「こいつ天狗になってるな」と思うスタッフは?

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434名無しでいいとも!
演歌歌手は一発大ヒット曲を当てれば、
それこそ一生食べていけるといいます。
それに近い人が我々の近くにも存在します。
それが放送作家です。ただし、注意が必要なのは、
そんな左団扇の状態になれる作家など
ごく僅かしかいません。普通の作家さんは
それこそ何本も番組を掛け持ちして頑張っていらっしゃいます。
では、そんな特殊ケースの放送作家とはいかなる人を言うのでしょうか?
代表的な作家さんを挙げるならば・・・
ま、いつものように名前はAさんとでもしておきましょうか。
この人は、当然、名前はよ〜く知られています。
下手なタレントさんよりも有名でしょうね。
そして、大抵の場合、数多くのタレントさんのブレーン的な存在となっています。
ココが重要なんですね。あるタレントさんが番組をやるときは、
必ずこの人を使うみたいな感じになってしまうわけです。
だから、タレントが落ち目にならない限り、
自分も食いっぱぐれる心配はないわけ。
ここで誤解してはいけないのは、
その人はタレントに寄生して大きくなったって訳ではないんですよ。
タレントに信用されるだけのヒット番組を何本も作っていらっしゃいます。
つまり、実力者であることは間違いないわけです。
ただ、最近のこの方、あんまり制作サイドや
作家の同業者からの評判はよろしくないですねぇ〜。
近頃、この方が鉛筆を持って仕事している姿を
見たことがないなんて笑い話もあるくらいです。
構成作家のはずなのに、企画書を持ってきたことがない。
大抵の場合、会議に来てペラペラと適当なこと喋り、その場は盛り上がる。
でも、そのほとんどが実現不可能。企画会議様のかませネタなんですよね。
そんな事、新人の作家さんがやることなのに・・・。
ま、つまり、ほとんど仕事らしい仕事してない。
そのくせ、エライ作家料を取っていくんですよ。
 この人と仕事したことのある制作スタッフに聞くと、
ほとんどの人がAさんとの仕事は二度としたくないといいます。
Aさんにギャラを払うくらいなら、
もっと有望で真面目な作家と仕事したいというのが本音でしょう。
 にも、かかわらず、今も権勢を振るっているのは何故なのか?
それが、先ほど書いたタレントさんとの絡みなんですよね。
何て言うのかな、タレントさんたちのAさんへの信頼と言うのは、
もはや尋常じゃないんですよね。
信頼というよりも信仰と言ってもいいかもしれません。
とにかく、自分の仕事にはAさんをつけなきゃ絶対ダメって感じなんです。
先日、某局の知り合いと飲んでいた時に、ちょうどAさんの話が出たんですが、
この話が、タレントさんのAさん信仰を物語っていると思うんです。
某局にはAさんが絡んでいる番組があるんですが、
この番組のプロデューサーBさんっていうのが、
僕たちとAさんに対する考え方が一緒なんですね。
普段から「Aは寄生虫だ!」と、彼の仕事振りに疑問を持っていたそうです。
Bさんは、ある時、番組からAさんを外そうと試みたんですね。
関係者の「Aさんが番組絡んでいたことは無いに等しいんだから、
辞めても何ら問題は無い」という判断のもとに。
たぶん、色々根回しをしたんでしょう。
最後に、その番組の出演者にその旨を話した時、
タレントさんは「Aさんを降ろすなら、自分も降りる」と反対したんです。
話はこじれて、最終的にタレントが降りるか
プロデューサーが降りるかという判断になり、
結局、Bさんが番組を降りたそうです。
Aさん信仰の凄まじさを物語る事件ですよね。
 作家が要らぬ権勢を振るうようになっては、
まともな番組は作れません。Aさんのような構成作家ならぬ、
口八丁の口成作家が活躍する時代は
終わりにしなきゃいけないと思う今日この頃です。