【顔文字姉さんと】電車男を語るスレ2【炬燵みかん】

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《ひとりぼっちのクリスマス(side-Y)》

・Chapter-1 〜 2005.12.24 18:00 〜
 クリスマスのイルミネーションが街を彩る中、ひとり街なかを駆け巡る男性の姿。
 そんな彼の名前は山田剛司。

どうしよう。青山さんへのクリスマスプレゼントがまだ決まらないよぉ。
葵に相談しようとしたら、もうクリスマスパーティーに出かけたと言うし、
Aちゃんねるに書いたら、「お前が選ぶからこそ、プレゼントなんだろ」と言われるし。
クリスマスプレゼントなんて初めてだから何をプレゼントしたら良いのかわからないよ。
とりあえず待ち合わせ場所近くのショップで色々と当たってみるかな。


♪ダンダンダダーン、ダダダーン、ダダダーン
 (ダースベイターのテーマ)

うわっ、なんでこんな時に陣釜さんから電話が・・・、
 (つづく)
26:2005/12/02(金) 15:20:44 ID:Hg3BKg4m
>>25(つづき)
剛司「もしもし」
美鈴「おっす。まだ生きてたようだね」
剛司「いっ、生きてますよぉ〜!」
美鈴「ふ〜ん。久しぶりなんだから、死んでても殺されててもおかしくないしさぁ」
剛司「簡単に人の事、殺さないでくださいよぉ〜。それより陣釜さんこそ、どうしちゃったんですか。
   急にいなくなっちゃって。休暇明けで出勤したら、派遣先やめちゃった上に、
   ワーカホリックの派遣登録も取りやめたようですし」
美鈴「なんかさあ、もうあの会社も潮時だったしさぁ。
   そこで私がアンタに次の派遣先の話するために、呼び出しをかけたというのに
   大事な約束とかで私の所に来なかったんでしょ!。
   で翌日、ワーカホリックに電話したら、休暇とって旅行とか言ってるしさぁ。
   それこそ、アンタの方から連絡なかったじゃない」
剛司「じゅ、じゅみません。(そうだ、陣釜さんから電話もらってたんだっけ)
   でも、あの日はどうしても譲れない約束がありまして...」
美鈴「ふ〜ん、そうなんだぁ。 まぁ終わった話だから許してあげてもいいんだけどさぁ。
   で、アンタ、今日も明日もどうせ暇でしょ。これから私に付き合いなよ。
   美味しいお店知ってるしさぁ」
剛司「えっ!今からですか? 実はこれから約束があるんですよ」
美鈴「約束? 私からの誘いを2度も断るつもり?」
剛司「そんなこと急に言われてもぉ〜。無理ですよぉ〜」
美鈴「約束といっても、どうせアンタのことだからまたヲタクの祭典か何かでしょ」
剛司「違いますよ。それにコミケは29日ですし。
   これからクリスマスのプレゼント買いにいこうと思ってたんですよ」
美鈴「クリスマスプレゼント〜? プレゼントなら私が見て選んであげるよ。
   グッチでもヴィトンでも何でも良いの選んであげるよ」
((((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブル )
 (つづく)
27:2005/12/02(金) 15:21:51 ID:Hg3BKg4m
>>26(つづき)
剛司「それって、陣釜さんの欲しい物じゃないんですかぁ?」
美鈴「女は誰でもブランド物が欲しい物なのよ!」
剛司「(女の人はブランド物が欲しいのかぁ・・・)そ、そうなんですかぁ・・・。
   やっぱりブランド物が良いですかねぇ?
   既に待ち合わせの自由の女神前にいるんですけど、約束の時間まで時間があるので
   それまで一緒に見てもらえますか?」
美鈴「えっ!マジ? 私、自由の女神の近くにいるよ。
   10分くらいで着くから、ソフトクリームを右手に持って自由の女神前で待ってな」
剛司「えっ、陣釜さん。近くにいるんですか? って、ソフトクリームを右手にって・・・。
   もしもし、もしもし?」
電話切れちゃった。しかし相変わらず強引に話を進めるよなぁ。
って、この季節にソフトクリームなんか売ってるのかなぁ? 探しに行かないと。

 20分後。自由の女神前で待つ美鈴と剛司。
美鈴「もしもし? アンタさぁ〜。どこまでソフトクリーム買いに行ってんのよ。
   私を待たすなって、昔から言ってたでしょ!」
剛司「えっ! もうソフトクリーム買って女神像の前にいますよぉ〜(やばい溶けてきたよ)」
美鈴「えっ? 女神像の前にいる? まさか、『ニューヨークの自由の女神の前にいます』
   とかいうオチじゃないだろうねぇ?」
剛司「違いますよぉ〜。ちゃんと女神の後ろには橋もタワーも見えますし」
美鈴「橋とタワー。ウン、間違ってないわね。でも、肝心なアンタの姿が見えないじゃない。
   まさか3ヶ月会わない間に背が縮んで蟻ん子みたいに小さくなっちゃった?」
剛司「背が縮んでも見えなくなるほど小さくなっていませんよぉ〜」
美鈴「・・・。あれっ? さっき、アンタ『タワー』って言ったわよねぇ。
   そのタワー、フォトメールで撮って送りなさいよ」
剛司「いいですよ。じゃあ一度電話切りますね」
なんでフォトメールなんか送るんだろ? まっ、いっかー。「パシャッ」貼り付けて送信と。
「ピロリロリ〜ン」
(つづく)
28:2005/12/02(金) 15:23:17 ID:Hg3BKg4m
>>27(つづき)
♪ダンダンダダーン、ダダダーン、ダダダーン
 (ダースベイターのテーマ)

美鈴「もしもし! そこにある自由の女神は、ここにある女神のレプリカなの!」
剛司「レプリカって、なんのことですか? って、陣釜さんは何処にいるんですか?」
美鈴「何処だっていいだろ! アンタなんか、彼女にソフトクリームをプレゼントして玉砕して、
   明石家サンタに電話して、ワンワン泣き言でも言ってる方がお似合いなんだよ!」
剛司「そんなぁ〜、ヒドイですよぉ。次回は陣釜さんの約束聞きますから〜」
美鈴「もういいよ! 今日が何の日か忘れてるみたいだし。じゃあな!」

「プープープー」
電話切れちゃったよ。せっかくソフトクリームも買って待ってたというのにぃ〜。
陣釜さんは何処にいるって言うんだぁ〜。それに今日が何の日って、クリスマスイヴだよねぇ。
「メリークリスマス」って言うの忘れたから怒ってたのかなぁ...。
ってそういや、まだ青山さんへのプレゼント買ってないよ。やばい、こんな時間だ。
早くプレゼント探しに行かないと・・・。

 (Chapter-1 おわり 2は今晩にうpする予定だす)