痛快!ビッグダディ Part62

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136前スレ853の続き
ボーダーの件がキヨシの実子らに漏れてしまってからというもの、7月以降の撮影は冷たい空気が流れるようになり、大家族モノが持たなければならない「温かみ」が画面から消え去ることになった。
番組中でキヨシは「子供らが家の中で実母たちの話を出来なくなっている」という言葉にすり変え、今回の別居理由としている。
ところが別居の最大理由は、実際のところは「金(ギャラ)」の分配にあった。
キヨシが養子縁組しようとしない自分の実子たちの登場時間が、小豆島移住以降で回を追うごとに増えているとして、美奈子は「自分たちの取り分」を主張するようになったのだ。

キヨシは奄美時代に、元妻との間でも「分配」でもめたことがある。
児童手当の分配を端緒に、三つ子の画面登場回数が増えているのに、自分に金が回ってきてないことを親族から指摘された佳美がようやく気づいた結果だった。
ゼロクリからのギャランティを明らかにせず、秘匿しようとするクセが、当時からキヨシにはあった。

ボーダー問題とも合わせて、美奈子との分配で「白黒」つけるには、もはや別居しか解決策がなかった。
キヨシに強く依存しているため別居が不安な美奈子は、柔美から都美までの4人を隔離し、土庄の学校近くに下宿させることを提案したが「親が近くにいるのに、中高生だけで別に生活させるような非常識は放送できない」とテレ朝から却下されてしまう。
分配と別居を天秤にかけて悩んだ末に、美奈子は分配を選択。
キヨシは実子4人に加え、蓮々との交換で星音が接骨院2Fに住み、土庄と小海の2箇所の放映時間でギャラを分配することになった。
例えば実質120分のOA中、60分が小海、40分が接骨院、残り20分がその他なら、ギャラを5等分した上で、3は美奈子、2はキヨシが取るという決着方法。
これなら誤魔化しも、曖昧にも出来ない、ということだ。

いずれにせよ、このままでは美奈子たちの小海へ撮影の軸がシフトするのは間違いない。
だが、既にかなり負の要素が知られてしまった美奈子というキャラを中心にした番組作りは相応のリスクがあり、テレ朝とゼロクリは次のプロット作りに頭を悩ませている。
本当の理由はギャラの分配であるのに「長男と離れて暮らす哀れな自分」を演じるために、演技素人にも関わらず簡単にスイッチを入れて号泣できる優秀な素材であることには違いないのだが。
(続く)