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銚子電鉄、自主再建を断念 副業「ぬれ煎餅」健闘及ばず

 【白石陽一】銚子電鉄(本社・千葉県銚子市)は1日、同市役所で記者会見を開き、竹本勝紀社長(50)が自主再建を断念することを発表した。
市などに財政支援を求め、市民の足を守っていきたいとしている。副業のヒット商品「ぬれ煎餅(せんべい)」の売り上げも、本業の利用客減少をカバーできなかった。

 昨年10月の取締役会で、再建委員会を設置、国、県などへの支援要請を決めた。12月の取締役会では、前社長が退任、新たに税理士で同社取締役の竹本社長が就任。新しい経営体制で取り組むことになった。

 竹本社長は「東日本大震災で観光客が減少、本業の売り上げは大きく落ち込んだ」と説明した。

 ぬれ煎餅のブームで一息ついたが、「2006年の元社長の横領事件で、約1億円の債務返済に充てたことが痛かった」という。