刑事コロンボについて語ろう 第15話

謎解きミステリの本質はメルヘン（ファンタジーにまでなってしまっているものもあるが）であることは、コロンボスレにおける講義で繰り返し説明して来たことであるが、
夏厨は救いようがないという感があるｗ
天才的な名探偵と狡猾な犯罪者の知恵比べ、これは十分に現実離れしたメルヘンの世界なのであり、この点に自覚的だったのは、犯人役も演じたマッグーハンである。
彼が制作サイドに立った作である「さらば提督」、新シリーズの「完全犯罪の誤算」
「復讐を抱いて眠れ」を見ると、この点が非常に良く理解出来る。
特に「復讐を・・」は、葬儀屋が犯人、葬儀を冒涜したようなトリックとストーリー
という陰陰滅滅になってもおかしくない話であるにもかかわらず、最後まで軽快なゲーム感覚でそれなりに気楽に面白く見ることが出来るのは、
謎解きミステリである「コロンボ」がメルヘンであるゆえなのである。