ドミニク「うまく当てたな。」
ホーク「5万ドルの使い道としては悪くない。」
ドミニク「いや10万だろ?2機落とすのに2発使ったじゃないか。
それだけじゃないぞ。地面に大きな穴をあけて煙を出すのに、
手持ちの弾薬の半分はつぎ込んだからな。
しかしあれは良かった。頭いいぞ。非常によろしい。」
ホーク「どうも!」
ドミニク「・・・」
ホーク「どんな具合だ?」
ドミニク「ああ。イカれたのは電機系統だ。無線は当然用を成さない。
それからエンジン部分ではターボが不調だ。配線は応急処置で直せる。
だから一応飛べるようにはなるが全力は出せん。」
ホーク「・・・」
ドミニク「ワシでもお祈りを唱えたぐらいだ。もう観念してたんじゃねえか?
あの人は。」
ホーク「・・・」
ドミニク「ああ、差し支えなければ話してくれんか。お前さん、
あの人とはどういう関係なんだ?」
ホーク「愛してた。愛し合ったんだ。」
ドミニク「!」
ホーク「俺の子を身ごもったんだが、」
ドミニク「!!」
ホーク「嫌がって。お互いに若かったからな。」
ドミニク「・・・」
キュキュキュキュン
ドミニク「HX1を奪ったのはプロだ。」
ホーク「範囲は?」
ドミニク「でも君の兄貴じゃ・・・」
ホーク「範囲は?」
ドミニク「・・・工場周辺から再捜査しよう。HX1は燃料が少ない。」
ゴオオー
ホーク「兄貴なら用意してある。」
ドミニク「変な想像はやめろ。」
シュー
ホーク「セント・ジョンしかやれない仕事だ。!!」
ヒュー ゴー
ドミニク「ホーク。現実的に考えろよ。ジョンが生きてると信じているのか?
何年も前だし、ここはベトナムじゃなくアメリカだぞ。」
ホーク「ジョンの仕業だ。」
ドミニク「落ち着けよ。新型ヘリを奪われただけで大変な騒ぎなんだぞ。」
ヒュー
ホーク「一味は出力ゼロで着陸した。ベトナムで我々が考えた戦法だが・・」
ドミニク「・・・」
ホーク「やれるパイロットは4人しかいない。俺とビドー大佐と
メースとジョンだ。」
ドミニク「大佐は死んだ。」
ホーク「メースもだし俺は盗まない。残るのは?」
ドミニク「・・ジョンだ。」
ホーク「兄貴は生きてる。」