949 :
ミステリ板住人:
ジャック・スマイトの話題が出ながら、ハードボイルド・ミステリファンにも好評だった『動く標的』に
触れない(触れられない)のが、このスレ住人の限界かな(w
本作はスマイトのクールなタッチが良く表現された作。
主役のピーターをはじめ、エディやスザンヌというタレントの持味もあって、
どこか飄々とした感がある『ホリスター・・・』の方が異色と言い得る。
つまり『トリックジャック』のシリアスなテーストは、本来スマイトのタッチに近似している。
『愛情の計算』は長く駄作というのが定説化していたが、
今見ると、犯行に恥ずかしげも無くロボットを使用した怪作であり、
トンデモな面白さはあると言える。
あえて犯人の息子を誤認逮捕し、犯人を落とすという展開は、
前述したコロンボから仕掛けるトリックがあるエピに属する一編であり、
まあ、コロンボならこの程度はやるかなという感じ。