2000年8月1日発行
ただの“田舎娘”に戻った広末涼子に何があったの!?
“小百合二世”からわずか1年で
浮草稼業の芸能界、消長の激しさは当然のことかもしれないが、それでもここまで激変するのかと思われたのが広末涼子(20)の人気だ。
先日、化粧品小売りチェーンのセフォラ新宿店のオープニングセレモニーが行われ、テープカット役に広末が招かれた。
店側は当日の混乱を予想して警備を強化したが、セレモニーは静かそのもの。
買い物客はテープカットする広末をチラリと横目で見るだけ。熱狂的な追っかけの姿も見えない。
象徴的だったのは取材陣の数の少なさだ。
事前に店サイドが取材のお願いをしていたにもかかわらず、集まった報道陣の数はパラパラと20人足らずという寂しさ。
しかもその取材場所といえば、客の買い物の邪魔にならないようにと地下の隅の薄暗い場所での囲み取材だった。
報道陣から「いくらなんでもこんな扱いじゃあ広末が気の毒」と同情の声すら上がったほどだから、当人の広末は屈辱的な思いだったに違いない。
なにしろ、1年ちょっと前の広末といえばスーパーアイドルの名をほしいままにしていたのだから……。
ピーク時の早大受験、合格発表、初登校といったときにはテレビのワイドショーをはじめ、
新聞、雑誌の報道陣が大挙して押しかけ、200人を超える記者とカメラマンのすさまじい取材合戦が演じられたものだ。
あの“広末フィーバー”を思えばまるで別人のような凋落ぶりだ。
「10年に1人の逸材」とまでいわれた広末が、わずか1年ちょっとでなぜここまで“転落”してしまったのか。
放送ライターの高木祐一郎氏はこう指摘する。
「ひとことでいえば事務所の完全な戦略ミスですね。“小百合二世”を狙って早大を受験させ、入学させたことです。
広末にそれなりの学力が伴っていれば問題はなかった。
でも“自己推薦”なんていう裏口入学まがいの入試で入って、しかもほとんど学校には行かない。
これで同じ世代の受験生や世間から猛反発を食らう結果になったんです」
タレント管理のずさんさを指摘するのは芸能ライターの佐々木慎吾氏だ。
「派手な男関係が広末の命取りになりましたね。
MITSUU(ミツウー)という無名のモデルとの親密交際、同じモデルの伊勢谷友介との半同棲。
事務所はなぜもっと厳しく管理できなかったのかと思う」
まあ、精いっぱい背伸びしてきた田舎娘が、元の姿に戻ったとも言えるが……。