〜NHK朝の連続テレビ小説シリーズ総合議論スレ〜

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68名無ism
>>66
昭和58(1983)年度に放映された『おしん』は最初から1年間のドラマとして
制作されました。半年間の長さになっていた連続テレビ小説の枠で1年間の放送が実
現したのは、テレビ放送30周年を記念してのこととされています。また、『おしん』
のドラマ化については以下のような話が伝えられています。

放送の5年前、橋田壽賀子のもとに、病床に伏す高齢の女性から匿名の手紙が届いた。
小作農の貧しさ、身売りされたことなど、「家族にも言えない」という悲惨な人生体
験が、たどたどしい字でつづられていた。

橋田壽賀子は特に、「米一俵で奉公に出された」というくだりに胸を突かれた。「私
の母の世代はこんなに苦労してきたのか。今の豊かな社会はこういう人たちの忍従と
努力で支えられているのに、私たちはそれを忘れている。明治生まれの人がまだ健在
のうちに、書き留めておかなくては」との思いに駆られた。

「話が暗い」「明治ものは受けない」と断られ続けた企画に乗ったのは、NHKドラ
マ部の担当部長だった故小川淳一。「当たる当たらないではなく、今やることに意味
がある」とバックアップした。