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4名無しでいいとも!@放送中は実況板で
 
モバゲーって、大丈夫? 設立わずか12年 横浜ベイスターズ買収へ

実に日本人の4人に1人が、この企業の会員である。まだ知名度は低いが、この1年で売上高も倍に増えた。しかし、「モバゲー商法」は出会い系と紙一重という指摘もある。本当に球団を持って大丈夫なのか。

■出会い系サイトと疑われて

「TBSホールディングス(HD)は、藁にもすがる思いだったんです。メインバンク、証券会社、外資系コンサルタント事務所などに声をかけて、必死に可能性を探っていましたが、ようやく交渉成立と思った相手が球界で大反発を食らっている。
12月1日のオーナー会議で球団譲渡が認められなければ、横浜ベイスターズは宙に浮いてしまいます」(スポーツ紙幹部)

底なし沼のようにカネを飲み込む横浜ベイスターズは、業績低迷に悩むTBSにとって大きな頭痛のタネだった。あらゆる企業に断られた結果、最後に残ったのが携帯ゲームサイト「モバゲー」を運営するDeNAだった。
しかし、同じIT業界の楽天、ソフトバンクがモバゲーの参入に露骨に嫌悪感を示しているのが、事態の深刻さを表している。

(省略)

DeNAはアメリカ・ハーバード大でMBA(経営学修士号)を取得し、マッキンゼーで経営コンサルタントをしていた南場智子氏が'99年に創業。まだわずか12年の新興企業なのである。

■いまが絶頂

当初はネット上でオークションをするサイトを運営したり、物販サイトを手がけたが、いずれも「ヤフーオークション」や「楽天」に押され、事業としては成功しなかった。そこで業態を転換し、携帯電話を使ってゲームを配信する事業(モバゲー)に進出、これが大ヒットした。

とくにここ数年の業績は鰻登りで、昨年度の売り上げは1100億円。会員数は約3000万人、営業利益は560億円にも及び、「売上高営業利益率」はなんと50%近い。

(続く)

週刊現代 2011/11/12号
http://wgen.kodansha.ne.jp/article/detail.php?uid=1&sid=EG24&pid=P345&id=1454&s=Ku5Des34Ah2tJqV,6nqS41
5名無しでいいとも!@放送中は実況板で:2011/11/04(金) 13:31:24.20 ID:3FrFjD7yO

(続き)

DeNA自体も「いまが絶頂」ということは認識しているようで、昨年300億円をかけてアメリカ・カリフォルニアのネット企業を買収したうえ、ベトナムやチリの会社も買い取っている。国内でも、ライバルの「グリー」と競うようにテレビCMを打ち、昨年度は広告宣伝費に200億円を使った。

今回の横浜買収には、TBSに100億円を支払い、野球機構に保証金を30億円、さらに毎年の赤字額(広告宣伝費で償却)が15億〜20億円かかるが、いまのモバゲーの勢いであればどうということはない額だろう。

モバゲーの特徴は、潤沢な資金のほかにもう一つ、経営幹部が東大や京大出身の40歳前後の若手で占められていることだろう。

「南場氏が社長を務めていた時代は、独特の人間力で若手の意見を巧みに取り入れ、モバゲーやオークションの立ち上げに功績のあった若手をどんどん出世させた。
南場氏自身は今年6月、夫の看病に時間を割くために社長を退任しましたが、守安功新社長はじめ経営幹部は頭の切れるスマートな若手ばかりです」(全国紙IT担当記者)

しかし、モバゲーは本当にIT業界の「勝ち組」なのか。ベンチャービジネスに詳しい、弁護士の金井高志氏が指摘する。

「DeNAは今年6月に、公正取引委員会から排除措置命令を受けました。携帯ゲームの開発会社に対して、業界のライバルである『グリー』と契約を結ばないよう圧力をかけたんです。
上場企業としては、社内コンプライアンスが、まだまだ弱いと言わざるをえません。また、たびたびグリーのゲームとの類似性が問題視されており、知的財産権のチェックも弱い」

また、前述のようにゲームに参加する中高生に接触し、新手の「出会い系」として利用しようとするケースが、問題化している。モバゲーでもこの問題を認め、数百人の「監視員」がネット上をパトロールして、「個別に会おう」などと誘う行為を取り締まろうとしている。
要するに、参加型ゲームを使って売買春が行われている可能性があるのだ。'07年にはモバゲーで知り合った男に、女子高生が殺害される事件も起きている。

(続く)
6名無しでいいとも!@放送中は実況板で:2011/11/04(金) 13:34:01.22 ID:3FrFjD7yO

(続き)

■苦情が急増している

ゲーム自体の中毒性や、知らぬ間に膨れ上がる通信料の問題もある。テレビコマーシャルなどでDeNAは、数年前まで「無料ゲーム」をアピールしていたが、長時間遊んでいるうち、ゲーム世界で必要な「アイテム」を買いたくなってくる。
小中学生が親や祖父母の携帯電話を勝手に使って長時間遊び、いつの間にか高額の請求が来るケースも後を絶たないという。

「モバゲーのようなオンラインゲームに関する苦情は急増しており、'09年には1437件だったものが、'10年2042件、'11年は現在までで1255件です。ユーザーが増加傾向にあるということを差し引いても、非常に高い伸び率です。
トラブルの特徴は相談者に未成年が多いということで、無料だと思って遊んでいたらパケット代やアイテム代が高額になり、驚くような請求が来てしまったケースなどです」(国民生活センター相談情報部)

(省略)

一部の新聞は、モバゲーなど携帯ゲーム業界が未成年者や若手サラリーマンを主要なターゲットとしていることを取り上げ、「下流食い」などと書いたこともあった。
しかし、今後携帯電話がスマートフォンに置き換わっていったあとも、モバゲーがいまのままの売り上げを維持できるのか、一部では疑問視されている。

マネックス証券でシニア・マーケットアナリストを務める金山敏之氏は、「携帯電話のブームがいつまで続くかわからない。この規模の売り上げを今後も維持できるのかは、何とも言えませんしね。今のビジネスモデルで、拡大を続けられるのか、縮小してはいかないか。一番の不安材料はそこでしょうね」と話す。

成功した経営者にとって球団を買うのはどうやら麻薬のような魅力があるようだが、チーム強化と長期保有を果たすことができるのか。「大丈夫?」と感じる人のほうがまだまだ多いのが現実なのだ。