NHK朝の連続テレビ小説「風のハルカ」Part28

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253五十川卓司
現在において、民主主義的で資本主義的な政治社会や市場経済を
進歩発展させる原動力は、他人同士の信頼や信用の確保の手段の
充実であり、過去の財閥軍閥官閥のような血統血縁での紐帯での
閉鎖的で閉塞的な家族経営では無いのであるが、次回の早朝連続
電視小説では、家族の自己犠牲を美的とする主張が表現をされる
ようである。

寺島忍氏を起用して、歌舞伎座での家族経営というよりも、血統
世襲での排他主義や男尊女卑を、どのように伝統打破していくか
が興味の焦点であると言えよう。

歌舞伎座での男尊女卑は、江戸時代の武家政権での封建社会にて、
男性の暴力と女性の生殖とが相続財産の血統世襲において肯定を
されてしまっていた問題に起因して、舞台俳優の女性を強姦する
事件が多発したからである。

江戸時代のように武家政権の封建体制では、科学技術の進歩発展
の基礎である個人の創意工夫は否定され、体制への翼賛と隷属と
だけが要求されていたのであり、御嬢様と使用人との主従関係で
自己犠牲を美化することは危険であると言える。