刑事コロンボについて語ろう 第25話

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947奥さまは名無しさん
おそらくですが、バカミス住は「二つの顔」の興趣が理解できなかったのではないでしょうか?

犯人が冒頭で判明する、倒叙形式のコロンボですが「二つの顔」は少し異なります。
犯人は演ずるマーティン・ランドーで間違いないのですが、彼は双子です。
犯行シーンは明確には描かれずに進行し、
この作品の興味は「双子のどちらがやったのか?」に移っていくのです。

毎度ボケッとしか作品を見ないバカミス住はこの点が理解できず、難癖つけてるのでしょう。
結末の謎解きは「なぜそういう結論に達したか」という説明ですので、
ここだけ見て全体を『見え見え過ぎる展開』と思ったのでしょう。
本格ミステリーの結末を見て「そうだと思った」と言ってるのと同じです。

しかも、ややこしい事にこの作品のノベライゼーションは
この「どちらがやったのか」という部分を完全にオミットし、
通常のコロンボ作品と同じフォーマットに書き換えてしまったのです。
そのためさらにこの作品を正しく鑑賞するのを妨げています。

この作品はスタッフがしかけた
コロンボのフォーマットを逆手にとった構成を楽しむものですし、
何より双子が登場することが必然です。
(小説でなく映像作品のコロンボだからこその楽しみです)
今さら『倒叙スタイルの謎解きミステリに即した解釈』とか、片腹痛いです。

思うのですが「構想の死角」にしろ「祝砲の挽歌」にしろ
バカミス住は自分の理解外のものにはやたらと評価が厳しいですね。
素直に「わかんないからつまんない」って言えば良いのに。