【顔文字姉さんと】電車男を語るスレ2【炬燵みかん】

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《ひとりぼっちのクリスマス(side-J)》

>>28(つづき)
・Chapter-2 〜 2005.12.24 20:07 〜
沙織「遅れてゴメンなさい。人ごみが凄くて、ここまで歩くのに時間かかっちゃいました」
   あれっ? 剛司さん。 口の回りに白い物が付いてますよ?」
剛司「えっ! あっ、予約していたお店の時間に間に合わなくなるので行きましょうか?」

 2時間後
沙織「とても美味しかったですね。特に最後のデザートが気に入っちゃいました。
   またあのお店、行きましょうね」
剛司「ハイ。ボルドーのワインも美味しかったですよね」
沙織「ええ。私、大学時代にフランスに行ったことがあって、初めて飲んだお酒がワインだったんです。
   19の時ですからまだ未成年だったんですけどね。あっ、これは2人だけの内緒ですよ(笑)」
剛司「はい、2人だけの内緒にします(笑) そのワインは美味しかったのですか?」
沙織「美味しかったですよ。ボルドーにも行きましたし、フランスへは観光旅行だったんです。
   で、最終日がパリだったのですが、ちょうどパリの自由の女神が日本にレンタルされてて
   見れなかったんです。そうそう、今日の待ち合わせの女神像って、パリのレプリカなんですよ」
剛司「そうなんですか(えっ、レプリカ? どこかで聞いたような・・・)」
沙織「で、その時からフランスのワインって好きなんです。今日もだいぶ頂きましたし、
   少し酔っちゃったかな?」
剛司「大丈夫ですか、沙織さん。予約してあるホテルまでは歩いて5分くらいなのですが、
   歩いていきますか? それともタクシー拾いましょうか?」
沙織「大丈夫ですよ。それに酔いが冷めるまで、剛司さんともう少しこの夜景を見ていたいな。
   初めての2人きりのイヴなんだし。(剛司の手を握って)ダメですか?」
剛司「よ、よろこんでぃ〜(あわわわ)。じゃあもう少し、この辺を散歩しましょうか?」
沙織「はい。 よっ、よろこんでぃ〜!。あっ、剛司さんの真似しちゃいました」
剛司「・・・(も、萌え〜)」
 (つづく)
42:2005/12/02(金) 23:14:27 ID:Hg3BKg4m
>>41(つづき)
 (ホテル)
受付「武蔵野市の山田様ですか? 既にチェックインされているようですが?」
剛司「えっ、そんな〜? インターネットで予約を入れたはずなのですが」
受付「え〜、チェックインは武蔵野市の山田葵様が行われて、既に利用されておられます。
   当ホテルは本日満室でして、お部屋のご用意ができないのですが」
剛司「え〜、葵がぁ〜! そ、そんなぁ〜」
沙織「満室なら仕方ないですよ。もし剛司さんが良かったら、私の家に来ませんか?
   母は旅行中ですし、啓介は大学時代の友人と『ディープインパクト』見に行くとかで
   徹夜で並んでいるらしいのですが・・・」
剛司「えっ! 沙織さん家に行って良いんですかぁ〜。って、啓介さん競馬やるんですか?」
沙織「えっ! 啓介が競馬? ディープインパクトって映画ありましたよね?」
剛司「・・・・・・。終電ギリギリなんで、出ましょうか?」

 (タクシー車内)
剛司「終電、間に合いませんでしたね。迷惑かけてスミマセン」
沙織「そんなことないですよ。こうして一緒にいられるのは変わらないんですから」
剛司「そう言ってもらえると嬉しいです。でも、明日はヴィーナスフォート行って
   その後、東京ミレナリオ見に行く予定だったじゃないですか」
沙織「ヴィーナスフォートはいつでも行けますし、ミレナリオはコミケの帰りに寄れば
   良いじゃないですか。あっ、そうだ。剛司さんにプレゼント渡すの忘れてました。
   これ、剛司さんへのクリスマスプレゼントです」
剛司「有難うございます。空けてみても良いですか?」
沙織「はい。毎度同じブランドで申し訳ないのですが・・・」
剛司「赤い〜、マフラぁ〜?」
沙織「カシミヤのマフラーです。剛司さんはとても赤似合うし」
剛司「有難うございます。早速着てみても良いですか?
沙織「似合いますよ。パチパチパチパチ」
赤いマフラー。懐かしい気がするのは何故だろう? ttp://kjm.kir.jp/pc/?p=7617.jpg
 (つづく)
43:2005/12/02(金) 23:16:00 ID:Hg3BKg4m
>>42 (つづき)
剛司「でもこれ高いんですよねぇ。なんか申し訳ないような」
沙織「そんな事ないですよ。剛司さんにはいつも色々な物をプレゼントされてますから」
剛司「えっ、色々な物? 僕は沙織さんにプレゼントなんて・・・」
沙織「例えば、アニメのキャラクターのフォトメールとか、毎日が新鮮なんですよ。
   剛司さんが私の為に送ってくれているメッセージ。
   そんな剛司さんの大切な気持ちを毎日プレゼントしてもらっているんですよ。
   それに比べたら、私なんて・・・。それに剛司さんの誕生日をまだ祝っていませんし」
剛司「そんなぁ。僕は沙織さんからも色々なものを貰っていますよ。
   沙織さんといると楽しいですし、嫌な事も忘れて、ヤル気が出てきますし。
   それに誕生日の日に沙織さんからはあのティーカップを頂いていますし」
沙織「あのティーカップはお礼ですし、誕生日プレゼントじゃないですよ」
剛司「いえいえ。僕にとっては大事な大事な・・・。あ〜っ!!」
沙織「どうしたんですか? 剛司さん。急に大声だして」
剛司「さっき、沙織さんはパリに行ってた話をしてくれましたよね」
沙織「はい」
剛司「パリの自由の女神の近くに橋やタワーって、あるんですか?」
沙織「橋があったかは覚えてないですが、エッフェル塔は見えるんじゃないかな。
   ttp://kjm.kir.jp/pc/?p=7616.jpg  それがどうかしたんですか?」
剛司「沙織さん、ゴメンなさい。先に家に帰ってて貰えますか?
   沙織さんと僕を見守ってくれた人にやり残した事があったんです。
   で、そのやり残した事は今でないと出来ないんです」
沙織「見守ってくれた人? 掲示板の方ですか? やり残した事?
   今でないと...って、もう12時回ってますよ」
剛司「12時回っているのはわかっています。でも今でないとダメなんです。
   沙織さん、僕を信じてください。必ず沙織さんの家に行きますから」
沙織「・・・。わかりました。剛司さんを信じてます。で、どうするんですか?」
剛司「運転手さん、次の出口で高速道路降りてもらいますか?」
 (つづく)
44:2005/12/02(金) 23:18:22 ID:Hg3BKg4m
>>43(つづき)
剛司「用事が済みましたら、すぐに沙織さん家に飛んで行きますから」
沙織「わかりました。待ってます。あっ、マフラーが緩んでる」
剛司「有難うございます。では行ってきます」
沙織「気をつけてくださいね」

さて、午前1時か。携帯でググってお店を探してみるか・・・。
 剛司は沙織のタクシーとは逆方向に夜の街なかを走り抜けて行った。

 (Chapter-2 おわり 3に続く予定)

※訂正
>>41のタイトル正しくは(side-Y)ですm(_ _)m