【コロンボ】NBCミステリームービー【マクロード】

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300ミステリ板住人 ◆C2eJJPwS7M

>「事実」さえ相対的だとでも言うのか?
この問いかけの意味がわからないとはな(w

「死者の身代金」は、コロンボシリーズの魅力である2点を欠いている。
1 犯人とのやり取りによるコロンボの推理の細かい詰めが魅力なのだが、
  このような攻防戦がほとんど無い。
  コロンボの推理にも個人的な主観に頼った無理があるものが多い。
  (犯人の電話に対する反応等)、着目すべきは、
  犯人の義娘との会話における車のシートの位置関する指摘くらいか。
  この辺は、やはり「殺人処方箋」の展開が巧みである。
2 最後の「ひっかけ」もありきたり過ぎて面白みはない。
  「権力の墓穴」「野望の果て」「逆転の構図」等におけるような
  コロンボが仕掛ける犯人も顔負けのトリックの面白さが無いのだ。

とにかく、コロンボ本だけ読んで、良スレにしようというのは無理ぽ。
最低限、下記の資料には目を通しておくこと。

・エラリー・クイーン「オランダ棺の秘密」
国名シリーズでは、これ1冊だけでも読んでおけ。
倒叙スタイルではないコロンボシリーズにアクロバティック感を加味したような
まさに本格ミステリの教科書と言える。
・ エドワード・D・ホック「サム・ホーソーンの事件簿T」
作風的には短編のコロンボという趣あり。1冊だけでも読んでおけ。
都会ではなく田舎町がメーンステージになるシリーズゆえ、
多くのクイーン作品やコロンボには無い怪談話風な展開も読み所だ。
・ 鮎川哲也「風の証言」
分量も適当だし、これ読んでおけ。
日本で怪奇探偵小説の作風を排した大家として、鮎川作品は落とせない。