TBS金10 【愛なんていらねえよ、夏】 七

2002年1月18日発行
ＮＴＴドコモから外れた広末涼子の前途




　プッツン娘、広末涼子の命運もついに尽きたのか。広末は芸能界で口々にこんなふうにいわれているという。
　そんな広末を象徴する出来事がとうとう起きてしまった。
彼女がこれまでスキャンダルを連発しながら、アイドルとしてチヤホヤしてもらえたのはＮＴＴドコモという大スポンサーが支えてくれたからだ。
その生命線ともいえるドコモのＣＭから消えることが確実になったのだ。
　今月１５日、ＮＴＴドコモは新しいＣＭの制作発表を行った。
この席にはドラマ、ＣＭをドタキャンして話題になった加藤あいが出席した。
ＣＭに出演するのはほかに田村正和、木内みどり、鈴木京香、坂口憲二ら。その場に広末の姿はなかったのだ。
また、ドコモは例年作っていた広末のカレンダーも取りやめるなど“広末外し”が着実に進んでいる。
「ＮＴＴドコモは広末が男をホテルの部屋に呼んだり、酔っぱらってタクシーに無賃乗車するなど奇行を繰り返した時もいつもフォローしていました。
スポンサーとしてはよく我慢していました。こうなる前に事務所は彼女をきちんと管理すべきだった」（芸能リポーター）
　ＮＴＴドコモという牙城が崩壊したことで他のスポンサーが雪崩を打って“広末離れ”を起こすのは目に見えている。
広末は近々公開される映画「ＷＡＳＡＢＩ」に出演していて、これが意外に評判だ。
しかし、救いといえるのがこれだけでは先行きちょっとつらい。

さてと。通報してくるかな。やれやれ。

2002年4月19日発行
とうとうテレビ東京のドキュメンタリー番組に出演する広末涼子




「彼女も落ちるところまで落ちたもの」
　広末涼子（２１）に、業界関係者からこんな声が上がっている。
「今年１月には長年流れていたＮＴＴドコモのＣＭが消えてしまった。
そして、今度はテレビ東京に出るというんですからね。
全盛時の広末なら考えられません」（芸能ライター・塩勢知央氏）
　広末が出演するのは「広末涼子パラオ紀行　イルカと過ごした５日間」（５月１２日放送）で、ロケを入れると１週間も拘束されるのだ。
「これまで彼女は、テレビはドラマ中心でやってきている。
というのもドラマ以外のドキュメンタリーになるとギャラの割に拘束時間が多くて、あまりうまみがないからです。
それなのに、よりによってテレビ東京のドキュメンタリーに出るというんですからね。
テレ東の場合、民放の中でも格段にギャラは安いし、視聴率も期待できないので、売れっ子は出たがらない。
それでもパラオまで出かけて行くのだから仕事が激減しているのでしょう」（前出・塩勢氏）
　映画「ＷＡＳＡＢＩ」の製作会見で泣きだしたり、ＣＭをドタキャン、かと思うと同級生をホテルに連れ込んだり……。
　これでいまだに芸能界で生き残っている方が不思議か。

2002年7月12日発行
広末涼子に残された可能性

スポンサー離れに続いてレコード契約打ち切り…


　そして今日（１２日）から彼女にとって１年ぶりの主演ドラマ「愛なんていらねえよ、夏」（ＴＢＳ）がスタートする。
盲目の令嬢と、そのカネを目当てに兄と偽って近づく男とのラブストーリーだ。
　演出の堤幸彦氏から「顔を動かさずに感情を出せる女優」とここでも絶賛されている。
　しかし、プッツン奇行で知られた広末が、そんな簡単に変われるものなのか。
大学にも通わず、モデル、タレントといったオトコを派手にあさった。
タクシーの無賃乗車、深夜徘徊、感情を抑えられずに突然泣き出して周囲を慌てさせる奇行。
人だかりで自分のパンツを見せるという異常としか思えない行動もあった。
「このプッツンぶりを毛嫌いしたＣＭスポンサーが、次々と彼女から離れていった。
所属事務所は危機感を感じ、積極的に“普通に戻った”広末をアピールしている」（芸能ライター・新藤興二氏）
　そしてまた彼女を１６歳の時から親身に支えてきた所属レコード会社「ワーナーミュージックジャパン」も、ついに彼女を見放している。
今年２月発売のアルバムを最後に専属契約を打ち切ってしまったのだ。
「もうこれ以上、怖くて使えないとの判断が働いたのでしょう。
実は『愛なんて――』のスタッフも綱渡りの撮影が続いているようです。
見た目は普通でも、携帯が手放せず、ワンカットの撮りが終わるたびにメールをチェックする。
今も情緒不安定です」（民放関係者）
　こんな周囲の雑音を吹き飛ばすには、今日から始まるドラマでキッチリ結果を残すしかない。

2002年7月18日発行
主演ドラマがつまづいて崖っぷちの広末涼子

体も絞れていない


　広末涼子（２２）が盲目の社長令嬢役を演じて話題の連続ドラマ「愛なんていらねえよ、夏」（ＴＢＳ）が大方の予想通り厳しいスタートを切った。
　７月１２日に放送された初回の視聴率は１１．１％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）。
目標の平均視聴率は１５％。初回からいきなり１１％というのはツラい。
担当プロデューサーは「最終回までに２０％を十分狙える」と話しているが、このままでは逆に視聴率１ケタまであり得る。
「以前にもハンディキャップのある人物を主人公にして高視聴率を狙ったこの手のドラマがありました。
しかし、今の視聴者はそんなあざとい作りをハナから見透かしている。
それと、主人公を広末にしたのは明らかなキャスティングミス。
このドラマは“まず広末ありき”だったそうですが、広末を起用すること自体どうかしている」（作家の麻生千晶氏）
　トラブル続きの広末はこのドラマにかけるしかなかったはずだ。
ところが、制作発表では「まん丸顔にカメラマンも戸惑っていた」（取材記者）というほど太っていた。
　撮影中も落ち着きがないという関係者の指摘がある。
「片時も携帯電話が手放せず、ワンカットの撮りが終わるたびにメールをチェックしている」というのだ。
　広末は今年２月発売のアルバムを最後に、デビューから所属していたレコード会社「ワーナーミュージック・ジャパン」をクビになった。
　以前のような奇行が聞かれないのも、「広末が男と歩いていてももうニュースバリューがないから」（芸能記者）といわれるほどアイドルとしての人気も下降している。
　周囲の期待をまたもや裏切ることになりそうな広末。「次はもうない」ということをもう少し真剣に考えなくてはいけない。