あと今回の件には視聴率が関わってくるので海外ドラマと視聴率について・・・・
まず一般的な視聴率です。
よく「○○は視聴率が○○%で悪いから打ち切られた」と言いますが、これは間違いです。。
視聴率といっても色んな角度から調査され判断されています。昔は知りませんが、今は少なくとも
平均世帯視聴率だけで番組が打ち切られることはありません。
毎分視聴率というものがあります。これは一分ごとの視聴率をグラフにしたものですが、ドラマの
特徴として番組開始時の視聴率がゆっくり右上がりにカーブを描きます。
これは番組の固定ファンに加えて開始時間が過ぎてからチャンネルをあわす人がいるためです。
そしてそういう人は「つまらない」「ストーリーがわからない」と思うと変えてしまうため半ばから
視聴率は下降します。つまりゆるやかな山形の曲線をもつグラフになるというわけです。
これが理想的な曲線で一番番組が安定して人気が得やすくなります。そのため異常な変化を描くと調査
をして理想曲線になるように「テコ入れ」を行います(笑)
では海外ドラマはどうか?ここでDAを例にとってお話しましょう。
DAの平均世帯視聴率は6%前後でした。しかし視聴率のカーブがほとんど変動しなかったんですね。
正確に言うと前番組の流れで開始時はある程度高く、それが2〜3分でガクッと落ちてそのままダラダラ
右下に流れていく・・・・こういった感じです。
それに加えて個人視聴率による世代調査もします。すると大半がT(男女13〜19歳)・・・・
これってどういうことか?要は「一部の固定ファンしか見ておらず、今後増える見込みもない番組」って
ことなんです。見る人は見るが、見ない人は絶対見ない番組ってこと。
そして前シーズンと比べて明らかに落ち込みが出てるとさっきのように「なんとかせんかい!」となります。
しかしここからが海外ドラマの特殊なところです。
つまりもう出来上がってる作品だから脚本変えたり出演者変更なんてできないわけですね。
これはキツイですよ。「番組の視聴率に問題があるのに何もできずただ流すだけ」ってことですから。
今さら宣伝流したって増えやしません。せいぜいテレビ雑誌に記事載せてもらうくらいです。
そうするとどうなるか・・・・そりゃ「打ち切りだ!」ってことになりますね。
視聴率にこだわるという批判もあります。でも本当にこだわっているのは俺たちじゃなくてスポンサーと
代理店なんですよ。自社スポンサーの番組をみたことないって宣伝担当者のいる企業なんて当たり前ですから
視聴率って数字にこだわって判断するのはやむをえないんですが・・・・
追記
もしかすると、今回の打ち切りは今後民放で海外ドラマが放送されるかという大きな問題を抱えている
のかもしれません。そのこともみなさんで考えたみてもいいかと思います。
では後ほど・・・・