NHK朝の連続テレビ小説「風のハルカ」Part26

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617五十川卓司
回答>>608

二・二六事件を惹起させられた青年将校は、情報操作により詐欺
をされて煽動されていたと言えるでしょう。

1920年の戦後恐慌から、第一次世界大戦での新興財閥の戦時
稼儲での生産拡大による供給過剰での物価下落による巨額の損失
が顕在化しており、政府財政では支援せず、旧財閥の復活を狙窺
したままに放置していたことが、軍部内部での、薩長藩閥の血統
世襲に依存した馬鹿と、派閥闘争や権力闘争にだけは熱心ば阿呆
とが、喧嘩をして拳禍をしていた状態を拡大したと言えます。

そのような統制派と皇道派との対立は、日露戦争の論功行賞での
薩長藩閥への優遇措置により、東郷平八郎氏と乃木希典氏を過剰
に称揚したところにも起因すると言えます。軍事作戦の能力より
も、軍閥内部での人脈が、出世昇進において有効である実態が、
組織内部の職業倫理を歪曲していたということです。

軍縮条約により、軍部の勢力拡大を鎮静しようとした政府の役割
も、暗殺事件の多発により脆弱とされていき、関東大震災による
財政の逼迫は、財閥が政府よりも軍部を優遇する政策施策を助長
させ、傲慢と暴慢とが、1932年の五・一五事件や1936年
の二・二六事件において、軍国主義の純粋かつ完璧な暴走として
軍部独裁体制が完了したと言えるでしょう。

金輸出解禁は、そのような軍部に財政を略奪される危険から政府
財産を保護するために行為されたとも言えそうです。