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ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :
オンエア時にも指摘されていたが、コロンボのヘアスタイルの件に限らず、
犯人の真意が不明(説明不足)だったりして、「黄金のバックル」は穴が多い作ではある。
しかし、ミステリの舞台としての渋めの私設博物館という設定、犯行時の照明の有無に
着目することから始まって細かく推理を詰めてゆく展開等には捨て難い魅力がある。
舞台設定が気に入った者には、ヴァン・ダインの「カブト虫殺人事件」、
姉妹の確執等のドラマ部分に惹かれた者には、P・D・ジェイムズの諸作を読むことを
薦めたい。