(日刊ゲンダイより)1/2
冬ドラマの結果が出揃って、テレビマンが一番驚いているのがテレビ朝日の
「相棒」の好調ぶりである。水谷豊(54)主演でシリーズ化され、第5弾
「season5」が昨秋から放送されているのだが、年が明けてからも絶好調。
視聴率が怪物番組の「渡る世間は鬼ばかり」(TBS)を上回っているのだ。
1月に入ってから両番組は3回放送され、「相棒」の視聴率は合計で52.8%、
「渡鬼」は51.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。
水谷と寺脇康文の地味な刑事ドラマが意外に健闘しているからサプライズである。
「水谷の冷静な刑事ぶりは見ていてとても安心感がある。作り方が丁寧だし、
謎解きもしっかりしているから、ミステリーとしても見ることができます。
大仰な演技や若手俳優のヘタな演技にうんざりしている"大人”の視聴者に
圧倒的に支持されているようです」(TVプロデューサー)
(日刊ゲンダイより)2/2
水谷のすごいのは「相棒」の他は「土曜ワイド劇場」しか出演していない点。
お呼びがかかれば何にでも出演する節操がない役者が多い中で希有な存在と
言える。
水谷は人気ドラマ「熱中時代」で共演したミッキー・マッケンジーと離婚後、
89年に元キャンディーズの伊藤蘭と再婚した。一時は離婚の危機説もあったが、
今では夫婦関係をとやかく言う声も聞かれず、「相棒」だけが話題になっている。
橋田壽賀子の「渡鬼」も抜いた男にしてはちょっと寂しい気がなくもないのだが。