橋下 松井 発言ズレまくり 大阪維新の会 もう隠せない不協和音
<所属議員も“恐怖政治”に爆発寸前>
次期衆院選の候補者となり得る政治塾の塾生を915人に絞り込んだ「大阪維新の会」。
橋下徹市長(42)の“国政見送り”発言はやっぱり「既成政党を油断させる出任せ」なのかと思いきや、
そう単純な話ではないようだ。というのも、維新の会の内情は、水面下で“不協和音”が鳴り響いているというのだ。
深刻なのは、代表の橋下とナンバー2・松井一郎府知事(49)のズレ。大飯原発の再稼働では橋下が
「事実上の容認」として民主党政権「倒閣」に白旗を揚げたのに対し、松井は「容認したわけでも理解したわけでもない」と
不満げだった。橋下の「国政見送り発言」に対しても、松井は「国会議員が行財政改革をやらないなら、
(国政進出を)やらなければならない」と断言。2トップの食い違いが目立つ。
「幹部はメディアに『松井はあえて違うことを言っている。計算ずく』と説明していますが、いかにも、ズレているのを
隠そうという焦りです。もともと橋下・松井の盟友関係は利害と打算の産物。府知事時代に議会で味方が欲しかった
橋下さんと、橋下人気にあやかりたい松井さんが手を組んだことから始まった。しかし、松井さんはいまや府知事に
上り詰め、安倍元首相など自民党の大物まで近寄ってくるようになった。維新の会は3年先どうなるか分かりませんから、
橋下さんと別れた後を考え、独自に動き出したのでしょう」
不協和音は橋下・松井に限らない。幹部以外の議員は、過剰な情報統制とトップダウンに、不満が鬱積、爆発寸前だという。
「党内で議論の場が全くないのです。『これ決定したから』でおしまい。北朝鮮みたいです。政治塾から衆院選候補者を
立てるという話も、地方議員のホンネはNO。『どうしてシロウトの落下傘を応援しなきゃいけないのか』という不満だらけです。
とはいえ、地方議員から候補者を選ぶとなると、維新の会は若い世代ばかりですから、『オレが、オレが』で取り合って
揉めるのは明らか。だから表向き『地方議員からは出さない』ということになっているのです」(別の府議)
結局、維新の会は、橋下人気だけで固まった“砂上の楼閣”。メッキが剥げてきた。
http://gendai.net/articles/view/syakai/137056