★★ 燃えよカンフー(語録保存編)★★

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1名無しでいいとも!:04/08/25 12:44 ID:???
ケイン 「先生、なぜ新たなスレッドをたてるのですか?」

カン  「一般のスレッドでは様々な議論が展開されるため語録が埋没してしまう。
     そのため語録を見やすく閲覧できるように別スレをたてたのだ。」

ケイン 「無法者が侵入して心ない書き込みをおこなったらどうすればいいのですか?」

カン  「その時は削除依頼を行うのだ。無法者の制圧は一般スレのほうで行い、
     このスレではあくまで削除依頼に徹するのだ。」

ケイン 「削除依頼が受け入れられなかったらどうするのですか?」

カン  「スレの住人全員が魂の戦士となり削除依頼を繰り返せば削除人はもはや
     その声を無視できなくなる。」

ケイン 「一般スレの方の語録はどうすればいいのですか?」

カン  「お前が他の住人の皆さんと協力してこのスレに移植するのだ。」

ケイン 「わかりました。早速皆さんにも協力をお願いしてみます。」
2重複スレ。”削除”依頼出せ:04/08/25 13:10 ID:???
3奥さまは名無しさん:04/08/25 22:45 ID:???
よくやった。
4:04/08/25 22:46 ID:???
訂正
≫1
よくやった。
5奥さまは名無しさん:04/08/25 23:38 ID:???

武道・武芸板  「燃えよ カンフー!」を見ろ!

http://sports7.2ch.net/test/read.cgi/budou/1085067074/l50


40代板  ▲燃えよカンフーっておぼえているよねえ▲ (DAT落ち)

http://bubble2.2ch.net/test/read.cgi/middle40/1073033382/l50
6:♯5 毒蛇は勇者に呑まれた :04/08/26 01:07 ID:nv+FlT4R
カン   「ここから出て行けば、お前は多くの暴力に出会うだろう」

ケイン 「もしもそれに気づいたならば、避けて通ることはできないのでしょうか」

カン  「お前にはできるだろう。しかし多くの者たちはそれに躓く」

ケイン 「では気づいたなら打ち倒すべきなのでしょうか」

カン  「常に平和を求めるのだ。魂が危険に晒されない限り、無法な者にかかわりあうな。
人はすべて魂で結ばれている。一人の危険はすべての危険だ。」

ケイン 「そのときはどうするのですか」

カン  「そのときは魂が戦士となって戦わねばならん」
7:♯5 毒蛇は勇者に呑まれた:04/08/26 01:09 ID:nv+FlT4R
カン  「目が見るものは瞬きひとつするだけで、息を吹きかけるだけで消える。そこに明かりがあっても。
     しかし目にはもう何も見えん。よいか。フッ(と息を吹きかけ目の前の蝋燭の炎を消して見せるカン先生)」

ケイン 「目には見えません。明かりも蝋燭も。何も見えません」

カン  「こちらへ(と別の蝋燭の前へケインを誘うカン先生)」

カン  「目が見るものは消える。魂が見るものは消えることはない」

ケイン 「死が瞬きするとき魂は召しいるのではないのでしょうか」

カン  「いや、魂は常に見ておる」

ケイン 「でも肉体は死にます」

カン  「太陽は死ぬか?」

ケイン 「夜は輝きません」

カン  「輝いておる。どこかで。お前の目に見えぬだけだ。」
8:♯5 毒蛇は勇者に呑まれた:04/08/26 01:09 ID:nv+FlT4R
ポー  「肉体を鍛える目的はより大きな力を見出すためだ」

ケイン 「先生、より大きな力とは何ですか」

ポー  「己自身を空しくする者が内なる力を得る」

ケイン 「手足よりも身を守る役に立つのですか」

ポー  「心が危険を感じないときは危険は存在しないのだ。
     魂の戦士となるときすべての恐怖は消え去る。
     掌に舞い降ちる雪が溶けて消えるように」
9:♯5 毒蛇は勇者に呑まれた:04/08/26 01:11 ID:nv+FlT4R
ケイン 「先生、内なる力はどのようにすれば得られるのですか」

カン  「すべての他者と一体となることによって得られる」

ケイン 「敵対する者にはどのようにするのですか」

カン  「炎と氷が相対したらどちらが勝つかな?」

ケイン 「氷です」

カン  「炎は消えるが、しかし氷も溶けて水になるのではないかな?」

ケイン 「では炎ですか」

カン  「相手の力を知ろうとしない者はすなわち負ける。
     未知のものを恐れるところに危険が生じる。
     恐れが無ければ危険も存在しない。
     虎と人が別々の存在ならば人は虎に襲われて死ぬだろう。
     しかし虎と人がひとつのものなら、すなわち恐れはなく危険もない。
     虎が己とひとつのもの、すなわち己自身を襲うはずがないではないか。」
10:♯5 毒蛇は勇者に呑まれた:04/08/26 01:12 ID:nv+FlT4R
ポー

コオロギ、己を偽るな。裸の己をさらけ出すことを恐れてはならん。人はとかく己を偽り、飾りたがる。
そして単純なものはなかなか理解されにくい。しかし真実は真実だ。分かる者には分かる。
森の中で木が倒れる。人の耳には聞こえず何の音もしない。しかし木は倒れるのだ。
11 ◆oBUxnlXtxo :04/08/26 01:14 ID:nv+FlT4R

カン 「戦では慎重さを失わぬ者、怒りにかられることのない者が勝つ。
    しかし、最も賢い者は戦わずして勝ちをおさめるものだ。」

ケイン「でも先生。怒りを抑え、戦いを避けることが大事ならば、このように
    体を鍛えるのは何のためですか?」

カン 「これは戦うための力ではない。弱い者が強い者に打ち勝つための手だてだ。」
12(^O^)6. 「空井戸は情に湧いた - NINE LIVES -」:04/08/26 01:20 ID:nv+FlT4R
ポー  「いいか、コオロギ。人間の両手は目や舌と同じなのだ。
     手を触れることで他の者の心を感じ、また自分の心を伝えることもできる。」

ケイン 「その同じ人間の手が他の者を殴ることもできるんです。
     悲しいことですね。」

ポー  「苦痛と喜びは並んでつるされている二つの鐘のようなものだ。
     一方が鳴れば、もう一方も震える。」

ケイン 「では苦痛と喜びは同じものなのですか?」

ポー  「目と舌は同じものかな?
     同じ目が美しい蝶と醜い傷口を見る。
     同じ舌が苦しい叫び声をたて、楽しい笑い声をたてる。」
13(^O^)6. 「空井戸は情に湧いた - NINE LIVES -」:04/08/26 01:21 ID:nv+FlT4R
 
少年時代のケインが数人の子供達に袋叩きにあっているところへ
ポー先生が通りがかり、子供達を追い払いケインを助ける。

ケイン 「ありがとうございました、ポー先生。
     おかげで助かりました。」

ポー  「お前のためにしたのではない。わしのためだ。」

ケイン 「でも、みんなは私を異国人だと言っていじめたのです。」

ポー  「わしがまだ子供のころだ。はい上がることもできぬ深い穴に落ちてしまった。
     わしはそのままそこで死ぬかと思ったがな、通りがかりの知らない人が助けてくれた。
     その時その人はこう言った。
     『昔人に助けられたお礼に自分は10人の人を助けねばならぬ。
      その10人がまた10人を助ける。
      小石を投げると水の輪が広がるようにそうして善行が広がっていくのだ。』
      とな。
      わしはそのお返しをした。
      今度はわしがお前に対して貸しを作る。
      お前は10人の人を助けてその貸しを返すのだ。」   
14奥さまは名無しさん:04/08/26 01:22 ID:1t4MLxVA

過、過去ログ

http://piza.2ch.net/log/tv2/kako/938/938822907.html

うしみつショー(燃えよカンフー)

http://www.ntv.co.jp/ushimitsu/kung-fu/

スーパーチャンネル(新燃えよカンフー)

http://www.super-ch.com/line/kungfu/
15(^O^)7. 「裏切りは潮騒に散った - THE TIDE -」:04/08/26 01:23 ID:nv+FlT4R

ケインとポー先生が断崖の上から海を見ている。

ポー  「海の向こうに何があると思うのだ?コオロギ。」

ケイン 「見たことのない父の国があります。私につながる遠い過去があります。」

ポー  「では、いつか訪ねていくのだな。」

ケイン 「過去を訪ね求めることはよいことですか?現在だけで十分では?」」

ポー  「過去によりかかって生きるなら現在を疎かにすることになり、
     過去を無視することは将来を疎かにすることだ。
     人の運命の根は過去の種によって養われるのだぞ。」
16(^O^)7. 「裏切りは潮騒に散った - THE TIDE -」:04/08/26 01:24 ID:nv+FlT4R

少年時代のケインがホーハンと二人で食料の買い出しに町へ向かうが、
途中出会った老人に騙されて、森の中を通ったところ盗賊に襲われ、
金銭と衣服を盗まれる。
少林寺に戻って、カン先生にそのことを報告する。

カン   「ホーハン、このことからお前は何を学んだ?」

ホーハン 「人を信用するなということです。」

カン   「クワイチャン、お前は何を学んだかな?」

ケイン  「思いがけぬことはどこにでもあるということです。」

カン   「ホーハン、今夜はゆっくり休んで明日の朝うちへ帰るがよい。」

ホーハン 「いつここに戻ったらいいんですか?」

カン   「二度と戻るな。」

カン   (ホーハンが立ち去った後ケインに向かって)「お前はわしが厳しすぎると思うか?」

ケイン  「どうしてホーハンだけが罰を受けるのかわかりません。老人を信用した責任は
      私も同じです。」

カン   「信用したから罰するのではない。家を建てるとき大工が釘を打つ。
      たまたま悪い釘で曲がってしまった。そのために大工は全部の釘が悪いと思って、
      家を建てるのをやめるだろうか?」

ケイン  「悪い人がいると解っていてもいつも人を信じることが大事なのですね。」
17(^O^)7. 「裏切りは潮騒に散った - THE TIDE -」:04/08/26 01:26 ID:nv+FlT4R
16の続き

カン   「人間の中には常に善と悪がある。人を信じることで善を励ますのだ。
      そうすることで己自身の中に善を積むのだ。」

ケイン  「人を信じることの報いが善なのですか?」

カン   「どのようなことを為す時も報いを求めてはならぬ。
      しかし人を信用すれば、時には善よりももっと大きな報いがもたらされる。」

ケイン  「善より大きなものとは?」

カン   「愛だ。」
18(^O^)7. 「裏切りは潮騒に散った - THE TIDE -」:04/08/26 01:26 ID:nv+FlT4R

カン先生と少年ケインが観劇をしている。舞台では女性の踊り子が踊っている

カン  「心と身体と魂は一つだ。
     心と魂の欲望を関係があらわす時、関係は自然と解け合っているのだ。
     それは清らかなもので何ら恥じることはない。」

ケイン 「愛とは何ですか?」

カン  「愛とは調和だ。響き合うことだ。」
19(^O^)8.「日影に咲いた愛の花 - SUN AND CLOUD SHADOW -」 :04/08/26 01:28 ID:nv+FlT4R

ポー  「このハスの花というものはまことに清らかなものだ。
     根は水の中にあるが花は水の上に咲く。
     ようやく今水の表に達した花もあれば、中にはまだ水の中にいる花もある。」

ケイン 「それでは人に対するときも相手によってそれぞれに応対の仕方を
     変えるべきなのでしょうか?」

ポー  「花を見るがよい。
     どのような成長の段階にあろうと常に同じ花ではないかな。」

ケイン 「ではあらゆる人に同じ態度で接することですか?」

ポー  「そうだ。卑屈にならぬ限り、できるだけ親しみをもって接するのだ。」

ケイン 「しかし、水の中にいる花は、日の光を知りません。
     他人は、私を知りません。
     知らずに理解してくれるでしょうか?」

ポー  「人がどう思おうと気にするな。
     決して自分自身を卑しめてはならぬ。」
20(^O^)8.「日影に咲いた愛の花 - SUN AND CLOUD SHADOW -」:04/08/26 01:30 ID:nv+FlT4R

ケイン 「先生、世の中が平和な時は少ないのに、どうしたら平和な道を歩けるのですか?」
 
ポー  「コオロギ、平和は世の中にあるのではない。
     道を歩む人間の心の中にあるのだ。」

ケイン 「途中で心に平和もたない人と出会うかも知れません。」

ポー  「そうしたら別の道を行くのだ。」

ケイン 「どの道を行っても乱暴で平和を愛さない者が現れたらどうするのですか?」

ポー  「完全に到達するためには人は知恵と哀れみを持たねばならぬ。」

ケイン 「でも先生、争いをしかける者と争わないためにはどうすればいいのですか?」

ポー  「はっはっは、自然と一体となっている者は、肉体が争っていても心に暴力はない。
     だが自然と一体となっていない者は、肉体は何もしなくてもそこには常に暴力がある。」
     いいかコオロギ、船の舳先になるのだ。
     舳先は水を分けて進む。しかし船が通った後、水はまた一つになっている。」
21(^O^)9 「亡父が教えた道標 - PRAYING MANTIS KILLS -」:04/08/26 01:35 ID:nv+FlT4R

ケインがポー先生の側で弦楽器を奏でている。
そこへある僧がケインから借りた六分儀を返しに来る。この六分儀はケインの父親の形見である。
ところがケインは受け取りを拒み、自分には必要ないのでその僧に贈与すると言う。

ポー  「お前は父親が大切にしていた思い出の品をとっておこうとは思わんのか?」

ケイン 「先生は『物に執着するな。』そう教えてくださったではありませんか。
     それなのにどうして・・・。」

ポー  「しかし他の物とは違う。あの六分儀はお前が父親を偲ぶ唯一のよすがだ。」

ケイン 「それなら、ばなおさらきっぱりと捨て去らねば。」

ポー  「父と子の間には時も死も打ち壊すことができぬ橋がかかっているのだ。
     お互い相合うためにはその橋を渡って行かねばならぬのだぞ。」

ケイン 「父は死にました。」

ポー  「コオロギ、わしが橋と言っておるのはお前の父親への愛情だ。
22(^O^)9 「亡父が教えた道標 - PRAYING MANTIS KILLS -」:04/08/26 01:37 ID:nv+FlT4R

ケイン 「先生、淋しいと思うことはありませんか?」

カン  「お前は淋しいか?」

ケイン 「いいえ。世間の人のように別に家庭が欲しいとも、家族の団らんが欲しいとも思いません。」

カン  「初めてここへ来た日を覚えているか?お前は雨の中に立っていた。
     他の子と遊びもしなかった。」

ここでケインが少林寺へ入門した当時の回想シーンとなる。

少年ケイン 「いつも一人ぼっちでした。」

カン    「それでこの寺に入るためにあのように辛抱強く待っていたのか?」

少年ケイン 「はい。」

カン    「寺はにぎやかな所だと思ったか?」

少年ケイン 「でも、ここではみんないっしょに暮らしていました。」

カン    「他の生物と同じように、人も仲間といっしょに暮らすようにできている。
       しかし、仲間と暮らすことの意味は所詮人間は一人であるということを
       しっかりと見極めることだ。」

回想シーンが終わる。

ケイン 「それを教えてくださるために、入門を許してくださったのですか?」

カン  「お前は既に知っておった。だから入門を許したのだ。」
23奥さまは名無しさん:04/08/26 01:45 ID:1t4MLxVA

 乙
2410.   「真実は拳銃が知っていた - ALE THEA -」:04/08/26 01:54 ID:nv+FlT4R

12歳になった少年ケインがポー先生の使いで、ある寺まで由緒ある巻物を届けに行く。
しかし道中盗賊に出会い、巻物を奪われそうになるところを居合わせた人に助けられる。
しかし、今度はその人に騙されて巻物を奪われてしまう。
寺に戻って報告しているところに、役人が巻物を奪った男を連行してくる。
男は巻物を盗んだのではなく、ケインを助けたお礼に借りただけだと主張する。
ケインは迷った末に男の主張が本当であるとウソをついて男を斬首から救う。
ケインはウソをついた罰を覚悟する。

ケイン 「先生…。」

ポー  「なんだ?」

ケイン 「いつ首を斬られるのですか?」

ポー  「もうお前から奪うものはない。」

ケイン 「でも先生私は何も失っていません。」

ポー  「お前にはわからんのか?」

ケイン 「巻物は返ってきました。」

ポー  「疑いを知らぬお前の無邪気さは、二度とは戻らんだろう…。」
2511 CHAINS 手錠がつないだ2つの心 :04/08/26 01:56 ID:nv+FlT4R

カン師 「自分の世界をよく見るのだ。この池の中には12匹の魚がいて12の世界がある。」

ケイン 「池はたったひとつです。」

カン師 「違うな。お前が見るのと私が見るのとそれぞれ別の世界だ。
     お前の世界には未知のもの、楽しいものが溢れている。わしのは見慣れた穏やかな世界だ。
     お前はわしの世界を永久に見ることはできん。」

ケイン 「なぜ?」

カン師 「お前がわしの目でものを見、考えることができるか?」

ケイン 「でも先生、私たちは同じ宇宙に住んでいます。」

カン師 「そうだ。しかしやはり違う。百万の生き物には百万の世界がある。
     自分が宇宙の中心だと考えてはならんぞ。自分の考えを押し付けてはいかん。
     人それぞれ見方考え方が違う。それを尊重することが大切だ。」
2611 CHAINS 手錠がつないだ2つの心:04/08/26 01:57 ID:nv+FlT4R

ポー師 「どっちが悪なのかな? 鼠は穀物を盗むのが商売だ。ところが猫は鼠を殺すように生まれついている。」

ケイン  「鼠は盗みます。でも鼠にとって猫は悪です。」

ポー師 「猫には鼠が悪だ。」

ケイン  「ではどちらも悪ではないのですか?」

ポー師 「鼠は盗むのではない、猫は殺すのではない。雨が降る、川が溢れる。が、山は崩沈まぬ。
      ひとつひとつが自然にかなっているのだ。」

ケイン  「では悪は無いのですか? 何をしてもそれがその人にとって善なら許されるのですか?」

ポー師 「コオロキ゛、人は自分に都合のいいことだけを言う。
      しかし宇宙にはその人間ひとりが住んでいるわけではあるまい。」

ケイン  「私に悪をなす者を私が懲らしめれば、二度としなくなるかもしれません。」

ポー師 「懲らしめなければどうなるかな?」

ケイン  「好きなことをしていいのだと思うでしょう。」

ポー師 「そうだな。だがもうひとつ、悪に報いるにすなわち善をもってす。その心も教えるのだ。」
2711 CHAINS 手錠がつないだ2つの心:04/08/26 01:58 ID:nv+FlT4R

******少林寺僧たちの修行を見守る少年がひとり******

ケイン  「先生、あの少年は入門者でもないのになぜここに?」

ポー師 「わしが村から連れてきたのだ。
      あのように身体が不自由な上に口も聞けず、心無い者に苛められておったのでな。」

ケイン  「生まれながらに大きな不幸を背負っているのですね?」

ポー師 「なぜ不幸だと思うのだ? あの子には雀や子羊ややさしい仲間が大勢おる。
      あの子はものの言えぬ口と、ねじれた手足をもって生まれた。
      しかし自然は、生き物と心を通わせあうという素晴らしい力を与えた。
      それは富や名声よりも、王侯貴族となることよりもはるかに素晴らしいことではないか。」
2814.   「凶弾は男心を闇にした - THE THIRD MAN -」:04/08/26 02:02 ID:nv+FlT4R

カン先生の指導のもとにケインが二人の修行僧相手に対峙している。
修行僧の一人がケインに攻撃をしかけ、ケインはその僧の攻撃わかわして投げるが、
もう一人の僧の攻撃を受け結局取り押さえられてしまう。

カン 「こうして技を学ぶのはまず精神を鍛えるためであり、あくまで自己防衛のためだ。
    よいかケイン、複数の敵に襲われた場合は、まず相手から先に攻撃をかけさせる、
    その動きを利用して敵を倒すのだ。」
2914.   「凶弾は男心を闇にした - THE THIRD MAN -」:04/08/26 02:03 ID:nv+FlT4R

少年ケインが涙ぐみながらポー先生と話しをしている。

ケイン 「母も、そして父も死んでいました。助けることができなかったのです。」

ポー  「お前はまだ小さな子供だったのだ。

ケイン 「でもその時から私はもう子供ではいられなくなったのです。」

ポー  「雪に覆われた山は美しい。しかし雪が消えた後にはその下から新しい緑が萌え出す。
     失うものがあれば得るものがあり、何かを得るには何かを失う。
     どうだコオロギ、お前にはそれがわかるか?」

ケイン 「よくわかりません。」
3014.   「凶弾は男心を闇にした - THE THIRD MAN -」:04/08/26 02:03 ID:nv+FlT4R

ポー  「お前は自分を哀れんでいるのだ。」

ケイン 「先生には解らないんです。」

ポー  「お前が腹を立てているのはわしにではなく、お前をおいて死んでしまった両親に対してだ。
     その怒りをわしに向けてはいかんな。そうするとわしもお前に怒りを返すことになるぞ。」

ケイン 「何と思われてもかまいません。」

ポー  「それは本心か? え、コオロギ。」

立ち去ろうとするポー先生。

ケイン 「先生。」(涙声)

ポー先生に駆け寄りその手を取る少年ケイン。
31奥さまは名無しさん:04/08/26 03:49 ID:nv+FlT4R
カン


口に平和を説く者はその身に武器をつけてはならぬ。

人に平和を説く者は弱くてはならぬ。

十本の指を十本の短剣とし、両の腕を槍とし、そして両の掌を斧とするのだ。
32奥さまは名無しさん:04/08/26 03:52 ID:nv+FlT4R
カン 「歩く時は軽く確実に、常に薄紙を踏むつもりで足を運ぶ。
    修行を積み少林寺の教えを身につけた者は、探しても目には見えない。 聞いても耳には聞こえない。 触っても指には感じない。
    しかし、容易い事ではないぞ。
    薄紙は蜘蛛の糸の如く脆く、真綿の様に足にまとい付く。
    何の跡も残さずにこの上を歩けたら、ここを去る時だ。」
33奥さまは名無しさん:04/08/26 19:31 ID:nv+FlT4R
少年期のケインが池に飛び込むシーン

ポー  「怖いと思うから怖い。怖くないと思えば怖くないのだ。」

ケイン 「でも先生、未知のものを恐れるのは身を守るための術では
     ないのでしょうか?」

ポー  「自分自身に打ち勝つものが最も勇敢な人間だ。
     怖いと思う自分にまず打ち勝つのだ。」

ケイン 「私には、できるかどうか・・・」

ポー  「空の色の耳を澄ませるのだ。
     ハチドリの微かな羽音を目で見るのだ。
     木の葉も動かず炎熱のなかにも一陣の涼風が吹き渡る。
     お前が宇宙とひとつになるとき
     おまえ自身が宇宙だ。」
34奥さまは名無しさん:04/08/26 19:38 ID:nv+FlT4R

物思いのふけるケイン

ポー  「何を考えておる、コオロギ。」

ケイン 「死です。死が恐ろしい。」

ポー  「生きるとは何か知っている人間は死を恐れない。
     そういう人間は虎やライオンの上を歩くことが出来るし
     虎やライオンが襲おうにも襲うことができない。
     戦いで傷つくこともない。
     死がはいりこもうにもはいりこむ隙がないのだ。」
3515.   「憎しみは愛に焼かれた - THE ANCIENT WARRIOR -」:04/08/27 03:38 ID:nWqXRLHr

ケイン 「先生、愛する者を失った時はどうすればいいのですか?」

カン  「真の愛は決して失われることはないと知るがよい。
     死んだ後でこそ、初めて絆の深さが解るものだ。
     そして生前よりもより強くその人間と一つになることができる。」

ケイン 「それは、長い間知っていて愛した人の場合だけそうなるのでしょうか?」

カン  「時には、ほんのつかの間の巡り会いにおいて互いの魂を永遠の絆で結ぶ者もある。」

ケイン 「行きずりの未知の人であっても、それは可能でしょうか?」

カン  「魂の世界には時間の長短は無いのだ。」
36奥さまは名無しさん:04/08/31 05:14 ID:HbNxk3YN

カン 「歩く時は軽く確実に、常に薄紙を踏むつもりで足を運ぶ。

    修行を積み少林寺の教えを身につけた者は、探しても目には見えない。
 
聞いても耳には聞こえない。  触っても指には感じない。
    
しかし、容易い事ではないぞ。

    薄紙は蜘蛛の糸の如く脆く、真綿の様に足にまとい付く。
    
何の跡も残さずにこの上を歩けたら、ここを去る時だ。」
37奥さまは名無しさん:04/08/31 05:17 ID:???

カン 「歩く時は軽く確実に、常に薄紙を踏むつもりで足を運ぶ。

    修行を積み少林寺の教えを身につけた者は、探しても目には見えない。
 
    聞いても耳には聞こえない。  触っても指には感じない。
    
    しかし、容易い事ではないぞ。

    薄紙は蜘蛛の糸の如く脆く、真綿の様に足にまとい付く。
    
    何の跡も残さずにこの上を歩けたら、ここを去る時だ。」
38奥さまは名無しさん:04/09/09 13:15 ID:XeqX0io6
コオロギよ、なぜM字開脚で死んだのだ?
ttp://manabekawori.cocolog-nifty.com/blog/
39(^○^) 序章:04/12/22 23:31:14 ID:DZrKgM8p
(各種拳法演連のシーン 日本語吹き替え編)

カン

「少林寺において、我々が肉体を鍛えるのはあくまでも心を鍛えるためだ。

肉体が鍛え上げられた時に初めて何者にもとらわれない心を持つことができる。

そのためには、自然界の生き物に習えと先人たちは我々に教えている。

このシャンは鶴の教えを会得した者だ。鶴から我々は優雅さと自己規制を学ぶことができる。

蛇はしなやかさと、律動的な持続力。蟷螂はすばしこさと忍耐力を教えてくれる。

そして虎からは力とたくましい強さを学ぶのだ。龍からは風に乗る技を学ぶ。

全て生き物は大小強弱を問わず自然と溶け合って暮らしている。

我々が学ぶ知恵を持つなら、彼らはそれぞれの長所を教えてくれる。

小さな蟷螂の繊細な美しさと、火を吐く龍の激しさの間には何の不調和もない。

蛇のしなやかな沈黙と鷲の荒々しさも見事に調和している。自然界には対立し争いあうものは何一つない。

そこでこの自然界の法則を学ぶならば、人間も己の中に対立を取り除き、肉体と心の完全な調和を発見し、

宇宙に融合して生きることができるのだ。これを真に会得するには一生かかるかも知れん。」
40(^○^) 序章:04/12/22 23:33:58 ID:DZrKgM8p
(各種拳法演連のシーン 日本語字幕編)


カン

「少林寺には三通りの人間がいる。見習いと弟子と師範だ。

精神力を高めるにはまず体を鍛えねばならない。

このために、先人は神聖な生き物の動きを真似よと伝えた。

彼はシャン、白鶴拳の師範だ。鶴の動きからは優雅さと自己抑制を学ぶ。

蛇からはしなやかさと律動的な強さを、カマキリからは速さと忍耐を、

虎からは粘り強さとパワーを、そして龍からは風に乗る術を学ぶ。

生きとし生けるものすべてが自然と一体だ。学ぶ知恵さえ持てばすばらしい教えを受けられる。

カマキリのはかない美しさと龍の激しい情熱の間には不調和はない。

蛇のしなやかな沈黙と鷲のかぎづめの間には調和があるのみ。

自然界には不調和がない。ゆえに、自然を知ることにより心の中の不調和を取り除くのだ。

そして心と体を調和させ宇宙の流れと一体になる。

一つの拳法を学ぶのに半生をかけることもある。」
41(^○^) 序章:04/12/22 23:34:36 ID:DZrKgM8p
(各種拳法演連のシーン 英語編)


KAN

"In the Shaolin Temple, there ara three kinds of men: Studennts,disciples and masters.

Development of the mind can be achieved only when the body has beenn disciplined.

To accomplish this the ancients have taught us to imitate God`s creatures.

This is Sun, master of the white crane system.

From the crane we learn grace and self-control. The snake teaches us suppleness and rhythmic endurance.

The praying mantis teaches us speed and patience. And from the tiger we learn tenacity and power.

And from the dragon,we learn to ride the wind. All creatures, the low and the hige, are one with nature.

If we have the wisdom to learn, all may teach us their virture.

Between the fragile beauty of the praying mantis and the fire and passion of the winged dragon, there is no discord.

Between the supple silence of snake and the eagle's claws there is only harmony.

As no two elements of nature are in conflict. So when we perceive the ways of nature we remove conflict within ourselves and

discover a harmony of body and mind in accord with the flow of the universe.

It may take halh a lifetime to master one system."
42奥さまは名無しさん:05/01/31 20:28:45 ID:nIFNRhW/
語録希望
43奥さまは名無しさん:2005/04/18(月) 22:23:36 ID:???
武侠?
44奥さまは名無しさん:2005/04/27(水) 18:23:59 ID:LFcdTY8E
わかるな?こおろぎ。
45奥さまは名無しさん:2005/07/08(金) 03:38:20 ID:w+SOn2Md
age
46奥さまは名無しさん:2005/07/09(土) 01:46:27 ID:OHxBVOsf
>>41 :(^○^) 序章

キャハはすっこんでろよ。
オマエのことは警察に話してある。
47奥さまは名無しさん:2006/01/03(火) 13:08:12 ID:9F8WFMMM
age
48奥さまは名無しさん:2006/04/07(金) 03:48:35 ID:K3mHBs6x
良スレ
49奥さまは名無しさん
2nd