150 :
名無しさんは見た!@放送中は実況板で:
これの「世界の終わり」って村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」
からあからさまに引用してるのはもう議論されてるのかな?
村上のほうも自分の意識の中だけで生き続けるって結末だし。
>>150 というか、春樹さんの方がP・K・ディックなどのサイバネテッィクス小説を実験的に取り入れたものだからなぁ、「世界の終わり・・・」は。
兄弟分みたいな理解の仕方の方が、サブカルの系譜的には妥当だと思われ。
(このドラマと春樹さんの作品のどちらが優れているかは、もちろん別の問題だが)
へえ。村上のに元ネタがあるのは知らなかった。たとえばどんな作品ですか?
でも「世界の終わり」っていう同じフレーズをわざわざ使ってるのは、ドラマの製作者が
「ネタ元は春樹の『世界の終わり・・・』ですよ」と宣言してるようにも見える。
元ネタ探しなんていったら、シェークスピアまで遡る
154 :
151:2006/09/01(金) 23:57:32 ID:pli3I3EE
サイバーネティクス(というよりサイバーパンクというべきでした)小説には、
先に挙げたP.K.ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?(洋画「ブレードランナー」原典)」や、
(ハードボイルド・ワンダーランドと同時期に刊行された)ギブソンの「ニューロマンサー」などが有名ですが、
流れを把握するには、MATRIX三部作で十分足りると思います。よくも悪くもMATRIXこそサイバーパンクの典型例かと。
すなわち、リアルワールド/ヴァーチャルワールドを一旦対置させた上で、その境界を徐々に無効化したり、
意味(世界観に対する認知感覚)を反転させたりすることで、我々読者(視聴者)の現実に対する認識を揺さぶる、
という技法が広義のサイバー的なSFの作品かと思います。
私が申し上げたかったのは、なにもどちらかの作品を貶めたいのではなく、(きっと春樹さんの作品群も彼らの念頭に
あったのでしょうが)直截に「ハードボイルドワンダーランド」だけを引用したのではなく、特撮作品を撮ることを
生業にしている人たちだったら当然知っているはずの教典的SF作品の流れの中で、このドラマもとらえるべきなのでは?、
というだけにすぎず、アイデアをパクったとか、引用とかそんな些末なことは、作品の面白さや興味深さにいささかも影響を
与えない、というただそれだけです。
ちなみに、米現代文学に精通した春樹さんがP.K.ディックの作品を読んでいることは、ご承知の通りですが、
その時期は残念ながら寡聞にして存じません。
(春樹ヲタが、意外なところで「村上春樹」の名を見て、若干過剰に反応してしまったかもしれないね。正直スマソ)
唐橋 監督は「これは古典なんだ」って言いきってましたね。
加藤 ほー
唐橋 ホント古典なんですよ。
加藤 ふむふむ。
唐橋 何かは内緒ですけど。超古典。どこに置き換えてもいけるってことで。ただオオトモは当てはまんない(笑)
↑引用
シェークスピア辺りだと古典の範疇じゃないかな。
超古典となるとギリシア神話とかかな?オルフェウスとか。
ワンダーランドは個人的にはSFというより村上春樹が、
作家としての自分を確立するまでを描いた私小説って感じ。
ところでゼ−ガペイン観てる人いる?
ゼーガペインの実況でSh15uyaネタ振っても反応がない
頭の軽い俺が連想するのは村上春樹さんでもP.K.ディックでもなく
(アンドロイドは〜は買ったけどちゃんと読んでないな)
ライトノベルの上遠野浩平さんのナイトウォッチシリーズであったりする