木葉と武司の結婚後、初めて木葉の方から「山中」に呼ばれた笹川。すべての料理を食べ
終えた笹川は木村に声をかける。
笹 川:あんた知ってるか?このねえちゃん結婚したんや。
このねえちゃん、結婚しても自分は絶対変わらんから食べに来てくれ言うんでし
ゃあないと思てな。まあ、来たわけやけど・・・たしかに味は変わっとらん。
と、言いたいところやけどちゃうな。なんちゅうかキレがないちゅうか、守りに
入っとる
木 村:そうですか?僕は十分感動しましたけど
笹 川:そら甘いで。まだまだ若いんや。勝負せなあかんで、ねえちゃん
木 葉:はい。ご意見ありがとうございました。
相変わらずわけのわからないことを言う笹川。まだまだ味も定着していない、足場を固め
ておかなければいけない段階で、そんなに急いで勝負する必要があるとは思えない。それ
に「キレがない=守りに入る」というのも変な話だ。守りに入ったから新味がない、とい
うならわかるが、キレがあるなしと、守りに入る入らないとは無関係なはずだ。
しかしそんな指摘は怪作『ほんまもん』には無粋の世界である。
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おっと、またハンドル入れ忘れました。