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ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :
コロンボヲタに、あまりにモノを知らない連中いるのにはがっくりした。
ミステリに限らず、古典と言えば「定評が確立している過去の傑作」を指すのが、
通常である。この点で、コロンボ作品にミステリの古典とまで言い得る作は存在しない。
既に70年代は歴史ミステリの範疇では、というコンテクストも読み取れていない
ようだが、ヲタのレベルでは仕方無いことか…
87分署シリーズやアーサーの「殺人課刑事」等のリアリティも重視した警察小説を
読むと、ストイックな捜査現場の状況が良くわかり、コロンボがいかに自分の家の如く
気ままに行動しているかがわかる。
(87分署シリーズには現場で喫煙を我慢する刑事のシーンがある。
コロンボで通常の警察捜査のタッチが感じられるのは、同シリーズ作品を
原案とした「初夜に消えた花嫁」で、コロンボと甥っ子の若手刑事が誘拐犯の足取りを
非常階段まで追ってゆくシーンである)
服務規程違反の処罰ものだろうが、メルヘンの世界で、この事を云々するのは野暮な話
ということになろう。
謎解きミステリファンとしては、「コロンボ」の密室ものを見てみたい気はある。
普通にフーダニットで作れば、良いのではないか。
密室ものの変形というか、「構想の死角」は消えた死体というテーマでフーダニットで
作れたネタかと思う。