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ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :
第5話「惑星Xクローズ・アップ作戦」
終盤まで、派手さはないがもの静かなスリルに富んだ作といった風だが、
最後に来て、一転、いかにもエゲレス製作らしい科学番組風のシニカルなオチが楽しい。
ストーリーは、またしても金絡み、シャドウ予算委員会なるものも登場、
前回にも登場した委員長の声をアテているのが、「奥様は魔女」のダーリンの上司
ラリー・テート役と同じ声優のため、ストレイカーに向かって、今にも笑顔で
「ダーリン、クビだ」とか言いそうなのが面白い。
あと、面白かった点を列挙すると、
(1) 衛星打ち上げに関して「専門のNASAがやるのだから失敗は考えられない」
というストレイカーの台詞、今聞くと、複雑なものがある。
(NASAの存在が今ほどは知られていなかった時代であり、ナレーションによる説明
も入る)
(2) エヴァのアスカの台詞「使徒を肉眼で確認」の元ネタが、この番組で繰り返し
使用される「UFOを肉眼で確認」にだと確信した。
エヴァでは、緊迫した場面ではなくアスカの照れ隠し的に使用されている台詞となって
いるのが庵野監督らしい。
(3)円谷プロの巨大軍事力讃美の方向性が話題となった「ウルトラマンガイア」も
本作の影響が大きいことを確認した。
女性主体のシド司令室とインターセプターの関係は、XIGのオペレーターと
ファイターチームの関係にバリエーションされているのだ。
(4)ドラマ的には、絵に描いたようなストイックでクールな真面目人間という
感じのストレイカーが、まるでエリスに気があるかのように演出されているのが楽しい
ものがある。
もし休憩室に入って来たのが、フォスターではなくフリーマンだったら…
ストレーカーならずとも、冷汗かモナー(w
ちなみに今日の仲村秀生は、スカイダイバー指揮官をアテている。
(今日は殉職はしない(w )
70年代アニメでは、「ジョー」の力石、「ヤマト」の島と良いポジションのキャラを
アテていた仲村氏だが、本作では便利屋扱いなのが、何気に悲しいものがある。