【検察が怖れる致命傷のひとつは裏金問題
「検察の裏金問題が表ざたになること」を「検察が潰れる」と検察幹部は表現する。小泉政権ではこの問題で、検察が内閣に借りを作り
大臣クラスを事件にはできなかった。小泉や竹中の疑惑を追及しなかったり、
その他自民党や大御所の疑惑が全く捜査されていないのがそれである。
自民政権と検察は持ちつ持たれつ、一連託生の関係にあった。】
http://ameblo.jp/kriubist/ エコノミスト植草一秀・元早大大学院教授のブログ「知られざる真実」に、元大阪高検部長 三井環氏の講演録が記されている。
検察裏金告発で弾圧された三井環氏講演
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-74d0.html 話は戻りますが、3月末にそういうかたちで刑事告発しました。そして、その3月末頃の情報では、
当時大阪地検の検事正だった加納駿亮氏が高松高検検事長になるということが事実上内定していたんです。
内閣の承認がいります。法務当局はどうしたのかと言いますと、当時は高村
法務大臣ですが、高村法務大臣にはこの告発の事実を隠していたんです。
隠したまま、「加納氏を高松高検検事長に」という上申を高村法務大臣にしたんです。そして、
4月23日がその内示予定だったんです。
その直前に川上氏が高村法務大臣の秘書官に告発状を全部持って、会いに行ったんです。
そこで初めて、この事実が高村法務大臣の知れるところとなった。そのために、加納氏の人事は先送りです。
この時期、4月28日の政変で森総理から小泉総理に代わりました。法務大臣は森山真弓に代わりました。
それでもまだこの人事をあきらめきれずに、法務当局は交渉した。しかし、連休明けの5月7日、
結論は先送りになったんです
。加納氏の1期下の宗像(むなかた)氏が高松高検検事長になった。これが5月の人事です。ここまではいいんです。