穂「ナイト君……。」
自宅マンションで、伊藤美加は出勤の支度をしていた。
美 加「ナイト……君?」
有名パティシエ・平井夏美は、先日思いついた新作ケーキを試作していた。
夏 美「……ナイト君。」
隅田アパートメントの大家、吉岡鉄子はベランダで洗濯物を干していた。
鉄 子「内藤くん……。」
カフェバー・リベルテのオーナー・若林ふじ子と、アルバイト店員・林孝太は
それぞれ街中の、別の場所を歩いていた。
ふじ子「ナイト。」
孝 太「ナイトさん。」
ルパン(らしくないと言われるかも知れねえ。
このオレが野郎のために、しかもロボットなんかのために
命を張るなんてな。
……言うなら言うがいいさ。
んなコト言うヤツは、こいつの本当の価値を知らねー哀れな連中だから。)
並 切「01。」
五ェ門「ナイト殿。」
不二子「ルパン、ナイト……。」
銭 形「天城ナイト。ルパン……。」
トシキ「ゼロワン。」
次 元「天城、ナイト。」
ソウシ「天城。」
リイコ「ナイト。」
ルパン(だから今回だけ……オレはなってやる。
なってやろうじゃねえか。
ご都合主義の神様、デウスエクスマキナによお!)
モニター [ 施設爆破まで : 残り0分00秒 ] ピッ
注:ルパンが月に向かって飛んで行く、なんてことは一切ありませんw
>>346さん ξ*゚听)ノシ
>「照れ屋さんですから」じゃなくなってるのは〜
「照れてる?」「うん照れてる。(棒読み)」は覚えてますが、
照れ屋さんて言ってた場面があったですか(未確認)orz
>リイコとナイトが別の場所に居ても〜
よくあるパターンよくあるパターンw
新作ケーキとかプラネタとか梨衣子の実家とか手編みシリーズとか考えてはみましたが、
すんなり思いつくのはオムライスでした。
その瞬間。研究棟は燃え尽き、高さ数100mはあろう純粋な炎の柱と化した。
地下数100メートルはあったであろう、この島の奥底で作られ保管されていた
兵器たちを飲み込んだ、炎の龍が宙を舞う。
ボンッ! ボン!ボウンッ! ボッ!
マンホールがはじけ飛び、火を噴いた。
島のあちこち ―おそらく通気・排気口や電線等のライフラインが埋設してあったのだろう―
林の中や海の中からも同様に爆炎が放たれる。
ゴウッ!
リイコ「きゃ!」
ソウシ「井沢!」ガシッ!
熱気に呼ばれ、海から吹く突風。
砂や紙くず程度の軽いごみは吹き上げられ、熱の中心方向へと
吸い寄せられていく。
飛礫からかばうべく、創志は梨衣子を抱き寄せるようにして
己の身体と上着を使って覆ってやる。
ソウシ(許せよ、天城……。だがお前がここにいない今、
他のヤツにこれをやらせるわけにいかねえ。)
梨衣子を風にさらわれまいとするかの如く、しっかりと抱きしめる。
経過した時間は数分だろうか、それとも数秒だったろうか。
風に飛ばされる砂粒等がすべて吹き飛ばされ無くなったため、
目を開けても支障がなくなった。
次 元「ヒュウ、すげえ爆発だな。
その破壊力を、島自体を破壊しないよう抑え込むたぁ、見事なモンだ。」
不二子「でもこれで研究所にあったもの全て消滅。
Drの目論見は大当たり、というわけね。ルパンが戻らなければ。」
トレードマークの帽子を吹き飛ばされないよう押さえた格好で
もうもうと噴煙を上げる研究棟跡地の方角を見、
感心する次元と不二子。
銭 形「ルパンは…………。ルパンはどうしたああっ!」
トシキ「浮いて来ませんね。」
並 切「そんな……。」
五ェ門「………………来た。」
並 切「え?」
ザッバァァ!!
黒く、角ばった1メートルを越える巨大な甲虫のようなものが、
港の縁に立っていた一同の目の前に、勢いよく浮上した。
『車輪付昆虫型メカ with NIGHTLY-01ケース!
マリンダイバーモード!!』
海面から飛び上がったケースは、再び海面に落ちて浮かび、
スクリューを兼ねた回転する車輪を推進力にして接岸する。
そして8本の脚で器用に港のコンクリートブロックを登り、
見守る一同の前で足を止めた。
ルパン「ぶっは〜〜〜っあ!!!」
声と共に蓋を蹴り開け中から現れるは、
一 同「「「「「「「 ルパン ! 」」」」 さん ! 」」」
ルパン「ふえー、冷蔵庫に入って核爆発から脱出した冒険家の気分だぜぇ。」
並 切「まさか、このケースを使うとは……。」
ルパン「もともとパトカーとカーチェイスすることも考慮に入れて、
時速100キロ以上出せるよう作ったのよ、このタイヤメカは。
もって数分だけだが、脱出にゃあ十分さ。」
並 切「はー……。」
ルパン「あーとは非常通路のデータ入れた、このケータイ型パソコンで
自動遠隔操作させて、オレは寝たまま脱出ってワ・ケ。」
次 元「おう無事か? ルパン。」
ルパン「あー、誰かさんが梱包材たーっぷり詰め込んどいてくれたおかげで、
タンコブ1つできなかったぜ。」
次 元「違う、今回の獲物の方だ。」
ルパン「ありゃま。」
銭 形「ルパ〜ン! よく戻ってきたなぁ、ワシは嬉しいぞぉ!」
ルパン「オウとっつぁん。手帳返すぜ、あんがとよ。」ポイ
銭 形「え? お、おう。」パシッ
プシュ――――ッ!
思わず受け止めた手帳が煙を噴き出した!
銭 形「…………ぐお――。」くてっ
と思うと、その場にくずおれイビキをかく銭形がそこにいた。
ルパン「どーせ二言目にゃ逮捕だー、だからなとっつぁんは。」
ナイトの命日(1回目)にすべり込み投下。
SPのDVDパッケージ見てまーた気力ダウンしてました。
相殺のため熱血動画を観賞してたため、燃えと鬱が交互にやって来るおかしな状態にw
せめてSPのDVD発売までには終わらせたいです。
実を言うと、ア○アンリーガーは私のAI萌えの原点。思わすハシャイじゃってました。
90年代前半はナイトの中の人は小学生だったので、
リーガーやエル○ランシリーズを観ていても不思議はないわけで。
などとムリヤリ絡めてみたり。
リイコ「ルパンさん……。」フラ…
ルパンの耳に、震える声が届いた。
ルパン「おう、梨衣子ちゃん。」
ソウシ「……。」
ナイトの体をコンクリートの地面に寝かせ、梨衣子が立ち上がる。
後ろに立つ創志は、彼女が体勢を崩して転ぶことを懸念してか、
いつでも手を添えられるような構えを取っていた。
リイコ「よく、ご無事で……。」
ルパン「何だよ何だよ、言いたいコトは他にあんだろ。
オレたちゃとっつぁんが目を醒ます前に逃げなきゃなんねんだ。
とっつぁんの睡眠薬耐性は異常だから、いつ起きるか分かんねーぞー。」
リイコ「は、はい。
あの………………、ナイト……は?」
ルパン「ちゃあんと盗んできたぜ。今はオレのポケットの中だ。」ポン
リイコ「良かった……。奇跡……みたいです。」
ルパン「なぁに、こいつが起こした奇跡に比べたらカスみてぇなもんさ。」
リイコ「ルパンさん、本当に……本当に…………。」グスッ
後は言葉にならず、ただうつむく梨衣子。
五ェ門「ルパン。」
ルパン「何でい五ェ門、せーっかくい〜い雰囲気なのに、水差すなよ。」
五ェ門「11時方向に船だ。
2…4…10……。まだ増えるぞ。」
不二子「あら、今頃来たようね。」
次 元「警察か? それとも不二子のヘリの調達先の方か?
派手な狼煙が目印になっちまったな。」
ソウシ「本当に来てるんですか? 船。全然見えませんよ。」
次 元「目がいいんだよ五ェ門は。動体視力もな。」
不二子「厄介なことになるのはゴメンだわ。
あたしは先においとまさせていただくわね。」ヒラリッ
ドルンッ! バルルルル……
トシキ「船の準備はOKさマイハニーィ!」
エンジン音を立てたのは、停泊しているモーターボートの1台。
その操縦席には、現時点で唯一稼働中の恋人型ロボット。
並 切「あ――――っ! 02いつの間に!
リモコン、リモコンは……っ!」ぱたぱた
不二子「とっくにあたしがいただいちゃったわよ〜っ。
これで、トシキ君を止められるのはあたし・だ・けってわけね♪」フリフリ
トシキ「そうさオレを止められるのは不二子だけ!
愛してるよマイハニ〜〜〜ン。」
バルルルル―――――ッ!!
不二子「さあ地の果てまで、愛の逃避行よぉ〜ん♪」
トシキ「追っ手を撒いたらホテルでマッサージしてあげる。
そのあとはナ・イ・ショ・さっ♪
オレのオイルが沸騰するぜぇ〜〜〜いっ!!」
ルパン「ちょっと待て〜〜いっ!!
オ〜レの不〜二子ちゃんにホテルで何するってえ〜っ?!」
5時の方向へ遠ざかるボートに向かって怒鳴るルパン。
しかしボートは止まりも引き返しもするわけがなく、あっという間にケシ粒になる。
ルパン「こーの変態エロボット〜〜〜〜〜ぉっ!!!」
キラッ
次 元「お?」
キラッ、キラキラッ
ソウシ「銀の雪……いや、チャフじゃないか。 どこから降って……。」
五ェ門「爆発後に突風が吹いたであろう。
爆発の熱で生じた上昇気流のせいだ。
あれに落ちていたチャフが上空へと吸い上げられ、
こうしてまた降ってきた、ということだ。」
次 元「都合いい。あちらさんのレーダーに引っかからずに済むぜ。
ルパン、わめいてないでこっちもとっととトンズラすんぞ。
あんたらもだ。」
並 切「え? 何で私どもまで。」
次 元「とっつぁんはともかく、善良な一般市民のあんたらが
犯罪者のアジトなんかにいたら、いろいろうるさく聞かれっだろ。
あんたのかわいい01の修理、遅れるんじゃねーのか?」
並 切「でもこの島で起きたこと証言しないと、証拠不十分で
あの人たち逮捕できないかも知れないじゃあないですか。
それじゃあ、また01が狙われてしまいますよお。」
自分たちが立っている船着場の端から、100メートル近く離れた広場に
Drとともにまとめられている職員たちを見やって、並切が懸念する。
ルパン「あー……、そんならコレ置いときゃ大丈夫だろ。」ピッ
リイコ「CD-ROM?」
ルパン「武器売買、兵器開発リスト等、ここの連中がやってきた全ての犯罪データ。
メインコンピュータからコピーしてきました〜。」
並 切「おおっ! さすが世界一の大泥棒!!」
ルパン「これをとっつぁんのポッケに入れときま〜す。
そーすればあ〜ら不思議、ICPOの怖〜い人たちが
関連企業も何もかも、根こそぎカタ付けてくれるコトでしょう。
だから今回に関しちゃ、あんたらは心配する必要ねーさ。」
ソウシ「大丈夫ですか? この人に渡して。」
ルパン「言っとくけど、ICPOの腕利き捜査官だぞとっつぁんは。
たーだオレ様の方がいっつも一枚上手なんだけどね。」
ふんぞり返るルパン。えっへんというセリフを付けたいくらいだ。
ルパン「不二子とは後で話をつけるとして……。
さ〜あみんなで、凱旋だあっ!!」
(BGM:凱旋)
黒幕一味と銭形を残し、一行は島を後にする。
爆煙が風に吹き流され晴れた空に、銀色に輝く雪が舞う
不思議な光景は、船上の人となった彼らの胸に、
未来に明るいものがあるという思いをもたらせていた。
朝イチで戦闘開始したので、時間帯はまだ午前中です。
次回、船内にて。
読み返したら、
>>334でミス。
彼らが合流して、最初に父親云々言い出したのは、並切さんの方でした。
>>298のろだに総まとめをうpする際に修正しとかなければ。
〜海上〜
島が水平線の向こうに消え、後方に追っ手の影がないと確信した後、
船を自動航行モードにし、ルパンは3人の客人を船室に呼び集めた。
テーブルの上に閉じられたままで置かれた
ナイトのメインICと記憶回路を入れたケースを皆で囲む中、
ルパンがメインコンピュータルームで知り得た、ナイトの状況をおおまかに語る。
ただしナイトがルパンを攻撃したことと、
自殺しようとするまでに思いつめていたことは伏せて。
並 切「そんな……。01が戻らない……
かも、しれない……なんて。」
「戻らない」と言いかけたところで、血の気が失せた白い顔で
ただケースを見つめ続ける梨衣子の姿が視界に入り、
「かもしれない」を付け足す並切。
ルパン「んでだ。
読み出し装置から出てきたナイトのICは、
こんなんなってた。」パカ…
触れれば消えてしまう幻となることを幻視したのか、
ルパンが上着のポケットから出してテーブルに置いたまま、
梨衣子も並切も、誰も手を触れようとしなかったケースを
ルパンは手に取り、開いて、中身が皆に見えるようテーブルの上に置く。
並 切「なっ! これは……っ!」
驚くのも無理はない。ケースの中にある部品は……2つ。
1つは製作した本人である並切がよく知る記憶回路。
だが残りは。「2つのメインIC」であるべきなのに、「1つ」。
ソウシ「金色の……ICチップ?」
次 元「ほーう、ちょっとお宝って感じだな。」
リイコ「元のナイトのよりも大きく、と言うか……厚くなってる。」
並 切「あなた、間違って別の部品を持ってきてしまったんですかっ?!
どちらのチップもこんな色していませんよっ!」
激昂した並切が身を乗り出し、ルパンに掴みかかろうとする。
リイコ「でもこれ……。『NIGHTLY-SERIES MODEL:#01』って彫ってある……。
『Serial number:001』、ナイトのと、同じ……。」
並 切「え……?!」ピタ
間違うはずがない。1年前のあの日から彼女は毎日、ことあるごとに
ケースを開けて眺め、語りかけていたのだから。
愛しき人の遺影に、そうするように。
ルパン「落ち着けよオッサン。オレだって目を疑ったさ。
だけっどナイトが眠っちまう前に、どこに目当てのブツがあるか
確認したんだ。分かりやすく画像付きでよぉ。
で、その『天城ナイト』の焦げたメインICがセットされてたはずの場所には
メインICは無く、代わりにそれが通るくらいの穴ボコが開いていた。
その穴の下には、もう1つ読み出し装置があった。
新しい方のメインICがセットされてた装置だ。
その中の、新しいICチップがあるべき場所にあったのが、この金色のチップだ。」
並 切「言われて見れば、新しいICの上に元の01のメインICを
載せて溶接したらこれくらいの厚さになる……が、しかしっ……!」
ルパン「本来ならありえない復活。読み出し装置に起きた異常な状況。
そーれを辿った先にあったコレが、あんだけの奇跡を起こしたロボット、
天城ナイトのメインICでなくて、いってえ何だっつーんだよ。」
ルパン「オレの想像なんだが……こいつぁ、Drの野郎が焦げたチップを
読み出しにかけてから、ナイトが記憶を取り戻し、
切断作業が終わるまでに、発生した熱かナノマシンが装置に穴を開け、
さらに2つのメインICをくっ付けちまった、んじゃないのかねぇ。」
五ェ門「この色は、純金製のナノマシンで表面が覆われたためか。」
ルパン「そんなトコだろ。表面だけじゃなく中にも入り込んでるんだろーけど。
そして2つのICの主導権の奪い合いは、そのまま継続なんだろうな。
こいつを再び起動させた時、目を覚ますのは
新しいICのデータで欠損を補われ、完全復活した『天城ナイト』か、
新型ゆえにグレードアップした機能で、古いICの自我を塗りつぶした『新しいナイト』か。
はたまた両者が混ざり合った全くの別人か。
最悪……、データが相殺されてまともに機能することもなくなり、
今度こそ永遠の眠りにつくのか。
どういう結果になるのか、まったく分からねぇ。
常識で考えれば、1番目の結果になる可能性は最も低い。」
ソウシ「天城……。」
並 切「01……。」
リイコ「そんな……、やっと、やっと会えたのに。
せっかく戻って来て、くれたのに……っ!」
並 切「井沢さん、01は戻って来ます!
あなたを愛するゆえに、初期化コマンドさえ拒否したヤツなんですからっ!
今度だってあなたのところに帰って来ないワケがありませんっ!!」
ルパン「……だーがな。アイツ今回、メインICが別モンだったにしろ、
梨衣子ちゃんを泣かしちまったことで、自信なくしちまってたんだぜ。
一応オレからハッパかけといてやったが……どうだろーな。」
並 切「で、ですがっ……!」
ルパン「さてこの状況を踏まえてだ。
あんたら……、 ど う す る ?」
投下完了。メインIC、合体してました。
>>361の直前の時点での、次元と五ェ門の会話。
次 元「不二子のヤツ、あのロボットどーすると思う?」
五ェ門「大方、富豪の未亡人にでも売り払う腹積もりであろう。」
次 元「未亡人って言うあたりが、おめーの良心的なトコだな。
何日で手放すか賭けよーぜ。
オレはお試し期間5日として、一週間に3万。」
五ェ門「10日に5万。」
ソウシ「あんたら……。」
短冊さん昨日☆七夕☆だったね
生存報告。
>>365さん。私のコテの元になったあの日から1年なのですね。
そしてこの連載を始めたのが8月23日。
うわ、あと1ヶ月と10日余りで1年使ってしまう!
早くエピローグでアレやコレが書きたいのに書きたいのに!
並 切「はい……?」
並切は、ルパンの質問の意味が即座に理解できなかった。
彼にとって天城ナイト=恋人型ロボットNIGHTLY-01は、
心という名の命を持った、自身の子に等しい存在である。
どんなに困難であろうが、人格が変わってしまおうが、一生を費やそうが、
その復活と幸福のために己の全てを捧げることなど惜しくはない。
ルパン「船が着くまでに考えといてくれや。
それまでこいつは、オレが預かっとく。」
一方的に言ってルパンは金色のメインICのケースをしまい、出て行ってしまう。
並 切「何なんですかあの人は……。私た」
リイコ「あたし……、部屋で考えてきます。」
私たちの考えは決まってる、と続けようとした並切を遮るかのようなタイミングで、
梨衣子も出て行こうとする。
並 切「井沢さん? ちょ」
ガシィ くる
並 切「? 五ェ門さん?」
ド ス ッ !
ソウシ「 !! 」
並切の隣にいた五ェ門が、梨衣子を引き止めようとした並切の肩をつかみ、
自分の方を向かせると同時に、その胸に手刀を叩き込んだ。
声も出せず、体をくの字に折り曲げテーブルに突っ伏す並切。
音も無くこれらは行われたため、梨衣子は気付かずドアをくぐって行ってしまった。
ソウシ「な、並……、五ェ……。」
前触れもなく展開された鮮やかにもスパルタンな光景に、
創志は言葉にならずあわあわと口を動かす。
次 元「大丈夫。肋骨の隙間に貫手を入れて肺を強打しただけだ。」
ソウシ「大丈夫なんですかソレ!?」
次元がさらりと、並切の安否がますます不安になる解説をする。
相当な痛みと呼吸困難がありそうなことくらいは想像できたが。
並 切「んな……なにするんですかあぁっ……。」
口から泡を出しつつ、並切が弱々しい声を絞り出した。
どうやら適度に力加減されたらしく、命に別状はないらしい。
五ェ門「皆が皆、自分と同じと思うな。お主は立場も情もナイト殿に近すぎる。
近すぎて、ナイト殿以外ろくに見えておらぬ。」
並 切「うぐ……。」
考えてみれば、並切にとって『NIGHTLY-01』と『天城ナイト』の隔たりは
それほど大きくはない。人格がどうあろうが愛しい我が子に違いはないからだ。
ゆえに並切は彼のことを『01』と呼んでいる。
だが井沢梨衣子が何よりも望むのは、『天城ナイト』の復活だ。
島に行く前には『天城ナイト』としての人格が蘇らないことを覚悟していたと言えど、
「01」に感情が戻り、おぼろげながら梨衣子の面影を記憶していたとなれば
もう一度一緒に暮らせばいつか必ず
梨衣子を愛する『天城ナイト』に戻ってくれる、と期待していたはず。
浅元創志も、今ではナイトと梨衣子のことについては納得しているようだった。
そしてあの時、確かに『天城ナイト』はこの世界に戻ってきた。
が。
ここに来て、再び分からなくなってしまったのだ。
峰不二子を愛する「自分の意志」と「感情」を持った、『新しいナイト』による侵食。
融合し元の形を失ってしまったメインIC。
これらを聞かされ目の当たりにして、まだ希望を持てと言うのか。
一度復活を見、言葉を交わした分、梨衣子の落胆は自分以上であろう。
奇跡はまた起こる? そんなにホイホイ起こるものか。
いや、2度あったなら、3度だって……。
これではわずかでも希望がある分、1年前よりもタチが悪い。
彼女がナイトとともに暮らすことを選んでも、ナイトを待つためだけに
無駄に長い時を過ごさせてしまうかもしれない。
彼女が年老い、ひょっとしたら寿命が尽きても。
それを思って彼女の気持ちが揺らいでも、並切には責められない。
天城ナイトは常に彼女の幸福を願っていた。
ゆえに彼女にそんな一生を送らせるなど望まない、と思うから。
科学者であり01の製作者本人である自分はともかく、
一介のパティシエの卵に過ぎない彼女を、そんな賭けに付き合わせるのは酷ではないか。
それならまだ若い今のうちに、彼女を愛しこの1年ずっとそばで見守っていた
正真正銘の人間であるもう1人の「彼氏」・浅元創志に梨衣子を任せ、
ナイトのことは…………。
並 切(何を考えているんだオレはっっ!
あっさりと『天城ナイト』が目覚める可能性だってあるじゃないかっ!)
並切がそこまで考えたところで、五ェ門が口を開いた。
五ェ門「今回の件は、井沢殿にとって一生を左右する問題。
彼女には、しばし己の心を見つめ直す時間が必要でござる。
心の奥底から真に望むものを見出さねば、
どのような選択をしても、何かしら心残りが出てしまうもの。
お主が口を出せば、我が子可愛さの念がどうしても言葉に出るであろう。
それでは余計に彼女を迷わせるのみ。」
並 切「……!」
(そうか。私でさえ先程のように『天城ナイト』の復活を疑ってしまったんだ。
井沢さんにも気持ちの整理をつける時間が、必要ですよね……。)
並 切「……そう、ですね。」
貫手のダメージがいくらか回復したか、突かれたところを押さえつつ
並切は椅子に座りなおす。
と、入れ違いに創志が立ち上がった。
ソウシ「…………。オレ、ちょっと井沢のトコ行ってきます。」
次 元「おいおい。さっきの五ェ門のセリフ聞いてたのか?」
ソウシ「でも、どうしても言っとかなきゃならないことがあるんです。
あいつのためにも。」
次 元「そっか……。じゃ行ってこい。」
ソウシ「ありがとうございます。」ペコ
本日分投下完了。
〜船内・梨衣子に割り当てられた個室。そのドアの前〜
コンコン
ソウシ「井沢?」
リイコ「 ! …………はい?」
ソウシ「そのままでいい、聞いてくれ。」
言っておきながら、なかなか言葉が出なかった。
梨衣子とナイト、それぞれに対して思うところがある。
だが何を言っても、彼女の迷いを深めてしまうと思えてしまう。
ならば、せめてこれだけでも。
ソウシ「あの島でさ……、天城のメインICが入ってたコンピュータに
ナノマシンぶっかけた時だ。オレが……銃を撃ったろ?
お前はあのDrってヤツを押さえてて、それ所じゃなかったかもしんねーけど。」
リイコ「あ、いえ。覚えてます。」
ソウシ「あの時、撃つ前にオレは、一瞬天城を殺そうと思った。」
リイコ「……………………え?」
ソウシ「お前に痛い思いをさせて、悲しませて、泣かせて。
そんな、タチの悪いニセモノにしか見えないあいつが、許せなかった。
いや……。本当は、あいつを完全にこの世界から消せば、
お前をオレのものにできると、そう考えちまった。」
身体の中身全てを、血も臓腑も吐き出すような懺悔。
結果、梨衣子を混乱させてしまうのは承知の上。
それでも彼女に知っておいてもらいかった。自身が決して清廉潔白でないことを。
未来を、ナイトのことを選ぶ前に。
軽蔑されても構わない。
ただ、彼女が自分の真実の姿を知らないまま、もしも自分を選んでしまったら。
ルパンはきっと……。
ソウシ「照準を合わせてくれてた次元さんは何を撃つか言わなかったから、
オレは銃口が天城の方を向いてたのは分かっても、
当たらないようちょっと上を狙ってたなんて分からなかった。
だからこの機会に天城を始末できると、心の中でニヤリと微笑んじまった。」
真実を隠すのは、嘘をつくのと同じ。
自分の嘘で、またナイトの未来をなくしてしまう。消してしまう。奪ってしまう。
それだけは耐えられなかった。
ソウシ「オレには、そういう汚ねえところもある。
だからオレには、天城のことを決める権利なんかねえ。
いや、オレがあいつの未来を決めるなんて、オレ自身が許せねえ。」
リイコ「室長……。」
ソウシ(室長、か。
やっぱ、井沢とオレはこんなものなのかな。)
自嘲めいた笑みを浮かべた後、少し大きめに息を吐いて呼吸を整える。
ソウシ「井沢……、お前に任せる。
お前がどういう選択をしようと、オレは受け入れる。
お前はオレのことなんか気にせずに、
ただ悔いを残さないよう、本当に……本っ当にお前が望むものを選んでくれ。
心の底から、望む未来を。
頼むから…………。」
リイコ「あたしが、望む未来……。」
ソウシ「オレの言いたいことはこれだけだ。
だから。だから、よーく……考えてくれよ。」
リイコ「あ……、はい。」
ドア越しのまま話を終わらせ、創志は部屋の前から歩き去った。
ほとんど即興で書いてます。
今回は、創志が勝手に考えて喋ってる状態です。
こんな重要な時にこんな懺悔聞かされて、どーなるんだ梨衣子w
〜船内・最初の部屋〜
ガチャ…
ルパン「よう。」
五ェ門「王手。」パチ
次 元「オレが先にチェックメイトしたんだっ!」
ルパン「まーた和洋折衷ショーギかよ。」
並 切「ずっと見てるんですけど、いったいどんなルールでやってるのか
分からないんですよ。」
ルパン「聞きゃあいーじゃねーか。」
次 元「その質問にオレはこう答えた。 『黙って見てろ』。」
並 切「というわけです。」
ルパン「なーるほど。とーころでさぁ……。」
〜船内・梨衣子の個室〜
梨衣子はベッドに突っ伏していた。
ルパンによって語られた内容がずっと、ちくちくと胸を刺していた。
コンコン
ルパン「梨・衣・子・ちゅわ〜ん、入るぜぇ〜〜い?」ガチャ
件の悩みをもたらした張本人が、創志と違って返事も待たずにずかずかと入ってきた。
あわてて飛び起き、ベッドに座りなおす梨衣子。
ルパン「悩んでるぅ?」
リイコ「…………ええ。」
軽い調子のルパンとは真逆の、気のない返事。
愛しの彼氏の状況が、この数日でくるくると変わりまくったのだ。
頭はパンク寸前だろう。
そんなことを考えながら、ルパンは備え付けの椅子に、梨衣子と対面になるよう座った。
ルパン「罪作りだよな〜、ロボットの分際でよぉ。」
リイコ「え?」
ルパン「たーだでさえロボットの恋人なんてさ。周りっからいろいろつつかれたりで、
まともな生活なんてできっこねっつーのによ。
あ〜んなワケ分かんねえことになっちまってさーあ。
生きてんだか死んでんだか。梨衣子ちゃんの恋人になんのか不二子の恋人になんのか。
梨衣子ちゃんこっから先、どーしたらいーか分っかんねえじゃねえか、ってぇのよ。
なぁ。」
リイコ「は、はあ……。」
不二子の恋人。そのセリフに梨衣子の胸がずきんと痛む。
ルパン「可愛い梨衣子ちゃんが待ちぼうけ食って、一生棒に振ったらどーすんだっつーの。
こんなことになるなら、勝手に生き返るなよなーあ。」
リイコ「ルパンさん? ……何言っ」
一転。ルパンが真剣な顔で間近に迫り、梨衣子の言葉を止める。
ルパン「梨衣子ちゃん…………。やめても、いいんだぜ?
恋人と言っても、所詮他人だ。
あんたの人生を捧げる必要はねえ。」
言って、上着のポケットからナイトのメインICが入ってるはずのケースと、
もう1つ、小さいものを取り出した。
ルパン「オレぁあんたのために、こんなもんを作ってみた。」ス…
リイコ「え……?」
右手には、開いたケース。金色になった、ナイトのICチップが入っている。
そして左の手の平には。
ナイトのメインICとそっくりな、金色をした四角い電子部品。
ただしその上面は全くの無地で、クロノスヘブン社製恋人型ロボット・
NIGHTLY-01のパーツであることを示す文字や数字は入っていない。
リイコ「これは……?!」
ルパン「あの島で拾ってきた部品をちーっと加工したのさ。
あとは文字と、オレからの『本物はいただいた』メッセージデータを入れりゃあ完成。
記憶回路の方もただいま作成中さ。」
リイコ「………………はい?」
ルパン「あんたが望むなら、並切のオッサンにはニセモノを渡して、
オレは、一番初めにやろうとしてた通りに……
この、『永遠の愛』を、盗む。」
ルパン「オッサンがニセモノと気づくのは、オレらがトンズラした後だ。
あんたがそう望んだなんて、誰にも言わねえ。」
このひとは、何を言ってるのだろう?
感情面での理解が進まず、頭の中の整理がつかない。
だがそれでもより多くの情報を欲するのか、梨衣子の口は不思議と冷静に、
いや、機械的に動いていた。
リイコ「本物のナイトのメインICは……、どうなるんです?」
ルパン「オレのコレクションとして、眠り続けてもらう。
他の誰にも盗まれず、いい夢を見ながら、……永遠にな。
偶然とは言え、人間が創った、心という生命を宿す機械。
十分オレのコレクションに相応しい、立派なお宝だ。
あーそうだ、近いうちに身体の方もいただくとしよっかな〜。
並切のオッサンにもきっちり諦めさせてやんなきゃ、カワイソウだし。」
リイコ「な……!」
ルパン「梨衣子ちゃん。あんたが普通の生活を取っても、オレは責めねえ。
ナイトが復活するかどうか怪しいモンだし、またDrみてーなヤツが現わるかもしんねえ。
そしてこいつ(ナイト)は、あんたが幸せになるのを一番に望んでる。
ロボットとじゃ、幸せになるのは難しいぜ。
あんたには正真正銘の、人間の男もいるだろ?
あんたをちゃあんと愛してくれてる、い〜い男がさ。
だったらさ〜ぁ……。
オレの提案呑むのが、一番丸く収まるんじゃね?」
やっと……、ルパンの言っていることが分かった。
そして。
梨衣子は一旦うつむき、真剣なまなざしとともに顔を上げ、
口を開いた。
投下完了です。
やっぱり・・・・・・・・・・この方向になってしまうんでしょうか。(泣)
リイコ「…………を、………………でください。」
ルパン「ん?」
リイコ「あたしを、見くびらないでください……っ!!」
大きくはないが、彼女にしては低く強い、静かな怒りを内包した声。
ルパン「…………。
その場の感情だけで一生のコトを決めたら、のちのち後悔することになるぜ?」
リイコ「それでも……、それでもナイトを殺してしまうよりはずっとマシです!」
ルパン「殺すなんて人聞きの悪い。
永遠に眠ってもらうだけ、って言ったじゃねーか。」
リイコ「そんなの、死んでるのと一緒です!」
ルパン「こいつ(ナイト)はいつまで経っても若いまま歳を食わねえ、
子供(ガキ)だってできねぇ。
ロボットの旦那様なんて、バレたらたいていのヤツは
ヘンタイ扱いするのが目に見えてる。
下手すりゃTVやら雑誌やら、マスコミに面白おかしく叩かれる。
隠すなら、何年か置きに居場所を変えなきゃなんねえ。
どっちにしても、小さな菓子屋のバイト店員とかならともかく
『たくさんの人に菓子を食ってもらえるパティシエ』なんてやってらんねーぜ。
あんた、こいつの願いを無碍にするのか?」
リイコ「………………。 プッ。」
くすくすくす。
なんだ、そんなことか。梨衣子は笑う。
答えは1年前の自分自身が既に出している。
同時に頭の中の霧が晴れ、はっきりと見えた。自分の真の望みが。
ルパン「な〜に笑ってんでい? オレ何かおかしーコト言っちゃったぁ?」
リイコ「本末転倒ですよルパンさん。
ナイトはそんなことより、ずっと大事な存在なんです。」
ルパン「おや。」
リイコ「あたしがパティシエになるのは、ナイトが直せなくなってしまったから、
それしかしてあげることが無くなってしまったからです。
前提が無くなった約束に縛られて、本当に大事なものを
なくしてしまうほど、あたしはバカじゃありません。
ナイトが戻って来る可能性が少しでもあるのなら、一生でも待ちます。
ナイトを眠らせたままにするのがかわいそうだから、
とか言うんじゃないんです。
未来がどんなでも、あたしは最後までナイトと一緒に生きたいんです。
たとえナイトが目覚めないまま自分の命が終わっても、本望です。
あたしは……ナイトを。 あ、 愛、 して……いるから。」
どもりながら、言葉を途切れさせながらも、梨衣子ははっきりと言った。
リベルテの時と違い、「好き」ではなく、「愛してる」、と。
リイコ「だから……他の人には不幸に見えても、あたしは全然不幸じゃありません。
むしろナイトを見捨ててしまうことが、愛するのを怠けてしまうことが、一番の不幸なんです。
あたしにとってナイトは、それだけの価値があるひとなんです。
それにですね。ナイトが早く戻って来て、
もし世間にナイトがロボットだと知られたなら。
あたしはその時までに、強い存在になってみせますよ。パティシエとして。
それであたしのお菓子の力で、並切さんや不二子さん、室長みたいに
味方になってくれる人をたくさん増やして。
ナイトのことを悪く言う人、悪用しようとする人。全部と戦って、全部勝ちます!
ナイトと胸を張って、堂々とこの世界で暮らせるように。」
ルパン(言うじゃねーか。まさに最っ高の彼女、だな。)
社会に出て数年、まだまだ未熟な23歳の若い娘ながらも、その意気も覚悟も最高。
だがそうなると、世界一の怪盗としてはちょっと意地悪を言ってみたくなる。
ルパン「おやん? ご大層なコト言って、結局他力本願かい?」ニィ
リイコ「どこが悪いんですか?
それにあたしはケーキを通して、たくさんの人に本当のことを教えるだけです。
でもナイトがどういうロボットか知れば、みんなナイトの味方になってくれます。
あたしのケーキで、世界を味方に付けてみせますよ。」
ルパン「たはは、こ〜りゃまいったね。」ポリポリ
リイコ「あたしはナイトに、たくさん守ってもらいましたから。
今度はあたしがナイトを守ってあげるんです。」
1年前、自分の意志と感情を持ったことでクロノス社の上層部に
危険とみなされたナイトが初期化されかけた時。
クロノスに乗り込んで、ナイトが自我を持ったままでいていいように許可を取り付けて。
その直後に梨衣子がナイトに言った言葉、そのままをルパンに告げる。
ルパン「あんたの気持ちはもう決まってる、ってか。」
リイコ「はい。」ニコ
ルパン「その言葉が聞きたかった。」フッ
リイコ「あ〜、あたしを試したんですねルパンさんっ。」
ルパンは内心安堵した。姫君の、機械仕掛けの王子への愛は凄く大きい。
人間の王子へのそれよりも。
ルパン「そんじゃあさ…………、あんたはなんで悩んでたんだい?」
瞬間、なんだかんだ言いつつ笑っていた梨衣子の表情が固まった。
リイコ「それは………………。」
梨衣子・愛情爆発の巻であります!
>あたしのお菓子の力で〜
我ながらムチャなセリフだと思いつつ、父親がああいう人だし、とw
悪でなければ世界と対立するより、世界の方を自分側に引っ張り込む方が
小気味良しと思うのです。
>>380さん。SPとは違うのだよ、SPとは!w
ただSPのせいで、その辺の問題もやらねばならないと思ってしまったワケで。
連ドラ最終話の彼らなら、あんなものスルーできたハズなのに。どちくしょーなのです。
報告。文章まとめきれてないため今週投下できません。
それと家人の夏休みにより、来週いっぱい執筆時間がとれないです。
次回投下はおそらく再来週。面目ないorz
生存報告。焦げ付いてます、でも投げ出す気はありませんです。
短冊さん、ゆっくりでいいので待ってます(^^)
生存確認
短冊さんお忙しいのにいつもありがとうございます
ナイトの笑顔たのしみにしてます 気長にまってまーす!
リイコ「怖いんです……。あたしのしようとしてることが、
ナイトにとって本当に良いことなのか。」
ルパン「んんんんんっ?」
リイコ「恥ずかしい話ですがあたしは、
あたしが幸せでさえいれば、ナイトも幸せだとばかり思ってました。」
ルパン「違うのかい?」
リイコ「ルパンさん言ったでしょう? ナイトが自信をなくしてたって。
それとも、それもあたしを試すための嘘だったんですか?」
ルパン「あー……。」
(ルパン「メインICが別モンだったにしろ、
梨衣子ちゃんを泣かしちまったことで、自信なくしちまってたんだぜ。
一応オレからハッパかけといてやったが……どうだろーな。」)
ルパン(……ここでウソつくのは得策じゃねーわな。)
「そりゃあ本当のこった。でもな、実際はちょっとの間だけだ。
ぼかした言い方をしたのは、あんたたちの意志を知りたかったのと、
変な期待を持たせたくなかったからさ。
実際、未来がどう転ぶか分かんねっからな。
オレの見立てが正しけりゃあ、こいつはちゃあんと立ち直ったよ。」
リイコ「そうですか……。」ほっ
ルパン「んで、こいつがちょっとの間自信なくしたら、
どーして梨衣子ちゃんまで自分に自信をなくしちゃうのかな〜ぁ?
オジサンに分かるように説明してくんな〜い?」
飄々とつかみどころの無い、おどけた態度。
だけれど、なぜか安心させてくれる人懐っこい笑顔。
頼れる父親のような、兄のような、恋人のような。
全てを打ち明けても良いような気分にさせられてしまう。
けして美男子ではないこの男が、
世界中で多くの女性を個人的に魅了し続けているのは、こういう理由か。
リイコ「……ナイトは、あたしを愛するようプログラムされて作られ、
一緒に暮らすうち、本当にあたしを愛するようになりました。
プログラムではなく自分の意思で。」
ルパン「うん。」
リイコ「その中でナイトは、あたしの幸せのために自分を犠牲にし続けて、
ついにメインICが焼けてしまって。
そして戻って来たら、今度は自分を責めて、悩んで、苦しんでいたと。
自信をなくしたと聞いて、ナイトはあたしを愛することで
辛い思いをするってことに、やっと気付いたんです。
あたしの存在がナイトを苦しめてる、あたしがナイトを縛ってるってことに。」
ルパン(お……?)
リイコ「それまであたしは、ナイトは何があっても、ただ無邪気に一生懸命に
あたしを愛してくれてると思ってました。
1年前、あたしはナイトが空気が読めないってしょっちゅう怒っていたけど、
あたしの方こそナイトの想いを全然分かっていなかった。
…………情けないですよね。
だから、あたしのしようとしてることは、全部ナイトにとっては余計なお世話で。
あたしが先に死んだら、ナイトはどんなに辛い思いをするんだろうとか、
ルパンさんの言うように、ナイトは眠らせたままの方が幸せなのかもとか、
そんな考えが頭をちらついて離れません。
あたしは、ナイトを本当の意味で幸せにできるのか、自信がないんです。
ナイトの気持ちが分からないあたしなんか、ナイトに愛される資格があると思えないんです。」
ルパン(おいおい……。)
リイコ「でも……。」
ルパン(ん…………?)
リイコ「でもあたしは……。あたしはどうしても、ナイトと一緒に生きたい!
ナイトと一緒に、暮らしたいっ……!!」
ルパン「…………………………。 プッ。」
今度は、ルパンが噴き出した。
そしてゆっくりと、目を細め、口の端を上げ、
ルパン「優しいなーぁ、梨衣子ちゃんは。」
涙ぐむ梨衣子に向けたのは、菩薩もかくやというような、慈しむような微笑み。
ただし眉だけは、困ったなと言いたげな波を描いていた。
リイコ「優しくなんか……ないです。」
ルパン「そんなことないさ。
『賢者の贈り物』って話、知ってるかい?」
リイコ「何ですか……? それ。」
ルパン「ある夫婦がクリスマスの日に、互いに贈り物をしようとしました。
夫は大事な懐中時計を売って妻に髪かざりを、
妻は自慢の長い髪を売って夫の時計につける金の鎖を買いました。」
リイコ「あ……、それ知ってます。
贈り物は役に立たなくなったけど、代わりにお互いの愛情の深さを
知ることができた、っていうお話ですよね。
結果、2人は互いに最高の贈り物をしました、っていう。」
ルパン「そーそれ。
相手のこと思いやるのはいいけれど、その当人に何も言わねえで勝手に考えてたら、
とーんだすれ違いしちまうぜぇ? そんでどんどん変な方に行っちまう。
このお話のケースだと、双方健在だったから互いに想いを理解できたけど、
もしロミオとジュリエットみてーなコトになっちまったら、目も当てらんねーよ?」
ロミオとジュリエット。その結末は、真実を伝えるのが遅れたために
2人は互いの死に絶望し、自殺してしまう。
ルパン「こいつも言ってたよ。
ロボットと一緒になって、梨衣子ちゃんが幸せになれるのかって。」
リイコ「ナイトが……?」
ルパン「だけど何よりも梨衣子ちゃんを愛したいって。
そんで一番怖いのが、自分が梨衣子ちゃんを愛せなくなること、だってさ。
怖くて、苦しくて、悩んで悩み抜いた末に、
とにかく今はそうならないように、自分の存在全てをかけて、
梨衣子ちゃんを愛する自分であり続けるよう努力する、って
そう決心してた。
もう一度、天城ナイトとして生きるために。
もう一度、あんたとこの世界で生きるために。」
リイコ「ナイト……。」
ルパン「笑っちゃうぜ。2人して愛しいひとを幸せにしたいあまりに、
自分に求める理想を高く設定しすぎて、勝手に自信なくしちゃってさ。
愛することは得意でも、愛されるのはヘッタクソ。
似た者同士、お似合いのい〜いカップルじゃねーかよぉ。」
リイコ「……愛されるのがへたくそ、ですか?」
ルパン「そーだよ〜ぉ。好き同士なんだから、愛情よこして来られたら素直に受けりゃいーのさ。
お返しによーしゃなく激しく愛して、欲しくなったら、ワガママ言って求めなって。
ワガママは、あなたが必要ですってアイラブユーだぜ。」
リイコ「でも、迷惑じゃあ……。」
ルパン「世界のプレイボーイ、恋のプロフェッショナルのオレ様が言ってんだぜ。
オレは不二子ちゃんにど〜んなワガママ言われても、
頭を悩ませ、身体を張って、時にはボ〜ロボロになっても。
それこそが人生で一番充実してて、最っ高に幸せなんだな〜あコレが(はぁと)
ま〜あオレと不二子じゃ例えが悪いかも知れねっけど。
梨衣子ちゃん、こいつのためなら世界を変えるって言ったよな?
もし失敗して、ひどい人生送ることになっちまったら……、後悔する?」
リイコ「……………………。」
想像する。
努力報われず、世間から後ろ指を指されて、パティシエの仕事もできず、
身体がボロボロになって、ゴミのようにのたれ死ぬ自分の最期。
ナイトの願いをかなえられない。寒気を感じ、震える。
でも。
あたしのために何度も無茶してあちこち故障して、
あたしとずっと一緒に生きることもできず、せめて少しでもあたしを悲しませないように
夜のうちにこっそり並切さんのところへ行って、停止したナイト。
あたしを無事で生かすために、Drの研究所でみんなを脱出させて1人死のうとしたナイト。
あたしがおばあちゃんになるまで生きたかっただろうに。
せめて最後の瞬間まで、あたしと、一緒にいたかっただろうに。
そう、あの時のナイトの気持ちを思えば。そしてナイトのためなら、あたしだって。
リイコ「いいえ。」
決然と答える。峰不二子に対して告げた想いと変わらない、けれどより鮮明に、強くなった意志で。
自分の不幸よりも何よりも、ナイトの不幸の方がずっと怖くて恐ろしい。
自分の幸せがナイトの幸せなのは知っているが、気持ちはそれを許せない。
2人で一緒に幸せになるのが一番ではあるのだけれど、
もしそれが無理ということになったなら、あたしのことなんかよりも。
ルパン「よし、その意気だ。」ニッ
凹んだ時には元○爆発ガン○ルガーのOPが効くっ!(実体験済)
前回から3週間以上間が空いてorz おまけにたらたらと長いです。
今回は、梨衣子の心を完全無欠に固める作業。
考えてみればルパンも(不二子に)尽くすタイプですね。
>>387さん、
>>388さん、見捨てないでいてくださってサンクスなのです。
>ナイトの笑顔たのしみにして〜
それは私も見たいです!w でも本音言えばSPのラストで見たかったですね。(涙目)
ルパン「もーう梨衣子ちゃんは平気かな?」
リイコ「はい。あたしは……、大丈夫です。」
ルパン(「大丈夫」…………?)
梨衣子の身体がわずかに震えてるのを、ルパンは見逃さなかった。
(ふじ子「梨衣子ちゃんは大丈夫って言ってるけど、
女の子は「大丈夫」という言葉の裏に、たくさんのものを抱えているもの。
心配だわ。」)
ルパン(……やれやれ。)
ベッドに腰掛けている梨衣子の隣に、するりと身体をすべり込ませる。
リイコ「……っ。」
身を硬くする梨衣子。この世界的怪盗が物だけでなく
ある『とんでもないもの』を盗むのも得意なことを知っていれば、当然の反応か。
当の怪盗はそんな彼女にお構いなく、にっこり笑ったまま肩を寄せ、腕を回し、
ぽん。
リイコ「え……?」
ぽふ、ぽん。
子供の頭をなでる代わりにするように、軽く梨衣子の頭を叩いた。
ルパン「よくがんばったなーあ、梨衣子ちゃん。」
リイコ(あ…………。)
ぱた、ぽふ。
笑顔とともに叩くリズムが、梨衣子の心の中に子供の頃の感覚を蘇らせた。
眠る前、子守唄に合わせて軽く背を叩かれたあのリズム。抱っこされた母の胸、父の肩車。
嬉しい時も悲しい時も、自分の全てを無条件に受け入れてくれた存在。
そして……、
梨衣子の震えが大きくなる。今にも泣いてしまいそうに。
リイコ「ナイトは……、あたしたちはこの世界に受け入れてもらえるでしょうか……?」
息が荒い。それまで力を振り絞って空元気を保っていたのだろう。
押し寄せてきた不安に潰されそうになるのを、必死にこらえているのが分かる。
ルパン「すぐにとか、世界全部にってのは難しいだろーな。
つかそりゃ〜あ、欲張り、ってモンだぜぇ?」
リイコ( 欲…張り? )
その言葉は、梨衣子の心に衝撃を与えた。
リイコ「欲張り…………、ですか?」
ルパン「ん。裏を返せば欲張らなきゃあいい。
この世界にあんたたち2人の味方は、ゼロじゃねーだろ?」
リイコ「あ、そっか……。」
今の今まで、思いもしなかった。
受け入れてくれるのは、世界の人全部でなくてもいいんだ。
今だって数は少ないけど、ナイトのことを知りながら味方になってくれる人がいる。
それだけでも、この世界で生きるには十分なんだ。
そう思うと、不思議なくらい気が楽になった。
顔を上げ、目の前の人物にもう大丈夫ですと伝えるべく、
できるかぎりの笑顔を見せる。
優しい笑顔を崩さず、軽くうなずく怪盗。
意思が伝わったのを確認し、梨衣子は背筋を伸ばして座りなおす。
リイコ「えっと、あたしたちの味方は、
並切さんに、ふじ子さんに………………。」
指折り数える。
それと彼は…………。
ここで迷った。彼の本心は、どうなのだろう?
(「あの時、撃つ前にオレは、一瞬…………………………。」)
ルパン「浅元、創志もだ。」
解答を迷っていた空白に、怪盗はぴしりとパズルのピースをはめ込んだ。
ほかにも田中さんとか美加さんとか。
次回は創志へのフォローを。
なんか今本スレ見たら、いきなり1000まで埋められてたんですが。
……みなさん、懐かしドラマ板に新スレ必要ありますか?
あるようでしたら立ててみます。
リイコ「でも室ちょ、創志さんは……。」
ルパン「天城ナイトを殺そうとした、だろ?」
リイコ「な! 何でそれを」
ルパン「この船を誰が用意したかお忘れかい?
壁に耳あり障子にメアリー・スー、な〜んてな。
それは置いといてだ。あれには続きがある。
次元から聞いた。発砲の瞬間、浅元創志はこう呟いたそうだ。
『戻って来い、天城』 ……と。
叫ぶように。」
リイコ「え…………?」
ルパン「あいつもいろいろ悩んでたんだろうな。
あの島の地下で、ナイトが梨衣子ちゃんを泣かしたのを見て、
一度は天城ナイトに対する殺意が湧いた。
操られた抜け殻だとは知らなかったしな。
だがそっから恋敵の「命」を、心ってモンを真剣に考えて。
悩んで、悩み抜いて。自分の心にあるもの全てを掘り出して、問い詰めて。
浅元創志は自身の本当の望みを見つけ出した。」
リイコ「室長の、望み?」
ルパン「それはこいつが、天城ナイトが再びこの世界で生きること。」
リイコ「……………………!!」
ルパン「浅元創志も、こいつともう一度、一緒に生きたいと望んでるのさ。
その上でオレの作戦を信じて、ベストタイミングで引き金を引いてくれた。
だからみんな生きて脱出できて、こうして帰りの船に乗ってる。」
ルパン「たーだな、浅元創志が自分(テメエ)の望みを先に言っちまったら、
梨衣子ちゃんが本当の望みを言えなくなっちまうかもしれねえ。
それでも、自分はキレイな人間じゃないってことだけは伝えたかった。
だから、真実の半分しか言えなかったんだろな。
優しくていーい男じゃねえか。
ちっと短絡的だしオレ様ほど賢くはねーが。
で・も。梨衣子ちゃんにとって天城ナイトは、もーっといい男なんだろーな〜あ。」
梨衣子の目が潤む。
すぐに下瞼と眼球が作る小さな溝の容量を超え、両の目から透明な液体が零れ落ちる。
ルパンはそっと彼女を引き寄せ、肩にもたれ掛けさせてやる。
ルパン「一番の敵が味方になった時、それは世界で最も心強い味方になる。
浅元創志はこの先何があっても、あんたたちの最高の味方でいてくれるだろう。
それに今は天城ナイトがロボットだと知らなくても、
こいつがどういうヤツか知ってるヤツなら、機械と知っても味方になってくれるさ。
ま、中にはちーっと時間がかかるヤツもいるだろーけどな。」
リイコ「〜〜〜〜〜っ、〜〜……ぅぇ、〜〜〜〜〜〜〜〜っ。
ぅぇぇ…………。ぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ。」
1年前のあの時からひたすら押さえつけていた感情を吐き出すかのように。
梨衣子は世界一の怪盗のジャケットをハンカチ代わりにして、
声を外に漏れないよう抑えながら、ただただ泣き続けた。
短冊さん忙しいのに続けて下さってありがとうございます
ソウシがいい人過ぎて、リイコに決断を決めさせるのがなんだか不憫に。
ナイトがもってないものをソウシは持っている
ナイトは優ししぎるぐらい心がピュアだからSP のような結末になりそうで不安です
希望はリイコがSPと別人だってこと。ナイト幸せになってほしい。
ルパン「オレに向かって、見くびるなって言った時の気持ち、忘れんなよ。
こいつを選ばなければよかった、なんて思わないよう、いつでも思い出せるように。
そうすればこの先、何があっても後悔することはねえ。」
リイコ(ナイトを、選ばなければ……。)
(リイコ「ナイトなんか、買わなきゃよかった……。」)
昔、ナイトに投げつけた言葉が胸を刺す。
あれは自我が芽生える前の、プログラムで動くだけだったナイトが、
自分に付きまとうばかりか梨衣子の友人(美加)を
ないがしろにする態度を取っていたのが原因だったのだが……。
思えばあれがきっかけだったのだろうか? ナイトが自分の意志と感情を持ち始めたのは。
ルパン「オレは予知能力者じゃねえから、未来がきっとうまく行くなんて
口が裂けても言えねえ。
でもな、うまく行かずに終わるとしても。
覚悟して、一番の望みのために臨んだのなら、後悔しないさ。
命の終わるその時を、それでもここまで来れたぜと、にっこり笑って迎える。
ただそれだけできれば人生、勝ち組だ。」
梨衣子の泣く声が完全にやみ、呼吸が落ち着く頃合いを見て、
ルパンはそっと梨衣子の肩に手をかけ、静かに己の身から離す。
ルパン(名残惜しいが、役得はここまでにしときましょうかね。)
リイコ「すみません……。ルパンさんの服、汚しちゃって。」
ルパン「なーに、梨衣子ちゃんほとんどスッピンだもん。
どっかの遊んでるおねーちゃんみてーに
マスカラやファンデーションべーたべた付けてるワケじゃねーんだ。
きれーなモンよ。
むしろお姫様のハンカチになれて光栄ってモンさぁ。」
リイコ「お姫様ですか? あたしが?」
ルパン「ん。だから泥棒なんぞがあんま役得してっと、王子様たちに恨まれちゃう。
ですから続きはどうか、王子様の胸の中で。」
リイコ「まっ。」プッ…クスクス
ルパン(よっし……、余計な気負いが取れた。)
「梨衣子ちゃん、最初にこいつを縛ってるって言ってたけど、
それはちょっとニュアンスが違う。今ならもう分かるかな?」
リイコ「はい。」
ルパン「正しく言うなら、」
リイコ「愛、ですか?」
ちっちっちっ。
梨衣子の目の前で人差し指を立て、横に振る。
ルパン「ハズレじゃないけど、それじゃくくりがでか過ぎるんだな。
縛りとは、言い方を換えれば、繋がり。
繋ぐもの。それを人は……、絆と呼ぶ。」
リイコ「絆……。」
ルパン「それがあるから、ひとはこの世で生きていける。
梨衣子ちゃんがこの、ナイトとともに生きたいのなら、
こいつを世界(ここ)に引き留め続ける努力を惜しまないこった。」
リイコ「はい。」
ルパン「そして、もし梨衣子ちゃんが先にあの世に行っちまうとしたら。」
リイコ「っ。」
ルパン「こいつがあんたの後を追って自らを完全に破壊するのを、梨衣子ちゃんが望まないなら。」
リイコ「……!」
ルパン「何をもって、こいつをこの世界に留めるか。
時が来るまで、いっぱい話して一緒に考えとけ。
想いの全てを伝えなきゃあ、最良の答えは出ようがねえ。」
リイコ「……はい。」
ルパン「さて。お話はこれでおしまいだ。
たまにゃ外の見張りもしねえと、次元にドヤされちまわぁ。」
ベッドから腰を上げ、梨衣子に背を向けドアへと向かう。
ルパン「あ、それから出る前に1つ。」ピタ
リイコ「 ? 」
ルパン「絆に限らず、縛りってのは支えとか足場にもなる。
自分に恥ずかしくないよう、後悔しないよう生きるためのルールにもなる。
必ずしも、悪いモンじゃねえ。
自由と自分勝手をはき違えるなよ。自分勝手じゃ独りでしかいられない。
誰かと関わり愛しあう自由は、相手の方の想いという「縛り」無しに
得ることはできねえぜ。」
リイコ「……はい!」
男優板のもこスレで、44マグナムという単語を見るたび某野球ロボが頭に浮かんだり、
懐ドラ板の本スレで知ったプロデューサーのコメントの話で怒りが収まらなくなったり。
怒りは創作意欲に変換せねば、 と。
>>403さん。
>ソウシがいい人過ぎて、リイコに決断を決めさせるのがなんだか不憫に。
>ナイトがもってないものをソウシは持っている
うし、創志の描写目標「原作同様ナイトと決めがたいレベルの男」はひとまず成功ξ ̄ー ̄)b
自身の卑小さを思い知り、その上で高みを目指して努力するキャラが好きなのですよ私は。
すみません 今週 間に合いませんでした
リイコ「ルパンさん。」
ルパン「んー?」
リイコ「何か……私にお礼にできることはないんでしょうか?」
ルパンは、思わず吹き出しそうになるのをこらえた。
ここまで似た者カップルなのか。
ルパン「オレは泥棒、欲しいモンは他人のモンでも
勝手にいただいてく悪党なんだぜ? お礼なんか気にする必要ねーさ。
オレは、オレ自身のミスの後始末をしただけ。
強いて言えば……梨衣子ちゃんの完璧な笑顔、
あの、ひまわりの花みてえな笑顔がもう一度が見てえが、
無理に作った笑顔じゃあ意味がねえ。
だから泥棒は、せいぜいバクチを楽しませてもらうさ。」
パタンと音を立てドアが閉まる。ふうと息をつく梨衣子。
ルパン「そうそう。部屋の盗聴機オフにしといたかんね〜っ。」
リイコ「あ。」
扉1枚隔てた向こうからかけられた、軽い調子の声に
これまで自分が部屋にいる間の、全ての音声を聞かれていたことに思い当たる。
リイコ「……もうっ。」
でも、本気で腹を立てる気になれない。
理由は説明できないが確信している。
あの人たちは、やましい気持ちを持って盗聴していたのではないと。
むしろ、あたしたちを守るため。身の安全だけでなく、心までも。
1人で感情を押し殺して泣いている声を、聞き逃すまいとしてくれていたのだろう。
けれど彼らに直接聞いても、たぶん正しい答えは得られない。
オレらそんな善人じゃねーよ、とか言うはずだ。
ルパンなら、世界一のプレイボーイという彼自身の評判に違わぬ理由も、きっと追加する。
自分勝手じゃ絆を作れない。
それはルパンにも当てはまる。
1つ多く自由を求めれば、その分の代償を支払わなければならない。
彼が進むことを選んだ険しい道は、力及ばぬ者を容赦なく屠る。
彼は今までどれほど多くを失ってきたのだろうか。
だから彼はみだりに他者と馴れ合わない。
弱き者を、彼の道に潜む死神の鎌から遠ざけるため、
共に在り続けてはいけないと、心を通じ合わせてはいけないと常に自身を戒めている。
自由と引き換えに、課されたルール。
それは相反するようでいて、決して矛盾しない。
リイコ(大変ですね、自由に生きるのも。)
だけど、彼は独りというわけではない。
「力及ばぬ者」は無理でも、「力及ぶ者」ならばともに道を歩めるのだ。
次元大介、十三代目石川五ェ門、峰不二子、そして彼らを追う銭形警部。
片手で数える程度だが、強固な絆を持つ者たちと共に。
死神だらけの道で、臆するどころか自らの命をチップにしたゲームを楽しんでいる。
己の信念のために。
そんな泥棒の生き様に心を奮い立たされ、梨衣子は少し笑った。
ドアを閉じたルパンは、それまでドアの陰に隠れるように
立っていた男に目をやり、無言でサインを送る。
ルパン(部屋、入るか?) 親指で閉めたばかりのドアを指す。
ソウシ(いいえ。) 首を横に振る。
ルパン(じゃ、ちっと出るか。) 甲板に出る扉の方向を指す。
ソウシ(はい。) 頷く。
無言のまま、男2人は甲板へ。
投下。ついに300突破してしまいました。容量大丈夫かなあ。
短冊さん、絶彼スレ(懐かしドラマ板)が
見れなくなっています。なぜでしょう?
みんな寂しがっています
〜クルーザー・甲板〜
ルパン「全部聞いてたろ? 最初っから。」ニヤッ
ソウシ「気づいてましたか。井沢があなたに襲われないかと心配で。」フフッ
ルパン「いくらオ〜レだって王子様2人も敵に回したくなんかねーよ。安心しろい。」
ソウシ「王子様ですか……あいつはともかくオレは、あまりにもらしくないプリンスですね。」
ルパン「…………。
お前さんにゃあ、恨まれてもしょうがねえな。」
ソウシ「いえ、むしろお礼を言いたいです。
オレの言えなかったこと、全部言ってくれてありがとうございました。」
ルパン「彼女のこと……諦めるのか?」
ソウシ「どうでしょう? それもなんか悔しいし、も少しみっともなく粘ってみましょうか。
一生懸命アタックすれば、井沢の気持ちがこの先揺れないとも限りませんし。
それに……天城がずっと戻ってこない可能性を考えると……、
保険でもいいから、あいつのそばにいてやりたいんです。」
苦笑とともに、答える創志。
ルパン「いいのかそれで? 耐えられるのか?」
ソウシ「大丈夫ですよ、オレは。」
ルパン「………………。」
船の上を、潮のまじった風が吹き抜ける。
ルパン「……あのカフェの、オーナーさんさぁ。」
ソウシ「 ? 」
ルパン「女の子は「大丈夫」の言葉の中にたくさんのものを抱えてる、つってたんだよな。
じゃあ男の「大丈夫」の中には、なーにがあるんだろなーあ。」
疑問形で終えたにもかかわらず、創志の返事を待たずに一方的に言葉を続ける。
ルパン「オレは、数こそ多くはねーが、スッゲー重たいモンを抱えてると思うんだ。
今にもテメエが潰されそうなくらいに重いモン抱えて、
そんでも男はヤセ我慢して、いざとなったら片方の手は
空けられるように準備している。
なぜかって?」
言葉を切り一呼吸の間、創志の目をのぞきこむ。
その心の奥まで見透かされるような真剣なまなざしに神経が張り、唾を飲み込む創志。
ルパン「たくさんのものを抱えこんで、手が足りなくて困ってる女の子に、
差し伸べてあげるためさ。」
ソウシ「…………。」
ルパン「お前がやろうとしてんのは、そういうことだよな。」
ソウシ「そうでしょうね……きっと。」
ルパン「オレは、お前と似たようなことになって結果心を壊したヤツ、
財産を失ったヤツ、女と共倒れになったヤツを、何人も見た。
お前は、潰されない自信あるか?」
ソウシ「分かりません。
でも……今のオレは、そうしたいんです。
それで最後まで貫き通すことができれば、
たぶんオレ……にっこり笑って、終われると思います。
それでもここまで来れたぜ、って。」
ルパン「そっか……。
分かってんなら、オレは何も言わねえ。
ただ愛を知る男同士、おめえが潰されねえことを祈っててやるぜ。」
ソウシ「はははっ、光栄ですね。あなたみたいな有名人に祈ってもらえるなんて。」
ルパン「……潰されんなよ、浅元 創志。」
ソウシ「はい。ありがとうございます。」
愛すること、そして適わぬ想いもあることを知る男同士、多くは語らない。
ソウシ「そうだ、この際聞きたかったことがあるんですけど。」
ルパン「んー?」
ソウシ「……ルパンさん、あなたはアルセーヌ・ルパンの孫という肩書きを、
重く感じたことはありますか?」
ルパン「はっ、そーいうのは重荷にするもんじゃねえ。
利用するモンだ。」
ソウシ「なるほど。今後の参考にします。」フフッ
ルパン「それは光栄。」ニッ
冒険者たちは、やがて水平線にうっすらと陸地の影を見る。 旅の終わりが、近づいた。
梨衣子に対し短いとお思いでしょうが、創志の心は銃撃の時にもうほとんど決まってますので。
>>413さん、もう復旧したようですがサーバ落ちはいわば地震みたいなもので、
年に数回どっかの板(厳密には落ちたサーバーで管理してる板全部が使用不能になるわけで)
で起こってるようですね。
たいがい1日2日で復旧してるのでご心配なく。
>>414さんフォローdです。
ごめんなさい、ほとんど書き上げてたんですが重大ミス発見、書き直しで今週無理です。
短冊さんいつもありがとうございます。
楽しみに待っています。
〜洋上・クルーザー船室〜
港を臨む洋上で停止させた船の中、ルパン一味と梨衣子たち3人が対峙していた。
ルパン「そんじゃ、あんたらの返事を聞かせてもらおうか。」
ルパンが手にした、メインICと記憶回路の入ったケース。
予想される多くの苦難の未来と共に、取り戻すのか。
彼自身を含めた安全の保証と引き換えに全ての責任を放棄し、
目の前の盗賊に持ち去らせるのか。
ソウシ「オレは、井沢に任せます。」
並 切「私も……同じく。」
わずかに震えながら、固い表情で並切も答える。
梨衣子の愛情無くして、ナイトに幸福はありえない。
だから並切も、彼女に全てをゆだねることにした。
だが最悪の事態の想像が頭から離れず、血の気の引いた体が寒くてたまらない。
そんな並切に、梨衣子は顔を向けた。
並 切(井沢さん……?)
彼女はすぐに正面を向いてしまったため、表情を確認することはできなかった。
だが並切には、その顔は微笑んでいたように見えた。
ルパン「だそうだ。どうする? 梨衣子ちゃん。」
雲の切れ間から指す陽光が現れた。井沢梨衣子の、その顔に。
リイコ「返してください。ナイトはあたしたちの、とても大切なひとなんです。」
ルパン「そっか。」ニコ
並 切「ルパンさんっ!!」
とうとう緊張の糸が切れたか、突然並切が割って入った。
ルパン「はいはい何でしょっか?」パチクリ
並 切「01の修理ができたら、その時また盗んでいただけませんか?!
そして同時に井沢さんも誘拐してほしいんですっ!!」
ルパン「は?」ポカーン
ソウシ「ええっ?!?」
リイコ「ちょ、ちょっと! 並切さん!?」
次 元「おいおい……。」
五ェ門「……。」
各々狼狽の声を上げる4人と、無言で眉をひそめる五ェ門。
ルパン「んーと…………。」ポリポリ
「あんたの言いたいコトを推理すっとだなぁ……
ナイト君が直ったらぁ、梨衣子ちゃんと駆け落ちさせてくれっての?
オレっちが引き取って保護しろと?」
並 切「厚かましいお願いなのは重々承知です!
しかし01がこの残酷な世界で、井沢さんと幸せに暮らすことの難しさを考えると、
あなたたちの生きる、裏の世界の方がまだ可能性はあると思うのですっ!
01はあなたのお仕事のお手伝いから家政夫まで何にでも!
井沢さんはえーとえーと……せ、専属のパティシエにでも雇ってあげてください!」
ソウシ(ムチャクチャだ……。)
リイコ(……そういえば並切さん、もともとこんな人だったっけ。)
五ェ門「1人で思い詰めるとろくなことにならん典型でござるな。」ボソ
リイコ(1人で……そっか。)
ルパン「あのなオッサン……。」
リイコ「並切さん。」
呆れ顔で口を開きかけたルパンに、梨衣子が割って入った。
リイコ「そんなに、この世界のことを悪く言わないでくださいよ。」
並 切「へぇ?」
間抜けな声を出す並切。
リイコ「あたしたちが今まで生きてきた世界なんですよ?」
並 切「でも井沢さん。言っては何ですが、あなたはパティシエになったとて、
経済力も社会的地位も中の上程度が限度。
これという強力な後ろ盾もなく、ロボットである01と一緒になることで
降りかかる、予測できる障害全てに耐えられるとお思いですか?
予想外の困難だってあるかもしれない。」
リイコ「並切さん。あなたはナイトの味方じゃないんですか?」
並 切「私はいつだって01の、いえ、あなた方の味方ですよ。」
リイコ「なら、あたしはナイトと2人ぼっちじゃない。そうでしょう?」
並 切「しかし、私たちだけでは力が及ばないことだって……。」
リイコ「なら増やしていきましょうよ、味方。
少しづつでいいですから、本当に信頼できるひとたちを。
この世界は確かに残酷なのかもしれません。
だけどいい人はきっといます。だから考えましょ、みんなで。
1人で考えてると、どんどん悪い方へ行っちゃいますよ?」
ソウシ「そういうこったな。」
並 切「浅元さん……。」
ソウシ「井沢にはとりあえず、オレの目の届くところにいてくれなきゃ、
オレが逆転できるチャンスも見つけられねえ。駆け落ちなんてされてたまるか。
職場くらいならオレがASAMOTOで、2人分一生確保してやる。
こんな有能なヤツら、もったいなくって手放せねえよ。」
リイコ「室長。」
ソウシ「天城がロボットだとバレたってむしろ好都合だ。
通訳から事務、経理。ロボットの性能生かせるポストでたっぷり稼がせてやるぜ。
まかせろ。」フンッ
ルパン「だとさ。オッサンは作りの親として悔しくねーのぉ?
ライバルがこんな好条件出してくれちゃってんだぜ〜ぇ?」ニヤニヤ
並 切「くっ……。」
ルパン「逃げたところで、そこに居場所が用意されてるなんて虫のいい話はねーぜ。
また別の戦いがあるだけだ。
裏だろうが表だろうが、どんな世界だって同じさ。
テメエの本当の居場所は、テメエで勝ち取るしかない。
そんならわざわざ、今いる世界から逃げる必要なんてあるかい?」
並 切「………………。」ハァッ
「やりますよ。科学者として、専門家としてできること、
この天才の頭を絞って、思いついてみせます。」
ルパン「うし。
これで全員覚悟完了したってワケだ。
じゃあ浅元創志。」
ソウシ「はい?」
ケースを持ってない方の手を胸の前で広げ、手の平を創志に向ける。
結婚式で誓いの言葉を促す時の、聖職者のように。
ルパン「ロボットであるこの機械でできた存在、『天城ナイト』を。
この世界に受け入れるために、あらゆる努力をする覚悟はありますか?」
すぐに意図を理解した創志は真正面からルパンの目を見て、はっきりと答える。
ソウシ「はい。」
ルパンは並切に向き直る。
ルパン「どんな悪夢にも勝る、おぞましい苦難が待ち受けていても?」
並 切「……はい。」
覚悟を決めた返答を受け、そして、梨衣子に。
ルパン「病める時も健やかなる時も、その命が終わるまで。
天城ナイトとの絆を断ち切らぬことを、誓えますか?」
リイコ「……はい!」
ルパン「……では姫、あなたにお返し致します。あなたの大切な、何ものにも代え難い宝物を。」
梨衣子の手を取り、その手の平の上に四角いケースをそっと載せたルパンは、
芝居がかった動作で深々と会釈した。
ルパン「願わくばこの奇跡が無駄になりませぬよう。」ニッ
その命が終わるまで
天城ナイトとの絆を断ち切らぬことを、誓えますか?
―――『終わるまで』だけじゃなく、この命が終わっても、ずっと。―――
心の中で、梨衣子はそう続けていた。
奇しくもかつてナイトが1年前に去る際に、人知れず彼女に告げたのと同じ想いで。
>>420さん。
推敲が下手ゆえ、長いのに展開が進まない体たらくに、ご声援ありがとうございます。
これを励みにまた書き続けられますです。
短冊さんいつもありがとうございます。
リイコのナイトを想うこの強い気持ち!!!そうです。本編のリイコはナイト
を深〜く愛していたはず・・。なのにSPは・・orz
私の中ではSPは夢オチって事で、是非是非ナイトを幸せにしてください。
〜某港〜
趣味人や釣客のヨット・小型クルーザーなどに紛れて、彼らは船を停泊させた。
ルパン「そーっと運べよー。イ〜イ女をベッドにご招待する時みてーにそっとな。」
次 元「中身は野郎だけどな。機械仕掛けの。」オーライオーライ
五ェ門(いい女……………………美加殿。
いやいやっ! そんな破廉恥な連想をするとは拙者まだまだ未熟っ!)ブルブルッ
洗濯機に近いサイズの黒と銀のケース(タイヤ付メカ外し済み)を、
すり足&ガニ股でえっちらおっちら運ぶ、世界一の怪盗&世界一の剣豪。
その2人を誘導する、世界一の早撃ちガンマン(右手人差し指捻挫)。
彼らの肩書きからは、にわかにイメージしがたい格好である。
コトン、と軽い音を立て、ケースがコンクリートの上に下ろされた。
ルパン「あーとは底のキャスターでコーロコロ転がしてきゃいーわな。
並切のオッサ〜ン、助手とやらに連絡ついたかー?」
並 切「ええ。」ピッ
並切が、手に持つ携帯電話を閉じる。
ルパン「梨衣子ちゃん。」
リイコ「はい?」
ルパン「あんたの死後、オレはまた『永遠の愛』をいただきに参上する。」
並 切「ええ?!」
ルパン「梨衣子ちゃんが死んだ時点でこいつがすでに機能を停止していて、
天城ナイトを愛し、守ろうとする存在が他に生きていないのならば即座に。
他にもいるのなら、そいつら全員が息絶えた後に。
同時に、本当なら趣味じゃねえがあんたの亡骸も盗む。
そんでオレのアジトの1つの庭に墓を作り、2人一緒に埋葬する。
この世にルパンの名を持つ者がいる限り、誰にも荒らさせはしねえ。」
リイコ「あ……。」
ルパン「もしもナイトが生きているのなら、こいつの望み次第だ。
そんで最終的に機能停止した後、あんたの亡骸と共に頂戴する。
ナイトにも伝えといてくれや。」
ソウシ(ああ……、)
そういうことか。ナイトが愛する者のいない世界に蘇らせられることを防ぐために。
リイコ「お願いします。どうか……ナイトを守ってください。」
ルパン「守るのはあなたたち2人です、姫。それに墓ドロボウに礼なぞいりません。」
リイコ「でも……どれだけ長生きするつもりなんですか? ルパンさん。
それとも、あたしそんなに早く死んじゃうんですか?」
ルパン「いやいや。オレ本人でなくとも、ルパン一族は少なくとも8世まで
生まれる予定なのです。だ〜から100年はだ〜いじゃうぶ! なのさ。」
リイコ「どうしてそんなことが分かるんですか?」
ルパン「それは、秘密です。
オレがくたばっちまっても、遺言残して実行させてやんよ。
盗まずにはいられねえような文面でな。ニシシッ。
だけんどひょーっとしたら冷凍睡眠(コールドスリープ)なーんてモン使って、
オレ様直々に盗みに来ちゃったりなんかして〜え。」ニョホホホホッ
やりかねない。この人なら100年後も変わらぬ様子で現れても不思議ではない。
全員がそう思った。
ルパン「どんなトコで眠りたいか、遺言でも日記の片隅でも書いといてくれや。
できる限り希望に沿った場所、探してやるよ。
該当するアジトがなかったら、新しく作ってさしあげましょう。
他に一緒に埋まりたいヤツがいたら、サービスだ、ついでに盗んでやるぜ。」
並 切「おお、それは良」
ソウシ「考えときます。」ハハハッ
空気を読まない並切を、あわてて遮る創志だった。
ルパン「ハイ、これでオレの言い分は終わり。」パンッ
「そんじゃお別れだ。もう会うこともねーだろ。
つっても、約1名例外がいるっかな〜?」
五ェ門「う……ゴホン!」
リイコ「せっかくお近づきになれたのに……。」
ルパン「あんたらとは、なりゆきで関わり合いになっただけだ。
あんたらがカタギの世界で生きるってんなら、
オレみてーな根っからの犯罪者となんか、お近づきになっちゃいけねえ。」
梨衣子の顔が曇る。
ルパン「そーんな顔すんなって、しょ〜がね〜な〜。
1度くらいは梨衣子ちゃんのケーキ食いに、店に行ってやらあ。
でも恥ずかしーから誰だか分かんねーよう変装して行くわ。」
並 切「世界一の怪盗らしく堂々とじゃ」
リイコ「それならあたし、いつも最高のケーキを作って待ってます!」
並切のツッコミをさえぎり、精一杯の明るい声で答える梨衣子。
ルパン「ん。期待してるよん。」ニパ
次 元「オレは酒飲みだ。甘い菓子は好かねー。」
いい雰囲気になったのに、横から無粋な本音を言う次元。
ソウシ「ではお酒のおつまみにもできる、甘さを抑えた
チーズケーキやチョコレートケーキも並べておきますよ。」
次 元「ウイスキーやブランデーのつまみにチョコは知ってるが、
オレの口に合う自身あんのかねぇ?」
ソウシ「井沢はともかく、オレは結構いける口ですから。しっかり監修します。」
次 元「フン、期待しないで待ってるぜ。」
ルパン(ナイスフォローだ、浅元創志。)
歯車がかみ合って来たな。ルパンは思った。
どう転んでも創志は、良い関係を築いて行けるだろう。
ルパン「んじゃ、本当にさよならだ。元気でな。」
リイコ「ルパンさんも、皆さんもお元気で。」
次 元「あばよ。」
五ェ門「達者でな。」
五ェ門が船室に引っ込み、船のエンジンをかける。
ルパンと次元は甲板に立っている。
ゴゴゴゴゴ……
ゆっくりと船が動き出す。
ルパン「負けるなよ、お前ら全員。」
リイコ・ソウシ並切 「「「はい。」」」
ルパン「できれば、オレにそいつを殺させねえでくれよ。」
リイコ「…………え?」
ルパン「じゃあな。」ザザザザザ…………‥‥‥・・・・・・・・・
「梨衣子が死んだ後」
「ナイトが生きているのならこいつの望み次第」
「できれば、殺させねえでくれ」
これらの言葉から導き出されることとは……。
(ルパン「何をもって、こいつをこの世界に留めるか。
時が来るまで、いっぱい話して一緒に考えとけ。
想いの全てを伝えなきゃあ、最良の答えは出ようがねえ。」)
リイコ(……がんばらなくちゃ。)
すっかり小さくなった船を見送り、梨衣子は心の中で気合を入れた。
ソウシ「……そうだな。これから大変なことが山積みだもんな。」
リイコ「あ、聞こえてました?」
ソウシ「ん。しっかり口が動いてた。」
並 切「ひとまずは帰りましょう。今、私たちが戻るべき場所へ。
早く01を修理してやらないと。」
港にたたずむ男女3人と、黒と銀のケース。
遠くから、田中が運転するクロノスヘブン社の社用車のエンジン音が近づいてくる。
帰ろう、みんなで。 みんなで取り戻した、戻ってきた、『永遠の愛』と一緒に。
〜船内〜
五ェ門のいる操舵室に入るルパンと次元。
ルパン「あ〜あ、終わった終わったあ!」ぞろぞろ
次 元「ところで理想の恋人ロボットとやらはどうだったんだ? ルパン。」
ルパン「ま〜だガキだよ。実質生きた時間は3ヶ月程度だしよ。
けど将来はすっげえ楽しみだ。」
五ェ門「しかしその将来は、果たしてあるのかどうか。」
ルパン「目覚めるさ。あいつは愛する彼女を、長く待たせたくなんかねえはずだ。」
次 元「はっ、愛の力ってやつかい。」
ルパン「バカにすんなよ、愛する力は絶対無敵なんだぜ〜?」
次 元「フンッ。」
ルパン「ところでさあ……ホッとしたところで、今度はスッキリしに行かね?」
五ェ門「む……?」
次回、クロノスヘブン社にて。
「愛する力は絶対無敵」 ライジ○オーOP、ドリーム・○フト2番です。
熱くてあったかくて良い曲です。
>>427さん、どうもです。
連ドラのキャラを崩さぬよう書いていたつもりなのに(トシキさん除くw)、
SPという公式がキャラ乖離してしまったため梨衣子の描写にずっと悩んでいました。
貴方のおかげで安心してこのまま駆け抜けられますですw
あれから。
梨衣子と創志はルシアンから許可を得ているとは言えさすがに師に申し訳なく、
それにパティシエ修行に支障が出ると判断し、1週間後フランスに戻ることにした。
その間、クロノス社に戻った並切の連絡を待ちつつ
今回の件で世話になった人たちを回り、残りをめいめいの実家で過ごした。
井沢家では、フランスにいるはずの娘の突然の帰郷に
梨衣子とその父・芳春がひと悶着起こしたが、そのあたりは割愛する。
初日。
クロノス社に戻った並切は、ナイトのケースの中から
ルパンの新たなる予告状を発見した。
「『永遠の愛』は正当なる持ち主に返却されたし。
オレ様はその者の死後、あらためていただきに参上する。」
と。
「正当なる持ち主」が誰なのか、知るのは当事者のみ。
銭形の判断で、世間には上一行のみを公表し、
ナイトと梨衣子たち3人のことは銭形の胸の内にしまわれ、
『永遠の愛』盗難事件はひとまず解決ということになった。
武器密造の主犯格として逮捕されたDrについては、
当日は警察の尋問に対し、のらりくらりとかわす態度を取っていたが……
2日目。
朝、拘置所の部屋の隅で倒れているところを発見されてから
Drの態度が一変、彼の知るありとあらゆる情報を暴露した。
前日の夜に何があったのか。怯えながら銭形に対して呟く
彼の言葉の断片を整理した結果、次のような話ができあがった。
―深夜、収容された一室で目を覚ますと、壁際に昼間はなかった
デスクトップパソコンが置かれていた。
モニターがひとりでに点灯し、放送終了後のテレビのような砂嵐が映し出された。
いろいろ操作してみたが何も変化しない。電源を切ることもできない。
あきらめて画面を見ると、砂嵐の中に小さく影のようなものが見える。
それはだんだん大きくなってくる。何かがこちらにやって来るように。
やがてそれの輪郭が人の形をしていることが分かり……
さらに近づいた時、それが何者なのかDrは気付いた。―
4日目。
〜クロノス社・研究室〜
銭 形「赤いマフラーを首に巻いた、壊れかけたロボット。
NIGHTLY-01の幽霊。ヤツはそう呟いていました。それが、こう。」
手をゆっくりと前に突き出す。
銭 形「伸ばした手でモニターを突き破り、部屋に入ってきたそうです。
そして、『リイコはどこにいる……』と言って、ヤツに迫り
首を絞めてきたとか、頭を掴んで砕こうとしたとか、
そのあたりあやふやですが、そこで意識を失ったそうで。
監視カメラの映像には、そんなもの映ってませんでしたがね。
ベッドに寝ていたヤツが、ハデに転げ落ちた程度で。
ヤツは今じゃモニター恐怖症。携帯電話の液晶画面にも怯えるほどですよ。」
並 切「壮絶な夢ですねーぇ。」
銭 形「ただの夢。……もしくは拘置所の警備の中、
誰にも気付かれずカメラの映像を差し替え、無断で侵入した
変装の得意な面会人があったのかもしれませんな。」
並 切「な〜るほど。」アッハッハッハ
銭 形「もし後者であれば、警察の威信に関わります。もっと警備を強化しなくては。」
並 切「でもおかげで、今回01を狙った連中を一網打尽にできるんでしょ?
私としては、悪夢さまさまですよ。」フフ
〜某所・ルパンのアジト〜
ルパン「こーれで少なくとも、ロボットで悪巧みはできなくなっただろ……って
ぶえっくしょっっ!!」
五ェ門「カゼか? ルパン。」
ルパン「どーせとっつぁんがオレの悪口言ってんだろ。」
ナイトのものに似せて制作した赤いマフラーとゴムマスクを弄びながら、ルパンが言った。
ルパン「さあて! もうひと頑張り行ってみっかー。」
次 元「ゲ、またやんのかよ。ちったあケガ人をいたわれっつの。」
〜クロノス社〜
銭 形「では、お忙しい中失礼しました。」ピシッ
並 切「いや、もっと居てくださいよ。
私、ここでカンヅメにされてるもので、話し相手が欲しいんですよぉ。
助手の田中とは話題が出尽くしちゃって。」
銭 形「は? 好きで居るんじゃないんですか?
その……ナイトというロボットの修理で。」ヒソ
並 切「あー……いやまったくその通りで。早く作業を再開しないと。」アセアセ
銭 形「? まあいいですけど。私は任務がありますのでこれで。」
実は並切、02を無断で組み立て持ち出した上、峰不二子に奪われるという
失態を犯したために、白鷺部長から1ヶ月の研究室勤務を命じられていた。
実質、ナイトの修理に専念せよとの温情だ。
多少の不便を感じながらも、並切は嬉々として作業に励んでいた。
それと02・トシキに関してだが。
梨衣子はトシキが犯罪に利用されることを懸念したが、
並切曰く、服務規程プログラムは奪われたリモコンと並切の声紋、
そして、今回のためにクロノス社のバッジに仕込んだ複製不可の識別用チップ
の3つが揃わなければ解除できないようプログラムされているから大丈夫、
それに加え、リモコンの方に高性能GPSを搭載しておいたので
世界中どこに行っても見つけられる、と胸を張った。
警察に知られると厄介なので、02盗難のことは銭形にも知らせていない。
犯罪に使われる前に見つけて取り戻そう、というのが白鷺部長の決定であった。
―後日談になるがトシキは2週間後、海外で富豪の未亡人に購入され
彼女の恋人になっていたのを、クロノス社の捜索班によって発見される。
クロノス社は、彼女が峰不二子に支払ったのと同額で02を買い戻すと申し出たが、
彼女はトシキをいたく気に入っており、逆に正規の販売額の倍額を出すことで
半ば強引に、クロノス社から購入する形に収めてしまった。―
〜某所・ルパンのアジト〜
次 元「……で、その未亡人が不二子から買ったのはあの島から出て3日後のことだそうだ。
つーわけでお前との賭けは引き分けだな。」
五ェ門「……………………。」
次 元「どした?」
五ェ門「拙者のことは放っておいてくれ……。」
ルパン「五ェ門のヤツ美加ちゃんにフられたんだと。
『ごめんなさい。私、前科のある人と付き合えるほど強い女じゃないの。』
だってさ。」
時を戻し、7日目。
フランス行きの飛行機の予定を夕方に控えた梨衣子と創志は、
午前中のうちに、特別許可の形で並切の研究室を訪れた。
ナイトがどうなったかを期待してた方、申し訳ない。それは次回で。
(銭形と並切がクロノス社で語ってるから一応予告通りではありますね。)
〜クロノス社・並切の研究室〜
リイコ「ナイト、聞こえる? あたし、井沢梨衣子。分かる? ナイト……。」
床にコードのたうつ室内。
壁際に並ぶスパコンと思われる箱の間にデスクが置いてあり、
並切がその上に置かれたデスクトップ型パソコンに向かっている。
その横にもう1つ、奇妙なものがある。一辺50センチ程度の黒い立方体。
床のコードのほぼ全てが、それに接続されていた。
そして中央に、半分覆いを除かれたベッドサイズのカプセル。
カプセルの中にある「それ」は、頭部に数10本のコードを接続した機械をつけられている。
首から下は並切か田中の配慮か、白い布をかけられていて見ることはできない。
ただ、床のコードのうち30本以上が布の下に潜り込んでいた。
並 切「01には直接触らないでください。感電の危険がありますので。」
並切にそう言われた梨衣子は、ひたすらカプセルの中の存在に呼びかけているが、
受け取るべき相手は目を閉じたまま、微動だにしない。
透明なケースの中で眠り続けるナイトは、
毒リンゴを口にしガラスの棺に入った、白雪姫(スノウ・ホワイト)に見えた……。
創志は梨衣子と並切の間に立ち、デスクの上に目を向けている。
視線の先の黒い箱は、ただ唸るような低い音を発し続けていた。
ソウシ(もう3時間だぜ。いいかげんに応えてやれよ、天城……。)
〜3時間前・隣室〜
リイコ「…………目覚めない?」
デスクに並切、その横に用意された、2脚の椅子に座る梨衣子と創志。
ナイトが入るカプセルがあるはずの隣室の様子は、2室を隔てるガラス窓に
ブラインドがかかっていて見ることができない。
並 切「ええ。正確に言うと、動こうとしないんです。
あのメインICと記憶回路を01のメインコンピュータに接続し、
確認のために起動させたところ、全ての回路、コンピュータは確かに起動しました。
そして現在も、稼動しているんです。」
ソウシ「どういうことなんです?」
並 切「んー……。ちょっとその前に。インターフェースってご存知ですか?」
ソウシ「えーっと確か……。」
リイコ「インターネットの仲間ですか?」
並 切「分かりました。専門用語を省いて説明します。」
(知ってるドイツ語を聞いたらバームクーヘンとか答えそうだ……。)
リイコ「あ、はい。」
並 切「メインコンピュータ内のデータを観測したところ、あらゆる部分に
対立するデータ群が存在していて、それらが邪魔をしあって、
押し合いへし合いをしている……ように見えました。
互いにデータを書き換えたかと思えば、書き換えられた部分を
元の状態に復元する。その繰り返しです。」
ソウシ「それって……オレたちが知ってる天城と、
峰不二子のことが好きな天城が、互いを消そうと戦ってる、と?」
並 切「おそらくは。」
リイコ「…………っ!」
ソウシ「こっちで邪魔な方を消すことはできないんですか?」
リイコ( !!! )ビクッ
並 切「それ以前に区別できないんです。どちらも解析できないんですから。
どちらが私たちの知る01なのかまでは、まったく分からんのです。
それに消そうにも……、その前に分離を試みましたが、
こちらの操作を受け付けない。
1年前に初期化されかけたあの時と同じように。」
ソウシ「……じゃあオレたちは、何もできずにただ待つしかないんですか?」
リイコ「並切さん。」
並 切「はい。」
リイコ「ナイトに会わせていただけますか?」
並 切「もちろん。元よりそれをお願いするつもりでした。」
〜時間は戻り、ナイトのカプセルがある部屋〜
田中の説明によると、恋人型ロボット企画は1年前のあの日から休止状態となっている。
それでもクロノス社にはロボットを使った企画は他にも存在するし、
白鷺部長がいろいろ取り計らってくれたおかげで、この部屋はあの頃のままずっと
並切たちが占有できるようになっていたのだそうだ。
リイコ「ナイト、聞こえる? ナイト……。」
並 切(書き換え合戦は、相変わらず拮抗状態。
どちらか一方が優勢になる、なんてことも無し、か……。)
「井沢さん、飛行機の時間が迫ってます。そろそろ……。」
ソウシ「並切さん、この中に天城の頭の中身が入っているんですよね。
せめて天城の頭に戻すことは、できないんですか?」
大量のコードが伸びる黒い箱を指し示す創志。
並 切「はじめに説明した通り、コンピュータの温度が下がらない限り、
この冷却ボックスから出せばまた焼け焦げてしまいます。
それに配線でボディと繋がってますから、コンピュータが
頭の中にあろうが外にあろうが、実質変わりありませんよ。
何より、操作を受け付けないから一時停止もできないし、
強制的に電源を落とせばデータを破損しかねないので何もできません。
井沢さんならこの状況を変えてくれると思いましたが……、
これ以上お手数をかけるわけには行きません。ですからそろそろ。」
リイコ「待ってください。もう少し」
並 切「覚えていますか? ルパンさんが帰りの船で私たちに告げたことを。
今の01について私が出した結論は、あれと全く同じです。」
リイコ「……っ。」
並 切「可能性は大きく分けて3つ。
いつか私たちの知る01として目覚める。
そして、目覚めるが別人になる、永遠に目覚めない。
その中で、私たちが望む可能性は……小さいです。
しかも、いつか、という日がいつなのかに至っては皆目。
明日か明後日か、1年、10年後。ひょっとしたら100年、1000年。
いや、ハード自体の寿命があるから1000年はないか……はは。」
ソウシ「くっ……。」
(苦労して取り戻して、拾えた可能性はこれだけかよっ……。)ギリ…
リイコ「それでもあたしは」
並 切「井沢さん、あのですね………………。
やめても…………、いいんですよ。」
リイコ「え?」
並 切「もし01が戻らないまま、井沢さんが一生を棒に振るなんてことになったら。
こいつはそんなこと望んでなんかいません。
そうなるくらいなら、パティシエになって、他の人と結婚して、
普通に、幸せになって……なって、なってほしいと、思っているはずです。
1年前のあの時、01はそう望んでいた。それは今も変わらないはずですっ。」
ソウシ「並切さん……。」
並 切「01のことは私に任せてください。決して悪いようにはいたしません。ですから…………。」
創志は、ちらとこちらに向けられた梨衣子の視線から顔をそむけた。
今、自分は並切同様にひどい顔をしているはずだ。
それにどんなに表情を動かすまいと努めようが、自分の目はきっと
梨衣子にナイトを見捨てるなと訴え、すがってしまうだろう。
リイコ(……なんだろう? この感じ。)
しかし梨衣子は創志の想いと裏腹に、
たった今自身に湧いた奇妙な感情に意識を向けていた。
絶望ではない。そんなものは船旅の最中にとうに克服した。
ナイトへの愛しさと、もう1つ。それが愛しさをさらに強めている。
哀れみではない。もっと衝動を突き動かすものだ。怒りに似ている、けど少し違う。
(ルパン「梨衣子ちゃん…………。やめても、いいんだぜ?」)
あの時のルパンとほとんど同じセリフを、並切が吐いている。
しかしルパンとは違う感情をもって。
平静を保とうとしてかなわず、嗚咽となってしまう寸前の、
ナイトを思うあまりに溢れそうになる感情を、必死に押さえつけようとしている。
そんな並切を見ることで湧き出した、昔どこかで、確かに感じたことのある胸の疼き。
リイコ(あ……そっか。)
答えが、見つかった。
やっと書きこめました。巻き込まれ規制はメイワクだ―――っ!!!
スパロ○NEOとかビタミンCMとかマシン番長復活っ!(「金剛番長」)とか騒ぎたい先週&今週です。
銀髪眼鏡のイケメンアンドロイドが少女の呼びかけに応えて復活、
「タダイマ○○」(初笑顔)って、何すかあのてんこ盛りwww
短冊さんお疲れ様です!規制でずっと書き込めませんでした。
いよいよナイトの復活ですね
透明なケースの中で眠り続けるナイトは、
毒リンゴを口にしガラスの棺に入った、白雪姫(スノウ・ホワイト)に見えた……。
↑を読んだときに、待ってました!りいこ頼んだよ!って心で叫びました。
次回が楽しみです。短冊さんいつもありがとうございます。
寒くなってきましたけどお体大事にね。
446 :
ケイ:2009/11/13(金) 01:56:19 ID:4oI4uQG2O
質問なんですけど、原作コミック3巻の17ページでリイコが言ったウキ○シとミ○レボタンという言葉が全く分からないんですけど、どういう言葉なんですか?凄い気になります。お願いします。
すんません、今週間に合いません。
>>445さん、もうしばらく。
>>446さん
ウキ○シ→浮橋、ミ○レボタン→乱れ牡丹
源氏物語の夢の浮橋から古典文学あたりと思って検索したら……Hワードじゃないですかっ!www
原作(持ってない)がそーいう要素ある話だったの失念してたから……もうヤダこの原作者orz
……詳しく知りたいのでしたらご自分で検索なさってください。当方責任は負いません。
もしも知っててわざと書いたのでしたら、アタックトルネード・サンダースペシャルかパニッシュメント・ボルトでこらしめられてくださいw
並 切「今からでも十分間に合います。01のことを忘れて好きな道を歩んでも……。」
リイコ「並切さん。」
並 切「っ! ……はい。」
リイコ「そんなにあたしから……、ナイトを奪いたいんですか?」キッ
並 切「うっ、奪う?!」
ソウシ(お?)
リイコ「ナイトを独り占めしようなんて、許しませんよ。
ナイトはあたしの、あたしだけの彼氏です。」
並 切「独り占めって、あの、私は男で……。 ???
いやそうじゃなくて! 私は井沢さんのためを思ってっ。」あたふた
リイコ「だいたい何ですか? 1年前ナイトが自分の意思を持ち始めて、
あたしのこと本当に愛してたの、ずっと秘密にして。」
並 切「いや、あの頃は上に01が危険と見なされ廃棄処分される恐れがありまして。」
リイコ「ナイトが美加にキスされて美加の彼氏になって、火事の中必死に取り戻して、
そしたらなぜかあたしの記憶だけは消えてなくて。
それからナイトがおかしな行動取り始めたの、自分の意思で動き始めたからなんでしょ?
なのに、そういうプログラムだ、ってごまかして。ひどいですよ。」
並 切「いや異常だったのは事実ですが、当時は01に意思が芽生えたなんて分からなくて。」
リイコ「おかげであたしは、ナイトのこといつまでも機械だプログラムだ、って思い込んじゃって。
ナイトをどんなに傷つけたのか……。ナイトにずっと優しくしてたのは並切さんばっかり。」
並 切「いや、優しくしてたと言うか、販売した者の義務としてメンテナンスをしていただけで……。」
リイコ「あたし、まるっきり悪役みたいで……。悔しくってたまりませんよ。
条件は同じだったんだから、美加の記憶が消えずに
美加を本当に愛するようになっても不思議じゃなかったのに。」
(ナイト「オレ梨衣子のこと…………、絶対に、忘れたくなかったから。」)
クロノス社での初期化をみずから拒み、梨衣子とともにアパートに戻ったナイトは、
高熱に苦しみながらこう告げた。
美加の時も、これと同じ理由だったのなら……。
リイコ「美加の時、すでにナイトがあたしのこと忘れたくないと思ってたなら、
ナイトは自分の意思で、美加じゃなくあたしを選んでたってことじゃないですか?」
ソウシ「……っ。」
(ソウシ「井沢……。オレ、天城に勝てること、もう1つ見つけた。」
リイコ「え?」
ソウシ「あいつは自分の意思を持つ前に、プログラムでお前の彼氏と決められて、
相手を選ぶ、ってことがなかった。
だけど、オレはこの世界にいる大勢の女の中から、
他の女とも付き合った上で、お前を選んだ。オレ自身の意思で。」)
リイコ「あたしは、プログラムで決められたからじゃなく
ナイトが自分で選んだ、本当の彼女です。それなのに。」
並 切「いやそれは……。」ゴニョゴニョ
田 中「並切さん、もう正直に言っちゃってくださいよ。
あの頃並切さん、異常なほど01に入れ込んでたじゃないですか。
何かしら理由つけては01に会いに行っちゃって。」
並 切「おい田中っ。」
ソウシ「そうだったんですか?」
田 中「ええ。そりゃもうウキウキと。スキップスキップらんらんら〜ん♪って感じで。」
並 切「そこまでしとらん!」
リイコ「…………………………………………………………………………。」じっ
並 切「……ごめんなさい01がかわいくて仕方ありませんでした。
でも井沢さんから01を取り上げるという意思はないです本当です許してください。」
くすっ
リイコ「許します。」
並 切「え?」
リイコ「分かってます。並切さんが、あたしのことが心配でそう言ってくれてることは。」
並 切「井沢さん……脅かさないでくださいよぉ。」
リイコ「でも、腹が立ったんですもん。一方的にあたしじゃダメみたいに言われて。」
並 切「いやそういうつもりじゃ……。」
リイコ「それにあたし、並切さんに嫉妬しちゃいました。」
並 切「へ? 嫉妬??」
リイコ「はい。」
ルパンは、あくまで第三者の立場を守りつつ、梨衣子もナイトも平等に心配していた。
でも並切はどちらかと言うと、ナイトが梨衣子を失って心傷つき破滅することを
何より恐れていた。
リイコ「並切さん、ナイトのことすっごく愛してるんですもん。
そりゃあナイトをこの世界に生み出してくれた、お父さんみたいな存在ですから
当然かもしれませんけど。」
ナイトが傷つくくらいなら、彼を安らかな夢の世界に留め置き、守ろうと。
永遠に、並切1人の手で。梨衣子を差し置いて。
リイコ「でも妬けちゃいます。1年前に、ナイトが止まることを打ち明けて、
その上最後に言葉を交わした相手が、あたしじゃなくって並切さんだなんて。
ナイトがあたしを悲しませたくなかったのは分かるけど。メッセージ、残してくれたけど……
それでも、1つでも大事な役を取られたのは悔しいです。」
何もためらうことなく、打算も恥も外聞もなく彼のために尽くすことができる。
梨衣子が先に感じた感情の正体は、そんな並切への羨望による、嫉妬心。
かつて浅元創志の昔の彼女、平井夏美に感じたものと同じ。
自分の知らない創志の過去を知る彼女が、あの時はうらやましかった。
リイコ「あたし……並切さんには絶対負けたくありません。あたしは、ナイトを愛してます。
だから、ナイトを待ちます。
たとえ目覚めなくてもずっと、死ぬまで待ちます。」
(ナイト「オレ……創志さんには絶対に負けたくありません。オレは梨衣子を愛しています。」)
並 切(01…………。)
「………………いいんですか? 本当にそれで。」
リイコ「もしナイトが間に合わなかったら、あたしが一生ナイトだけを
愛したという事実だけでもナイトに残してあげたいんです。
それだけナイトは、あたしにとって価値のある存在なんです。」
自分の全てを。身も心も、時間も全部捧げたい。
愛されたお返しにとか、そんな取り引きめいた理由じゃない。
そんなこと考える前に自分の存在全て、捧げなければ気が済まない。それほどに愛してる。愛したい。
カプセルに向き直った梨衣子は、愛しいひとを見つめる。
眠る彼の姿は白雪姫、コードに囲まれた床を茨のツルに見立てれば、
眠れる森の美女 ―またの名をいばら姫― にも見える。
まるで、おとぎ話の1シーン。
梨衣子は、わずかに頭を下げた。
並 切「井沢さっ!」ガタッ!
ナイトに口付けをすると思った並切が、感電を恐れて制止しようと椅子から立ち上がりかける。
しかし梨衣子はそれが聞こえないかのように、右手人差し指と中指2本を立てて
自分の唇に当て……、
リイコ「ナイト……。」
その指を、眠るナイトの唇に優しく触れさせた。
梨衣子を並切さんに嫉妬させたら、連ドラへの愚痴大会になった件。おかげで削り作業が大変でw
いえ私は許容範囲なんですがね。……爆発に限りなく近い位置で。(w
リイコに言ってほしかった言葉がいっぱい・・・
短冊さん、ありがとうございます。
思わず身を固くした並切だが、彼の懸念は外れ何事もなく数秒の後、梨衣子は静かに指を離す。
わずかな時間のことなのに。この場にいる者にとっては何時間も経ったように感じられた。
リイコ「起きない、かぁ……。」フゥ
並 切「大丈夫だったか……、良かったぁぁ〜。」ヘタヘタ…
並切は安堵にともなう脱力で、へなへなとまた椅子に座り込んでしまった。
ソウシ「あのさ井沢……。何ならオレたち、廊下に出てようか?
もう一度……指でじゃなくて、直に、さ……。」
気を利かせようとする創志。しかし梨衣子は首を横に振った。
リイコ「今ここで、キスするつもりはないです。」
ソウシ「え?」
リイコ「それでナイトが起きてあたしの彼氏になっちゃったら、
ナイト自身の意思なのか、プログラムの影響でそうなったのか
分からなくなっちゃうから。
そういうの、イヤなんです。」
並 切「でも井沢さん、元の01に戻って欲しくないんですか?」
リイコ「欲しいですよ。今だって、目覚めて欲しいです。
ナイトが……欲しくてたまらないです。」
並 切「それならば。感電しないと分かったことですし試してみても。」
リイコ「でもそれ以上に、あたしはナイトの意思だけで選んで欲しいんです。
ナイトに、これ以上余計なものを混ぜたくないんです。
もう……もうイヤなんです。
ナイトのことを何かにつけて、プログラムかもって疑うのは!」フルフル
梨衣子の肩が、震えていた。
(リイコ「それも……、プログラムされてるから言ってるの?」
リイコ「プログラムされてることしかできないくせに。」
リイコ「プログラムで動いてるくせに、そんなこと言わないで!」)
(リイコ「はーあ。ナイトは簡単でいいね、プログラム通り言ってることだもんね。」
ナイト「そうだよ。
…………だけどオレは、梨衣子のことが大好きだよ。」)
(リイコ「ナイトのプログラムって、すごいね。」
ナイト「プログラムじゃないよ。
知ってるでしょ?
愛 し て る か ら 。 」 )
知ってなんか、なかった。
気付かなかった。気付けなかった。
並切への嫉妬よりも何よりも、自分を守るために
プログラムという言葉で壁を作って目を曇らせ耳を塞いで、
彼の中に生まれた真実(ココロ)を見つけられなかった自分が、何より情けなかった。
涙を見せぬよう並切たちに背を向けたまま、瞬きせずにカプセルを見つめる。
すればきっと、3つ4つは床にしずくを落としてしまうだろうから。
並 切「井沢さん……。」
リイコ「だから今できることは……、これが精一杯。
だから、だからナイト……。
キスするなら、目を覚まして、ナイトからしに来て。」
あたしを愛しているのなら。愛することを選んだなら。……でも。
(不二子「別人になろうが、取り戻しなさいよ!
新しい女ができてたって、その女から奪い返せばいいのよ!
記憶が戻らなくても、もう一度惚れさせればいいの!」)
リイコ「ううん。あたしを忘れて別人になっていても構わないから。
峰さんを好きになっててもいいから、
あたしの……、みんなのいる、この世界に帰ってきて。
会社のみんなも、ふじ子さんも、鉄子さんもナイトが戻ってくるの待ってる。
たとえナイトが思い出すことがなくても、
また、あたしの恋人にしてみせるから。惚れさせてみせるから。キス無しで。」
並 切「キス無しって……、それじゃ常識で考えて絶対無理」
リイコ「惚れさせてみせます。」
きっぱりと宣言する。
リイコ「常識で無理なら、常識を超えてみせます。
とにかくナイトを愛します。受け入れられることがなくても一生愛し抜きます。
ナイトはあたしにそうしたんですから。
(そして、あたしの心を捕まえた。)
別人になっても、ナイトの中にはあたしのナイトが生きているから。
そしてあたしは、ナイトの最高の彼女だから。
とにかく愛したいんです。ナイトという存在を。」
手の甲で顔を拭った梨衣子は、少し屈みこみ、動かぬ恋人に向かって告げる。
リイコ「ナイト……あたし、パリでちゃんとパティシエの修行の続きしてくる。
次に会う時は、ちゃんと夢をかなえたあたしをナイトに見せたげる。
あたしのこと忘れたナイトでも一目惚れせずにいられないくらい、
立派な、魅力的な女の人になって帰ってくるからね。」
(ソウシ「あいつのために夢をあきらめるのかよ。」
リイコ「そんなんじゃありません。…………自分のためです。」)
ソウシ(結局あの時から変わってないんだな……お前は。)
「……つーこった。天城、井沢をあんまり待たすんじゃねーぞ。
じゃなきゃオレはずーっと、井沢以外の女を探す気になれねー。」
リイコ「室長?」
ソウシ「オレも井沢と一蓮托生だ。
お前が戻らなきゃオレも井沢も一生独り身。
井沢がお前をあきらめてオレとくっ付く、って道はあるが、
今の井沢はお前をあきらめるつもりはないらしい。」
リイコ「室長……。」
少し苦味の混じった笑顔と共に、創志は呟いた。
ソウシ「2人の人間を不幸にしたくなきゃ早く起きてきやがれ。天城。」フッ…
>>455 「自分を守るためにプログラムという言葉で壁を作って」
ずっと前に書いたことなので何事かと思う方も多いでしょうが、
この話の梨衣子は連ドラ本編時、キス初期化事件がトラウマになって
長いことナイトに特別な感情を持つのを避けていた、という設定(というか解釈)になってます。
(通し番号46、今は無き二次創作スレの64に記述
通し番号1〜215は
ttp://loda.jp/lupin_zk/ にてファイルうpしてます)
>>453さん。
愛という漢字を多用するキモいと言われそうな文に対し、お褒めの言葉恐縮です。
自分の全てを捧げたいのと同時に、相手の丸ごと全てを自分のものにしたい、
包み込みたい。恋愛ってそういうものだと思ってます。
でももこロボの話じゃなければ、恥ずかしくてこんな二次創作書けませんw
ソウシ「んじゃ行くかっ! 見送りの連中、もう空港に着いちまってるだろ。」
リイコ「あ、はいっ。でもその前に、並切さん。」
並 切「は、はい……。」グスッ
リイコ「あたしのいない間、ナイトのことよろしくお願いします。」ペコ
並 切「もちろんです。あなたが安心して夢をかなえられるよう、
01は私がしっかり守ります。」
リイコ「それからこれ、ナイトに。」ゴソ…
梨衣子がバッグから取り出したのは、「ナイトへ」と書かれた小袋に入った四つ葉のクローバーと
赤い毛糸のマフラー。
島でルパンを待つ間に不二子から返却され、それからずっと梨衣子が持っていた。
並 切「……確かにお預かりします。
通電して燃えたりしないよう、あいつの枕元にでも置いてやりましょう。」
リイコ「お願いします。
じゃあナイト……、行ってきます!」
精一杯の元気な声と、笑顔を向けて。
並 切「行ってらっしゃい、井沢さん。」
田 中「あ、正面入口までご一緒します。」
ナイトの代わりに応える並切。廊下に出る扉の前まで2人を見送る。
田中が梨衣子達に同行し、扉が閉まる。
並 切「……行ってらっしゃい。」
閉まった扉に向かい、繰り返す並切。
ピ…ピピ……
並 切「ん?」
パソコン画面を覗き込み、ナイトのコンピュータの状況を確認する。
並 切「特に状況に変化は……見当たらんな。」
(……だが。01が自分の意思を持ちはじめた時も、
最初にチェックした時は全く異常が見られなかったんだ。)
並 切「やれば分かる、やらなければ一生分からん!
オレも彼女に負けずにがんばってみるかっ!」バシッ!
両手で顔を叩き気合を入れる。
『行ってきます。』 『行ってらっしゃい。』
其は再会を願う祈りの言霊。
遠く隔たれた恋人たちが再び出会い、共に過ごせる日が来ますように――
短いけど投下。次回お見送り。
<空港・飛行機内>
リイコ「この飛行機が離陸したら、またしばらく日本とお別れですね。」
ソウシ「おまけに並切さんやクロノス社とは、非常時以外連絡禁止、か。
天城を守るためとは言え、何も分かんねえのはきついよな。」
リイコ「大丈夫です。」
ソウシ「………………。
井沢、オレはまだお前のことあきらめてねえからな。」
リイコ「え?」
振り向けば、真剣なまなざしとぶつかった。見つめ合う瞳と瞳。
ソウシ「天城に、帰ったら勝負するって言ったろ? あの島で。
少なくとも修行を終えるまでは、オレはお前のそばにいるからな。
あー、2年も一緒にいれば、お前の気持ちが少しは動くかもしれねーしさ。」ケホゴホ
リイコ「……一生変わらないと、思いますよ?」
ソウシ「うるせー、それでもだ。あきらめが悪いのが人間なんだよ。
それで万一お前の気が変わったら、オレはあいつにざまあ見ろって言いたい。
だからオレもお前と一緒に天城を待つ! それでいいにしろ!」
リイコ「はい!」ニコッ
ソウシ「あーあ、早く起きねーかな天城のヤツ。
このままオレたちをジジババにしたらただじゃおかねーぞー。」
(ルパン「浅元創志はこう呟いたそうだ。
『戻って来い、天城』 ……と。
叫ぶように。」)
リイコ(なんだかんだ言って、室長もナイトに戻って来て欲しいんですね。
……大丈夫、1人じゃない。あたしもナイトも孤独(ふたりきり)じゃない。
想ってくれるひとは、ちゃんといる。多くはないかもしれないけれど、確実に。)
前に進まなくちゃ。今は目の前にあるパティシエの道を。
あたしたちを想ってくれるひとたちのためにも。
これから先、もっと増やせるかどうか分からないけど、
せめて今確かにあるこの絆を守り続けられるように、決して断ち切らないように。
<空港外・敷地沿いの道路道端>
ゴオォォォ……ォォォ
不二子「行っちゃったわね。」ボソ…
ルパン「行っちまったな〜あ。」
不二子「ルパン……、来てたの。他の2人は?」
ルパン「次元は見送りなんてセンチなことしたくねー、別れは港でやったからもう十分、だってよ。
五ェ門は美加ちゃんと初デートの待っち合わせ〜。」
不二子「ミカ? あーあの子。確か来てたわよ、梨衣子ちゃんたちの見送りに。」
ルパン「うんオレも見た〜ぁ。
たぶん美加ちゃん、その足で五ェ門のトコに向かうんだろな。
五ェ門もマヌケだよな〜あ。約束の6時間前から待ち合わせ場所行かなくとも、
コッチ来てればちょーっとした運命の出会い演出できたってのに。」
不二子(五ェ門……2〜3回付き合ったあたりでフラれるわね。)
正解。
ルパン「……そいや不二子、おめー02、つかトシキ君どしたよ?」
不二子「とっくに売っちゃったわよ。とある海外の資産家の未亡人が気に入ってくれてね。
キスさせたら、あっさり『はじめまして彼女、愛してるよマイハニ〜。』
で、あたしのことキレイさっぱり忘れちゃった。
ロボットなんかと……恋するものじゃないわよね。」フゥ
ルパン「ま、まさか不二子っ! あのロボットとチョメチョメしちゃったとかぁあ?!」
不二子「バカねぇ。プログラムでしか動かない作り物とベッドインするほど、
あたしは落ちぶれちゃいないわよ。
ま、ナイトとなら一回くらいゴールインしといても良かったかしらね。」
ルパン「(ほっ。)まーだチャンスがあるかもしんねーぞぉ?」
不二子「知ってるわよ。クロノスヘブンの眠れる騎士王子のことは。」
ルパン「おや、さ〜すが耳がお早い。」
不二子「でもあたしは魔女。ナイトの姫じゃあないもの。」
ルパン「不二子……?」
不二子「魔女は本物のお姫様には勝てない。あたしを好きになったナイトはきっと、
あたしの中に彼女の面影を見ていたことに気付く。
そして元のナイトと1つになって、井沢梨衣子を愛する天城ナイトとして目覚めるの。
それも、2年以内にね。 ……言っとくけど女のカンよ。理屈じゃないわ。
でも、騎士が姫を長く待たせるわけないでしょ?」
ルパン「……。」
不二子「……。」
ルパン「じゃ〜あ今度は生身の人間と。つーことでオレとイイことし〜ましょっ♪」ススス
パ ー ン !!
不二子「ったく空気読みなさいよ。それとこれとは別よ。」
ルパン「そ〜りゃないぜ不二子〜ぉ。元気にしてやろーと思ったのによぉ。」ヒリヒリ
不二子「さーておバカな人間の男は置いといて、次の仕事の準備に行かなきゃ。」
ルパン「な〜に何ナニどこ行くの〜ぉ?」
不二子「ある会社が世界最大級のダイヤの原石を購入したらしいの。
新型の高出力レーザー兵器の部品、なんてものにするためにね。
そんなもったいない使われ方されるよりも……、分かるでしょ?」
ルパン「あ〜ら都合いい。そこならオレっちも別件で潜入計画中だ。」
不二子「あら別件って?」
ルパン「お姫様と王子様たちの幸せのために、魔法使いが精一杯できることをと思いまして。
よろしければご一緒しませんか? わが愛しの魔女殿。」ニィ
不二子「よろしくてよ。この世界で最も美しく偉大な魔女が、力を貸してあげましょう。」クスッ
うし、規制解除。
日曜に天城に行ってきました。ただそれだけ。
ゴエが美加にフラれる(
>>437)のは、ここから1週間後のこと。
次回は2年後=ドラマ本編から3年後のリイコ帰国です。
〜2年後、3月下旬・隅田アパートメント〜
アパートの前に引越し業者のトラック。
数人の作業員が、大家・吉岡鉄子の元気な指示のもと家具を運び込んでいる。
ブロロロ…キッ
少し離れた道路脇に停まる、黒いバン。
???「……行ってこい、理想の彼氏!」
〜翌日・成田国際空港〜
ざわ…ざわ…
報道陣A「あ、来たっ!!」
わいわいどやどやドドドドド……
ゲートを出た男女2人に向かって、大勢の報道陣が押し寄せてくる。
リイコ「これってもしかしてあたしの取材ですか?!」
ソウシ「え? 何で。」
創志がツッコむ間にも、怒涛の人波は迫る。
リイコ「みなさん落ち着いて! 質問はお1人づつお願いし」
わーわードカドカズドドドドドドドドド……!!
しかし梨衣子の予想に反し、そして創志の予想通り、
報道陣は彼らを空気のように無視して、後方を歩いていた金髪の若い男女へと突撃していった。
報道陣B「ミス・カツラギ!」
報道陣C「桂木弥子さーん!!」
報道陣D「桂木さん、そちらの男性は?」
金髪女性「………………助手です。」ゲソ…
金髪男「はいはいはい。先生は長時間のフライトで、たいへんお腹を空かせておいでです。
機内食じゃ全っ然足りなかったものですから、うかつに近づくと食いつかれますよー。」ニコニコ
すらりとした長身に藍色のスーツをまとい、端整な顔に貼り付けたようなニコニコ笑顔の男が
精根尽き果てたような金髪の若い女性を抱えるようにして
(と言うか、どう見ても彼女の頭を掴んで引きずり回してるようにしか見えない。)
人の海を華麗に泳ぎ抜け、足早に空港出口へと去っていく。
ソウシ「あの有名な世界一の交渉人、兼・探偵の桂木弥子じゃないか。」
リイコ「確か今、19歳ですよね彼女。
雑誌によると3年世界を飛び回って4ヶ国語マスターして、まだ覚えるつもりだって。
マスターしてないけど使えるっての入れると何ヶ国語になるんだろ。」
ソウシ(…………最終的にあいつとタメ張れるかもな。)
リイコ「どうしました? 室長。」
ソウシ「ん? いや、あの子デビューした頃と比べるとけっこー美人になって
背も伸びたけどさ。3年経っても胸揺れないなーって。」
リイコ「どこ見てるんですかっ!」
ソウシ「しっかし一緒にいた男、やたら整った顔だよなー。
まるで……。」
創志よ、あれは人間でもロボットでもない。もっと恐ろしい 何 か だ。
〜カフェバー・リベルテ〜
ふじ子「神様って、本当にいるのかしらね。」
???「いねーよそんなモン。奇跡なんてのは、ただの偶然のめぐり合わせ。
それと人間……いや、意思持つ者たちの力さ。」
ふじ子「愛という意思、ってわけね。」フフッ
???「あいつらのはな。それにオレら悪党どもの思惑がからんだ結果、
たまたま化学変化を起こしてスパーク……もといあーなった。」
ふじ子「災い転じて福となったのね。」
???「そーとも言う。
……ともかくだ。奇跡なんて一生に一度あるかないかの宝クジだ。当てにするモンじゃねえ。
ささやかな成功でいいなら、それを引き寄せるために地道な努力をし、ついでに祈ればいい。
奇跡に比べりゃ小さなバクチだが、世の中楽しむにゃそれくらいが丁度いい。」
ふじ子「あの子達は……うまく行くかしら?」
???「地道に、できることを目いっぱいするしかねーわな。あんたもそのつもりだろ?」
ふじ子「……ええ。「お互いに」ね。」ニコ
???「そろそろ行くわ。うまかったぜ、ごちそーさん。」チャラッ
ふじ子「またお仕事? 有名人は忙しいわね。」
???「なあに、今日のはほんのヤボ用さ。」ニッ
なにげにつべを検索して、3話の温泉回のオナラがドラ○もんネタだと今更気付きますたw
某魔人探偵。相方と別れたヒロインが3年間海外行き、帰国→再会という共通項あるのでニアミスさせてみたり。
連ドラ絶彼終了が08年、ネウロ連載終了が09年なので、本当は1年ズレるんですけどね。
次回、年内に投下できるかな……。
『隅田アパートメント』
そう書かれたプレートが入口に貼り付けられた、少しレトロなデザインの、
年数もそれなりにありそうなアパートの前に、1台の車が停まる。
後部ドアが開き、飛び出すように降りる人物が1人。
その勢いのまま、彼女はアパートへ駆け込んでいく。
鉄 子「あっ梨衣子ちゃん! 荷物来てるわよ。それからねぇ」
廊下ですれ違った大家さんが声をかけるが、梨衣子は止まらない。
記憶をたどって迷わず懐かしい扉に到達し、ドアノブに手を伸ばす。
ノブをひねると、あっさりとドアが開いた。
鍵はかかっていなかった。
そこには、3年前と同じ部屋があった。
厳密に言うとこの3年間で処分した不要な雑誌類に古くなった衣類、
梨衣子自身が今日、手荷物で持ち込んだ物もあるためいくらかは欠けている。
しかしそれ以外は。
家具の配置、小物類、食器、本。
前日に着くよう送った物すべては、「完全に」3年前と同じ場所に存在していた。
ただ1つ。家具とは別に、この部屋に必要な最も肝心な1つがない。
梨衣子はキッチンを抜け、リビングに入り、寝室を覗く。
ベランダに出る。トイレのドアを開ける。
どこにもいない。
部屋は、完全に無人だった。
唐突に、彼女の胸に3年前のデジャヴが到来する。
朝目覚めたら、家のどこにもいなくて。
寝室を出、リビング、キッチン、いつも洗濯物を干しているベランダ、
充電中かとトイレも見たけれど、姿はなくて。
散歩か何かかと思ってた。そこへ、並切さんが訪ねて来て。
リイコ「…………っ!!」ブルッ!
嫌な記憶と同時に襲い掛かって来た悪寒に震える。
過去に戻されたか、時間が凍りついた空間に迷い込んだのか。そんな思いがよぎった。
ふわ……っ
梨衣子の肩に。
あたたかいものが舞い降りた。
そのまま。
背中から、あたたかいものに優しく包み込まれる。
春のような。彼がやって来た、あの季節のような。
???「―――梨衣子。」
聞く人を安心させる、落ち着いた低目の優しい、懐かしい声。
誰なのか、振り向かなくても分かる。
時が融け、針が動き出す。
足元で小さくしゃらしゃらと音がしたのは、スーパーの袋だろうか。
リイコ「ナイト……!」
ナイト「―――おかえり。
今夜は、梨衣子の好きなオムライスだよ。」
新年初投下にて、ナイト帰還です。
クリスマス投下する予定だったのですが、PCが壊れまして。バックアップ取る前にorz
古いノートPCに吸い出しできたデータ移してやっと再開、書けていた分だけ投下。
ルパン壁紙含む画像フォルダが消えたのはちょっと痛いw
次回は残った伏線回収などを。
リイコ「ただいま……。」
振り返った瞳に入ったのは、微笑と温かい熱を持ったまなざしと、赤いマフラー。
梨衣子の顔が、くしゃりと泣きそうに崩れる。やっと会えた。待っていたこの瞬間。
リイコ「ただいま、ナイト!」
衝動を抑えられず抱きついた目の前の存在は、しっかりとその広い胸で抱きとめてくれた。
リイコ「帰ってきたんだよね。本当に……あたしのナイトなんだよね。」
しかしなぜか、ナイトは少し困った顔をした。
ナイト「あのね梨衣子……。」
<同時刻・某所>
並 切「おや、あなたですか。あなた方にはたいそうお世話になっちゃいまして。
ああ、お仕事の内容がたまたま私たちの利害と一致した、ですか。そうでしたね。
01がどうなったかって?
そうですね、何から話せばいいのか。
……まずですね。2年前の事件の後、01のメインコンピュータに
あのメインICを接続して起動させたところ、目覚めるどころか
2つの人格の衝突ゆえかオーバーヒート状態になりました。
ですが、あなたのナノマシンのおかげで改善しまして。
ナノマシンがメインICからメインコンピュータ全体に移動して、
新たな回路を増設し始めたんですよ。
既存の回路の隙間をぬって、極小サイズのメモリや演算装置を、大量に。
試しに材料となる金やレアメタルの金属片を置いてみたら、
日を追うごとに小さくなっていく。いや〜、あれは観察してて面白かった。
何なんですかあのナノマシン。
2年前のあなた方のセリフから製作元と思われる国を特定できましたが、
過去に起きたクーデターで当時の科学者も関係者ものきなみ故人。
ナノマシンの構造とかプログラムとか全っ然手がかりなし。
材質が金で、01のコンピュータの回路から電気を取って動いてるくらいしか分からない。
なに、話がそれた? ……まあいいでしょう。
どうなることかと思いましたがその結果、メインコンピュータがパワーアップして、
感情と思考の複雑化によるオーバーフローの心配がなくなりました。
2年前は冷却ボックスに入れないと焼け焦げてしまう有様だったのが嘘みたいですよ。
ナノマシンは今も01の頭の中で活動中です。
01の「生きたい」という意思に完全に支配されているらしく、やってることは
メインコンピュータの維持と、01の今後の成長に合わせた回路の増設くらいですね。
冷却もやってくれてるんですよ。風車みたいな形になってるのがたくさんいて。
機能上の問題は、完全に解決されたわけです。
ああ、完全にメンテナンスフリーになったわけではありませんよ。
ナノマシンが増設しているのは記憶と行動決定……言わば01の人格に直結する部分だけでして。
体内のシステム管理や運動機能等は、既存の回路とプログラムのままなんです。
維持管理はやってくれてるようですがね。
だからそのあたりのバージョンアップは、私たちの手でしてやる予定です。
でもひょっとすると……将来01自ら頭の中でプログラムを組み、
より良いものに自力で書き換えていくように進化するかも知れません。
01が次に死ぬのは、溶鉱炉でナノマシンごと完全に融かされるか、
01が……心の底から死を望んだ時でしょうね。
それによって01の意志に従って活動するナノマシンは、01に安らかな死を与えることでしょう。
ナノマシンが01を修復不能なまでに破壊するか、
ナノマシンが先に機能停止して、3年前と同様緩やかに死に至らしめるか……。
どうして従ってると分かるって?
01が意識を取り戻して後、ひどく落ち込んだ時期があったんですよ。
同時にナノマシンの活動が急速に落ちまして。いや危ないところでした。
それからどうにか気を持ち直したら、ナノマシンも復調しました。
つまり、そういうことです。
ああ、それから01の人格に関してですね。それについては……。」
<アパート内>
リイコ「分からない? ナイトにも?」
ナイト「うん。梨衣子を愛した3年前のメインICの「天城ナイト」と、
不二子さんを愛した新しいメインICの『新しいナイト』。
どっちが今のオレなのか、はっきりとは分からないんだ。」
2年前、1つになったメインICの中で2人のナイトは迷っていた。
眠りから覚めるのは1人でないといけなかった。
2つの人格が同時に現れると、コンピュータが矛盾を起こし全てが壊れてしまうから。
二重人格なんて器用な芸当ができるほど2つの人格は分離していなかった。
どちらか一方が消えるか、融合するか。
どっちも消えるのは嫌だったから、融合が最善の方法だと2人とも思った。
だけど怖かった。
『新しいナイト』は峰不二子に井沢梨衣子を重ねていたことを知ったが、
不二子をずっと愛していたいと思っていた。
しかし融合すれば梨衣子への愛を思い出し、不二子への愛が消えてしまうと思った。
「天城ナイト」も『新しいナイト』は記憶をなくした自身そのものだと知ったが、
梨衣子への愛が消えてしまうのが怖かった。
彼女を愛さなくなったら自分が自分じゃなくなる、自分という存在が消滅してしまうと思ったから、
それが嫌でなかなか互いを受け入れられなかった。
ナイト「その時、梨衣子の声が聞こえたんだ。
たとえ別人になっても戻って来てほしいって。思い出さなくても惚れさせてみせるって。」
それで「天城ナイト」は……『新しいナイト』に吸収される形で融合することに決めた。
意識も感情もデータとして解体し、「過去の想い出」という形になって。
ナイト「怒らないで梨衣子。消えていいと思ったわけじゃないんだ。
オレ、すっごく嬉しかったんだ。別の存在になっても梨衣子はオレを愛してくれるって。
どんなになっても、梨衣子にとってオレは「天城ナイト」なんだって。
(ルパン「安心しな。お前がどう変わろうが、彼女は受け入れてくれるぜ。」)
かの怪盗の言葉が真実であることを確信し、勇気付けられた。
ナイト「だからオレも『新しいナイト』を……不二子さんを愛する気持ちを、受け入れることにした。
『新しいナイト』も、不二子さんを愛せるならいいと、そう思ってくれた。
でもオレにはもう1つ確信があった。
いつか梨衣子は、またオレが梨衣子を愛せるようにしてくれる。
オレを天城ナイトにしてくれる。
梨衣子を愛することができるならオレは、天城ナイトだ……!
だから、だからオレも、どう変わってもいつかきっと梨衣子への愛を取り戻し、
天城ナイトに戻ってみせると決めて、『新しいナイト』に取り込まれた。」
意識を解き放って『新しいナイト』のそれと混ざり合い、1つになる直前。
「天城ナイト」は強く強く心の底から、全身で、
魂があるなら ―いや、心があるのだからきっと彼にはある― 全霊で、
存在の全てで想った。
( 梨衣子……、 愛 し て る ………………!! )
永遠の愛の「進化」、短冊版をお送りします。説明が長くてうざいです。
コンピュータが焼け焦げる懸念は厨性能ナノマシンが解決してくれましたw
冷却は今のところ空冷式ですが、そのうち血管のような形の水冷方式に進化すると思われ。
>>476からナイトのセリフ内の「天城ナイト」の「」が消えてるのはわざとです。
どこからともなく声が聞こえた。それはすべての方向からとも、自分の内側からとも思えた。
(不二子、愛してる。)
同時に。現代の傾城の美女と過ごした、感情をともなった記憶が流れ込む。
色香にあふれて贅沢好きで、気まぐれでわがままで、自分勝手でずる賢くて嘘つきで、
何を考えているのか分からない。
だけど、
寂しがりなところもあって、ひとを騙している間も心のどこかで愛を求めてる。
プログラム通りの行動をしても喜んでくれない、と思えばたまに笑顔を見せてくれる。
怒った顔、笑った顔、1人で島から脱出させた時の、泣き出しそうな顔……。
ああそうか。
梨衣子と同じだ。怒った顔、笑った顔。一見正反対に見えて、肝心な点はみんな重なる。
だから、オレは…………!
ナイト「その瞬間、本当に理解できたんだ。『新しいナイト』はオレそのものだと。
融合しても、オレはオレになるんだと。
そうして1つになったオレは、なぜか自分のことを「天城ナイト」だと自覚していた。」
リイコ「それじゃあ……。」
ナイト「過去の想い出になるはずが、メインになってた。
並切さんが言うにはどっちも性格に違いがなかったのと、
経験の量が多い分、より複雑化……成長していたから、
ぴったり重なって、結果「天城ナイト」が頭1つ上に出たんじゃないかって。」
リイコ「なら、あたしのナイトなんじゃない。」
ナイト「だけど……だけどオレには『新しいナイト』の、
不二子さんを想う気持ちが残ってしまったんだ。」
<某所>
???「つまり二股ってか? 梨衣子ちゃん「だけ」を愛せなくなっちまった、と?」
並 切「悪く言えば。以前は共存していた恋人プログラムも、融合の際に
壊れてしまったらしくて。01を矯正するものは何もなくなってしまいました。」
???「あー、それが壊れるほど落ち込んだって原因かい。
………………。じゃあ、」
<アパート内>
ナイト「梨衣子以外を愛してしまうかもしれない今のオレは、「天城ナイト」と言えるのか。
恋人プログラムを失ってしまった今のオレは、
美加さんの時と違って梨衣子にキスしてもらっても戻れない。」
リイコ「知ってたの?」
ナイト「覚えてない。並切さんが教えてくれた。
梨衣子の恋人に戻った時、梨衣子の記憶だけ消えなかったことが
オレが梨衣子に対して本当の愛情を、とても強い愛情を持ってる証拠だから、
今度も大丈夫だって言ってくれた。
でもその愛情も、何かの理由で薄れてしまう時が来るかもしれない。
そう思ったら……とても辛くて、苦しかった。消えてしまいたいとさえ思った。」
言葉を切ったナイトの顔は、真剣で、とても苦しげで。
こんな切ない表情ができるようになったのか、彼という存在は。
ロボットなのにそんなことを忘れさせる彼の中の意思は、感情は、こころは。
それを、こんなに苦しませて。人間なら当たり前の、こんな他愛無いことで。
リイコ(……しょうがないなあ。)フゥ
ナイト「梨衣子……?」
腕をナイトの体から外し、一歩下がる。
リイコ「それで?」
ナイト「え?」
<某所>
???「何故あいつは今、あのアパートにいるんでい?」
<アパート内>
リイコ「今あたしの目の前にいるナイトは、何でここにいるの?
いったい何がしたくて、ここに来たのよ?」
<某所>
???「悩むのは、彼女が一番好きだからじゃねーのか? 別人としてではなく、
自分自身で彼女を裏切ってしまうのが怖かったからじゃねーのか?」
<アパート内>
ナイト「梨衣子に……会いたかったから。」
リイコ(よくできました。)
内心微笑むが、まだ油断はできない。不機嫌顔を作って胸の前で腕を組む。
リイコ「それから? 会って、それからどうしたいのよ?
あたしにお別れでも言いに来たの?」
ナイト「そんなことはない!」
ナイトが声を荒げた。思わず気圧されて梨衣子は目を見開く。
ナイト「あ…………ごめん。」
リイコ「……いいよ。続き聞かせて。」
ナイト「うん……。オレの中には、不二子さんのことを想う気持ちがある。
でも一番愛したいのは、梨衣子なんだ。」
梨衣子の頬に朱がさす。しかしうつむき気味のナイトは気付かない様子で続ける。
ナイト「梨衣子だけを愛した、梨衣子だけを愛する「天城ナイト」では
なくなってしまったかもしれない。
でも3年前と同じくらい、いや、それよりももっともっと、
オレという存在が完全に消滅するまで、ずっと梨衣子のことを愛したい。
だからオレは、ここに来ようと思った。梨衣子の、今の気持ちを確かめるために。
梨衣子の気持ちが変わっていないなら……、ずっと梨衣子のそばにいたい。
そして梨衣子のことを守りたい。オレの手で幸せにしたい。愛し続けたい。」
リイコ「ナイト……。」
ナイト「梨衣子にとってロボットであるオレと暮らすのは、
すっごく大変なことだろうって並切さんに聞いた。
オレはどう頑張っても人間にはなれない。家族を増やすことはできない。
今の梨衣子がダメって言うなら、オレは梨衣子の前から姿を消す。2度と会わない。
でも、もしも。ロボットでも、いいって言うのなら……。
あの時に戻れないかな? 3年前のあの時から、もう一度やり直したい。」
リイコ(そっか、この部屋のレイアウト……。)
3年前のあの時。
それは機能停止の運命が迫ったナイトが、この部屋から去ったあの日のことだ。
ナイトなりにあの日の続きを演出しようとして、ひょっとしたら買い物の時間も計算して……。
リイコ「……何言ってるの。戻れるわけないでしょ。」
ナイト「梨衣子……。」
悲しげに、なかば伏せられるナイトの目。
リイコ「3年間……、
ずっとナイトへの想いを忘れられなかった。
2年前からはナイトがいつ起きるかと期待しながら、
一生目覚めないんじゃないか、ナイトを残してあたしが先に
死んじゃうんじゃないか不安になって、壊れそうになっては
きっと大丈夫だって自分を励ましながら、パティシエの修行してた。
あたしのその必死な気持ち、なかったことにする気?」
ナイト「梨衣子?」
リイコ「それに3年前に戻っちゃったら、不二子さんとのこと許すことができないじゃない。
そばにいなくても、ずーっとナイトのこと愛してたんだから。
このためにためた想い、全部受け止めてくれなきゃ許さないんだから。
ナイトが自分のことどう思ってようが、今あたしの目の前にいるのはあたしのナイトなんだから。
家族が増やせないなんて何よ! ナイトがいればいい!」
今度こそ。
組んでいた腕をほどき、しっかりと抱きしめる。かつて失くした自分の魂の片割れを取り戻すように。
リイコ「もう……絶対離さない。」ギュ…
ナイト「梨衣子……!」
リイコ「あたしの想い、ナイトが嫌だと言っても押し付けるよ。
その代わり、ナイトは気の済むまで不二子さんのこと想ってていい。
あたしは不二子さんへの想いも含めて、ナイトを全部愛しちゃうんだから。
過去も未来も、ナイトの時間も心も、存在全部!」
ナイト「うん。………………うん!」
勇気が出た、取り戻した。愛しいひとを、何よりも大切な彼女を愛する勇気を。
ナイト「オレにも、梨衣子の全部をちょうだい。
愛してる……梨衣子。」
リイコ「あたしも愛してる、ナイト……。」
「この手を離さない。僕の魂ごと離してしまう気がするから。」
「いつか再び出会えた時、愛する勇気を取り戻す。」
某ゲームと某爆○スランプで恐縮ですが、これがリイコに求めていたテーマです。
話の流れでナイトにも適用しちゃいましたけどね。
文章クドくなってるよと不安になりつつ、この調子でいいのか悪いのか
ここずっと評価がないので分からず、迷走しそうですw 次回はあの男に。
ついにゴールイン!ナイトおめでと!
ナイト!良かったね!
泣きそうだ〜
並 切「だから言ってやったんですよ。
そんなに思いつめるほど、不二子さんよりも井沢さんを愛してるんだなって。
そしたら元気を出してくれまして、少しずつ状態が改善していきました。
一月前に01の意識が戻って、動けるようになったのが一週間前。
それから不眠不休で調整とチェックを繰り返し、すべて終わったのが昨日の朝。
井沢さんに急遽メールを送った後、01を送って、
私、そのまま車の中でグッスリですよ。いやー快眠したした。」
???「あぶねーな、誰か他のヤツに……助手もお休み中ってか?」
並 切「そうなんですよお。田中のヤツ仕事が終わったとたんに寝込んじゃって。
まったく今時の若者はだらしがない。」ハッハッハ!
<クロノス社・並切の研究室>
田 中「並切のバカ〜、人でなし〜〜〜。ムニャムニャ
………………01、……幸せになれよ〜ぉ。」zzz…
<某所>
並切が乗る車の、開いたウインドウに肘をかけ合掌していた人物は、
突然弾かれたように振り返り、どこからか飛んできた何かをキャッチした。
並 切「? それ何ですかルパンさん。」
ルパン「手付け。」ニッ
<アパート内>
リイコ「なに投げたの?」
ナイト「虫。迷い込んできたみたいだから逃がしてあげたんだ。」
外を見るナイトの目のレンズに映る、彼が生まれた会社のロゴがついた黒いバンと、
その傍らに立つ赤ジャケットの男。
先ほど自分が投げた、てんとう虫に似た小さなロボットを振り返りざまキャッチした
赤ジャケットの男が背を向け、手を振って去るのをナイトはにっこりと笑って見送った。
<橋の上>
スーツを着た若い男が1人欄干にもたれかかり、停めた車を背にして海を眺めている。
ソウシ(人がいいよな、オレ。)
梨衣子をアパートまで送り外で待っていると、買い物袋をかかえたナイトと出くわした。
再会の挨拶を省略して梨衣子が部屋に行ってると教えて、
あわててアパートに駆け込む恋敵を見送り、居づらいので車を走らせここまで来て、
そして小一時間、無為に過ごしている。
上着のポケットに手を突っ込み、中のものを取り出す。
ルパン「いよっ! 久しぶりだな。」
ソウシ「ルパンさん! ……神出鬼没ですね。次元さんのケガは大丈夫ですか?」
ルパン「あれからどんだけたったと思ってんでい。とっくに完治して本調子に戻ったさ。
今日は近所に用事があったもんでな。2年前の約束の、手付けを頂戴しに。」ピッピッ
携帯電話を開き操作するルパン。おそらく以前見た携帯電話型パソコン、のグレードアップ版だろう。
ソウシ「手付けって?」
ルパン「3年間待ち焦がれた存在に再会した、カワイ子ちゃんのパーフェクトな笑〜顔っ♪
隠しカメラでバ〜〜ッチリ♪」
どうやらルパンは、ナイトと梨衣子のツーショット画像を隠し撮りしてきたらしい。
どんな様子なのか創志からは見えないが、少なくとも液晶画面の中の
梨衣子はきっといい顔をしているのだろう。
ソウシ「隠し撮りって、犯罪じゃないですか。」
ルパン「それも込みで予約済みさぁ。
でも用が済んだら、しっかり窓から投げ返されちった。
隠し場所もこっちの居場所もバ〜レバレ。さーすが高性能ロボット。」ピッピッピッ
ルパン「おお?!」
ソウシ「?」
ルパン「いやいやいや、予想以上にい〜いモンもらっちまったモンでな。
こーりゃサービスしなきゃな〜あ♪ ほい[お気に入り]登録っと。」ピッ
ソウシ「あなた方にはもう十分サービスしていただいたと思うんですが。
アレそうでしょ? 天城を取り戻してからの、あなた達が絡んだ一連の事件。」
2年前にDrの手からナイトを取り戻して後、銭形に渡された犯罪データと
Drの証言を元に、警察が関連企業の捜査を始めようとした矢先のことだった。
黒幕であったDrのバックについていた企業の本社にルパン一味が侵入して
新型レーザー照射装置の製作に所有していたダイヤを盗み、そのついでに
企業が裏で行っていたあらゆる悪事の証拠をブチ撒けていったのだ。
銭形にとっては不本意であったが、死の商人たちを塀の中に送るまでの時間が
短縮できたのは良いことである。
そして現場に残されていたメッセージカードには、こう記されていた。
「『永遠の愛』を汚す者どもにルパンの災い有れ。」 と。
その後、サイバーテロや裏でロボット兵器の開発をしていた各国の犯罪組織・企業が
次々とルパン一味によって壊滅、企業は良くても表のまっとうな部門を残して解体・再編成、
トップの大規模なすげ替えを余儀なくされた。
もちろんルパンはその間も通常のお宝泥棒もしていたが。
クロノスヘブン社が発明した、または開発の過程で偶然できてしまったと
噂される『永遠の愛』が実際どういうものなのか。
あの事件の当事者以外に、知る者はほとんどいないだろう。
だが世界中に公表されたこのメッセージと一連の事件は、2つの事実をほのめかした。
『永遠の愛』盗難事件の真の黒幕。そして
― 『永遠の愛』に手を出せば、ルパン三世を敵に回す ―
過去ルパンの怒りを買って壊滅させられた組織、全ての資産を奪われた上
社会的にもどん底に落とされた富豪・事業家は数知れず。
深い闇の世界に棲む者ほど、かの怪盗の孫の恐ろしさを熟知している。
ルパンは自分の名をもって、ナイトとその周りの者たちを守り続けているのだ。
ルパン「いんや。気にいらねーヤツぶっ飛ばしてたら、
たまたまそいつら全部『永遠の愛』に興味を持ってたってだけの話さ。偶然偶然。」
ソウシ「そうですか。」フフ…
ルパン「……その箱。」チラ
先程から、なかば見せ付けるように創志が手の中で弄んでいる小箱へと、話を振る。
ソウシ「ああ、指輪ですよ。」パカッ
「ムダになっちゃいましたけどね。」
ルパンからすれば小さいだろうが、確かなダイヤモンドとプラチナの輝き。
婚約指輪として作られたものであろうことは容易に判断できた。
ソウシ「残り2年、一緒にパリにいましたが、結局井沢の心は天城から離れませんでした。
当たり前ですけどね。3年前と違って、帰ってくる希望があるんですから。
たとえ別人になったとしても、天城は生きてるんですから。
それでもと……、
最悪の事態に備えてこっそり指輪を購入してみましたが、このザマです。」パタン
ルパン「……。」
ソウシ「2年前、『永遠の愛』盗難事件を知った井沢が、天城のことだと
直感して、動揺して、でも自分が行っても何もならないと諦めようとした。
オレはそんな井沢を見ていられなくって、日本に行こうと言ったんです。
でも、師であるルシアン先生に許可もらおうにも
井沢の彼氏だったロボットが盗まれたから、なんて言えない。
どう説明したらいいか悩んでたオレに、先生はあっさり帰国を許してくれたんです。
その時の理由を、オレたちが日本に帰る前に教えてくれました。
3年前フランスで修行を始めてから、井沢の作る菓子が日本のコンテストで作った、
先生が最初に食べた井沢のケーキと、変わってしまってたそうなんです。
妙に焦っているような、強迫観念に駆られてるような気持ちがケーキに出てる、と。
そういうのは誰にでも多かれ少なかれあるけど、その中でも井沢のは異常だった。
おかげでケーキの味がどこかとげとげしい、
彼女が持ってたはずの良い面がごっそり抜け落ちてる、って。」
ルパン「師匠はお見通しだったワケだな。彼女の胸の穴を。」
ソウシ「ええ。あの頃井沢は天城の抜けた穴を埋めようとして、
2度と動かなくなっちまった天城に報いようとして、
感情を抑え込んで無理に笑顔を作りながら必死に菓子を作ってました。
でもオレにはそばについててやる以外何もできなかった。
オレと一緒に一時帰国の許可をもらいに来た井沢を見て、
事情は分からないが、これが井沢の焦りを解決するものだと直感したそうです。
実際フランスに戻ってからというもの、井沢はかつての味を取り戻しました。
それからも、落ち込んだりしたことも何度かあったけど、
いつも最後には気を持ち直して、最高の菓子を作り上げました。
笑顔になる味。オレが井沢に興味を持つきっかけになった、
祖父が作っていたのと同じ、井沢の菓子の味です。
あれは、作り笑顔をしている人間には出せない味だと実感しました。
悔しいけれど、井沢に本当の笑顔を取り戻させたのは天城です。
戻ってきたあいつは、今日二言三言言葉を交わしただけですが
すぐに分かりました。あいつが変わらず井沢を精一杯愛してるってこと。
多少性格が変わっていたとしても、井沢を愛し一生懸命幸せにしようと
思っているなら、あいつは「完全な」天城ナイトです。
本物が帰ってきたなら、騎士の代理はお役御免ですよ。」
彼らの2年間と、魔法使いに精一杯できること。
ソウシは残念なことになりましたが、次回も少しフォローします。
>>484さん、
>>485さん。やっとここまでこぎ付けることができました。
書いてる側としては、あの辺は「イエス! フォーリンラブ(はぁと)」のフレーズが頭をちらついてw
リイコナイトがノリノリであのポーズをと想像すると……ごめんなさいごめんなさい(w
ごめん 今週 書けませんでした。 スランプかなorz
生存報告
すみません、書けなかった代わりに小ネタ、「連日徹夜でナチュラルハイの田中さん。」
田 中「アンインスト〜〜ル♪ アンインスト〜〜〜ル♪」
並 切「嫌な歌歌うなっ!」
田 中「じゃ替え歌。」
並 切「なに?」
田 中「最終章〜SP〜♪ 企画とPの思惑が〜今の僕には〜理解できない♪
記憶〜を〜♪ アンインスト〜ル♪ で〜き〜れ〜ばいいの〜に♪
萌豚や腐女子のように〜2次創作でごまかすしかな〜い〜♪」
並 切「いかん、徹夜させすぎて田中に書き手の生霊が憑依してる……。」
絶彼組曲が作れそうな気がするけど、きっと気のせいw(ええ、ニコ厨ですとも)
本スレの話ですが、
「ココロ」って曲、投稿日見たら連ドラ絶彼初回の一ヶ月前(08年3月頭)なのですね。
「ココロ・キセキ」は同年3月末。
しかも連ドラ最終話の原作との変更点が、妙に符合してたり。
(機能停止の原因=ココロにコンピュータが耐えられずショート(焼き付き)とか、
停止直前に製作者にアリガトウを言うとか。※ココロ・キセキで過去にメッセージ送信)
前者はよくあるパターンだったので当時は気に留めないでいたけど、
後者は原作の、リイコを見送ってそのまま眠るように……を改変したあたり、
脚本の人とかがあの曲を知って、という可能性を考えてしまいます。最終話タイトル「キセキ」だし。
原作後小説が「アリガトウ」なのは、できすぎ感ありすぎて逆に疑問ですが。
あー、アナザー改変のYet Anotherが聴きたくなってきた。