NHK朝の連続テレビ小説「風のハルカ」Part27

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64五十川卓司
映画東京大学物語では、水野遥(三津谷葉子氏)は、早稲田大学
で村上直樹(田中圭氏)を誘惑した小泉真紀(不二子氏)が謀略
をした滑雪合宿で、集団的な性的犯罪に巻込されている事件が、
背景に為っていると思われ、慶應義塾大学医学部薬物強姦事件や
早稲田大学超勝手集団強姦事件を想起させているところである。

http://www.tokyodaigaku.com/

東京大学の学生が、男性であれば、性的犯罪の共犯者である事件
を、教唆や脅迫の材料とし、政府や企業に入職した東京大学卒業
者を、経済犯罪や社会犯罪の共犯者にもすることができるところ
なのであろうが、性的犯罪に巻込をした東京大学の学生が女性で
ある場合には、被害者として告発の主体と成ることができるとの
意味が、この映画の製作には潜在しているということなのだろう。

映画の形式的な主題は、東京大学入学までの協調と共同とが表現
をされているが、実際には、東京での学生性格における性的犯罪
の危険について、男性にも女性にも、告知をした作品として観る
べきなのであろうと思われる。

このような意味において、作者である江川達也氏における恋愛観
も、欲望を中心とした侵略略奪から、愛情を中心とした尊敬尊重
へと変化するのではあるまいか。

乳房の巨大を強調した、幼児の母親願望のような稚拙な表現での
性的犯罪の「正当化」の温床からの脱出が、彼に可能であるのか
どうかは、その性的犯罪の表象である女性裸体写真集を税務免除
されている官僚依存な状態からの脱出から開始されるのであろう
とも思われる。