【スパドラ】WITHOUT A TRACE/FBI失踪者を追え!Vol.11

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183奥さまは名無しさん
739 :書き手1:2008/12/16(火) 00:08:42
「ソバトット」に行くと、クリスがすでにカウンターに座っていた。
「よう、お疲れさん。今日はミカが特別料理を用意してくれたんだと」
「いらっしゃいませ。楽しんでいらしてくださいね!」
2人がそろったのでクリスと奥のテーブル席に移動した。
前菜は鶏ささみのカルパッチョ、次に地鶏の唐揚げ、そば豆腐が続き、メインの水炊き鍋が出てきた。
以前来た時は、澄んだだし汁だったのに今晩の鍋は白濁したスープが入ってて、中が全く見えない。

740 :書き手1:2008/12/16(火) 00:11:12
「8時間も煮込んだんだってさ」
クリスが自慢そうに言った。
中にごろごろと骨付きの鶏肉が入っていて、野菜も十分に煮えている。
白濁スープに塩を少し入れて食べるのが流儀らしい。
3人は初めて食べるコラーゲンの水炊き鍋に感動した。
最後に手打ちソバをミカが持ってきた。
「うちのコニシが、精魂こめて打ったソバです。
 ぜひ味わってください。本当にありがとうございました」
3人は神妙な顔をして、ソバを食べ始めた。
「こりゃ、美味いわ」
「本当だね、歯ごたえがあって、すごく味が濃厚なソバだ」
ダニーもマーティンも大満足だった。
ソバ湯をもらって、3人はつゆもすっかり飲みほした。