>>362 明日香より。明日香へ。
わたし、今日死のうと思ってた。ごめんね明日香。
わたし、今まで明日香のことがあまり好きじゃなかった。
ひとりぼっちの明日香が好きじゃなかった。
だけど、ここに来て気付いた。わたしはひとりぼっちじゃないだって事に。
ここには、8才の時のわたしがいる
わたしには8才のわたしがいて、13才のわたしがいて
いつか20才になって、30才になって80才になるわたしがいる
わたしがここで止まったら、明日のわたしが悲しむ。
昨日のわたしが悲しむ。
わたしが生きているのは今日だけじゃないんだ。
昨日と今日と明日を生きているんだ。
だから明日香、死んじゃ駄目だ。生きなきゃ駄目だ
明日香たくさんつくろう。思い出をつくろう
たくさん見よう。夢を見よう。
明日香、わたしたちは思い出と夢の中に生きつづける
ながいながい時の流れの中を生きつづける
時にすれ違いながら。時に手をとりあいながら
ながいながい時の流れの中をわたしたちは歩きつづける
いつまでも、いつまでも