刑事コロンボについて語ろう 第16話

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47ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2
>>39
「ビデオテープの証言」。邦題がいい、オチが効いた傑作である。

「自縛の紐」は、逆エラリー・クイーン作品とも称すべき謎解きミステリの傑作。
「忘れられたスター」は、映画「サンセット大通り」を想起させる人間ドラマの傑作。
「殺しの序曲」は、遊び心満載(犯人の自爆も含めて)で謎解きミステリの世界なら
ではの楽しさはある。
「歌声の消えた海」と「美食の報酬」は、それぞれ舞台設定等、独自の雰囲気は
悪くはないといった程度か。

「二枚のドガの絵」は、コロンボが自分の指紋に気が付いた時点で、すぐに証拠保全の
行動に出ない点が疑問大。指紋が不鮮明になったり、犯人に拭き取られたり等したら、
どうするつもりだったのだろうか?
この点に気が付くと、あの芝居がかったコロンボの仕掛けは、バカバカしく見えて来る
であろう。
VTRやDVD無き時代に、一回だけ一気に見せてしまう作程度といったところか。
あまりに過大評価され過ぎである。