こんな麗わしき鬼は嫌だ

　　　　　　　　　　　鬼子母神｜｜　　　　　　　　　売春宿
眉川病院　公園　南崎運送.｜｜犀一　Twilight　（閉鎖）
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 海

　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｜Γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 岸
　 IKI　ONI　祈祷所　居酒屋鬼　溝口編集部｜｜警察　香山病院　KIYOSHI
　　　　　　　　　　　　 　(空家)　　　 　　　　　　｜｜　
　証券会社　居酒屋しのぶ　　溝口のﾏﾝｼｮﾝ｜｜コンビニ　西和セントラル病院
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣


￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｜Γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣海
　田所　恭一のマンション　柊不動産　　黛交通事故跡　　　　　スナックかもめ
　　　　　　　　　　　 　 　　　　　　　　　　　　　｜｜　
baloma　事務所　撮影スタジオ　時司部屋　　　　　　　｜｜ニッセソ　奥寺の娯楽室
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 岸
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿至空港＿＿＿_
台湾――――海岸―――――――――┐
｜エルドラド事務所　ジョーの屋敷　空港,｜
└────────―───────┘

>>703

ちょｗ　時司部屋ｗｗｗｗｗｗｗｗ

ﾊﾙが出てるけど、修子は別の役者で進行してほしいです…

>>704
例え出しても後姿・台詞なし・1シーンのみとかにしようと思っていたんですけどね
本格的に参戦させるなら絶対別の役者を考えないといけませんねw

最新版相姦図ｷﾃﾀ━━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━━ !!!!!

蕎麦屋の久我さんきぼんぬｗ

>>707
一応愛のソレアは見逃してしまったんであんまりわからないんですね
Novellaさんが帰ってくるのを待ちましょう

溝口のマンション
溝口はいつもの服を着込んでいる
富弓「ちょっと溝さんどこいくの」
溝口「少しだけツケをしててね　返しに行ってくる」
ドアを開け振り向き言う
「そろそろ溝さんから直してくれよー」

相関図　後で香山病院と西和セントラル病院のあたり手直ししますね

病室・ボスの病室
ヤクザのボス(小野寺昭)が寝ている
舎弟「ボス!ジョー・中村という男から国際メールです」
ボスが起き上がり封筒を丁寧に開ける
ボス「下がってていいぞ」
舎弟「かしこまりました」
”そのうちお前に会いたい　ジョー・中村”

アルテミス
静江「ちょっといいかしらー」
静江が店内へ入る
柊子「いらっしゃいませ　本日はどのようなご用件で」
静江「ちょっと見させてもらいたいんだけどー」
やり取りを見ていた律が近づいてくる
律「柊子　こいつには売るな」
静江「え　ちょっと!どういうことよ」
律「今更何をしに出てきた園田江梨子」
静江「誰よエリコって　そんな棒みたいな声で言われても分かんないわよ」
柊子「園田江梨子ってあのときの・・・」
柊子は信州にいたとき律とやってきた詐欺師を思い出した
静江「私の名前は静江よシ・ズ・エ!」
律はそのまま静江を外に追いやってしまった

眉川家
啓子「この女優演技が全然なってないわね」
太郎「昼ドラですか母さん」
テレビでは昼ドラ『銀色の羽』が流れている
啓子「あら太郎ちゃん早いわね」
太郎「早めに診察が終わりまして」
啓子「次回作に期待するしかないわね」

ttp://cap.silk.to/jlab-pa/s/pa1192112090156.jpg

『銀色の羽』にダメ出しする啓子ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

小料理しのぶ
溝口が入ってくるが女将は気持ちを押し殺し平静に努めている
女将「あら増雄さん　今日は早いわね」
溝口「いや今日は飲みに来たんじゃなくてこれを・・・」
溝口は少しづつたまっていったツケ代として5万円を出した
溝口「今までツケにしてきて悪いと思って・・・」
女将「受け取っておきます　でも折角ですから飲んでいきましょうよ」
溝口「いやこんな時間に悪いですし」
女将「何言ってるんですか」
女将は小さな小瓶の中身をビールに注ぎ溝口に出した

みちる
ツケ代を貰うことがきっと自分への手切れ金だと女将は感じたんでしょうね
ふつふつと煮えたぎっていた未練がついに流れ出していってしまうのよ

眉川家
太郎の携帯が鳴る
啓子「太郎ちゃん電話よ」
太郎「分かっていますよ」
太郎は電話に出て返事を何回かすると再び外に出ようとする
太郎「ちょっと緊急の患者が出たんで」
啓子は太郎を見送る
啓子「医者も大変ねー」
視線をテレビに戻すと次の特集が映っていた
”時司部屋　若手力士死亡　兄弟子らによる暴行か”

"F2ちゃーお"13:05-15:45(月-金)
お笑いタレントと美人女子アナによる昼の情報番組

時司部屋　若手力士死亡　兄弟子らによる暴行か”
リポーター「時司部屋前からの中継です
現在現場は人の出入りはありませんが　明かりがついていることから中に人はいると思われます」

顔は映っていないが鬼子母神に祈願をしに来ていた女が泣きながらインタビューを受けているVTR
”時司部屋　女将兼ちゃんこ番”
ー実際に兄弟子らによる暴行は行われていた?
「厳しい練習だとは思いましたけどそこまでのことをしているとは気づきませんでした」

スナックかもめ
家庭教師と那代子が店に入る
留美「いらっしゃいませ」
那代子「こんなところに店があったなんて知りませんでしたわ」
「最近仲間から教えてもらったお店でね」

柊不動産
岡山が迫田に書類を見せている
迫田「こんなプロジェクトを？」
岡山「成功すれば柊不動産にとって新たな方向性が開ける暫くはこのプロジェクトと平行して進める」

奥寺の娯楽室
奥寺「またあなたか」
いつのまにか静江が入ってきている
静江「一体どういうことよ　あの表のガードマンは」
奥寺「岡山さんが用意してくださいましてね」
静江「私はガードされるべき怪しい女だって言いたいの」
奥寺「よく分かってるじゃないですか」
静江「酷いこと言うわねー」
奥寺「一体今日は何の用件で」
静江が甘えた声になる
静江「この前巷で評判がいいお花屋さんに行ったの　そしたら変な言いがかりつけられてお店の外に追い出されちゃったの」
静江は分かったように奥寺のほうを見る
奥寺「言いたいことは分かりましたが　お花なんて男でもできましたか」
静江「そんなわけないでしょう　あなた知らないの
　　　オーナーの釈放が決まったってこと」

↑未練　ｷﾀ━（ﾟ∀ﾟ）━!!!

バー　IKI

保　「店の権利が無事に戻ってきたお祝いに食事にでも行きませんか？みちるさん　僕がおごりますよ」
みちる　「あなたが奢ってくれるの？あらうれしー、それじゃおめかしするから　保さんは下で待っててね」
保が店カウンターで烏龍茶を飲んでいると富弓と悠子が入ってきた
保　「やあ、いらっしゃい　これからみちるさんと食事に行くんですよ　お二人もご一緒に如何ですか？
　　　昔の仕事仲間が開店したお店でね、プロバンスで修行したシェフもいるんだ」
悠子　「話ならお店でもできるし、一緒に行こうよ　ね、富弓さん」
富弓　「そうねえ、それじゃあたしたちも」
みちる「おまたせー、まー富弓さんと悠子ちゃんも一緒なのね、保さん期待してるわよー」
保　「ネオジャポニズム風の優雅なお店ですよ　期待していてい下さい」

Sobaダイニング・Chopin

みちる「あら素敵なお店ねぇ、早く入りましょ」
着物を着た初老の紳士・久我耕次 （長谷川初範）と小太りのシェフ・石野和之（田中聡元）が出迎える
久我「やあ保くん、いらっしゃい」
保　「紹介するよ、こちらがオーナーの久我耕次さん、こちらがプロバンスで修行したシェフの石野和之さん」
久我「プロバンスでも蕎麦はよく食べるからね、こうした和洋折衷のお店にしたんですよ」
保　「久我さんは手打ち蕎麦が趣味でよくごちそうになっていたんだけど、まさかお店を出すなんて」
久我「もう政財界とやらはこりごりですよ、君もそうだろう？保くん」
保　「ええ、それは…　久我さん、こちらは今お世話になっている…」
みちる「みちるです、どーぞよろしく　銀髪がよくお似合いですわねぇ」
みちるが久我の髪に手を触れる
久我「誰だって年を取ればこんな髪になるものですよ」
悠子の目に花園しのぶと久我がにっこりと笑う写真が目に入った
久我　「これは兄ですよ、兄も蕎麦打ちが好きでした　僕は兄の事故で美保さんを救ってあげられなかったのが心残りでね、かわいい姪までできたのに」
悠子　「お兄さんですか　そっくりですね」
富弓　「ほんと、瓜二つね」
石野　「それではお部屋にご案内します、さあどうぞ」
石野は保一行を特別室に案内した

悠子　「みちるさんがあんな調子じゃ話ができないよ」
富弓　「そうねえ、困ったわ」

みちる「んまぁ素敵なお・へ・や！　こんな素敵なお部屋でお蕎麦、いい感じじゃない！保ちゃん愛してるわー！ 」
保　　「困りますよ　まあとにかくお好きなものを頼んでください、全部おごりますから　富弓さんたちもどうぞ」
富弓　「あたし、こういうしゃれたお店でお食事することなんて随分していないから、お任せするわ」
悠子　「あたしも任せるよ　保さんよろしくね」

悠子は富弓と席を立った

Chopin・トイレ
富弓　「悠子ちゃん、このマッチに本当に見覚えはない？」
悠子　「居酒屋しのぶ？知らないなあ　みちるさんもわからないんじゃないかなあ　それに今日はあの調子だし…」
富弓　「それじゃ、ここを出たらあたしたちだけで行きましょう」


富弓たちが戻ると、Chopin名物　プロバンス風そば粉のクレープ　久我打ち蕎麦　蕎麦粉のフリッターなどがテーブルに乗っていた

久我　「おや、お顔色があまりよくないですね　少々お待ちを」
悠子　「あまりお構いなく」
久我　「こちらをどうぞ、そばがきです　体が温まりますよ」
悠子　「恐縮です」


食事もそこそこに、富弓たちは先に店を後にした


タクシーの中
富弓　「あたし何だか胸騒ぎがして止まらないのよ　溝さんがあんな昔の服を着て出て行くなんて
　　　　さっきから携帯に電話してもずっと出ないままだし…」
不安そうな富弓を見ていると悠子も不安になった　悠子はポケットの中の富弓からもらった数珠を握り締め、
お題目を心の中で唱えていた
運転手「ここですよ」

居酒屋しのぶ
悠子　「何だか富弓さんと母さんがやっていた店に似てるね」
富弓　「そうね、のれんの色も同じだわ」
悠子　「鍵が閉まってる！　どうしたんだろう、明かりはついているのに」
富弓　「あたし裏口を」
悠子　「開けて下さい、すいませーん　開けてー！誰かいるんでしょー」

有線の音楽が聞こえるだけで、人の声はしない　ドアをがたがたと悠子がゆさぶっていると中から煙が出てきた
悠子　「おりゃ！」
悠子が扉を蹴り倒すと、七輪で練炭がたかれ、溝口がカウンターで眠っていた
悠子　「溝さん、溝さん！しっかりして　富弓さん、救急車呼んでー！」
奥の部屋では毒薬らしき小瓶をにぎりしめたしのぶが倒れていた
富弓　「あなた…　ちょっとしっかりして下さい！　一酸化炭素中毒だわ、まだ脈がある」
富弓は窓ガラスを開け換気をすると、カウンターで倒れている溝口に抱きついた
富弓　「溝さん、お願い、しっかりして　あたしたちまだ結婚したばかりじゃない！」

救急隊が到着した、救急車は眉川病院へ向かった

溝口は睡眠薬を飲まされていたが一酸化中毒は軽く、2時間も経つと目を覚ました
しかし、しのぶは相当薬を飲んでいたようで、意識がなかなか戻らなかった

カマナレ「女将のしのぶは溝口を愛しすぎてしまったのね、深すぎた愛はこの女の中に住んでいた鬼を
　　　　　　呼び起こしてしまったの　でも、富弓さんの愛には勝てなかった、女将のしのぶは目が覚めてからきっとそう悟るのよ」
　

最新版　http://k66.ath.cx/jlab-k66/s/live_k66-1192379702367.jpg

久我さん弟と石野さんｷﾃﾀ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(｡A｡)!!!
Sobaダイニング・Chopin♪♪♪

数時間前　居酒屋しのぶ
溝口はビールを飲み干すととたんに眠ってしまった
女将「本当の借り・・・返して!」
思いをとめられず女将は溝口に口づけした
女将は崩れ去ると奥から練炭を持ち出した

溝口の夢の中
マンションの一室で溝口は赤ん坊を抱えており百合と言い争いになっている
溝口「俺がこの赤ん坊を貰えば全てが元通りになるんだよ」
しかしもみくちゃになり百合が包丁を取り出し溝口めがけて突っ込んでくる
溝口が一瞬死んだと感じたとき目が覚めた

溝口「俺は・・・何をしていたんだ」

溝口の病室
富弓と悠子が病室にいる
富弓「ああ溝さん　目が覚めたのね」
言い終えると崩れ去り泣き始めた
溝口は言葉が出ない
悠子「洵子の母さん悲しませたらダメ・・・だろうが」
病室のドアが開き百合が入ってくる
百合は３人の前に近づくと土下座をした
百合「私の母がこんなことをいたしまして誠に申し訳ありませんでした」
百合を富弓と悠子が落ち着かせるが溝口の頭の中では別の驚きがあった
溝口「まさか・・・百合さんはしのぶさんの娘・・・」

http://k66.ath.cx/jlab-k66/s/live_k66-1192458414502.jpg
洵子の彼氏・ケン・雨宮・セツ追加

Novellaさんお帰りなさい!
よりパワーアップした衝撃の展開GJです

溝口　「さあ、手をあげておきておくれよ」
溝口は百合を起こすと、百合の胸元に光る見覚えのあるベビーリングが目に入った

溝口　「あんた…　これ…」
百合　「そうよ、お父さんとあたしを結びつけるたった一つの…」
溝口　「あんたやっぱり俺の娘だったのか！放ったらかしにしておいてすまない」
溝口は百合を抱きしめると目から涙が止まることなく零れ落ちた

富弓　「溝さん、このお嬢さんは本当にあなたの子なんですか？」
溝口　「ああそうだ、富弓との仲を邪魔されてから、俺はしのぶママとねんごろになった　そして女の子が生まれた
　　　　祝いに誕生石のベビーリングを渡したんだが、俺は突然海外取材が決まり、しのぶに挨拶もできなかった
　　　　5年経って日本に戻ってきたけれど、そのまま疎遠になっちまった　それから16年、しのぶの店に行ってみたけれど、
　　　　この子があの娘なのか聞く勇気が俺にはなかった　百合、富弓、俺を許してくれ」
富弓は百合を抱きしめる
富弓　「百合さん、あなたはやっとお父さんとめぐり合えたのよ　さあ、溝さんにお父さんって言ってあげて」
百合　「ごめんなさい、富弓さん　あたしのせいで…」
富弓　「さあ、早く」
溝口は百合を抱きしめて泣いた、百合は溝口の胸の中で何度もお父さんとつぶやきながら泣いた

悠子　「あたしはしのぶさんの様子、見てくるよ」

不幸な事件で父親を失った悠子には溝口と娘の対面を見るのが辛かった

悠子　「洵子、あんたが本当に羨ましいよ　富弓さんはあたしが子供の頃にあこがれた素敵なお母さんのまんまじゃん」

集中治療室
ガラス越しにしのぶへ蘇生措置が施されているのがわかる
英矢　「今夜目を覚まさなければこの先目を覚ましても障害が残るかもしれない　今夜が山だ…」
太郎　「富弓さんが救急車に同乗していましたが、ご親類ですか？」
英矢　「いや、知らない人だ　富弓には都内に住む親類はいないよ」
太郎　「でも結婚がどうのこうのって富弓さんがずっと溝口さんに付き添って言ってましたよ」
英矢　「何だって？」


>>724　これからも宜しくっす

東海昼ドラオールスターの大河ドラマになってきた

すっげー
こんなに大人数でごっちゃにならずに
展開していくなんて素晴しい御仁が
いたもんだ！！GJ

太郎　「そんな怒らなくたっていいじゃありませんか　父さん、まさか嫉妬しているんですか？」
英矢　「嫉妬なんかではない！驚いているだけだ　3年前に店を閉める時にも洵子や僕に相談してくれたというのに
　　　　　僕たちに秘密で再婚、しかもあの男とだぞ？　考えられない、あんなに嫌っていたのに」
太郎　「事情はわかりませんけど、溝口は助かったわけですし　幸せなんですからいいんじゃないですか」
英矢　「まあ、そうなんだが…　ところで太郎、明日は早いんだろう？第七帝国病院の沢村院長への大事な挨拶なんだから
　　　　　ここは洵子と交代しなさい　沢村院長は気難しい人だ、怒らせないように気をつけるんだぞ」
太郎　「気が重いなあ」
カマナレ　前から経営が危なかった眉川病院だけど、乗っ取りの話を聞いてから英矢兄さんたちは外科救急医療に力を入れることにしたの
　　　　　　それから経営はまあまあもちなおしたわ、でもねそれはそれでまた面倒な挨拶回りっていう仕事が発生して
　　　　　　あたしは形式上の挨拶なんて苦手よ、あたし医者になんてならなくてよかったわ
　　　　　　それにしても英矢兄さんったら、富弓さんの再婚がそんなに気になるのかしら？

眉川病院・廊下
英矢　「ああ、洵子　太郎と交代を頼む　様態が悪化したらすぐに外科の当直医も　それから…」
洵子　「はーい　それからなあに？」
英矢　「一緒に運ばれてきた溝口さんのご家族と連絡は取れたのかな？」
洵子　「さっき病室の前を通ったら騒がしかったから、もう誰か来てるはずよ」
英矢は溝口の病室へ向かうと、静かに涙を流す悠子と廊下で出くわした

英矢　「悠子さん？どうしたんだ」
悠子　「英矢先生　あたし、あたし…」
英矢　「何があったんだ？」
悠子　「大丈夫です、何でもないんです　失礼します」
悠子はそう言うと、預けられている美咲のことが気になり　溝口のマンションへ向かった

眉川病院・溝口の病室
英矢がドアを開けると、溝口と百合が泣きながら抱き合い、二人を支えるように富弓が泣いていた
呆然とする英矢
英矢　「あ、あの…　溝口さん…　具合は…」
富弓　「あなた、ありがとう　この度はご迷惑をおかけしました　溝さんもうすっかり大丈夫なのよ」
英矢　「そうかい、それは良かった　ところでこちらは溝口さんのお嬢さん？」
富弓　「ええそうなの　こんな事故がきっかけで再会できるなんて　良かったわね、溝さん」
富弓は涙が止まらない
英矢　「富弓　僕にはわからない、一体お前達はどういう関係なんだ」
富弓　「あなた、ずっと黙っていてごめんなさい　あたし、溝さんと再婚したんです…」
英矢　「こんな時に冗談を言うもんじゃない　富弓、お前どうかしてしまったのか？」
溝口　「ご迷惑かけた上にご挨拶が遅くなって申し訳ない…　富弓さんは今は僕の妻なんですよ」
富弓　「英矢さん、黙っていてごめんなさい　昔あんなことがあったから、あなたには言い出せなくて」

溝口のマンション
悠子　「美咲ちゃんごめんねー、お留守番させちゃって　ケーキ買ってきたから　あ！」
美保　「今日はお天気のせいで撮影できなかったから帰りますって何度も電話したのよ、だけどあなたの電話も富弓さんの電話も
　　　　ずっと留守番電話だったから…　先に迎えに行ったら誰もいないんですもの！
　　　　あなたたち、他人の子供を預かるってどういうことだかわかってるの！」
悠子　「ごめんなさい　本当にごめんなさい、富弓さん事故に巻き込まれて…　それで…それで…」
美保　「泣いていたんじゃわからないわよ、どういうことなのか説明して頂戴！」

悠子は泣きながら少しずつ、今までのことを美保に話した　心中未遂のことも溝口の親子の対面のことも
いたたまれない気持ちになっていた悠子を美保は強く抱きしめた

美保　「ごめんなさいね、ついカッとしてしまって」
悠子　「いいんです」
美保　「あなたの泣いた顔、何だか死んだ弟を思い出すわ…　きゅっと唇をかみ締めて、悲しさをこらえているのに涙が止まらなくて…」
　　　　　好きなだけお泣きなさい　かまわないのよ」

悠子は美保の膝の上で泣き崩れた　しばらくするとポケットからぱりんと音がした　悠子はポケットに手を入れて中身を確かめようとした

悠子　「痛っ」
美保　「指がざっくり切れてるじゃないの！　何をさわったの」
悠子のジーンズのポケットの上をそっと美保はさわる
美保　「ガラスじゃないの　危ないわ悠子さん、早くお脱ぎなさい　富弓さんの服はどこかしら」
悠子は富弓のパジャマのズボンに着替え、美保は悠子のポケットの中のガラスを新聞紙に集めた

美保　「ねえ、これって？」
悠子　「お願い、黙っていて！」
美保　「どうして？溝口さんが殺されかけた証拠じゃないの」
悠子　「あたしと富弓さんで証拠を消したんです　百合ちゃんを犯罪者の娘にしたくないの、お願い！」
美保　「犯罪者の…　娘…」
悠子　「百合ちゃん、やっとお父さんとめぐり合えたのに　これが見つかればお母さんと別れることになっちまうんだ
　　　　　ねえお願い美保さん、誰にも言わないで　百合ちゃんからお母さんを奪わないで、お願い」

カマナレ　富弓さんと悠子はしのぶの店で見たことを二人の心の中にしまおうとしていたわけなの　
　　　　　　悠子は溝口が口にしたらしきグラスの中身を捨て、グラスは少しかけていたから、そのまま濯いでごみ箱に入れたの
　　　　　　富弓さんはしのぶさんの遺書を懐に隠し、悠子は小瓶をポケットに入れると、墨みたいになって捨ててあった魚を七輪の上に置いたの
　　　　　　そしてこの心中未遂を事故に終わらせたわ　最初は富弓さんが溝口を事件から守りたいがために行った偽装だったけれど、
　　　　　　溝口と百合が再会してからはもう誰にも言わない秘密となったわけなの

悠子　「美保さん頼むよぉ、やっとめぐりあえたお父さんなんだよ　応援したいんだよ…　百合ちゃんを」
美保　「わたしたち、父親を奪うなんてできないわよね？　そうでしょ、悠子さん」

美保は振り返ると悲しそうな顔で悠子を見つめた　二人は抱き合って泣いた

眉川病院・しのぶの病室
しのぶ「ここは……」
洵子　「病院ですよ　どこか傷むところはありますか」

南崎運送
悠子が上がっている
悠子「んで忠雄　こないだの件どーなったの」
忠雄「どうもしないよ」
悠子「嘘はよくないわよ」

小料理しのぶ
悠子が七輪の上にこげた魚を置いた後足元においてあった段ボールに目が行く
”体力増強剤　南崎運送”

悠子が忠雄に詰め寄る
悠子「一体どんなワルに付き合ってんだよ」
忠雄は悠子を突き飛ばす
忠雄「この家には俺とおまえしかいない　またあんな目に会いたいのか?」
悠子は忠雄に襲われたことを思い出す

鬼子母神堂
柊子と律がざくろの花を運び入れている
柊子「ご入用のざくろをお持ちいたしました」
「ご苦労様です」
柊子「確か鬼子母神様の手にあるのがざくろでしたわよね」
「そうですよ　あれもしかしたら柊子さんじゃないですか」
律も驚いた様子で話に入る

柊子と律の学生時代(律逃亡前)
柊子ナレーション
確か高校時代ラグビーをやってて美術室から練習光景が見えていたわ
僧侶と練習に励む男(咲輝)とコーチ(特別出演・山下真司)

僧侶「というと君は木崎君か　久しぶりだなあ」
律「お久しぶりです」
僧侶「君の棒みたいなしゃべり方ですぐ分かったよ」
柊子「しかしあなたも僧侶になるなんて　思いもしなかったわ
学生時代私にとってまるであなたは『夫の弟』みたいな存在だったわ」
僧侶「じゃああなたは私にとって『兄の奥さん』か」

時司部屋
女将がちゃんこ鍋の火をつけた後
扉に耳を当て中の様子を伺う

・・・表にはマスコミが控えていますし・・・
・・相撲協会からの処分が・・
・・・時司親方　解雇処分・・・
女将は驚くがちゃんこ鍋の沸騰に気づき慌てて消しに行く

Novellaさん
ついに英也が結婚の事実を!

ttp://www.ntv.co.jp/gyoten/oa/071010/01.html
この話って「危険な関係」と同じような

>>551-555
今日スーパーニュースでビリー海賊版やていましたw

http://k66.ath.cx/jlab-k66/s/live_k66-1192629167892.jpg
棒専用相関図

南崎運送
忠雄に馬乗りになられた悠子は突然髪が痒くなった、いつもの桃色の光の兆候だ　顔をしかめる悠子
忠雄がうすら笑いを浮かべながら悠子の上着を脱がそうとする、その瞬間悠子の瞳が桃色に光った
悠子　「ふざけやがって！ふざけやがって！　てめー!!　絶対に許さない」

すると部屋に置いてある毒薬の瓶が一瞬のうちに粉々になり、割れた窓ガラスから吹く風にのり
ガラスの破片が忠雄の目に入った
忠雄　「悠子！やめてくれ　何なんだこれは!!」
悠子　「あたしにもよくわからないんだ！だけどあたしの怒りだけは覚えておけ！」
悠子は部屋を出る　忠雄はガラスの破片の上を転げ周り、気を失った

カマナレ
また悠子の怒りの力がでてしまったわ　忠雄は翌朝柏木牧場の恭司によって助けられたけれど、
もう視力は元に戻らないそうよ

眉川病院・溝口の病室
富弓　「二人とも、あたしが言うとおりに事情聴取を受けて下さいね　溝さんは家で間違えて睡眠薬を飲んでいたの、
　　　　　そして、しのぶちゃんは何も知らなかった　二人は無理心中なんかじゃないの、いいわね？」
百合　「おばさん…」
富弓は懐からしのぶが書いた遺書を取り出すと粉々に破き、外にあった掃除婦の持ち歩く大きなごみ箱に入れた
富弓　「これで、いいのよ、これで　あれは事故だったの」
溝口　「富弓、お前…」
富弓　「溝さんは今日一日ゆっくり休んで下さいね　事務所には連絡しておきましたから」
　　　　百合ちゃん、あたしたちが黙っていれば大丈夫　安心してね」
百合　「何もかも本当にありがとうございます」

眉川病院・静江の病室
しのぶは中毒がひどく、まだ言葉をきちんと発することができない　酸素ﾏｽｸ越しにかすかな声が聞こえる
洵子　「お名前を教えてください」
しのぶ「みずし…しの…」
洵子　「今日が何日かわかりますか？」
しのぶ「……わから、ない　て、かみ…　わた、しの…て、か…」
洵子　「無理に話さなくてもいいですよ　ゆっくり休んでくださいね」
悠子　「洵子、しのぶさん良くなるわよね」
洵子　「もう少し時間がかかるけど大丈夫よ　水島さんってお母さんたちの知り合いなの？」
富弓　「ええそうよ、よかったわねしのぶさん」
洵子　「水島さんのご家族はいらっしゃるかしら？」
富弓　「お嬢さんが溝さんの、あ、溝口さんの部屋に…」
洵子　「じゃ、そっちへ行ってみるわ」
洵子は溝口の部屋に行った
しのぶ「てか、みを　かえして…」
悠子　「は？何だかわかんないね、そんなもん」
富弓　「手紙ですか？あなたが持っていたんですか？　知りませんよ、あたしたちは」
しのぶ「びん、と、てかみ…」
悠子　「びん？瓶なんてビールの瓶しかなかったよ　あたしたちが店に入ったらあんたと溝口さんが一酸化炭素中毒で倒れてたんだよ
　　　　黒焦げの魚が七輪の上にあってさ、危ないったらありゃしないよ」
富弓　「そうですよ、あんな事故に　うちの主人だって巻き込まれるところだったんですから
　　　　　百合ちゃんだって心配してますよ　早く元気になってくださいね」
しのぶ「あんた、たち…」
しのぶの目から涙がこぼれはじめる
富弓　「早く元気になって、百合ちゃんを安心させてあげて下さいね」
しのぶは慟哭した　富弓と悠子は静かに見ることしかできなかった
カマナレ
しのぶさんはこの時女としての負けを悟ったのね　富弓さんには到底かなわないって
いくら溝口を愛していても自分の物にできかかった悔しさも手伝って、しのぶさんの涙は止まらなかったわ

第七帝国病院・院長室
沢村　「まあかけたまえ、太郎くん」
太郎　「失礼致します　当病院で3ヶ月前より始めました救急医療に関してのご報告と申しますか、そのー
　　　　　ご挨拶と申しますか…」
沢村　「緊張しなくてもいいんだよ、太郎くん　救急医療を受け入れる病院はまだまだ足りない現状での
　　　　　貴院の判断は正しかったですよ　医師不足はいかがですか？救急医療となると経験者が足りないでしょう」
太郎　「はい、それは勿論ですが　ドクター一人を新しく雇うとなるとまたお金がかかりますので…」
沢村　「できればね、君の病院で預かって修行させたい医師がいるんですよ　給料なんて研修医と同じで構わない」
太郎　「それは僕だけの一存では決めかねられますので…」
沢村　「視力にちょっと障害があるんだけれどね、腕のいい外科医なんですよ　3年ほど前に事故で片目の視力を
　　　　　殆ど失ってしまったんですがね、腕のいい女医ですよ」
太郎　「片目を失明、ですか…」
沢村　「ああそうだよ、暴漢に襲われてね　是非とも、貴院で復帰をさせたいのだよ　僕の遠縁の磯村麗花と言うんだが…」
太郎　「磯村…　れい…か…」
沢村　「どうやらその顔は彼女を知っている様子だが、まずは君の父上よりも君に話すべきかと思ってね」
太郎　「僕に言われましても、ですから、決めかねると…　いえ、できないです！それは無理です」
沢村　「ほほぅ、断るのかね　君だけでは決められないのではなかったのかね？」
太郎　「どんなに腕のいい外科医だとしても、磯村麗花だとしたら僕の父も断りますよ」

沢村　「絶対にかね？」
太郎　「絶対にです」
沢村　「それは困った　私を満足させてくれる答えが欲しいのだが」
太郎　「ですから、無理です　無理なんですよ」
沢村が太郎の隣に座りなおし、太郎の肩を抱き寄せる、太郎は怯える
沢村　「君が無理だと言うなら仕方ない　3年前に行われた代理出産について学会で審議するまでだ!!」
カマナレ
太郎はとんでもない災難に巻き込まれてしまったわ　第七帝国病院の沢村といえば、医学会では知らぬ人のない
権力者よ　英矢兄さんも太郎にも何事も起きなければいいんだけれど…


台湾　ジョーの寝室
ユリエとベッドでテレビを見ている
ユリエ「そういえばあたし、相撲見物ってしたことがないわ　ねえ、行きましょうよ　ジョー、一緒に相撲見物しましょうよ」
ジョー「また一人でこっそりでかければいいじゃないか」
ユリエ「嫌よ、あなたと一緒に出かけたいの！　あなた、近いうちに日本へ行くんでしょ、その時に行きましょうよ！」
ジョー「お前と一緒だと面倒なことが起こりそうで…」
ユリエ「まあ、失礼ね！」
ジョー「ちょっと待ってろ」
ジョー、電話をかける
ジョー「ああ、俺だ　日本に行くついでに相撲が見物したい、2名だ　え？九州？ああ、別に構わない
　　　　それじゃ航空券とパスポート、頼んだぞ」
ユリエ「ジョー！大好きよ　やっぱりあたしのジョーだわ！」
ジョー「一緒に行ってやる代わりに、お前は絶対に俺のビジネスの邪魔をするなよ」

>>735
確かに似てますね　もしかしてこの話を元に作ったのが危険な関係？

このスレ面白いｗ

ttp://cap.silk.to/jlab-pa/s/pa1192711845328.jpg　最新版　ユリエ追加

眉川家
啓子が小顔ローラーを転がしながらF2ちゃーおを見ている
啓子「最近ボクシングの亀山選手のことばっかりで相撲のことやらないわね」

時司部屋前
ガラの悪い2人組の男がうろついている
「ここが時司部屋か」
「亀山選手のお陰でマスコミがいなくてよかったな」
時司部屋の女将が出てくる
女将「いったい何の用でしょうか」
「ああ柊不動産のものですが　この土地を我が社が収容しようとしていることご存知ですよね」
女将「いえ　一体何のことです?」
「時司親方も解雇されたことですし　部屋を畳むのにはちょうどいい時期でしょう」
女将「何ですか　帰ってください」

みちる
柊不動産は大型ショッピングモールHIIRAGIYAを建てるために土地を狙っていたの
そこには居酒屋鬼だった家も含まれていたわ

都内某所
絹子に連れられてセツ(剣幸)が出てくる
セツ「ありがとうございました」
絹子「いいのよ　あなたは正当防衛が認められたんですから」
一台の車が停まると静江が出てくる
いざ対面すると駆け出し抱き合い涙を流し始める2人
絹子はそれを見て微笑むと建物の中へ戻る

>>742
そうですよね
でも危険な関係はラクロという人が書いた同名の小説が原作らしいんですけど
ただの偶然でしょうか

亀山ｗｗｗ

http://k66.ath.cx/jlab-k66/s/live_k66-1192806565333.jpg
忠雄追加・家庭教師の役名が分かったので追加

バーIKI
第2部　吹雪の音がする
厚着のみちるが倒れかかっている
みちる「ここはフランスピレーネ山脈　ジョゼフィーヌと引き裂かれた
私は行く当てもなくさまよい歩いていたの　私の名前はビビアンヌ」
みずぼらしい服装のケンがやってくる
みちる「ああジョゼフィーヌの幻が見えるわ　わたし死ぬのね」
ケン「・・・アンヌ」
みちる「さようならジョゼフィーヌ」
ケン「ビビアンヌ　ビビアンヌなのね」
みちる「ジョゼフィーヌ?　ジョゼフィーヌなのね」
ケン「ビビアンヌ　こんなにやつれて」
みちる「ジョゼフィーヌこそこんなにみずぼらしい服装で」
抱き合う2人
みちる「私達の愛があればこれくらいの寒さも関係ないわ」

いつのまにかルイコが席に座っている
ルイコ「楽しませてもらったわ　きっと死んだ日ノ原も見たかったでしょうね」
みちる「日ノ原・・・」
ルイコ「申し遅れました日ノ原修子です　店の権利書を送らせていただいたのは私です」

静江の車中
静江「でも何で理生さんじゃなくて私を呼んだのよ」
セツ「もうあのホテルは理生だけで充分やっていけるわ
私がいてもかえって邪魔になるだけだから
きっと皆また集まって立派なホテルにしてくれるわ」
静江「やっぱりあなたのものじゃないあの島に魅力は感じられないわね
結局あの人の思い出は虚構だったんだから」
セツ「・・・・・・」
静江「それよりもあなたこれからどうするの」

航空機中
槙(高杉瑞穂2役)が操縦している
ジョー「あんたどこかで見たことがある気が　兄弟でもいるのか」
槙「死んだ兄はいましたが」
ジョー「何だかバロマの社長に似ているような　秘書の男はもっと似てるが」
ユリエ「確かに似てるわね」
槙「いいえ　私はただのしがないパイロットです」
ユリエ「ジョー　そんなことより日本ではたっぷり楽しみましょうね」

ヨリエはやっぱり最高

ジョーの自家用ｼﾞｪｯﾄｷﾀ━（ﾟ∀ﾟ）━!!! 九州場所楽しんでねｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ