2004年4月期ドラマ情報lt;1gt;

フジテレビ系木曜劇場（全２４回）
「タイトル未定」Ｐ高井一郎 Ｗ野沢尚 Ｄ本広克行
織田裕二、深津絵里、椎名桔平、鈴木京香、石田ゆり子、八嶋智人、時任三郎
酒井若菜、賀集利樹、小泉孝太郎、小日向文世、伊東四朗、児玉清、大滝秀治

24年前、旅客機の墜落事故で奇跡的に助かった兄妹が、
そこで両親を見殺しにした者に復讐の思いを秘めながら
それぞれの人生を生きていくうち、運命の歯車に巻き込まれていく。

兄（織田）は冷徹な性格。自費で東京の大学に進み原油先物の営業マンになるが、
その辣腕ぶりが故に多くの人から恨みを買っている。
その会社を傘下に収めるKグループ(総帥大滝)も長引く不況と、繰り返される
内輪もめで実態は火の車だった。
上司（伊東）の薦めで鈴木と結婚した織田だが、もはや家庭は崩壊寸前。
鈴木は家庭を顧みない夫に嫌気が差し、4歳の息子をベビーホテルに預け昼間は
スポーツクラブに通う内インストラクター（賀集）と出会い、若い男に溺れる。
一方、取引で大損し父を亡くした新聞記者（時任）は、仕事の合間に織田の会社を
徹底的に調べて彼を告発しようとしていたが、実際は自身も弁護士（小日向）に
払う費用に汲々としていた。裁判に勝てば帰ってくると信じて金策に走り回る。
仕事柄、既に時任は小日向の悪徳ぶりと敏腕ぶりの両方を知っていた。
いよいよ会社の経営も行き詰まり、織田の運命を変えるリストラ案が発表された。
中村と織田は先物部門から外されて、全く畑違いのKグループの中の別企業に
転籍された末、秘書（酒井）を含めた3人で新事業を立ち上げるよう命じられる。

一方妹（深津）は地元の和歌山の高校卒業後、ホステスとして働いている。
気性は激しいが誰とでも寝る寂しい女。すでにママに近い権限を持っていた。
客として知り合った地元のギョーザチェーンの社長（児玉）の息子である
恋人（椎名）と婚約していて、2人で東京に行ってそれぞれの仕事を拡大する
ことに決めていたが、その裏では知らない女に椎名を寝取られたOL（石田）が
激しい恨みを抱いていた。
5年も前から相当の金を椎名に貢いでいたため、今や借金まみれの身。
会社にもサラ金から取り立ての電話がかかるようになり、ついに解雇される。
和歌山では仕事がないため、借りた当のサラ金会社でビラ配りのバイトをして、
その給料を返済に充てるという屈辱的な日々が続く。
一方30過ぎても定職がない椎名の弟（八嶋）は兄を逆恨みし追い落としを図る。
大学進学の時期と経営危機が重なり、自分だけ大学に行けなかったのだ。
しかし半ばひきこもりで収入すらない自分に何ができる？考えあぐねた結果、
パチンコ店でアルバイトをしながら探偵学校に通い始める。
それは八嶋が初めて自分の意思で運命を切り開かんとした瞬間だった。
復讐の燃える者の存在を知る由もなく、深津と椎名は東京で至福の時を迎える。
深津は、女同士の愛と欲を掛けた闘いの場に乗り込んで行く。

いつこの兄妹は出会うのか、そして墜落事故の真相はどこにあるのか、
半年かけて解き明かしていく。