>>445 瞳の中へ(91.1.10)
メガネが似合わなくなってきた美奈子は、コンタクトを買いに行く
しかし値段が高い…半ば諦めていたところで、大安売りの看板を発見する
「新製品発売記念セールですのでお安いですよ」
「何かここに傷ありません?」「あそれマークです。当店の。勿論何の支障もありませんよ」
目の検査をする美奈子
「お病気はありませんか?」「今のところ健康ですよ。」
「世の中に不満は?」「特に…」
「大いに結構です。メガネをはずして大変身しましょう!!」
検査を終え、早速試着してみる。「最初は疲れたり、荷が重かったりしますがすぐに慣れます」
「荷が重い?」「いえ何でも」どことなく怪しい店員…
翌朝コンタクトを着けて出勤してみる。本当によく見える!今夜は初デート。決めるぞ!
信号待ちをしてる間、反対側にいる人が美奈子と目を合わせた。
次の瞬間彼の目が何故か怪しく光り始め、ゆっくりとこちらへ歩み寄る…まだ信号は赤…
ドーン。彼は轢かれてしまった。
朝から縁起の悪いものを見てしまった、つけ始めがこれじゃ何だかなぁ…
そんなことを考えてると、今度は向こうからおじいさんが歩いてくる。
すれ違いざま倒れてしまうおじいさん。「大丈夫!?」
目を合わせると彼の目は再び怪しく光り、、死んでしまった
会社に着いて、すっかりノ怖くなってしまった美奈子。
「まさか私と目を合わせたから死んだとかじゃないでしょうね…んな訳ないか。リフレッシュしーよっと」
窓を開けて思いっきり深呼吸。向こうのビルの窓も開いた。窓の淵に女が立つ。
「まさか…」女は飛び降りた…逆さまになった女がこちらを見る。目は怪しく光る。
気絶してしまう美奈子。
目が覚めると会社の仮眠室。同僚がこっちに来た。
「私を見ちゃだめー」部屋を飛び出す美奈子。しかしじっと見つめられてしまう。
「だめー。」咄嗟に目を覆う。
同僚には何も起こらなかった。なんだやっぱり偶然か…