刑事コロンボについて語ろう 第36話

＞「闘牛士の栄光」は実に分かりやすい話
表面的にはそのとおりだが、奥深いものが感じられる作。
実況スレでは犯人の動機、あっさりと当局に投降してしまう理由等が
わかり難いというレスもあった。
だが、国民的英雄である誇り高きマタドールという犯人キャラ
（この辺は大ベテラン、リカルド・モンタルヴァンの好演により
巧く描かれている）を考慮すれば、
その後、殺人の事実のみ認め動機は黙秘するという展開が自然に見えて来る
というよく作り込まれた作かと思う。
ただし、>>565は犯人が足を痛めている点に着目したのは面白いものの、
＞だから、頭では牛を怖がっていない。
＞ただ、体がその時のことを覚えていて、牛を前にすると身がすくんでしまう。
これはテクストのストレートな解釈から逸脱し、外しているという感あり。
むしろ、終盤のシーンを見る限り精神的な恐怖感も拭い切れておらず、
トラウマになっているように見える。